JPWO2009025021A1 - 送信回路、無線基地局装置、及び無線端末装置 - Google Patents

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Abstract

高効率(低消費電力)、小型及び低コストで、複数の周波数に対応可能な送信回路。この送信回路(100)は、基本周波数設定時には、変調信号生成部(110)は、入力のベースバンド信号(Si、Sq)を定包絡線信号生成部(111)に入力して、変調信号生成部(110)にて、ベクトル合成したときに入力信号(Si、Sq)が周波数(ωa)の搬送波周波数で直交変調した信号と等価になる第1定包絡線信号(Sωa1)及び第2定包絡線信号(Sωa2)を生成し、これらをアナログ回路部(120、130)にそれぞれ出力するLINC増幅動作を行う。一方、基本周波数以外の場合には、変調信号生成部(110)にて、ベースバンド信号(Si、Sq)を直交変調部(112)に入力し、直交変調部(112)で直交変調した直交変調信号を、アナログ回路部(120、130)にそれぞれ出力する直交変調増幅器として動作する。

Description

本発明は、無線信号を増幅して送信する送信回路等に関し、特に、無線通信に用いられる送信装置において出力信号を複数の帯域に切り替え可能な送信回路、この送信回路を備える無線基地局、及び無線端末装置に関する。
従来、この種の送信回路では、送信電力のダイナミックレンジを大きく保ちながら、増幅器の電力効率の劣化を防ぐために、例えば、送信電力に応じて可変利得器の利得と増幅器のバイアス電流を制御する手法が提案されている(特許文献1参照)。
近年、無線通信や放送などの送信装置においては、ディジタル変調信号を送信する場合が多くなっている。このような送信装置では、送信信号の多値化が進み、送信信号の振幅方向に情報を載せることが可能になった。このため、この種の送信装置に用いる増幅器では、送信信号の増幅時に振幅方向の歪みが生じないようにする必要があり、線形性が求められている。一方で、送信回路の増幅器には、その消費電力を削減するために、高い電力効率が要求されている。このようなことから、この種の送信回路では、増幅器の線形性及び高い電力効率を確保するために、歪み補償や効率改善のための様々な手法が提案されている。
このような増幅器の線形性及び高い電力効率を確保する手法の1つに、LINC(Linear Amplification with Nonlinear Components)方式と呼ばれるものがある。このLINC方式による増幅器(以下、「LINC増幅器」という)では、送信信号を2つの定包絡線信号に分岐し、分岐した2つの定包絡線信号を増幅した後に合成するようにしている。このLINC増幅器では、送信信号が振幅情報の乗っていない2つの定包絡線信号に分岐されるので、これらの定包絡線信号を電力効率が高い非線形増幅器で増幅することができる。従って、このようなLINC方式による増幅器(LINC増幅器)においては、出力信号の線形性の確保と電力効率の向上との両立を図りながら送信信号を増幅することが可能となる。
特開2003−332859号公報
ところで、日本では、800MHz帯を使用するPDC(Personal Digital Cellular)と2GHz帯を使用するW−CDMA(Wideband-Code division Multiple Access)とを併用する携帯無線機が発売されている。一方、海外でも、900MHz帯を使用するGSM(Global System for Mobile Communications)、1.8GHz帯を使用するDCS(Digital Communication System)、1.9GHz帯を使用するPCS(Personal Communication Services)、2GHz帯を使用するUMTS(Universal Mobile Telecommunications System)を併用する携帯無線機が発売されており、その送信回路にはマルチバンド化の要望が高まっている。
LINC増幅器では、その出力信号の周波数を切り替える方法として、ローカル周波数を変更して出力周波数を切り替える方法がある。しかし、ローカル周波数のみを変更する方式のLINC増幅器では、ローカル周波数を設計周波数から大きく切り替えると、合成器の周波数特性のため、出力レベルが低下すると共に、隣接チャネル漏洩電力比(ACLR:Adjacent Channel Leakage power Ratio)が劣化するという課題がある。そこで、このようなLINC増幅器においては、周波数を大きく切り替える場合に、ローカル周波数と当該ローカル周波数に対応した合成器とを同時に切り替える方法を採っている。
しかしながら、この種の出力周波数切り換え型のLINC増幅器では、使用する複数の出力周波数のそれぞれに対応する複数の合成器を設ける必要がある。一般に、合成器は、電気長が1/2λの線路を2本必要としている。このため、従来のこのようなLINC増幅器を備えた送信回路では、合成器を複数設けた場合、その回路規模が大きくなるという課題があった。
本発明は、高効率(低消費電力)、小型及び低コストで、複数の周波数に対応可能な送信回路、この送信回路を備える無線基地局、及び無線端末装置を提供する。
本発明の送信回路は、入力信号から複数の定包絡線信号又は直交変調信号を生成する変調信号生成手段と、前記変調信号生成手段により生成された前記複数の定包絡線信号又は直交変調信号のレベルを制御する複数系統の可変利得手段と、前記複数系統の可変利得手段から出力された各信号をそれぞれ増幅する複数の終段増幅手段と、前記複数の終段増幅手段によって増幅された各信号を合成する合成手段と、出力周波数が基本周波数に設定されている場合には、前記変調信号生成手段よって前記複数の定包絡線信号を生成し、前記複数の終段増幅手段のバイアスを制御することにより前記合成手段の出力レベルを制御し、前記出力周波数が前記基本周波数以外の場合には、前記変調信号生成手段よって前記直交変調信号を生成し、生成した前記直交変調信号の出力レベルを前記複数系統の可変利得手段で制御する制御手段と、を具備する構成を採る。
本発明によれば、出力周波数が基本周波数に設定されている場合には、2つの終段増幅手段を非線形動作させながら送信電力制御を行うことができるので、高効率動作が可能となる。一方、出力周波数が基本周波数以外の場合には、合成手段に同位相・同振幅の直交変調信号が入力されるので、2つの終段増幅手段の出力インピーダンスが一定となり、2つの終段増幅手段の負荷が同じになるので容易に高効率の負荷を取ることができ、高効率で動作するようになる。また、出力周波数が基本周波数以外の場合には、歪み補償を行う必要がないので、ルックアップテーブル情報を格納しておく必要がなく、LUTのメモリが小さくて済み、回路規模の小型化・低コスト化が実現できる。このように、本発明によれば、出力周波数が基本周波数に設定されている場合には、LINC方式で非線形増幅するLINC増幅器として動作し、出力周波数が基本周波数以外の場合には、直交変調信号を線形増幅する直交変調増幅器として動作するので、高効率(低消費電力)、小型及び低コストで、複数の周波数に対応可能な送信回路を実現することができる。
本発明の実施の形態1に係る送信回路の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1に係る送信回路の合成器の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1に係る送信回路の合成器の2つの入力信号が同相入力の場合の入力インピーダンス特性を示すグラフ 本発明の実施の形態1に係る送信回路の合成器の2つの入力信号に位相差がある場合の入力インピーダンス特性を示すグラフ 本発明の実施の形態2に係る送信回路の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態2に係る送信回路のアンプ切り換え部の構成例を示す概略構成図 本発明の実施の形態2に係る送信回路のアンプ切り換え部の他の構成例を示す概略構成図 本発明の実施の形態2に係る送信回路のアンプ切り換え部のさらに他の構成例を示す概略構成図 本発明の実施の形態3に係る送信回路の構成を示すブロック図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各実施の形態に用いる図面において、同一の構成要素は同一の符号を付し、かつ重複する説明は可能な限り省略する。
(実施の形態1)
図1に、本発明の実施の形態1に係る送信回路100の構成を示す。本例の送信回路100は、変調信号生成部110と、2系統の可変利得手段としてのアナログ回路部120,130と、2つの終段増幅手段としてのパワーアンプ(PA)140,150と、合成器160と、制御部170と、電圧制御部180と、局部発振器190と、を備えている。
変調信号生成部110は、定包絡線信号生成部111と、直交変調部112と、メモリ113と、を備えた構成となっている。アナログ回路部120は、D/A変換器121と、ローパスフィルタ(LPF)122と、ミキサ123と、ゲインコントロールアンプ(GCA)124と、で構成されている。アナログ回路部130は、D/A変換器131と、ローパスフィルタ(LPF)132と、ミキサ133と、ゲインコントロールアンプ(GCA)134と、で構成されている。
本例の送信回路100においては、出力周波数が基本周波数の場合には、変調信号生成部110は、入力のベースバンド信号(入力信号)Si、Sqを定包絡線信号生成部111に入力する。そして、変調信号生成部110は、ベクトル合成したときに入力信号Si、Sqが周波数ωaの搬送波周波数で直交変調した信号と等価になる2つの定包絡線信号、すなわち、第1定包絡線信号Sωa1及び第2定包絡線信号Sωa2を生成し、これらをアナログ回路部120、130にそれぞれ出力する。なお、このとき定包絡線信号生成部110は、メモリ113に予め格納されているルックアップテーブル(LUT)情報を参照して歪み補償を行う。
一方、送信回路100の出力レベルが所定の値以下で送信する場合には、変調信号生成部110は、ベースバンド信号Si、Sqを直交変調部112に入力する。そして、変調信号生成部110は、直交変調部112で直交変調した直交変調信号を、アナログ回路部120、130にそれぞれ出力する。
2つのアナログ回路部120、130は、入力したディジタル信号をD/A変換器121、131にてアナログ変換する。そして、アナログ回路部120、130は、LPF122、132にてD/A変換器121、131からのサンプリング周波数及び折り返し雑音成分を除去する。また、アナログ回路部120、130は、ミキサ123、133にて信号をアップコンバートし、GCA124、134にて信号の振幅レベルを可変する。
局部発振器190は、例えば、位相負帰還制御系(PLL:Phase Locked Loop)で制御される電圧制御発振器(VCO:Voltage Controlled Oscillator)を用いた周波数シンセサイザ等の発振回路であり、局部発振信号をミキサ123、133に出力する。なお、この局部発振器190は、外部の制御信号により周波数を切り替えることが可能であり、切り替え範囲が1つのVCOで対応が難しい場合には複数個のVCOを備えてもよい。
パワーアンプ140、150は、アナログ回路部120、130からの出力信号を増幅して合成器160へ出力する。合成器160は、例えば図2に示されるような無損失合成器、あるいはシレックス型合成器であり、パワーアンプ140、150で増幅された信号を合成して送信回路100の出力信号を得る。ここで、合成器160は、図3に示すように2つの入力信号が同相入力の場合は、入力インピーダンスが一定であり、入力信号に位相差がある場合はインピーダンスが変動する特徴を持つ。例えば60度の位相差を持った場合の入力インピーダンス特性を図4に示す。
電圧制御部180は、入力される制御信号C1に応じてパワーアンプ140、150の電源電圧を切り換える。
制御部170は、送信信号情報(主に周波数情報)に応じて、制御信号C1により電圧制御部180を制御してパワーアンプ140、150の電源電圧を切り換える。また、制御部170は、送信信号情報に応じて、制御信号C2、C3によりGCA124、134のゲイン(Gain)を制御する。さらに、制御部170は、送信信号情報に応じて、制御信号C4を変調信号生成部110に送出する。これにより、変調信号生成部110は、定包絡線信号生成部111、直交変調部112の切り換え制御、出力レベル制御、歪み補償制御等を行う。
ここで、変調信号生成部110、制御部170は、例えば、DSP(Digital Signal Processor)、CPU(Central Processing Unit)、又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)等で構成されるディジタル信号処理回路であり、それぞれの回路で行われる動作はディジタル信号の演算により処理される。
次に、図1のように構成された送信回路100の全体的な動作の流れについて説明する。この送信回路100は、例えば出力周波数に応じて送信方法を切り替えるように動作する。
すなわち、送信回路100は、出力周波数が基本周波数に設定されている場合においては、定包絡線信号生成部111が第1定包絡線信号Sωa1及び第2定包絡線信号Sωa2を出力してLINC増幅動作を行う。
一方、出力周波数が基本周波数以外の場合においては、局部発振器190の周波数を切り替えると共に、直交変調部112が2つのアナログ回路部120、130に直交変調信号を出力する。
また、送信回路100は、LINC増幅動作(LINC増幅モード)時と直交変調動作(直交変調モード)時とで、同じGCA値でも送信回路出力値は異なるので、Gainテーブルのオフセット(OFFSET)制御を行う。この直交変調動作時においては、電圧制御部180はパワーアンプ140、150を線形動作状態とする。この場合には、合成器160には同位相・同振幅の直交変調信号が入力されるので、パワーアンプ140、150の出力インピーダンスは一定となる。また、両モード時においてパワーアンプ140、150の負荷は同じなので、容易に高効率の負荷を取ることができる。
従って、この直交変調動作時においては、歪み補償を行う必要がないため、メモリ113に歪み補償を行うためのLUT情報を予め格納しておく必要がない。これにより、本例の送信回路100においては、メモリ113を小さくすることができ、回路規模の小型化・低コスト化を実現することができる。
以上のように、本発明の送信回路100によれば、基本周波数設定時には、変調信号生成部110は、入力のベースバンド信号(入力信号)Si、Sqを定包絡線信号生成部111に入力して、変調信号生成部110にて、ベクトル合成したときに入力信号Si、Sqが周波数ωaの搬送波周波数で直交変調した信号と等価になる2つの定包絡線信号である第1定包絡線信号Sωa1及び第2定包絡線信号Sωa2を生成し、これらをアナログ回路部120と130とにそれぞれ出力するLINC増幅動作を行う。一方、基本周波数以外の場合には、変調信号生成部110にて、ベースバンド信号Si、Sqを直交変調部112に入力し、直交変調部112で直交変調した直交変調信号を、アナログ回路部120と130とにそれぞれ出力する直交変調増幅器として動作する。これにより、高効率(低消費電力)、小型及び低コストで、複数の周波数に対応可能な送信回路を実現することができる。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2に係る送信回路の構成を示すブロック図である。本例の送信回路200は、図1に示す実施の形態1の送信回路100に対して電源制御部210、切り換え部220を付加した構成となっている。また、この送信回路200では、電圧制御部180としてDCDCコンバータを用いている。
電源制御部210は、制御部230から入力される制御信号C5によりアナログ回路130の電源のON/OFF制御を行う。
切り換え部220は、2つのスイッチ221、222を有している。これらのスイッチ221、222は、制御部230から入力される制御信号C6により、各アナログ回路120、130とパワーアンプ140、150との接続を切り換える。つまり、切り換え部220は、アナログ回路部120、130をそれぞれパワーアンプ140、150に接続するか、アナログ回路部120の出力をパワーアンプ140、150に接続するかの切り換えを、2つのスイッチ221、222で行う。
本例の送信回路200においては、基本周波数設定時には、電源制御部210によりアナログ回路部130の電源をONして、アナログ回路部130を動作状態に設定する。また、この場合には、切り換え部220は、アナログ回路120、130の各々の出力端子をパワーアンプ140、150の入力端子にそれぞれ接続するように、2つのスイッチ221、222を切り換える。
その他の動作は、実施の形態1に係る送信装置100の基本周波数設定時と同じであるので、その説明は省略する。
一方、基本周波数以外の場合には、電源制御部210によりアナログ回路部130の電源をOFFして、アナログ回路部130を休止状態に設定する。また、この場合には、切り換え部220は、アナログ回路部120の出力端子を各パワーアンプ140、150の入力端子に接続するように、2つのスイッチ221、222を切り換える。
図6に、切り換え部220の一例を示す。図6に示す2つのスイッチ221、222は、PIN Diode等を用いた半導体スイッチであり、221はON/OFFスイッチ、222は単極双投スイッチ(SPDT:Single Pole Double Throw)である。
図6に示すIn1は、アナログ回路部120からの出力の入力端であり、In2は、アナログ回路部130からの出力の入力端である。また、Out1は、パワーアンプ140への出力端であり、Out2は、パワーアンプ150への出力端である。
ここで、アナログ回路部120からの入力端In1からスイッチ221までの線路距離をa[mm]、スイッチ221からパワーアンプ140への出力端Out1までの線路距離をb[mm]とする。また、アナログ回路部130からの入力端In2からスイッチ222までの線路距離をb[mm]、スイッチ222からパワーアンプ150への出力端Out2までの線路距離をa[mm]とする。
このように構成した切り換え部220は、スイッチ221とスイッチ222の線路距離をb−a[mm]とすることで、LINC増幅モード、直交変調モードのどちらの状態でも、アナログ回路部120、130からの入力端In1、In2からパワーアンプ140、150への出力端Out1、Out2までの距離が同じになる。
この切り換え部220を用いた場合の動作は、実施の形態1に係る送信装置100の基本周波数以外の場合と同じであるので、その説明は省略する。
以上のように、本発明の送信回路200によれば、制御部230からの制御信号C6により切り換え部220の各スイッチ221、222をON/OFF制御することで、基本周波数設定時にはアナログ回路部120、130がそれぞれパワーアンプ140、150に接続されてLINC増幅モードで動作し、基本周波数以外の場合にはアナログ回路部120のみがパワーアンプ140、150に接続されて直交変調増幅器として動作する。これにより、高効率(低消費電力)、小型及び低コストで、複数の周波数に対応可能な送信回路を実現できる。
なお、この切り換え部220の2つのスイッチ221、222としてのPIN Diode等を用いた半導体スイッチには、ロスや電気長がある。そこで、この切り換え部220としては、例えば図7に示すように、スイッチ221とパワーアンプ140への出力端Out1との間に整合部223を設け、LINC増幅モードと直交変調モードとの切り換えによって生じる半導体スイッチのロスや電気長の誤差を、整合部223で吸収するように構成してもよい。
また、このアンプ切り換え部220としては、図8に示すように、3つのスイッチ222,224,225を用いて、LINC増幅モードと直交変調モードとのとのどちらの状態でも、アナログ回路部120、130からの入力端In1、In2からパワーアンプ140,150への出力端Out1,Out2までの距離が同じになるように構成してもよい。
(実施の形態3)
図9は、本発明の実施の形態3に係る送信回路の構成を示すブロック図である。本例の送信回路300は、図5に示した実施の形態2に係る送信回路200の入力段に、システム1回路部310と、システム2回路部320とを付加した構成となっている。
本例の送信回路300においては、例えば、OFDM変調部からなるシステム1回路部310は基本周波数で動作し、CDMA変調部からなるシステム2回路部320は、基本周波数設定以外で動作する。
本例の送信回路300は、周波数帯が異なる複数のシステムを搭載した場合に、使用するシステムの切り替えに応じて、実施の形態2に係る送信回路200の場合と同様に、局部発振器190の周波数及び送信動作を切り替える。
すなわち、本例の送信回路300においては、基本周波数で使用するシステム1回路部310の動作時には、電源制御部210によりアナログ回路部130の電源をONして、アナログ回路部130を動作状態に設定する。また、この場合には、切り換え部220は、アナログ回路120、130の各々の出力端子をパワーアンプ140、150の入力端子にそれぞれ接続するように、2つのスイッチ221、222を切り換える。
その他の動作は、実施の形態2に係る送信装置200の基本周波数設定時と同じであるので、その説明は省略する。
一方、基本周波数以外の周波数で使用するシステム2回路部320の動作時には、電源制御部210によりアナログ回路部130の電源をOFFして、アナログ回路部130を休止状態に設定する。また、この場合には、切り換え部220は、アナログ回路部120の出力端子を各パワーアンプ140、150の入力端子に接続するように、2つのスイッチ221、222を切り換える。
以上のように、本発明の送信回路300によれば、基本周波数で使用するシステム1回路部310の動作時には、制御部230からの制御信号C6により切り換え部220の各スイッチ221、222をON/OFF制御することで、基本周波数設定時にはアナログ回路部120、130がそれぞれパワーアンプ140、150に接続されてLINC増幅モードで動作し、基本周波数以外で動作するシステム2動作時には、アナログ回路部120のみの片系がパワーアンプ140、150に接続されて直交変調増幅器として動作する。これにより、高効率(低消費電力)、小型及び低コストで、複数の周波数に対応可能な送信回路を実現できる。
本発明に係る送信回路は、高効率(低消費電力)、小型及び低コストで、複数の周波数に対応可能な送信回路を実現することができるので、無線通信や放送等に用いられる送信装置において送信電力制御を行いながら信号を増幅して出力する送信回路、この送信回路を備える無線基地局、及び無線端末装置として有用である。
本発明は、無線信号を増幅して送信する送信回路等に関し、特に、無線通信に用いられる送信装置において出力信号を複数の帯域に切り替え可能な送信回路、この送信回路を備える無線基地局、及び無線端末装置に関する。
従来、この種の送信回路では、送信電力のダイナミックレンジを大きく保ちながら、増幅器の電力効率の劣化を防ぐために、例えば、送信電力に応じて可変利得器の利得と増幅器のバイアス電流を制御する手法が提案されている(特許文献1参照)。
近年、無線通信や放送などの送信装置においては、ディジタル変調信号を送信する場合が多くなっている。このような送信装置では、送信信号の多値化が進み、送信信号の振幅方向に情報を載せることが可能になった。このため、この種の送信装置に用いる増幅器では、送信信号の増幅時に振幅方向の歪みが生じないようにする必要があり、線形性が求められている。一方で、送信回路の増幅器には、その消費電力を削減するために、高い電力効率が要求されている。このようなことから、この種の送信回路では、増幅器の線形性及び高い電力効率を確保するために、歪み補償や効率改善のための様々な手法が提案されている。
このような増幅器の線形性及び高い電力効率を確保する手法の1つに、LINC(Linear Amplification with Nonlinear Components)方式と呼ばれるものがある。このLINC方式による増幅器(以下、「LINC増幅器」という)では、送信信号を2つの定包絡線信号に分岐し、分岐した2つの定包絡線信号を増幅した後に合成するようにしている。このLINC増幅器では、送信信号が振幅情報の乗っていない2つの定包絡線信号に分岐されるので、これらの定包絡線信号を電力効率が高い非線形増幅器で増幅することができる。従って、このようなLINC方式による増幅器(LINC増幅器)においては、出力信号の線形性の確保と電力効率の向上との両立を図りながら送信信号を増幅することが可能となる。
特開2003−332859号公報
ところで、日本では、800MHz帯を使用するPDC(Personal Digital Cellular)と2GHz帯を使用するW−CDMA(Wideband-Code division Multiple Access)とを併用する携帯無線機が発売されている。一方、海外でも、900MHz帯を使用するGSM(Global System for Mobile Communications)、1.8GHz帯を使用するDCS(Digital Communication System)、1.9GHz帯を使用するPCS(Personal Communication Services)、2GHz帯を使用するUMTS(Universal Mobile Telecommunications System)を併用する携帯無線機が発売されており、その送信回路にはマルチバンド化の要望が高まっている。
LINC増幅器では、その出力信号の周波数を切り替える方法として、ローカル周波数を変更して出力周波数を切り替える方法がある。しかし、ローカル周波数のみを変更する方式のLINC増幅器では、ローカル周波数を設計周波数から大きく切り替えると、合成器の周波数特性のため、出力レベルが低下すると共に、隣接チャネル漏洩電力比(ACLR:Adjacent Channel Leakage power Ratio)が劣化するという課題がある。そこで、このようなLINC増幅器においては、周波数を大きく切り替える場合に、ローカル周波数
と当該ローカル周波数に対応した合成器とを同時に切り替える方法を採っている。
しかしながら、この種の出力周波数切り換え型のLINC増幅器では、使用する複数の出力周波数のそれぞれに対応する複数の合成器を設ける必要がある。一般に、合成器は、電気長が1/2λの線路を2本必要としている。このため、従来のこのようなLINC増幅器を備えた送信回路では、合成器を複数設けた場合、その回路規模が大きくなるという課題があった。
本発明は、高効率(低消費電力)、小型及び低コストで、複数の周波数に対応可能な送信回路、この送信回路を備える無線基地局、及び無線端末装置を提供する。
本発明の送信回路は、入力信号から複数の定包絡線信号又は直交変調信号を生成する変調信号生成手段と、前記変調信号生成手段により生成された前記複数の定包絡線信号又は直交変調信号のレベルを制御する複数系統の可変利得手段と、前記複数系統の可変利得手段から出力された各信号をそれぞれ増幅する複数の終段増幅手段と、前記複数の終段増幅手段によって増幅された各信号を合成する合成手段と、出力周波数が基本周波数に設定されている場合には、前記変調信号生成手段よって前記複数の定包絡線信号を生成し、前記複数の終段増幅手段のバイアスを制御することにより前記合成手段の出力レベルを制御し、前記出力周波数が前記基本周波数以外の場合には、前記変調信号生成手段よって前記直交変調信号を生成し、生成した前記直交変調信号の出力レベルを前記複数系統の可変利得手段で制御する制御手段と、を具備する構成を採る。
本発明によれば、出力周波数が基本周波数に設定されている場合には、2つの終段増幅手段を非線形動作させながら送信電力制御を行うことができるので、高効率動作が可能となる。一方、出力周波数が基本周波数以外の場合には、合成手段に同位相・同振幅の直交変調信号が入力されるので、2つの終段増幅手段の出力インピーダンスが一定となり、2つの終段増幅手段の負荷が同じになるので容易に高効率の負荷を取ることができ、高効率で動作するようになる。また、出力周波数が基本周波数以外の場合には、歪み補償を行う必要がないので、ルックアップテーブル情報を格納しておく必要がなく、LUTのメモリが小さくて済み、回路規模の小型化・低コスト化が実現できる。このように、本発明によれば、出力周波数が基本周波数に設定されている場合には、LINC方式で非線形増幅するLINC増幅器として動作し、出力周波数が基本周波数以外の場合には、直交変調信号を線形増幅する直交変調増幅器として動作するので、高効率(低消費電力)、小型及び低コストで、複数の周波数に対応可能な送信回路を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各実施の形態に用いる図面において、同一の構成要素は同一の符号を付し、かつ重複する説明は可能な限り省略する。
(実施の形態1)
図1に、本発明の実施の形態1に係る送信回路100の構成を示す。本例の送信回路100は、変調信号生成部110と、2系統の可変利得手段としてのアナログ回路部120,130と、2つの終段増幅手段としてのパワーアンプ(PA)140,150と、合成器160と、制御部170と、電圧制御部180と、局部発振器190と、を備えている。
変調信号生成部110は、定包絡線信号生成部111と、直交変調部112と、メモリ113と、を備えた構成となっている。アナログ回路部120は、D/A変換器121と、ローパスフィルタ(LPF)122と、ミキサ123と、ゲインコントロールアンプ(GCA)124と、で構成されている。アナログ回路部130は、D/A変換器131と、ローパスフィルタ(LPF)132と、ミキサ133と、ゲインコントロールアンプ(GCA)134と、で構成されている。
本例の送信回路100においては、出力周波数が基本周波数の場合には、変調信号生成部110は、入力のベースバンド信号(入力信号)Si、Sqを定包絡線信号生成部111に入力する。そして、変調信号生成部110は、ベクトル合成したときに入力信号Si、Sqが周波数ωaの搬送波周波数で直交変調した信号と等価になる2つの定包絡線信号、すなわち、第1定包絡線信号Sωa1及び第2定包絡線信号Sωa2を生成し、これらをアナログ回路部120、130にそれぞれ出力する。なお、このとき定包絡線信号生成部110は、メモリ113に予め格納されているルックアップテーブル(LUT)情報を参照して歪み補償を行う。
一方、送信回路100の出力レベルが所定の値以下で送信する場合には、変調信号生成部110は、ベースバンド信号Si、Sqを直交変調部112に入力する。そして、変調信号生成部110は、直交変調部112で直交変調した直交変調信号を、アナログ回路部120、130にそれぞれ出力する。
2つのアナログ回路部120、130は、入力したディジタル信号をD/A変換器121、131にてアナログ変換する。そして、アナログ回路部120、130は、LPF122、132にてD/A変換器121、131からのサンプリング周波数及び折り返し雑音成分を除去する。また、アナログ回路部120、130は、ミキサ123、133にて信号をアップコンバートし、GCA124、134にて信号の振幅レベルを可変する。
局部発振器190は、例えば、位相負帰還制御系(PLL:Phase Locked Loop)で制御される電圧制御発振器(VCO:Voltage Controlled Oscillator)を用いた周波数シンセサイザ等の発振回路であり、局部発振信号をミキサ123、133に出力する。なお、この局部発振器190は、外部の制御信号により周波数を切り替えることが可能であり、切り替え範囲が1つのVCOで対応が難しい場合には複数個のVCOを備えてもよい。
パワーアンプ140、150は、アナログ回路部120、130からの出力信号を増幅して合成器160へ出力する。合成器160は、例えば図2に示されるような無損失合成
器、あるいはシレックス型合成器であり、パワーアンプ140、150で増幅された信号を合成して送信回路100の出力信号を得る。ここで、合成器160は、図3に示すように2つの入力信号が同相入力の場合は、入力インピーダンスが一定であり、入力信号に位相差がある場合はインピーダンスが変動する特徴を持つ。例えば60度の位相差を持った場合の入力インピーダンス特性を図4に示す。
電圧制御部180は、入力される制御信号C1に応じてパワーアンプ140、150の電源電圧を切り換える。
制御部170は、送信信号情報(主に周波数情報)に応じて、制御信号C1により電圧制御部180を制御してパワーアンプ140、150の電源電圧を切り換える。また、制御部170は、送信信号情報に応じて、制御信号C2、C3によりGCA124、134のゲイン(Gain)を制御する。さらに、制御部170は、送信信号情報に応じて、制御信号C4を変調信号生成部110に送出する。これにより、変調信号生成部110は、定包絡線信号生成部111、直交変調部112の切り換え制御、出力レベル制御、歪み補償制御等を行う。
ここで、変調信号生成部110、制御部170は、例えば、DSP(Digital Signal Processor)、CPU(Central Processing Unit)、又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)等で構成されるディジタル信号処理回路であり、それぞれの回路で行われる動作はディジタル信号の演算により処理される。
次に、図1のように構成された送信回路100の全体的な動作の流れについて説明する。この送信回路100は、例えば出力周波数に応じて送信方法を切り替えるように動作する。
すなわち、送信回路100は、出力周波数が基本周波数に設定されている場合においては、定包絡線信号生成部111が第1定包絡線信号Sωa1及び第2定包絡線信号Sωa2を出力してLINC増幅動作を行う。
一方、出力周波数が基本周波数以外の場合においては、局部発振器190の周波数を切り替えると共に、直交変調部112が2つのアナログ回路部120、130に直交変調信号を出力する。
また、送信回路100は、LINC増幅動作(LINC増幅モード)時と直交変調動作(直交変調モード)時とで、同じGCA値でも送信回路出力値は異なるので、Gainテーブルのオフセット(OFFSET)制御を行う。この直交変調動作時においては、電圧制御部180はパワーアンプ140、150を線形動作状態とする。この場合には、合成器160には同位相・同振幅の直交変調信号が入力されるので、パワーアンプ140、150の出力インピーダンスは一定となる。また、両モード時においてパワーアンプ140、150の負荷は同じなので、容易に高効率の負荷を取ることができる。
従って、この直交変調動作時においては、歪み補償を行う必要がないため、メモリ113に歪み補償を行うためのLUT情報を予め格納しておく必要がない。これにより、本例の送信回路100においては、メモリ113を小さくすることができ、回路規模の小型化・低コスト化を実現することができる。
以上のように、本発明の送信回路100によれば、基本周波数設定時には、変調信号生成部110は、入力のベースバンド信号(入力信号)Si、Sqを定包絡線信号生成部111に入力して、変調信号生成部110にて、ベクトル合成したときに入力信号Si、S
qが周波数ωaの搬送波周波数で直交変調した信号と等価になる2つの定包絡線信号である第1定包絡線信号Sωa1及び第2定包絡線信号Sωa2を生成し、これらをアナログ回路部120と130とにそれぞれ出力するLINC増幅動作を行う。一方、基本周波数以外の場合には、変調信号生成部110にて、ベースバンド信号Si、Sqを直交変調部112に入力し、直交変調部112で直交変調した直交変調信号を、アナログ回路部120と130とにそれぞれ出力する直交変調増幅器として動作する。これにより、高効率(低消費電力)、小型及び低コストで、複数の周波数に対応可能な送信回路を実現することができる。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2に係る送信回路の構成を示すブロック図である。本例の送信回路200は、図1に示す実施の形態1の送信回路100に対して電源制御部210、切り換え部220を付加した構成となっている。また、この送信回路200では、電圧制御部180としてDCDCコンバータを用いている。
電源制御部210は、制御部230から入力される制御信号C5によりアナログ回路130の電源のON/OFF制御を行う。
切り換え部220は、2つのスイッチ221、222を有している。これらのスイッチ221、222は、制御部230から入力される制御信号C6により、各アナログ回路120、130とパワーアンプ140、150との接続を切り換える。つまり、切り換え部220は、アナログ回路部120、130をそれぞれパワーアンプ140、150に接続するか、アナログ回路部120の出力をパワーアンプ140、150に接続するかの切り換えを、2つのスイッチ221、222で行う。
本例の送信回路200においては、基本周波数設定時には、電源制御部210によりアナログ回路部130の電源をONして、アナログ回路部130を動作状態に設定する。また、この場合には、切り換え部220は、アナログ回路120、130の各々の出力端子をパワーアンプ140、150の入力端子にそれぞれ接続するように、2つのスイッチ221、222を切り換える。
その他の動作は、実施の形態1に係る送信装置100の基本周波数設定時と同じであるので、その説明は省略する。
一方、基本周波数以外の場合には、電源制御部210によりアナログ回路部130の電源をOFFして、アナログ回路部130を休止状態に設定する。また、この場合には、切り換え部220は、アナログ回路部120の出力端子を各パワーアンプ140、150の入力端子に接続するように、2つのスイッチ221、222を切り換える。
図6に、切り換え部220の一例を示す。図6に示す2つのスイッチ221、222は、PIN Diode等を用いた半導体スイッチであり、221はON/OFFスイッチ、222は単極双投スイッチ(SPDT:Single Pole Double Throw)である。
図6に示すIn1は、アナログ回路部120からの出力の入力端であり、In2は、アナログ回路部130からの出力の入力端である。また、Out1は、パワーアンプ140への出力端であり、Out2は、パワーアンプ150への出力端である。
ここで、アナログ回路部120からの入力端In1からスイッチ221までの線路距離をa[mm]、スイッチ221からパワーアンプ140への出力端Out1までの線路距離をb[mm]とする。また、アナログ回路部130からの入力端In2からスイッチ2
22までの線路距離をb[mm]、スイッチ222からパワーアンプ150への出力端Out2までの線路距離をa[mm]とする。
このように構成した切り換え部220は、スイッチ221とスイッチ222の線路距離をb−a[mm]とすることで、LINC増幅モード、直交変調モードのどちらの状態でも、アナログ回路部120、130からの入力端In1、In2からパワーアンプ140、150への出力端Out1、Out2までの距離が同じになる。
この切り換え部220を用いた場合の動作は、実施の形態1に係る送信装置100の基本周波数以外の場合と同じであるので、その説明は省略する。
以上のように、本発明の送信回路200によれば、制御部230からの制御信号C6により切り換え部220の各スイッチ221、222をON/OFF制御することで、基本周波数設定時にはアナログ回路部120、130がそれぞれパワーアンプ140、150に接続されてLINC増幅モードで動作し、基本周波数以外の場合にはアナログ回路部120のみがパワーアンプ140、150に接続されて直交変調増幅器として動作する。これにより、高効率(低消費電力)、小型及び低コストで、複数の周波数に対応可能な送信回路を実現できる。
なお、この切り換え部220の2つのスイッチ221、222としてのPIN Diode等を用いた半導体スイッチには、ロスや電気長がある。そこで、この切り換え部220としては、例えば図7に示すように、スイッチ221とパワーアンプ140への出力端Out1との間に整合部223を設け、LINC増幅モードと直交変調モードとの切り換えによって生じる半導体スイッチのロスや電気長の誤差を、整合部223で吸収するように構成してもよい。
また、このアンプ切り換え部220としては、図8に示すように、3つのスイッチ222,224,225を用いて、LINC増幅モードと直交変調モードとのとのどちらの状態でも、アナログ回路部120、130からの入力端In1、In2からパワーアンプ140,150への出力端Out1,Out2までの距離が同じになるように構成してもよい。
(実施の形態3)
図9は、本発明の実施の形態3に係る送信回路の構成を示すブロック図である。本例の送信回路300は、図5に示した実施の形態2に係る送信回路200の入力段に、システム1回路部310と、システム2回路部320とを付加した構成となっている。
本例の送信回路300においては、例えば、OFDM変調部からなるシステム1回路部310は基本周波数で動作し、CDMA変調部からなるシステム2回路部320は、基本周波数設定以外で動作する。
本例の送信回路300は、周波数帯が異なる複数のシステムを搭載した場合に、使用するシステムの切り替えに応じて、実施の形態2に係る送信回路200の場合と同様に、局部発振器190の周波数及び送信動作を切り替える。
すなわち、本例の送信回路300においては、基本周波数で使用するシステム1回路部310の動作時には、電源制御部210によりアナログ回路部130の電源をONして、アナログ回路部130を動作状態に設定する。また、この場合には、切り換え部220は、アナログ回路120、130の各々の出力端子をパワーアンプ140、150の入力端子にそれぞれ接続するように、2つのスイッチ221、222を切り換える。
その他の動作は、実施の形態2に係る送信装置200の基本周波数設定時と同じであるので、その説明は省略する。
一方、基本周波数以外の周波数で使用するシステム2回路部320の動作時には、電源制御部210によりアナログ回路部130の電源をOFFして、アナログ回路部130を休止状態に設定する。また、この場合には、切り換え部220は、アナログ回路部120の出力端子を各パワーアンプ140、150の入力端子に接続するように、2つのスイッチ221、222を切り換える。
以上のように、本発明の送信回路300によれば、基本周波数で使用するシステム1回路部310の動作時には、制御部230からの制御信号C6により切り換え部220の各スイッチ221、222をON/OFF制御することで、基本周波数設定時にはアナログ回路部120、130がそれぞれパワーアンプ140、150に接続されてLINC増幅モードで動作し、基本周波数以外で動作するシステム2動作時には、アナログ回路部120のみの片系がパワーアンプ140、150に接続されて直交変調増幅器として動作する。これにより、高効率(低消費電力)、小型及び低コストで、複数の周波数に対応可能な送信回路を実現できる。
本発明に係る送信回路は、高効率(低消費電力)、小型及び低コストで、複数の周波数に対応可能な送信回路を実現することができるので、無線通信や放送等に用いられる送信装置において送信電力制御を行いながら信号を増幅して出力する送信回路、この送信回路を備える無線基地局、及び無線端末装置として有用である。
本発明の実施の形態1に係る送信回路の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1に係る送信回路の合成器の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1に係る送信回路の合成器の2つの入力信号が同相入力の場合の入力インピーダンス特性を示すグラフ 本発明の実施の形態1に係る送信回路の合成器の2つの入力信号に位相差がある場合の入力インピーダンス特性を示すグラフ 本発明の実施の形態2に係る送信回路の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態2に係る送信回路のアンプ切り換え部の構成例を示す概略構成図 本発明の実施の形態2に係る送信回路のアンプ切り換え部の他の構成例を示す概略構成図 本発明の実施の形態2に係る送信回路のアンプ切り換え部のさらに他の構成例を示す概略構成図 本発明の実施の形態3に係る送信回路の構成を示すブロック図

Claims (6)

  1. 入力信号から複数の定包絡線信号又は直交変調信号を生成する変調信号生成手段と、
    前記変調信号生成手段により生成された前記複数の定包絡線信号又は直交変調信号のレベルを制御する複数系統の可変利得手段と、
    前記複数系統の可変利得手段から出力された各信号をそれぞれ増幅する複数の終段増幅手段と、
    前記複数の終段増幅手段によって増幅された各信号を合成する合成手段と、
    出力周波数が基本周波数に設定されている場合には、前記変調信号生成手段よって前記複数の定包絡線信号を生成し、前記複数の終段増幅手段のバイアスを制御することにより前記合成手段の出力レベルを制御し、前記出力周波数が前記基本周波数以外の場合には、前記変調信号生成手段よって前記直交変調信号を生成し、生成した前記直交変調信号の出力レベルを前記複数系統の可変利得手段で制御する制御手段と、を具備する送信回路。
  2. 前記複数系統の可変利得手段のうちの1つ以外の系統の可変利得手段の動作を停止する電源制御手段と、
    前記複数系統の可変利得手段の各出力を前記複数の終段増幅手段にそれぞれ入力するか、前記複数系統の可変利得手段のうちの1つの系統の可変利得手段のみの出力を前記複数の終段増幅手段にそれぞれ入力するかの切り換えを行う切り換え手段と、をさらに備え、
    前記基本周波数以外の場合には、前記電源制御手段により前記複数系統の可変利得手段のうちの1つ以外の系統の可変利得手段の動作を停止し、かつ前記切り換え手段により前記1つの系統の可変利得手段のみの出力を前記複数の終段増幅手段にそれぞれ入力するように切り換える
    請求項1に記載の送信回路。
  3. 前記切り換え手段は、
    前記複数系統の可変利得手段の各出力を前記複数の終段増幅手段にそれぞれ入力するように、前記複数系統の可変利得手段と前記複数の終段増幅手段との接続を継断する切り換えスイッチと、
    前記複数系統の可変利得手段のうちの1つの系統の可変利得手段のみの出力を前記複数の終段増幅手段にそれぞれ入力するように、前記複数系統の可変利得手段のうちの1つの系統の可変利得手段と、前記複数の終段増幅手段との接続を継断する接続スイッチと、で構成され、
    前記接続スイッチ及び前記切り換えスイッチは、前記基本周波数の設定時と前記基本周波数以外の場合とで、前記複数の終段増幅手段への入力信号が同位相になるような線路長を保つように配置されている
    請求項2に記載の送信回路。
  4. 前記変調信号生成手段の入力段に、前記基本周波数で動作する第1のシステムの回路部と、前記基本周波数以外の周波数で動作する第2のシステムの回路部と、
    をさらに具備する請求項2に記載の送信回路。
  5. 請求項1に記載の送信回路を備えた無線基地局装置。
  6. 請求項1に記載の送信回路を備えた無線端末装置。
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