JP2002303460A - 熱機関用シリンダブロック - Google Patents

熱機関用シリンダブロック

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JP2002303460A
JP2002303460A JP2001100123A JP2001100123A JP2002303460A JP 2002303460 A JP2002303460 A JP 2002303460A JP 2001100123 A JP2001100123 A JP 2001100123A JP 2001100123 A JP2001100123 A JP 2001100123A JP 2002303460 A JP2002303460 A JP 2002303460A
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cylinder
cylinder block
heat exchanger
cooling water
expansion
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JP2001100123A
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English (en)
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Hiroshi Sekiya
弘志 関谷
Riyousuke Taihichi
亮祐 對比地
Yasuki Takahashi
康樹 高橋
Takayuki Saito
貴之 齋藤
Takeo Komatsubara
健夫 小松原
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スターリング冷凍機の熱交換器及びシ
リンダの部品点数を少なくして製造コストを低減すると
ともに、冷却水を有効活用し熱交換性能を向上させる。 【解決手段】 本発明のスターリング冷却装置による
と、圧縮シリンダ12、膨張シリンダ13及び熱交換器
等の全部又は一部をシリンダブロック30として一体的
に形成するとともに、放熱用熱交換器27の流出路に連
通し、圧縮シリンダ12及び膨張シリンダ13の周囲を
囲う冷却水路41を一体的に構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スターリング冷凍
機等の熱機関用のシリンダブロックに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、地球環境問題におけるフロン代替
の冷凍装置として、又従来の冷却装置より使用温度が広
範囲で、従って、冷凍庫、冷蔵庫、投げ込み式クーラ等
の業務用又は家庭用の冷熱利用機器をはじめとして、低
温液循環器、低温恒温器、恒温槽、ヒートショック試験
装置、凍結乾燥機、温度特性試験装置、血液・細胞保存
装置、コールドクーラ、その他各種の冷熱装置等のあら
ゆる産業分野の冷熱利用機器に適用可能な、コンパクト
で、しかも成績係数が高く、エネルギー効率が良好とな
る冷凍機として、スターリング冷凍機が脚光を浴びてい
る。
【0003】ところで、スターリング冷凍機では、作動
ガスが圧縮室(高温室)と膨張室(低温室)との間を流
動し、この流路に沿って配設された冷却用熱交換器(低
温側熱交換器)及び放熱用熱交換器(高温側熱交換器)
により、夫々冷熱冷媒及び放熱用冷媒との熱交換が行わ
れる。
【0004】スターリング冷凍機における熱交換器は、
熱交換性能及び信頼性を向上させるために、作動ガスの
流れが部分的に阻害されるようなことなく均一に流れる
流路や、肉厚が均一な精密に形成されたフィン等が要求
され、さらに、低コスト化を実現するために熱交換器自
体の加工性に優れ、しかもスターリング冷凍機の全体構
造を簡単にする構成が要求される。
【0005】本発明者等は、熱交換器の構成を簡単とす
るために、外周面及び内周面に周方向のフィン及び作動
流体用の長手方向の細溝を一体的にロストワックス鋳造
で形成したことを特徴とする熱交換器を提案している
(特願平10−365364号特願平10−36537
1号、特願2000−293092参照。)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来はスタ
ーリング冷凍機等熱機器本体ハウジングに、別途形成し
た圧縮シリンダや膨張シリンダを取り付け、さらに熱交
換器を取り付ける構成であったが、そのような構成であ
ると、部品の製造や組立に費用がかかりコスト削減の観
点かすると必ずしも好ましくない。又、従来は放熱用熱
交換器の冷却水を放熱器に送って放熱していたが、冷却
水の有効利用という観点から十分とは言えない。
【0007】本発明は、このような従来の問題を解決す
ることを目的とするものであり、圧縮シリンダ、膨張シ
リンダ及び熱交換器の全部又は一部をシリンダブロック
に一体的に形成し、しかも、放熱用熱交換器からの流出
流路を圧縮シリンダ及び膨張シリンダを囲むようにシリ
ンダブロックに一体的に形成することで、部品点数を削
減し低コスト化を図るとともに、圧縮ピストンに装着さ
れるピストンリングを冷却することができ、冷却水の有
効利用を図り熱交換性能も向上させるようにする構成を
実現することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、熱機関の本体ハウジングの頂部に取り付け
られ、ピストンシリンダの全部又は一部を形成するシリ
ンダブロックであって、上記シリンダブロックは、熱交
換器の冷却水の流出口に連通し、上記ピストンシリンダ
の周囲を囲う冷却水路を画成していることを特徴とする
熱機関用のシリンダブロックを提供する。
【0009】さらに、本発明は上記課題を解決するため
に、熱機関の本体ハウジングの頂部に取り付けられ、ピ
ストンシリンダ及び熱交換器の夫々の全部又は一部を形
成するシリンダブロックであって、上記シリンダブロッ
クは、上記熱交換器の冷却水の流出口に連通し、上記ピ
ストンシリンダの周囲を囲う冷却水路を画成しているこ
とを特徴とする熱機関用のシリンダブロックを提供す
る。
【0010】さらに、本発明は上記課題を解決するため
に、スターリング冷凍機の本体ハウジングの頂部に取り
付けられ、圧縮シリンダ及び膨張シリンダの夫々の全部
又は一部を形成するシリンダブロックであって、上記シ
リンダブロックには、高温側熱交換器の冷却水の流出口
に連通し、圧縮シリンダ及び膨張シリンダの周囲を囲う
冷却水路を画成していることを特徴とするスターリング
冷凍機用のシリンダブロックを提供する。
【0011】さらに、本発明は上記課題を解決するため
に、スターリング冷凍機の本体ハウジングの頂部に取り
付けられ、圧縮シリンダ、膨張シリンダ及び高温側熱交
換器の夫々の全部又は一部を形成するシリンダブロック
であって、上記シリンダブロックには、上記高温側熱交
換器の冷却水の流出口に連通し、圧縮シリンダ及び膨張
シリンダの周囲を囲う冷却水路を画成していることを特
徴とするスターリング冷凍機用のシリンダブロックを提
供する。
【0012】さらに、本発明は上記課題を解決するため
に、スターリング冷凍機の本体ハウジングの頂部に取り
付けられ、圧縮シリンダ、膨張シリンダ及び高温側熱交
換器の夫々の全部又は一部を形成するシリンダブロック
であって、上記シリンダブロックには、スターリング冷
凍機の作動空間とバッファ空間を連通する通孔が形成さ
れていることを特徴とするシリンダブロックを提供す
る。
【0013】上記圧縮シリンダ及び膨張シリンダの内部
摺動面は、Rz3.0以下の粗面で形成されていること
を特徴とする。
【0014】上記膨張シリンダは上記シリンダブロック
に圧入されていることを特徴とする。
【0015】上記シリンダブロックは、FC材又はFC
D材で形成され、好ましくはFC300で形成されてい
ることを特徴とする。
【0016】さらに、本発明は上記課題を解決するため
に、スターリング冷凍機の本体ハウジングの頂部に取り
付けられ、圧縮シリンダ及び高温側熱交換器の全部又は
一部を形成するとともに、膨張シリンダの一部を形成す
るシリンダブロックであって、上記シリンダブロックに
は、高温側熱交換器の冷却水の流出口に連通し、圧縮シ
リンダ及び膨張シリンダの周囲を囲う冷却水路を画成し
ており、上記膨張シリンダは、上記シリンダブロックの
上に位置する内側シリンダを備え、該内側シリンダは、
鋼材で形成され、好ましくはSUS材、特に好ましくは
SUS303又はSUS304で形成されていることを
特徴とするスターリング冷凍機用のシリンダブロックを
提供する。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を実施例に基
づき図面を参照して以下に説明する。図1〜図3は、本
発明に係る熱機関用シリンダブロックの実施例を、スタ
ーリング冷凍機で説明する図であり、図1はスターリン
グ冷凍機1の全体構成を説明する図である。スターリン
グ冷凍機1の本体をなすハウジング2は、鋳物で形成さ
れ、その内部は半密閉状態に保持される。このハウジン
グ2内は、区画壁3によってモータ室4とクランク室5
とに区画されている。
【0018】このモータ室4には正逆回転可能なモータ
6が配設されており、又クランク室5には、モータ6の
回転動作を往復動に変換するクランクシャフト7と、コ
ンロッド8と、クロスガイドヘッド9が配設され、スタ
ーリング冷凍機1の駆動手段として機能している。
【0019】クランクシャフト7の二つのクランク部1
0、11は、モータ6の正転時にクランク部11がクラ
ンク部10より先行して移動するように、位相差を付け
て形成されている。この位相差は、一般的には約90度
の位相差が採用される。
【0020】ハウジング2におけるクランク室5の上部
には、図1〜3に示すようなシリンダブロック30がボ
ルトで取付られている。シリンダブロック30は、圧縮
シリンダ12を形成しているとともに、膨張シリンダ1
3の一部(下部)を形成している。
【0021】圧縮シリンダ12内ではピストンリング1
5’の装着された圧縮ピストン15が往復動する。この
空間の上部(圧縮空間)が高温室16であり、この中の
作動ガスは圧縮されて高温となる。圧縮ピストンロッド
17は、圧縮ピストン15とクロスガイドヘッド9を連
結し、圧縮シリンダ12とクランク室5の間をオイルシ
ールベローズ19を通って伸びている。
【0022】往復動する圧縮ピストン15は上死点及び
下死点で摺動方向が反転するため、速度がゼロになり、
上死点及び下死点付近では速度が遅く単位時間当たりの
容積の変化量も小さく、下死点から上死点及び上死点か
ら下死点に向かって移動するときの夫々の中間点で最高
速度になり、単位時間当たりの圧縮ピストン15の移動
による容積の変化量も最大となる。
【0023】一方、膨張シリンダ13は、その下部はシ
リンダブロック30で構成し、さらにその上方に位置す
る内側シリンダ31、冷却フィンを外面に有する外側ハ
ウジング33及び内筒34(下方の内側シリンダ31と
嵌合し1つのシリンダを構成する部分)とから構成され
る。外側ハウジング33の内側は、複数の細溝35を内
面に有し、内筒34と嵌合して作動ガス流路を形成して
成る冷却用熱交換器(低温側熱交換器)29を構成して
いる。
【0024】この冷却用熱交換器29は、空気、水、ア
ルコール、HFE、PFCその他の冷熱冷媒と接触し
て、冷熱冷媒の冷却を行う。内側シリンダ31、外側ハ
ウジング33及び内筒とから囲まれる環状空間には、作
動ガス流路と連通する金属メッシュ等の再生器材料が充
填され再生器28が形成されている。
【0025】この膨張シリンダ13の空間内をピストン
リング21’を装着した膨張ピストン21が往復摺動し
て、この空間の上部(膨張空間)が低温室22であり、
この中の作動ガスが膨張し低温となる。膨張ピストンロ
ッド23は、膨張ピストン21とクロスガイドヘッド1
8とを連結し、膨張シリンダ13とクランク室5との間
をオイルシールベローズ25を通って伸びている。膨張
ピストン21は、圧縮ピストン15より90度の位相だ
け先行して移動する。
【0026】膨張シリンダ13には、圧縮シリンダ12
の圧縮空間に作動ガスが流入流出するマニホールド26
が連通するように設けられており、さらに放熱用熱交換
器(高温側熱交換器)27、再生器28及び冷却用熱交
換器(低温側熱交換器)29が互いに順次連通して環状
に配設されている。
【0027】圧縮シリンダ12の上端部近くには、高温
室16とマニホールド26を連通する連通孔20が形成
されており、これにより、高温室16と低温室22は、
連通孔20、マニホールド26、放熱用熱交換器27、
再生器28及び冷却用熱交換器29を介して互いに順次
連通するように構成されている。
【0028】シリンダブロック30は、内側シリンダ3
1と同心でこれを囲うように、放熱用熱交換ハウジング
36を形成している。この放熱用熱交換ハウジング36
と内側シリンダ31との間には、内面に作動ガス流通の
ための細溝37を有し外面に放熱フィン38を有する熱
交換器筒39が嵌合し、放熱用熱交換器27(高温側熱
交換器)を構成している。
【0029】図2及び図3(b)に示すように、シリン
ダブロック30の左右両側面には、蓋板40が水密的に
固定されており、この蓋板40とシリンダブロック30
との間に冷却水路41を形成している。この冷却水路4
1は、圧縮シリンダ12及び膨張シリンダ13を囲むよ
うに形成されている。
【0030】シリンダブロック30と熱交換器筒39の
間の流路に連通する流入口42が、シリンダブロック3
0を貫通して形成されている。又、シリンダブロック3
0と蓋板40の間の冷却水路41に連通する流出口43
が、一方の蓋板40に取り付けられている。流入口42
は、冷却水循環管路44に接続されており、冷却水用ポ
ンプP1によって送られてくる冷却水を放熱用熱交換器
27内に導入する。流出口43は、流入口42の下方に
おいて蓋板40に取り付けられている。
【0031】このような構造の放熱用熱交換器27は、
冷却水循環管路44及び冷却水用ポンプP1を介して放
熱器(ラジエータ)45と接続されており、冷却水を、
放熱用熱交換器27と放熱器(ラジエータ)45との間
で循環している。放熱用熱交換器27で熱交換され加熱
された冷却水は放熱器45の冷却ファン46より冷却さ
れる。
【0032】図2において、オイルシールベローズ19
と膨張ピストン21(オイルシールベローズ25と圧縮
ピストン15についても同じ)の背面側の空間はバファ
室(バッファ空間)47と呼ばれるが、このバッファ空
間47と作動ガスが高温側と低温側を行き来する作動空
間48の間を連通する通孔49がシリンダブロック30
を貫通するように形成されている。従来は、バッファ空
間47と作動空間48との間にはバルブを設けるかある
いは何も設けてはいない構成であるが、この通孔によ
り、バッファ空間47と作動空間48を連通し、均等な
圧力としている。
【0033】シリンダブロック30の材料として、FC
材やFCD材等を用いるが、作動ガスリークの防止、製
造、コスト、ピストンリングの摺動摩耗特性等の観点か
ら、FC300が好ましい。膨張シリンダの内側シリン
ダ31の材料として、鋼材を用いるが、製造面やピスト
ンリングの摺動摩耗特性等の観点から、SUS材が好ま
しく、特にSUS303、SUS304が好ましい。
【0034】膨張シリンダ(図では内側シリンダ31)
及び圧縮シリンダは、その摺動面の表面粗さを従来は旋
盤加工レベルのRz5.0程度であったが、これをRz
3.0以下、好ましくはRz1.0以下レベルにする。
これにより、ピストンリングの摩耗進行度合いが極端に
減少することができる。
【0035】さらに、図2において、シリンダブロック
30に対して膨張シリンダの内側シリンダ31を冷やし
ばめ等により圧入して装着する構成を採用している。冷
やしばめの場合は、内側シリンダ31を液体窒素等で冷
却して行う。この構成により、シリンダがシリンダブロ
ック内に完全に固定されるために異常音が無くなる。な
お、シリンダの別の装着手段として、図示はしないが、
Oリングを介して内側シリンダ31をシリンダブロック
30に装着する構成もある。
【0036】次に、本発明の上記実施例のスターリング
冷凍機の作用を説明する。モータ6によってクランクシ
ャフト7が正方向に回転し、クランク室5内のクランク
部10、11が90度位相がずれて回転する。このクラ
ンク部10、11に回動自在に連結されたコンロッド
8、14を介して、クロスガイドヘッド9、18が往復
動する。クロスガイドヘッド9、18の夫々に圧縮ピス
トンロッド17及び膨張ピストンロッド23を介して連
結された圧縮ピストン15及び膨張ピストン21が、互
いに90度の位相差をもって往復動する。
【0037】膨張ピストン21が90度先行して上死点
付近でゆっくりと移動中、圧縮ピストン15は中間付近
を上死点に向かって急速に移動して作動ガスの圧縮動作
を行う。圧縮された作動ガスは、連通孔20及びマニホ
ールド26を通り放熱用熱交換器27の熱交換器筒39
の内周面に形成された細溝37内に流入する。放熱用熱
交換器27内で冷却水に放熱した作動ガスは、再生器2
8で冷却され、冷却用熱交換器29の放熱用熱交換ハウ
ジングの内筒34に形成された細溝35内を通って低温
室22(膨張空間)内に流入する。
【0038】圧縮ピストン15が上死点近辺でゆっくり
と移動している時に膨張ピストン21は急激に下死点に
向かって移動し低温室22(膨張空間)に流入した作動
ガスは急激に膨張し冷熱が発生する。これにより冷却用
熱交換器29のヘッド部(コールドヘッドと言う。)4
4は冷却され低温となる。
【0039】そして、冷却用熱交換器29において、冷
却フィン32に接する冷熱利用機器の冷熱冷媒を冷却す
る。膨張ピストン21が下死点から上死点に移動すると
きには圧縮ピストン15は中間位置から下死点に向かっ
ており、作動ガスは低温室22より冷却用熱交換器の細
溝39を通り再生器28に流入し作動ガスの有する冷熱
を再生器28に蓄熱する。再生器28に蓄熱された冷熱
は、上記のように高温室16から放熱用熱交換器27を
通して送られてくる作動ガスを、再度冷却するために再
利用される。
【0040】そして、冷却用熱交換器において冷却され
た冷熱冷媒は、各種の冷熱利用機器を冷却する。例え
ば、冷熱冷媒は、冷凍庫等の冷熱利用機器内の冷熱冷媒
配管に送られ、冷熱利用機器内で冷凍あるいは冷却作用
を行う。冷却用熱交換器に循環して戻され、再度冷却さ
れる。
【0041】ポンプP1により冷却水循環管路52で送
られてくる冷却水は、放熱用熱交換器の流入口42から
放熱用熱交換器27内に流入する。この流入した冷却水
は、内側シリンダ31と熱交換器筒の間の細溝で形成さ
れた流路を通過して作動ガスを冷却する。
【0042】そして、この冷却水は流出口43から冷却
水路41内に落下しながら流入して、圧縮シリンダ12
及び膨張シリンダ13の周囲を流れる。これによって、
シリンダブロック30の内側に形成されている圧縮シリ
ンダ12及び膨張シリンダ13を周囲から冷却する。
【0043】圧縮シリンダ12及び膨張シリンダ13を
周囲から冷却した冷却水は、シリンダブロック30に形
成された流出口43から流出して、冷却水循環管路44
を通って放熱器に流れ、そこで冷却ファン46により冷
却され、再度、放熱用熱交換器27へと循環する。この
ように、本発明の構成によると、放熱用熱交換器で作動
ガスを冷却するとともに、さらにシリンダブロック30
の圧縮シリンダ12に装着したピストンリングを併せて
冷却することができる。
【0044】以上、本発明の実施の形態を実施例に基づ
いて説明したが、本発明は、上記実施例に限定されるこ
となく、特許請求の範囲記載の技術的事項の範囲内でい
ろいろな実施例があることは言うまでもない。
【0045】
【発明の効果】本発明に係るシリンダブロックは上記の
ような構成であるから、圧縮シリンダ、膨張シリンダ及
び熱交換器の全部又は一部をシリンダブロックとして一
体的に形成し、しかも、放熱用熱交換器(高温側熱交換
器)及び放熱用熱交換器からの流出流路をシリンダブロ
ックと一体的に形成して冷却水で圧縮シリンダも冷却す
る構成とすることにより、膨張シリンダ、圧縮シリンダ
乃至圧縮ピストンに装着されるピストンリングを冷却す
ることができ、冷却水を有効活用し熱交換性能を向上さ
せ、又部品の製造や組立についての低コスト化すること
ができる。
【0046】そして、本発明に係るシリンダブロック
は、バッファ空間と作動空間の間を連通する通孔をもう
けたので、従来、両室の間にバルブで連通する構成が不
要となり構造が簡単となる。又、膨張シリンダ及び圧縮
シリンダは、その内部摺動面の表面粗さをRz3.0以
下のレベルにすることで、ピストンリングの摩耗を減少
させることができる。さらに、シリンダブロックに対し
てシリンダを圧入して装着する構成を採用することで、
シリンダがシリンダブロック内に完全に固定されるため
に異常音が無くなる。
【0047】又、本発明に係るシリンダブロックの材料
として、FC材又はFCD材が用いるが、特に、FC3
00を用いると、作動ガスリークを防止でき、製造、コ
ストの点でも有利であり、しかもピストンリングの摺動
摩耗が低減できる。さらに、膨張シリンダの内側シリン
ダ31の材料として、鋼材を用い、特にSUS材、より
好ましくはSUS303、SUS304を用いると、ピ
ストンリングの摺動摩耗が低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る熱機関用シリンダブロックの適用
例であるスターリング冷凍機を説明する全体図である。
【図2】本発明に係る熱機関用シリンダブロックの実施
例を説明する図である。
【図3】本発明に係る熱機関用シリンダブロックの実施
例を説明する図であり、(a)は、一部断面図であり
(b)は、図2のA−A断面を示す図である。
【符号の説明】
1 スターリング冷凍機 2 ハウジング 6 モータ 15 圧縮ピストン 15’、21’ ピストンリング 20 連通孔 21 膨張ピストン 27 放熱用熱交換器(高温側熱交換器) 28 再生器 29 冷却用熱交換器(低温側熱交換器) 30 シリンダブロック 31 内側シリンダ 32 冷却フィン 33 外側ハウジング 34 内筒 35、37 細溝 36 放熱用熱交換ハウジング 38 放熱フィン 39 熱交換器筒 40 蓋板 41 冷却水路 42 流入口 43 流出口 44 冷却水循環管路 45 放熱器 46 冷却ファン 47 バッファ空間 48 作動空間 49 通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F04B 39/12 F04B 39/12 C F25B 9/00 F25B 9/00 J (72)発明者 高橋 康樹 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 齋藤 貴之 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 小松原 健夫 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 3H003 AA02 AC03 BE06 CD03

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱機関の本体ハウジングの頂部に取り
    付けられ、ピストンシリンダの全部又は一部を形成する
    シリンダブロックであって、 上記シリンダブロックは、熱交換器の冷却水の流出口に
    連通し、上記ピストンシリンダの周囲を囲う冷却水路を
    画成していることを特徴とする熱機関用のシリンダブロ
    ック。
  2. 【請求項2】 熱機関の本体ハウジングの頂部に取り
    付けられ、ピストンシリンダ及び熱交換器の夫々の全部
    又は一部を形成するシリンダブロックであって、 上記シリンダブロックは、上記熱交換器の冷却水の流出
    口に連通し、上記ピストンシリンダの周囲を囲う冷却水
    路を画成していることを特徴とする熱機関用のシリンダ
    ブロック。
  3. 【請求項3】 スターリング冷凍機の本体ハウジング
    の頂部に取り付けられ、圧縮シリンダ及び膨張シリンダ
    の夫々の全部又は一部を形成するシリンダブロックであ
    って、 上記シリンダブロックには、高温側熱交換器の冷却水の
    流出口に連通し、圧縮シリンダ及び膨張シリンダの周囲
    を囲う冷却水路を画成していることを特徴とするスター
    リング冷凍機用のシリンダブロック。
  4. 【請求項4】 スターリング冷凍機の本体ハウジング
    の頂部に取り付けられ、圧縮シリンダ、膨張シリンダ及
    び高温側熱交換器の夫々の全部又は一部を形成するシリ
    ンダブロックであって、 上記シリンダブロックには、上記高温側熱交換器の冷却
    水の流出口に連通し、圧縮シリンダ及び膨張シリンダの
    周囲を囲う冷却水路を画成していることを特徴とするス
    ターリング冷凍機用のシリンダブロック。
  5. 【請求項5】 スターリング冷凍機の本体ハウジング
    の頂部に取り付けられ、圧縮シリンダ、膨張シリンダ及
    び高温側熱交換器の夫々の全部又は一部を形成するシリ
    ンダブロックであって、 上記シリンダブロックには、スターリング冷凍機の作動
    空間とバッファ空間を連通する通孔が形成されているこ
    とを特徴とするスターリング冷凍機用のシリンダブロッ
    ク。
  6. 【請求項6】 上記圧縮シリンダ及び膨張シリンダの
    内部摺動面は、Rz3.0以下の粗面で形成されている
    ことを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の
    スターリング冷凍機用のシリンダブロック。
  7. 【請求項7】 上記膨張シリンダは上記シリンダブロ
    ックに圧入されていることを特徴とする請求項3〜6の
    いずれか1項に記載のスターリング冷凍機用のシリンダ
    ブロック。
  8. 【請求項8】 上記シリンダブロックは、FC材又は
    FCD材で形成され、好ましくはFC300で形成され
    ていることを特徴とする請求項3〜7のいずれか1項に
    記載のスターリング冷凍機用のシリンダブロック。
  9. 【請求項9】 スターリング冷凍機の本体ハウジング
    の頂部に取り付けられ、圧縮シリンダ及び高温側熱交換
    器の夫々の全部又は一部を形成するとともに、膨張シリ
    ンダの一部を形成するシリンダブロックであって、 上記シリンダブロックには、上記高温側熱交換器の冷却
    水の流出口に連通し、圧縮シリンダ及び膨張シリンダの
    周囲を囲う冷却水路を画成しており、 上記膨張シリンダは、上記シリンダブロックの上に位置
    する内側シリンダを備え、該内側シリンダは、鋼材で形
    成され、好ましくはSUS材、特に好ましくはSUS3
    03又はSUS304で形成されていることを特徴とす
    るスターリング冷凍機用のシリンダブロック。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010502881A (ja) * 2006-09-08 2010-01-28 クノル−ブレムゼ ジステーメ フューア ヌッツファールツォイゲ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング アルミニウム鋳物から成るクランクケーシングを備えた空気圧縮機

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JP2010502881A (ja) * 2006-09-08 2010-01-28 クノル−ブレムゼ ジステーメ フューア ヌッツファールツォイゲ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング アルミニウム鋳物から成るクランクケーシングを備えた空気圧縮機

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