JP5765161B2 - 差動信号伝送用ケーブルの特性評価機構及び特性評価方法 - Google Patents

差動信号伝送用ケーブルの特性評価機構及び特性評価方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5765161B2
JP5765161B2 JP2011203522A JP2011203522A JP5765161B2 JP 5765161 B2 JP5765161 B2 JP 5765161B2 JP 2011203522 A JP2011203522 A JP 2011203522A JP 2011203522 A JP2011203522 A JP 2011203522A JP 5765161 B2 JP5765161 B2 JP 5765161B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
differential signal
signal transmission
transmission cable
characteristic evaluation
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011203522A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013064648A (ja
Inventor
南畝 秀樹
秀樹 南畝
杉山 剛博
剛博 杉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Metals Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Metals Ltd filed Critical Hitachi Metals Ltd
Priority to JP2011203522A priority Critical patent/JP5765161B2/ja
Priority to US13/421,735 priority patent/US9041414B2/en
Priority to CN201220232450XU priority patent/CN202633542U/zh
Publication of JP2013064648A publication Critical patent/JP2013064648A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5765161B2 publication Critical patent/JP5765161B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R1/00Details of instruments or arrangements of the types included in groups G01R5/00 - G01R13/00 and G01R31/00
    • G01R1/02General constructional details
    • G01R1/04Housings; Supporting members; Arrangements of terminals
    • G01R1/0408Test fixtures or contact fields; Connectors or connecting adaptors; Test clips; Test sockets
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R27/00Arrangements for measuring resistance, reactance, impedance, or electric characteristics derived therefrom
    • G01R27/02Measuring real or complex resistance, reactance, impedance, or other two-pole characteristics derived therefrom, e.g. time constant
    • G01R27/04Measuring real or complex resistance, reactance, impedance, or other two-pole characteristics derived therefrom, e.g. time constant in circuits having distributed constants, e.g. having very long conductors or involving high frequencies
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/50Testing of electric apparatus, lines, cables or components for short-circuits, continuity, leakage current or incorrect line connections
    • G01R31/58Testing of lines, cables or conductors
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R12/00Structural associations of a plurality of mutually-insulated electrical connecting elements, specially adapted for printed circuits, e.g. printed circuit boards [PCB], flat or ribbon cables, or like generally planar structures, e.g. terminal strips, terminal blocks; Coupling devices specially adapted for printed circuits, flat or ribbon cables, or like generally planar structures; Terminals specially adapted for contact with, or insertion into, printed circuits, flat or ribbon cables, or like generally planar structures
    • H01R12/50Fixed connections
    • H01R12/59Fixed connections for flexible printed circuits, flat or ribbon cables or like structures
    • H01R12/594Fixed connections for flexible printed circuits, flat or ribbon cables or like structures for shielded flat cable
    • H01R12/598Each conductor being individually surrounded by shield, e.g. multiple coaxial cables in flat structure

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Measurement Of Resistance Or Impedance (AREA)
  • Testing Electric Properties And Detecting Electric Faults (AREA)
  • Measuring Leads Or Probes (AREA)

Description

本発明は、差動信号伝送用ケーブルの特性評価機構及び特性評価方法に関するものである。
数Gbit/s以上の高速デジタル信号を扱う、サーバ、ルータ、ストレージ製品等の機器において、機器間、或いは機器内の基板(回路基板)間の信号伝送には差動信号による伝送が用いられる。
差動信号とは、位相を180度反転させた信号を対をなす2本の信号線導体で伝送し、受信側で受信した各信号の差分を合成・出力するものである。1対の信号線導体に流れる電流は互いに逆方向を向いて流れるため、伝送線路から放射される電磁波が小さい。また、外部から受けたノイズは、1対の信号線導体に等しく重畳するので、受信側で差分を合成出力することで、ノイズによる影響を打ち消すことができる。これらの理由から、高速デジタル信号の伝送には、差動信号による伝送がよく使われる。
差動信号による伝送に用いられる差動信号伝送用ケーブルとして、1対の信号線導体と、1対の信号線導体の周囲を一括して被覆する絶縁体と、絶縁体の外周に設けられたシールド導体と、シールド導体の外周に設けられたシースとを有するものがある。
この差動信号伝送用ケーブルの特性評価機構としては、電気長(位相)を合わせた2本のセミリジッドケーブルを差動信号伝送用ケーブルに取り付ける方式などが知られているが、差動信号伝送用ケーブルの特性を評価するための確固たる特性評価機構や特性評価方法は確立されていない。
特開2008−108475号公報
特に、差動信号伝送用ケーブルでは、特定の規格に準拠したコネクタを差動信号伝送用ケーブルに取り付けた状態で特性が議論される傾向にあり、コネクタが取り付けられていない状態における差動信号伝送用ケーブルそのものの特性を規格等で標準化することはあまりなされていない。なお、この場合において差動信号伝送用ケーブルの端末部はコネクタ内部ではんだ接続されている。
差動信号伝送用ケーブルそのものの特性を評価するための特性評価機構や特性評価方法が確立されていない原因は、はんだ接続の際に付加される熱で差動信号伝送用ケーブルの絶縁体が変形したり、はんだ接続の際に付加される応力で信号線導体が曲がったりして差動信号伝送用ケーブルの端末部においてインピーダンス不整合が生じ、このインピーダンス不整合が信号の反射を引き起こし、更に反射現象の特性への影響から差動信号伝送用ケーブルそのものが持つ特性が歪められて見えることによる。つまり、差動信号伝送用ケーブルそのものが持つ純粋な特性が計測器上に示されないことによる。
よって、差動信号伝送用ケーブルそのものが持つ純粋な特性を評価するためには、差動信号伝送用ケーブルの端末部で生じるインピーダンス不整合を可能な限り小さくすることができる差動信号伝送用ケーブルの特性評価機構を実現する必要がある。
そこで、本発明の目的は、差動信号伝送用ケーブルの端末部において生じるインピーダンス不整合を可能な限り低減し、差動信号伝送用ケーブルそのものが持つ純粋な特性を評価することができる差動信号伝送用ケーブルの特性評価機構及び特性評価方法を提供することにある。
この目的を達成するために創案された本発明は、差動信号伝送用ケーブルの信号線導体が接続される信号線パッドと、前記差動信号伝送用ケーブルのシールド導体が接続されるグランドパッドと、を有する基板と、前記信号線導体を前記信号線パッドに押し付ける押さえ部材と、弾性絶縁シートと、前記弾性絶縁シートの片面に設けられた金属箔と、からなり、前記金属箔を前記シールド導体と前記グランドパッドとに接触させることで、前記シールド導体と前記グランドパッドとを間接的に接続するシールド導体保持シートと、前記シールド導体保持シートを固定するクリップと、を備え、前記基板の縁部には、前記差動信号伝送用ケーブルの端末部が配置される切り欠き部が形成され、前記信号線パッドは、前記切り欠き部に前記差動信号伝送用ケーブルの端末部を配置したときに、前記信号線導体と同一線上となる位置に形成され、前記グランドパッドは、前記基板の両面であって前記切り欠き部の両側に形成され、前記シールド導体は、前記シールド導体を前記基板の両面側から挟み込む1対の前記シールド導体保持シートによって前記基板の両面に形成された前記グランドパッドのそれぞれに接続される差動信号伝送用ケーブルの特性評価機構である。
前記基板は、周波数1MHzにおける比誘電率が3.8以下の材料からなると良い。
前記基板には、前記基板を計測器に接続するコネクタが取り付けられると良い。
前記グランドパッドの表面には、導電性ペーストが設けられると良い。
前記押さえ部材は、比誘電率が低い透明な材料からなると良い。
前記押さえ部材は、誘電正接が低い材料からなると良い。
前記弾性絶縁シートは、シリコーンシートからなり、前記弾性絶縁シートと前記金属箔は、シリコーン系接着剤によって接着されると良い。
また本発明は、これら差動信号伝送用ケーブルの特性評価機構を用いて差動信号伝送用ケーブルの特性を評価する差動信号伝送用ケーブルの特性評価方法である。
コモンモードのTDRインピーダンスが40Ω〜50Ωとなるように設計された差動信号伝送用ケーブルの特性を評価すると良い。
本発明によれば、差動信号伝送用ケーブルの端末部において生じるインピーダンス不整合を可能な限り低減し、差動信号伝送用ケーブルそのものが持つ純粋な特性を評価することができる。
本発明の実施の形態に係る差動信号伝送用ケーブルの特性評価機構を示す斜視図である。 図1の差動信号伝送用ケーブルの特性評価機構における基板を示す斜視図である。 図1の差動信号伝送用ケーブルの特性評価機構における信号線導体の保持機構を示す斜視図である。 図1の差動信号伝送用ケーブルの特性評価機構におけるシールド導体の保持機構を示す斜視図である。 シールド導体とグランドパッドとの接触を確実にするための構成を示す斜視図である。 シールド導体保持シートの詳細な構造を示す分解斜視図である。 本発明が特に対象とする差動信号伝送用ケーブルを示す断面図である。 本発明が特に対象とする差動信号伝送用ケーブルを示す断面図である。 本発明が特に対象とする差動信号伝送用ケーブルを示す断面図である。 本発明が特に対象とする差動信号伝送用ケーブルを示す断面図である。 図1の差動信号伝送用ケーブルの特性評価機構によって図7の差動信号伝送用ケーブルを評価した際の差動モードのTDRインピーダンスを示す図である。 図1の差動信号伝送用ケーブルの特性評価機構によって図7の差動信号伝送用ケーブルを評価した際のコモンモードのTDRインピーダンスを示す図である。
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面にしたがって説明する。
図1〜4に示すように、本実施の形態に係る差動信号伝送用ケーブルの特性評価機構(以下、単に特性評価機構という)10は、差動信号伝送用ケーブル11の信号線導体12が接続される信号線パッド13と、差動信号伝送用ケーブル11のシールド導体14が接続されるグランドパッド15と、を有する基板16と、信号線導体12を信号線パッド13に押し付ける押さえ部材17と、弾性絶縁シート18と、弾性絶縁シート18の片面に設けられた金属箔19と、からなり、金属箔19をシールド導体14とグランドパッド15とに接触させることで、シールド導体14とグランドパッド15とを間接的に接続するシールド導体保持シート20と、シールド導体保持シート20を固定するクリップ21と、を備えることを特徴とする。
差動信号伝送用ケーブル11は、1対の信号線導体12,12と、1対の信号線導体12,12の周囲を一括して被覆する絶縁体22と、絶縁体22の外周に設けられたシールド導体14と、シールド導体14の外周に設けられたシース23とを有する(図7参照)。
図2に示すように、基板16の縁部には、差動信号伝送用ケーブル11の端末部が配置される切り欠き部24が形成される。ここで、差動信号伝送用ケーブル11の端末部とは信号線導体12やシールド導体14が露出された端末処理部分をいう。切り欠き部24は、端末部のシールド導体14の幅と同程度の幅を有し、且つ、端末部のシールド導体14の長さと同程度の長さ(奥行き)を有すると共に、基板16の縁側の端部が開放された長方形状に形成される。このような構造とすることで、差動信号伝送用ケーブル11を切り欠き部24に配置したときにその端末部のシールド導体14が切り欠き部24内に収容され、基板16の両面側においてシールド導体14の配置の対称性を確保することができ、インピーダンス不整合が緩和される。
なお、基板16は、周波数1MHzにおける比誘電率が3.8以下の材料からなる。このような比誘電率が低い材料を用いることにより、高速伝送用(例えば、25.78125Gbit/s)の差動信号伝送用ケーブルの評価を行うことが可能になる。材料としては、例えば、ガラスエポキシ系の基板の中で周波数1MHzにおける比誘電率が3.8以下の基板を用いることができる。
また、基板16の厚さは、シールド導体14の断面短手部分の厚さよりも薄くされ、切り欠き部24に差動信号伝送用ケーブル11の端末部が配置されたときに、端末部のシールド導体14が基板16の両面に突出するようにされる。これにより、シールド導体保持シート20を用いてシールド導体14とグランドパッド15とを接続する際に、シールド導体14とシールド導体保持シート20との接触状態を確実に確保することができる。
信号線パッド13は、切り欠き部24に差動信号伝送用ケーブル11の端末部を配置したときに、信号線導体12と同一線上となる位置に形成される。これにより、信号線導体12を曲げることなく信号線パッド13に接続することができる。
グランドパッド15は、基板16の両面であって切り欠き部24の両側に形成される。これらグランドパッド15,15は、それぞれスルーホール(ビア)25によって基板16の内層にあるグランド層(図示せず)に接続される。
そして、シールド導体14は、基板16の両面側からシールド導体14を挟み込む1対のシールド導体保持シート20によって基板16の両面に形成されたグランドパッド15のそれぞれに接続される。
これにより、1対のシールド導体保持シート20,20でシールド導体14の周囲がほぼ一様に囲い込まれるため、電界分布の乱れが生じにくくなり、この電界分布の乱れに起因するインピーダンス不整合が起こりにくくなる。
なお、図5に示すように、グランドパッド15の表面には、導電性ペースト26が設けられることが好ましい。これにより、シールド導体保持シート20,20とグランドパッド15,15との接触状態を確実に確保することが可能になる。
また、基板16には、計測器のケーブルを基板16に接続するためのコネクタ27が取り付けられる。計測器のケーブルは径が大きいものが多く、これを基板16に直接接続することは困難であるため、このようなコネクタ27を用いる。ここでは、一例としてエンドロンチ型のコネクタ27を図示しているが、コネクタ27の種類はこれに限られるものではない。
コネクタ27は、基板16に形成されたトレース28を介して信号線パッド13に接続されるため、計測器のケーブルをコネクタ27に接続することにより、計測器のケーブルと信号線パッド13とが間接的に接続される。なお、トレース28は、マイクロストリップ配線やコプレーナ配線など周知の技術で形成される。
これらコネクタ27,27が取り付けられる基板16の縁部は、差動信号伝送用ケーブル11の延長線Xを境(軸)にして対称な方向に傾斜され、この傾斜に合わせてコネクタ27,27が取り付けられており、計測器の2本のケーブルをコネクタ27,27にそれぞれ接続した際に、計測器のケーブル同士が干渉しないようにされる。
更に、基板16には、押さえ部材17を固定する締結部材(例えば、つまみ付きネジ)29を挿入するための貫通孔30が形成される。貫通孔30の下方には、締結部材29を締め付けて固定するための固定部材31が設けられる。この固定部材31と押さえ部材17とで基板16と信号線導体12とが挟み込まれ、信号線導体12が信号線パッド13に押さえ付けられて接続される。
押さえ部材17は、比誘電率が低い透明な材料(例えば、周波数1MHzにおける比誘電率が3.2以下)からなる。比誘電率が低い透明な材料としては、例えば、ポリエーテルイミド(周波数1MHzにおける比誘電率が3.15)やポリカーボネート(周波数1MHzにおける比誘電率が2.9)などがある。これにより、押さえ部材17が信号線導体12の周囲の電界分布に与える影響を抑えることができると共に、信号線導体12の位置が目視で確認でき位置合わせが容易になるという効果が得られる。なお、ポリエーテルイミド及びポリカーボネートは、誘電正接が低い材料でもあり、周波数1MHzにおける誘電正接がそれぞれ0.0013及び0.009である。このため、押さえ部材17が信号線導体12の周囲の電界分布に与える影響をより小さく抑えることができる。
この押さえ部材17は、差動信号伝送用ケーブル11の端末部におけるインピーダンス不整合を低減する役割がある。差動信号伝送用ケーブル11は、端末部が段剥き処理されて信号線導体12が露出されると、その部分でインピーダンスが大きく変化してしまう。このとき、押さえ部材17で信号線導体12を押さえると、押さえ部材17が信号線導体12を被覆する絶縁体として振る舞うため、インピーダンス不整合を緩和することができる。また、はんだ接続を用いないのではんだ接続に伴う絶縁体22の変形に起因するインピーダンス不整合が生じない。そのため、押さえ部材17を用いて信号線導体12と信号線パッド13とを接続することでインピーダンス不整合を低減することが可能になる。
図6に示すように、シールド導体保持シート20は、弾性絶縁シート18の片面に金属箔19を設けてなるが、この弾性絶縁シート18は、シリコーンシートからなり、弾性絶縁シート18と金属箔19は、シリコーン系接着剤によって接着される。
シリコーンシートは優れた弾性力を有するため、シールド導体14とグランドパッド15とを接続する際にシールド導体14の外周に沿ってシールド導体保持シート20を配置することができ、より電界分布の乱れが生じにくくなり、インピーダンス不整合を小さくすることができる。
また、シリコーンシートは、復元力に優れているため、同じシールド導体保持シート20を繰り返し使用しても同じような条件、即ち、高い再現性で差動信号伝送用ケーブル11の評価を行うことができるため特性評価の信頼性に優れ、且つ経済的である。
シリコーンシートと金属箔19の接着にシリコーン系接着剤を用いるのも同様の理由からである。
金属箔19は、導電性に優れた銀、銅、アルミニウムなどの金属からなる。これにより、金属箔19が特性評価に与える影響を極力排除することが可能になる。
クリップ21としては、シールド導体保持シート20をしっかりと固定することができるように、鰐口クリップなどを用いることが好ましい。鰐口クリップのように把持力が強いもので固定したとしても、前述の通りシールド導体保持シート20は弾性力、復元力に優れるため、シールド導体保持シート20が損傷することはなく、毎回ほぼ同じ条件で特性評価を行うことができる。
次に、特性評価機構10を用いた差動信号伝送用ケーブルの特性評価方法について説明する。
先ず初めに評価対象となる差動信号伝送用ケーブル11を用意する。ここでは、差動信号伝送用ケーブル11として図7に示すような構造のものを用いた。また、図2に示すような基板16も用意する。
次いで、図3に示したように、基板16の切り欠き部24に差動信号伝送用ケーブル11の端末部を配置すると共に、基板16の上下を押さえ部材17と固定部材31とで挟み込み、これらを締結部材29で固定して信号線導体12を信号線パッド13に接続する。
このとき、信号線導体12が曲がらないように、且つ信号線パッド13と一直線上になるように目視にて確認しながら接続を行う。これにより、差動モードのインピーダンス不整合を小さくすることができる。
信号線導体12と信号線パッド13との接続が完了した後、図4に示したように、シールド導体14を基板16の両面側からシールド導体保持シート20で挟み込み、シールド導体14をグランドパッド15に接続し、この接続状態を維持するためにクリップ21でシールド導体保持シート20を固定する。
このとき、シールド導体保持シート20がシールド導体14から突出したシールド導体14の形状に沿って配置されるようにする。これにより、周囲の電界分布に与える影響を緩和し、コモンモードのインピーダンス不整合を小さくすることができる。
これまで説明してきたように、本実施の形態に係る特性評価機構10及びこれを用いた特性評価方法によれば、はんだ接続を用いず押さえ部材17によって信号線導体12と信号線パッド13とを接続しているため、差動信号伝送用ケーブル11の端末部において生じるインピーダンス不整合(主に差動モードのインピーダンス不整合)を可能な限り低減し、差動信号伝送用ケーブル11そのものが持つ純粋な特性を評価することができる。
また、本実施の形態に係る特性評価機構10及びこれを用いた特性評価方法によれば、基板16に切り欠き部24を形成し、この切り欠き部24に差動信号伝送用ケーブル11の端末部を配置し、シールド導体保持シート20を用いてシールド導体14とグランドパッド15とを接続するようにしているため、信号を伝搬するための差動モードに加えて、同位相で伝搬するコモンモードのインピーダンス不整合をも低減することが可能になる。これにより、反射やノイズによる信号品質の劣化をより低減することができる。
本実施の形態では、差動信号伝送用ケーブル11として図7に示した構造のものを用いて説明したが、差動信号伝送用ケーブル11の構造はこれに限定されるものではない。
例えば、図8〜10に示すように、絶縁体22に代えて発泡絶縁体32を用いたもの(図8参照)、信号線導体12を内側スキン層33、発泡絶縁体32、外側スキン層34で被覆してなる2本の電線35を縦添えしたもの(図9参照)、2本の電線35を縦添えし互いに融着させたもの(図10参照)を用いることができる。
本実施の形態に係る特性評価機構10を用いて図7に示した構造の差動信号伝送用ケーブル11の特性を評価してみると、図11,12に示すような結果が得られる。図11は、差動モードのTDRインピーダンスを示す図であり、図12は、コモンモードのTDRインピーダンスを示す図である。
図11,12に示すように、端末処理部分においてインピーダンスに大きな変化がなく、基板配線と差動信号伝送用ケーブル11のインピーダンスが滑らかに接続されている。従って、基板配線と差動信号伝送用ケーブル11との間のインピーダンス不整合が低減されていることが分かる。
また、この結果によれば、特性評価機構10では差動信号伝送用ケーブル11の端末処理部分におけるコモンモードのTDRインピーダンスが46Ω程度であることから、特性評価機構10は、信号線導体12,12間の電磁結合が強められた構造の差動信号伝送用ケーブル(例えば、図7〜9に示すような構造のもの)であって、コモンモードのTDRインピーダンスが40Ω〜50Ω(46Ω程度)になるように設計されているものの特性評価に特に有効であることが分かる。つまり、差動信号伝送用ケーブルのコモンモードのTDRインピーダンスの値と、特性評価機構10における差動信号伝送用ケーブルの端末処理部分のコモンモードのTDRインピーダンスの値とがほぼ同等であれば、インピーダンス不整合が小さくなり、特性評価に与える影響が小さくなる。
以上述べたように、本発明によれば、システムインピーダンスからのインピーダンス不整合が小さい差動信号伝送用ケーブルの特性評価機構及び特性評価方法を提供することができる。
10 差動信号伝送用ケーブルの特性評価機構
11 差動信号伝送用ケーブル
12 信号線導体
13 信号線パッド
14 シールド導体
15 グランドパッド
16 基板
17 押さえ部材
18 弾性絶縁シート
19 金属箔
20 シールド導体保持シート
21 クリップ
22 絶縁体
23 シース
24 切り欠き部
25 スルーホール
26 導電性ペースト
27 コネクタ
28 トレース
29 締結部材
30 貫通孔
31 固定部材
32 発泡絶縁体
33 内側スキン層
34 外側スキン層
35 電線
X 延長線

Claims (9)

  1. 差動信号伝送用ケーブルの信号線導体が接続される信号線パッドと、前記差動信号伝送用ケーブルのシールド導体が接続されるグランドパッドと、を有する基板と、
    前記信号線導体を前記信号線パッドに押し付ける押さえ部材と、
    弾性絶縁シートと、前記弾性絶縁シートの片面に設けられた金属箔と、からなり、前記金属箔を前記シールド導体と前記グランドパッドとに接触させることで、前記シールド導体と前記グランドパッドとを間接的に接続するシールド導体保持シートと、
    前記シールド導体保持シートを固定するクリップと、
    を備え
    前記基板の縁部には、前記差動信号伝送用ケーブルの端末部が配置される切り欠き部が形成され、
    前記信号線パッドは、前記切り欠き部に前記差動信号伝送用ケーブルの端末部を配置したときに、前記信号線導体と同一線上となる位置に形成され、
    前記グランドパッドは、前記基板の両面であって前記切り欠き部の両側に形成され、
    前記シールド導体は、前記シールド導体を前記基板の両面側から挟み込む1対の前記シールド導体保持シートによって前記基板の両面に形成された前記グランドパッドのそれぞれに接続されることを特徴とする差動信号伝送用ケーブルの特性評価機構。
  2. 前記基板は、周波数1MHzにおける比誘電率が3.8以下の材料からなる請求項に記載の差動信号伝送用ケーブルの特性評価機構。
  3. 前記基板には、前記基板を計測器に接続するコネクタが取り付けられる請求項1又は2に記載の差動信号伝送用ケーブルの特性評価機構。
  4. 前記グランドパッドの表面には、導電性ペーストが設けられる請求項1〜3のいずれかに記載の差動信号伝送用ケーブルの特性評価機構。
  5. 前記押さえ部材は、比誘電率が低い透明な材料からなる請求項1〜4のいずれかに記載の差動信号伝送用ケーブルの特性評価機構。
  6. 前記押さえ部材は、誘電正接が低い材料からなる請求項1〜5のいずれかに記載の差動信号伝送用ケーブルの特性評価機構。
  7. 前記弾性絶縁シートは、シリコーンシートからなり、
    前記弾性絶縁シートと前記金属箔は、シリコーン系接着剤によって接着される請求項1〜6のいずれかに記載の差動信号伝送用ケーブルの特性評価機構。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の差動信号伝送用ケーブルの特性評価機構を用いて差動信号伝送用ケーブルの特性を評価することを特徴とする差動信号伝送用ケーブルの特性評価方法。
  9. コモンモードのTDRインピーダンスが40Ω〜50Ωとなるように設計された差動信号伝送用ケーブルの特性を評価する請求項に記載の差動信号伝送用ケーブルの特性評価方法。
JP2011203522A 2011-09-16 2011-09-16 差動信号伝送用ケーブルの特性評価機構及び特性評価方法 Active JP5765161B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011203522A JP5765161B2 (ja) 2011-09-16 2011-09-16 差動信号伝送用ケーブルの特性評価機構及び特性評価方法
US13/421,735 US9041414B2 (en) 2011-09-16 2012-03-15 Differential signal transmission cable property evaluating mechanism and evaluating method therefor
CN201220232450XU CN202633542U (zh) 2011-09-16 2012-05-22 差动信号传输用电缆的特性评价机构

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011203522A JP5765161B2 (ja) 2011-09-16 2011-09-16 差動信号伝送用ケーブルの特性評価機構及び特性評価方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013064648A JP2013064648A (ja) 2013-04-11
JP5765161B2 true JP5765161B2 (ja) 2015-08-19

Family

ID=47386694

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011203522A Active JP5765161B2 (ja) 2011-09-16 2011-09-16 差動信号伝送用ケーブルの特性評価機構及び特性評価方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US9041414B2 (ja)
JP (1) JP5765161B2 (ja)
CN (1) CN202633542U (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5954155B2 (ja) * 2012-12-14 2016-07-20 日立金属株式会社 ケーブル接続装置およびケーブルアッセンブリならびにケーブルアッセンブリの製造方法
JP6234113B2 (ja) * 2013-08-23 2017-11-22 住友電工デバイス・イノベーション株式会社 信号伝送路
US9841437B2 (en) 2014-11-03 2017-12-12 Commscope Technologies Llc Solderless PIM test fixture
US10103453B2 (en) * 2016-04-12 2018-10-16 Topconn Electronic (Kunshan) Co., Ltd Cable connector, carrier module thereof, and method for assembling the same
US10892574B2 (en) * 2016-10-21 2021-01-12 Paricon Technologies Corporation Cable-to-board connector
CN108551010A (zh) * 2018-05-30 2018-09-18 深圳市鼎电精密工业有限公司 一种线缆与pcb板的连接结构
CN112217045B (zh) * 2019-07-11 2024-04-30 泰连公司 用于电路卡组件的电力连接器系统

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4770645A (en) * 1983-08-05 1988-09-13 Antes Jack E Cable conductor to printed wiring board conductor clamp
US4772233A (en) * 1983-09-19 1988-09-20 Trilogy Computer Development Partners, Ltd. Low resistance connector
DE3750641T2 (de) * 1986-02-19 1995-04-06 Hitachi Ltd Hitzehärtbares Harz, Prepreg und Verwendung zu Laminaten.
JPH06347814A (ja) * 1993-06-03 1994-12-22 Hitachi Ltd 液晶表示装置
JP3397957B2 (ja) * 1996-01-10 2003-04-21 株式会社オートネットワーク技術研究所 ワイヤーハーネスの故障位置検出方法及び同方法に用いるワイヤーハーネス
US5795162A (en) * 1996-03-28 1998-08-18 Lucent Technologies, Inc. RF flex circuit transmission line and interconnection method
US6602092B2 (en) * 2001-08-20 2003-08-05 Ludlow Company Lp Cable assembly module with compressive connector
JP2004257830A (ja) * 2003-02-25 2004-09-16 Fujikura Ltd 測定用アダプタ
JP2007280772A (ja) * 2006-04-06 2007-10-25 Sumitomo Electric Ind Ltd 多心ケーブル、コネクタ付き多心ケーブル、及びそれらの製造方法
JP4240105B2 (ja) * 2006-10-23 2009-03-18 住友電気工業株式会社 多心同軸ケーブルおよびその製造方法
TW200832449A (en) 2006-10-23 2008-08-01 Sumitomo Electric Industries Coaxial cable and method for manufacturing the same
ITCO20070034A1 (it) * 2007-10-17 2009-04-18 Chen Hubert Connessione tra cavo elettrico e circuito stampato per elevata velocita' di trasferimento dati ed alta frequenza di segnale
US8341838B2 (en) * 2010-11-22 2013-01-01 Andrew Llc Method of installing a coaxial cable into an electrical connector

Also Published As

Publication number Publication date
CN202633542U (zh) 2012-12-26
US20130069670A1 (en) 2013-03-21
US9041414B2 (en) 2015-05-26
JP2013064648A (ja) 2013-04-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5765161B2 (ja) 差動信号伝送用ケーブルの特性評価機構及び特性評価方法
US8791366B2 (en) Non-drain differential signal transmission cable and ground connection structure thereof
JP5391405B2 (ja) 差動信号用ケーブル及びこれを用いたケーブルアセンブリ並びに多対差動信号用ケーブル
US8758051B2 (en) Connection structure and a connection method for connecting a differential signal transmission cable to a circuit board
US9203193B2 (en) Electrical device having a circuit board and a differential pair of signal conductors terminated thereto
US10777936B2 (en) Electrical device having a ground termination component with strain relief
CN108736186B (zh) 具有端接到电缆排流线的接地总线的电气装置
US8696378B2 (en) Electrical connector assembly and printed circuit board configured to electrically couple to a communication cable
TWI475770B (zh) Connector
JP2017103223A (ja) リジッド−フレックス回路コネクタ
TWI619315B (zh) Cable termination structure
WO2013069200A1 (ja) 電子機器
US8202111B2 (en) Connector and cable assembly
TW201140618A (en) Coaxial cable harness
JP2021089815A (ja) 接続対象物、コネクタ、及びハーネス
JP5403548B2 (ja) 差動信号用ハーネス
JP4998741B2 (ja) アダプタ構造,高周波ケーブル体および配線板接続体
KR101505631B1 (ko) 단자의 방향이 서로 다른 커넥터 접속용 임피던스매칭 및 전자파 차폐 일체형 연성 다심케이블
US11342695B2 (en) Cable connection apparatus, connection assembly, and method for manufacturing connection assembly
CN112885527B (zh) 串行先进技术安装线缆
TWM350792U (en) Improved connecting structure for electronic products
CN113131264A (zh) 连接组件及其制作方法
JP2005174893A (ja) 高周波用fpc&ffcコネクタ
JP2013110031A (ja) 電気コネクタ
JP2009224144A (ja) 同軸ケーブル付き多極コネクタ

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20131202

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140228

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20141015

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20141209

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150205

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150519

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150601

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5765161

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350