JP5754139B2 - 合成型増幅器、送信機及び合成型増幅器制御方法 - Google Patents

合成型増幅器、送信機及び合成型増幅器制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、合成型増幅器、送信機及び合成型増幅器制御方法に関する。
近年、移動無線通信端末が広く普及してきている。さらに、その移動無線通信端末に対する高速データサービスの需要が拡大してきている。これら近年の状況に伴って、基地局では、送信出力の増大が急務となってきている。このように基地局の送信出力を大きくするためには、高出力送信増幅器(HPA)が必要とされる。また、高出力送信増幅器では、単に送信出力を増大させるだけではなく、高い電力効率も求められている。そこで、送信出力を増幅し、さらに電力効率を上げるために、複数のHPAを有している合成型高出力増幅器(C−HPA:Composite-High Power Amplifier)という高出力送信増幅器が導入されてきている。また、C−HPAにした場合、入力された信号を均一に増幅することができるという利点もある。このようなC−HPAの例として、Outphasing法を用いた増幅器やドハティ増幅器などがある。Outphasing法とは、LINC(Linear Amplification with Nonlinear Components)と呼ばれる非線形要素を用いて線形増幅を行う増幅方法である。また、ドハティ増幅器は、高出力時には2個の増幅器を同時に動作させ、低出力時には一方の増幅器のみを動作させる増幅器である。
このような高出力送信増幅器において、高い電力効率で出力を得るために増幅特性の非線形領域の増幅作用を行わせる場合、相互変調歪が生じてしまう。そして、このようなHPAの非線形性により発生する信号の歪は、EVM(Error Vector Magnitude)やBER(Bit Error Rate)などの劣化を引き起こす原因となる。
そこで、電力効率と高出力増幅器の線形性とを両立させるために、様々な歪補償方式が提案されてきている。そして、より効率的で費用効果の高い歪補償方式の一つとして、デジタルプリディストーション(DPD:Digital Predistortion)という技術が提案されている。
図10は、従来例を説明するための図である。図10には、DPD型のC−HPAが記載されている。図10において、C−HPAは、増幅器301〜303、カプラ/タップ311〜313、結合器320、減算器331〜333、LMS(Least Mean Square)処理部341〜343、乗算器351〜353及びアンテナ360を有している。以下では、増幅器301〜303を区別しないときは、単に「増幅器300」という。また、カプラ/タップ311〜313を区別しないといは、単に「カプラ/タップ310」という。また、減算器331〜333を区別しないときは、単に「減算器330」という。また、LMS処理部341〜343を区別しないときは、単に「LMS処理部340」という。さらに、乗算器351〜353を区別しないときは、単に「乗算器350」という。本実施形態では3つの増幅器300しか記載していないが、図10のC−HPAは実際にはN個の増幅器300を有している。増幅器303がN番目の増幅器にあたる。また、各増幅器300に対応するカプラ/タップ310、減算器330、LMS処理部340及び乗算器350もそれぞれN個有るものとする。
図10に示すように、増幅器300から出力された信号yi(i=1〜N)は、カプラ/タップ310に入力される。カプラ/タップ310は信号yiを増幅前の信号レベルに戻し減算器330へフィードバック信号yiとして出力する。そして、減算器330は、入力された信号xi(i=1〜N)からフィードバック信号yiを減算して誤差信号を求める。そして、減算器330は、求めた誤差信号をLMS処理部340へ出力する。LMS処理部340は、減算器330から入力された誤差信号に対しLMS処理を行い訂正(プリディストタ)信号hi(i=1〜N)を算出する。そして、LMS処理部340は、訂正信号hiを乗算器350へ出力する。乗算器350は、入力された信号xiに対して訂正信号hiを乗算する。ただし、信号xiはI信号を実数部、Q信号を虚数部とした複素I/Q信号であるので、乗算器350では実際には複素数の乗算が行われる。このように、訂正信号hiをxiに乗算することで、入力された信号xiに対して増幅器300の歪特性の逆特性が付加される。これにより、各増幅器300において生じる歪が打ち消され、各増幅器300からは歪のない信号が出力される。そして、結合器320が、各増幅器300から出力された歪のない信号を結合して出力信号を生成する。そして、生成された出力信号は、アンテナ360から出力される。
特開2003−32055号公報 米国特許第6,111,462号
Qurehi j.H. et al, "90-W Peak Power GaN Outphasing Amplifier With Optimum Input Signal Conditioning", IEEE Trans On Theory And Techniques, 2009, vol.57, No.8, pp.1925-1935 Altera. Application Note 314. "Digital predistorter reference design" Ilkka Hakala et al, "A 2.14-GHz Chireix Outphasing Transmitter", IEEE Trans On Microwave Theory And Techniques Vol.53, No.6, June 2005 W.C.Edmund et al, "A Mixed Signal Approach Towards Linear And Efficient N-Way Doherty Amplifiers", IEEE Trans On Microwave Theory And Techniques, Vol.55, No.5, May 2007 Paloma Garcla, Jesus de Mingo, Member, IEEE, Antonio Valdovios, and Alfonso Ortega "An Adaptive Digital Method of Imbalances Cancellation in LINC Transmitters", IEEE TRANSACTIONS ON VEHICULAR TECHNOLOGY, Vol.54, No.3, MAY 2005 P. Jardin and G. Baudoin, "Filter Look Up Table method for Power Amplifier Linearization," IEEE TRANSACTIONS ON INSTRUMENTATION AND MEASURMENT 2007, Vol.56; MUMB 3, pages 1076-1087
しかしながら、従来のDPD型のC−HPAでは、各HPAから出力された信号をカプラ/タップによってフィードバック信号としている。このように、カプラ/タップを用いて各HPAからの出力信号をフィードバック信号とした場合、MMIC(Monolithic Microwave Integrated Circuit)において余分な出力を多数生成してしまい、コストやサイズを増大させ、信頼性を悪化させる。さらに、カプラやタップを実装する問題として、HPA出力に配置されたタップやカプラは絶縁を有しており、この絶縁がHPSの出力間で相互作用による障害となる。
これに対して、カプラやタップを用いない場合C−HPAからの出力としては各HPAからの出力が結合された信号しか取得できない。一般的に、C−HPAからの出力を分析することにより、各HPAからの出力を取得することは困難であり、各HPAの伝達関数fiに対応した訂正信号hi(1〜N)を見つけることは困難である。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、各増幅器からの出力を結合した信号を基に各増幅器による信号の歪を除去する合成型増幅器、送信機及び合成型増幅器制御方法を提供することを目的とする。
本願の開示する合成型増幅器、送信機及び合成型増幅器制御方法は、一つの態様において、第1〜第N増幅器は、入力された信号を増幅し出力する。信号入力部は、各前記増幅器に所定値の信号を入力する第1信号、並びに、第1増幅器及び第k+1(k=1〜N)〜第N増幅器に前記所定値の信号を入力し、且つ第2〜第k増幅器に前記所定値の符号を逆にした信号を入力する第k信号であって、一回の入力で各前記増幅器に入力する信号を1行としてN行並べた行列を前記所定値で割ったものが
Figure 0005754139
という所定行列となる第1〜第N信号のそれぞれを分配して各前記増幅器に順次入力する。信号加算部は、前記入力信号毎に各前記増幅器からの出力を加算する。フィードバック信号算出部は、前記信号毎の出力の加算結果を1〜Nの順番に並べたN次元ベクトルと前記Lの逆行列とを乗算し、前記各増幅器に対するフィードバック信号を算出する。補正部は、前記フィードバック信号を用いて各前記増幅器における信号の歪みを補正する。
本願の開示する合成型増幅器、送信機及び合成型増幅器制御方法の一つの態様によれば、各増幅器からの出力を結合した信号を用いて各増幅器による信号の歪を除去することができる。これにより、各増幅器の出力に対応したカプラやタップが不要となるので、合成型増幅器のサイズを小さくでき、製造コストが抑えられ、さらに信頼性を高めることができるという効果を奏する。
図1は、送信機の全体構成を示す図である。 図2は、実施例1に係るC−HPAのブロック図である。 図3は、実施例1に係るC−HPAのフィードバック信号算出を説明するための概略図である。 図4は、増幅器が2個の場合の実施例1に係るC−HPAのフィードバック信号算出を説明するための図である。 図5は、実施例1に係るC−HPAの歪補償処理を説明するためのフローチャートである。 図6は、実施例2に係るC−HPAのブロック図である。 図7は、実施例2に係るC−HPAのフィードバック信号算出を説明するための概略図である。 図8は、実施例2に係るC−HPAの歪補償処理を説明するためのフローチャートである。 図9は、本実施例に係るC−HPAを用いた場合の歪除去の効果を説明するための図である。 図10は、従来例を説明するための図である。
以下に、本願の開示する合成型増幅器、送信機及び合成型増幅器制御方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施例により本願の開示する合成型増幅器、送信機及び合成型増幅器制御方法が限定されるものではない。
図1は、送信機の全体構成を示す図である。本実施例に係る送信機1は、図1に示すように、C−HPA10、乗算器11、局部発振機12、アンテナ13及びモード切替部14を有している。まず、図1を用いて本実施例に係る送信機1の全体的な動作を説明する。その後、本実施例に係るC−HPA10における歪補償について詳細に説明する。
ベースバンド信号生成部2は、音声などの入力されたデータに基づいてベースバンド信号を生成する。そして、ベースバンド信号生成部2は、生成したベースバンド信号を送信機1へ出力する。
乗算器11は、ベースバンド信号の入力をベースバンド信号生成部2から受ける。さらに、乗算器11は、局部発振信号の入力を局部発振機12から受ける。そして、乗算器11は、ベースバンド信号に局部発振信号のキャリア周波数を乗算して周波数を変換しRF信号を生成する。そして、乗算器11は、生成したRF信号をC−HPA10へ出力する。
C−HPA10は、増幅器100を有している。ここで、図1には増幅器が一つしか記載されていないが、実際には増幅器100は並列に並んだ複数の増幅器で構成されている。C−HPA10は、RF信号の入力を乗算器11から受ける。そして、C−HPA10は、増幅器100を用いてRF信号を増幅する。このとき、C−HPA10は歪補償処理も行っているがここでは説明を省略する。C−HPA10の動作は、後で詳細に説明する。C−HPA10は、増幅した信号をアンテナ13から送信する。このC−HPA10が「合成型増幅器」の一例にあたる。
本実施例に係る送信機1は、フィードバック信号算出モードと信号送信モードの2つのモードを有している。モード切替部14は、送信機1のモードを切り替える。
図2は、実施例1に係るC−HPAのブロック図である。また、図3は、実施例1に係るC−HPAのフィードバック信号算出を説明するための概略図である。
ここで、図2には3つの増幅器しか記載していないが、本実施例に係る送信機1のC−HPA10は、N個(N≧2)の増幅器101〜103を有している。増幅器103は、N番目の増幅器である。以下の説明では、増幅器101〜103を区別しない場合には、単に「増幅器100」という。この増幅器101〜103が、「第1〜第N増幅器」の一例にあたる。また、C−HPA10は、結合器160を有している。
また、本実施形態に係る送信機1は、信号生成部110、信号分配部120及びアンテナ13を有している。さらに、本実施形態に係る送信機1は、減算器131〜133、LMS処理部141〜143、乗算器151〜153を有している。以下では、減算器131〜133を区別しないときは、単に「減算器130」という。また、LMS処理部141〜143を区別しないときは、単に「LMS処理部140」という。さらに、乗算器151〜153を区別しないときは、単に「乗算器150」という。ここで、図2には、減算器130、LMS処理部140及び乗算器150をそれぞれ3つずつしか記載していないが、増幅器100に対応させてそれぞれN個配置されている。そして、減算器133がN番目の減算器であり、LMS処理部143がN番目のLMS処理部であり、乗算器153がN番目の乗算器である。また、図2では、図面を見やすくするため、一例として減算器133、LMS処理部143及び乗算器153に対してのみ、モード切替部14からの信号の入力線を記載している。実際には、モード切替部14からN個全ての減算器130、LMS処理部140及び乗算器150に対する信号の入力線が存在している。全ての以下では、まずフィードバック信号算出モードについて説明し、次に、信号送信モードについて説明する。
(フィードバック信号算出モード)
図3を参照して、本実施例に係るC−HPA10によるフィードバック信号算出について説明する。ここで、図3では、理解しやすくするために「x」や「1」に+の符合を付けて表しているが、以下の説明では、+の符号は省いて説明する場合がある。
モード切替部14は、信号生成部110、信号分配部120、減算器130、LMS処理部140、乗算器150及びソルバ170のモードをフィードバック信号算出モードに切り替える。
信号生成部110は、フィードバック信号算出用の信号である信号X={x1,x2,...,xN}を生成する。そして、信号生成部110は、信号X={x1,x2,...,xN}を時刻ti(1≦i≦N,t1<t2<...<tN)において信号分配部120に順次入力する。ここで、信号Xをtiにおいて順次入力するとは、時刻t1にx1を入力し、時刻t2にx2を入力するというように、時刻tiに信号xiを入力することを順番に時刻tNにxNを入力するまで繰り返すことをいう。そして、信号x1は、信号分配部120においてx1={x,x,...,x}(xはx≠0の所定値)と分配されるように生成された信号である。そして、信号xk(2≦k≦N)は、1番目の値がxであり、2番目からk番目までの値が−xとなるように信号分配部120において分配されるように生成された信号である。例えば、信号x2は、信号分配部120においてx2={x,−x,...,x}と分配されるように生成された信号である。また、信号xNは、信号分配部120においてxN={x,−x...,−x}と分配されるように生成された信号である。この信号x1〜xNが、「第1〜第N信号」の一例にあたる。ここで、所定値xはx≠0であれば特に制限はない。
さらに、信号Xの送信について具体的に説明する。送信機1はデータの送信において、データのヘッダ部分に配置されたプリアンブルを送信した後に実際のデータ内容を送信する。そこで、信号生成部110は、データを送信する際のプリアンブルに信号Xを挿入することで信号分配部120への信号Xの送信を行う。このように、データのプリアンブルにフィードバック信号算出用の信号である信号Xを配置することで、データ送信時前にフィードバック信号の算出が行え、各増幅器100の歪補償を適切に行うことができる。
信号分配部120は、信号Xの入力を信号生成部110から順次受ける。そして、信号分配部120は、受信した信号を分配する。具体的には、信号分配部120は、信号x1を{x,x,...,x}と分配する。また、信号xkを1番目の値がxであり、2番目からk番目までの値が−xとなるように分配する。
信号分配部120による信号の分配方法としては、例えばOutphasing法における分配などを使用する。
そして、信号分配部120は、各分配した信号のj番目の値をj番目の増幅器100へ順次出力する。例えば、信号生成部110からx1が入力された場合、信号分配部120は、x1を分配して、第1〜N番目の増幅器100へxを出力する。この場合の各増幅器100への出力は、図3の領域t1で囲われた信号で表されている。また、信号生成部110からxkが入力された場合、第1番目及び第k+1〜N番目の増幅器100へxを出力し、第2〜k番目の増幅器100へ−xを出力する。具体的には、信号生成部110からx2が入力された場合、信号分配部120は、増幅器102へ−xを出力し、増幅器102を除く増幅器101〜103へxを出力する。この場合の各増幅器100への出力は、図3の領域t2で囲われた信号で表されている。また、信号生成部110からxNが入力された場合、信号分配部120は、増幅器101へxを出力し、増幅器102〜103へ−xを出力する。この場合の各増幅器100への出力は、図3の領域tNで囲われた信号で表されている。この信号分配部120が、「信号入力部」の一例にあたる。
フィードバック信号算出モードにおいては、本実施例では減算器130及びLMS処理部140は動作しない。また、乗算器150は、信号分配部120からの入力信号を単に通過させ増幅器100へ転送する。ここで、信号分配部120から出力された信号は、実際は乗算器151〜153を経由して各増幅器100に入力されるが、乗算器151〜153は単に信号を転送するだけなので、説明の都合上、乗算器151〜153は図3には図示しない。
ここで、xiのN個の要素をi行目に並べて作成するN×N行列をx分の1にしたN×N行列をLとする。具体的には、行列Lは、次の数式1で表される。
Figure 0005754139
第1〜N番目の増幅器100は、信号分配部120から順次入力された信号を受ける。そして、増幅器100は、入力された信号を増幅し出力する。ここで、増幅器100による増幅を表す関数をf(x)とすると、xが信号分配部120から入力された場合の第j番目の増幅器100からの出力は、yj=f(x)と表される。この関数fは非線形伝達関数である。そして、関数fは、y=f(x)ならば、−y=f(−x)を満たす。言い換えれば、関数fに代入される値の符号が逆になると、その解の符号が逆になるものである。したがって、増幅器100は、特定の信号の符号が逆になった信号が入力された場合、特定の信号の出力の符号が逆になった値を出力する。すなわち、信号xが入力された場合、第j番目の増幅器100は、yj(1≦j≦N)を出力する。また、信号−xが入力された場合、第j番目の増幅器100は、−yjを出力する。例えば、信号x1={x,x,...,x}が入力されたときには、増幅器101〜103は、y1〜yNを出力する。また、x2={x,−x,...,x}が入力されたときには、増幅器102は−y2を出力し、増幅器102を除く増幅器101〜103はそれぞれ、y1、y3〜yNを出力する。また、信号xN={x,−x,...,−x}が入力されたときには、増幅器101はy1を出力し、増幅器102〜103は−y2〜−yNを出力する。ここで、出力yjを順番に並べベクトルとしたものをYとする。すなわちY={y1,y2,...,yN}である。
結合器160は、信号分配部120から入力された信号xiに対応する各増幅器100からの出力yjを受信する。そして、結合器160は、受信した出力yjを結合して、信号分配部120からの入力である信号xiに対する出力であるyi(1≦i≦N)を順次生成する。すなわち、時刻tiに入力された信号xiに対する出力がyiになる。具体的には、時刻t1に入力された信号x1に対する出力がy1=y1+y2+...+yNになる。また、時刻tk(2≦k≦N)に入力された信号xkに対する出力がyk=y1−y2−yk+y(k+1)...+yNになる。例えば、時刻t2に入力された信号x2に対する出力がy2=y1−y2+y3+...+yNとなる。また、時刻tNに入力された信号xNに対する出力がyN=y1−y2−y3−...−yNとなる。ここで、これらの出力y1〜yNを順番に並べベクトルとしたものをYとする。すなわち、Y={y1,y2,...,yN}である。そして、結合器160は、ソルバ170に信号Yを出力する。
ソルバ170は、行列Lの逆行列であるL−1を予め記憶している。そして、ソルバ170は、信号Yの入力を結合器160から受ける。
このとき、YとYとは次の数式2を満たす。
Figure 0005754139
そこで、ソルバ170は、L−1と入力されたY={y1,y2,...,yN}とを用いてL−1Yを算出し、Y={y1,y2,...,yN}を求める。
そして、ソルバ170は、yjをj番目の増幅器100の歪補償を行うための訂正信号の算出に用いられるフィードバック信号とする。そして、ソルバ170は、フィードバック信号yjをj番目の増幅器100に対応するj番目の減算器130に送信する。例えば、ソルバ170は、減算器131にフィードバック信号y1を送信し、減算器132にフィードバック信号y2を送信し、減算器133にフィードバック信号yNを送信する。このソルバ170が「フィードバック信号算出部」の一例にあたる。
各減算器130は、フィードバック信号の入力をソルバ170から受ける。そして、各減算器130は、受信したフィードバック信号を記憶しておく。この減算器130が「誤差信号算出部」の一例にあたる。
さらに、図4を使って、フィードバック信号算出の具体例を説明する。図4は、増幅器が2個の場合の実施例1に係るC−HPAのフィードバック信号算出を説明するための図である。図4では、理解のために「x」や「1」に+の符合を付けて表しているが、以下の説明では、+の符号は省いて説明する場合がある。
増幅器101及び増幅器102という2つの増幅器を有するC−HPAの場合、信号生成部110は、信号分配部120により{x,x}に分配される信号x1及び{x,−x}に分配される信号x2を生成する。そして、信号生成部110は、時刻t1にx1を信号分配部120へ出力し、時刻t2にx2を信号分配部120へ出力する。
まず、信号分配部120は、信号生成部110からx1を受信する。そして、信号分配部120は、x1を{x,x}に分解する。そして、増幅器101にxを入力し、増幅器102にxを入力する。この入力は、領域t1で囲われた信号で表される。次に、信号分配部120は、信号生成部110からx2を受信する。そして、信号分配部120は、x2を{x,x}に分解する。そして、増幅器101にxを入力し、増幅器102に−xを入力する。この入力は、領域t2で囲われた信号で表される。このとき行列Lは次の数式3で表される。
Figure 0005754139
まず、増幅器101及び増幅器102はいずれも、xの入力を信号分配部120から受ける。そして、増幅器101は、入力されたxを増幅しy1を出力する。また増幅器102は、入力されたxを増幅しy2を出力する。
次に、増幅器101は、xの入力を信号分配部120から受け、増幅器102は、−xの入力を信号分配部120から受ける。そして、増幅器101は、入力されたxを増幅しy1を出力する。また増幅器102は、入力された−xを増幅し−y2を出力する。
まず、結合器160は、増幅器101からy1の入力を受け、増幅器102からy2の入力を受ける。そして、結合器160はy1とy2とを結合しy1を生成する。そして、結合器160は、y1をソルバ170へ出力する。
次に、結合器160は、増幅器101からy1の入力を受け、増幅器102から−y2の入力を受ける。そして、結合器160はy1と−y2とを結合しy2を生成する。そして、結合器160は、y2をソルバ170へ出力する。
ソルバ170は、y1及びy2の入力を結合器160から受ける。そして、Y={y1,y2}とL−1を用いてY={y1,y2}を算出する。具体的には、ソルバ170は、次の数式4のようにYを算出する。
Figure 0005754139
すなわち、ソルバ170は、y1=0.5×y1+0.5×y2、y2=0.5×y1−0.5×y2と算出する。そして、ソルバ170は、増幅器101の訂正信号を求めるためのフィードバック信号をy1とする。また、ソルバ170は、増幅器102の訂正信号を求めるためのフィードバック信号をy2とする。
また、例えば、増幅器100が3個有る場合(N=3)、すなわちLが3×3行列になる場合。Lは次の数式5のようになる。
Figure 0005754139
そして、その逆行列L−1は次の数式6として求められる。
Figure 0005754139
したがって、N=3の場合、ソルバ170は、数式6で表されるLの逆行列を用いることで、フィードバック信号y1、y2及びy3を求めることができる。
(信号送信モード)
図2に戻って、信号送信モードにおける各部の動作を説明する。モード切替部14は、信号生成部110、信号分配部120、減算器130、LMS処理部140、乗算器150及びソルバ170のモードを信号送信モードに切り替える。
信号生成部110は、信号の生成及び生成した信号の出力を停止する。
信号分配部120は、乗算器11からRF信号である信号Sの入力を受ける。そして、信号分配部120は、受信した信号SをN個に分配する。ここでは、信号分配部120がs1〜sNの信号に分配したものとする。そして、信号分配部120は、分配した信号をそれぞれの減算器130及び乗算器150へ出力する。具体的には、信号分配部120は、s1を減算器131及び乗算器151へ出力する。また、信号分配部120は、s2を減算器132及び乗算器152へ出力する。信号分配部120は、sNを減算器133及び乗算器153へ出力する。
次に、減算器130、LMS処理部140及び乗算器150の動作について説明するが、ここでは、増幅器101に対応する減算器131、LMS処理部141及び乗算器151の動作を例に説明する。
減算器131は、信号分配部120から信号s1の入力を受ける。そして、減算器131は、信号s1からフィードバック信号算出モードにおいて記憶したフィードバック信号y1を減算し誤差信号を求める。そして、減算器131は、求めた誤差信号をLMS処理部141へ出力する。
LSM処理部141は、誤差信号の入力を減算器131から受ける。そして、LSM処理部141は、受信した誤差信号に対して、LMS処理を行い訂正(プリディストタ)信号h1を算出する。そして、LMS処理部141は、訂正信号h1を乗算器151へ出力する。
乗算器151は、信号s1の入力を信号分配部120から受ける。また、乗算器151は、訂正信号h1の入力をLMS処理部141から受ける。そして、乗算器151は、入力された信号s1に対して訂正信号h1を乗算する。このように、訂正信号h1を信号s1に乗算することで、信号s1に対して増幅器101の歪特性の逆特性が付加される。そして、乗算器151は、歪特性の逆特性を付加した信号s1を増幅器101へ出力する。
増幅器101は、歪特性の逆特性を付加された信号s1を乗算器151から受信する。そして、増幅器101は、歪特性の逆特性を付加された信号s1を増幅し信号p1を生成する。このように歪特性の逆特性を付加された信号を増幅することで、増幅器101において生じる歪が打ち消され、増幅器101から歪のない信号p1が出力される。そして、増幅器101は、信号p1を結合器160へ出力する。
そして、結合器160は、各増幅器100から出力された歪のない信号p1〜pNを取得する。そして、結合器160は、信号p1〜pN結合して送信信号Pを生成する。そして、結合器160は、送信信号Pをアンテナ13から送信する。
次に、図5を参照して、本実施例に係るC−HPAの歪補償処理の流れを説明する。図5は、実施例1に係るC−HPAの歪補償処理を説明するためのフローチャートである。
ここで、ステップS101〜ステップS105はフィードバック信号算出モードでの処理であり、ステップS106は信号送信モードでの処理であるが、ここでは説明の便宜上、動作モードの切り替えを省いて一連の処理として説明する。
信号生成部110は、信号X={x1,x2,...,xN}を生成する。そして、信号生成部110は、信号X={x1,x2,...,xN}を時刻ti(1≦i≦N,t1<t2<...<tN)において信号分配部120に順次入力する(ステップS101)。
信号分配部120は、入力された信号x1,x2,...,xNをそれぞれ分配して各増幅器100へ出力する信号を生成する。具体的には、信号分配部120は、x1=(x,x,...,x)、x2=(x,−x,...,x)、・・・、xN=(x,−x,...,−x)として信号を生成する(ステップS102)。
そして、信号分配部120は、x1からxNまで順番に分配した信号を各増幅器100に対して入力していく(ステップS103)。
各増幅器100は、入力された信号を増幅し出力する。このとき、第j番目(1≦j≦N)の増幅器100は、入力がxの場合はyjを出力し、入力が−xの場合は−yxを出力する。そして、結合器160は、各増幅器100から入力された信号を結合してソルバ170へ出力する。具体的には、結合器160は、信号生成部120からの入力が信号x1である場合、y1=y1+y2+...+yNを出力する。また、結合器160は、信号生成部120からの入力が信号xk(2≦k≦N)である場合、yk=y1−y2−yk+y(k+1)...+yNを出力する。結局、結合器160は、Y={y1,y2,....yN}をソルバ170へ出力することになる(ステップS104)。
ソルバ170は、結合器160から信号Y={y1,y2,...,yN}を受信して、Y=L−1Yを用いてフィードバック信号y1、y2、...、yNを算出する(ステップS105)。そしてソルバ170は、減算器130にフィードバック信号を送信する。
i(1≦i≦N)番目の減算器130は、信号分配部120より入力された信号siからフィードバック信号yiを減算し誤差信号を求める。i番目のLMS処理部140は、誤差信号に対しLMS処理を行い訂正(プリディストタ)信号hiを算出する。そして、LMS処理部140は、訂正信号hiをi番目の乗算器150へ出力する。i番目の乗算器150は、入力された信号xiに対して訂正信号hiを乗算する。そして、i番目の増幅器100は、乗算器150から入力された信号を増幅し信号piを生成する。そして、結合器160は、各増幅器100から入力された信号p1〜pNを結合し送信信号Pを生成する。そして、結合器160は、送信信号Pをアンテナ13から送信する(ステップS106)。
以上に説明したように、本実施例に係るC−HPAは、内部に配置された各増幅器からの出力を結合した後のC−HPAの出力信号を基に、各HPAからの出力を求めることができる。これにより、DPD方式を用いる場合でも、各HPAからの出力をフィードバック信号として用いるためのカプラやタップを配置する必要が無くなり、C−HPAのサイズを小さくでき、製造コストが抑えられ、さらに信頼性を高めることができるという効果を奏する。また、DPDを用いるため、高出力増幅器の線形性を保ちつつ電力効率を高くすることができる。言い換えれば、本実施例に係るC−HPAによれば、高出力増幅器の線形性及び電力効率を損なわずに、サイズの縮小、製造コストの削減及び信頼性の向上を実現することができる。
図6は、実施例2に係るC−HPAのブロック図である。図6に示すように、本実施例に係るC−HPAは、実施例1のC−HPAから信号生成部110を除いたものとなっている。
図7は、実施例2に係るC−HPAのフィードバック信号算出を説明するための概略図である。本実施例に係るC−HPAは、通常の送信データである信号の中から、フィードバック信号の算出に用いることのできる信号を取得することが実施例1と異なる。ここで、通常の送信データとは、フィードバック信号の算出を目的として生成された信号ではない信号を指す。そこで、以下では、本実施例に係るC−HPAによる、フィードバック信号算出モードにおけるフィードバック信号の算出に用いる信号の特定及び取得について主に説明する。本実施例に係るC−HPAの信号送信モードにおける動作は、実施例1と同じであるので説明を省略する。図7において、図4と同じ符号を有する各部は、特に説明の無い限り同じ機能を有するものとする。また、図7では、理解のために「x」や「1」に+の符合を付けて表しているが、以下の説明では、+の符号は省いて説明する場合がある。
信号分配部120は、信号の入力を乗算器11から受ける。ここで、信号分配部120が乗算器11から受信する信号は、通常の送信データであり、特にフィードバック信号を算出するためのデータとして生成されたものではない。そのため、信号分配部120やソルバ170は、信号分配部120が乗算器11から受信する信号がどのような値を有していのかを予め把握しておくことができない。
信号分配部120は、乗算器11から入力された信号をN個に分配する。そして、信号分配部120は、分配した信号を各増幅器100へ出力する。また、信号分配部120は、分配した信号をソルバ170へ出力する。ここで、信号分配部120から出力された信号は、実際は乗算器150を経由して増幅器100に入力されるが、乗算器150は単に信号を転送するだけなので、乗算器150については図示及び説明を省略する。
各増幅器100は、信号分配部120から入力された信号を増幅して出力する。
結合器160は、各増幅器100からの出力を取得する。そして、結合器160は、各増幅器100からの出力を結合し出力信号を生成する。そして、結合器160は、生成した出力信号をソルバ170へ出力する。
ソルバ170は、フィードバック信号の算出に用いるための信号のパターンを予め記憶している。本実施例では、ソルバ170は、N個の信号全てがxであるパターン、及び1番個目の信号及びk+1〜N番目(2≦k≦N)の信号がxであり、2〜k番目の信号が−xであるパターンというN個のパターンを記憶している。すなわち、ソルバ170が記憶しているN個の信号x1、x2、...、xNのパターンをx1={x,x,...,x}、x2={x,−x,...,x}、...、xN={x,−x,...,−x}と表すことができる。ここで、本実施例ではxとしているがxは0以外であれば、xに特に制限はない。以下では、信号xiのパターンを「パターンxi」と呼ぶ場合がある。
ソルバ170は、出力信号を結合器160から受信する。さらに、ソルバ170は、出力信号に対応する、信号分配部120から出力された信号を受信する。
そして、ソルバ170は、信号分配部120が出力した信号のパターンが、自己が記憶するパターン{x1,x2,...,xN}のいずれかに一致しているか否かを判定する。信号分配部120が出力した信号のパターンが、自己が記憶するパターンのいずれにも一致しない場合、ソルバ170は、結合器160から受信した出力信号を破棄する。これに対して、信号分配部120が出力した信号のパターンが、自己が記憶するパターンのいずれかに一致した場合、ソルバ170は、信号のパターンに対応させて結合器160から受信した出力信号を記憶する。具体的には、ソルバ170は、信号のパターンxi(1≦i≦N)に対応する出力信号をyiとして記憶する。ここで、j番目の増幅器100の出力をyj=f(x)(1≦j≦N)とすると、y1=y1+y2+...+yN、y2=y1−y2+...+yN、...、yN=y1−y2−...−yNと表される。
そして、ソルバ170は、全ての信号のパターンxiに対応する信号yiを取得するまで、結合器160からの信号の受信を繰り返す。全ての信号のパターンxiに対応する信号yiを取得すると、ソルバ170は、Y={y1,y2,...,yN}とする。そして、ソルバ170は、Y=L−1Yを用いて、各増幅器100からの出力であるY={y1,y2,...,yN}を算出する。ここで、行列LはxiのN個の要素をi行目に並べて作成するN×N行列をx分の1にしたN×N行列であり、上述して数式1で表される行列となる。そして、ソルバ170は、yiをi番目の増幅器100のフィードバック信号とする。そして、ソルバ170は、i番目の減算器130にフィードバック信号yiを送信する。
各減算器130は、ソルバ170から受信したフィードバック信号を記憶する。
次に、図8を参照して本実施例に係るC−HPAの歪補償処理の流れを説明する。図8は、実施例2に係るC−HPAの歪補償処理を説明するためのフローチャートである。
信号分配部120は、乗算器11から信号の入力を受ける(ステップS201)。そして、信号分配部120は、受信した信号を分配し分配した信号を各増幅器100に入力する(ステップS202)。
増幅器100は入力された信号を増幅して結合器160へ出力する。結合器160は、各増幅器100から受信した信号を結合して出力信号を生成する。そして、ソルバ170は、出力信号を結合器160から取得する(ステップS203)。
ソルバ170は、信号分配部120から出力され各増幅器100へ入力された信号のパターンが、自己が記憶するパターン{x1,x2,...,xN}のいずれかに一致しているか否かを判定する(ステップS204)。自己が記憶するパターン{x1,x2,...,xN}のいずれかに一致していない場合(ステップS204否定)、ステップS201に戻る。このとき、ソルバ170は出力信号を廃棄する。
これに対して、自己が記憶するパターン{x1,x2,...,xN}のいずれかに一致する場合(ステップS204肯定)、ソルバ170は、一致したパターンxiに対応させて信号yiを記憶する(ステップS205)。
ソルバ170は、自己が記憶するパターンxiそれぞれに一致するyiを全て取得したか否かを判定する(ステップS206)。言い換えれば、j番目の増幅器100の出力をyj=f(x)とすると、y1=y1+y2+...+yN、y2=y1−y2+...+yN、...、yN=y1−y2−...−yNの各式を満たす出力信号を全て取得したか否かを判定する。パターンxiそれぞれに一致するyiの取得が完了していない場合(ステップS206否定)、ステップS201に戻る。
これに対して、パターンxiそれぞれに一致するyiを全て取得した場合(ステップS206肯定)、ソルバ170は、Y={y1,y2,...,yN}とする。そして、ソルバ170は、Y=L−1Yを用いて、各増幅器100からの出力であるY={y1,y2,...,yN}を算出する(ステップS207)。
i(1≦i≦N)番目の減算器130は、信号分配部120より入力された信号siからフィードバック信号yiを減算し誤差信号を求める。i番目のLMS処理部140は、誤差信号に対しLMS処理を行い訂正(プリディストタ)信号hiを算出する。そして、LMS処理部140は、訂正信号hiをi番目の乗算器150へ出力する。i番目の乗算器150は、入力された信号xiに対して訂正信号hiを乗算する。そして、i番目の増幅器100は、乗算器150から入力された信号を増幅し信号piを生成する。そして、結合器160は、各増幅器100から入力された信号p1〜pNを結合し送信信号Pを生成する。そして、結合器160は、送信信号Pをアンテナ13から送信する(ステップS208)。
以上に説明したように、本実施例に係るC−HPAは、特定の信号を生成せずに、C−HPAの出力信号を基に、各HPAからの出力を求めることができる。これにより、特定の信号を生成する機能を有する必要がなくなり、送信器のサイズをより小さくすることができる。
また、DPD方式を用いる場合でも、各HPAからの出力をフィードバック信号として用いるためのカプラやタップを配置する必要が無くなり、C−HPAのサイズを小さくでき、製造コストが抑えられ、さらに信頼性を高めることができるという効果を奏する。すなわち、本実施例に係るC−HPAによれば、高出力増幅器の線形性及び電力効率を損なわずに、サイズの縮小、製造コストの削減及び信頼性の向上を実現することができる。
さらに、図9を参照して、以上で説明した各実施例に係るC−HPAにおける信号の歪除去の効果の一例について説明する。図9は、本実施例に係るC−HPAを用いた場合の歪除去の効果を説明するための図である。
図9のグラフにおける縦軸は信号の減衰量を表し、横軸は中心周波数からのオフセットを表している。オリジナルの信号のスペクトラムは点線201で示されている。本来、このオリジナルの信号を出力する場合には、点線201より大きいオフセットの周波数の部分の信号は不要である。しかし、オリジナルの信号を出力しようとすると、点線201より大きいオフセットの周波数の部分において余分な信号が発生してしまう。具体的には、実施例1又は実施例2のC−HPAを用いて信号を増幅した場合、実線202で表されるような信号が発生する。また、実施例1又は実施例2のC−HPAを用いずに信号を増幅した場合、一点鎖線203で表される信号が発生する。一点鎖線203で表されるように、通常の増幅を行った場合には、特定の周波数において減衰量が低くなり大きな信号が出力されてしまっている。これに対して、実施例1又は実施例2のC−HPAを用いて信号を増幅した場合には、余分なオフセットの周波数全域での減衰量を高くすることができ、通常の増幅の場合に比較して不要な信号を抑えることができている。
1 送信機
2 ベースバンド信号生成部
10 C−HPA
11 乗算器
12 局部発振機
13 アンテナ
14 モード切替部
100〜103 増幅器
110 信号生成部
120 信号分配部
130〜133 減算器
140〜143 LMS処理部
150〜153 乗算器
160 結合器

Claims (8)

  1. 入力された信号を増幅し出力する第1〜第N増幅器と、
    各前記増幅器に所定値の信号を入力する第1信号、並びに、第1増幅器及び第k+1(k=1〜N)〜第N増幅器に前記所定値の信号を入力し、且つ第2〜第k増幅器に前記所定値の符号を逆にした信号を入力する第k信号であって、一回の入力で各前記増幅器に入力する信号を1行としてN行並べた行列を前記所定値で割ったものが
    Figure 0005754139
    という所定行列となる第1〜第N信号のそれぞれを分配して各前記増幅器に順次入力する信号入力部と、
    前記入力信号毎に、各前記増幅器からの出力を加算する信号加算部と、
    前記信号毎の出力の加算結果を1〜Nの順番に並べたN次元ベクトルと前記Lの逆行列とを乗算し、前記各増幅器に対するフィードバック信号を算出するフィードバック信号算出部と、
    前記フィードバック信号を用いて各前記増幅器における信号の歪みを補正する補正部と
    を備えたことを特徴とする合成型増幅器。
  2. 前記補正部は、
    入力信号と前記フィードバック信号との誤差信号を求める第1〜第N誤差信号算出部と、
    前記誤差信号に対してLMSアルゴリズムを用いて各前記増幅器の歪特性成分を補償する訂正信号を求める第1〜第NLMS処理部と、
    入力信号に対して前記訂正信号を乗算して前記増幅器に入力する第1〜第N乗算器と
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の合成型増幅器。
  3. 前記第1信号及び前記第k信号を生成する信号生成部をさらに備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の合成型増幅器。
  4. 前記信号生成部は、送信データのヘッダ部分に前記第1〜第N信号を付加して前記信号入力部に送信することを特徴とする請求項3に記載の合成型増幅器。
  5. 前記信号入力部は、フィードバック信号の算出を目的として生成された信号ではない通常の送信データを含む信号を前記増幅器に入力し、
    前記フィードバック信号算出部は、前記N個の入力信号を全て受信したかを判定し、前記N個の入力信号の受信が完了した場合、前記フィードバック信号を算出する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の合成型増幅器。
  6. 前記フィードバック信号算出部は、前記信号入力部が入力した信号の情報を取得し、該情報と前記信号入力部から入力された信号を比較して、前記N個の入力信号を受信が完了したか否かを判定することを特徴とする請求項5に記載の合成型増幅器。
  7. 入力された信号を増幅し出力する第1〜第N増幅器と、
    各前記増幅器に所定値の信号を入力する第1信号、並びに、第1増幅器及び第k+1(k=1〜N)〜第N増幅器に前記所定値の信号を入力し、且つ第2〜第k増幅器に前記所定値の符号を逆にした信号を入力する第k信号であって、一回の入力で各前記増幅器に入力する信号を1行としてN行並べた行列を前記所定値で割ったものが
    Figure 0005754139
    という所定行列となる第1〜第N信号のそれぞれを分配して各前記増幅器に順次入力する信号入力部と、
    前記入力信号毎に、各前記増幅器で増幅された信号の出力を加算する信号加算部と、
    前記信号毎の出力の加算結果を1〜Nの順番に並べたN次元ベクトルと前記Lの逆行列とを乗算し、各前記増幅器に対するフィードバック信号を算出するフィードバック信号算出部と、
    ベースバンド信号を生成するベースバンド信号生成部と、
    前記ベースバンド信号をRF信号に変換するRF信号生成部と、
    前記フィードバック信号を用いて各前記増幅器における前記RF信号の歪みを補正する補正部と、
    前記RF信号を増幅した前記増幅器からの出力を加算して送信信号を生成しアンテナを介して送出する信号送出部と
    を備えたことを特徴とする送信機。
  8. 入力された信号を増幅し出力する第1〜第N増幅器のそれぞれに所定値の信号を入力する第1信号、並びに、第1増幅器及び第k+1(k=1〜N)〜第N増幅器に前記所定値の信号を入力し、且つ第2〜第k増幅器に前記所定値の符号を逆にした信号を入力する第k信号であって、一回の入力で各前記増幅器に入力する信号を1行としてN行並べた行列を前記所定値で割ったものが
    Figure 0005754139
    という所定行列となる第1〜第N信号のそれぞれを分配して各前記増幅器に順次入力し、
    前記入力信号毎に、各前記増幅器で増幅された信号の出力を加算し、
    前記信号毎の出力の加算結果を1〜Nの順番に並べたN次元ベクトルと前記Lの逆行列とを乗算し、各前記増幅器に対するフィードバック信号を算出し、
    前記フィードバック信号を用いて各前記増幅器における信号の歪みを補正する
    ことを特徴とする合成型増幅器制御方法。
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