JP5758695B2 - 防振装置 - Google Patents
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Description
また、内筒部材の外周面であって主脚部材が連結される主脚接続面部分と第3脚部材が連結される第3脚接続面部分との間に位置する中間面部分が外部に露出するので、主脚部材と第3脚部材とを分離させることができる。これにより、第3脚部材に亀裂が発生したとしても、その亀裂が主脚部材まで進行することを防止できるという効果がある。さらに、請求項1によれば、中間面部分が、主脚部材および第3脚部材に連なるゴム膜に覆われる場合であっても、そのゴム膜の厚み寸法が略2mm以下とされるので、ゴム膜を亀裂の進行に寄与しない部分とすることができる。即ち、第3脚部材に亀裂が発生しても、その亀裂が主脚部材まで進行することを防止できる。
第3脚部材は、一対の主脚部材との間の空間に面する側面にそれぞれ凹設されると共に内筒部材の中間面部分またはゴム膜に連なる一対の脚凹部を備えるので、内筒部材の外周面(第3脚接続面部分)近傍において、第3脚部材の応力を分散させて幅方向中央部に応力が集中することを低減できるという効果がある。また、一対の脚凹部により、内筒部材の外周面(第3脚接続面部分)近傍における第3脚部材の変形性を確保できるので、その分、ひずみの集中部を外筒部材側へずらすことができるという効果がある。その結果、亀裂の発生を抑制して、耐久性の向上を図ることができる。
<その他>
エンジンを車両に支持する防振装置の一例として、内筒部材の外周面と外筒部材の内周面との間を、ゴム状弾性体からなり内筒部材を挟んで両側に位置する一対の脚部材により接続する構造のものが知られている(特許文献1:特許第297698号公報、特許文献2:特開2005−249062号公報、特許文献3:特開2005−172242号公報)。
この種の防振装置を図12(a)に示す。図12(a)は、従来の防振装置800の正面図である。防振装置800は、金属材料からなる内筒部材810及び外筒部材820と、それら内筒部材810の外周面と外筒部材820の内周面との間を接続すると共にゴム状弾性体からなる一対の脚部材830と、外筒部材820の内周面から突設されるストッパ部材840と、を備える。
この防振装置800では、ストッパ部材840の先端が内筒部材810の外周面に当接した状態で、車両の旋回などによりエンジンがロール方向へ変位すると、内筒部材810の外周面とストッパ部材840の先端との間でこすれ音が発生し、異音となる。そこで、本願出願人は、ストッパ部材840に該当する部位の先端を内筒部材810の外周面に接続して第3脚部材940とする構造の防振装置900に想到した(本願出願時において未公知)。なお、図12(b)は、防振装置900の正面図である。
しかしながら、上述した防振装置900では、防振装置800のストッパ部材840に比べて、第3脚部材940のゴムボリュームが増加するため、その第3脚部材940を圧縮させる方向(図12(b)下方向)への内筒部材810の変位時に、第3脚部材940に大きなひずみが発生する。そのため、第3脚部材940に亀裂が発生して、耐久性の悪化を招くという問題点があった。
本技術的思想は上述した問題点を解決するためになされたものであり、こすれ音の発生を抑制しつつ、耐久性の向上を図ることができる防振装置を提供することを目的としている。
<手段>
この目的を達成するために、技術的思想1の防振装置は、筒状の内筒部材と、前記内筒部材の外周側を取り囲む外筒部材と、前記内筒部材を挟んで位置し前記内筒部材の外周面と前記外筒部材の内周面との間を接続すると共にゴム状弾性体からなる一対の主脚部材と、を備えた防振装置において、前記一対の主脚部材の間に位置し前記内筒部材の外周面と前記外筒部材の内周面との間を接続すると共にゴム状弾性体からなる第3脚部材を備え、前記内筒部材の外周面の内の少なくとも前記第3脚部材が接続される外周面が、軸心方向視において、前記内筒部材の軸心と反対側に円弧中心が位置する円弧状に湾曲して形成される。
技術的思想2の防振装置は、技術的思想1記載の防振装置の奏する効果に加えて、前記内筒部材の外周面であって前記主脚部材が連結される主脚接続面部分と前記第3脚部材が連結される第3脚接続面部分との間に位置する中間面部分が外部に露出するか、または、前記中間面部分が、前記主脚部材および第3脚部材に連なると共に厚み寸法を略2mm以下とするゴム膜に覆われている。
技術的思想3の防振装置は、技術的思想2記載の防振装置の奏する効果に加えて、前記第3脚部材が、前記一対の主脚部材との間の空間に面する側面にそれぞれ凹設されると共に前記内筒部材の中間面部分またはゴム膜に連なる一対の脚凹部を備える。
技術的思想4の防振装置は、技術的思想1から3のいずれかに記載の防振装置の奏する効果に加えて、前記内筒部材は、前記第3脚部材が接続される外周面部分に凹設されると共に前記第3脚部材の幅方向両側にそれぞれ位置する一対の内筒凹部を備える。
<効果>
技術的思想1記載の防振装置によれば、内筒部材の外周面と外筒部材の内周面との間が一対の主脚部材で接続される構造において、それら一対の主脚部材の間に位置する第3脚部材が、内筒部材の外周面と外筒部材の内周面との間に接続されるので、内筒部材と外筒部材との間に比較的大きな変位(例えば、エンジンのロール変位)が入力された場合であっても、こすれ音の発生を抑制することができるという効果がある。
更に、内筒部材の外周面は、少なくとも第3脚部材が接続される部分が、軸心方向視において、内筒部材の軸心と反対側に円弧中心が位置する円弧状に湾曲して形成されるので、第3脚部材の応力を分散させて、亀裂の発生を抑制することができ、その結果、耐久性の向上を図ることができるという効果がある。
即ち、内筒部材の外周面の内の第3脚部材が接続される外周面が、軸心方向視において、外筒部材へ向けて凸の円弧状に湾曲する構成では、第3脚部材を圧縮させる方向へ内筒部材が変位された状態において、第3脚部材の一部(即ち、内筒部材の外周面近傍であって第3脚部の幅方向中央部となる部分)に応力が集中する。
これに対し、技術的思想1では、第3脚部材が接続される内筒部材の外周面を、内筒部材の軸心と反対側に円弧中心が位置する円弧状に湾曲させたので、内筒部材の外周面近傍において、第3脚部材の応力を分散させ幅方向中央部に応力が集中することを低減できる。その結果、亀裂の発生を抑制して、耐久性の向上を図ることができる。
技術的思想2記載の防振装置によれば、技術的思想1記載の防振装置の奏する効果に加え、内筒部材の外周面であって主脚部材が連結される主脚接続面部分と第3脚部材が連結される第3脚接続面部分との間に位置する中間面部分が外部に露出するので、主脚部材と第3脚部材とを分離させることができる。これにより、第3脚部材に亀裂が発生したとしても、その亀裂が主脚部材まで進行することを防止できるという効果がある。また、技術的思想2によれば、中間面部分が、主脚部材および第3脚部材に連なるゴム膜に覆われる場合であっても、そのゴム膜の厚み寸法が略2mm以下とされるので、ゴム膜を亀裂の進行に寄与しない部分とすることができる。即ち、第3脚部材に亀裂が発生しても、その亀裂が主脚部材まで進行することを防止できる。
技術的思想3記載の防振装置によれば、技術的思想2記載の防振装置の奏する効果に加え、第3脚部材は、一対の主脚部材との間の空間に面する側面にそれぞれ凹設されると共に内筒部材の中間面部分またはゴム膜に連なる一対の脚凹部を備えるので、内筒部材の外周面(第3脚接続面部分)近傍において、第3脚部材の応力を分散させて幅方向中央部に応力が集中することを低減できるという効果がある。また、一対の脚凹部により、内筒部材の外周面(第3脚接続面部分)近傍における第3脚部材の変形性を確保できるので、その分、ひずみの集中部を外筒部材側へずらすことができるという効果がある。その結果、亀裂の発生を抑制して、耐久性の向上を図ることができる。
技術的思想4記載の防振装置によれば、技術的思想1から3のいずれか1項に記載の防振装置の奏する効果に加え、内筒部材は、第3脚部材が接続される外周面部分に凹設されると共に第3脚部材の幅方向両側にそれぞれ位置する一対の内筒凹部を備えるので、内筒部材の外周面の面積(即ち、第3脚部材が接続される接続面の面積)を増加させることができる。よって、内筒部材の外周面近傍において、第3脚部材の応力を分散させ幅方向中央部に応力が集中することの低減効果を更に発揮させることができるという効果がある。その結果、亀裂の発生を抑制して、耐久性の向上をより一層図ることができる。
また、このように、一対の内筒凹部によって、内筒部材の外周面の面積(即ち、第3脚部材が接続される接続面の面積)を増加させることで、その分、接続面に作用する応力の抑制が可能となるので、内筒部材の外周面と第3脚部材との接続状態を維持し易くすることができるという効果がある。
1,301 内筒部材
12 主脚接続面部分
13,313 第3脚接続面部分
313a 内筒凹部
15 中間面部分
2,402 外筒部材
31 主脚部材
32,232,332,432,532 第3脚部材
232a 脚凹部
42 第2すぐり部(主脚部材と第3脚部材との間の空間)
Claims (2)
- 筒状の内筒部材と、前記内筒部材の外周側を取り囲む外筒部材と、前記内筒部材を挟んで位置し前記内筒部材の外周面と前記外筒部材の内周面との間を接続すると共にゴム状弾性体からなる一対の主脚部材と、を備えた防振装置において、
前記一対の主脚部材の間に位置し前記内筒部材の外周面と前記外筒部材の内周面との間を接続すると共にゴム状弾性体からなる第3脚部材を備え、
前記内筒部材の外周面の内の少なくとも前記第3脚部材が接続される外周面が、軸心方向視において、前記内筒部材の軸心と反対側に円弧中心が位置する円弧状に湾曲して形成され、
前記内筒部材の外周面であって前記主脚部材が連結される主脚接続面部分と前記第3脚部材が連結される第3脚接続面部分との間に位置する中間面部分が外部に露出するか、または、前記中間面部分が、前記主脚部材および第3脚部材に連なると共に厚み寸法を略2mm以下とするゴム膜に覆われ、
前記第3脚部材は、前記一対の主脚部材との間の空間に面する側面にそれぞれ凹設されると共に前記内筒部材の中間面部分またはゴム膜に連なる一対の脚凹部を備えることを特徴とする防振装置。 - 前記内筒部材は、前記第3脚部材が接続される外周面部分に凹設されると共に前記第3脚部材の幅方向両側にそれぞれ位置する一対の内筒凹部を備えることを特徴とする請求項1記載の防振装置。
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