JP5754362B2 - 増幅器 - Google Patents

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Description

本発明は、増幅器に関する。
移動通信システムで利用される周波数帯は増加している。最近では、移動通信システムは、複数帯域(マルチバンド)でサービスが提供される。具体的には、移動通信システムは、700MHz帯、800MHz帯、1.5GHz帯、1.7GHz帯、2.1GHz帯、2.5GHz帯で、サービスを提供する。
一方、移動通信システムの基地局用の増幅器は、高効率性能が要求される。高効率性能に対する要求のため、ドハティ型増幅器が多く採用される。ドハティ型増幅器は、変調波において高効率を得られるためである。
基地局では、周波数帯毎に増幅器が用意される。周波数帯毎に増幅器が用意されるのは、設計、コスト、物量の観点から好ましくない。従って、1つの増幅器で、マルチバンドに対応できるドハティ増幅器が要望されている。
ドハティ型電力増幅器の出力電力合成回路の電気長をスイッチで周波数帯に応じて切り換えることにより、マルチバンドに対して高効率特性を図る方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−345341号公報
基地局に使用される増幅器には、出力電力が高く、且つ高効率な特性と、十分に抑圧された歪特性とが要求される。
増幅器の出力側にスイッチなどの切替回路を設けることにより要求される性能を満たすようにしたものが知られている。しかし、このようにした場合、切替回路により電力損失が生じる。電力損失が生じることにより、出力電力性能、効率性能が劣化する。また、出力電力が高く、十分に抑圧された歪特性を有するスイッチは高価であり、且つ大きな動作電圧が必要とされる。
開示の増幅器は、増幅器のマルチバンド化を実現することを目的とする。
開示の一実施例の増幅器は、
第1及び第2の動作クラスで動作する第1及び第2の増幅素子と、
前記第1の増幅素子との間でインピーダンスを整合させる処理を行う第1の入力整合回路と、
前記第1の増幅素子からの出力に対してインピーダンスを整合させる処理を行う第1の出力整合回路と、
前記第1の出力整合回路の出力側に配置され、前記第1の入力整合回路に第1の周波数帯の信号が入力される場合には該第1の周波数帯の信号の波長の4分の1の電気長を有し、前記第1の入力整合回路に第2の周波数帯の信号が入力される場合には該第2の周波数帯の信号の波長の4分の1の電気長を有する伝送線路と、
前記第2の増幅素子との間でインピーダンスを整合させる処理を行う第2の入力整合回路と、
前記第2の増幅素子からの出力に対してインピーダンスを整合させる処理を行う第2の出力整合回路と、
前記第2の出力整合回路と、前記伝送線路とを結合する結合部と
を有し、
前記第1の入力整合回路に入力される前記第1の周波数帯の信号を増幅する際に、前記第1の増幅素子に前記第1の動作クラスで動作するようにバイアス電圧が印加されるとともに前記第1の入力整合回路及び前記第1の出力整合回路は増幅効率を重視する整合条件に従ってインピーダンスを整合させる処理を行い、且つ前記第2の増幅素子に前記第2の動作クラスで動作するようにバイアス電圧が印加されるとともに前記第2の入力整合回路及び前記第2の出力整合回路は出力電力を重視する整合条件に従ってインピーダンスを整合させる処理を行い
前記第1の入力整合回路に入力される前記第2の周波数帯の信号を増幅する際に、前記第1の増幅素子に前記第2の動作クラスで動作するようにバイアス電圧が印加されるとともに前記第1の入力整合回路及び前記第1の出力整合回路は出力電力を重視する整合条件に従ってインピーダンスを整合させる処理を行い、且つ前記第2の増幅素子に前記第1の動作クラスで動作するようにバイアス電圧が印加されるとともに前記第2の入力整合回路及び前記第2の出力整合回路は増幅効率を重視する整合条件に従ってインピーダンスを整合させる処理を行う
開示の実施例によれば、増幅器のマルチバンド化を実現することができる。
基地局の一実施例を示す図である。 基地局の一実施例を示す図である。 送信装置の一実施例を示す図である。 増幅器の一実施例を示す図である。 入力整合回路によるインピーダンス整合の一例を示すスミスチャートである。 出力整合回路によるインピーダンス整合の一例を示すスミスチャートである。 増幅器の動作の一実施例を示すフローチャートである。 送信装置の一実施例を示す図である。 増幅器の一実施例を示す図である。 増幅器の動作の一実施例を示すフローチャートである。
以下、図面に基づいて、実施例を説明する。
なお、実施例を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を用い、繰り返しの説明は省略する。
<第1の実施例>
<基地局100>
図1は、基地局100の一実施例を示す。
基地局100は、増幅装置102(102−102)と、変調装置104(104−104)と、制御装置106(106−106)と、電源装置108(108−108)とを有する。
同じ添え字で表される装置により、1つの基地局が構成されてもよい。
図1には、増幅装置102が6台の増幅装置102−102を含む場合について示される。しかし、増幅装置102は、6台の増幅装置102−102に限らず、1台−5台でもよいし、7台以上でもよい。図1には、変調装置104が6台の変調装置104−104を含む場合について示される。しかし、変調装置104は、6台の変調装置104−104に限らず、1台−5台でもよいし、7台以上でもよい。図1には、制御装置106が6台の制御装置106−106を含む場合について示される。しかし、制御装置106は、6台の制御装置106−106に限らず、1台−5台でもよいし、7台以上でもよい。図1には、電源装置108が6台の電源装置108−108を含む場合について示される。しかし、電源装置108は、6台の電源装置108−108に限らず、1台−5台でもよいし、7台以上でもよい。
例えば、増幅装置102−102、変調装置104−104、制御装置106−106、及び電源装置108−108は、カード状の形状であってもよい。基地局の筐体に各装置が格納されることで基地局が構成される。
<基地局200>
図2は、基地局200の一実施例を示す。
基地局200は、リモートレディオヘッド(RRH: Remote Radio Head)202(202−202)と、ベースバンド処理装置(BBU: Base Band Unit)208とを有する。図2には、リモートレディオヘッド202が、3台のリモートレディオヘッド202−202を含む場合について示される。リモートレディオヘッド202は、3台のリモートレディオヘッド202−202に限らず、1台、2台でもよいし、4台以上でもよい。
RRH202は、基地局の無線部である。具体的には、RRH202は、送信データに変調処理を行う変調装置206(206−206)を有する。また、RRH202は、変調装置206により変調処理された信号を増幅する増幅装置204(204−204)を有する。ベースバンド処理装置208は、ベースバンド信号処理を行う。
<送信装置300>
図3は、送信装置300の一実施例を示す。送信装置300は、主に、図1に示される基地局100における増幅装置102、変調装置104、図2に示される基地局200におけるRRH202に含まれてもよい。
送信装置300は、変調回路302及び302と、D/A変換器304及び304と、プリアンプ306及び306と、増幅器308と、フィルタ310と、アンテナ312と、位相変換回路314とを有する。増幅器308は、ドハティ増幅器により実現される。
変調回路302及び302は、送信信号を変調する。変調回路302は、D/A変換回路304へ、変調された送信信号を入力する。変調回路302は、D/A変換回路304へ、変調された送信信号を入力する。
D/A変換回路304及び304は、変調回路302及び302とそれぞれ接続される。D/A変換回路304及び304は、アナログ信号へ、変調された送信信号を変換する。D/A変換回路304は、プリアンプ306へ、アナログ信号へ変換された信号を入力する。D/A変換回路304は、プリアンプ306へ、アナログ信号へ変換された信号を入力する。
プリアンプ306及び306は、D/A変換回路304及び304とそれぞれ接続される。プリアンプ306及び306は、D/A変換回路304及び304からのアナログ信号を増幅する。プリアンプ306は、増幅器308へ、増幅したアナログ信号を入力する。プリアンプ306は、位相変換回路314へ、増幅したアナログ信号を入力する。
位相変換回路314は、プリアンプ306と接続される。位相変換回路314は、プリアンプ306からの信号の位相を90度ずらす。位相変換回路314は、位相を90度ずらしたプリアンプ306からの信号を増幅器308に入力する。具体的には、位相変換回路314は、プリアンプ306からの信号の位相を90度遅らせる。プリアンプ306からの信号の位相を90度遅らせるのは、ドハティ増幅器では、キャリアアンプからの信号とピークアンプからの信号は90度の位相差で結合されるためである。
増幅器308は、プリアンプ306、位相変換回路314と接続される。増幅器308は、プリアンプ306からの信号と、位相変換回路314からの信号とを利用して、平均電力レベルまでをキャリアアンプブランチで増幅し、電力上昇途中からピークアンプブランチで動作する。増幅器308は、キャリアアンプブランチで増幅した信号と、ピークアンプブランチで動作することにより増幅した信号とを合成する。キャリアアンプブランチで増幅することにより、増幅効率を向上させることができる。また、ピークアンプブランチを動作することにより、最大電力を得ることができる。増幅器308は、フィルタ310へ、プリアンプ306からの信号と位相変換回路314からの信号とを利用して増幅した信号を入力する。
フィルタ310は、増幅器308と接続される。フィルタ310は、増幅器308からの信号の帯域制限を行い、アンテナ312から送信する。
アンテナ312は、フィルタ310と接続される。アンテナ312は、フィルタ310により帯域制限された信号を無線送信する。
<増幅器308>
図4は、増幅器308の一実施例を示す。
増幅器308は、複数の帯域、つまりマルチバンドに対応する。具体的には、増幅器308は、700MHz帯、800MHz帯、1.5GHz帯、1.7GHz帯、2.1GHz帯、2.5GHz帯に対応する。
増幅器308の一実施例では、複数の帯域のうち、700MHz帯と、2.1GHz帯に対応する場合について説明する。700MHz帯と、2.1GHz帯に対応する場合に限らず、他の周波数帯に対応する場合についても同様に適用できる。
増幅器308は、入力整合回路402及び402と、増幅素子404及び404と、出力整合回路406及び406と、伝送線路408及び410とを有する。例えば、増幅素子404及び404は、LD−MOS(Lateral Double−Diffused MOS)、GaAs−FET、HEMT、HBT等の半導体デバイスであってもよい。
増幅器308では、AB級で動作するバイアス電圧と、C級で動作するバイアス電圧との間で、増幅素子404及び404に印加する電圧を切り替える。具体的には、入力信号が700MHz帯のブランチの場合には、増幅素子404にはAB級で動作するバイアス電圧が印加され、増幅素子404にはC級で動作するバイアス電圧が印加される。増幅素子404にAB級で動作するバイアス電圧が印加されることにより、増幅素子404はキャリアアンプとして機能する。増幅素子404にC級で動作するバイアス電圧が印加されることにより、増幅素子404はパワーアンプとして機能する。入力信号は、プリアンプ306、位相変換回路314からの信号である。
また、入力信号が2.1GHz帯のブランチの場合には、増幅素子404にはC級で動作するバイアス電圧が印加され、増幅素子404にはAB級で動作するバイアス電圧が印加される。増幅素子404にC級で動作するバイアス電圧が印加されることにより、増幅素子404はパワーアンプとして機能する。増幅素子404にAB級で動作するバイアス電圧が印加されることにより、増幅素子404はキャリアアンプとして機能する。
増幅素子404、404に印加するバイアス電圧を切替えることにより、増幅素子404及び404は、キャリアアンプとしての機能と、ピークアンプとしての機能とを切替えることができる。
入力整合回路402は、プリアンプ306と接続される。入力整合回路402は、増幅素子404の入力インピーダンスへ、プリアンプ306からの信号のインピーダンスを変換する。入力整合回路402は、増幅素子404へ、インピーダンスを変換した信号を入力する。
増幅素子404は、入力整合回路402と接続される。増幅素子404は、信号を増幅する増幅素子である。増幅素子404は、AB級又はC級にバイアスされる。つまり、増幅素子404には、バイアス電圧として、増幅素子404をAB級で動作させる際に印加される電圧又はC級で動作させる際に印加される電圧が印加される。増幅素子404に、動作クラスが変わる程度の電圧が印加されることにより、AB級増幅器又はC級増幅器として、増幅素子404を動作させることができる。増幅素子404は、出力制御回路406へ、増幅した信号を入力する。
出力整合回路406は、増幅素子404と接続される。出力整合回路406は、伝送線路408と共に、増幅素子404からの信号の負荷インピーダンスを変換する。
入力整合回路402は、位相変換回路314と接続される。入力整合回路402は、増幅素子404の入力インピーダンスへ、位相変換回路314からの信号のインピーダンスを変換する。入力整合回路402は、増幅素子404へ、インピーダンスを変換した信号を入力する。
増幅素子404は、入力整合回路402と接続される。増幅素子404は、信号を増幅する増幅素子である。増幅素子404は、AB級又はC級にバイアスされる。つまり、増幅素子404には、バイアス電圧として、増幅素子404をAB級で動作させる際に印加される電圧又はC級で動作させる際に印加される電圧が印加される。増幅素子404に、動作クラスが変わる程度の電圧が印加されることにより、AB級増幅器又はC級増幅器として、増幅素子404を動作させることができる。増幅素子404は、出力制御回路406へ、増幅した信号を入力する。
出力整合回路406は、増幅素子404と接続される。出力整合回路406は、増幅素子404からの信号の負荷インピーダンスを変換する。
伝送線路408は、出力整合回路406と接続される。伝送線路408は、出力整合回路406からの信号のインピーダンス変換を行う。具体的には、伝送線路408は、増幅器308に入力される信号の周波数のλ/4の電気長に基づいて、インピーダンス変換を行う。増幅器308に入力される信号は、プリアンプ306からの信号である。ここで、電気長とは、伝送線路での波長(λ)を基準として、伝送路の長さを規定したものである。伝送路中での波長を基準に規定することにより、線路定数を考慮することができる。線路定数には、誘電体の比誘電率等が含まれる。増幅器308に入力される信号の周波数に対してλ/4の電気長に基づいてインピーダンス変換を行うことにより、出力整合回路406からの信号との間で整合をとることができる。
伝送線路410は、伝送線路408と、出力整合回路406と接続される。伝送線路410は、伝送線路408からの信号と出力整合回路406からの信号とを合成した信号に対して、インピーダンス変換を行う。伝送線路408からの信号と、出力整合回路406からの信号とを結合する点を結合部Aとする。伝送線路408からの信号と、出力整合回路406からの信号は、結合部Aで合成される。具体的には、伝送線路410は、増幅器308に入力される信号の周波数のλ/4の電気長に基づいて、インピーダンス変換を行う。増幅器308に入力される信号の周波数に対してλ/4の電気長に基づいてインピーダンス変換を行うことにより、フィルタ310との間で整合をとることができる。
<入力整合回路402、402
デバイス間でインピーダンスを整合させる条件において、効率が最良となるインピーダンス点と、電力が最大となるインピーダンス点は異なることがある。また、入力信号の周波数によっても、効率が最良となるインピーダンス点と、電力が最大となるインピーダンス点は異なることがある。
複数の周波数帯に対応する増幅器について説明する。例えば、増幅器は、2つの周波数帯の入力信号に適用できる。このような増幅器において、周波数帯f1と周波数帯f2との両周波数帯で、効率が最良となるようにインピーダンス整合をとることができる整合回路を実現するのが困難である場合がある。ここで、周波数帯f1は700MHz帯であり、周波数帯f2は2.1GHz帯であってもよい。本実施例では、周波数帯f1で効率が最良となるようにインピーダンス整合をとり、周波数帯f2で電力が最大となるようにインピーダンス整合がとれるように増幅器を設計する。効率が最良となるインピーダンス整合点と、電力が最大となるインピーダンス整合点は異なってもよい。増幅器308では、2種類のインピーダンス点を選択できるため、設計の際に選択できるインピーダンス点を増加させることができる。
図5は、入力整合回路402、402によるインピーダンス整合の一例を示すスミスチャートである。
図5において、「Pf1AB」は、AB級で動作するバイアス電圧が印加された増幅素子により周波数帯f1の入力信号を増幅する際に、電力が最大となるインピーダンスを表す点である。「Pf1C」は、C級で動作するバイアス電圧が印加された増幅素子により周波数帯f1の入力信号を増幅する際に、電力が最大となるインピーダンスを表す点である。「γf1AB」は、AB級で動作するバイアス電圧が印加された増幅素子により周波数帯f1の入力信号を増幅する際に、効率が最良となるインピーダンスを表す点である。「γf1C」は、C級で動作するバイアス電圧が印加された増幅素子により周波数帯f1の入力信号を増幅する際に、効率が最良となるインピーダンスを表す点である。
また、「Pf2AB」は、AB級で動作するバイアス電圧が印加された増幅素子により周波数帯f2の入力信号を増幅する際に、電力が最大となるインピーダンスを表す点である。「Pf2C」は、C級で動作するバイアス電圧が印加された増幅素子により周波数帯f2の入力信号を増幅する際に、電力が最大となるインピーダンスを表す点である。「γf2AB」は、AB級で動作するバイアス電圧が印加された増幅素子により周波数帯f2の入力信号を増幅する際に、効率が最良となるインピーダンスを表す点である。「γf2C」は、C級で動作するバイアス電圧が印加された増幅素子により周波数帯f2の入力信号を増幅する際に、効率が最良となるインピーダンスを表す点である。
図5に示される例では、入力整合回路402に、周波数帯f1で電力が最大となるインピーダンス整合点としての「Pf1AB」又は周波数帯f1で効率が最良となるインピーダンス整合点としての「γf1AB」を設定できる。さらに、入力整合回路402に設定されるインピーダンス整合点に応じて、入力整合回路402に、インピーダンス整合点を設定できる。具体的には、入力整合回路402に、周波数帯f1で効率が最大となるインピーダンス整合点としての「γf1C」又は周波数帯f1で電力が最大となるインピーダンス整合点としての「Pf1AB」を設定できる。
また、入力整合回路402に、周波数帯f2で電力が最大となるインピーダンス整合点としての「Pf2AB」又は周波数帯f2で効率が最良となるインピーダンス整合点としての「γf2AB」を設定できる。さらに、入力整合回路402に設定されるインピーダンス整合点に応じて、入力整合回路402に、インピーダンス整合点を設定できる。具体的には、入力整合回路402に、周波数帯f2で効率が最大となるインピーダンス整合点としての「γf2C」又は周波数帯f2で電力が最大となるインピーダンス整合点としての「Pf2AB」を設定できる。このため、増幅器のマルチバンド化に際し、整合回路の設計の自由度を向上させることができる。
<出力整合回路406、406
出力整合回路406、406についても、入力整合回路402、402と同様に、デバイス間でインピーダンスを整合させる条件において、効率が最良となるインピーダンス点と、電力が最大となるインピーダンス点は異なる。また、入力信号の周波数によっても、効率が最良となるインピーダンス点と、電力が最大となるインピーダンス点は異なる。
例えば、複数の周波数帯に対応する増幅器では、周波数帯f1と周波数帯f2との両周波数帯で、効率が最良となるようにインピーダンス整合をとることができる整合回路を実現するのが困難である場合がある。この場合、周波数帯f1で効率が最良となるようにインピーダンス整合をとり、周波数帯f2で電力が最大となるようにインピーダンス整合がとれるように設計する。効率が最良となるインピーダンス整合点と、電力が最大となるインピーダンス整合点とは異なってもよい。増幅器308では、2種類のインピーダンス点を選択できるため、設計の際に選択できるインピーダンス点を増加させることができる。
図6は、出力整合回路406、406によるインピーダンス整合の一例を示すスミスチャートである。
図6において、「Pf1AB」は、AB級で動作するバイアス電圧が印加された増幅素子により周波数帯f1の入力信号を増幅する際に、電力が最大となるインピーダンスを表す点である。「Pf1C」は、C級で動作するバイアス電圧が印加された増幅素子により周波数帯f1の入力信号を増幅する際に、電力が最大となるインピーダンスを表す点である。「γf1AB」は、AB級で動作するバイアス電圧が印加された増幅素子により周波数帯f1の入力信号を増幅する際に、効率が最良となるインピーダンスを表す点である。「γf1C」は、C級で動作するバイアス電圧が印加された増幅素子により周波数帯f1の入力信号を増幅する際に、効率が最良となるインピーダンスを表す点である。
また、「Pf2AB」は、AB級で動作するバイアス電圧が印加された増幅素子により周波数帯f2の入力信号を増幅する際に、電力が最大となるインピーダンスを表す点である。「Pf2C」は、C級で動作するバイアス電圧が印加された増幅素子により周波数帯f2の入力信号を増幅する際に、電力が最大となるインピーダンスを表す点である。「γf2AB」は、AB級で動作するバイアス電圧が印加された増幅素子により周波数帯f2の入力信号を増幅する際に、効率が最良となるインピーダンスを表す点である。「γf2C」は、C級で動作するバイアス電圧が印加された増幅素子により周波数帯f2の入力信号を増幅する際に、効率が最良となるインピーダンスを表す点である。
図6に示される例では、出力整合回路406に、周波数帯f1で電力が最大となるインピーダンス整合点としての「Pf1AB」又は周波数帯f1で効率が最良となるインピーダンス整合点としての「γf1AB」を設定できる。さらに、出力整合回路406に設定されるインピーダンス整合点に応じて、出力整合回路406に、インピーダンス整合点を設定できる。具体的には、出力整合回路406に、周波数帯f1で効率が最大となるインピーダンス整合点としての「γf1C」又は周波数帯f1で電力が最大となるインピーダンス整合点としての「Pf1AB」を設定できる。
また、出力整合回路406に、周波数帯f2で電力が最大となるインピーダンス整合点としての「Pf2AB」又は周波数帯f2で効率が最良となるインピーダンス整合点としての「γf2AB」を設定できる。さらに、出力整合回路406に設定されるインピーダンス整合点に応じて、出力整合回路406に、インピーダンス整合点を設定できる。具体的には、出力整合回路406に、周波数帯f2で効率が最大となるインピーダンス整合点としての「γf2C」又は周波数帯f2で電力が最大となるインピーダンス整合点としての「Pf2AB」を設定できる。このため、増幅器のマルチバンド化に際し、整合回路の設計の自由度を向上させることができる。
<増幅器308の動作>
図7は、増幅器308の動作の一実施例を示すフローチャートである。
ここで、700MHz帯の信号が増幅されるように切替えられる場合、2.1GHz帯の信号が増幅されるように切替えられる場合について説明する。
<700MHz帯の信号が増幅されるように切替えられる場合>
2.1GHz帯の信号を増幅するように設定されている増幅器308に対して、700MHz帯の信号を増幅するように切替えられる。
増幅器308に、整合条件が設定される(ステップS702)。具体的には、入力整合回路402に、700MHzで効率が最良となるインピーダンス整合点が設定される。また、出力整合回路406に、700MHzで効率が最良となるインピーダンス整合点が設定される。
一方、入力整合回路402に、700MHzで電力が最大となるインピーダンス整合点が設定される。また、出力整合回路406に、700MHzで電力が最大となるインピーダンス整合点が設定される。
増幅器308に、バイアス電圧が印加される(ステップS704)。具体的には、増幅素子404に、AB級で動作するバイアス電圧が印加される。一方、増幅素子404に、C級で動作するバイアス電圧が印加される。
<2.1GHz帯の信号が増幅されるように切替えられる場合>
700MHz帯の信号を増幅するように設定されている増幅器308に対して、2.1GHz帯の信号を増幅するように切替えられる。
増幅器308に、整合条件が設定される(ステップS702)。具体的には、入力整合回路402に、2.1GHzで電力が最大となるインピーダンス整合点が設定される。また、出力整合回路406に、2.1GHzで電力が最大となるインピーダンス整合点が設定される。
一方、入力整合回路402に、2.1GHzで効率が最良となるインピーダンス整合点が設定される。また、出力整合回路406に、2.1GHzで効率が最良となるインピーダンス整合点が設定される。
増幅器308に、バイアス電圧が印加される(ステップS704)。具体的には、増幅素子404に、C級で動作するバイアス電圧が印加される。一方、増幅素子404に、AB級で動作するバイアス電圧が印加される。
本実施例によれば、ドハティ増幅器をマルチバンド化する際に、整合回路の設計の自由度を向上させることができる。つまり、複数のインピーダンス整合点から、設定するインピーダンス整合点を選択することができる。複数のインピーダンス整合点から選択できることにより、簡易に、ドハティ増幅器をマルチバンド化することができる。また、伝送線路等を切替えることなく、ドハティ増幅器をマルチバンド化することができる。
また、700MHz帯と、2.1GHz帯に対応する増幅器では、上述したように、伝送線路408及び410は、λ/4の線路で実現できる。
ドハティ増幅器では、キャリアアンプからの信号とピークアンプからの信号は90度の位相差で結合する必要がある。図4に示される増幅器308では、伝送線路408により、キャリアアンプからの信号とピークアンプからの信号が90度の位相差で結合できるようにされる。
また、ピークアンプの動作の際には、キャリアアンプとピークアンプは並列動作するため、ピークアンプからの信号とキャリアアンプからの信号とを合成した信号に対してインピーダンス変換が必要となる。図4に示される増幅器308では、伝送線路410により、ピークアンプからの信号とキャリアアンプからの信号とを合成した信号に対してインピーダンス変換される。
例えば、伝送線路408及び410は、90度(λ/4)の線路で置換えることができる。しかし、線路は周波数特性を有するため、90度の位相になるのはある周波数の場合である。
本実施例では、増幅器308を、700MHz帯と、該700MHzの3倍の2.1GHz帯に対応するように設定する。700MHz帯と、2.1GHz帯に対応するように設定することにより、伝送線路408及び410を、低い周波数、つまり700MHzのλ/4線路で共用できる。700MHzのλ/4線路で共用できるため、出力側の線路の切替えを無くすことができる。
<第2の実施例>
<基地局>
基地局100、基地局200の一実施例は、図1、図2と同様である。
<送信装置300>
図8は、送信装置300の一実施例を示す。送信装置300の一実施例は、図3を参照して説明した送信装置と、位相変換回路316を有する点で異なる。
位相変換回路316は、プリアンプ306と接続される。位相変換回路316は、プリアンプ306からの信号の位相をずらす。位相変換回路316は、位相をずらしたプリアンプ306からの信号を増幅器308に入力する。具体的には、位相変換回路316は、プリアンプ306からの信号の位相を遅らせる。
また、位相変換回路314は、プリアンプ306からの信号の位相を90度に加えさらにずらす。位相変換回路314は、位相を90度に加えさらにずらしたプリアンプ306からの信号を増幅器308に入力する。具体的には、位相変換回路316は、プリアンプ306からの信号の位相を90度に加えさらに遅らせる。
<増幅器308>
図9は、増幅器308の一実施例を示す。
増幅器308の一実施例は、図4を参照して説明した増幅器308と、位相補正線路412及び414を有する点で異なる。
位相変換回路316からの信号は、入力整合回路402へ入力される。
位相補正線路412は、出力整合回路406と接続される。位相補正線路412は、増幅素子404により生じる位相のずれを補正するための伝送線路である。
具体的には、700MHz帯の信号を増幅する場合には、位相補正線路412は、出力整合回路406からの信号を位相θ補正する。位相θは、700MHz帯の信号を増幅する際に増幅素子404により生じると想定される位相のずれである。位相補正線路412により位相が補正された信号は、伝送線路408に入力される。
また、2.1GHz帯の信号を増幅する場合には、位相補正線路412は、出力整合回路406からの信号を位相θ補正する。位相θは、2.1GHz帯の信号を増幅する際に増幅素子404により生じると想定される位相のずれである。位相補正線路412により位相が補正された信号は、伝送線路408に入力される。
位相補正線路414は、出力整合回路406と接続される。位相補正線路414は、増幅素子404により生じる位相のずれを補正するための伝送線路である。
具体的には、700MHz帯の信号を増幅する場合には、位相補正線路414は、出力整合回路406からの信号を位相θ補正する。位相θは、700MHz帯の信号を増幅する際に増幅素子404により生じると想定される位相のずれである。位相補正線路414により位相が補正された信号は、結合部Aで伝送線路408からの信号と合成され、伝送線路410に入力される。
また、2.1GHz帯の信号を増幅する場合には、位相補正線路414は、出力整合回路406からの信号を位相θ補正する。位相θは、2.1GHz帯の信号を増幅する際に増幅素子404により生じると想定される位相のずれである。位相補正線路414により位相が補正された信号は、結合部Aで伝送線路408からの信号と合成され、伝送線路410に入力される。
ドハティ増幅器では、キャリアアンプからの信号とピークアンプからの信号は90度の位相差で結合する必要がある。しかし、キャリアアンプとピークアンプとではバイアス条件及び整合条件が異なるため、キャリアアンプから出力される信号と、ピークアンプから出力される信号は同じ通過位相にならない。このため、出力整合回路406及び406の出力側に、それぞれ位相補正線路412及び414を有することにより、通過位相ずれを補正するラインが挿入される。
しかし、マルチバンド化のため周波数が変わると位相ずれ量は同じにならない。周波数が変化することにより変動すると想定される位相ずれ量を補正するために、位相ずれ量をキャリアアンプ、ピークアンプそれぞれ独立に設定する。
具体的には、700MHz帯の信号を増幅する場合には、位相変換回路316はプリアンプ306からの信号の位相をずらす量をΔθに設定し、位相変換回路314はプリアンプ306からの信号の位相をずらす量をΔθに設定する。
また、2.1GHz帯の信号を増幅する場合には、位相変換回路316はプリアンプ306からの信号の位相をずらす量をΔθに設定し、位相変換回路314はプリアンプ306からの信号の位相をずらす量をΔθに設定する。
このようにすることにより、マルチバンド化のために、入力信号の周波数が変わる場合であっても、周波数が変化することにより変動する位相ずれ量を補正できる。
<増幅器308の動作>
図10は、増幅器308の動作の一実施例を示すフローチャートである。
ここで、700MHz帯の信号が増幅されるように切替えられる場合、2.1GHz帯の信号が増幅されるように切替えられる場合について説明する。
<700MHz帯の信号が増幅されるように切替えられる場合>
2.1GHz帯の信号を増幅するように設定されている増幅器308に対して、700MHz帯の信号を増幅するように切替えられる。
増幅器308に、整合条件が設定される(ステップS1002)。具体的には、入力整合回路402に、700MHzで効率が最良となるインピーダンス整合点が設定される。また、出力整合回路406に、700MHzで効率が最良となるインピーダンス整合点が設定される。
一方、入力整合回路402に、700MHzで電力が最大となるインピーダンス整合点が設定される。また、出力整合回路406に、700MHzで電力が最大となるインピーダンス整合点が設定される。
位相が設定される(ステップS1004)。具体的には、位相変換回路316に位相をずらす量としてΔθが設定され、位相変換回路314に位相をずらす量としてΔθが設定される。また、位相補正線路412に、出力整合回路406からの信号の位相を位相θ補正するように設定される。また、位相補正線路414に、出力整合回路406からの信号の位相を位相θ補正するように設定される。
増幅器308に、バイアス電圧が印加される(ステップS1006)。具体的には、増幅素子404に、AB級で動作するバイアス電圧が印加される。一方、増幅素子404に、C級で動作するバイアス電圧が印加される。
<2.1GHz帯の信号が増幅されるように切替えられる場合>
700MHz帯の信号を増幅するように設定されている増幅器308に対して、2.1GHz帯の信号を増幅するように切替えられる。
増幅器308に、整合条件が設定される(ステップS1002)。具体的には、入力整合回路402に、2.1GHzで電力が最大となるインピーダンス整合点が設定される。また、出力整合回路406に、2.1GHzで電力が最大となるインピーダンス整合点が設定される。
一方、入力整合回路402に、2.1GHzで効率が最良となるインピーダンス整合点が設定される。また、出力整合回路406に、2.1GHzで効率が最良となるインピーダンス整合点が設定される。
位相が設定される(ステップS1004)。具体的には、位相変換回路316に位相をずらす量としてΔθが設定され、位相変換回路314に位相をずらす量としてΔθが設定される。また、位相補正線路412に、出力整合回路406からの信号の位相を位相θ補正するように設定される。位相補正線路414に、出力整合回路406からの信号の位相を位相θ補正するように設定される。
増幅器308に、バイアス電圧が印加される(ステップS1006)。具体的には、増幅素子404に、C級で動作するバイアス電圧が印加される。一方、増幅素子404に、AB級で動作するバイアス電圧が印加される。
本実施例によれば、ドハティ増幅器をマルチバンド化する際に、整合回路の設計の自由度を向上させることができる。つまり、複数のインピーダンス整合点から、設定するインピーダンス整合点を選択することができる。複数のインピーダンス整合点から選択できることにより、簡易に、ドハティ増幅器をマルチバンド化することができる。また、伝送線路等を切替えることなく、ドハティ増幅器をマルチバンド化することができる。
また、700MHz帯と、2.1GHz帯に対応する増幅器では、上述したように、伝送線路408及び410は、λ/4の線路で実現できる。
ドハティ増幅器では、キャリアアンプからの信号とピークアンプからの信号は90度の位相差で結合する必要がある。図9に示される増幅器308では、伝送線路408により、キャリアアンプからの信号とピークアンプからの信号が90度の位相差で結合できるようにされる。
また、ピークアンプの動作の際には、キャリアアンプとピークアンプは並列動作するため、ピークアンプからの信号とキャリアアンプからの信号とを合成した信号に対してインピーダンス変換が必要となる。図9に示される増幅器308では、伝送線路410により、ピークアンプからの信号とキャリアアンプからの信号とを合成した信号に対してインピーダンス変換される。
例えば、伝送線路408及び410は、90度(λ/4)の線路で置換えることができる。しかし、線路は周波数特性を有するため、90度の位相になるのはある周波数の場合である。
本実施例では、増幅器308を、700MHz帯と、該700MHzの3倍の2.1GHz帯に対応するように設定する。700MHz帯と、2.1GHz帯に対応するように設定することにより、伝送線路408及び410を、低い周波数、つまり700MHzのλ/4線路で共用できる。700MHzのλ/4線路で共用できるため、出力側の線路の切替えを無くすことができる。
また、本実施例では、キャリアアンプからの信号と、ピークアンプからの信号との間の通過位相のずれを補正できるため、キャリアアンプからの信号とピークアンプからの信号との合成ポイントのずれを低減できる。キャリアアンプからの信号とピークアンプからの信号との合成ポイントのずれを低減できるため、特に最大電力を得る際の増幅特性を改善できる。
また、周波数帯の切替の際に線路等の物理的な切替えを行うことなく、増幅素子毎に異なる周波数特性により生じる位相のずれを、入力される信号の位相を制御することにより調整することができる。
上述した実施例において、増幅素子404及び404の動作クラスは、AB級とB級との間で切替えられるようにしてもよいし、A級とB級との間で切替えられるようにしてもよい。また、増幅素子404及び404の動作クラスは、AB級とC級との間で切替えられるようにしてもよいし、A級とC級との間で切替えられるようにしてもよい。
以上の実施例を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
第1及び第2の動作クラスで動作する第1及び第2の増幅素子と、
前記第1の増幅素子の出力側に配置される伝送線路と、
前記第2の増幅素子と、前記伝送線路とを結合する結合部と
を有し、
第1の周波数帯の信号を増幅する際に、前記第1の増幅素子に前記第1の動作クラスで動作するようにバイアス電圧が印加され、且つ前記第2の増幅素子に前記第2の動作クラスで動作するようにバイアス電圧が印加され、
第2の周波数帯の信号を増幅する際に、前記第1の増幅素子に前記第2の動作クラスで動作するようにバイアス電圧が印加され、且つ前記第2の増幅素子に前記第1の動作クラスで動作するようにバイアス電圧が印加される、増幅器。
(付記2)
前記第1の増幅素子との間でインピーダンスを整合させる処理を行う第1の入力整合回路と、
前記第1の増幅素子からの出力に対してインピーダンスを整合させる処理を行う第1の出力整合回路と、
前記第2の増幅素子との間でインピーダンスを整合させる処理を行う第2の入力整合回路と、
前記第2の増幅素子からの出力に対してインピーダンスを整合させる処理を行う第2の出力整合回路と
を有し、
前記第1の周波数帯の信号を増幅する際に、前記第1の入力整合回路及び前記第1の出力整合回路は増幅効率を重視する整合条件に従ってインピーダンスを整合させる処理を行うとともに、前記第2の入力整合回路及び前記第2の出力整合回路は出力電力を重視する整合条件に従ってインピーダンスを整合させる処理を行い、
前記第2の周波数帯の信号を増幅する際に、前記第1の入力整合回路及び前記第1の出力整合回路は出力電力を重視する整合条件に従ってインピーダンスを整合させる処理を行うとともに、前記第2の入力整合回路及び前記第2の出力整合回路は増幅効率を重視する整合条件に従ってインピーダンスを整合させる処理を行う、付記1に記載の増幅器。
(付記3)
前記第1の周波数帯の信号を増幅する際に、前記第1の増幅素子がパワーアンプとして機能するように前記第1の動作クラスで動作させるバイアス電圧が印加され、且つ前記第2の増幅素子がキャリアアンプとして機能するように前記第2の動作クラスで動作させるバイアス電圧が印加され、
前記第2の周波数帯の信号を増幅する際に、前記第1の増幅素子がキャリアアンプとして機能するように前記第2の動作クラスで動作させるバイアス電圧が印加され、且つ前記第2の増幅素子がパワーアンプとして機能するように前記第1の動作クラスで動作させるバイアス電圧が印加される、付記1又は2に記載の増幅器。
(付記4)
前記第1の増幅素子により生じる位相のずれを補正する第1の位相補正線路と、
前記第2の増幅素子により生じる位相のずれを補正する第2の位相補正線路と
を有する、付記1に記載の増幅器。
(付記5)
前記第1の増幅素子に、該第1の増幅素子により第1及び第2の周波数帯の信号を増幅する際に生じる位相のずれが補正された信号が入力され、
前記第2の増幅素子に、該第2の増幅素子により第1及び第2の周波数帯の信号を増幅する際に生じる位相のずれが補正された信号が入力される、付記1に記載の増幅器。
(付記6)
前記第2の周波数帯は、前記第1の周波数帯の3倍であり、前記伝送線路は、前記第1の周波数帯に応じた電気長の伝送線路である、付記1に記載の増幅器。
(付記7)
前記第2の増幅素子に入力される信号は、前記第1の増幅素子に入力される信号に対して90度位相を遅らせた信号である、付記1に記載の増幅器。
(付記8)
前記出力電力を重視する整合条件、前記増幅効率を重視する整合条件は、前記第1及び第2の周波数帯、及び前記第1及び第2の増幅素子に印加されるバイアス電圧に基づいて予め設定される、付記2に記載の増幅器。
(付記9)
前記第1の動作クラスはA級又はAB級であり、且つ前記第2の動作クラスはB級又はC級である、付記1に記載の増幅器。
(付記10)
付記1ないし9のいずれか1項に記載の増幅器を有する送信装置。
(付記11)
付記10に記載の送信装置を有する基地局。
100 基地局
102(102−102) 増幅装置
104(104−104) 変調装置
106(106−106) 制御装置
108(108−108) 電源装置
200 基地局
202(202−202) RRH
204(204−204) 増幅装置
206(206−206) 変調装置
208 ベースバンド処理装置
300 送信装置
302、302 変調回路
304、304 D/A
306、306 プリアンプ
308 増幅器
310 フィルタ
312 アンテナ
314 位相変換回路
316 位相変換回路
402、402 入力整合回路
404、404 増幅素子
406、406 出力整合回路
408 伝送線路
410 伝送線路
412 位相補正線路
416 位相補正線路

Claims (5)

  1. 第1及び第2の動作クラスで動作する第1及び第2の増幅素子と、
    前記第1の増幅素子との間でインピーダンスを整合させる処理を行う第1の入力整合回路と、
    前記第1の増幅素子からの出力に対してインピーダンスを整合させる処理を行う第1の出力整合回路と、
    前記第1の出力整合回路の出力側に配置され、前記第1の入力整合回路に第1の周波数帯の信号が入力される場合には該第1の周波数帯の信号の波長の4分の1の電気長を有し、前記第1の入力整合回路に第2の周波数帯の信号が入力される場合には該第2の周波数帯の信号の波長の4分の1の電気長を有する伝送線路と、
    前記第2の増幅素子との間でインピーダンスを整合させる処理を行う第2の入力整合回路と、
    前記第2の増幅素子からの出力に対してインピーダンスを整合させる処理を行う第2の出力整合回路と、
    前記第2の出力整合回路と、前記伝送線路とを結合する結合部と
    を有し、
    前記第1の入力整合回路に入力される前記第1の周波数帯の信号を増幅する際に、前記第1の増幅素子に前記第1の動作クラスで動作するようにバイアス電圧が印加されるとともに前記第1の入力整合回路及び前記第1の出力整合回路は増幅効率を重視する整合条件に従ってインピーダンスを整合させる処理を行い、且つ前記第2の増幅素子に前記第2の動作クラスで動作するようにバイアス電圧が印加されるとともに前記第2の入力整合回路及び前記第2の出力整合回路は出力電力を重視する整合条件に従ってインピーダンスを整合させる処理を行い
    前記第1の入力整合回路に入力される前記第2の周波数帯の信号を増幅する際に、前記第1の増幅素子に前記第2の動作クラスで動作するようにバイアス電圧が印加されるとともに前記第1の入力整合回路及び前記第1の出力整合回路は出力電力を重視する整合条件に従ってインピーダンスを整合させる処理を行い、且つ前記第2の増幅素子に前記第1の動作クラスで動作するようにバイアス電圧が印加されるとともに前記第2の入力整合回路及び前記第2の出力整合回路は増幅効率を重視する整合条件に従ってインピーダンスを整合させる処理を行う、増幅器。
  2. 前記第1の周波数帯の信号を増幅する際に、前記第1の増幅素子がパワーアンプとして機能するように前記第1の動作クラスで動作させるバイアス電圧が印加され、且つ前記第2の増幅素子がキャリアアンプとして機能するように前記第2の動作クラスで動作させるバイアス電圧が印加され、
    前記第2の周波数帯の信号を増幅する際に、前記第1の増幅素子がキャリアアンプとして機能するように前記第2の動作クラスで動作させるバイアス電圧が印加され、且つ前記第2の増幅素子がパワーアンプとして機能するように前記第1の動作クラスで動作させるバイアス電圧が印加される、請求項1に記載の増幅器。
  3. 前記第1の増幅素子により生じる位相のずれを補正する第1の位相補正線路と、
    前記第2の増幅素子により生じる位相のずれを補正する第2の位相補正線路と
    を有する、請求項1に記載の増幅器。
  4. 前記第1の増幅素子に、該第1の増幅素子により第1及び第2の周波数帯の信号を増幅する際に生じる位相のずれが補正された信号が入力され、
    前記第2の増幅素子に、該第2の増幅素子により第1及び第2の周波数帯の信号を増幅する際に生じる位相のずれが補正された信号が入力される、請求項1に記載の増幅器。
  5. 前記第2の周波数帯は、前記第1の周波数帯の3倍であり、前記伝送線路は、前記第1の周波数帯に応じた電気長の伝送線路である、請求項1に記載の増幅器。
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