以下、本発明の実施の形態について説明する。
(実施の形態)
図1は本発明の一実施形態に係る通知案内システムのブロック図である。本発明の一実施形態に係る通知案内システムは、資格取得者端末1と、資格情報提供サーバ2と、法制度情報提供サーバ3と、資格取得者情報保有サーバ4と、通知案内サーバ5と、ID変換サーバ6とを備え、これらはネットワークを介して接続されている。なお資格情報を提供するサーバとして資格情報提供サーバ2を1つを備える構成を示すがこれに限られず、資格情報を提供するサーバは2台以上でもよい。
資格取得者端末1は、ネットワークを介して所定の資格情報の通知を、通知案内サーバ5から受ける。資格取得者端末1は、好ましくは、携帯電話、スマートフォン、パーソナルコンピュータ等である。
資格情報提供サーバ2は、資格情報テーブル21と、資格継続条件テーブル22と、制御部23と、通信部24とを備える。
資格情報テーブル21は、資格取得者端末1に提供する資格情報を格納する。図2(a)は、資格情報テーブル21の例である。資格情報テーブル21は、資格ID、資格情報、該資格情報の資格詳細情報、及び該資格情報に係る法律、法令、制度等(以下法律等という。)の施行年月日を格納する。資格IDは、格納される資格情報を一意に特定するための識別番号である。例えば資格情報テーブル21は、資格ID“00100001”、資格情報“生ゴミ処理機購入助成”、資格詳細情報“*********”、及び施行年月日“2000.4.1”を格納している。なお資格詳細情報は“*********”として記載しているが、実際には資格情報に係る詳細の情報が格納される。
資格継続条件テーブル22は、資格情報テーブル21に格納される各資格情報を通知案内するための条件(以下、資格継続条件という。)を格納する。そして、資格情報の資格継続条件を満たす資格取得者にのみ当該資格情報が通知案内される。図2(b)は、資格継続条件テーブル22の例である。資格継続条件テーブル22は、資格ID、再申請可否、有効回数、取得経過年数、及び対象区域を格納する。再申請可否とは、所定の資格IDに係る資格情報の再申請が可能であるか否かを示す。有効回数とは、再申請ができる上限の回数を示す。取得経過年数とは、再申請するために必要な前回の申請からの経過年数である。対象区域とは、再申請可能な地域的条件を示す。すなわち、資格継続条件は、回数的な条件と、時間的条件と、地域的条件とにより構成される。
例えば、資格継続条件テーブル22は、資格ID“00100001”、再申請可否“可”、有効回数“2”、取得経過年数“2”、及び対象区域“A市”を格納している。すなわち、図2(a)における資格ID“00100001”の“生ゴミ処理機購入助成”は、図2(b)に基づき、これまでの申請回数が2回未満、前回の申請からの経過年数が2年以上、かつA市が住所である資格取得者を対象に通知案内すべき資格情報であることになる。
制御部23は、資格情報提供サーバ2に係る各種制御を行う。制御部23は、資格情報/資格継続条件更新要求部231と、資格情報/資格継続条件抽出部232と、資格情報/資格継続条件送信部233とを備える。資格情報/資格継続条件更新要求部231は、資格情報、及び当該資格情報に係る最新の情報を、後述する法制度情報提供サーバ3に要求して取得した情報を資格情報テーブル21及び資格継続条件テーブル22に格納する。資格情報/資格継続条件抽出部232は、資格情報、及び、当該資格情報に係る資格継続条件を、資格情報テーブル21及び資格継続条件テーブル22から抽出する。資格情報/資格継続条件送信部233は、資格情報/資格継続条件抽出部232が抽出した資格情報、及び、当該資格情報に係る資格継続条件を、通信部24を介して資格取得者情報保有サーバ4又は通知案内サーバ5に送信する。通信部24は、資格情報提供サーバ2に係る情報を、ネットワークを介して、法制度情報サーバ3、資格取得者情報保有サーバ4及び通知案内サーバ5と送受信する。
法制度情報提供サーバ3は、法制度情報テーブル31と、資格認定対象条件テーブル32と、制御部33と、通信部34とを備える。
法制度情報テーブル31は、資格情報提供サーバ2に提供する最新の法制度に係る資格情報(以下、法制度情報という。)を格納する。法制度情報テーブル31は、資格ID、資格情報(法制度情報)、該資格情報の資格詳細情報、及び該資格情報に係る法律等の施行年月日を格納する。法制度情報テーブル31は、資格情報テーブル21と同一の情報(または資格情報テーブル21よりも新しい情報)を格納し、例えば図2(a)に示すテーブルと同一のテーブルを格納する。
資格認定対象条件テーブル32は、法制度情報テーブル31に格納される各資格情報(法制度情報)を通知案内するための資格継続条件(以下、資格認定対象条件という。)を格納する。資格認定対象条件テーブル32は、資格ID、再申請可否、有効回数、取得経過年数、及び対象区域を格納する。資格認定対象条件テーブル32は、資格継続条件テーブル22と同一の情報(または資格継続条件テーブル22よりも新しい資格認定対象条件に係る情報)を格納し、例えば図2(b)に示すテーブルと同一のテーブルを格納する。
制御部33は、法制度情報提供サーバ3に係る各種制御を行う。制御部33は、資格情報/資格継続条件更新受付部331と、法制度情報/資格認定対象条件抽出部332と、法制度情報/資格認定対象条件送信部333とを備える。
資格情報/資格継続条件更新受付部331は、資格情報提供サーバ2から、資格情報に係る最新の情報の要求を受け付ける。
法制度情報/資格認定対象条件抽出部332は、最新の法制度に係る資格情報である法制度情報、及び、当該資格情報に係る資格継続条件である資格認定対象条件を、法制度情報テーブル31及び資格認定対象条件テーブル32から抽出する。
法制度情報/資格認定対象条件送信部333は、法制度情報/資格認定対象条件抽出部332が抽出した法制度情報、及び、当該法制度情報に係る資格認定対象条件を、通信部34を介して資格情報提供サーバ2に送信する。
資格取得者情報保有サーバ4は、資格取得者情報テーブル41と、再申請比較処理許可情報テーブル42と、資格情報テーブル43と、資格継続条件テーブル44と、対象区分変換テーブル45と、制御部46と、通信部47とを備える。
資格取得者情報テーブル41は、資格取得者端末1の資格取得者に係る資格取得者情報を格納する。各資格取得者情報には、一意の取得者IDが割り当てられる。再申請比較処理許可情報テーブル42は、資格取得者情報テーブル41に格納された資格取得者情報の抽出処理を許可するか否かを示す再申請処理許可情報を格納する。すなわち資格取得者情報テーブル41の資格取得者情報のうち、再申請比較処理許可情報テーブル42にて許可された情報のみを、本通知案内システムにおいて使用することができる。このようにすることで、資格取得者が資格取得者情報保有サーバ4における利用を望まない資格取得者情報が使用されることを防ぐことができる。
資格情報テーブル43は、資格情報提供サーバ2から受信した法制度情報、すなわち最新の資格情報を格納する。資格継続条件テーブル44は、資格情報提供サーバ2から受信した資格認定対象条件、すなわち最新の資格継続条件を格納する。
対象区分変換テーブル45は、後述する通知案内対象者情報抽出部464が、資格取得者情報テーブル41、資格情報テーブル43、及び資格継続条件テーブル44に基づき抽出した資格情報を通知する先の資格取得者情報(以下、通知案内対象者情報という。)を格納する。なお通知案内対象者情報は、通知案内する先の資格取得者情報のうち、資格情報の通知案内に必要な情報のみを有する。
制御部46は、資格取得者情報保有サーバ4に係る各種制御を行う。制御部46は、資格取得者情報取得部461と、再申請比較処理許可情報取得部462と、資格情報/資格継続条件要求部463と、通知案内対象者情報抽出部464と、ID変換要求部465と、通知案内対象者情報一覧送信部466とを備える。
資格取得者情報取得部461は、資格取得者情報保有サーバ4上の操作部(不図示)からの入力情報に基づき、資格取得者情報を取得し、資格取得者情報テーブル41に当該資格取得者情報を格納する。
再申請比較処理許可情報取得部462は、資格取得者情報保有サーバ4上の操作部(不図示)からの入力情報に基づき、再申請比較処理許可情報を取得し、再申請比較処理許可情報テーブル42に当該再申請比較処理許可情報を格納する。
資格情報/資格継続条件要求部463は、資格情報、及び、当該資格情報に係る資格継続条件を、資格情報提供サーバ2に要求する。
通知案内対象者情報抽出部464は、資格情報の資格継続条件に適合する通知案内対象者情報を、資格取得者情報テーブル41、資格情報テーブル43、及び資格継続条件テーブル44に基づき抽出する。また通知案内対象者情報抽出部464は、抽出した資格取得者情報を、対象区分変換テーブル45に格納する。
ID変換要求部465は、資格取得者情報保有サーバ4上の取得者IDを、通知案内サーバ5上の取得者IDに変換する要求を、ID変換サーバ6に対して送信する。またID変換サーバ6から、当該要求に対して払い出された、ID変換受付IDを受取る。
通知案内対象者情報一覧送信部466は、対象区分変換テーブル45に格納された情報及び、ID変換受付IDを、通知案内サーバ5に対して送信する。
通信部47は、ネットワークを介して資格情報提供サーバ2、通知案内サーバ5及びID変換サーバ6と、所定の情報を送受信する。
通知案内サーバ5は、資格情報テーブル51と、資格継続条件テーブル52と、通知案内対象者情報一覧ファイル53と、通知案内対象者情報テーブル54と、通知案内情報テーブル55と、制御部56と、通信部57とを備える。
資格情報テーブル51は、資格情報提供サーバ2から受信した資格情報を格納する。資格継続条件テーブル52は、資格情報提供サーバ2から受信した資格継続条件を格納する。
通知案内対象者情報一覧ファイル53は、資格取得者情報保有サーバ4から送信された、対象区分変換テーブル45の情報を格納する。すなわち、通知案内対象者情報一覧ファイル53の内容は、対象区分変換テーブル45と同一である。
通知案内対象者情報テーブル54は、取得者IDと、取得者IDに係る資格取得者の通知案内先アドレスを格納する。好ましくは、通知案内先アドレスは電子メールアドレスである。すなわち通知案内サーバ5は通知案内対象者情報テーブル54を参照し、所定の資格取得者の電子メールアドレスに、資格情報を通知案内する。ここで、取得者IDとは、通知案内サーバ5上で資格取得者を一意に特定するための識別番号である。
図3に通知案内対象者情報テーブル54の例を示す。例えば通知案内対象者情報テーブル54は、取得者ID“1234567”、通知案内用アドレス“Higashi.ichiro@aaa.bb.cc”を格納する。
通知案内情報テーブル55は、どの資格取得者に、どの資格情報を通知案内するかを格納する。制御部56は、通知案内サーバ5に係る各種制御を行う。制御部56は、資格情報/資格継続条件要求部561と、通知案内対象者情報一覧要求部562と、変換後ID要求部563と、通知案内情報生成部564と、通知案内情報送信部565と、通知案内返信受取部566とを備える。
資格情報/資格継続条件要求部561は、資格情報、及び、当該資格情報に係る資格継続条件を、資格情報提供サーバ2に要求する。
通知案内対象者情報一覧要求部562は、通知案内対象者情報の一覧の要求を、資格取得者情報保有サーバ4に対して送信する。また通知案内対象者情報一覧要求部562は、対象区分変換テーブル45に格納された情報及び、ID変換受付IDを、資格取得者情報保有サーバ4から受信し、通知案内対象者情報一覧ファイル53に格納する。
変換後ID要求部563は、ID変換受付IDをID変換サーバ6送信し、ID変換受付IDに係る変換後のIDを要求する。
通知案内情報生成部564は、変換後ID一覧、通知案内対象者情報一覧ファイル53、資格情報テーブル51及び資格継続条件テーブル52に基づき、どの資格取得者に、どの資格情報を送信するかを確定し、通知案内情報を生成する。また通知案内情報生成部564は、当該通知案内情報を通知案内情報テーブル55に、現在の日時の情報と再通知フラグとを付加して格納する。再通知フラグとは、資格取得者が、当該資格情報の再度の通知を希望するか否かを示すフラグであり、初期状態では“要”として格納される。
通知案内情報送信部565は、各取得者IDの通知案内先メールアドレスを、通知案内対象者情報テーブル54から取得する。そして通知案内情報送信部565は、当該通知案内先のメールアドレスに基づき、通知案内情報テーブル55に格納された通知案内情報を、資格取得者端末1に送信する。
通知案内返信受取部566は、資格取得者端末1から再通知不要の旨の通知を受けると、通知案内情報テーブル55の再通知フラグを“不要”に更新する。
通信部57は、ネットワークを介して、資格情報提供サーバ2、資格取得者情報保有サーバ4及びID変換サーバ6と、所定の情報を送受信する。
ID変換サーバ6は、ID変換受付テーブル61と、ID変換テーブル62と、サーバID対応テーブル63と、制御部64と、通信部65とを備える。
ID変換受付テーブル61は、後述するID変換要求受付部641が払い出したID変換受付IDを格納する。
ID変換テーブル62は、ID変換テーブル62は、資格取得者情報保有サーバ4における取得者IDと、通知案内サーバ5における取得者IDとを一対一に対応付けて格納する。
図4(a)は、ID変換テーブル62の例を示す。図4(a)のID変換テーブル62は、変換後IDと、取得者ID1と、取得者ID2と、取得者ID3とを備える。
ここで変換後IDは、通知案内サーバ5における取得者IDであり、取得者ID1〜取得者ID3は、資格取得者情報保有サーバ4における取得者IDである。ここでは、資格取得者情報保有サーバ4の他に、資格取得者情報保有サーバが2つ存在している例を示す。このように、資格取得者情報保有サーバが複数存在する場合で、かつ各サーバにおける取得者IDが異なる場合に当該ID変換テーブル62は、有用である。
サーバID対応テーブル63は、ID変換テーブル62における取得者ID1、取得者ID2、及び取得者ID3が、それぞれ用いられている資格取得者情報保有サーバのIDとを対応付けて格納する。
図4(b)は、サーバID対応テーブル63の例である。サーバID対応テーブル63は、サーバID及び取得者IDを対応付けて格納しており、例えば、サーバID“201”及び取得者ID“取得者ID1”とを対応付けて格納する。なおサーバIDは、資格取得者情報保有サーバを特定するための識別子であり、資格取得者情報保有サーバ4には、サーバID“201”が割り当てられているとする。すなわち、資格取得者情報保有サーバ4においては、取得者ID1が用いられている。
制御部64は、ID変換サーバ6に係る各種制御を行う。制御部64は、ID変換要求受付部641と、ID変換部642と、変換後ID一覧送信部643とを備える。
ID変換要求受付部641は、資格取得者情報保有サーバ4からID変換の要求を受けた場合、ID変換受付IDを払い出し、また払い出したID変換受付IDを、ID変換受付テーブル61に格納する。
ID変換部642は、ID変換受付IDと、ID変換受付テーブル61と、ID変換テーブル62と、サーバID対応テーブル63に基づき、資格取得者情報保有サーバ4上の取得者IDを、通知案内サーバ5上の取得者IDに変換する。
変換後ID一覧送信部643は、変換後IDのリスト(以下、変換後ID一覧という。)を資格取得者情報保有サーバ4に対して送信する。
通信部65は、ネットワークを介して、資格取得者情報保有サーバ4及び通知案内サーバ5と、所定の情報を送受信する。
図5は、本発明の一実施形態に係る通知案内システムの事前動作、具体的には資格情報提供サーバ2が、法制度情報提供サーバ3と通信し、資格情報テーブル21及び資格継続条件テーブル22に所定の情報を格納する動作を示す。
はじめに、資格情報提供サーバ2の資格情報/資格継続条件更新要求部231は、資格情報、及び、当該資格情報に係る資格継続条件を、法制度情報提供サーバ3に通信部24を介して要求する(ステップS11)。法制度情報提供サーバ3の資格情報/資格継続条件更新受付部331は、当該要求を、通信部34を介して受信する(ステップS12)。
続いて、法制度情報提供サーバ3の法制度情報/資格認定対象条件抽出部332は、法制度情報(最新の資格情報)、及び当該資格情報に係る資格認定対象条件(最新の資格情報に係る資格継続条件)を、法制度情報テーブル31及び資格認定対象条件テーブル32から抽出する(ステップS13)。
続いて、資格情報/資格認定対象条件送信部333は、法制度情報/資格認定対象条件抽出部332が抽出した法制度情報、及び、当該法制度情報に係る資格認定対象条件を、通信部34を介して資格情報提供サーバ2に送信する(ステップS14)。資格情報提供サーバ2の資格情報/資格継続条件更新要求部231は、当該情報を、通信部24を介して受信する(ステップS15)。
続いて、資格情報提供サーバ2の資格情報/資格継続条件更新要求部231は、受信した法制度情報、すなわち最新の資格情報と、当該資格情報に係る資格認定対象条件、すなわち資格継続条件を、それぞれ資格情報テーブル21及び資格継続条件テーブル22に格納する(ステップS16)。このようにして、資格情報提供サーバ2の資格情報テーブル21及び資格継続条件テーブル22は定期的に更新され、資格情報提供サーバ2は最新の資格情報及び資格継続条件を保有する。
図6は、本発明の一実施形態に係る通知案内システムの事前動作、具体的には資格取得者情報保有サーバ4が、資格取得者情報及び再申請比較処理許可情報を格納し、また資格情報提供サーバ2と通信し、資格情報テーブル43及び資格継続条件テーブル44に所定の情報を格納する動作を示す。
はじめに、資格取得者情報保有サーバ4の資格取得者情報取得部461は、サーバ上の操作部(不図示)からの入力情報に基づき、資格取得者情報を取得し、資格取得者情報テーブル41に当該資格取得者情報を格納する(ステップS21)。なおここではサーバ上の操作部からの入力情報に基づくとしたがこれに限られず、ネットワークを介して当該情報を入手してもよい。
このようにして資格取得者情報が格納された資格取得者情報テーブル41を図7(a)に示す。資格取得者情報テーブル41には、取得者IDと、各属性項目、すなわち資格ID、氏名、年齢、性別、住所、取得年月日及び取得回数に係る情報が格納される。ここで、取得年月日とは、資格IDに係る資格を取得した年月日を示し、取得回数とは、資格IDに係る資格を過去に取得した回数を示す。例えば資格取得者情報テーブル41には、取得者ID“11111”に係る情報として、資格ID“00100001”、氏名“東 一郎”、年齢“30”、性別“男性”、住所“A市”、取得年月日“2001.4.1”、及び取得回数“1”が格納される。
続いて、再申請比較処理許可情報取得部462は、サーバ上の操作部(不図示)からの入力情報に基づき、再申請比較処理許可情報を取得し、再申請比較処理許可情報テーブル42に当該再申請比較処理許可情報を格納する(ステップS22)。なおここではサーバ上の操作部からの入力情報に基づくとしたがこれに限られず、ネットワークを介して当該情報を入手してもよい。
このようにして再申請比較処理許可情報が格納された再申請比較処理許可情報テーブル42を図7(b)に示す。再申請比較処理許可情報テーブル42には、取得者IDと、属性項目と、再申請比較処理許可情報とが格納される。再申請比較処理許可情報とは、所定の属性項目に係る情報の抽出処理を許可するか否かを示す情報である。所定の属性項目に係る情報の抽出処理が許可されていない場合、資格取得者情報保有サーバ4は、当該所定の属性項目に係る情報を抽出することができない。例えば再申請比較処理許可情報テーブル42には、取得者ID“11111”、属性項目“資格ID”、“有”が格納される。なお、図7(b)においては、当該属性項目を許可する場合には、再申請比較処理許可情報は“有”であり、許可しない場合には、再申請比較処理許可情報は“無”として示している。
続いて、資格取得者情報保有サーバ4の資格情報/資格継続条件要求部463は、資格情報、及び、当該資格情報に係る資格継続条件を、資格情報提供サーバ2に通信部47を介して要求する(ステップS23)。資格情報提供サーバ2は、当該資格情報及び資格情報継続条件の要求を、通信部24を介して受信する(ステップS24)。
続いて、資格情報提供サーバ2の資格情報/資格継続条件抽出部232は、資格情報、及び、当該資格情報に係る資格継続条件を、資格情報テーブル21及び資格継続条件テーブル22から抽出する(ステップS25)。
続いて、資格情報/資格継続条件送信部233は、資格情報/資格継続条件抽出部232が抽出した資格情報、及び、当該資格情報に係る資格継続条件を、通信部24を介して資格取得者情報保有サーバ4に送信する(ステップS26)。資格取得者情報保有サーバ4の資格情報/資格継続条件要求部463は、資格情報、及び、当該資格情報に係る資格継続条件を、通信部47を介して受信する(ステップS27)。
続いて、資格取得者情報保有サーバ4の資格情報/資格継続条件要求部463は、受信した資格情報、及び、当該資格情報に係る資格継続条件を、それぞれ資格情報テーブル43及び資格継続条件テーブル44に格納する(ステップS28)。
このようにして資格情報、及び、当該資格情報に係る資格継続条件が格納された資格情報テーブル43及び資格継続条件テーブル44をそれぞれ図7(c)及び図7(d)に示す。
図7(c)に示すように、資格情報テーブル43には、サーバID、資格ID、資格情報、資格詳細情報及び施行年月日が格納される。サーバIDは、当該資格情報を送信した資格情報提供サーバに係るIDを示しており、ここでは資格情報提供サーバ2のサーバIDが001であるものとする。例えば資格情報テーブル43には、サーバID“001”、資格ID“00100001”、資格情報“生ゴミ処理機購入助成”、資格詳細情報“*********”、及び施行年月日“2000.4.1”が格納される。
また図7(d)に示すように、資格継続条件テーブル44には、サーバID、資格ID、再申請可否、有効回数、取得経過年数、及び対象区域が格納される。例えば資格継続条件テーブル44には、サーバID“001”、資格ID“00100001”、再申請可否“可”、有効回数“2”、取得経過年数“2”、及び対象区域“A市”が格納される。
図8は、本発明の一実施形態に係る通知案内システムの事前動作、具体的には通知案内サーバ5が、資格情報提供サーバ2と通信し、資格情報テーブル51及び資格継続条件テーブル52に所定の情報を格納する動作を示す。
はじめに、通知案内サーバ5の資格情報/資格継続条件要求部561は、資格情報、及び、当該資格情報に係る資格継続条件を、資格情報提供サーバ2に通信部57を介して要求する(ステップS31)。資格情報提供サーバ2は、当該資格情報及び資格継続条件の要求を、通信部24を介して受信する(ステップS32)。
続いて、資格情報提供サーバ2の資格情報/資格継続条件抽出部232は、資格情報、及び、当該資格情報に係る資格継続条件を、資格情報テーブル21及び資格継続条件テーブル22から抽出する(ステップS33)。
続いて、資格情報/資格継続条件送信部233は、資格情報/資格継続条件抽出部232が抽出した資格情報、及び、当該資格情報に係る資格継続条件を、通信部24を介して通知案内サーバ5に送信する(ステップS34)。通知案内サーバ5の資格情報/資格継続条件要求部561は、資格情報、及び、当該資格情報に係る資格継続条件を、通信部57を介して受信する(ステップS35)。
続いて、通知案内サーバ5の資格情報/資格継続条件要求部561は、受信した資格情報、及び、当該資格情報に係る資格継続条件を、それぞれ資格情報テーブル51及び資格継続条件テーブル52に格納する(ステップS36)。
このようにして資格情報、及び、当該資格情報に係る資格継続条件が格納された資格情報テーブル51及び資格継続条件テーブル52をそれぞれ図9(a)及び図9(b)に示す。
図9(a)に示すように、資格情報テーブル51には、サーバID、資格ID、資格情報、資格詳細情報、及び施行年月日が格納される。サーバIDは、当該資格情報を送信した資格情報提供サーバに係るIDを表しており、ここでは資格情報提供サーバ2のサーバIDが001であるものとする。例えば資格情報テーブル51には、サーバID“001”、資格ID“00100001”、資格情報“生ゴミ処理機購入助成”、資格詳細情報“*********”、及び施行年月日“2000.4.1”が格納される。
また図9(b)に示すように、資格継続条件テーブル52には、サーバID、資格ID、再申請可否、有効回数、取得経過年数、及び対象区域が格納される。例えば資格継続条件テーブル52には、サーバID“001”、資格ID“00100001”、再申請可否“可”、有効回数“2”、取得経過年数“2”、及び対象区域“A市”が格納される。
次に、本発明に係る通知案内システムの動作について、図10に示すフローチャートによりその動作を説明する。なお、通知案内システムが動作する年月日が、2011年4月1日であるものとして説明する。
はじめに通知案内サーバ5の通知案内対象者情報一覧要求部562は、通知案内対象者情報の一覧の要求を、資格取得者情報保有サーバ4に対して、通信部57を介して送信する(ステップS41)。またこの際に、通知案内対象者情報一覧要求部562は、通知案内サーバ5に係るサーバIDである“201”を資格取得者情報保有サーバ4に対して、通信部57を介して送信する。
続いて資格取得者情報保有サーバ4は、当該要求を、通信部47を介して受信する(ステップS42)。
続いて資格取得者情報保有サーバ4の通知案内対象者情報抽出部464は、資格情報の資格継続条件に適合する資格取得者情報を抽出する(ステップS43)。具体的には、通知案内対象者情報抽出部464は、まず再申請比較処理許可情報テーブル42から、再申請比較処理許可情報が“有”である取得者ID及び属性項目を抽出する。次に通知案内対象者情報抽出部464は、抽出した取得者ID及び属性項目に係る資格取得者情報を、資格取得者情報テーブル41から抽出する。続いて通知案内対象者情報抽出部464は、資格継続条件を資格継続条件テーブル44から取得し、当該資格継続条件と、資格取得者情報とを比較し、当該資格継続条件に適合する資格取得者情報、通知案内対象者情報を抽出する。
すなわち通知案内対象者情報抽出部464は、例えば、資格取得者情報テーブル41から、資格ID“00100001”にかかる資格継続条件である、有効回数“2”、取得経過年数“2”、及び対象区域“A市”に適合する、取得者ID“11111”の資格取得者情報を取得する。なお、取得者ID“11111”に係る資格の取得年月日は“2001.4.1”であり、現在の年月日は2011年4月1日であるため、取得年月日から10年経過していることから、資格継続条件のうち時間的条件に適合している。また、取得者ID“11111”に係る資格の取得回数は“1”であり有効回数未満であることから、資格継続条件のうち回数的条件にも適合している。さらに、取得者ID“11111”の住所は“A市”であるため、資格継続条件のうち地域的条件にも適合している。以上から、取得者ID“11111”は資格継続条件に適合することがいえる。
同様に通知案内対象者情報抽出部464は、資格取得者情報テーブル41から、資格ID“00100002”にかかる資格継続条件である、有効回数“5”、取得経過年数“1”、及び対象区域“A市”に適合する、取得者ID“22222”の資格取得者情報を取得する。また同様に、通知案内対象者情報抽出部464は、資格取得者情報テーブル41から、資格ID“00100003”にかかる資格継続条件である、有効回数“5”、取得経過年数 “5”、及び対象区域“B市”に適合する、取得者ID“55555”の資格取得者情報を取得する。
続いて通知案内対象者情報抽出部464は、抽出した通知案内対象者情報を、対象区分変換テーブル45に格納する(ステップS44)。このとき通知案内対象者情報抽出部464は、通知案内対象者情報のうち、資格情報の通知案内に必要な情報のみを対象区分変換テーブル45に格納する。このようにすることで、対象区分変換テーブル45の情報を通知案内サーバ5に送信しても、当該情報は資格取得者情報そのものではないため、プライバシーが保護される。
このようにして所定の情報が格納された対象区分変換テーブル45の例を、図11(a)に示す。対象区分変換テーブル45には、抽出した通知案内対象者情報に係る取得者ID、資格ID及び住所が格納される。例えば対象区分変換テーブル45には、取得者ID“11111”、資格ID“00100001”、住所“A市”が格納される。
続いて資格取得者情報保有サーバ4のID変換要求部465は、資格取得者情報保有サーバ4上の取得者IDを、通知案内サーバ5上の取得者IDに変換する要求を、ID変換サーバ6に対して、通信部47を介して送信する(ステップS45)。またこのときID変換要求部465は、通知案内サーバ5に係るサーバIDを、ID変換サーバ6に対して、通信部47を介して送信する。ID変換サーバ6は、当該取得者IDの変換要求を、通信部65を介して受信する(ステップS46)。
続いてID変換サーバ6のID変換要求受付部641は、当該要求を受けるとID変換受付IDを払い出し、また払いだしたID変換受付IDを、ID変換受付テーブル61に格納する(ステップS47)。図11(b)は、ID変換受付テーブル61に格納された情報を示す。ID変換受付テーブル61は、ID変換受付ID、サーバID、及び変換前IDを備える。例えばID変換受付テーブル61は、ID変換受付ID“0001”、サーバID“201”、及び変換前ID“11111”を格納する。
続いてID変換要求受付部641は、資格取得者情報保有サーバ4に、ID変換受付IDを、通信部65を介して送信する(ステップS48)。そして資格取得者情報保有サーバ4は、当該ID変換受付IDを、通信部47を介して受信する(ステップS49)。以下、ID変換要求受付部641は、ID変換受付IDとして“0001”を送信し、資格取得者情報保有サーバ4は当該ID変換受付IDを受信するものとして説明をする。
続いて資格取得者情報保有サーバ4の通知案内対象者情報一覧送信部466は、対象区分変換テーブル45に格納された情報及び、ID変換受付IDを、通知案内サーバ5に対して、通信部47を介して送信する(ステップS50)。そして通知案内サーバ5の通知案内対象者情報一覧要求部562は、当該情報及びID変換受付IDを、通信部57を介して受信する(ステップS51)。
続いて、通知案内サーバ5の通知案内対象者情報一覧要求部562は、受信した情報を、通知案内対象者情報一覧ファイル53に格納する(ステップS52)。なお通知案内対象者情報一覧ファイル53に格納された情報は、対象区分変換テーブル45と同一の情報である。
続いて変換後ID要求部563は、ID変換受付IDである“0001”を、ID変換サーバ6に対して、通信部57を介して送信する(ステップS53)。ID変換サーバ6は、当該ID変換受付IDを、通信部65を介して受信する(ステップS54)。
続いてID変換サーバ6のID変換部642は、受信したID変換受付ID、すなわち“0001”と、ID変換受付テーブル61と、ID変換テーブル62と、サーバID対応テーブル63に基づき、資格取得者情報保有サーバ4上の取得者IDを、通知案内サーバ5上の取得者IDに変換する(ステップS55)。具体的にはID変換部642は、まず、ID変換受付ID“0001”に基づき、ID変換受付テーブル61からサーバID“201”及び変換前IDのリスト“11111”、“22222”、及び“55555”を取得する。次にID変換部642は、サーバID“101”に係る取得者IDの種別“取得者ID1”を、サーバID対応テーブル63から取得する。そしてID変換部642は、ID変換テーブル62に基づき、資格取得者情報保有サーバ4上の取得者IDを、対応する変換後IDに変換する。すなわちID変換部642は、変換前IDのリスト“11111”、“22222”、及び“55555”をそれぞれ“1234567”、“1234666”、及び“1357911”に変換する。
続いてID変換サーバ6の変換後ID一覧送信部643は、変換後ID一覧を通知案内サーバ5に対し、通信部65を介して送信する(ステップS56)。通知案内サーバ5の変換後ID要求部563は、当該変換後ID一覧を、通信部57を介して受信する(ステップS57)。
続いて通知案内サーバ5の通知案内情報生成部564は、変換後ID一覧、通知案内対象者情報一覧ファイル53、資格情報テーブル51及び資格継続条件テーブル52に基づき、どの資格取得者に、どの資格情報を送信するかを確定し、通知案内情報を生成する。また通知案内情報生成部564は、当該通知案内情報を通知案内情報テーブル55に、現在の日時の情報と、通知フラグとを付加して格納する(ステップS58)。具体的には、通知案内情報生成部564は、通知案内対象者情報一覧ファイル53における取得者IDを、変換後ID一覧により変換後ID、すなわち通知案内サーバ5上の取得者IDに変換する。また、通知案内情報生成部564は、資格継続条件テーブル52と、通知案内対象者情報一覧ファイル53とに基づき、どの資格取得者にどの資格情報を送信するかを確定する。
図11(c)は、通知案内情報テーブル55の例である。通知案内情報テーブル55には、取得者IDと、サーバIDと、資格IDと、日時と、再通知フラグとが格納される。例えば通知案内情報テーブル55には、取得者ID“1234567”、サーバID“001”、資格ID“00100001”、日時“20**********”、及び再通知フラグ“要”が格納される。なお日時は、“20**********”と記載しているが、実際には当該データが格納された日時、例えば2011年4月1日等が格納される。
さらに、通知案内情報生成部564は、資格情報テーブル51に基づき、送信する資格情報の内容及び詳細情報を確定する。
続いて通知案内情報送信部565は、各取得者IDの送信先メールアドレスを、通知案内対象者情報テーブル54から取得する(ステップS59)。そして通知案内情報送信部565は、当該送信先のメールアドレスに基づき、通知案内情報テーブル55に格納された通知案内情報を、各資格取得者端末に、通信部57を介して送信する(ステップS60)。具体的には、例えば通知案内情報テーブル55の取得者ID“1234567”、サーバID“001”、資格ID“00100001”、及び日時“20**********”の通知案内情報に関して、当該取得者ID“1234567”に係る通知案内用メールアドレス“Higashi.ichiro@aaa.bb.cc”を通知案内対象者情報テーブル54から取得し、当該メールアドレス宛に通知案内情報を通知する。当該通知は、1回のみでもよく、あるいは所定の時間間隔毎に定期的に通知してもよい。
続いて通知案内返信受取部566は、資格取得者端末1から再通知不要の旨の通知を受けると、通知案内情報テーブル55の再通知フラグを“不要”に更新する(ステップS61)。このようにして更新された通知案内情報テーブル55を、図11(d)に示す。ステップS60において通知案内情報を定期的に通知している場合、当該再通知フラグが“不要”の通知案内情報については通知を停止する。
このように本発明によれば、資格取得者情報保有サーバ4が、資格継続条件に適合する資格取得者情報を抽出し通知案内サーバ5が資格取得者端末1に自動的に資格情報を送信するため、資格情報に係る再申請漏れを防ぐことができる。
また、資格取得者情報保有サーバ4が、資格取得者情報のうち、資格情報の通知案内に必要な情報のみを有する通知案内対象者情報一覧を通知案内サーバ5に提供しており、資格取得者情報保有サーバ4から通知案内サーバ5に資格取得者情報を送信しないため、プライバシーの保護及び情報漏えいを防止することができる。
なお、資格取得者情報保有サーバ4上の取得者IDと、通知案内サーバ5上の取得者IDとが同一である場合、ID変換サーバ6は備えなくてもよい。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各手段、各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段やステップ等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。