JP5758015B2 - 溶剤系インクジェットインク - Google Patents

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Description

インクジェット印刷は、低コスト、低プリンタ騒音、高速印刷能力および多色記録を含む多くの理由から、さまざまな媒体表面に画像を記録するための汎用的な方法である。インクジェット印刷は顔料系水性インクおよび染料系溶剤インクを含む様々なタイプのインクを付着させ得る。染料系溶剤インクは、非多孔質性基材におけるインクジェット印刷に特に有用である。
インクジェット印刷は、微小なインク滴を、制御されたタイミング、速度および方向を以って、ノズルから吐き出すことを含む。インク滴は、基材に衝突し、基材の表面上に着色剤を残すために、キャリア流体が吸収されるかまたは蒸発する。これが、目的の画像を基材上に作り出す。ノズルが使用されない時、ノズルからのキャリア流体の蒸発がノズルへの着色剤の堆積をもたらし得る。これが、ノズルからのインク滴の正常な噴射を妨げる可能性がある。また、インク滴は、基材に付着する際にその形状形を保ち、ノズルプレートに溜まらないことが望ましい。基材上へ付着後に広がったインク滴は、印刷解像度に悪影響を与える可能性がある。ノズル付近のインク溜まりは、液滴噴射を妨害、または着色剤残渣を残す可能性がある。
添付の図面は、ここで述べる原理の種々の実施態様を説明し、また、仕様の一部である。説明した実施態様は例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。
図1Aおよび1Bは、ここで述べる原理の一例に準じた、サーマルインクジェットプリントヘッドの図解の断面図である。
図2A−2Dは、ここで述べる原理の一例に準じた、基材上に付着するインクの断面図である。
図3Aおよび3Bは、ここで述べる原理の一例に準じた、パーフルオロポリエーテル(PFPE)を含む水/アセトン混合物の蒸発速度のグラフである。
図4は、ここで述べる原理の一例に準じた、PFPEを含むエタノール/アセトン混合物の蒸発速度のグラフである。
図面を通して、同一の参照番号は、同様ではあるが必ずしも同一ではない要素を指定する。
発明の詳細な説明
インクジェット印刷は、微小なインク滴を、制御されたタイミング、速度および方向を以って、ノズルから吐き出すことを含む。インク滴は、基材に衝突し、基材の表面上に着色剤を残すために、キャリア流体が吸収されるかまたは蒸発する。これが、目的の画像を基材上に作り出す。ノズルが使用されない時、ノズルからのキャリア流体の蒸発がノズルへの着色剤の堆積をもたらす。これが、ノズルからのインク滴の正常な噴射を妨げる可能性がある。結局、ノズルにおける過度の残渣がノズルの目詰まりを起こし得る。また、インク滴は、ノズルからきれいに離れ、ノズルプレートにインク残渣を残さないことが望ましい。ノズル付近のインク溜まりは、液滴噴射を妨害し、ノズルの性能を低下させ得る。さらに、印刷品質に悪影響を与える可能性があるため、基材に付着するインク滴は広がりすぎないことがまた望ましい。
以下の詳述において、説明のため、数値の具体的詳細を本システムおよび方法の十分な理解をもたらすために示す。しかしながら、本装置、システムおよび方法は、これらの具体的詳細なしで実施され得ることは、当業者にとっては明らかであろう。本明細書において、「実施態様」、「例示」または同様の用語への言及は、実施態様または例示と関連付けて述べられた固有の特性、構造または特徴が少なくとも一つの実施態様に含まれるが、必ずしも他の実施態様に含まれないことを意味する。明細書中の様々な箇所における「一つの実施態様において」または同様の表現の様々な事例は、必ずしも全てが同じ実施態様に言及するものではない。
濃度、量および他の数値データは、ここでは範囲形式で表される。当然のことながら、そのような範囲形式は、単に便宜上および簡潔のために使用されるものであり、範囲制限として明示される数値だけではなく、数値および部分範囲の各々が明示されているかのように、その範囲に含まれる全ての単独の数値または部分範囲をもまた含むように柔軟に解釈されるべきである。例えば、およそ1wt%〜およそ20wt%の重量範囲は、1wt%〜およそ20wt%という、明示された濃度制限だけではなく、2wt%、3wt%、4wt%のような単独の濃度および5wt%〜15wt%、10wt%〜20wt%のような部分範囲などをもまた含むと解釈されるべきである。
明細書および添付の特許請求の範囲で用いられる用語「一価短鎖型アルコール」はエタノールおよびメタノールをいう。パーセンテージは重量パーセントで表され、用語「wt%」が使われる。
図1Aは、射出用チェンバ(102)、発熱体(120)およびノズル(125)を含有するサーマルインクジェットプリントヘッド(100)の一部の断面図である。インクジェットは電流パルスを発熱体(120)に通電することによって作動する。発熱体(120)による熱の発生は、発熱体(120)に隣接するごく一部のインク(105)を急速に蒸発させる。これが急速に膨張する気泡を生成し、規定の量のインク(105)をノズル(125)から吐き出す。発熱体(120)は、電気パルスおよび気泡崩壊の後急速に冷却し、さらなるインク(105)が射出用チェンバ(102)に引き込まれる。
特定のノズル(125)について射出事象間に、相当な時間が経過する場合がある。例えば、射出されるか覆われるかのどちらかの前に数分間、ノズル(125)は大気に晒される。この、大気に晒されることで、インク(105)の溶剤部分のノズル(125)からの蒸発が起きる。溶媒が蒸発する際、インク着色剤または他の固体はノズル(125)の中および周囲に堆積する傾向がある。図1Bは、着色剤の堆積(135)により部分的にブロックされたノズル(125)を含む、サーマルインクジェットプリントヘッド(100)の一部の断面図である。時間と共に、これらの堆積(135)は完全に乾き、ノズル開口部を閉塞したり形状を変えてしまいかねない。ノズルが閉塞されたりあるいは目詰まりすることなく、ノズル(125)が覆われずに、および不動作状態で維持される時間を「デキャップ時間」、「ノズルデキャップ」または単に「デキャップ」と呼ばれる。ノズル(125)が閉塞される場合、後のインクジェットの射出は、インク滴の吐出しをもたらさないかもしれない。ノズルの形状や大きさが変わると、吐出されるインク滴は、求められる大きさではなく、あるいは求められる軌道を持たない可能性がある。これは、インクジェットプリンタが作り出す画像の品質を低下させるという印刷の欠点をもたらす。水たまり(130)はオリフィス板(110)上にも生じる。これらの水たまり(130)は、見苦しく、またプリントヘッド(100)のキャッピングメカニズムを妨げかねない堆積(135)をももたらす可能性がある。
揮発性有機化合物を基にした溶剤系インクは、ノズルデキャップに関する特定の課題を提示するインク群である。速乾性の特徴および低または非多孔質性基材との親和性を持つ溶剤系インクは、産業印刷分野において用いられる。例えば、溶剤系インクは、製品コード化と呼ばれる産業印刷のセグメントにおいてしばしば利用される。このセグメントにおいて、完成または殆ど完成した包装された製品は、追跡の目的で、印刷コードを受ける。これらのコードは、テキストベースの日付およびタイムスタンプと同じくらいシンプルか或いは、一次元または二次元バーコードと同じくらい複雑である。特別なプリンタが、製品がそのコードを受ける包装ラインへの統合のために考案される。荷物がベルトコンベアーに流れ、荷物が印刷位置を通過する際に、プリンタが製品に目的のコードを印刷する。ラインのスピードと印刷の頻度はその仕事のタイプおよびビジネスニーズによって変化し得る。印刷ジョブが早い乾燥時間を要し、また印刷を受ける包装媒体(別名「基材」)が非多孔質性またはコーティングされている際、溶剤系インクの長所が現れる。速乾インクを利用し得る、印刷産業の他のセグメントは、郵便物印刷および郵便料金別納証印刷用途である。
しかしながら、サーマルインクジェットペンにおいて速乾性のインクを使用することは、ノズルから射出していない時にノズルからの溶剤の蒸発をもたらし得る。そして、インク固体または着色剤がノズルの中および周囲に堆積する。これが、ノズルの目詰まりおよびインクの噴出障害をもたらし得る。目詰まりしたノズルの影響を軽減する一つの方法は、着色剤の含量を減らしたインク組成を用いることである。この染料含量の減少が、望ましくない光学濃度の低い薄いインクをもたらす。他の方法に、インクの表面特性を変える界面活性剤を加えるものがある。媒体への印刷解像度を助け、インク溜まりを減少するために、例えば、パーフルオロオクタン酸(PFOA)またはパーフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)のようなパーフッ素化アルキル鎖に基づくフッ素化界面活性剤、および多くの誘導体または改変体が添加剤として加えられる。フッ素系界面活性剤の存在が、ノズルデキャップにわずかな改善をもたらす。さらに、或いは替わりに保湿剤をインクに添加してもよい。保湿剤は、堆積物の乾燥を防ぐため、溶媒を吸収および維持する。しかしながら、保湿剤は、基材上のインクの乾燥を遅らせること、およびインク中の染料の含量の減少を含むたくさんの欠点がある。
ノズルからのインクの蒸発がもたらす課題は、インク溶剤が揮発性有機化合物である際に特に深刻となり得る。揮発性有機化合物は、その速乾性および低または非多孔質性基材との親和性において望ましい。しかしながら、基材上で揮発性溶剤が速乾する同じ特徴が、露出ノズルから溶剤を急速に蒸発させる。基材に付着する際に急速に乾燥するが、露出ノズルから蒸発しないインク組成物を開発するという課題は、印刷業界において長年にわたる問題である。溶剤の揮発性を低下させることは、ノズルからの蒸発を減少し、ノズルの中および周囲へのインク固体の堆積を減少する。しかしながら、遅揮発溶剤は基材上でゆっくりと乾燥し、それが低速印刷、染み汚れ、インク広がり、および他の問題に繋がる。同様に、ノズルからの蒸発を減少するインクへの添加剤はまた、インクの乾燥時間を増加する。
発明者は、変性パーフルオロポリエーテル(PFPE)の添加が、溶剤系インクを分注するインクジェットのデキャップ性能を劇的に改善することを思いがけなく発見した。一例において、PFPE骨格は、アルキルアミド基で官能化された各末端を持つ。変性PFPEは、コーティングされているおよび非多孔質性媒体における印刷解像度をも改善し、インクジェットプリンタのオリフィス板上のインク溜まりを減少するプラス効果を持つ。
基材上の液滴広がりおよびオリフィス板上の水たまりは、インクの表面張力と基材の表面エネルギーの違いに基づく、インクの媒体(またはオリフィス板)への拡散力の作用である。図2A−2Dは、低または非多孔質性基材(210)に付着された図解のインク滴(205、225)の断面図である。インク滴が低または多孔質性基材(210)に付着される際、溶媒またはキャリア流体が比較的急速に蒸発し、基材(210)の上面に処理された着色剤を残すことが望ましい。インク滴(205)が基材(210)と接触する際、インク滴(205)の幾何学的な挙動は、液滴速度、基材(210)の表面エネルギーとインク(205)の表面張力間の違い、および他の要因を含む多くの要因に依存し得る。図2Aは、基材(210)に付着された、比較的高い表面張力を持つインク滴(205)を示す。接触角γは、液体蒸気の接触面が基材(210)の溶剤表面と接触する角度である。本例において、接触角γはおよそ90°である。インク滴(205)は基材(210)に対して強い親和性を持たないため、その表面張力により、コンパクトな半球型が保持される傾向がある。溶媒が蒸発する時、図2Bに示すように、インク着色剤(215)が、液滴の範囲に一致する範囲の基材(210)上に付着される。
図2Cは、比較的半球型である最初の位置(220)からより大きい平らな形状(225)へと広がる、基材(210)に対して強い親和性を持つ液滴を示す。インクジェット印刷において、インク滴の過剰な広がりは、印刷解像度の低下および他の印刷品質の問題に繋がる。図2Dは、インク滴(225)の乾燥後に付着されたインク形状(230)の断面図である。このインク形状(230)は、上記のインク形状(215、図2B)よりも大きく、より低い光学濃度を持つ。特に、大量のエタノールを含むインクは、エタノールの表面張力が22ダイン毎センチメートルと低いため、基材上に付着する際に広がる傾向がある。広がりの傾向は、オリフィス板(110、図1A)上のインクの挙動にも影響する。より高い表面張力を持つインク滴は、オリフィス板(110、図1A)に付着しない傾向があり、そのため、オリフィス板(110、図1A)上に固体を残さない。
これらの課題に直面し、発明者は、インクジェットノズルからの蒸発は劇的に減少しているものの、基材上でのインクの乾燥時間には大幅な減少が見られない独自のインク組成物を見出した。この驚くべき結果は、適当な溶媒との組合せで低濃度の変性パーフルオロポリエーテルを添加することにより得られる。変性パーフルオロポリエーテルを含むインクの他の利点は、コーティングされているおよび非多孔質性の媒体上での広がりの減少およびオフィリス板上のインク溜まりが最小限であることを含む。例えば、0.1〜1.0wt%の変性パーフルオロポリエーテルを含むインクは、エタノールの過剰な広がりを阻止し、それにより、印刷解像度を改善する。
一つの実施態様において、変性パーフルオロポリエーテルは、アルキルアミド基で対称的に官能化された各末端を持つパーフルオロポリエーテル骨格を含んでいてよい。変性PFPEの一例は1200〜2000ダルトンの間の数平均分子量を持ち、その純粋形は、無臭の淡黄色ワックスである。本例の変性パーフルオロポリエーテルの構造式は、X−CF−(O−CF−CF−(O−CF−O−CF−X(式中、X=−CONH−C1837)で表される。ある実施態様において、変性パーフルオロポリエーテルの数平均分子量は2100〜2300ダルトンに及んでもよい。ある例示において、400〜4000の範囲の数平均分子量の短鎖または長鎖のPFPE鎖およびC9〜C32の範囲の他のアルキルアミドは、基材上でのインクの乾燥時間の最小限の減少を伴って、インクジェットノズルからの蒸発の減少に同様の改善をもたらす。具体的には、アルキルアミド官能基は、−CONH−C19〜−CONH−C3265の大きさに及んでもよい。
変性PFPEは、Solvay−SolexisからFluorolink群において市販されている。例えば、特定の範囲の溶剤組成物と併用した時、Fluorolink A10またはA10P(A10のペレット化型)は、溶剤インクのデキャップ時間を劇的に改善し、コーティングされているおよび非多孔質性の媒体における印刷解像度を改善し、そして、オリフィス板上のインク溜まりを減少する好ましい効果を持つことが認められてきた。変性PFPE無しでは、溶剤は急速に乾燥する傾向があり、インクがノズルを目詰まりさせる。0.1〜1.0wt%の変性PFPEの存在により、ノズルの目詰まりが大幅に減少し、また、開口時間が3分間以上に及ぶ。PFPEの他の間接的な効果は、ノズル開口時間が今や延長されたため、インクにおいてさらなる着色剤が使用されることである。この結果、より濃いインクの付着およびより高い光学濃度での印刷をもたらす。
アルキルアミド官能基を持つ変性PFPEは非常によくアセトンに溶解するが、水または、エタノールまたはメタノールのようなアルコールに対してはそれほど溶解性でない。例えば、アルキルアミド官能基により変性されたパーフルオロポリエーテルは、メタノールに最大でおよそ2000ppm、エタノールに最大1000ppm溶解する。0.1〜1wt%の変性PFPEを溶剤系インクに溶解させることにより、改善が明らかになる。
以下の表は、変性PFPEを配合したさまざまなインクを示す。変性PFPEは、脱イオン化水、メタノール、エタノール、酢酸メチル、酢酸エチルおよびアセトンを含むインクにおいて有効である。メタノールおよびエタノールは、用途に応じて、単一の溶媒としてまたはアセトンとの組合せで使用してよい。脱イオン化水の含量がアセトン85wt%に対して15wt%未満である場合、アセトンと脱イオン化水の混合物もまた使用してよい。試験から、変性PFPEは、主にイソプロピルおよびn−ブチルのような長鎖型アルコールからなるインクのデキャップの改善に対する効果が非常に小さいかまたは効果が無いことが明らかになった。また、グリコールエーテルまたはグリコールエーテル酢酸エステルの添加には、変性PFPEを含む溶媒溶液に対して、プラス効果もマイナス効果もどちらもない。そのため、インク組成において共溶媒として用いられ得る。
Figure 0005758015
上記実施例において、「添加剤1」は1−メトキシ−2−プロパノールである。上記に明示した成分に加えて、種々の他の成分をインク組成に加えることができる。例えば、およそ1〜8重量%のジエチレングリコールブチルエーテルが、上記のあらゆるインク組成に添加されてよい。
明細書および添付の特許請求の範囲で用いられる用語「溶剤染料」は、溶剤系インクジェットインクに可溶のあらゆる染料をいう。例えば、溶剤染料は特定の溶媒溶液中に1wt%〜20wt%の溶解度を持っていてよい。溶剤染料は単一の染料または染料の組合せであってよい。例えば、ソルベントグリーン染料は、ソルベントイエロー染料とソルベントブルー染料とを混合することによって形成される。溶剤組成物は、特定の溶剤染料または溶剤染料の組合せに目的の溶解度をもたらすように選択される。
下記溶剤染料のリストは、カラーインデックス(C.I.)一般名を用いた染料を記載する。これらのリストは例示に過ぎず、包括するものではない。多数の他の溶剤染料または溶剤染料の組合せが使用され得る。溶剤染料ブラックは、C.I.ソルベントブラック5、7、27、28、29、34、35、45、46および48を含んでよい。溶剤染料ブルーは、C.I.ソルベントブルー4、5、6、35、38、48、59、67、70、104および136を含んでよい。溶剤染料バイオレットは、C.I.ソルベントバイオレット8、9、11、14および38を含んでよい。溶剤染料ブラウンは、C.I.ソルベントブラウン1、3、5、20、42、43、44、48および52を含んでよい。溶剤染料オレンジは、C.I.ソルベントオレンジ3、11、20、25、54、60、62、63、86、99および105を含んでよい。溶剤染料レッドは、C.I.ソルベントレッド1、23、29、49、119、122、125、127、130、132、135、149、160、164、168、169、172および233を含んでよい。溶剤染料イエローは、C.I.ソルベントイエロー10、13、14、19、25、28、33、88、89、114、146および163を含んでよい。上述の通り、溶剤染料はさまざまな組合せで使用される。例えば、C.I.ソルベントブルー70およびC.I.ソルベントレッド233またはソルベントバイオレット9およびソルベントブラウン52が併用される。
上記の7つのインク群は、変性PFPEを含まない同様の溶剤インクにおいてデキャップ時間を改善したインクの組成である。最初のインク群(「インクA」)は、アセトン:エタノールの溶剤組合せを示す。二番目のインク群(「インクB」)は、アセトン:メタノールの溶剤組合せを示す。三番目のインク群(「インクC」)は、最初のインク群(「インクA」)の一部であり、1〜10wt%のアセトンとそれに応じたより多くのエタノールを含有する。例えば、最初と三番目のインク群が共に5wt%のアセトン、0.1〜1wt%の変性PFPE、7.5%の染料およびエタノールを含有する。
4番目のインク群(「Ink D」)は、最大10%のアセトンを含んで良いが、必ずしもアセトンを含まない。このインク群は、大量のアセトン無しにエタノールを一次溶媒として用いるインクを含む。上述の通り、最大1000ppm(0.1wt%)のPFPEがエタノールに溶解する。このインク群および他のインクの試験結果を下記図4に示す。
5番目および6番目のインク群(「Ink E」および「Ink F」)は、「Ink A」および「Ink B」に似た組成を示すが、10〜20wt%の1−メトキシ−2−プロパノールをさらに含む。例えば、5番目のインク群(「Ink E」)は、エタノール:アセトン:1−メトキシ−2−プロパノールの割合が、60:20:20、20:60:20、60:30:10、45:45:10、10:80:10、85:05:10および80:05:15である組合せのインクを含む。同様に、6番目のインク群(「Ink F」)は、メタノール:アセトン:1−メトキシ−2−プロパノールの割合が、60:20:20、20:60:20、60:30:10、45:45:10、10:80:10、85:05:10および80:05:15である組合せのインクを含む。
7番目のインク群(「Ink G」)は、アセトンと脱イオン化(DI)水との組合せを含む多数のインクを表す。このインク群と他のインクの試験結果を図3Aおよび3Bに示す。このインク群は、DI水:アセトン:1−メトキシ−2−プロパノールの割合が、10:80:10、10:90:0、05:80:15、05:85:10、03:82:15、および03:87:10である組合せのインクを含む。
つまり、例示の溶剤系インクジェットインクは、溶剤染料とおよそインクの0.1wt%〜1wt%の重量のパーフルオロポリエーテルを含有する。ある例において、パーフルオロポリエーテルは、官能化されており、400〜4000ダルトンの間の数平均分子量を持つ。官能化パーフルオロポリエーテルは、少なくとも一つのアルキルアミド官能基を含んでよい。ある実施態様において、官能化パーフルオロポリエーテルは、対称的に官能化される。アルキルアミド官能基は、−CONH−(CH−CH(式中、x=8〜32)を含む様々な構造を持ち得る。具体例において、官能化パーフルオロポリエーテルは、−CONH−(CH17−CHのアルキルアミド官能基を持つ。この官能化パーフルオロポリエーテルは、2100〜2300ダルトンの間の数平均分子量を持ち得る。
インクはまた、様々な溶媒溶液を含んでよい。溶媒溶液は、一価短鎖のアルコール、アセトン、酢酸エチル、酢酸メチル、1−メトキシ−2−プロパノールおよびジエチレングリコールブチルエーテルの少なくとも一つを含んでよい。一価短鎖のアルコールを含む場合、一価短鎖のアルコールは、エタノール、メタノールおよびエタノール/メタノール混合物の少なくとも一つである。一つの実施態様において、溶媒溶液は、およそ10〜20wt%の1−メトキシ−2−プロパノール、10〜85wt%の一価短鎖型アルコールおよび5〜80wt%のアセトンを含む。
一つの例示的な溶剤系インクジェットインクは、最大10wt%のアセトン、最大10wt%の染料、および0.2〜1.0wt%の官能化パーフルオロポリエーテルを含む。本例または他の例におけるアセトンは、部分的または完全に酢酸エチルまたは酢酸メチルで置換されていてよい。他の例示的な溶剤系インクジェットインクは、最大10wt%のアセトン、最大10wt%の可溶性染料、およびインクのおよそ0.2wt%〜1wt%の官能化パーフルオロポリエーテルからなる溶剤を含む。
上記の通り、官能化パーフルオロポリエーテルは、-CONH−(CH17−CHのアルキルアミド官能基を含んでよく、2100〜2300ダルトンの間の数平均分子量を持つ官能化パーフルオロポリエーテルである。他の実施態様において、溶剤系インクは、5〜80wt%のアセトン、10〜20wt%の1−メトキシ−2−プロパノール、10〜85wt%の一価短鎖型アルコール、1〜10wt%の可溶性染料、最大20wt%の脱イオン化水およびインクのおよそ0.2wt%〜1wt%の重量の官能化パーフルオロポリエーテルを含む。上記の通り、官能化パーフルオロポリエーテルは、様々な官能基および分子量を持ち得る。
上記のインク群および組成は、包括的ではない。ここで述べる原理を実施し、デキャップ時間の改善を成し遂げる、他の様々な溶剤インク組成を用いてよい。
図3A、3Bおよび4は、様々なインク組成物および対照溶液の試験結果を示す。図3Aおよび3Bは、変性PFPEを含む水/アセトン混合物の蒸発速度のグラフである。図3Aおよび3Bに示す結果は、一定時間にどれだけのインク溶剤が蒸発するかを測定する試験から得られる。これらの試験は、インクジェットプリントヘッドのデキャップ時間の延長における様々なインク組成物の効果を評価する。図3Aにおいて、横軸は、左側の開始時間から右側の600秒まで、時間を秒で示す。縦軸は、インク滴の経時的な標準化重量を評価する。全てのインク組成物が最大1wt%の変性PFPEを含んだ。インク滴は、開始時の重量が5〜8ミリグラムであった。およそ10wt%の脱イオン化(DI)水および90wt%のアセトン(二点鎖線で表される)を含むインク組成物が、グラフに示す全てのインク組成物の中で最も小さな重量の減少を示した。小さい重量の減少は、低蒸発速度およびより長いデキャップ時間に相応する。この組成物において、液滴は、元の重量のおよそ90%を600秒間に渡って維持した。
およそ15wt%の脱イオン化水および85%のアセトンを含んだインク組成物は、600秒の試験の終了時に維持された、元の質量のおよそ85%を以って同様の性能を示した。しかしながら、5wt%の水および95wt%のアセトンを含んだインク組成物は、試験の終了時に元の質量の残りが50%であり、それ程良い性能ではなかった。残りの二つの組成物は、試験の最初の60秒において顕著な重量損失を示し、試験の残りの間ずっと重量を失い続けた。データは、およそ300秒において、これらの組成が共に、元の質量の残りが20%未満であったことを示す。これらの早い蒸発時間は、これらのインク組成のより短いデキャップ時間と相関がある可能性がある。
図3Bは、上記の試験において得られた、異なる方法でグラフ化されたデータを示す。このグラフにおいて、インク組成物注のHO含量の重量%はチャートの横軸にグラフに描き、時間の関数としての標準化重量をチャートの縦軸に沿ってグラフに描く。このグラフは、5wt%〜15wt%の間の水と最大1wt%の変性PFPEを含む水/アセトン溶液は、殆ど蒸発がないことを示す。例えば、水が5wt%〜15wt%の間である水/アセトン溶液は、5、60、120秒の時間を通じてそれらの元の質量を殆ど全て維持し、300および585秒においてだけわずかな蒸発損失を示す。
図4は、PFPEを含むエタノール/アセトン混合物の蒸発速度のグラフである。グラフの横軸は、左側の試験開始時間および右側の600秒での試験の終了を以って、時間を秒で示す。インク滴の経時的な標準化重量を縦軸に示す。二つの異なる溶液群がチャート上に表される。第一群は、最大1wt%の変性PFPEを含むエタノールおよびアセトンの三つの溶液を含む。第二群は、変性PFPEを含まないエタノールおよびアセトンの三つの対照溶液を含む。液滴の開始時の質量は、5〜7ミリグラムの間であった。
グラフに示すように、第一群の溶液は、対照溶液の第二群と比較して顕著な重量減少の縮小を示す。第二群の三つの対照溶液は、100wt%のエタノール、50wt%のエタノール:50wt%のアセトン、および100wt%のアセトンを含む。三つの対照溶液は、60秒以前に完全な液滴の蒸発という非常に急速な蒸発を示した。それに対して、変性PFPEを含む第一群の溶液は、蒸発の度合いに大幅な低下を示した。およそ100wt%のアセトンおよび最大1%wtのPFPEを含む溶液は、この溶液群において、最高の性能を示した。この溶液は、最初の60秒間にいくらかの初期の蒸発を示したが、残りの試験時間の間中、元の液滴重量の60%を超える重量で安定した。同様に、PFPEを含む50wt%のエタノール:50wt%のアセトン溶液もまた、試験時間の初期には高い蒸発率を示したが、元の液滴質量のおよそ50%で後に安定した。PFPEを含む100wt%のアセトンは、試験の初期に急激に落ち込み、試験の終わりまで蒸発が続き、それ程良い性能を示さなかった。この溶液は、元の質量のおよそ10〜15%を以って試験を終えた。
結論として、上記の原理および組成は、溶剤系インクのデキャップ時間の延長における変性PFPEの効果を示す。PFPEは、一価短鎖型アルコールを含むインク溶液のデキャップ時間を劇的に延長する。脱イオン化水または一価短鎖型アルコールと組合せた時、PFPEの溶解度が比較的高いアセトンとの組合せもまた効果的である.さらに、デキャップ時間が延長されるため、インクにおいてさらなる着色剤が使用され得る。これが低または非多孔質性基材上のより濃いインクおよび高い光学濃度をもたらす。さらに、変性PFPEエタノールを含むインクの広がりを防ぐ。これが印刷解像度を改善する。
先の記述は、記載された原理の実施態様および例示を説明および述べるためだけに示された。この記述は、包括的ではなく、またはこれらの原理を開示された明確な形態のいずれにも限定するものではない。上記の観点から、多くの修正および変更が可能である。

Claims (13)

  1. 可溶性染料インクの01〜1wt%の重量の、少なくとも一つのアルキルアミド官能基を含む官能化パーフルオロポリエーテル;および
    一価短鎖型アルコール、アセトン、酢酸エチル、酢酸メチル、1−メトキシ−2−プロパノール、およびジエチレングリコールブチルエーテルの少なくとも一つを含む溶媒
    からなる、溶剤系インクジェットインク。
  2. 官能化パーフルオロポリエーテルの数平均分子量が、400〜4000の間である、請求項に記載のインク。
  3. アルキルアミド官能基が、−CONH−(CH−CH(式中、x=8〜32)の構造を持つ、請求項1もしくは2に記載のインク。
  4. 官能化パーフルオロポリエーテルが、−CONH−(CH17−CHのアルキルアミド官能基を含み、2100〜2300の間の数平均分子量を持つ官能化パーフルオロポリエーテルである、請求項1〜3のいずれか1項に記載のインク
  5. イオン化水をさらに含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載のインク。
  6. 一価短鎖型アルコールが、エタノール、メタノールおよびエタノール/メタノール混合物の少なくとも一つを含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載のインク。
  7. インクが、10〜20wt%の1−メトキシ−2−プロパノール、10〜85wt%の一価短鎖型アルコール、および5〜80wt%のアセトンを含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載のインク。
  8. インクが、1〜8wt%のジエチレングリコールブチルエーテルを含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載のインク。
  9. インクが、最大10wt%のアセトン;
    最大10wt%の染料;および
    0.2〜1.0wt%の官能化パーフルオロポリエーテル
    を含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載のインク。
  10. アセトンが、酢酸エチルおよび酢酸メチルの少なくとも一つで少なくとも部分置換された、請求項に記載のインク。
  11. 3〜10wt%の脱イオン化水、82〜90wt%のアセトン、および0〜15wt%の1−メトキシ−2−プロパノールをさらに含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載のインク。
  12. 最大10wt%のアセトンを含む溶媒;最大10wt%の可溶性染料;および
    −CONH−(CH17−CHのアルキルアミド官能基を含む、インクの0.2wt%〜1wt%の重量の官能化パーフルオロポリエーテルで、2100〜2300の間の数平均分子量を持つ官能化パーフルオロポリエーテルからなる、溶剤系インクジェットインク。
  13. 5〜80wt%のアセトン;10〜20wt%の1−メトキシ−2−プロパノール;
    10〜85wt%の一価短鎖型アルコール;
    1〜10wt%の可溶性染料;
    最大20wt%の脱イオン化水;および
    −CONH−(CH17−CHのアルキルアミド官能基を含む、インクの0.2wt%〜1wt%の重量の官能化パーフルオロポリエーテルで、2100〜2300の間の数平均分子量を持つ官能化パーフルオロポリエーテル
    からなる、溶剤系インクジェットインク。
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