JP5761070B2 - 磁気ヒートポンプシステムのピストンポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、磁気ヒートポンプシステムにおいて熱輸送媒体を移動させるピストンポンプに関するものである。本発明では、ピストンポンプのピストンがシリンダ内を往復動することによって発生するピストンとシリンダ間の摺動熱を、外部に放熱することが可能な磁気ヒートポンプシステムのピストンポンプが提供される。また、温水製造部における熱輸送媒体の加熱を促進することができる磁気ヒートポンプシステムのピストンポンプが提供される。
従来、車両用の空気調和装置、例えば、自動車や鉄道車両の空気調和装置のヒートポンプシステムとして磁気ヒートポンプシステムが知られている。この磁気ヒートポンプシステムを鉄道車両用空調システムに適用したものが特許文献1に記載されている。磁気ヒートポンプシステムとは、ある種の磁性体に磁場を加えていくと磁性体が発熱し、磁場を取り去ると磁性体の温度が下がる現象(磁気熱量効果)を利用したヒートポンプシステムである。特許文献1ではある種の磁性体は磁気作業物質と記載されるが、本願ではこの磁性体を磁気熱量効果材料と呼ぶ。
このような磁気ヒートポンプシステムは、これまでの気体ヒートポンプシステムと比較すると、気体ヒートポンプに使用されるフロンや代替フロンを使用しないので、環境に優しい。また、磁気ヒートポンプシステムは、気体ヒートポンプでは必要なコンプレッサを使用した圧縮過程や膨張過程が不要であり、エネルギー効率が高い。磁気ヒートポンプシステムに必要な構成は、磁気熱量効果材料を通過させて熱交換を行う熱輸送媒体の移動を行うポンプと、磁気熱量効果材料に磁場変化を与える磁場印加装置のみである。従って、磁気ヒートポンプシステムは自動車の空気調和装置への適用が可能である。
磁気ヒートポンプシステムを用いた空気調和装置では、クーラユニットには低温の熱輸送媒体を供給し、ヒータユニットには高温の熱輸送媒体を供給する。磁気熱量効果材料を通過させて熱交換を行う熱輸送媒体としては、水、或いは不凍液(ロングライフクーラント:LLC)が使用されている。以後の説明では、空気調和装置が車両(自動車)に搭載され、熱輸送媒体として水が使用されている場合について説明する。
空気調和装置に使用する熱輸送媒体が水である場合、車両のエンジンルーム内には、冷水と温水を製造する冷水製造部と温水製造部、及び冷水と温水を移動させる手段としてピストンポンプが設けられている。冷水製造部と温水製造部には、モータによって駆動される共通の回転軸があり、冷水製造部と温水製造部にある複数の材料容器は、この回転軸に対して放射状に配置されている。また、各材料容器内には磁気熱量効果材料が通水可能な状態で内蔵されている。材料容器は材料ベッドとも呼ばれる。
また、前述の回転軸と各材料容器の間の部分には、磁場印加装置として、回転軸によって回転する永久磁石が設けられており、永久磁石が回転することにより各材料容器内の磁気熱量効果材料に磁場変化が与えられる。そして、磁場の変化で冷却されたり発熱したりする磁気熱量効果材料を水が通過することにより、各材料容器内の水が冷水となったり温水となったりする。従って、ピストンポンプは冷水製造部と温水製造部の間の部分に設けられており、ピストンポンプのシリンダ内を往復動するピストンによって、水をシリンダ内から冷水製造部と温水製造部の各材料容器に供給したり、各材料容器からシリンダ内に吸引したりする。
ピストンポンプとしては、複数のシリンダが放射状に配置されたラジアルピストンポンプが使用される。ラジアルピストンポンプのシリンダ数は偶数であることが多く、この場合はシリンダは前述の回転軸の軸線に対して放射状に対向して設けられており、ピストンは回転軸に取り付けられたカムによってシリンダ内を往復動する。そして、ピストンの上死点方向への移動によって、ピストンの頂面とシリンダの端部との間のシリンダ内に満たされた熱輸送媒体である水が冷水製造部と温水製造部の各材料容器に供給される。逆に、ピストンが下死点方向に移動すると冷水製造部と温水製造部から水がシリンダ内に導かれる。
磁気ヒートポンプシステムに使用されるピストンポンプとしては、前述のように構成されたラジアルピストンポンプの他に、特許文献2に開示される斜板式ピストンを用いたものもある。
特許第4387892号公報
特開2010−196914号公報
ところが、ラジアルピストンポンプの、ピストンがシリンダ内を往復動する際には、ピストンとシリンダの内壁面(シリンダライナ)との摺動部で熱(摺動熱)が発生し、ピストンの頂面とシリンダの端部との間のシリンダ内に満たされた水の温度が上昇する。シリンダ内の水の温度が上昇すると、この水が冷水製造部に運ばれる場合、冷水製造部で作られる冷水の温度が上昇し、磁気ヒートポンプシステムの冷房効率が低下するという課題があった。また、シリンダ外部のシリンダブロックにウォータジャケットを設けてシリンダを冷却する場合も、ウォータジャケット内の冷却水を冷却する装置をラジアルピストンポンプの外部に別途も受ける必要があるので、ラジアルピストンポンプが大型化していた。
本発明は、上記課題に鑑み、磁気ヒートポンプシステムに使用されるピストンポンプ、特に、ラジアルピストンポンプにおいて、ピストンとシリンダの内壁面との間に摺動熱が発生してもシリンダの温度上昇を防止して、磁気ヒートポンプシステムの効率を向上させることができる磁気ヒートポンプシステムのピストンポンプを提供するものである。また、磁気ヒートポンプシステムの温水製造部の効率を向上させることができる磁気ヒートポンプシステムのピストンポンプを提供するものである。
上記課題を解決する本発明の第1の形態は、磁気ヒートポンプシステム30の媒体冷却部11と媒体加熱部12に対して熱輸送媒体を吸引或いは供給するピストンポンプ13であって、媒体冷却部11と媒体加熱部12及びピストンポンプ13を通る回転軸21と、回転軸21の回転によりピストン33を往復動させるシリンダ34が複数形成されたシリンダブロック36と、シリンダブロック36のシリンダ34の内周面の外側に設けられたウォータジャケット37と、ピストンポンプ13のケース24の外側に設けられた放熱フィン50と、ウォータジャケット37とシリンダ34の端部31に連通する冷却流路51を備え、冷却流路51の一部を放熱フィン50の近傍に配置することにより、ピストン33のシリンダ34との摺動部で発生した熱を、冷却流路51を流れる熱輸送媒体を通じて放熱フィン50に運んで放熱するようにしたことを特徴としている。
この場合、放熱フィン50の直下のケース24内に、熱輸送媒体を流すことが可能な放熱空間51Bを設け、この放熱空間51Bを冷却流路51の一部にできる。また、冷却流路51を、放熱フィン50に対してそれぞれ2系統設け、2系統の冷却流路61,62の端部31への接続部には、開弁方向が逆の逆止弁71,72をそれぞれ設けることができる。更に、ピストンポンプ13は、シリンダ34が回転軸21の回りに放射状に設けられたラジアルピストンポンプとすることができる。
ピストンポンプ13がラジアルピストンポンプの場合、放熱フィン50は、シリンダ34の各個に対して1つずつ、ケース24の外側に設けることができる。また、シリンダ34の個数が偶数の場合、回転軸21を挟んで対向する2つのシリンダ34に対して、放熱フィン50が、シリンダ34の何れか一方に対して、ケース24の外側に設けることができる。
更に、ピストン33として、ピストン頂面側に中実の断熱部材33Aを備え、回転軸21側に回転軸21に取り付けられたカム32との係合部33Bを備え、断熱部材と係合部との間が周囲に断熱空間を備えた連結部材33Cで接続された断熱ピストン33’を採用することが可能である。
これにより、ピストンポンプにおいて、ピストンとシリンダの内壁面との間に摺動熱が発生してウォータジャケット内の冷却水温が上昇しても、ウォータジャケット内の冷却水がシリンダブロックに設けられた放熱フィンで冷やされてウォータジャケット内に還流するのでシリンダの温度上昇が防止され、磁気ヒートポンプシステムの効率が向上すると共に、ピストンポンプを小型化できる。
本発明の第1の形態の変形形態として、ピストンポンプ13が、媒体冷却部11と媒体加熱部12及びピストンポンプ13を通る回転軸21と、回転軸21の回転によりピストン33を往復動させるシリンダ34が複数後形成されたシリンダブロック36と、シリンダブロック36のシリンダ34の内周面の外側に設けられた放熱フィン60とを備え、ピストン33を、ピストン頂面側に中実の断熱部材33Aを備え、回転軸21側に回転軸21に取り付けられたカム32との係合部33Bを備え、断熱部材と係合部との間が周囲に断熱空間を備えた連結部材33Cで接続された断熱ピストン33’としたピストンポンプが可能である。
この形態では、シリンダブロックにウォータジャケットを設ける必要がないので、ピストンポンプの構成が簡素化され、ピストンポンプを小型化できる。
更に、本発明の第2の形態として、磁気ヒートポンプシステム30の媒体冷却部11と媒体加熱部12に対して熱輸送媒体を吸引或いは供給するピストンポンプ13を、媒体冷却部11と媒体加熱部12及びピストンポンプ13を通る回転軸21と、回転軸21の回転によりピストン33を往復動させるシリンダ34が複数個形成されたシリンダブロック36と、媒体加熱部12の、シリンダ34に接続する材料容器25を通る熱輸送媒体の流路の途中から分岐され、材料容器25の外部を通ってシリンダ34の端部31に連通する還流路70を備えて形成することができる。
第2の形態では、ピストンポンプにおいて、媒体加熱部に対して媒体加熱部の途中から取り出した温度上昇した熱輸送媒体をシリンダ内に戻すことができるので、磁気ヒートポンプシステムの暖房能力が向上する。
なお、上記に付した符号は、後述する実施形態に記載の具体的実施態様との対応関係を示す一例である。
ピストンポンプを用いた磁気ヒートポンプシステムが車両用空気調和装置に搭載された例を示す説明図である。 (a)は図1に示した磁気ヒートポンプシステムにおける冷水製造部、ピストンポンプ及び温水製造部の詳細な構成の一例を示す断面図、(b)は(a)のピストンポンプの垂直方向の断面図である。 (a)は図2(a)に示した磁気ヒートポンプシステムのA−A線における局部断面を示す断面図、(b)は(a)に示した磁気熱量効果材料を収容する材料容器の一例の構成を示す組み立て斜視図、(c)は(a)に示した磁石を備えたロータの構成の一例を示す斜視図である。 (a)は図2(a)に示した冷水製造部と温水製造部、及びこれらの間に設置する本発明の第1の実施例のピストンポンプの詳細な構成の一例を示す断面図、(b)は(a)に示したピストンポンプの垂直方向の断面図、(c)は本発明の第4の実施例としてピストンポンプに使用可能な断熱ピストンの構成を示す側面図である。 図4(a)、(b)に示した本発明の第1の実施例のピストンポンプにおける、冷却流路の構成の具体的な構成例を示すイメージ図である。 (a)は本発明に係るピストンポンプの第2の実施例の構成を示す要部断面図、(b)は本発明に係るピストンポンプの第2の実施例の変形例の構成を示す要部断面図である。 図6(a)、(b)に示した本発明の第2の実施例及びその変形例のピストンポンプにおける、冷却流路の構成の具体的な構成例を示すイメージ図である。 図2(a)に示した冷水製造部と温水製造部、及びこれらの間に設置する本発明の第3の実施例のピストンポンプの詳細な構成の一例を示す断面図である。 本発明に係るピストンポンプの第5の実施例の構成を示す断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を各実施例に基いて説明する。また、各実施例については、同一構成の部分には同一の符号を付してその説明を省略又は簡略化する。本発明のピストンポンプは、冷水を製造する冷水製造部(媒体冷却部)と温水を製造する温水製造部(媒体加熱部)とを備えた磁気ヒートポンプシステムに使用されるが、以下に説明する実施形態では代表例として車両用の空気調和装置に搭載される磁気ヒートポンプシステムを説明する。
図1は、ピストンポンプを用いた磁気ヒートポンプシステム30が車両用の空気調和装置(エアコンディショナ)10に搭載されたときの構成を示すものである。空気調和装置10は車両の室内側にあり、その装置本体1の中に吸熱手段としてのクーラユニット2がある。また、クーラユニット2の下流側には、冷房通路3と、熱輸送媒体である水が有する熱を外部へ放熱する放熱手段としてのヒータユニット5とヒータコア6を備える暖房通路4とがある。そして、冷房通路3と暖房通路4の入口部にはエアミックスダンパ7が設けられており、エアミックスダンパ7の移動によってクーラユニット2を通過した気流を冷房通路3に流すか、暖房通路4を流すかの調節が行われるようになっている。
一方、車両のエンジンルーム内には、モータ20によって駆動される回転軸21によって動作する冷水製造部11、温水製造部12及び水移動手段であるピストンポンプ13がある。ピストンポンプ13は水を往復移動させる。冷水製造部11、温水製造部12及びピストンポンプ13の内部構造については後述する。冷水製造部11は磁気の作用で水を冷却するものであり、冷水製造部11で冷却された水はピストンポンプ13によって冷水循環路(第1の循環路)15に吐出され、クーラユニット2に送られた後に冷水製造部11に戻ってくる。逆に、温水製造部12は磁気の作用で水を加熱するものであり、温水製造部12で加熱された水はピストンポンプ13によって温水循環路(第2の循環路)16に吐出され、ヒータユニット5に送られた後に温水製造部12に戻ってくる。
一方、空気調和装置10では、その暖房通路4に設けられたヒータコア6に、エンジン8を冷却して暖められた冷却水(クーラント)がクーラント循環路9を通じて供給され、ヒータユニット5と共に暖房通路4を通る気流を暖める。ヒータコア6は本発明には直接関係がないので、ヒータコア6についてはこれ以上の説明を省略する。
ここで、冷水循環路15と温水循環路16の構成について詳細に説明する。冷水製造部11には複数の材料容器があり、各材料容器には枝管15Aが接続されている。複数の枝管15Aは集合され、供給管15Bとなってクーラユニット2に水を供給する。クーラユニット2から排出された水は、戻り管15Cによって冷水製造部11まで戻り、各材料容器に接続された枝管15Dに分配されて各材料容器に戻る。供給管15Bと戻り管15Cの間には、クーラユニット2をバイパスするバイパス管(第1のバイパス通路)17Aが設けられている。バイパス管17Aは、戻り管15Cには直接接続されるが、供給管15Bには第1の流路切換弁17を介して接続されている。
暖房時には、第1の流路切換弁17の切り換えにより、供給管15Bを流れる水は、クーラユニット2を経由せず、バイパス管17Aを経由して冷水製造部11まで戻ることができる。更に、戻り管15Cの枝管15Dの上流側には、第3の流路切換弁19があり、第3の流路切換弁19には室外器14を経由して第3の戻り管15Cに戻る迂回管(第3のバイパス通路)19Aが接続されている。暖房時には、第3の流路切換弁19の切り換えにより、戻り管15Cを流れてきた水は、第3の流路切換弁19から迂回管19Aに流れ、室外器14で外気から吸熱して迂回管19Aから戻り管15Cに再流入する。戻り管15Cに再流入した水は冷水製造部11に戻る。
同様に、温水製造部12には水を加熱して温水にする複数の材料容器があり、各材料容器には枝管16Aが接続されている。複数の枝管16Aは集合され、供給管16Bとなってヒータユニット5に水を供給する。ヒータユニット5から排出された水は、戻り管16Cによって温水製造部12まで戻り、前述の各材料容器に接続された枝管16Dに分配されて各材料容器に戻る。枝管16Dの上流側の戻り管16Cには、第2の流路切換弁18があり、第2の流路切換弁18には室外器14を経由して戻り管16Cに戻る迂回管(第2のバイパス通路)18Aが接続されている。第2の流路切換弁18の切り換えにより、戻り管16Cを流れてきた水は、温水製造部12に戻る前に迂回管18Aに流れ、室外器14で外気から吸熱してから、温水製造部12に戻ることができる。
ここで、図2(a)、(b)と図3(a)〜(c)を用いて冷水製造部11、温水製造部12及びピストンポンプ13がラジアルピストンポンプ13である場合の内部構造について説明する。ラジアルピストンポンプ13に対して左右逆に取り付けられる冷水製造部11と温水製造部12の構造は同じであるので、同じ構成部材には同じ符号を付し、冷水製造部11の構造について説明する。
図2(a)に示す冷水製造部11は、回転軸21に対して同心円状に配置された円筒状のヨーク部24を備えており、回転軸21には図3(a)、(c)に示すような、断面が扇状のロータ22が対向して設けられている。そして、ロータ22の外周面には永久磁石23が設置されている。永久磁石23の一方は外側がN極であり、他方は外側がS極である。そして、永久磁石23の回転軌跡の外側とヨーク部24の内周面との間には、磁気熱量効果を有する磁気熱量効果材料26が充填された複数の材料容器25が配置される。材料容器25は材料ベッドと呼ばれることもある。磁気熱量効果材料26が充填された材料容器25は水を流通させる。
材料容器25は図3(b)に示すように、その外形が断面が扇紙型の筒状をしており、内部の空間にペレット状の磁気熱量効果材料26が充填され、両端部がメッシュ状の端板25Mで塞がれて、磁気熱量効果材料26を閉じ込めている。水は材料容器25の一端から端板25Mを通って内部に進入し、磁気熱量効果材料26の間の隙間を通って反対側の端部から端板25Mを通って外部に抜け出ることができる。この実施例では、ヨーク部24の内周面に6個の同じ形状の材料容器25が配置されており、材料容器25の内周面側を、ロータ22の外周面に取り付けられた永久磁石23が回転移動する。ロータ22、永久磁石23及びヨーク部24が、材料容器25に充填された磁気熱量効果材料26に与える磁場の大きさを変更する磁場変更手段として機能する。
図2(a)、(b)に戻って説明を続けると、ラジアルピストンポンプ13のケースは、冷水製造部11及び温水製造部12のヨーク部24と一体的に形成されている。よってケースにも同じ符号24を付して説明する。ラジアルピストンポンプ13には、冷水製造部11にある材料容器25の個数に合わせて6つのシリンダ34が回転軸21に対して放射状に設けられており、各シリンダ34の内部には往復動するピストン33が設けられている。一方、モータ20によって回転する回転軸21には回転軸21に対して偏心しているカム32が取り付けられており、カム32のカムプロファイル(輪郭)に各ピストン33が係合している。カム32が1回転すると、各シリンダ34内のピストン33が1往復する。回転軸21に対してシリンダ34が対向して設けられている場合は、ラジアルピストンポンプ13のシリンダ数は偶数である。
回転軸21から遠い側の各シリンダ34の側面は、シリンダブロック36に設けられた連絡通路38によって冷水製造部11と温水製造部12の各材料容器25の端面に接続されている。そして、連絡通路38が接続する各シリンダ34のピストン33の上死点(ピストン33が回転軸21から最も遠くまで移動した点)とシリンダ端部31との間は、両製造部間を往復動する水の貯留部35となっている。また、シリンダブロック36のシリンダ34の外側の部分には、ウォータジャケット37が設けられている。ウォータジャケット37には冷却水が充填されており、冷却水はラジアルピストンポンプ13の外部にある図示しない熱交換機によって冷却されてウォータジャケット37内を循環している。
図2(a)に示す例では、ラジアルピストンポンプ13から遠い側の冷水製造部11の端面には、端面板29が取り付けられている。端面板29には、各材料容器25の端面に水を導き入れる吸入弁28と、各材料容器25の端面から排出される水を吐出する吐出弁27とが設けられている。吐出弁27には図1で説明した冷水循環路15の供給管15Bの枝管15Aが接続し、吸入弁28には図1で説明した冷水循環路15の戻り管15Cの枝管15Dが接続する。以上、冷水製造部11の構造を説明したが、ラジアルピストンポンプ13の場合は、冷水製造部11と温水製造部12における永久磁石23の回転軸21に対する位置は、90度ずれている。
図2(b)は、図2(a)のラジアルピストンポンプ13を回転軸21に垂直な面から見た断面図である。シリンダブロック36に設けられた連絡通路38と、材料容器25の連絡通路38との接続通路25Cとは段差無く接続しており、材料容器25内にある磁気熱量効果材料26を通過した水をスムーズにシリンダ34の水の貯留部35に導くようになっている。また、各シリンダ34の周囲に設けられたウォータジャケット37は、シリンダブロック36内で連通している。
以上のように構成されたラジアルピストンポンプ13では、各シリンダ34内を往復動するピストン33の、シリンダ34との摺動部で摺動熱が発生し、各シリンダ34の、水の貯留部35内の水が摺動熱によって加熱される。そして、貯留部35内で加熱された水が冷水製造部11に送られると、冷水製造部11で冷却された水の温度が設計通りに下がらず、冷却性能が設計値より低下してしまう。即ち、冷水製造部11の実際の冷却性能は、設計冷却性能から摺動熱による損失を減算したものとなってしまう。
本発明は、各シリンダ34の水の貯留部35内における水の温度上昇を抑え、冷水製造部11における冷却性能を向上させることが可能な、第1の形態の磁気ヒートポンプシステムのピストンポンプを提供するものである。また、本発明は、温水製造部12の水の加熱性能を向上させることができる、第2の形態の磁気ヒートポンプシステムのピストンポンプも提供する。まず、図4から図8を用いて第1の形態の磁気ヒートポンプシステムのピストンポンプ13について第1から第4の実施例を説明し、次いで、図9により第2の形態の磁気ヒートポンプシステムのピストンポンプ13の第5の実施例について説明する。なお、以下に説明する磁気ヒートポンプシステムのピストンポンプは、ラジアルピストンポンプとする。
図4(a)は、図2(a)に示した冷水製造部11と温水製造部12、及びこれらの間に設置する本発明の第1の実施例のピストンポンプ13の詳細な構成の一例を示す断面図である。また、図4(b)は図4(a)に示したピストンポンプ13の回転軸21に対して垂直な方向の断面図である。なお、冷水製造部11と温水製造部12の構造については、図2(a)において既に説明したのでここではその説明を省略する。
本発明の第1の実施例のラジアルピストンポンプ13は、冷水製造部11及び温水製造部12のヨーク部24と一体的に形成されたケース24内に、ウォータジャケット37を有するシリンダブロック36を備える。ウォータジャケット37にはシリンダ34を冷却するための冷却水が充填されている。本発明の第1の実施例のラジアルピストンポンプ13では、ウォータジャケット37はラジアルピストンポンプ13の外部にある熱交換機には接続されていない。各シリンダ34の周囲に設けられたウォータジャケット37は、シリンダブロック36内で連通している。
第1の実施例のシリンダブロック36内には6つのシリンダ34が回転軸21に対して放射状に設けられており、各シリンダ34の内部には往復動するピストン33が設けられている。また、モータ20によって回転する回転軸21に取り付けられたカム32が1回転すると、各シリンダ34内をピストン33が1往復する。回転軸21から遠い側の各シリンダ34の側面は、シリンダブロック36に設けられた連絡通路38によって冷水製造部11と温水製造部12の各材料容器25の端面に接続されている。そして、連絡通路38が接続する各シリンダ34のピストン33の上死点とシリンダ端部31との間が水の貯留部35となっている。
本発明の第1の実施例のラジアルピストンポンプ13では、ラジアルピストンポンプ13のケース24の外側に、シリンダ34と同数の放熱フィン50が設けられている。放熱フィン50の設置位置は、シリンダブロック36に内蔵された各シリンダ34に対向する位置であり、放熱フィン50は、放射状に設けられたシリンダブロック36の断面と同程度の底面積を備える。放熱フィン50はアルミ材等の放熱性の良い金属で作られ櫛歯状のフィンを備える。
そして、本発明の第1の実施例のラジアルピストンポンプ13では、シリンダ34の端部31とウォータジャケット37とを連通する冷却流路51をケース24の内部に設ける。冷却流路51は、図4(b)に示すように、シリンダ34の端部31に接続するシリンダ連絡部51Aと、ウォータジャケット37に接続するウォータジャケット連絡部51C及びケース24の内部の放熱フィン50の近傍に位置する放熱部51Bを備える。放熱部51Bは放熱フィン50の底面積と同程度の底面積を備える水の流路であり、一端にシリンダ連絡部51Aが接続し、他端にウォータジャケット連絡部51Cが接続している。
以上のように構成されたラジアルピストンポンプ13では、回転軸21の回転によりカム32が或るシリンダ34のピストン33を上死点まで移動させると、回転軸21に対して反対側に位置するシリンダでは、ピストン33が下死点まで移動する。ピストン33の下死点から上死点への移動で貯留部35内の水は、連絡通路38を通って冷水製造部11又は温水製造部12に流れると共に、シリンダ連絡部51A、放熱部51B及びウォータジャケット連絡部51Cを通ってウォータジャケット37に流入する。この過程において、貯留部35内の水は、放熱部51Bで冷却されてウォータジャケット37に流入する。
逆に、ピストン33が上死点から下死点に移動する場合は、冷水製造部11又は温水製造部12内の水が貯留部35内に流入すると共に、ウォータジャケット37内の水が冷却流路51を通って貯留部35に流入する。この時、ウォータジャケット連絡部51Cから放熱部51Bに流入した水が放熱フィン50で冷却され、シリンダ連絡部51Aから貯留部35内に流入する。このようにして、貯留部35内の水及びウォータジャケット37内の水が冷却されるので、各シリンダ34にピストン33の摺動熱が発生しても、各シリンダ34の貯留部35内の水の温度上昇が抑えられる。
図5は、図4(a)、(b)に示した本発明の第1の実施例のラジアルピストンポンプ13における、冷却流路51の具体的な構成の一例を示すイメージ図である。図5にはピストン33、シリンダ34、水の貯留部35、ウォータジャケット37及び連絡通路38が破線で示してあり、放熱フィン50が二点差線で示してあり、冷却流路51が実線で示してある。図5には、ケース24とシリンダブロック36の図示は省略してある。冷却流路51はシリンダ連絡部51A、放熱部51B及びウォータジャケット連絡部51Cを備えている。放熱部51Bは放熱フィン50の直下に位置しており、その両端部にシリンダ連絡部51Aとウォータジャケット連絡部51Cが接続している。シリンダ連絡部51Aの他端はシリンダ34の一端に接続しており、ウォータジャケット連絡部51Cの他端はウォータジャケット37に接続している。構成が明確になるように、シリンダ34と放熱部51Bとの距離は引き伸ばしてあり、図5の寸法が実際の寸法を示すものではない。
図6(a)は、本発明に係るラジアルピストンポンプ13の第2の実施例の構成を示すものである。本発明の第2の実施例のラジアルピストンポンプ13は、ラジアルピストンポンプ13のケース24の外側にシリンダ34と同数の放熱フィン50が設けられている点は第1の実施例と同じである。放熱フィン50の設置位置、大きさ、形状、材質も第1の実施例と同じである。
本発明の第2の実施例のラジアルピストンポンプ13では、ケース24の内部に設けられて、シリンダ34の端部31とウォータジャケット37とを連通する冷却流路が、第1の冷却流路61と第2の冷却流路62の2系統ある。第1の冷却流路61には、シリンダ34の端部31にウォータジャケット37側に開く逆止弁71があり、第2の冷却流路62には、シリンダ34の端部31に水の貯留部35側に開く逆止弁72がある。逆止弁71,72の開弁方向は逆である。
このため、ピストン33が下死点から上死点に移動する場合は、貯留部35内の水が第1の冷却流路61を通ってウォータジャケット37に流入する。逆に、ピストン33が上死点から下死点に移動する場合は、ウォータジャケット37内の水が第2の冷却流路62を通って貯留部35に流入する。第2の実施例でも、第1の冷却流路61及び第2の冷却流路62を通る水が放熱フィン50で冷却される。このようにして、貯留部35内の水及びウォータジャケット37内の水が冷却されるので、第2の実施例でも各シリンダ34にピストン33の摺動熱が発生しても、各シリンダ34の貯留部35内の水の温度上昇が抑えられる。
図6(b)は、図6(a)に示した第2の実施例のラジアルピストンポンプ13の変形実施例の構成を示すものである。図6(a)に示したラジアルピストンポンプ13では、回転軸21を挟んで対向するシリンダ34の両方に対して、ケース24の外側に放熱フィン50が設けられていた。一方、図6(b)に示した第2の実施例の変形実施例は、回転軸21を挟んで対向するシリンダ34の一方に対してのみ、ケース24の外側に放熱フィン50が設けられている点が図6(a)に示した第2の実施例と異なる。そして、第1の冷却流路61及び第2の冷却流路62は、放熱フィン50が設けられている側のケース24にしか設けられていない。その他の構成は第2の実施例と同様であるので、これ以上の説明を省略する。
図7は、図6(a)、(b)に示した本発明の第2の実施例及びその変形実施例のラジアルピストンポンプ13における、第1の冷却流路61と第2の冷却流路62の具体的な構成の一例を示すイメージ図である。図7にはピストン33、シリンダ34、貯留部35、ウォータジャケット37及び連絡通路38が破線で示してあり、放熱フィン50が二点差線で示してあり、第1の冷却流路61と第2の冷却流路62が実線で示してある。図7には、ケース24とシリンダブロック36の図示は省略してある。
第1の冷却流路61はシリンダ連絡部61A、放熱部61B及びウォータジャケット連絡部61Cを備えており、第2の冷却流路62はシリンダ連絡部62A、放熱部62B及びウォータジャケット連絡部62Cを備えている。放熱部61B、62Bは隣接して放熱フィン50の直下に位置している。放熱部61Bの両端部にはシリンダ連絡部61Aとウォータジャケット連絡部61Cが接続している。シリンダ連絡部61Aの他端はシリンダ34の一端に接続しており、ウォータジャケット連絡部61Cの他端はウォータジャケット37に接続している。同様に、放熱部62Bの両端部にはシリンダ連絡部62Aとウォータジャケット連絡部62Cが接続している。シリンダ連絡部62Aの他端はシリンダ34の一端に接続しており、ウォータジャケット連絡部62Cの他端はウォータジャケット37に接続している。構成が明確になるように、シリンダ34と放熱部61B、62Bとの距離は引き伸ばしてあり、図7の寸法が実際の寸法を示すものではない。
図8は、図2(a)に示した冷水製造部11と温水製造部12、及びこれらの間に設置する本発明の第3の実施例のラジアルピストンポンプ13の詳細な構成の一例を示すものである。第3の実施例のラジアルピストンポンプ13では、シリンダブロック36に、第1と第2の実施例で説明したウォータジャケット37が設けられていない。その代わりに、シリンダブロック36のシリンダ34の内周面の外側に、複数の放熱フィン60が設けられている。
更に、第3の実施例のラジアルピストンポンプ13が第1と第2の実施例と異なる点は、第1と第2の実施例のピストン33に代えて、断熱ピストン33’が使用されている点である。断熱ピストン33’は、図4(c)にその単体の構成を示すように、ピストン頂面側に中実の断熱部材33Aを備え、回転軸21側にカム32との係合部33Bを備え、断熱部材33Aと係合部33Bとの間が連結部材33Cで接合された構成を備える。連結部材33Cの直径は、その周囲に断熱空間があるように、断熱部材33Aの直径よりも小さくなっている。
第3の実施例のラジアルピストンポンプ13では、シリンダ34の内周面と断熱ピストン33’の摺動部分で発生した熱が、断熱ピストン33’の構造によって各シリンダ34の水の貯留部35に伝わり難い。このため、各シリンダ34の貯留部35内の水の温度上昇が抑えられ、冷水製造部11における水の冷却効率が向上する。
なお、第3の実施例のラジアルピストンポンプ13において使用される、図4(c)に示す構造の断熱ピストン33’は、前述の第1の実施例と第2の実施例のピストン33の代わりに使用して、これを本発明の第4の実施例とすることが可能である。即ち、本発明の第4の実施例は、第1と第2の実施例のピストン33の代わりに断熱ピストン33’を使用した実施例である。第4の実施例では、各シリンダ34の貯留部35内の水の温度上昇が更に抑えられ、冷水製造部11における水の冷却効率が一層向上する。
図9は、本発明に係るラジアルピストンポンプ13の第2の形態の構成を示すものであり、本発明の第5の実施例を示すものである。第1から第4の実施例のラジアルピストンポンプ13は、ピストン33とシリンダ34との摺動熱が各シリンダ34の水の貯留部35に伝わるのを抑え、各シリンダ34の貯留部35内の水の温度上昇を抑えて冷水製造部11の冷却効率を向上させるものであった。一方、第4の実施例のラジアルピストンポンプ13は、逆に温水製造部12の水の加熱効率を向上させて温水製造部12の加熱効率を向上させるものである。
このため、第4の実施例のラジアルピストンポンプ13では、温水製造部12の磁気熱量効果材料26が収納された材料容器25の途中を還流路70によって分岐し、この還流路70の他端をシリンダ34の水の貯留部35に接続している。還流路70は、温水製造部12のヨーク部24を通り、ヨーク部24と一体となったラジアルピストンポンプ13のケース24を通じてシリンダ34の水の貯留部35に接続している。
以上のように構成された第4の実施例のラジアルピストンポンプ13では、ピストン33の上死点への移動によって水の貯留部35から温水製造部12内に押し出され、磁気熱量効果材料26によって加熱された温水が、還流路70の中に流入する。還流路70の中に流入した温水はシリンダ34の水の貯留部35に戻り、貯留部35内の水の温度を上昇させる。温度が上昇した貯留部35内の水は、ピストン33の上死点への移動によって温水製造部12内に押し出される。温水製造部12内に流入する水の温度が高いと、磁気熱量効果材料26によって加熱される温水の温度が、還流路70がない場合に比べて上昇する。この結果、温水製造部12の加熱効率が向上する。
以上説明した本発明の磁気ヒートポンプシステムのラジアルピストンポンプは、自動車の空気調和装置以外にも、冷水と温水をそれぞれ循環させる磁気ヒートポンプシステムであれば有効に適用することができる。また、磁気ヒートポンプシステムに使用されるピストンポンプはラジアルピストンポンプに限られるものではなく、斜板式のアキシャルピストンポンプ等も使用可能である。
10 空気調和装置
11 冷水製造部
12 温水製造部
13 ラジアルピストンポンプ(ピストンポンプ)
21 回転軸
23 永久磁石
25 材料容器
26 磁気熱量効果材料
30 磁気ヒートポンプシステム
33 ピストン
33’ 断熱ピストン
34 シリンダ
35 貯留部
37 ウォータジャケット
38 連絡通路
50、60 放熱フィン
51,61,62 冷却流路
70 還流路
71,72 逆止弁

Claims (10)

  1. 磁気ヒートポンプシステム(30)の媒体冷却部(11)と媒体加熱部(12)に対して熱輸送媒体を吸引或いは供給するピストンポンプ(13)であって、
    前記媒体冷却部(11)と媒体加熱部(12)及び前記ピストンポンプ(13)を通る回転軸(21)と、
    前記回転軸(21)の回転によりピストン(33)を往復動させるシリンダ(34)が複数個形成されたシリンダブロック(36)と、
    前記シリンダブロック(36)の前記シリンダ(34)の内周面の外側に設けられたウォータジャケット(37)と、
    前記ピストンポンプ(13)のケース(24)の外側に設けられた放熱フィン(50)と、
    前記ウォータジャケット(37)と前記シリンダ(34)の端部(31)に連通する冷却流路(51)を備え、
    前記冷却流路(51)の一部を前記放熱フィン(50)の近傍に配置することにより、前記ピストン(33)の前記シリンダ(34)との摺動部で発生した熱を、前記冷却流路(51)を流れる前記熱輸送媒体を通じて前記放熱フィン(50)に運んで放熱するようにしたことを特徴とする磁気ヒートポンプシステムのピストンポンプ。
  2. 前記放熱フィン(50)の直下の前記ケース(24)内に、前記熱輸送媒体を流すことが可能な放熱空間(51B)を設け、この放熱空間(51B)を前記冷却流路(51)の一部としたことを特徴とする請求項1に記載の磁気ヒートポンプシステムのピストンポンプ。
  3. 前記冷却流路(51)が、前記放熱フィン(50)に対してそれぞれ2系統設けられており、前記2系統の冷却流路(61,62)の前記端部(31)への接続部には、開弁方向が逆の逆止弁(71,72)がそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の磁気ヒートポンプシステムのピストンポンプ。
  4. 前記ピストンポンプ(13)は、前記シリンダ(34)が前記回転軸(21)の回りに放射状に設けられたラジアルピストンポンプであることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の磁気ヒートポンプシステムのピストンポンプ。
  5. 前記放熱フィン(50)が、前記シリンダ(34)の各個に対して1つずつ、前記ケース(24)の外側に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の磁気ヒートポンプシステムのピストンポンプ。
  6. 前記シリンダ(34)の個数が偶数であり、
    前記回転軸(21)を挟んで対向する2つの前記シリンダ(34)に対しては、前記放熱フィン(50)が、前記シリンダ(34)の何れか一方に対して、前記ケース(24)の外側に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の磁気ヒートポンプシステムのピストンポンプ。
  7. 前記ピストン(33)が、ピストン頂面側に中実の断熱部材(33A)を備え、前記回転軸(21)側に前記回転軸(21)に取り付けられたカム(32)との係合部(33B)を備え、前記断熱部材と前記係合部との間が周囲に断熱空間を備えた連結部材(33C)で接続された断熱ピストン(33’)であることを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の磁気ヒートポンプシステムのピストンポンプ。
  8. 磁気ヒートポンプシステム(30)の媒体冷却部(11)と媒体加熱部(12)に対して熱輸送媒体を吸引或いは供給するピストンポンプ(13)であって、
    前記媒体冷却部(11)と媒体加熱部(12)及び前記ピストンポンプ(13)を通る回転軸(21)と、
    前記回転軸(21)の回転によりピストン(33)を往復動させるシリンダ(34)が複数形成されたシリンダブロック(36)と、
    前記シリンダブロック(36)の前記シリンダ(34)の内周面の外側に設けられた放熱フィン(60)とを備え、
    前記ピストン(33)が、ピストン頂面側に中実の断熱部材(33A)を備え、前記回転軸(21)側に前記回転軸(21)に取り付けられたカム(32)との係合部(33B)を備え、前記断熱部材と前記係合部との間が周囲に断熱空間を備えた連結部材(33C)で接続された断熱ピストン(33’)であることを特徴とする磁気ヒートポンプシステムのピストンポンプ。
  9. 磁気ヒートポンプシステム(30)の媒体冷却部(11)と媒体加熱部(12)に対して熱輸送媒体を吸引或いは供給するピストンポンプ(13)であって、
    前記媒体冷却部(11)と媒体加熱部(12)及び前記ピストンポンプ(13)を通る回転軸(21)と、
    前記回転軸(21)の回転によりピストン(33)を往復動させるシリンダ(34)が複数個形成されたシリンダブロック(36)と、
    前記媒体加熱部(12)の、前記シリンダ(34)に接続する材料容器(25)を通る前記熱輸送媒体の流路の途中から分岐され、前記材料容器(25)の外部を通って前記シリンダ(34)の端部(31)に連通する還流路(70)を備えることを特徴とする磁気ヒートポンプシステムのピストンポンプ。
  10. 前記ピストンポンプ(13)は、前記シリンダ(34)が前記回転軸(21)の回りに放射状に設けられたラジアルピストンポンプ(13)であることを特徴とする請求項9に記載の磁気ヒートポンプシステムのピストンポンプ。
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