JP5759934B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、用紙にトナー像を定着させる定着装置及びこの定着装置を備えた画像形成装置に関する。
従来、複写機やプリンター等の電子写真方式の画像形成装置には、用紙にトナー像を定着させる定着装置が設けられている。この定着装置には、熱源によって加熱される加熱部材(例えば、ローラーやべルト)と、この加熱部材に圧接する加圧部材(例えば、ローラー)と、が設けられ、加熱部材と加圧部材の間には定着ニップが形成されている。そして、この定着ニップを用紙が通過することで、用紙が加熱及び加圧されてトナー像が用紙に定着されるようになっている。また、トナー像が定着された用紙は、ガイド部材によってガイドされながら排紙部へと搬送されるようになっている。
このような構成の定着装置において、用紙が定着ニップを通過すると、用紙に含まれている水分が蒸発してガイド部材を結露させる現象が発生する。仮にこの結露によって生じた水滴が用紙表面に付着すると、用紙に対して自動両面印刷を行う際に用紙から感光体ドラム等の像担持体に水滴が移り、それにより画像欠損及びトナーのクリーニング不良を発生させる問題が生じる。
更に、用紙が定着ニップを通過した直後に発生する水蒸気は定着装置の熱損傷時に生じる発煙現象と酷似していることから、水蒸気を見たユーザーが発煙現象と誤認してクレームへとつながる問題もある。特に、用紙の搬送経路が上下方向に形成される所謂「縦搬送」の機械では、その構造上定着装置が機械上部に配置されることになり、且つ、定着装置の更に上方に用紙の搬送経路の下流端部が形成されることになるから、ガイド部材の結露及びユーザーによる水蒸気の視認がより顕著な問題となる。
このような問題に対して、中高速機やカラー機ではファンによって排紙部に風を流すことで対応しているが、低速機やモノクロ機では小型化、低価格化の観点から容易にファンを設ける事ができず、上記した問題を解決できない場合がある。
例えば、特許文献1には、水蒸気を外に逃がすための蒸気逃がし孔を定着装置に設ける構成が開示されている。しかしながら、このように水蒸気を外に逃がすだけでは、用紙の搬送経路に沿って配置されるガイド部材への結露を防止することは困難であり、ユーザーによる水蒸気の視認も防止できない。
また、特許文献2には、加熱部材(「加熱ローラ25」参照)の上側を被う定着上カバーに、斜め下向きに傾斜した水滴ガイド部及び水滴受けを設ける構成が開示されている。しかしながら、このような構成だけでは、加熱部材への水蒸気の付着を防止することはできたとしてもガイド部材への水蒸気の付着を防止することは困難であり、ガイド部材の結露対策としては不十分である。また、この従来技術に記載された構成は、用紙の搬送経路が水平方向に形成される所謂「横搬送」の機種にのみ適用可能であり、縦搬送の機種には適用することができない。
一方で、特許文献3には、ガイド部材(「用紙ガイド91」参照)に排気用開口を設けるとともに、このガイド部材の上方に位置するカバー部材(「上カバー10c」参照)には開口を設けない構成が開示されている。この構成によれば、ガイド部材の結露とユーザーによる水蒸気の視認をある程度防止することが可能である。
特開平9−281825号公報 特開平5−35135号公報 特開2004−348024号公報
しかしながらこの従来技術では、カバー部材に付着した水滴がそのままガイド部材に落下してしまう虞が有り、用紙への水滴付着を完全に防止できる構成にはなっていない。また、カバー部材は、素手で触っても問題ない温度に保つ必要があることから加熱部材とは離間した位置に設けられている。そのため、加熱部材の熱がカバー部材に伝わりにくく、カバー部材に付着した水滴が蒸発し難いので、カバー部材には水滴がより発生し易くなってしまう。
そこで、本発明は上記事情を考慮し、安価且つ簡易な構成によって、ガイド部材の結露及びユーザーによる水蒸気の視認を防止することを目的とする。
本発明は、熱源によって加熱される加熱部材と、該加熱部材に圧接し、該加熱部材との間に定着ニップを形成する加圧部材と、前記定着ニップよりも上方に設けられ、該定着ニップにおいてトナー像が定着された用紙をガイドするガイド部材と、該ガイド部材の上方を覆うカバー部材と、を備え、前記ガイド部材には、その下面から上面まで貫通する貫通穴が設けられ、前記ガイド部材の上面側には、前記貫通穴の周囲に突設される筒部と、該筒部を囲繞するように突設される枠部と、前記筒部と前記枠部の間に形成される保持空間と、が設けられ、前記カバー部材の下面側には、所定方向に向かって下傾する傾斜面が少なくとも前記筒部の上方を覆うように設けられ、該傾斜面の下端部が前記保持空間の真上に位置していることを特徴とする。
このように構成することで、用紙が定着ニップを通過した際に生じる水蒸気を、貫通穴及び筒部を介してガイド部材の上方に逃がすことが可能となる。そのため、ガイド部材に付着する水蒸気の量を減らすことができ、ガイド部材に結露が発生するのを防止することが可能となる。これに伴って、用紙への水滴の付着を防止することができ、自動両面印刷時における画像欠損やトナーのクリーニング不良といった不具合を抑制することが可能となる。
また、貫通穴及び筒部を通過した水蒸気は、カバー部材の傾斜面に付着して水滴となる為、定着装置の外部に水蒸気が漏れるのを防止することが可能となる。そのため、定着装置の外部に漏れた水蒸気をユーザーが発煙現象と誤認するような事態を回避することが可能となる。
また、カバー部材の傾斜面に発生した水滴は、傾斜面を伝って傾斜面の下端部まで移動した後、ガイド部材の保持空間に向かって落下し、保持空間に溜められることになる。そのため、用紙の搬送経路側への水滴の落下を防止することができる。また、ガイド部材の結露及びユーザーによる水蒸気の視認を防止するためにファン等の送風手段を用いる必要が無いため、定着装置を安価且つ簡易な構成とすることが可能になる。
前記傾斜面は、断面円弧状に湾曲し、中央部側から両端部側に向かって下傾していても良い。
このように構成することで、水滴が傾斜面の下端部に向かって滑り落ちやすくなるため、ガイド部材の保持空間への水滴の回収効率を高めることが可能となる。
前記傾斜面の曲率は、前記中央部側よりも前記両端部側の方が大きくても良い。
このように構成することで、水滴が傾斜面の下端部に向かって一層滑り落ちやすくなるため、ガイド部材の保持空間への水滴の回収効率を更に高めることが可能となる。
前記ガイド部材は、一端部側を支点に上方に回転可能に設けられていても良い。
このように構成することで、ガイド部材を上方に回転させて用紙の搬送経路を露出させることが可能となり、JAM処理を容易に行うことが可能となる。
前記保持空間には、水分保持体が設けられていても良い。
このように構成することで、カバー部材の傾斜面からガイド部材の保持空間に向かって落下した水滴を水分保持体に保持させることが可能となる。そのため、例えばJAM処理時等にガイド部材が上方に回転した場合でも、水滴が保持空間から周囲の部材に落下するのを確実に防止することが可能となる。
本発明の画像形成装置は、上記したいずれかの定着装置を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、安価且つ簡易な構成によって、ガイド部材の結露及びユーザーによる水蒸気の視認を防止することが可能となる。
本発明の一実施形態に係るプリンターの概略を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係るプリンターの定着装置を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係るプリンターの定着装置を示す前側からの斜視図である。 本発明の一実施形態に係るプリンターの定着装置において、ガイド部材を示す前上側からの斜視図である。 本発明の一実施形態に係るプリンターの定着装置において、カバー部材を示す前下側からの斜視図である。 他の異なる実施形態に係るカバー部材を示す断面図である。
まず、図1を用いて、画像形成装置としてのプリンター1の全体の構成について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るプリンターの概略を示す説明図である。以下、図1における紙面手前側を、プリンター1の正面側(前側)とする。
プリンター1は、箱型形状のプリンター本体2を備えており、プリンター本体2の下部には用紙(図示せず)を収納する給紙カセット3が設けられ、プリンター本体2の上端には排紙トレイ4が設けられている。
プリンター本体2の右上部には、レーザー・スキャニング・ユニット(LSU)で構成される露光器5が配置され、プリンター本体2の左部には、画像形成部6が設けられている。画像形成部6には、像担持体である感光体ドラム7が回転可能に設けられており、感光体ドラム7の周囲には、帯電器8と、トナーコンテナ9に接続された現像ユニット10と、転写ローラー11と、クリーニング装置12とが、感光体ドラム7の回転方向(図1の矢印X参照)に沿って配置されている。
プリンター本体2の左部には、下方から上方に向かって用紙の搬送経路13が設けられている。つまり、本実施形態のプリンター1は、縦搬送である。搬送経路13の上流端には給紙部14が設けられ、搬送経路13の中流部には、感光体ドラム7と転写ローラー11によって構成される転写部15が設けられ、搬送経路13の下流部には定着装置16が設けられている。搬送経路13の左側には、両面印刷用の反転経路17が設けられている。
次に、このような構成を備えたプリンター1の画像形成動作について説明する。
プリンター1に電源が投入されると、各種パラメーターが初期化され、定着装置16の温度設定等の初期設定が実行される。そして、プリンター1に接続されたコンピューター等から画像データが入力され、印刷開始の指示がなされると、以下のようにして画像形成動作が実行される。
まず、帯電器8によって感光体ドラム7の表面が帯電された後、露光器5からのレーザー光(図1の矢印P参照)により感光体ドラム7に対して画像データに対応した露光が行われ、感光体ドラム7の表面に静電潜像が形成される。次に、トナーコンテナ9から供給されるトナーによって、現像ユニット10が静電潜像をトナー像に現像する。
一方、給紙部14によって給紙カセット3から取り出された用紙は、上記した画像形成動作とタイミングを合わせて転写部15へと搬送され、転写部15において感光体ドラム7上のトナー像が用紙に転写される。トナー像を転写された用紙は、搬送経路13を下流側へと搬送されて定着装置16に進入し、この定着装置16において用紙にトナー像が定着される。トナー像が定着された用紙は、搬送経路13の下流端から排紙トレイ4に排出される。なお、感光体ドラム7上に残留したトナーは、クリーニング装置12によって回収される。
次に、図2〜図5を用いて、定着装置16の構成について説明する。図2は、本発明の一実施形態に係るプリンターの定着装置を示す断面図である。図3は、本発明の一実施形態に係るプリンターの定着装置を示す前側からの斜視図である。図4は、本発明の一実施形態に係るプリンターの定着装置において、ガイド部材を示す前上側からの斜視図である。図5は、本発明の一実施形態に係るプリンターの定着装置において、カバー部材を示す前下側からの斜視図である。
図2及び図3に示されるように、定着装置16は、箱型形状を成す定着フレーム20と、定着フレーム20の右下部に収容される加熱部材としてのヒートローラー21と、ヒートローラー21と対向して定着フレーム20の左側部に収容される加圧部材としてのプレスローラー22と、定着フレーム20の上方に配置されるガイド部材23と、ガイド部材23の上方を覆うカバー部材24と、ガイド部材23及びカバー部材24の右端側に設けられる上下一対の排出ローラー25と、を備えている。
定着フレーム20は、前後方向に長い形状を成している。定着フレーム20の右側部には第1フレーム部材26が設けられている。第1フレーム部材26は、上下方向に延びる第1側板27と、第1側板27の下端から左方に向かって突出する第1底板28と、第1側板27の上部から左方に向かって突出する第1支持板29と、を備えており、第1側板27と第1底板28と第1支持板29とによって囲まれる部分には、ヒートローラー収容部30が形成されている。第1側板27と第1底板28は、前後方向に細長い形状を成している。第1支持板29は、前後方向に間隔をおいて複数個設けられている。
定着フレーム20の左側部には、第1フレーム部材26と用紙の搬送経路13を介して対向する第2フレーム部材31が設けられている。第2フレーム部材31は、上下方向に延びる第2側板32と、第2側板32の下部から右方に向かって突出する第2底板33と、第2側板32の上部から右方に向かって突出する第2支持板34と、を備えており、第2側板32と第2底板33と第2支持板34とによって囲まれる部分には、プレスローラー収容部35が形成されている。
第2側板32は、前後方向に細長い形状を成している。第2側板32は、定着フレーム20の左方に配置されて上下方向に延びる左カバー36と反転経路17を介して対向している。第2底板33は、第2側板32と同様に前後方向に細長い形状を成している。第2底板33と第1フレーム部材26の第1底板28の間には、上流側開口部37が形成されている。第2支持板34は、前後方向に間隔をおいて複数個設けられている。各第2支持板34の先端部には、下方に向かって突片38が設けられている。各第2支持板34と第1フレーム部材26の各第1支持板29の間には、下流側開口部40が形成されている。
ヒートローラー21は、前後方向に長い形状を成しており、定着フレーム20の第1フレーム部材26に設けられたヒートローラー収容部30に収容されている。ヒートローラー21は、例えば、アルミニウムや鉄等の金属から成る円筒状の芯材と、この芯材に周設されるシリコンゴム等から成る弾性層と、この弾性層を被覆するPFA等のフッ素樹脂からなる離型層と、を備えている。ヒートローラー21は、定着フレーム20に回転可能に支持されている。ヒートローラー21は、モーター等の駆動手段(図示せず)に接続されており、駆動手段の回転駆動力がヒートローラー21に伝達されることで、ヒートローラー21が回転するようになっている。
ヒートローラー21の内部空間には、例えばハロゲンヒーターやセラミックヒーター等によって構成される熱源としてのヒーター41が収容されている。このヒーター41は、通電によって発熱し、ヒートローラー21を加熱するように構成されている。なお、ヒーター41は、図3では記載が省略されている。ヒートローラー21の周囲には、ヒートローラー21の温度を検知するサーミスター等の検知手段(図示せず)が配置されている。
ヒートローラー21の上側(用紙の搬送方向における下流側)には分離爪42が設けられている。分離爪42は、支軸43を介して定着フレーム20の第1フレーム部材26に支持されるとともに、付勢部材(図示せず)の付勢力によってヒートローラー21の外周面に当接している。これにより、分離爪42によってヒートローラー21の外周面から用紙を分離できるようになっている。
プレスローラー22は、定着フレーム20の第2フレーム部材31に設けられたプレスローラー収容部35に収容されている。プレスローラー22は、ヒートローラー21と同様に前後方向に長い形状を成している。プレスローラー22は、例えば、アルミニウムや鉄等の金属から成る円筒状の芯材と、この芯材に周設されるシリコンゴム等から成る弾性層と、この弾性層を被覆するPFA等のフッ素樹脂からなる離型層と、を備えている。
プレスローラー22は、付勢手段(図示せず)の付勢力によってヒートローラー21に圧接しており、ヒートローラー21とプレスローラー22の間には、定着ニップ44が形成されている。プレスローラー22は、ヒートローラー21の回転に伴ってヒートローラー21とは逆方向に従動回転するように構成されている。
ガイド部材23は、定着装置16の上部に位置しており、定着ニップ44よりも上方(搬送経路13における下流側)に設けられている。図4に示されるように、ガイド部材23は、平面視で前後方向に長い矩形状を成している。ガイド部材23の下面側には、左右方向に延びる搬送リブ45が前後方向に間隔をおいて複数個設けられている。図2に示されるように、各搬送リブ45は、左方に向かって下方に傾斜している。各搬送リブ45は、定着フレーム20の第1フレーム部材26に設けられた第1支持板29と搬送経路13の下流端部を介して対向するとともに、定着フレーム20の第2フレーム部材31に設けられた第2支持板34と反転経路17を介して対向している。
図2及び図4に示されるように、ガイド部材23には、その下面から上面まで貫通する複数の貫通穴46が形成されている。貫通穴46は、左右3列、前後5列、計15個が等間隔(均等)に配置されている。各貫通穴46は、平面視で円形を成している。各貫通穴46は、ガイド部材23の下面側に設けられた各搬送リブ45と重ならない位置(各搬送リブ45の間)に設けられている。
ガイド部材23の上面側には、各貫通穴46の周囲に円筒状の筒部47が突設されている。ガイド部材23の上面側には、すべての筒部47を囲繞するように枠部48が突設されている。枠部48は、ガイド部材23の外縁に沿って設けられており、前後方向に長い方形枠状を成している。
ガイド部材23の上面側には、筒部47と枠部48の間に凹部状の保持空間50が形成され、保持空間50には水分保持体51(図2参照)が収容されている。水分保持体51は、例えば、多孔質セラミック等の多孔質体、合成樹脂、耐熱スポンジ、高分子吸収体等によって構成される。水分保持体51は、保持空間50の全体に敷き詰められていても良いし、保持空間50に部分的に配置されていても良い。なお、図4において水分保持体51は記載が省略されている。
図2及び図3に示されるように、カバー部材24は、定着装置16の最上部に位置している。カバー部材24は、ガイド部材23と同様に平面視で前後方向に長い矩形状を成しており、ガイド部材23に固定されている。カバー部材24は、ガイド部材23に対して着脱可能であっても良いし、着脱不能であっても良い。
図5に最も良く示されるように、カバー部材24の下面側には傾斜面52が設けられている。傾斜面52は、底面視で前後方向に長い矩形状を成している。図2に示されるように、傾斜面52は、上向きに凸となるように断面円弧状に湾曲し、左右方向中央部53側から左右両端部54側に向かって下傾している。傾斜面52は、ガイド部材23の枠部48よりも内側に配置され、且つすべての筒部47の上方を覆うように、その大きさが調整されている。傾斜面52の左右両端部54(傾斜面52の下端部に該当する部分)は、ガイド部材23の保持空間50の真上に位置している。本実施形態では、傾斜面52の曲率を、左右方向中央部53側から左右両端部54側まで略同一としている。
図5に最も良く示されるように、カバー部材24の下面側には、矩形環状の凹部55が傾斜面52の外周に形成されている。カバー部材24の下面側には、凹部55の外周に枠板56が突設されている。枠板56は、カバー部材24の外縁に沿って設けられており、前後方向に長い方形枠状を成している。図2に示されるように、枠板56は、ガイド部材23の枠部48の外側に配置されている。つまり、カバー部材24は、ガイド部材23よりも一回り大きく形成されている。
図3に最も良く示されるように、上側の排出ローラー25は、前後一対で設けられており、前後方向に延びるローラー軸57に支持されている。ローラー軸57には、ガイド部材23の右端部側が回転可能に支持されており、これにより、ガイド部材23とカバー部材24が右端部側を支点に上方に回転可能となっている(図2の二点鎖線参照)。下側の排出ローラー25は、前後一対で設けられており、それぞれローラー軸59に支持されている。図2に示されるように、下側の排出ローラー25は上側の排出ローラー25に圧接しており、各排出ローラー25の間には、排出ニップ61が形成されている。
このように構成された定着装置16において、未定着のトナー像が形成された用紙が搬送経路13に沿って上流側(下方)から搬送されてくると、この用紙が上流側開口部37を介して定着フレーム20内に進入し、定着ニップ44を通過する。これにより、用紙が加熱及び加圧され、未定着のトナー像が用紙に定着される。トナー像を定着された用紙は、ガイド部材23によってガイドされながら搬送経路13を下流側へと搬送され、一対の排出ローラー25によって排紙トレイ4へと排出される。なお、用紙に対して自動両面印刷を行う場合には、一対の排出ローラー25を逆回転させることで用紙をスイッチバックさせ、搬送経路13から分岐した反転経路17に用紙を搬送する。
上記のように用紙が定着ニップ44を通過する際には、用紙から水蒸気が放出される。この水蒸気は、図2に白抜き矢印で示されるように、貫通穴46及び筒部47を介してガイド部材23の上方に逃がされる。そのため、ガイド部材23に付着する水蒸気の量を減らすことができ、ガイド部材23に結露が発生するのを防止することが可能となる。これに伴って、用紙への水滴の付着を防止することができ、自動両面印刷時における画像欠損やトナーのクリーニング不良といった不具合を抑制することが可能となる。
また、貫通穴46及び筒部47を通過した水蒸気は、カバー部材24の傾斜面52に付着して水滴となる為、定着装置16の外部に水蒸気が漏れるのを防止することが可能となる。そのため、定着装置16の外部に漏れた水蒸気をユーザーが発煙現象と誤認するような事態を回避することが可能となる。
また、カバー部材24の傾斜面52に発生した水滴は、傾斜面52を伝って傾斜面52の左右両端部54まで移動した後、ガイド部材23の保持空間50に向かって落下し、保持空間50に溜められることになる。そのため、搬送経路13側及び反転経路17側への水滴の落下を防止することができる。
また、ガイド部材23とカバー部材24を比べるとガイド部材23の方がヒートローラー21に近く、ヒートローラー21から発生する熱を受けやすいため、ガイド部材23の方がカバー部材24よりも高温に保持される。従って上記のようにガイド部材23の保持空間50に水滴を溜めることで、水滴をより短時間で蒸発させることが可能となる。また、ガイド部材23よりも低温なカバー部材24で水蒸気を受けることで、水滴を生じやすくすることができ、水蒸気の回収効率を高めることが可能となる。
また、ガイド部材23の結露及びユーザーによる水蒸気の視認を防止するためにファン等の送風手段を用いる必要が無いため、定着装置16を安価且つ簡易な構成とすることが可能になる。
また、カバー部材24の傾斜面52が断面円弧状に湾曲し、左右方向中央部53側から左右両端部54側に向かって下傾していることで、水滴が傾斜面52の左右両端部54に向かって滑り落ちやすくなる。そのため、ガイド部材23の保持空間50への水滴の回収効率を高めることが可能となる。
また、ガイド部材23及びカバー部材24を上方に回転させて搬送経路13及び反転経路17を露出させることが可能となっているため、JAM処理を容易に行うことが可能となる(図2の二点鎖線参照)。また、ガイド部材23の保持空間50には水分保持体51が設けられているため、カバー部材24の傾斜面52からガイド部材23の保持空間50に向かって落下した水滴を水分保持体51に保持させることが可能となる。そのため、例えばJAM処理時等にガイド部材23が上方に回転した場合でも、水滴が保持空間50から周囲の部材に落下するのを確実に防止することが可能となる。
本実施形態では、傾斜面52の曲率を左右方向中央部53側から左右両端部54側まで略同一とする場合について説明したが、他の異なる実施形態では図6(a)に示されるように、傾斜面52の曲率が左右方向中央部53側よりも左右両端部54側の方が大きくなるように形成しても良い。このような構成を採用することで、水滴が傾斜面52の左右両端部54に向かって一層滑り落ちやすくなるため、ガイド部材23の保持空間50への水滴の回収効率を更に高めることが可能となる。また、本実施形態では傾斜面52を湾曲させる場合について説明したが、他の異なる実施形態では、図6(b)に示されるように、傾斜面52を湾曲させずに平面状としても良い。
本実施形態では、前後方向に長い傾斜面52を左右方向中央部53側から左右両端部54側に向かって下傾させる場合について説明した。つまり、本実施形態では、傾斜面52をその幅方向中央部側から幅方向両端部側に向かって下傾させる場合について説明した。一方で、他の異なる実施形態では、傾斜面52を長手方向中央部側から長手方向両端部側に向かって下傾させたり、幅方向及び長手方向に対して交差する方向の中央部側からその方向の両端部側に向かって下傾させたりしても良い。
本実施形態では、ガイド部材23の筒部47を円筒状とする場合について説明したが、他の異なる実施形態では、筒部47を角筒状等の他の異なる形状としても良い。
本実施形態では、加熱部材をヒートローラー21によって構成し、加圧部材をプレスローラー22によって構成する場合について説明したが、他の異なる実施形態では、加熱部材等をベルトによって構成しても良い。
本実施形態では、熱源としてヒーター41を用いる場合について説明したが、他の異なる実施形態では、例えばIHコイル等の他の熱源を用いても良い。
本実施形態では、プリンター1に本発明の構成を適用する場合について説明したが、他の異なる実施形態では、複写機、ファクシミリ、複合機等の他の画像形成装置に本発明の構成を適用することも可能である。
1 プリンター(画像形成装置)
16 定着装置
21 ヒートローラー(加熱部材)
22 プレスローラー(加圧部材)
23 ガイド部材
24 カバー部材
44 定着ニップ
46 貫通穴
47 筒部
48 枠部
50 保持空間
51 水分保持体
52 傾斜面
53 中央部(上端部)
54 両端部(下端部)

Claims (4)

  1. 熱源によって加熱される加熱部材と、
    該加熱部材に圧接し、該加熱部材との間に定着ニップを形成する加圧部材と、
    前記定着ニップよりも上方に設けられ、該定着ニップにおいてトナー像が定着された用紙をガイドするガイド部材と、
    該ガイド部材の上方を覆うカバー部材と、を備え、
    前記ガイド部材の下面側には、搬送リブが設けられ、
    前記ガイド部材には、その下面から上面まで貫通する貫通穴が前記搬送リブと重ならない位置に設けられ、
    前記ガイド部材の上面側には、前記貫通穴の周囲に突設される筒部と、該筒部を囲繞するように突設される枠部と、前記筒部と前記枠部の間に形成される保持空間と、が設けられ、
    前記カバー部材の下面側には、所定方向に向かって下傾する傾斜面が少なくとも前記筒部の上方を覆うように設けられ、該傾斜面の下端部が前記保持空間の真上に位置し
    前記傾斜面は、断面円弧状に湾曲し、中央部側から両端部側に向かって下傾し、
    前記傾斜面の曲率は、前記中央部側よりも前記両端部側の方が大きいことを特徴とする定着装置。
  2. 前記ガイド部材は、一端部側を支点に上方に回転可能に設けられていることを特徴とする請求項に記載の定着装置。
  3. 前記保持空間には、水分保持体が設けられていることを特徴とする請求項に記載の定着装置。
  4. 請求項1〜のいずれか1項に記載の定着装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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