JP5762027B2 - 剛体ボックス及びその製造方法 - Google Patents
剛体ボックス及びその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5762027B2 JP5762027B2 JP2011021048A JP2011021048A JP5762027B2 JP 5762027 B2 JP5762027 B2 JP 5762027B2 JP 2011021048 A JP2011021048 A JP 2011021048A JP 2011021048 A JP2011021048 A JP 2011021048A JP 5762027 B2 JP5762027 B2 JP 5762027B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pair
- parallel plate
- plate portions
- vertical plate
- plate portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Body Structure For Vehicles (AREA)
- Vehicle Step Arrangements And Article Storage (AREA)
Description
また、車両の構成部品において、スポット溶接を行う以外に、加圧力を加えて接触部分の抵抗溶接を行ったものとしては、例えば、特許文献1、2に開示されたものがある。
互いに平行に配置した一対の平行プレート部と、
該一対の平行プレート部の間において該一対の平行プレート部に対して垂直に配置して、該一対の平行プレート部の間隔を複数箇所において維持する垂直プレート部と、を備えており、
上記剛体ボックスは、上記一対の平行プレート部を上記車両の左右方向に位置させて、該車両のボディにおける運転席と助手席との間に位置するコンソールボックスの下方に配置されるものであり、
上記一対の平行プレート部の内側面と上記垂直プレート部の端面とが、該垂直プレート部の端面の長手方向の複数箇所において局所的に溶融して接合されており、
上記平行プレート部と上記垂直プレート部とは、該平行プレート部の内側面から突出して形成された複数の突起と該垂直プレート部の端面とが当接する部分において、上記垂直プレート部の端面が上記突起の形状に沿って凹部として凹む状態で、互いに溶融して接合されており、
上記一対の平行プレート部の外側面に加わる上記衝突荷重を、上記垂直プレート部によって受け止めることにより、上記所定のスペースとしての上記運転席と上記助手席との間のスペースを維持するよう構成してあることを特徴とする剛体ボックスにある(請求項1)。
上記一対の平行プレート部を互いに平行に配置するとともに、上記垂直プレート部を、上記一対の平行プレート部の間に該一対の平行プレート部に対して垂直に配置し、
上記一対の平行プレート部の外側面に配置した一対の電極から、荷重を加えるとともに上記一対の平行プレート部及び上記垂直プレート部に通電を行い、上記一対の平行プレート部の内側面と上記垂直プレート部の端面との接触部分の全体を同時に溶融させて、上記一対の平行プレート部と上記垂直プレート部とを接合することを特徴とする剛体ボックスの製造方法にある(請求項4)。
これにより、一対の平行プレート部と垂直プレート部との接合を、一対の電極を互いに接近させる1ストロークの動作によって1回で行うことができ、剛体ボックスの生産性を飛躍的に向上させることができる。
それ故、第2の発明の剛体ボックスの製造方法によれば、耐荷重に優れた剛体ボックスを極めて短時間に製造することができる。
第1の発明において、上記剛体ボックスは、上記一対の平行プレート部を上記車両の左右方向に位置させて、該車両のボディにおける運転席と助手席との間に位置するコンソールボックスの下方に配置し、上記所定のスペースとしての上記運転席と上記助手席との間のスペースを維持するよう構成してある。
この場合には、上記耐荷重に優れた剛体ボックスによって、運転席と助手席との間のスペースを維持して、車両衝突時に、運転席に着座した乗員と助手席に着座した乗員との接近を防いで、これらの乗員を保護することができる。
この場合には、車両衝突時に、剛体ボックスによって電池が破損しないよう保護することができる。
この場合には、垂直プレート部を蛇行形状に加工することにより、その加工が容易であり、垂直プレート部の端面が、一対の平行プレート部の内側面に対する複数箇所に接触する状態を容易に形成することができる。
この場合には、一対の平行プレート部の内側面と垂直プレート部の端面とを、容易に局所的に溶融させて接合することができる。
本例の剛体ボックス1は、図7に示すごとく、車両衝突時における衝突荷重を受けて、車両4における所定のスペースSを維持するために用いる。剛体ボックス1は、図1に示すごとく、互いに平行に配置した一対の平行プレート部2と、一対の平行プレート部2の間において一対の平行プレート部2に対して垂直に配置した垂直プレート部3とを備えている。垂直プレート部3は、一対の平行プレート部2の間隔を複数箇所において維持するよう構成されている。
図7には、本例の剛体ボックス1を、車両4のフロアに設置した状態を、車両4の前後方向から見た断面にして示す。同図に示すごとく、本例の剛体ボックス1は、一対の平行プレート部2を車両4の左右方向Wに位置させて、車両4のボディにおける運転席Dと助手席Nとの間に位置するセンターコンソールボックス41の下方に配置して、所定のスペースSとしての運転席Dと助手席Nとの間のスペースSを維持するものである。
剛体ボックス1は、車両衝突時に、運転席Dと助手席Nとの間のスペースSであるセンターコンソールボックス41の配置スペースSを維持して、運転席Dに着座した乗員と助手席Nに着座した乗員との接近を防いで、これらの乗員を保護することができる。
図4に示すごとく、蛇行リンホース部31は、車両4の前後方向Lに板面を向けた上下中間部分311と、上下中間部分311の上方端に繋がり車両4の上下方向Hに板面を向けた上部分312と、上下中間部分311の下方端に繋がり車両4の上下方向Hに板面を向けた下部分313とが、蛇行して繋がるように折り曲げられている。
なお、図3は、平行プレート部2を示し、図4は、蛇行リンホース部31を示し、図5は、上面取付部32を示す。
図1〜図3に示すごとく、本例の各平行プレート部2の内側面201には、蛇行リンホース部31の端面301及び上面取付部32の端面301が対向する位置の複数箇所に、突起21が形成してある。突起21は、平行プレート部2の一部を内側に突出させるよう変形させて形成してある。また、突起21は、垂直プレート部3の端面301の伸びる方向に対して交差する方向に長い形状に形成してある。より具体的には、突起21は、蛇行リンホース部31の上下中間部分311の端面301に対向する位置において前後方向Lに長く形成してあり、蛇行リンホース部31の上部分312の端面301及び上面取付部32の端面301に対向する位置において上下方向Hに長く形成してある。
図9に示すごとく、プロジェクション溶接を行う際には、被溶接物を所定の荷重を加えて挟持するとともに被溶接物に対して所定の電流を流す一対の電極51を備えたプロジェクション溶接機5を用いる。このプロジェクション溶接機5は、10万〜30万Aの大電流を流すことが可能であるとともに、10〜30kNの大荷重を加えることが可能である大容量のものである。符号52は、一方の電極51を可動させる可動部を示し、符号53は、他方の電極51を配設したテーブルを示し、符号54は、一対の電極51に電流を流すための電源を示す。
それ故、本例の剛体ボックス1によれば、その構造を簡単にし、耐荷重及び生産性を向上させることができる。また、耐荷重が向上することにより、剛体ボックス1の軽量化を図ることもできる。
本確認試験においては、剛体ボックス1(発明品)による優れた耐荷重性能(反力)、衝撃吸収性能を確認する試験を行った。
具体的には、剛体ボックス1における一対の平行プレート部2の外側面202から加え、剛体ボックス1が押し潰された変形量を変位(mm)として測定し、また、剛体ボックス1に作用した反力(kN)及び衝撃吸収エネルギー(J)を測定した。
また、垂直プレート部3の端部を直角に折り曲げて形成したフランジ部を、スポット溶接によって平行プレート部2に接合する剛体ボックス(比較品)についても同様に測定を行った。
比較品については、変位(変形)が小さい時点から大きくなるに連れて、緩やかに反力が増加していった。これに対し、発明品については、ほとんど変位が変化しない時点で大きな反力が生じ、その後、反力が一定に近い状態で推移した。この結果より、発明品によれば、大きな反力が作用することにより、耐荷重性能が高いことがわかった。
また、衝撃吸収エネルギーについては、発明品は、比較品に比べて変位が小さい段階で多くの衝撃を吸収できることがわかった。この結果より、発明品によれば、大きな衝撃吸収エネルギーにより、衝撃吸収性能が高いことがわかった。
2 平行プレート部
201 内側面
202 外側面
21 突起
3 垂直プレート部
301 端面
4 車両
S 所定のスペース
D 運転席
N 助手席
Claims (4)
- 車両衝突時における衝突荷重を受けて、車両における所定のスペースを維持するために用いる剛体ボックスであって、
互いに平行に配置した一対の平行プレート部と、
該一対の平行プレート部の間において該一対の平行プレート部に対して垂直に配置して、該一対の平行プレート部の間隔を複数箇所において維持する垂直プレート部と、を備えており、
上記剛体ボックスは、上記一対の平行プレート部を上記車両の左右方向に位置させて、該車両のボディにおける運転席と助手席との間に位置するコンソールボックスの下方に配置されるものであり、
上記一対の平行プレート部の内側面と上記垂直プレート部の端面とが、該垂直プレート部の端面の長手方向の複数箇所において局所的に溶融して接合されており、
上記平行プレート部と上記垂直プレート部とは、該平行プレート部の内側面から突出して形成された複数の突起と該垂直プレート部の端面とが当接する部分において、上記垂直プレート部の端面が上記突起の形状に沿って凹部として凹む状態で、互いに溶融して接合されており、
上記一対の平行プレート部の外側面に加わる上記衝突荷重を、上記垂直プレート部によって受け止めることにより、上記所定のスペースとしての上記運転席と上記助手席との間のスペースを維持するよう構成してあることを特徴とする剛体ボックス。 - 請求項1に記載の剛体ボックスにおいて、上記一対の平行プレート部と上記垂直プレート部とによって囲まれた空間には、電池が収納してあることを特徴とする剛体ボックス。
- 請求項1又は2に記載の剛体ボックスにおいて、上記垂直プレート部は、上記一対の平行プレート部の間隔を形成する幅の平板を複数回折り返して、蛇行形状に形成してあることを特徴とする剛体ボックス。
- 請求項1〜3のいずれか一項に記載の剛体ボックスを製造する方法において、
上記一対の平行プレート部を互いに平行に配置するとともに、上記垂直プレート部を、上記一対の平行プレート部の間に該一対の平行プレート部に対して垂直に配置し、
上記一対の平行プレート部の外側面に配置した一対の電極から、荷重を加えるとともに上記一対の平行プレート部及び上記垂直プレート部に通電を行い、上記一対の平行プレート部の内側面と上記垂直プレート部の端面との接触部分の全体を同時に溶融させて、上記一対の平行プレート部と上記垂直プレート部とを接合することを特徴とする剛体ボックスの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011021048A JP5762027B2 (ja) | 2011-02-02 | 2011-02-02 | 剛体ボックス及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011021048A JP5762027B2 (ja) | 2011-02-02 | 2011-02-02 | 剛体ボックス及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012158304A JP2012158304A (ja) | 2012-08-23 |
JP5762027B2 true JP5762027B2 (ja) | 2015-08-12 |
Family
ID=46839187
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011021048A Active JP5762027B2 (ja) | 2011-02-02 | 2011-02-02 | 剛体ボックス及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5762027B2 (ja) |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61113504U (ja) * | 1984-12-21 | 1986-07-18 | ||
JP3187274B2 (ja) * | 1994-03-31 | 2001-07-11 | 三菱自動車工業株式会社 | 動力伝達用高強度駆動軸およびその製造方法 |
JPH0810089A (ja) * | 1994-06-30 | 1996-01-16 | Tachi S Co Ltd | シートフレームの溶接構造 |
JP2001247051A (ja) * | 2000-03-03 | 2001-09-11 | Fuji Heavy Ind Ltd | 車体のフレーム取付構造、及びその組立方法 |
JP5144111B2 (ja) * | 2007-04-18 | 2013-02-13 | トヨタ自動車株式会社 | 電池ユニットおよびこの電池ユニットを備えた車両 |
WO2009007935A2 (en) * | 2007-07-12 | 2009-01-15 | Sabic Innovative Plastics Ip B.V. | Console box for motor vehicles |
JP5172325B2 (ja) * | 2007-12-28 | 2013-03-27 | 本田技研工業株式会社 | 車両のシート間の荷重伝達部構造 |
JP5280829B2 (ja) * | 2008-12-22 | 2013-09-04 | カルソニックカンセイ株式会社 | コンソール衝撃吸収部構造 |
JP2010234893A (ja) * | 2009-03-30 | 2010-10-21 | Honda Motor Co Ltd | 車両の荷重伝達構造 |
-
2011
- 2011-02-02 JP JP2011021048A patent/JP5762027B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012158304A (ja) | 2012-08-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6005190B2 (ja) | シートフレーム及び車両用シート | |
KR101588762B1 (ko) | 차체 전방 구조물 | |
CA2907413C (en) | Automobile structural member and manufacturing method of the same | |
CN110182034B (zh) | 具有滚压成形构件的汽车电池托盘 | |
JP5976105B2 (ja) | ダンパハウジング構造体の製造方法 | |
KR101859890B1 (ko) | 차체 구조 | |
US9440571B2 (en) | Conveyance seat | |
CN110775160A (zh) | 车辆平台 | |
CN102897072B (zh) | 转接装置,汽车座椅,汽车以及相关方法 | |
CN107878275B (zh) | 车用座椅及其座椅框架 | |
KR20140105365A (ko) | 승용물용 시트를 위한 시트 프레임 | |
JP6000932B2 (ja) | 構造体の連結部材の製造方法 | |
JP5949532B2 (ja) | リヤバンパリインフォースメント構造及び車両後部構造 | |
JP5620327B2 (ja) | プロジェクション溶接構造 | |
JP2023507192A (ja) | 電気またはハイブリッド車両のバッテリパック用の補強フレーム、補強されたバッテリパック、およびそのバッテリパックを組み立てるための方法 | |
US20160263702A1 (en) | Method of welding upper rail and adapter bracket in a seat track for vehicle seat | |
EP2193979B1 (en) | Vehicle body structure and manufacturing method of vehicle body | |
JP2000344029A (ja) | バンパー取付け構造 | |
JP5762027B2 (ja) | 剛体ボックス及びその製造方法 | |
JP5970016B2 (ja) | 部材接合構造 | |
JP5807573B2 (ja) | 車両用シートクッションフレーム | |
JP4366082B2 (ja) | 車輌用バンパー補強材 | |
KR101812950B1 (ko) | 차량용 범퍼빔 유닛 | |
JP5158246B2 (ja) | 衝撃吸収部材 | |
JP7382114B2 (ja) | スポット溶接方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20131223 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140912 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20141007 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20141127 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150203 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150403 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150512 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150609 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5762027 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |