JP2009224144A - 同軸ケーブル付き多極コネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、回路基板上で多数本の同軸ケーブルが一列に整列された状態に配置されている場合において、伝送特性(EMI特性)を高めて高周波ノイズを抑制することができる同軸ケーブル付き多極コネクタを提供する。
【解決手段】導電性の芯線7と、芯線7から絶縁され、芯線7と略同心状に配されたシールド層9とを有する複数の同軸ケーブル4と、複数の同軸ケーブル4のシールド層9にそれぞれ取着された複数のグランド部材24と、複数のグランド部材24が取着された複数の同軸ケーブル4の端部を収容するハウジング15と、を備え、グランド部材24が、プリント配線板2のグランド接続部と電気的に接触する基板接触部29を有している。
【選択図】図1
【解決手段】導電性の芯線7と、芯線7から絶縁され、芯線7と略同心状に配されたシールド層9とを有する複数の同軸ケーブル4と、複数の同軸ケーブル4のシールド層9にそれぞれ取着された複数のグランド部材24と、複数のグランド部材24が取着された複数の同軸ケーブル4の端部を収容するハウジング15と、を備え、グランド部材24が、プリント配線板2のグランド接続部と電気的に接触する基板接触部29を有している。
【選択図】図1
Description
本発明は、回路基板のグランド接続部と接続する同軸ケーブル付き多極コネクタに関する。
一般に、回路基板の導体部に、線径がφ1mmに満たない細径同軸ケーブルの編組(シールド層)をグランド接続する電線接続構造として、特許文献1,2で開示されているものが知られている。特許文献1は、電線加工品及びその製造方法について開示する。特許文献1の段落番号[0007]には、「この露出した外部導体1を上下から2組の幅1mm、厚さ0.5mmの錫メッキリン青銅のグランドバー2ではさみ、ハンダ付けにより・・・固定した・・・」と記載されている。すなわち、特許文献1では、一列に並設された多数本の同軸ケーブルのシールド層が導電性を有する上下のグランドバーに一括に接続している。
特許文献2は、極細線同軸ケーブルの端末接続部及び接続方法について開示する。特許文献2の段落番号[0032]には、「・・・CO2 レーザ加工により、極細同軸ケーブル2端末のポリエステル又はテフロン(登録商標)樹脂からなるケーブル最外層9の被覆の一部を除去し、外層横巻きシールド線8を露出させる。露出した外層横巻きシールド線8をYAGレーザで加工後分離し、絶縁体層7を露出させる。ケーブル最外層9と外層横巻きシールド線8の境界付近を、Pbフリー半田として、例えば、Sn−3.0mass%Ag−0.5mass%Cuの棒状部材17で半田付けし、グランドとする。・・・」と記載されている。すなわち、特許文献2では、一列に並設された多数本の同軸ケーブルのシールド層が導電性を有する棒状部材に一括接続している。
携帯電話などの情報機器端末やテスターなどの計測装置において、デジタル信号の高速伝送特性に優れることが要求される分野がある。高画質の画像を液晶ディスプレイに表示する情報機器端末や計測装置などは、少ないノイズで大容量の画像データを高速に伝送する必要があり、例えば、低電圧化・高周波数化されたデジタル信号(差動信号)を多数組の信号線(作動ペア)により互いに逆位相で、1ギガbps程度以上の伝送速度で伝送する場合がある。一方で、伝送される信号の高周波数化・高速化が進むに従い、ノイズの影響を受けやすくなり、伝送特性(EMI特性)が低下するという問題がある。回路基板に接続する電線側のノイズ対策としては、一般的に、シールド層を有する同軸ケーブルが用いられているが、信号の周波数が1ギガbps程度以上になると、シールドケーブルを用いただけでは不十分であることがわかっている。
高周波数化された信号のノイズ対策(低EMI化)として、ケーブルと基板との接続部分におけるインピーダンスマッチングを図ることが有効であり、信号の伝送経路を短くし、伝送方向を大きく変化させないなどの工夫が成されている。しかしながら、多数本の同軸ケーブルを狭ピッチで一列に並設する場合において、多数本の同軸ケーブルのシールド層を導電性部材により一括接続(共通接続)すると、ケーブルと基板とがグランド接続するグランド接続部の位置により、グランドループの長さが一様でなくなり、高周波での伝送特性が劣化する恐れがある。例えば、多極のコネクタを介して同軸ケーブルと基板とをグランド接続する場合において、グランド接続部をコネクタの幅方向両側の2カ所に設けた場合に、中心に位置する同軸ケーブルと両側に位置する同軸ケーブルとのノイズ特性が異なるものとなり、伝送特性を高める上で限界がある。
上記問題点に鑑み、本発明は、回路基板上で多数本の同軸ケーブルが一列に整列された状態に配置されている場合において、伝送特性(EMI特性)を高めて高周波ノイズを抑制することができる同軸ケーブル付き多極コネクタを提供する。
上記問題を解決するため、本発明の一態様によれば、導電性の芯線と、該芯線から絶縁され、該芯線と略同心状に配されたシールド層とを有する複数の同軸ケーブルと、前記複数の同軸ケーブルの前記シールド層にそれぞれ取着された複数のグランド部材と、該複数のグランド部材が取着された前記複数の同軸ケーブルの端部を収容するハウジングと、を備え、前記グランド部材が、基板のグランド接続部と電気的に接触する基板接触部を有している同軸ケーブル付き多極コネクタを提供する。
本発明によれば、個々の同軸ケーブルのシールド層にそれぞれ装着された個々のグランド部材を介してシールド層と回路基板のグランド接続部とがグランド接続し、ケーブル側から基板側へノイズ電流が流れるから、回路基板上で多数本の同軸ケーブルが一列に整列された状態に配置されている場合であっても、多数本の同軸ケーブルと回路基板間において、インピーダンスマッチングの整合性を図ることができ、伝送特性を高めることができる。したがって、高周波ノイズを抑制することができ、信号伝送の信頼性を向上することができる。
また、グランド部材は、一端に電線接続部を有し、他端に基板接触部を有しているから、同軸ケーブルのシールド層と回路基板のグランド接続部とを、短いグランド経路で、伝送特性を低下させずにグランド接続することができる。
また、基板接触部が回路基板の導体部に弾性的に接触する弾性接触片に設けられているから、半田を使用することなく、グランド接続することができる。
また、電線接続部の一対の加締片で編組の外周が隙間なく圧着されるから、グランド部材とシールド層との接触面積を大きくでき、接続信頼性を高めることができる。
また、電線接続部の一対の加締片で編組の外周が隙間なく圧着されるから、グランド部材とシールド層との接触面積を大きくでき、接続信頼性を高めることができる。
以下に本発明の実施の形態の具体例を図面を用いて詳細に説明する。図1には、本実施形態の同軸ケーブル付き多極コネクタ(以下、「多極コネクタ」という。)を含む回路体接続構造が示されている。回路体接続構造は、高周波数の差動信号を高速伝送する接続構造に関するものであり、絶縁性を有する基板の板面に配線導体(導体部)が形成されたプリント配線板(回路基板)2と、基板上に直付けされた基板コネクタ3と、一列に整列された状態に配置された多数本の同軸ケーブル4と、プリント配線板2の配線導体(グランド)に、同軸ケーブル4の先端側で外被10が除去されることにより露出している編組(シールド層)9をグランド接続させる多極コネクタ5と、から構成されている。基板コネクタ3と多極コネクタ5とがコネクタ接続することにより、多数本の同軸ケーブル4とプリント配線板2とを電気的に相互接続する。
プリント配線板2は、例えば矩形平板状をなしており、エポキシ樹脂等の有機材料で構成される絶縁基板に、配線導体としての信号線がプリントされたものである。絶縁基板を構成するエポキシ樹脂としては、紙基材エポキシ樹脂、ガラス布基材エポキシ樹脂やガラス布・紙複合基材エポキシ樹脂等が適用される。所定の配線パターンを構成する配線導体には、厚さ数10μmの導電性金属箔、例えば銅箔等が適用される。なお、本実施形態では、配線基板としてのプリント配線板2について説明するが、細幅の配線導体がインサート成形や接着等により、絶縁基板に形成されたものであってもよい。また、配線導体としては、導電性の樹脂材を適用してもよい。
プリント配線板2には、表裏両面に配線導体が形成されたものを用いることができる。プリント配線板2は、配線板2の内層に銅箔等でできたグランド層を有することができる。表面には、複数の信号線と、基板内層のグランド層とを電気的に導通したグランド接続部(パッド)が形成されている。表面のグランド接続部と基板内層のグランド層とは、貫通導体を介して電気的に接続させることができる。基板コネクタ3は、公地の手段、例えばビスによる固定方法によって基板に固定されるようになっている。なお、プリント配線板2には、基板用コネクタ3の他に、必要に応じて図示しないトランジスタ、コンデンサ、抵抗などの電子デバイスが実装される。
基板コネクタ3は、コネクタハウジング12と、コネクタハウジング12の壁部に所定のピッチで固定されている多数の基板側端子14と、を備えている。コネクタハウジング12は、絶縁性を有する樹脂材料から射出成形されたものであり、コネクタ嵌合方向の前側に多極コネクタ5が嵌入されるコネクタ嵌合室13を有している。コネクタ嵌合室13は、開口端側の間口が広く形成され、奥側の間口が狭く形成されている。コネクタ嵌合室13の奥側で、壁部に固定されている基板側端子14の一端側が突出し、多極コネクタ5のケーブル側端子20を待ち受けている。
基板側端子14は、導電性の良い銅合金などの金属をプレスにて打ち抜き、所定形状に曲げて形成されたものであり、コネクタハウジング12の壁部に一体的に固定されている。なお、ハウジング12と端子14をそれぞれ別体とし、端子14の長手方向の中間部で、コネクタハウジング12の壁部に固定される部分に太い部分を形成し、壁部に形成された挿通孔に端子の太い部分を圧入することにより、端子14を壁部に固定することも可能である。
嵌合室側の基板側端子14は、壁部に固定されている根本側から先端側にかけて上向きに傾斜して延び、接点部14aを経た後、下方に傾斜している。これにより、基板側端子14は根本側を支点として撓み可能に構成され、ケーブル側端子20と弾性接触できるようになっている。端子14の他端側は、コネクタハウジング12の後側から延出してプリント配線板2の信号線に接続している。基板側端子14の他端側とプリント配線板2の信号線との接続は、特に制限されるものではないが、レーザ溶接、抵抗溶接、超音波溶接、半田などで行うことができる。ここで、コネクタハウジング12の前後の概念は本明細書の説明の都合上、コネクタ嵌合方向を前側と定め、コネクタ嵌合方向の反対方向を後側と定めることとする。
同軸ケーブル4には、電線径が1mm程度の極細径同軸ケーブルが適用されることができる。同軸ケーブル4は、中心に導電性の芯線7が配置され、芯線7の外側に絶縁性の内部被覆8が形成され、内部被覆8の外側にシールド部としての編組9が形成され、編組9の外側に絶縁性の外部被覆10が形成されている。このように同軸ケーブル4は多層構造をなしており、芯線7と編組9は内部被覆8により相互に絶縁され、芯線7を流れる信号電流が編組9によって高周波ノイズから保護されるようになっている。なお、本発明は、同軸ケーブル4を本実施形態の態様に限定するものではなく、電線径や編組9の形態を種々変更して実施することができる。
同軸ケーブル4は、予め先端側の外部被覆10及び内部被覆8が所定の長さに皮剥ぎされ、芯線7及び編組9が露出した状態にされている。編組9を流れるノイズ電流は、編組9に装着されるグランド部材24を介してプリント配線板2のグランド接続部に流れるようになっている。
多極コネクタ5は、ケーブル収容室19を有するコネクタハウジング15と、同軸ケーブル4の芯線部7と基板側端子14とを電気的に接続するケーブル側端子20と、を備えている。コネクタハウジング15は、ハウジング主体部16aと、このハウジング主体部16aの両側の壁部に形成された溝21にスライド挿入されて装着されるベースプレート16bと、を備えている。ハウジング主体部16aとベースプレート16bとの間が、ケーブル収容室19となっている。ケーブル収容室19は、ハウジング主体部16aとベースプレート16bとの間に存する空間であり、多数本の同軸ケーブル4に対応する大きさに形成されている。
ベースプレート16bには、図4に示すように、後述するグランド部材24の弾性接触片28がベースプレート16bから外側に突出するように多数の貫通孔16cが設けられている。ベースプレート16bの内面には、グランド部材24の弾性接触片28が貫通孔16cに位置合わせされるように、多数本の同軸ケーブル4が保持されている。
ハウジング主体部16aは、絶縁性を有する樹脂材料から射出成形されたものであり、コネクタ嵌合方向の前側が基板コネクタ3のコネクタ嵌合室13に嵌入されるコネクタ嵌合部17となっている。ハウジング主体部の後側は、同軸ケーブル4の端部が挿入されるように、ケーブル挿入口が開口形成されている。ここで、ハウジング主体部16aについても、基板コネクタ3のコネクタハウジング12と同様に、コネクタ嵌合方向を前側と定め、コネクタ嵌合方向の反対方向を後側と定めることとする。
ハウジング主体部16aは、ベースプレート16bが装着される底壁が開口形成されており、ハウジング主体部16aの幅方向に沿って切断した断面形状は枠状を成している。このため、ハウジング主体部16aにベースプレート16bが装着された状態で、ハウジング主体部16aとベースプレート16bとの間に空間を存している。この空間が、同軸ケーブル4の端部を収容するケーブル収容室19となっている。ケーブル収容室19の大きさは、横一列に並んだ多数本の同軸ケーブル4の端部が収容される適度の大きさに形成されている。例えば、ケーブル収容室19の幅寸法を横一列に並んだ多数本の同軸ケーブル4の幅寸法と同程度ないしはそれよりやや小さい寸法にし、高さ寸法を同軸ケーブル4の高さ寸法と同程度ないしはそれよりやや小さい寸法にすることができる。これにより、多数本の同軸ケーブル4の端部を、ケーブル収容室19の中で、枠状のハウジング主体部16aの内面とベースプレート16bの板面との間で挟み、多数本の同軸ケーブル4の端部を動かないように収納することも可能である。
ハウジング主体部16aの両側の側壁の内壁面には、ベースプレート16bをスライド挿入させるための溝21が、ハウジング主体部16aの後壁側から前壁側にかけて直線状に形成されている。ベースプレート16bは、例えば、多数本の同軸ケーブル4を板面に保持した状態で、両側の溝21に押し込まれることにより、ハウジング主体部16bに装着することができる。
コネクタ嵌合部17の先端側には、基板コネクタ3のコネクタ嵌合室13の奥側へ嵌入される突出部18が形成されている。両コネクタ3,5を嵌合させると、突出部18がコネクタ嵌合室13の間口の広い開口端側から間口の狭い奥側へ基板側端子14の先端側を下方へ撓ませながら嵌入し、突出部18の下面に沿って延びているケーブル側端子20の一端側が基板側端子14の弾性復元力を受けて、ケーブル側端子20と基板側端子14とが弾性接触するようになっている。
ケーブル側端子20は、導電性の良い銅合金などの金属をプレスにて真直に打ち抜いて形成されたものである。ケーブル側端子20の一端側が基板側端子14に弾性接触し、ケーブル側端子20の他端側が、同軸ケーブル4の芯線部7に固定されている。固定方法は、公知の各種の方法を使用でき、例えば圧着、レーザ溶接、抵抗溶接、超音波溶接、半田などで行うことができる。
図2、3に示すように、コネクタハウジング15のケーブル収容室19(図1)には、多数本の同軸ケーブル4が横一列に整列された状態で、ケーブル側端子20が圧着されている先端側がケーブル収容室19の開口端から所定の位置まで挿入されている。多数本の同軸ケーブル4には、予めサブアセンブリされたものを用いることができる。サブアセンブリ化する方法としては、超音波溶着によってケーブル相互を一体化する方法や、テープ上にケーブル4を貼り合わせる方法などを使用することができる。ケーブル側端子20は、多数本の同軸ケーブル4がサブアセンブリされた後に、外部被覆10及び内部被覆被8が除去されることにより露出している芯線部7に固定されることができる。
ケーブル収容室19に挿入された多数本の同軸ケーブル4は、ハウジング主体部16aの上壁に開口形成された孔部22にケーブル4の弛み11を保持させることで、コネクタハウジング15から不用意にケーブル4が抜け出さないように保持されることができる。図3には、1本の同軸ケーブル4の弛み11を孔部22に保持させた状態が示されているが、実際には全ての同軸ケーブル4の弛みを孔部22に保持させることで、多数本の同軸ケーブル4をコネクタハウジング15から抜け出さないようにすることができる。同軸ケーブル4を保持する一例としては、ハウジング主体部16aの孔部22に対応する位置でベースプレート16bの内面に雄型の突部(図示せず)を設けることで、同軸ケーブル4を突部と孔部22の孔壁内面とに間に挟み、同軸ケーブル4を保持することができる。
図5,6に示すように、個々の同軸ケーブル4の外部被覆10が除去されることにより露出している編組9には、ケーブル4からプリント配線板2へノイズ電流を流すためのグランド部材24が圧着されている。グランド部材24は、導電性とばね性に優れる材料から作ることができ、例えば金属板からプレスで打ち抜きされ、所定形状に折り曲げ形成することによって作製することができる。グランド部材24は、編組9に接続する電線接続部25と、電線接続部25から延出する弾性接触片28とを有している。
電線接続部25は、略リング状の形状をしており、その一部にリングの軸方向へ延びるスリット27を備えている。スリット27を挟んだそれぞれの部分が一対の加締片26を構成している。一対の加締片26の先端側はスリット27を介して対向しており、ケーブル4の太さに応じて一対の加締片26が縮径可能になっている。編組9が一対の加締片26で圧着された際に、スリット27が閉じて編組9の外周に一対の加締片26の内面が密着する。また、圧着後、一対の加締片26の間のスリット27が閉じることで、同軸ケーブル4の内部被覆8の上に巻回されている編組9が解れることが防止されている。
弾性接触片28は、電線接続部25に一体的に連結された固定端35aと、固定端35aを起点としてコネクタハウジング15に対するケーブル挿入方向の反対側に折り返された自由端35bと、固定端35aと自由端35bとの間でV字状に屈曲された連結部35cとを有している。弾性接触片28がケーブル挿入方向の反対側に折り返されることで、弾性接触片28がコネクタハウジング15に引っかかることなく、同軸ケーブル4をケーブル収容室19に挿入することができるようになっている。V字状に屈曲された連結部35cの頂点はプリント配線板2のグランド接続部に弾性接触する基板接触部29となっている。弾性接触片28は、長いほどばね性を弱めるものとなる一方で、幅が広くなるほどばね性が強くなると共に、プリント配線板2のグランド接続部との接触面積が大きくなり、接触抵抗が小さくなり、接触信頼性が高まる。図1には、基板接触部29がプリント配線板2のグランド接続部に弾性接触した状態が示されている。弾性接触片28のばね力は、弾性接触片28の材質、自由端の長さ、断面性能などにより任意に変更可能であり、グランド接続部と基板接触部29の接触面積が大きくなるように、ばね力が調整される。
以上により、本実施形態によれば、各ケーブル4の編組9がグランド部材24の電線接続部25に接続し、プリント配線板2のグランド接続部がグランド部材24の基板接触部29に接続しているため(グランド部材は2点で各ケーブル4の編組9とプリント配線板2のグランド接続部に電気的に接触している)、隣接するケーブル4間でグランドループが構成されず、EMI特性が向上する。すなわち、個々の同軸ケーブル4の編組9にそれぞれ装着された個々のグランド部材24を介してケーブル4側から配線板部2側へノイズ電流が流れるから、伝送特性が高まり、高周波ノイズを抑制することができる。
なお、本発明は上記実施形態に制限するものではなく、他の形態で実施することもできる。本実施形態では、電線接続部25が半割状の一対の加締片26を環状に連結することにより構成されているが、電線接続部25をU字状に連結された一対の加締片などにすることもできる。この場合、狭ピッチで隣接するケーブル4のグランド部材24と短絡しないように、加締片26の先端側が圧着後にケーブル4に沿って曲げられることが好ましい。
また、本実施形態の弾性接触片28はV字状の形態をなしているが、図7(a)に示すように端部が接触部となるようにしたものや、図7(b)に示すように滑らかに湾曲させたものとすることもでき、弾性接触片28の形態を本実施形態に制限するものではない。
1 接続構造
2 プリント配線板
3 基板コネクタ
4 同軸ケーブル
5 多極コネクタ
7 芯線部
9 編組(シールド層)
14 基板側端子
20 ケーブル側端子
24 グランド部材
25 電線接続部
28 弾性接触片
2 プリント配線板
3 基板コネクタ
4 同軸ケーブル
5 多極コネクタ
7 芯線部
9 編組(シールド層)
14 基板側端子
20 ケーブル側端子
24 グランド部材
25 電線接続部
28 弾性接触片
Claims (3)
- 導電性の芯線と、該芯線から絶縁され、該芯線と略同心状に配されたシールド層とを有する複数の同軸ケーブルと、
前記複数の同軸ケーブルの前記シールド層にそれぞれ取着された複数のグランド部材と、
該複数のグランド部材が取着された前記複数の同軸ケーブルの端部を収容するハウジングと、を備え、
前記グランド部材が、基板のグランド接続部と電気的に接触する基板接触部を有している同軸ケーブル付き多極コネクタ。 - 前記グランド部材が、前記シールド層に接続する電線接続部と、該電線接続部から延出して前記回路基板の前記グランド接続部に弾性的に接触する弾性接触片とを有し、該弾性接触片に前記基板接触部が形成されている、請求項1に記載の同軸ケーブル付き多極コネクタ。
- 前記電線接続部が半割状の一対の加締片を有し、該一対の加締片で前記シールド層の外周が圧着されている、請求項2に記載の同軸ケーブル付き多極コネクタ。
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2009
- 2009-03-06 WO PCT/US2009/036270 patent/WO2009114399A2/en active Application Filing
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Publication number | Publication date |
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WO2009114399A2 (en) | 2009-09-17 |
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