JP5755345B1 - 蓋一体型の包装容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】本体部と蓋部とがヒンジ部を介して一体的に連結された蓋一体型の包装容器において、ヒンジ部における弾性復元力を低減させて閉蓋状態及び開蓋状態を維持しやすくすると共に、閉蓋状態のヒンジ部における切創やラップ切れの発生を防止する。【解決手段】ヒンジ部3には、切断部31と非切断部32が交互に形成された折り曲げ線30が蓋部2の回動支点となるようにヒンジ部3の長手方向に沿って形成されている。また、ヒンジ部3には、折り曲げ線30と交差する方向に沿って延び且つシート外面側に突出するリブ33がヒンジ部3の長手方向に間隔をあけながら多数形成されており、折り曲げ線30の切断部31を複数のリブ33が横断している。【選択図】図1

Description

本発明は、食品を収容するための包装容器であって本体部にヒンジ部を介して蓋部が一体的に連結された蓋一体型のものに関する。
このような蓋一体型の包装容器は、合成樹脂製シートを熱成形することにより形成される。従って、ヒンジ部も本体部や蓋部と同じシートから一体的に形成されるが、そのヒンジ部を支点として蓋部を回動させて閉じると、ヒンジ部におけるシートの弾性復元力によって蓋部が開く方向に戻ろうとする。また、閉蓋状態から蓋部を開いて全開にした場合も、ヒンジ部の弾性復元力によって蓋部が閉じる方向に戻ろうとして半開状態となったりして全開状態が維持されにくい。
かかる問題に対して下記特許文献1所載のようにヒンジ部に多数の切れ目からなるミシン目を形成することによってヒンジ部における弾性復元力を低減させ、閉蓋状態や開蓋状態を維持しやすくするという構成が提案されている。
このようにヒンジ部にミシン目を形成すると、ヒンジ部におけるシートはミシン目で二つ折りに折り返されることになるため、閉蓋状態においてミシン目が最も外側に位置する、即ち、ミシン目が閉蓋状態における包装容器の外縁を構成することになる。ところが、図10(a)のように、閉蓋状態においてミシン目における非切断部132が容器外方に出っ張った状態となり、出っ張った非切断部132の角部132aは鋭利であるため、その角部132aで切創するおそれがある。また、閉蓋状態の包装容器をラップ包装した際には、そのラップフィルムが出っ張った非切断部132の角部132aで切れる可能性がある。更に、切れ目の部分である切断部131においてはシートの切断端面が外部に露出して鋭利な直線状になっているので、その切断部131においても切創したりラップ切れが生じたりする可能性がある。
ミシン目を構成していない場合のヒンジ部103を図10(b)に示しているが、このようにミシン目を形成していない場合には、ヒンジ部103においてシートが全長に亘って折り返されていて折り返し部分が断面円弧状になっており、シートの切断端面が外部に露出するということもない。これに対して、ヒンジ部103にミシン目を形成すると、図10(a)のように非切断部132が容器外方に出っ張るうえに、切断部131においてはシートの切断端面が露出することになり、何れの部分においても上述したように切創やラップ切れが発生するおそれがあるという問題があった。
尚、下記特許文献2のように切れ目ではなくスリットを形成する構成も提案されているが、このようにスリットを形成すると、尚更、非切断部が閉蓋状態において容器外方に大きく突出することになり、その角部での切創やラップ切れが起こりやすくなる。
実開昭60−123309号公報 特開2000−327000号公報
それゆえに本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされ、蓋一体型の包装容器において、ヒンジ部における弾性復元力を低減させて閉蓋状態及び開蓋状態を維持しやすくすると共に、閉蓋状態のヒンジ部における切創やラップ切れの発生を防止することを課題とする。
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであって、本発明に係る蓋一体型の包装容器は、合成樹脂製シートから熱成形され、本体部と蓋部とがヒンジ部を介して一体的に連結された蓋一体型の包装容器であって、ヒンジ部には、切断部と非切断部が交互に形成された折り曲げ線が蓋部の回動支点となるようにヒンジ部の長手方向に沿って形成され、ヒンジ部には、折り曲げ線と交差する方向に沿って延び且つシート外面側に突出するリブがヒンジ部の長手方向に間隔をあけながら多数形成されていて、折り曲げ線の切断部を複数のリブが横断していることを特徴とする。尚、シートの外面とは、閉蓋状態において外側に位置する面であり、シートの内面とは、被収容物を収容する側の面である。
該構成の包装容器にあっては、ヒンジ部に折り曲げ線が形成されているので、その折り曲げ線が蓋部の回動支点となって蓋部が開閉動作をする。そして、ヒンジ部に折り曲げ線が設けられていて折り曲げ線の切断部によってヒンジ部においてシートの弾性復元力が弱められることになる。
また、ヒンジ部には、折り曲げ線と交差する方向に沿って延びると共にシート外面側に突出するリブが、ヒンジ部の長手方向に間隔をあけながら多数形成されている。該リブは、シートの外面側に突出している。従って、リブは、シートの外面においては凸部であり、シートの内面においては凹部であって、開蓋状態においてはシートの外面は下に、シートの内面は上に位置しているので、開蓋状態においてはヒンジ部の上面に凹部が形成され、下面にはそれに対応した凸部が形成される。
閉蓋状態においてはヒンジ部において折り曲げ線が最も外側に位置して容器の外縁を構成することになるが、ヒンジ部には多数のリブが形成されていて複数のリブが折り曲げ線の切断部を横断しているので、閉蓋状態でヒンジ部が上下二つ折りとなると、上側に位置する蓋部側のシートにはリブによって上側に突出する凸部が多数存在することになり、下側に位置する本体部側のシートにはリブによって下側に突出する凸部が多数存在することになる。そして、閉蓋状態の容器の側方から折り曲げ線の切断部におけるシートの切断端面を正面に見ると、蓋部のシートの切断端面では、元のシートの基準面に対してリブの部分が上側凸となって該上側凸の箇所が複数存在することになり、本体部のシートの切断端面では、元のシートの基準面に対してリブの部分が下側凸となって該下側凸の箇所が複数存在することになる。このように折り曲げ線の切断部においては、蓋部側のシートの切断端面と本体部側のシートの切断端面の何れも直線状ではなく上下に凹凸を有する形状となるので、その切断部に手を触れても切創のおそれがなく、ラップ切れも防止される。
また、閉蓋状態の折り曲げ線の切断部においては、横断する複数のリブによって、蓋部側のシートには上側に突出する凸部が形成されていて、本体部側のシートには逆に下側に突出する凸部が複数されているので、蓋部側のシートと本体部側のシートが互いに上下に離間しようとする。その力は隣の非切断部に作用することになり、非切断部において二つ折りとなったシートが上下に離れようとする結果、非切断部の容器外方への突出量が弱められることになる。従って、非切断部に手が引っかかりにくくなり、ラップフィルムも引っかかりにくくなる。
特に、折り曲げ線の各々の切断部において複数のリブが横断するように、切断部は非切断部よりも長く形成されると共にリブが細幅且つ短ピッチで形成されていることが好ましい。かかる構成では、折り曲げ線の全ての切断部において複数のリブが横断しているので、全ての非切断部においてその容器外方への突出量が弱められて、非切断部における切創やラップ切れがより一層確実に防止される。尚、リブの幅とは、リブの長手方向と直交する方向の寸法であって即ちリブの短手方向の寸法である。
以上のように、ヒンジ部に折り曲げ線を形成することによりヒンジ部におけるシートの弾性復元力を低減させることができて閉蓋状態及び開蓋状態が維持されやすくなる。また、折り曲げ線の切断部を複数のリブが横断することにより、閉蓋状態のヒンジ部における切創やラップ切れの発生を防止することができる。
本発明の一実施形態における蓋一体型の包装容器の開蓋状態を示す斜視図。 同包装容器の開蓋状態を示す平面図。 (a)は図2のA−A端面図、(b)は閉蓋状態における(a)に対応した端面図。 同包装容器の要部拡大平面図。 (a)は同包装容器の要部拡大平面図、(b)は(a)のB−B断面図。 閉蓋状態の同包装容器をヒンジ部側から見た図面代用写真。 図6のヒンジ部を拡大した図面代用写真。 (a)同包装容器の閉蓋状態におけるヒンジ部の要部を正面から見て模式的に示した拡大図、(b)は同ヒンジ部の要部のシート端面を模式的に示した斜視図。 (a)及び(b)は本発明の他の実施形態における包装容器を示す要部拡大平面図。 従来の包装容器の閉蓋状態におけるヒンジ部の要部を示す拡大斜視図であって、(a)はミシン目が形成された場合を示し、(b)はミシン目が形成されていない場合を示す。
以下、本発明の一実施形態に係る蓋一体型の包装容器について図1〜図6を参酌しつつ説明する。図1に示す包装容器は、各種の食品を収容する、いわゆるフードパックと呼ばれるものであり、透明なシートから構成されて、収容した食品を外部から容易に視認できるものが好ましい。
かかる包装容器は、図1〜図3のように合成樹脂製シートを熱成形することによって本体部1と蓋部2とが一体的に形成されたものであって、本体部1と蓋部2との間には両者を連結するヒンジ部3が設けられている。従って、蓋部2はヒンジ部3により本体部1に対して水平軸線回りに回動可能である。
本体部1及び蓋部2、並びに両者を連結一体化するヒンジ部3の各構成は何れも任意であるが、例えば図示のような構成を採用できる。本体部1は、平面視矩形(例えば横長長方形)であって、略平坦な底面部10と、該底面部10の周縁部から上方に立ち上がる本体側面部11と、本体側面部11の上端から全周に亘って側方に向けて略水平に延設された本体フランジ部12a,12bとを備えている。本体部1が平面視矩形、具体的には長方形であるため、それに合わせて本体フランジ部12a,12bも長辺と短辺のそれぞれに設けられる。即ち、一対の長辺側の本体フランジ部12aと、一対の短辺側の本体フランジ部12bとからなる。そして、一対の長辺側の本体フランジ部12aのうちの一方に蓋部2が連設されている。
蓋部2は、本体部1に対応する形状であって全体として平面視矩形であり、閉蓋状態において本体部1と対峙できるように構成されている。詳細には、蓋部2は、閉蓋状態において本体部1の収容空間と合わせて全体の収容空間が拡大されるように、閉蓋状態において中央部が上方に膨出する形状となっており、略平坦な天面部20と、該天面部20の周縁部から下方に延設された蓋側面部21と、該蓋側面部21の下端から全周に亘って側方に向けて略水平に延設された蓋フランジ部22a,22bとを備えている。天面部20は底面部10と対応し、蓋側面部21は本体側面部11と対応し、蓋フランジ部22a,22bは本体フランジ部12a,12bと対応しており、閉蓋状態において、蓋フランジ部22a,22bは本体フランジ部12a,12bの上側に対峙して重なり合った状態となる。蓋フランジ部22a,22bも本体フランジ部12a,12bと同様に一対の長辺側の蓋フランジ部22aと、一対の短辺側の蓋フランジ部22bとからなり、長辺側の本体フランジ部12a及び長辺側の蓋フランジ部22aがヒンジ部3を構成する。
尚、本体部1の各部や蓋部2の各部に各種の凹凸形状等の補強用リブを形成してもよい。但し、蓋部2の天面部20には、視認性を確保するために、補強用リブを形成しないかあるいは形成するにしても少なくしておくことが好ましく、中央領域は補強用リブを形成せずにフラット面にしておくことも好ましい。また、蓋部2の天面部20に、積み重ねた際の横ずれ防止用の段差部を周回あるいは複数箇所に点在させると共にその段差部の内側に本体部1の底面部10が嵌り込むことができる構造として、閉蓋状態の容器を積み重ねた際に、下側の容器の天面部20の段差部に上側の容器の底面部10が嵌り込むことで容器の横ずれが防止できるようにしてもよい。
ヒンジ部3は種々の形状が可能であって例えば断面円弧状や断面コの字状のものであってもよいが、本実施形態においては開蓋状態において平坦状であって中央の折り曲げ線30によって上下二つ折りに折り畳まれる構成であって、そのように構成することが容器の成形を容易にすることができて好ましい。即ち、ヒンジ部3にはその長手方向に沿って折り曲げ線30が全長に亘って一直線状に形成されていて、該折り曲げ線30が回動支点となって蓋部2が回動し、折り曲げ線30は水平方向に延びる回動軸となる。また、折り曲げ線30によって長辺側の本体フランジ部12aと長辺側の蓋フランジ部22aとが区画されることになる。
折り曲げ線30は、所定長さの切断部31が長手方向に間隔をあけて形成されたものであって、切れ目としての切断部31とそれが形成されずに残った残部である非切断部32とが長手方向に交互に形成されて構成される。図4及び図5(a)に拡大図を示しているが、切断部31の長さCLと非切断部32の長さNLは任意であって、また両者の長さCL,NLの比率も任意であるが、切断部31の長さCLは、例えば3〜15mm程度であって、ヒンジ部3におけるシートの弾性復元力を低減させて閉蓋状態及び開蓋状態を安定的に維持するためには、非切断部32の長さNLよりも長いことが好ましく、少なくとも二倍以上の長さであることが好ましい。非切断部32の長さNLは例えば0.5〜3mm程度とされる。尚、折り曲げ線30の両端は切断部31となっていてもよいし、非切断部32となっていてもよく、一端のみ切断部31となっていてもよい。折り曲げ線30は、折り曲げ線形成用の刃をシートに押圧することにより形成される。
また、ヒンジ部3には、折り曲げ線30と直交する方向(即ち、本体部1と蓋部2とを連結する方向)に延びるリブ33が多数形成されている。リブ33は、本体部1や蓋部2を熱成形する際に同時に形成されることが好ましく、図5(b)のようにシートの外面側が凸、内面側が凹の形状であって、開蓋状態においては上面側が凹、下面側が凸となる。リブ33の深さ乃至高さは任意であるが例えば0.3〜1mm程度である。
多数のリブ33は全て同一形状とすることが好ましい。リブ33は、折り曲げ線30を直交するように横断しており、少なくとも折り曲げ線30の切断部31を複数のリブ33が横断するように形成されている。リブ33は、折り曲げ線30を中心として左右対称形状であり、折り曲げ線30によって本体部1側の部分と蓋部2側の部分に二分される。リブ33は、例えば本体フランジ部12aの幅方向略中央から蓋フランジ部22aの幅方向略中央まで延びており、リブ33の長さLは任意であるが例えば本体フランジ部12aの幅(本体側面部11から側方への突出量)と蓋フランジ部22aの幅(蓋側面部21から側方への突出量)とを足した長さの半分程度とすることができる。リブ33は、本体フランジ部12aの全幅や蓋フランジ部22aの全幅に亘って形成されていてもよく、本体側面部11から蓋側面部21まで連続的に形成されていてもよいが、本体側面部11や蓋側面部21まで達しない程度の長さとすることが好ましい。尚、リブ33は一直線状に延びており、その両端は半円状とすることができる。
リブ33の幅Wも任意の寸法であってよいが、例えば、0.5〜2mm程度の細幅とされる。また、リブ33はヒンジ部3の長手方向に一定間隔毎に多数形成されることが好ましく、従って、隣り合うリブ33同士の間の間隔Dは何れも同じとされることが好ましい。隣り合うリブ33同士の間の間隔Dは、リブ33の幅Wに対して同等あるいはそれ以下であるとが好ましい。このようにリブ33は細幅であって且つ短い間隔で形成されており、リブ33のピッチP(リブ33の中心線同士の間隔)も短ピッチであって、全ての切断部31をそれぞれ複数のリブ33が横断している。一つの切断部31を横断するリブ33の数は二個以上であればよいが、好ましくは四個〜八個である。また、図面では、非切断部32の長さNLが隣り合うリブ33同士の間の間隔Dと同じであり、非切断部32がリブ33同士の間の平坦部分に一致していて全ての切断部31を同数(四個)のリブ33が横断する場合を示しているが、これは一例であって、リブ33同士の間の平坦部分まで切断部31が延びていてもよく、ある切断部31においては四個のリブ33が横断し、またある切断部31においては三個のリブ33が横断するというように、全ての切断部31に同数のリブ33が横断していていなくてもよい。但し、隣り合うリブ33同士の間の間隔Dは、非切断部32の長さNLと同じあるいはそれよりも短いことが好ましい。
尚、本体フランジ部12a,12bの周縁部や蓋フランジ部22a,22bの周縁部に縁取り部40を設けてもよい。縁取り部40は、熱成形の際に同時にシートの表面(外面、内面)に細かな凹凸加工やエンボス加工を施して凹凸形状を形成したものが好ましく、特に、シート端面を正面に拡大して見た場合において正弦波や三角波、台形波等の波形形状であることが好ましい。特に、シートの外面や内面に容器の内外方向に沿って延びる凸条や凹条を周回方向に間隔を開けながら多数連続して形成することで、縁取り部40に凹凸形状を形成することが好ましい。詳細には、凸条や凹条は、各辺においてはそれと直交する方向に延び、各辺間の円弧状の角部においては円弧の半径方向に延びて放射状に形成される。尚、本実施形態においては、開蓋状態において上面となるシートの内面に凹条を多数形成して縁取り部40を構成しており、ヒンジ部3に形成された多数のリブ33とは、凹凸の方向が同じである。縁取り部40の端面は容器の外縁であってシート成形時に抜刃でカットされたシート切断面であるが、縁取り部40におけるシートの表面に凹凸形状を形成することによって、シート切断面がそれを正面に拡大して見た場合において上下に波打つように蛇行した波形形状となる。従って、容器の外縁が鋭利ではなくなり、その部分における切創を防止することができる。かかる意味においても容器の全周に形成することが好ましい。
以上のような包装容器はいわゆるシート成形により形成されている。シート成形としては例えば真空成形、圧空成形、真空圧空成形、両面真空成形、熱板成形等があり、何れにしても合成樹脂製のシートを熱成形することにより形成される。ここで、合成樹脂製のシートとしては、例えばポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂や、ポリスチレン等のスチレン系樹脂、ポリプロピレンやポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂から構成されたシートや、これらを延伸した延伸シート等が挙げられる。尚、透明なシートは内容物の視認性に優れるため好ましい。透明なシートには、上述した各種の合成樹脂から構成されたシートや、これらを一軸延伸又は二軸延伸して薄肉軽量化した延伸シート等が挙げられるが、その中でも延伸シートは、延伸処理によって透明性が向上するため特に好ましい。シートは薄肉のものが好ましく0.3mm以下、中でも0.2mm以下のものが好ましく、そのような薄肉のものである場合に、特に、切断部31に複数のリブ33が横断する構成による効果が大きい。
以上のように構成された包装容器にあっては、ヒンジ部3に折り曲げ線30が形成されているので、蓋部2を回動させて開閉動作を行う際、蓋部2は本体部1に対して折り曲げ線30を回動支点として回動することになり、閉蓋状態においては、蓋フランジ部22aが折り曲げ線30を折り返し点として本体フランジ部12aの上側に二つ折り状態の如く折り返されて重なり合った状態となる。かかる閉蓋状態では、ヒンジ部3に折り曲げ線30が形成されていてその切断部31によってシートの弾性復元力が低減しているので、半開状態に戻ったりすることなく、全閉状態が維持される。尚、本実施形態では、閉蓋状態を保持する機構として、内嵌合や外嵌合あるいはボタン嵌合(本体フランジ部12aの所定箇所に円形等の嵌合凸部又は嵌合凹部を一個又は複数個形成し、蓋フランジ部22aにはそれに嵌合可能な嵌合凹部又は嵌合凸部を形成する構造)というような各種の嵌合構造を有していないタイプであるため、各種のテープや輪ゴム、熱融着のような固定手段が使用される。そのような固定手段を使用する際、折り曲げ線30によってシートの弾性復元力が低減されて全閉状態が維持されているので容易に固定作業を行うことができる。但し、上述したような各種の嵌合構造を採用してもよく、その場合においても、より一層確実な閉蓋状態が維持され、蓋部2を本体部1に嵌合させる作業も容易になる。また、閉蓋状態から蓋部2を開けて全開状態とした場合においても、折り曲げ線30の効果によって全開状態が容易に維持され、蓋部2を手で抑えておかなくても、本体部1に収容した各種の食品を容易に取り出すことができる。同様に、本体部1に食品を収容する作業性も向上する。
図6は、閉蓋状態の包装容器をヒンジ部3を正面にして見た図面代用写真であり、図7は、そのヒンジ部3を拡大した図面代用写真である。尚、二つの図面代用写真における包装容器の本体側面部及び蓋側面部にはリブが多数形成されており、また、切断部31を横断しているリブ33の個数も六個となっており、それらの点で図1に示したものとは異なっている。また、図7の図面代用写真に対応したヒンジ部3の部分を、模式的に示すと図8(a)のようになる。閉蓋状態において折り曲げ線30は容器の外縁を構成して最も外側に位置する部分となるが、切断部31を複数のリブ33が横断していて切断部31におけるシート切断端面は上下に波打った凹凸形状となるので、切断部31におけるシート切断端面で手を切創したり、ラップ包装する場合においてラップフィルムが切れたりするということが防止される。
また、上側に位置する蓋部2のシート(蓋フランジ部22a)と下側に位置する本体部1のシート(本体フランジ部12a)は、非切断部32において上下に繋がっているが、切断部31においては分断された状態にある。そして、切断部31を複数のリブ33が横断していてそのリブ33がシート外面側に突出する形状であるため、切断部31によって上下二つに分断された各リブ33は、蓋部2においては上側凸の状態となり、本体部1においては閉蓋状態と同様下側凸の状態にある。このように、リブ33によって蓋部2側のシートには上側凸の形状が複数存在し、本体部1側のシートには下側凸の形状が複数存在することから、切断部31は、蓋部2側のシートと本体部1側のシートが上下に離間して口を開けた状態となる。即ち、閉蓋状態になると、切断部31における蓋部2側のシートが上側凸に湾曲し且つ本体部1側のシートが下側凸に湾曲して、切断部31が上下に開口した状態となる。
図8(b)にヒンジ部の要部のシート端面のみを模式的に示した斜視図を示している。切断部31においては、蓋部2側のシートは矢印50のように上側凸に湾曲しようとし、本体部1側のシートは矢印51のように下側凸に湾曲しようとする。矢印50,51で示される上下の力は隣の非切断部32へと伝わり、強制的に二つ折り状態に折り曲げられている非切断部32を矢印52のように上下に開こうとする。このように非切断部32においてシートを上下に開こうとする力が働くと、切断部31よりも容器外方に突出する非切断部32は矢印53のように容器内側に押し戻されることになり、非切断部32の突出の程度が抑制されることになる。従って、非切断部32の角部において手を切創したり、ラップ切れを起こしたりするということも防止される。尚、このように切断部31が口を開けたような状態となるが、矢印50,51の力は切断部31において発生するのであって、それは回動支点におけるものであるため、蓋部2を開く方向に戻そうとするモーメントにはならず、閉蓋状態は確実に維持される。
また、切断部31が非切断部32よりも長く、そして、リブ33が細幅且つ短ピッチで形成されて全ての切断部31において複数のリブ33が横断している場合には、全ての切断部31が口を開けた状態になりやすく、その両隣の非切断部32の突出量を効果的に減少させることができる。従って、各切断部31において横断するリブ33の数が同じではなくても少なくともリブ33が複数個横断するように、非切断部32に対する切断部31の長さCL、リブ33の幅W及びピッチPを設定することが好ましい。
尚、切断部31に横断するリブ33の数は上述したように任意であって、例えば、図9(a)のように切断部31に六個のリブ33が横断するものであってもよいし、図9(b)のように切断部31に二個のリブ33が横断するものであってもよい。また、リブ33の開口縁部(周縁部)と切断部31の端部が一致する構成のみならず、図9(b)のようにリブ33の開口縁部(周縁部)と切断部31の端部が不一致である構成であってもよい。
また、リブ33は折り曲げ線30と交差していればよく、上記実施形態のようにリブ33が折り曲げ線30に直交する構成に限られず、折り曲げ線30に対して斜めに交差していてもよい。更に、多数のリブ33は互いに同一形状であって且つヒンジ部3の長手方向に沿って一定間隔毎に形成されていることが好ましいが、複数種類の形状やサイズのリブ33が混在していてもよく、ピッチPも変則的であってもよい。
尚、包装容器の形状は、上述したような平面視矩形のものに限られず、円形のもの等、各種形状であってよい。また、蓋部2に天面部20と蓋側面部21とを設けて閉蓋状態において上方に膨出する形状としたが、それらを省略して全体として略平坦な形状としてもよい。また、透明な包装容器であることが好ましいが、半透明や不透明なものであってもよい。
1 本体部
2 蓋部
3 ヒンジ部
10 底面部
11 本体側面部
12a 長辺側の本体フランジ部
12b 短辺側の本体フランジ部
20 天面部
21 蓋側面部
22a 長辺側の蓋フランジ部
22b 短辺側の蓋フランジ部
30 折り曲げ線
31 切断部
32 非切断部
33 リブ
40 縁取り部
103 ヒンジ部
131 切断部
132 非切断部
132a 角部

Claims (2)

  1. 合成樹脂製シートから熱成形され、本体部と蓋部とがヒンジ部を介して一体的に連結された蓋一体型の包装容器であって、
    ヒンジ部には、切断部と非切断部が交互に形成された折り曲げ線が蓋部の回動支点となるようにヒンジ部の長手方向に沿って形成され、
    ヒンジ部には、折り曲げ線と交差する方向に沿って延び且つシート外面側に突出するリブがヒンジ部の長手方向に間隔をあけながら多数形成されていて、折り曲げ線の切断部を複数のリブが横断していることを特徴とする蓋一体型の包装容器。
  2. 折り曲げ線の各々の切断部において複数のリブが横断するように、切断部は非切断部よりも長く形成されると共にリブが細幅且つ短ピッチで形成されている請求項1記載の蓋一体型の包装容器。
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