JP5765591B2 - 電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、基板、トランス、整流部、フィルタ部を有する電源装置に関する。
従来では、ソフトスイッチングによりスイッチング損失を低減し、かつ、循環電流損失を低減することを目的とするスイッチング電源装置に関する技術の一例が開示されている(例えば特許文献1を参照)。このスイッチング電源装置は、トランスの二次側に接続される整流素子と並列に接続され、スナバコンデンサを含むスナバを有する。整流素子には、ダイオードや、IGBT等の半導体スイッチ素子が用いられる。
特開2002−209383号公報
整流素子にスナバコンデンサを並列接続することで、整流素子のオフ時に生じるサージ電圧を抑制できる。しかし、トランスの漏れインダクタンス成分と、スナバコンデンサのキャパシタンス成分とによって共振が発生する。共振の発生に伴って、サージ電圧のピーク値(振幅の最大値である。以下同じ。)が回路素子の定格を上回る場合もある。
サージ電圧のピーク値を抑制するには、スナバコンデンサの静電容量を大きく設定する方法も考えられる。ところが、静電容量を大きく設定するにつれて、スナバコンデンサに流れる電流が増えたり、スナバコンデンサの発熱量が増えたり、電力効率が悪化したりするという問題がある。
本発明はこのような点に鑑みてなしたものであり、キャパシタ部(上記スナバコンデンサを含む)の静電容量を大きくすることなく、サージ電圧のピーク値を抑制することができる電源装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた第1の発明は、少なくとも半導体素子を含む基板(12)と、トランス(13,13A,13B,13C)と、整流を行う整流部(14,14A,14B,14C,14D,14E)と、交流成分を低減するフィルタ部(15)とを有する電源装置(10)において、前記整流部に含まれる整流素子に並列接続される第1キャパシタ部(C14a,C14c)と、前記トランスの一端と他端との間に接続され、前記トランスの漏れインダクタンス成分と、前記第1キャパシタ部のキャパシタンス成分とに基づいて発生(生成とも呼べる。以下同じ。)する共振にかかる基本波(f1)のピーク値を低減する一以上の高調波(f2)を発生させる第2キャパシタ部(C14b)とを有することを特徴とする。
この構成によれば、第2キャパシタ部によって一以上の高調波を発生させて基本波と合成されるので、合成波(サージ電圧を含む。以下同じ。)のピーク値を抑制することができる。第1キャパシタ部と別個に第2キャパシタ部を備えればよく、第1キャパシタ部や第2キャパシタ部の各静電容量を大きくする必要がない。よって、効率の維持向上を図ることができ、第1キャパシタ部や第2キャパシタ部の発熱を抑制することができる。
第2の発明は、少なくとも半導体素子を含む基板(12)と、トランス(13,13A,13B,13C)と、整流を行う整流部(14,14A,14B,14C,14D,14E)と、交流成分を低減するフィルタ部(15)とを有する電源装置(10)において、一端を前記トランスの一端と前記整流部との間に接続し、他端を共通電位部(N)に接続する第1キャパシタ部(C14a,C14c)と、前記トランスの一端と他端との間に接続され、前記トランスの漏れインダクタンス成分と、前記第1キャパシタ部のキャパシタンス成分とに基づいて発生する共振にかかる基本波(f1)のピーク値を低減する一以上の高調波(f2)を発生させる第2キャパシタ部(C14b)とを有することを特徴とする。
この構成によれば、第2キャパシタ部によって一以上の高調波を発生させて基本波と合成されるので、合成波のピーク値を抑制することができる。第1キャパシタ部と別個に第2キャパシタ部を備えればよく、第1キャパシタ部や第2キャパシタ部の各静電容量を大きくする必要がない。よって、効率の維持向上を図ることができ、第1キャパシタ部や第2キャパシタ部の発熱を抑制することができる。
第3の発明は、前記第2キャパシタ部は、前記基本波の周波数と前記高調波の周波数とが1:n(nは2以上の整数)になるように静電容量を設定することを特徴とする。
この構成によれば、基本波と高調波とが重ね合わさって相殺するので、合成される合成波のピーク値も抑制される。よって、サージ電圧のピーク値を大幅に抑制することができる。なお、nは2以上の整数であれば任意の値を設定してよい。
なお、「第1キャパシタ部」と「第2キャパシタ部」は、いずれも一のコンデンサ(キャパシタを含む。以下同じ。)で構成してもよく、複数のコンデンサで構成してもよい。複数のコンデンサで構成する場合は、直列接続を含めてもよく、並列接続を含めてもよく、直列接続と並列接続との双方を含めてもよい。「整流部」は、交流を直流に整流するように回路構成されていれば任意である。例えば、全波整流回路や半波整流回路などが該当する。「整流素子」は整流器とも呼び、交流を直流に整流する素子であれば任意である。例えば、ダイオードやトランジスタ(FETやIGBT等を含む)などが該当する。
電源装置の第1構成例を模式的に示す回路図である。 第1キャパシタ部の構成例を模式的に示す回路図である。 第2キャパシタ部の構成例を模式的に示す回路図である。 整流部の構成例を示す平面図である。 基本波と高調波の一例を示すタイムチャート図である。 合成波(共振周波数)の一例を示すタイムチャート図である。 サージ電圧と第1キャパシタ部の静電容量との関係を示すグラフ図である。 サージ電圧と第2キャパシタ部の静電容量との関係を示すグラフ図である。 サージ電圧の経時的変化の一例を示すグラフ図である。 電源装置の第2構成例を模式的に示す回路図である。 電源装置の第3構成例を模式的に示す回路図である。 電源装置の第4構成例を模式的に示す回路図である。 電力変換部の第2構成例を模式的に示す回路図である。 電力変換部の第3構成例を模式的に示す回路図である。 電力変換部の第4構成例を模式的に示す回路図である。 整流部の第2構成例を模式的に示す回路図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面に基づいて説明する。なお、特に明示しない限り、「接続する」という場合には電気的な接続を意味する。各図は、本発明を説明するために必要な要素を図示し、実際の全要素を図示しているとは限らない。上下左右等の方向を言う場合には、図面の記載を基準とする。連続符号は記号「〜」を用いて表記する。例えば「スイッチング素子Q1〜Q3」は、「スイッチング素子Q1,Q2,Q3」を意味する。
〔実施の形態1〕
実施の形態1は図1〜図9を参照しながら説明する。図1に示す電源装置10は、いわゆる「DC−DCコンバータ」の一構成例であって、入力コネクタ11aを介して電力源Edcから入力される電力を変換して、出力コネクタ11cを介して負荷20に出力する。この電源装置10は、チョークコイルL10、コンデンサC10、スイッチング素子Q1〜Q3、ダイオードD1〜D3、基板12、トランス13A、整流部14A、フィルタ部15、出力安定部16などを有する。スイッチング素子Q1〜Q3やダイオードD1〜D3等は、直流電力を交流電力に変換する点で電力変換部(第1構成例)に相当する。
電力源Edcは直流電力を電源装置10に供給する。電力源Edcには、例えばバッテリや燃料電池が用いられる。電力源Edcのプラス端子に接続する入力コネクタ11a(+端子)は、チョークコイルL10およびコンデンサC10を経て、トランス13の1次側端子13t1aに接続される。一方、電力源Edcのマイナス端子に接続する入力コネクタ11a(−端子)は、チョークコイルL10やコンデンサC12bを経て、トランス13の1次側端子13t1bに接続される。チョークコイルL10は入力フィルタとして機能し、コンデンサC10は直流電力の充放電を繰り返し行う。
スイッチング素子Q1とスイッチング素子Q2,Q3とは直列接続される。スイッチング素子Q2とスイッチング素子Q3とは並列接続される。スイッチング素子Q1のソース端子と、スイッチング素子Q2,Q3のドレイン端子との接続点は、トランス13Aの1次側端子13t1c,13t1dに接続される。二点鎖線で示すダイオードD1〜D3はフリーホイールダイオードとしての機能を担う。対応するスイッチング素子Q1〜Q3の寄生ダイオードでもよく、並列接続するダイオード素子などでもよい。ダイオードD1〜D3もまた「半導体素子」に相当する。
コンデンサC10は、コンデンサC12aの一方側端子およびトランス13Aの1次側端子13t1aと、スイッチング素子Q2,Q3のソース端子およびコンデンサC12bの他方側端子との間に接続される。コンデンサC12bの一方側端子は、トランス13Aの1次側端子13t1bと接続される。コンデンサC12aは、コンデンサC10の一方側端子およびトランス13Aの1次側端子13t1aと、スイッチング素子Q1のドレイン端子との間に接続される。およびコンデンサC10およびコンデンサC12bの各他方側端子は、スイッチング素子Q2,Q3のソース端子に共通して接続される。
基板12は、コンデンサC12a,C12b、ドライブ回路12a、制御回路12b、検出回路12cなどを有する。「半導体素子」に相当するスイッチング素子Q1〜Q3は、ドライブ回路12aから対応する制御端子G1〜G3に伝達される駆動信号(例えばPWM信号等)に基づいて個別にオン/オフが制御される。検出回路12cは出力コネクタ11c(+端子)の出力電圧(すなわち電圧Vd)を検出する。制御回路12bは、電圧Vdが目標電圧となるように、ドライブ回路12aを駆動する指令信号Vc*を出力する。目標電圧は、制御回路12b内の記録媒体に予め記録したり、図示しない外部装置(例えばECUやコンピュータ等)から入力したりする。ドライブ回路12aは、指令信号Vc*に基づいて駆動信号を生成し、スイッチング素子Q1〜Q3の制御端子G1〜G3に対応して個別に出力する。
トランス13の一例であるトランス13Aは、入力側の1次側端子13t1a〜13t1dと、出力側の2次側端子13t2a〜13t2dとを有する。2次側端子13t2a,13t2dは整流部14Aに接続され、2次側端子13t2b,13t2cは共通電位部Nに接続される。整流部14Aと出力コネクタ11c(+端子)との間には、フィルタ機構(すなわちフィルタ部15や出力安定部16など)が接続される。図1に示す構成におけるトランス13Aは、トランス動作とリアクトル動作(磁気エネルギー量変換動作)とを行う。なお、共通電位部Nの電位は必ずしも0[V]とは限らず、接地接続されて0[V]となる。
整流部14の一例である整流部14Aは、トランス13Aの二次端子から出力される交流信号の全波整流を行う。本形態の整流部14Aは、ダイオードD14a,D14c、第1キャパシタ部C14a,C14c、第2キャパシタ部C14bなどを有する。なお、基板を含む整流部14Aの構成例については後述する(図4を参照)。
ダイオードD14a,D14cは、いずれも「整流素子」に相当する。すなわち、ダイオードD14aのアノードは2次側端子13t2aに接続され、ダイオードD14bのアノードは2次側端子13t2dに接続される。2次側端子13t2aはトランス13Aの「一端」に相当し、2次側端子13t2dはトランス13Aの「他端」に相当する。ダイオードD14a,D14cのカソードは、双方ともフィルタ部15に接続される。言い換えると、ダイオードD14a,D14cのカソードは直結される。本形態のダイオードD14a,D14cには、ショットキーバリアダイオードを適用する。
第1キャパシタ部C14aはダイオードD14aに並列接続され、第1キャパシタ部C14cはダイオードD14cに並列接続される。すなわち、第1キャパシタ部C14aはダイオードD14aのアノードとカソードとの間に接続される。第1キャパシタ部C14cは、ダイオードD14cのアノードとカソードとの間に接続される。第1キャパシタ部C14a,C14cの構成例については後述する(図2を参照)。
第2キャパシタ部C14bは、トランス13Aの2次側端子13t2a,13t2dの相互間に接続される。当該接続は、ダイオードD14aのアノードと、ダイオードD14cのアノードとの間の接続にも相当する。第2キャパシタ部C14bの構成例については後述する(図3を参照)。
フィルタ部15は、整流後の交流成分を低減する機能を担い、コイルL15a,L15bやコンデンサC15a〜C15cなどを有する。具体的には、整流部14Aと出力コネクタ11c(+端子)との間にコイルL15a,L15bを直列接続する。整流部14AとコイルL15aとの接続点と、共通電位部Nおよび出力コネクタ11c(−端子)との間には、コンデンサC15aを接続する。コイルL15aとコイルL15bとの接続点と、共通電位部Nおよび出力コネクタ11c(−端子)との間には、コンデンサC15bを接続する。コイルL15bと出力コネクタ11c(+端子)との接続点と、共通電位部Nおよび出力コネクタ11c(−端子)との間には、コンデンサC15cを接続する。
出力安定部16は、整流に伴う電力(特に電圧)の脈動を抑制する機能を担い、一のコンデンサC16または複数のコンデンサC16などを有する。コンデンサC16は、出力コネクタ11c(すなわち+端子と−端子との間)に接続される。出力コネクタ11cに接続される負荷20は、電力を必要とする任意の装置や機器などを適用できる。例えば、電力源Edcとは電源容量が異なるバッテリ、制御装置(ECUやコンピュータ等)、回転電機(電動機,発電機,電動発電機等)、系統(電力系統を含む)などが該当する。
上記のフィルタ部15や出力安定部16は、ノイズ(トランス13Aの漏れインダクタンスや外来ノイズ等)による影響を受ける場合もある。この場合は、破線で示す遮蔽部11bによって遮蔽するとよい。具体的には、ノイズの影響を低減または遮断できる電磁シールドであれば形状,厚み,材料(素材)等は任意である。例えば、金属板(板金を含む),金属メッシュ,発泡金属等が該当する。所定形状(例えば板状や筐体状等)に成形された樹脂部材の表面や裏面に金属インクまたは同様の物質でメッキしたものでもよい。
図2には、第1キャパシタ部C14a,C14cの三構成例を示す。上段の「2並列3直列」は、3つのコンデンサCaを直列接続し、3つのコンデンサCbを直列接続し、これらの直列接続を並列に接続する例である。中段の「2並列2直列」は、2つのコンデンサCaを直列接続し、2つのコンデンサCbを直列接続し、これらの直列接続を並列に接続する例である。下段の「3並列3直列」は、3つのコンデンサCaを直列接続し、3つのコンデンサCbを直列接続し、3つのコンデンサCcを直列接続し、これらの直列接続を並列に接続する例である。図2に示す第1キャパシタ部C14a,C14cの構成例は、いずれも直列接続と並列接続を組み合わせているので、「複合接続」に相当する。図2以外の直列数と並列数で構成してもよい。
図3には、第2キャパシタ部C14bの二構成例を示す。上段の「4並列群2直列」は、1つずつのコンデンサCa〜Cdを並列接続して並列群とし、当該並列群を2つ直列に接続する例である。下段の「4並列群2直列」は、2つずつ直列接続するコンデンサCa〜Ceを並列接続して並列群とし、当該並列群を2つ直列に接続する例である。図3に示す第2キャパシタ部C14bの構成例は、いずれも直列接続と並列接続を組み合わせているので、「複合接続」に相当する。第2キャパシタ部C14bの一端側(図面左側)を非相互間接続部P1とし、他端側(図面右側)を非相互間接続部P3とする。並列群相互間の中間接続部を相互間接続部P2とする。
直列接続されるコンデンサCa〜Ceにかかる静電容量は、共振周波数がm次高調波(mは2以上の整数)に対応させて設定するとよい。一の高調波に対応して設定してもよく、相異なる複数の高調波ごとに対応して設定してもよい。以下では、一の高調波(図5の右側に示す3次高調波f2)に対応して設定し、静電容量を第1キャパシタ部C14a,C14cよりも大きくする例を示す。図3以外の直列数と並列数で構成してもよい。
図4に示す整流部14Aは、図2の上段に示す第1キャパシタ部C14a,C14cと、図3の上段に示す第2キャパシタ部C14bとで構成する例である。非相互間接続部P1,P3は半周期ごとに電流が流れるのに対して、相互間接続部P2は全周期で電流が流れるために発熱量が多い。そこで、相互間接続部P2のパターン面積(S2)を非相互間接続部P1,P3のパターン面積(S1,S3)よりも広く確保するとよい(S2>S1,S3)。相互間接続部P2のパターン面積を広く確保することで、放熱し易くなる。
次に、ダイオードD14a,D14cに並列接続される第1キャパシタ部C14a,C14cとは別個に、ダイオードD14a,D14cのアノード相互間に接続される第2キャパシタ部C14bの作用について図5〜図9を参照しながら説明する。
トランス13Aは少なからず漏れインダクタンスが存在し、第1キャパシタ部C14a,C14cは当然にキャパシタンスが存在する。トランス13Aから出力される信号(例えば電圧や電流等)は、漏れインダクタンス成分(L)とキャパシタンス成分(C)とに基づいて共振周波数(f)で共振する。式で表すと次のようになる。
f=1/{2π(LC)1/2
共振周波数の波形は、基本波(1次高調波)に相当する。図5の左側には、基本波f1の一例を示す。基本波f1のピーク値を小さくするには、m次高調波(mは2以上の整数)の波形を重ね合わせて合成すればよい。図5の右側には、例えばm=3のときの高調波である3次高調波f2の一例を示す。基本波f1の周波数と3次高調波f2の周波数とは、1:3の関係がある。図5に示す基本波f1と3次高調波f2とを合成すると、図6に示す合成波f3になる。図6で明らかなように、実線で示す合成波f3のピーク値Vpbは、二点鎖線で示す基本波f1のピーク値Vpaよりも小さくなる(Vpb<Vpa)。
基本波f1(サージ電圧Vs)のピーク値は、図7に示すように第1キャパシタ部C14a,C14cを大きくすれば低減することも可能である。第1キャパシタ部C14a,C14cを静電容量c1に設定するとサージ電圧Vsaが生じるのに対して、静電容量c2に設定するとサージ電圧Vsb(Vsb<Vsa)が生じる。静電容量を大きく設定すると、第1キャパシタ部C14a,C14cに流れる電流が増えるに伴って、発熱量が増えたり、電力効率が悪化したりする。そこで、本形態では第1キャパシタ部C14a,C14cの静電容量を小さく設定する。
これに対して、3次高調波f2(サージ電圧Vs)のピーク値は、図8に示すように第2キャパシタ部C14bに応じて増減する。第2キャパシタ部C14bを小さい静電容量c3に設定しても、大きい静電容量c7に設定しても、サージ電圧Vsは大きくなる。一方、第2キャパシタ部C14bを静電容量c5(c3<c5<c7)に設定すると、サージ電圧Vsを最小に抑えることができる。サージ電圧Vsの閾値Vstに対応する静電容量c4から静電容量c6までの範囲内で静電容量c5(c4<c5<c6)を設定してもよい。この設定でも、従来よりもサージ電圧Vsのピーク値を小さく抑えられる。
サージ電圧Vsにかかる経時的変化の一例を図9に示す。第1キャパシタ部C14a,C14cを備えて第2キャパシタ部C14bを備えない場合の経時的変化を二点鎖線で示す。第1キャパシタ部C14a,C14cと第2キャパシタ部C14bの双方を備える場合の経時的変化を実線で示す。図9で明らかなように、実線で示すサージ電圧Vsのピーク値Vpdは、二点鎖線で示すサージ電圧Vsのピーク値Vpcよりも小さい(Vpd<Vpc)。
上述した実施の形態1によれば、以下に示す各効果を得ることができる。
(1)電源装置10において、整流部14Aに含まれるダイオードD14a,D14c(整流素子)に並列接続される第1キャパシタ部C14a,C14cと、トランス13Aの漏れインダクタンス成分と、第1キャパシタ部C14a,C14cのキャパシタンス成分とに基づいて発生する共振にかかる基本波f1のピーク値Vpaを低減する3次高調波f2(一以上の高調波)を発生させる第2キャパシタ部C14bとを有する構成とした(図1を参照)。この構成によれば、第2キャパシタ部C14bによって一以上の高調波を発生させて基本波f1と合成されるので、合成波f3(サージ電圧Vs)のピーク値Vpbを抑制することができる。第1キャパシタ部C14a,C14cと別個に第2キャパシタ部C14bを備えればよく、第1キャパシタ部C14a,C14cや第2キャパシタ部C14bの各静電容量を大きくする必要がない。よって、効率の維持向上を図ることができ、第1キャパシタ部C14a,C14cや第2キャパシタ部C14bの発熱を抑制することができる。
(3)第2キャパシタ部C14bは、基本波f1の周波数と3次高調波f2(高調波)の周波数とが1:3(n=3)になるように静電容量を設定する構成とした(図8,図9を参照)。この構成によれば、基本波f1と3次高調波f2とが重ね合わさって相殺するので、合成される合成波f3のピーク値も抑制される。よって、サージ電圧Vsのピーク値を大幅に抑制することができる。なお本形態ではn=3を適用したが、2以上の整数であれば任意の値を設定してよく、同様の作用効果が得られる。
(4)第2キャパシタ部C14bは、トランス13Aの2次側端子13t2a(一端)と2次側端子13t2d(他端)との間に接続される構成とした(図1を参照)。この構成によれば、トランス13Aに少なからず存在する漏れインダクタンスと、第2キャパシタ部C14bのキャパシタンスとに基づく共振にかかる3次高調波f2(高調波)を確実に発生させる。基本波f1と3次高調波f2とが重ね合わさって相殺するので、合成波f3(サージ電圧Vs)のピーク値Vpcを確実に抑制することができる(図9を参照)。
(5)並列接続される複数の第1キャパシタ部C14a,C14cと、並列接続される複数の第2キャパシタ部C14bとのうちで一方または双方を有する構成とした(図2,図3を参照)。この構成によれば、第1キャパシタ部C14a,C14cの総静電容量や第2キャパシタ部C14bの総静電容量を大きく確保することができるので、発熱を抑制することができる。
(6)第1キャパシタ部C14a,C14cと第2キャパシタ部C14bとのうちで一方または双方は、直列接続される複数のコンデンサCa,Cb,Cc,Cd,Ceを有する構成とした(図2,図3を参照)。この構成によれば、各コンデンサCa,Cb,Cc,Cd,Ceの静電容量を小さく抑えられる。流れる電流も小さく抑えられるので、効率の維持向上を図ることができる。
(7)複数のコンデンサCa,Cb,Cc,Cd,Ceの相互間を接続する相互間接続部P2は、コンデンサCa,Cb,Cc,Cd,Ceの相互間以外の非相互間接続部P1,P3よりも広い面積で形成される構成とした(図3,図4を参照)。この構成によれば、電流が集中して流れる相互間接続部P2を広い面積で形成するので、放熱し易い。
(8)並列接続される複数の第2キャパシタ部C14bは、m次高調波(3次高調波f2を含む)に対応する静電容量を設定する構成とした(図5を参照)。この構成によれば、基本波f1と重ね合わせる3次高調波f2によって、合成波f3のピーク値Vpbをより小さく抑制することができる。3次高調波f2以外のm次高調波に対応する静電容量を設定しても、同様の作用効果が得られる。
(9)第2キャパシタ部C14bの静電容量は、第1キャパシタ部C14a,C14cの静電容量よりも大きく設定する構成とした(図8,図9を参照)。この構成によれば、3次高調波f2のピークと基本波f1のピークと合わせて相殺することで、合成波f3のピーク値Vpbをより小さく抑制することができる。
(10)整流部14A(ダイオードD14a,D14c)は、ショットキーバリアダイオードである構成とした(図1,図9を参照)。この構成によれば、ショットキーバリアダイオードは逆電流が流れない特性を有するので、トランス13Aに向かう逆電流を防止し、合成波f3のピーク値Vpbをより小さく抑制することができる。
〔実施の形態2〕
実施の形態2は図10を参照しながら説明する。なお、電源装置10の構成等は実施の形態1と同様であり、図示および説明を簡単にするために実施の形態2では実施の形態1と異なる点について説明する。よって実施の形態1で用いた要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
実施の形態2が実施の形態1と異なるのは、整流部14の構成である。具体的には、第1キャパシタ部C14a,C14cの接続である。実施の形態1では、ダイオードD14a,D14cに並列接続する。これに対して実施の形態2では、第1キャパシタ部C14a,C14cの片側を共通電位部Nに接続する。
図10の整流部14Bは整流部14の一例であり、図1に示す整流部14Aに代えて備えられ、全波整流を行う。第1キャパシタ部C14aは、一端をトランス13Aの2次側端子13t2a(一端)とダイオードD14a(アノード側)との間に接続し、他端を共通電位部Nに接続する。第1キャパシタ部C14cは、一端をトランス13Aの2次側端子13t2d(一端)とダイオードD14c(アノード側)との間に接続し、他端を共通電位部Nに接続する。
上述した実施の形態2によれば、以下に示す各効果を得ることができる。なお、整流部14Bを除く電源装置10の構成については実施の形態1と同様であるので、実施の形態1に示す(3)〜(10)と同様の作用効果を得ることができる。
(2)電源装置10において、一端をトランス13Aの一端と整流部14Bとの間に接続し、他端を共通電位部Nに接続する第1キャパシタ部C14a,C14cと、トランス13Aの漏れインダクタンス成分と、第1キャパシタ部C14a,C14cのキャパシタンス成分とに基づいて発生する共振にかかる基本波f1のピーク値Vpaを低減する3次高調波f2(一以上の高調波)を発生させる第2キャパシタ部C14bとを有する構成とした(図10を参照)。この構成によれば、第2キャパシタ部C14bによって一以上の高調波を発生させて基本波f1と合成されるので、合成波f3(サージ電圧Vs)のピーク値Vpbを抑制することができる。第1キャパシタ部C14a,C14cと別個に第2キャパシタ部C14bを備えればよく、第1キャパシタ部C14a,C14cや第2キャパシタ部C14bの各静電容量を大きくする必要がない。よって、効率の維持向上を図ることができ、第1キャパシタ部C14a,C14cや第2キャパシタ部C14bの発熱を抑制することができる。
〔他の実施の形態〕
以上では本発明を実施するための形態について実施の形態1,2に従って説明したが、本発明は当該形態に何ら限定されるものではない。言い換えれば、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施することもできる。例えば、次に示す各形態を実現してもよい。
上述した実施の形態1,2に示すトランス13Aは、1次側に4つのコイル(巻線とも呼ぶ。以下同じ。)を備え、2次側に2つのコイルを備える構成とした(図1,図10を参照)。この形態に代えて、トランス13A以外のコイル数で構成されるトランス13を用いてもよい。例えば図11,図12,図14,図15に示すトランス13Bは、1次側と2次側の両方とも1つのコイルを備える構成である。図13に示すトランス13Cは、1次側に2つのコイルを備え、2次側に1つのコイルを備える構成である。
図11〜図15に示すトランス13B,13Cを用いる場合の整流部14は、図11に示す整流部14Cや、図12に示す整流部14Dなどのように構成する。図11の整流部14Cは全波整流を行う機能を担い、ダイオードD14a,D14c、第1キャパシタ部C14a,C14c、第2キャパシタ部C14bなどを有する。図1,図10の整流部14AはダイオードD14cのアノードを出力コネクタ11c(−端子)に接続しない。これに対して、図11の整流部14CはダイオードD14cのアノードを出力コネクタ11c(−端子)に接続する点が相違する。図12の整流部14Dは半波整流を行う機能を担い、ダイオードD14a、第1キャパシタ部C14a、第2キャパシタ部C14bなどを有する。第2キャパシタ部C14bがトランス13Bの2次側端子13t2a,13t2bの相互間に接続される点は、実施の形態1,2と同じである(図1,図10を参照)。ただし、2次側端子13t2b(片側)は共通電位部Nに接続される点が実施の形態1,2と相違する。整流部14C,14Dで構成しても、合成波f3(サージ電圧Vs)のピーク値を低減させるために、一以上の高調波を第2キャパシタ部C14bによって発生させる点は同じである。よって実施の形態1,2と同様の作用効果を得ることができる。
図13に示すトランス13Cと図14,図15に示すトランス13Bのように、2次側に2つのコイル(実線と二点鎖線で図示)を備える構成としてもよい。この場合の整流部14は、図1に示す整流部14Aや、図10に示す整流部14Bなどのように構成する。よって実施の形態1,2と同様の作用効果を得ることができる。
上述した実施の形態1,2に示す基板12は、電力源Edcの直流電力を交流電力に変換する電力変換部として、3つのスイッチング素子Q1〜Q3を有する構成とした(図1,図10を参照)。この形態に代えて、スイッチング素子を一以上の素子数で電力変換部を構成してもよい。素子数によっては、コイル(インダクタ)やコンデンサ等を含めてもよい。他の構成例は、図11(図12)、図13、図14、図15にそれぞれ示す。ただし、図13〜図15ではチョークコイルL10とコンデンサC10の図示を省略する。
図11と図12に示す電力変換部は、いずれも1つのスイッチング素子Q1で構成する例である。図11の電力変換部は、トランス13Bの2次側に整流部14Cを接続するので、「シングルフォワード型」と呼ばれる。図12の電力変換部は、トランス13Bの2次側に整流部14Dを接続するので、「フライバック型」と呼ばれる。ドライブ回路12aはスイッチング素子Q1の制御端子G1に駆動信号を伝達する。
図13と図14に示す電力変換部は、2つのスイッチング素子Q1,Q2で構成する例である。図13に示す電力変換部は「プッシュプル型」と呼ばれる。電力源Edcは、プラス端子をトランス13Cの1次側端子13t1b,13t1cに接続し、マイナス端子を直列接続されるスイッチング素子Q1,Q2の接続点(中間点)に接続する。図14に示す電力変換部は「ハーフブリッジ型」と呼ばれる。トランス13Bの1次側端子13t1aは、直列接続されるスイッチング素子Q1,Q2の接続点(中間点)に接続する。同じく1次側端子13t1bは、直列接続されるコンデンサC11,C12の接続点(中間点)に接続する。ドライブ回路12aはスイッチング素子Q1,Q2の制御端子G1,G2にそれぞれ個別に駆動信号を伝達する。
図15に示す電力変換部は「フルブリッジ型」と呼ばれ、4つのスイッチング素子Q1〜Q4で構成する例である。トランス13Bの1次側端子13t1aは、直列接続されるスイッチング素子Q2,Q4の接続点(中間点)に接続する。同じく1次側端子13t1bは、直列接続されるスイッチング素子Q1,Q3の接続点(中間点)に接続する。図14に示すハーフブリッジ型の電力変換部と比べると、2つのコンデンサの代えて2つのスイッチング素子を用いる。ドライブ回路12aはスイッチング素子Q1〜Q4の制御端子G1〜G4にそれぞれ個別に駆動信号を伝達する。
図11,図13〜図15に示す構成におけるトランス13(13B,13C)の2次側コイルは、トランス動作を行い、リアクトル動作を行わない。よって、フィルタ部15はコイルL15aにリアクトル動作を行わせるため、図1や図10に示すコンデンサC15aが不要になる。一方、図12に示す構成におけるトランス13(13B,13C)の2次側コイルは、実施の形態1,2に示すトランス13Aと同様に、トランス動作とリアクトル動作とを行う。よって、フィルタ部15は図1や図10と同様にフィルタとして機能させるためのコンデンサC15aが必要になる。このように、トランス13がリアクトル動作を兼ねるか否かでコンデンサC15aの要否が決まる。したがって、トランス13がリアクトル動作を行わない場合は、フィルタ部15における所要のコンデンサC15aを無くせる分だけコストを抑制することができる。
図11〜図15に示すように、素子数を異ならせて電力変換部を構成しても、電力源Edcの直流電力を交流電力に変換することができる。図1〜図15に示すトランス13の1次側回路と2次側回路とをどのように組み合わせてもよい。よって、実施の形態1,2と同様の作用効果を得ることができる。
上述した実施の形態1,2では、全波整流を行うため、2つのダイオードD14a,D14cを有する整流部14(14A,14B)を備える構成とした(図1,図10を参照)。図12に示す整流部14Dは、半波整流を行うため、1つのダイオードD14aを有する構成とした。これらの形態に代えて、全波整流や半波整流を行う他の整流部14で構成してもよい。全波整流を行う他の整流部14の一例を図16に示す。図16に示す整流部14Eは、ダイオードD14a,D14c,D14d,D14e、第1キャパシタ部C14a,C14c,C14d,C14e、第2キャパシタ部C14bなどを有する。ダイオードD14a,D14c,D14d,D14eは、ダイオードブリッジを形成する。第1キャパシタ部C14a,C14c,C14d,C14eは、それぞれ対応するダイオードD14a,D14c,D14d,D14eに並列接続される。他の整流回路で構成する場合でも同様である。これらの構成であっても、合成波f3(サージ電圧Vs)のピーク値を低減させるために、一以上の高調波を第2キャパシタ部C14bによって発生させる点は同じである。よって、実施の形態1,2と同様の作用効果を得ることができる。
上述した実施の形態1,2では、整流素子(整流器)としてダイオードD14a,D14cを用いる構成とした(図1,図10を参照)。この形態に代えて、ダイオードに代えて他の整流素子を用いる構成としてもよい。他の整流素子には、例えばトランジスタ(FETやIGBT等を含む)やサイリスタなどが該当する。二種類以上の整流素子を混在させる構成としてもよい。整流素子の種類が相違するに過ぎないので、実施の形態1,2と同様の作用効果を得ることができる。
上述した実施の形態1,2では、整流部14は第1キャパシタ部C14a,C14cや第2キャパシタ部C14bを含み、フィルタ部15はコンデンサC15a,C15b,C15cを含み、出力安定部16はコンデンサC16を含む構成とした(図3,図6を参照)。この構成に代えて、一以上のコンデンサをキャパシタに代えて構成してもよい。キャパシタを用いる場合でもコンデンサと同等に作用するので、実施の形態1,2と同様の作用効果を得ることができる。
上述した実施の形態1,2では、フィルタ部15は、コイルL15a,L15bを含む構成とした(図3,図6を参照)。この構成に代えて、一以上のコイルをリアクトルに代えて構成してもよい。リアクトルを用いる場合でもコイルと同等に作用するので、実施の形態1,2と同様の作用効果を得ることができる。
10 電源装置
12 基板
13(13A,13B,13C) トランス
14(14A,14B,14C,14D,14E) 整流部
C14a,C14c,C14d,C14e 第1キャパシタ部
C14b 第2キャパシタ部
D14a,D14c,D14d,D14e ダイオード(整流素子)
15 フィルタ部
Vpa,Vpb ピーク値
f1 基本波
f2 3次高調波(m次高調波)
f3 合成波

Claims (10)

  1. 少なくとも半導体素子を含む基板(12)と、トランス(13,13A,13B,13C)と、整流を行う整流部(14,14A,14B,14C,14D,14E)と、交流成分を低減するフィルタ部(15)とを有する電源装置(10)において、
    前記整流部に含まれる整流素子に並列接続される第1キャパシタ部(C14a,C14c)と、
    前記トランスの一端と他端との間に接続され、前記トランスの漏れインダクタンス成分と、前記第1キャパシタ部のキャパシタンス成分とに基づいて発生する共振にかかる基本波(f1)のピーク値を低減する一以上の高調波(f2)を発生させる第2キャパシタ部(C14b)と、
    を有することを特徴とする電源装置。
  2. 少なくとも半導体素子を含む基板(12)と、トランス(13,13A,13B,13C)と、整流を行う整流部(14,14A,14B,14C,14D,14E)と、交流成分を低減するフィルタ部(15)とを有する電源装置(10)において、
    一端を前記トランスの一端と前記整流部との間に接続し、他端を共通電位部(N)に接続する第1キャパシタ部(C14a,C14c)と、
    前記トランスの一端と他端との間に接続され、前記トランスの漏れインダクタンス成分と、前記第1キャパシタ部のキャパシタンス成分とに基づいて発生する共振にかかる基本波(f1)のピーク値を低減する一以上の高調波(f2)を発生させる第2キャパシタ部(C14b)と、
    を有することを特徴とする電源装置。
  3. 前記第2キャパシタ部は、前記基本波の周波数と前記高調波の周波数とが1:n(nは2以上の整数)になるように静電容量を設定することを特徴とする請求項1または2に記載の電源装置。
  4. 前記第1キャパシタ部は、複数のコンデンサ(Ca,Cb,Cc)を有し、
    前記複数のコンデンサは、並列接続、直列接続、並列接続と直列接続とを組み合わせた複合接続のいずれかで接続されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の電源装置。
  5. 前記第2キャパシタ部は、複数のコンデンサ(Ca,Cb,Cc,Cd,Ce)を有し、
    前記複数のコンデンサは、並列接続、直列接続、並列接続と直列接続とを組み合わせた複合接続のいずれかで接続されることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の電源装置。
  6. 前記複数のコンデンサの相互間を接続する相互間接続部(P2)は、前記コンデンサの相互間以外の非相互間接続部(P1,P3)よりも広い面積で形成されることを特徴とする請求項4または5に記載の電源装置。
  7. 直列接続される前記複数のコンデンサを有し、
    前記コンデンサは、m次(mは2以上の整数)の高調波ごとに対応する静電容量を設定することを特徴とする請求項4から6のいずれか一項に記載の電源装置。
  8. 前記第2キャパシタ部の静電容量は、前記第1キャパシタ部の静電容量よりも大きく設定することを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の電源装置。
  9. 前記整流部は、ショットキーバリアダイオード(D14a,D14c)であることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の電源装置。
  10. 前記フィルタ部は、前記トランスがリアクトル動作を行わない構成では、所要のコンデンサ(C15a)を無くすことを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の電源装置。
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