JP5753700B2 - カフ圧制御装置及びカフ圧制御方法 - Google Patents
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このカフは、バルーンカフとも呼ばれ、カフ内に気体が供給されて膨張する。カフが膨張することにより、カフの外周面が気管の内壁に接触して気管を閉塞する。
このようにして、挿管チューブやカニューレにより気道を確保しつつ、カフにより気管への分泌物の流入を防止することができる(例えば、特許文献1の段落[0002]参照。)。
例えば、カフ圧が気管の粘膜組織の静脈圧である約3.33kPa(25mmHg)より大きくなると、膨張したカフが気管の粘膜組織の血管を圧迫することとなる。血管が圧迫されると虚血状態となり、その結果、潰瘍、壊死、出血、肉芽形成、さらには抜管後の気管狭窄、気管軟化症等が引き起こされるおそれがある。
一方、カフ圧が約2.67kPa(20mmHg)未満となるとカフの膨張が不十分となり、カフの外周面と気管の内壁との間に隙間が生じて、気管内に唾液や胃液等の分泌物が流入することがある。
そのため、従来から、カフ圧を所定範囲内にて維持するためのカフ圧の管理は、所定時間毎に看護士等がカフ圧計を用いてカフ圧を計測し、計測結果を参照しながら手動でカフ圧を調整することにより行っていた。
本発明者らの知見によれば、VAPが上記のカフ圧に起因することを見い出した。すなわち、看護士等が上記のようにカフ圧を管理していたのだが、本発明者らは、このようなカフ圧の手動による管理やカフ自体の経時変化などによって結果的にはカフ圧が不足し、VAPを発症させていることを見い出した。
本発明者らの更なる考察によれば、未使用のカフの外周面にはしわができていることが多く、例えばこのカフを患者の気管に装着した後にカフ圧を20〜25mmHgの範囲内に加圧しても、カフの外周面にはしわが残る場合がある。残ったしわによって、カフの外周面と気管の内壁との間に隙間が生じて、気管内に唾液や胃液等の分泌物が流入することがある。このような原因によってVAPを発症させている可能性もある。
また、本発明の目的は、未使用のカフの外周面にできているしわ等に起因したVAPの予防を図ることができるカフ圧制御装置及びカフ圧制御方法を提供することにある。
これまでカフ圧を所定値にて維持するために、所定時間毎の巡回時等に看護士等がカフ圧計を用いてカフ圧を計測し、計測結果を参照しながら手動でカフ圧を調整していた。しかし、このような手動でのカフ圧調整では、精密な微調整が困難であり、カフ圧計の操作時に誤ってカフ圧が所定値未満まで低下してしまったとき等にカフが収縮して気管内に分泌物が流入し、VAPの原因となっていた。
カフ圧調整部は、気管挿管に用いられるカフを加圧する。
カフ圧検出部は、上記カフの内圧を検出する。
制御部は、上記カフ圧検出部による検出結果に基き、上記カフの内圧が所定の範囲になるように上記カフ圧調整部を制御し、上記カフの内圧が第1の時間内に上記所定の範囲にならないときには異常を報知する。
また、前記カフの装着直後に、前記制御部は、前記カフ圧検出部によりカフの内圧を検出し、前記検出したカフの内圧が前記所定の範囲よりも小さい第1の圧力以下のときには、前記カフの内圧が前記所定の範囲を超える第2の圧力になるように前記カフ圧調整部を制御する。
前記カフの装着直後に、前記カフの内圧が検出される。
検出したカフの内圧が所定の範囲よりも小さい第1の圧力以下のときには、前記カフの内圧が前記所定の範囲を超える第2の圧力になるようにカフが加圧される。
その後、上記カフの内圧が検出される。
検出結果に基き、上記カフの内圧が所定の範囲になるようにカフが加圧される。
上記カフの内圧が第1の時間内に上記所定の範囲にならないときには異常が報知される。
カフ圧調整部は、気管挿管に用いられるカフを加圧する。
カフ圧検出部は、上記カフの内圧を検出する。
制御部は、上記カフ圧検出部による検出結果に基き、上記カフの内圧が所定の範囲になるように上記カフ圧調整部を制御し、上記カフの内圧が第1の時間内に上記所定の範囲にならないときには異常を報知する。
また、前記カフの装着直後に、前記制御部は、前記カフ圧検出部によりカフの内圧を検出し、前記検出したカフの内圧が前記所定の範囲よりも小さい第1の圧力以下のときには、前記カフの内圧が前記所定の範囲を超える第2の圧力になるように前記カフ圧調整部を制御する。
また、カフの装着直後に、検出したカフの内圧が所定の範囲よりも小さい第1の圧力以下のときには、まだそのカフはこれまでに加圧されたことのない未使用のカフとみなし、そのときにはカフの内圧が所定の範囲を超える第2の圧力としているので、未使用のカフの外周面にできているしわ等がこの圧力によって伸びてしわ等に起因したVAPの予防を図ることができる。既に使用済みで再使用のカフについてはカフにある程度の気体が残っていることから、検出されるカフの内圧は第1の圧力を超える。このようなカフについて第2の圧力まで加圧しないので、カフに対する圧力によるストレスの影響をより小さくすることができる。
上記制御部は、上記記憶部により記憶された上記カフの内圧の経時変化に異常があるときには異常を報知してもよい。
上記制御部は、上記記憶部により記憶された上記カフの使用時間に基き上記カフの交換時期を推定し、推定した交換時期を報知してもよい。
前記カフの装着直後に、前記カフの内圧が検出される。
検出したカフの内圧が所定の範囲よりも小さい第1の圧力以下のときには、前記カフの内圧が前記所定の範囲を超える第2の圧力になるようにカフが加圧される。
その後、上記カフの内圧が検出される。
検出結果に基き、上記カフの内圧が所定の範囲になるようにカフが加圧される。
上記カフの内圧が第1の時間内に上記所定の範囲にならないときには異常が報知される。
また、未使用のカフの外周面にできているしわ等に起因したVAPの予防を図ることができる。
開始してから一定時間後に上記カフ圧検出部により検出される上記カフの内圧によって上記カフ及び上記カフに通じる気体供給チューブの容積が推定されてもよい。
推定した容積に応じて少なくとも上記第1の時間が設定されてもよい。
上記記憶された上記カフの内圧の経時変化に異常があるときには異常が報知されてもよい。
上記記憶された上記カフの使用時間に基き上記カフの交換時期が推定されてもよい。
推定した交換時期が報知されてもよい。
推定した容積の経時変化に異常があるときには異常が報知されてもよい。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
人工呼吸器の使用時に気管挿管や気管切開で気道を確保する場合、鼻腔7又は口腔5から挿入された挿管チューブ1や喉8から挿入されたカニューレ9と気管2の内壁6との間に隙間が生じると、気管2内に食道3からの胃液や唾液等の分泌物が流入するおそれがある。とりわけ、気管挿管においては喉頭蓋4が開かれた状態となるため食道3からの胃液が気管2に流入し易い。このような分泌物の流入を防止するため、挿管チューブ1やカニューレ9の外周の所定の位置にはカフ10が取り付けられる。このカフ10は、気体供給チューブ125を介して体外より加圧されることにより膨張する。カフ10が膨張することにより、カフ10の外周面が気管2の内壁6に接触して気管2を閉塞する。このようにして、挿管チューブ1やカニューレ9により気道を確保しつつ、カフ10により気管2への分泌物の流入を防止することができる。
図2は、本発明の一実施形態に係るカフ圧制御装置100を示す概略図である。
上記カフ10の内圧(以下「カフ圧」と記述する。)は、カフ圧制御装置100により制御される。カフ圧制御装置100は、制御系110と、カフ圧調整部120とを有する。
ここで、「閾値」とは、未使用のカフの外周面にできているしわ等が伸びる程度の圧力であり、約13.33kPa(100mmHg)程度であることが好ましい。なお、未使用のカフの外周面にできているしわ等を伸ばす機能を持たないときには、その閾値は、例えば、適正圧力(約2.67kPa(20mmHg)〜約3.33kPa(25mmHg))より約1.33kPa(10mmHg)〜約2.00kPa(15mmHg)程度高い値である。より具体的には、閾値は、例えば約5.33kPa(40mmHg)程度とすればよい。
なお、排気バルブ122の排気側に減圧制御弁(図示せず。)を設けても構わない。この減圧制御弁は、例えばカフの適正圧力の下限である約2.67kPa(20mmHg)よりも低い圧力に減圧しないように制御する弁である。減圧制御弁としては、例えばばね等の弾性力によって機械的に圧力を制御する機構となっていることが好ましい。このような減圧制御弁を設けることで、例えば制御系の故障によりカフ圧調整部が機能しなくなったときでも、カフの内圧をカフの機能を維持できる程度に最低限維持することができるようになる。
次に、以上のように構成されたカフ圧制御装置100の動作を説明する。動作の説明は以下の順で行うものとする。
(1)カフ圧設定動作及びカフ圧維持動作
(2)安静モード時のカフ圧維持動作
(3)通常モード時のカフ圧維持動作
(4)活動モード時のカフ圧維持動作
(5)カフ異常検出動作
(6)カフ圧設定動作及びカフ異常検査動作
図3は、カフ圧設定動作及びカフ圧維持動作を示すフローチャートである。
本フローチャートには、カフ圧設定動作(ステップS101〜ステップS114)と、カフ圧維持動作(ステップS115〜ステップS125)とが含まれる。
このカフ圧設定動作に先立ち、まず当該カフ10が未使用のカフか、既に使用したことがあるカフかの判別が行われる(ステップ100、100a、100b)。未使用のカフには、ほとんど気体が入っていないのに対して、既に使用したことがあるカフには気体が残っている。本発明では、この点に着目し、この判別をカフ10の内圧を検出することで行っている。
図4A及び図4Bは、カフ圧設定動作を説明するためのグラフである。
具体的には、カフの装着直後に、制御部111は、カフ圧検出部113によりカフの内圧を検出し(ステップ100)、検出したカフの内圧が、適正圧力(約2.67kPa(20mmHg)〜約3.33kPa(25mmHg))よりも小さい第1の圧力である約1.33kPa(10mmHg)以下であるときには、未使用のカフ、すなわちカフの表面にしわが生じている可能性があると判別し、カフの内圧の最大圧力が適正圧力(約2.67kPa(20mmHg)〜約3.33kPa(25mmHg))を大きく超える第2の圧力である約13.33kPa(100mmHg)になるように、すなわち最大圧力を初期加圧値とするようにカフ圧調整部120を設定する(ステップ100a)。一方、ステップ100で検出したカフの内圧が、第1の圧力である約1.33kPa(10mmHg)を超えるときには、既に使用したことがあるカフ、すなわちしわが生じる可能性がないと判別し、例えばカフの内圧の最大圧力が適正圧力の範囲内の最大値である約3.33kPa(25mmHg)とするようにカフ圧調整部120を設定する(ステップ100b)。
制御部111は、設定されたカフ圧に基き、加圧ポンプ126を駆動してカフ10を急速に加圧する(ステップS101)。また、制御部111は、時間計測部117を参照して時間情報を取得し、取得した時間情報に基き加圧開始からの経過時間を計測する。ここで、図4Aはステップ100において既に使用済みカフと判別され、ステップ100bによって設定された場合の加圧パターンであり、図4Bはステップ100において未使用カフと判別され、ステップ100aによって設定された場合の加圧パターンである。
なお、このように記憶部112に記録される情報(加圧時の流量や減圧時の流量)は患者ごとに異なるので、日付等とともに、この情報を各患者に対応付けて記録した方がより好ましい。その場合に、例えばバーコード読み取り装置をこのカフ圧制御装置に接続可能として、バーコード読み取り装置を使って患者のICタグより患者の情報を読み取り、加圧時の流量や減圧時の流量等の情報をその患者情報に対応付けて記憶部112に記録するようにすればよい。これにより、患者にカフ圧を適正に設定した記録など、看護処置履歴を適切に設定することが可能となる。患者がICカードに患者情報を有するような場合には、ICカードリーダ等を用いればよい。
図5は、経過時間と送気回数との関係を概略的に示すグラフである。
同図に示すように、予め加圧ポンプ126の駆動回数(送気回数)に上限値が設定される。制御部111は、加圧ポンプ126の駆動回数(送気回数)がこの上限値を超過したと判定すると、報知部116に報知命令を出力して報知部116にアラーム音を出力させる。
まず、安静モード時のカフ圧維持動作(図3のステップS117)について説明する。ここで、「安静モード」とは、患者がベッド上で身体を殆ど動かすことがないとき等の安静時に、加圧ポンプ126を低速で駆動して低速で圧力調整を行うモードをいう。また、カフ圧制御装置100を安静モードで動作させることにより、カフ10の経時変化やカフ圧調整部120及び電池等の消耗の抑制を図ることができる。カフ10の経時変化やカフ圧調整部120の消耗の抑制は、例えば、各部品を容易に交換することのできない在宅介護時等に有用である。電池等の消耗の抑制は、例えば、外出時、停電時又は災害時等に有用である。
本フローチャートに示される安静モード時のカフ圧維持動作には、カフ圧増加時の減圧動作(ステップS201〜ステップS206)と、カフ圧低下時の加圧動作(ステップS207〜ステップS212)とが含まれる。
制御部111は、ステップS115から引き続き、カフ圧の経時変化を記憶部112に記録している。これとともに、制御部111は、カフ圧検出部113から取得したカフ圧が設定上限値を超過したかどうかを判定する(ステップS201)。
制御部111は、引き続き、カフ圧の経時変化を記憶部112に記録している。これとともに、制御部111は、カフ圧検出部113から取得したカフ圧が設定下限値未満となったかどうかを判定する(ステップS207)。
次に、通常モード時のカフ圧維持動作(図3のステップS118)について説明する。ここで、「通常モード」とは、例えば、患者がベッド上で身体を動かしたり、歩行や車椅子で移動をするような場合等の通常時に、加圧ポンプ126を通常速度で駆動して通常速度で圧力調整を行うモードをいう。なお、以下の説明において、上述の処理と同様の処理には同様の符号を付して説明を省略または簡略化するものとする。
制御部111は、ステップS201〜ステップS202の処理を行う。なお、通常モード時におけるステップS201においては、カフ圧が設定上限値を例えば3秒程度の一定時間連続して超過していないか判定すればよい。
続いて、制御部111は、排気バルブ122を開放し、カフ10に通常減圧処理を行うとともに(ステップS303)、時間計測部117から取得した時間情報に基き、減圧開始からの経過時間を計測する。
引き続き、制御部111は、ステップS204〜ステップS208の処理を行う。
引き続き、制御部111は、ステップS210〜ステップS212の処理を行う。
次に、活動モード時のカフ圧維持動作(図3のステップS119)について説明する。ここで、「活動モード」とは、例えば、患者が人工呼吸器を装着したまま呼吸リハビリテーションやスクイージングを行う場合や入浴や運動を行うような場合等の活動時に、加圧ポンプ126を高速で駆動して高速で圧力調整を行うモードをいう。患者の活動時には患者の姿勢が急激に変化することがあり、これに伴い気管の径等が急激に変化することがある。また、呼吸リハビリテーションやスクイージングにおいても、気管の径等が急激に変化することがある。この気管の径等の急激な変化に伴い、カフ圧もまた急激に変化するおそれがある。このような患者の活動時に高速でカフ圧を調整することにより、気管への分泌物の流入の防止を図ってVAPの防止を図ることができる。
制御部111は、ステップS201〜ステップS202の処理を行う。なお、活動モード時におけるステップS201においては、カフ圧が設定上限値を例えば1秒程度の一定時間連続して超過していないか判定すればよい。このようにモード毎に適宜連続超過の時間を設定することで、より確実に誤判定を防止することができる。
続いて、制御部111は、排気バルブ122を開放し、カフ10に高速減圧処理を行うとともに(ステップS403)、時間計測部117から取得した時間情報に基き、減圧開始からの経過時間を計測する。なお、高速処理時の送気量は、例えば、通常モード時の通常処理時の送気量の約2倍〜3倍程度とすればよい。引き続き、制御部111は、ステップS204〜ステップS208の処理を行う。
次に、カフ異常検出動作(図3のステップS120)について説明する。ここで、「カフ異常検出」とは、カフ圧維持記録に基き、カフ10の経時変化、気体供給チューブ125、挿管チューブ1やカニューレ9又はカフ圧調整部120等の消耗といった人工呼吸器の異常や、患者の気管の狭窄や変形等の異常等を検出するモードをいう。
図9は、カフ異常検出動作を示すフローチャートである。
図10は、カフ圧設定動作及びカフ異常検査動作を示すフローチャートである。
本フローチャートには、カフ圧設定動作(ステップS601〜ステップS612)と、カフ異常検査動作(ステップS613〜ステップS617)とが含まれる。
100…カフ圧制御装置
110…制御系
111…制御部
113…カフ圧検出部
120…カフ圧調整部
Claims (10)
- カフを加圧するカフ圧調整部と、
前記カフの内圧を検出するカフ圧検出部と、
前記カフ圧検出部による検出結果に基き、前記カフの内圧が所定の範囲になるように前記カフ圧調整部を制御し、前記カフの内圧が第1の時間内に前記所定の範囲にならないときには異常を報知する制御部とを具備し、
前記カフの装着直後に、前記制御部は、前記カフ圧検出部によりカフの内圧を検出し、前記検出したカフの内圧が前記所定の範囲よりも小さい第1の圧力以下のときには、前記カフの内圧が前記所定の範囲を超える第2の圧力になるように前記カフ圧調整部を制御する
カフ圧制御装置。 - 請求項1に記載のカフ圧制御装置であって、
前記制御部は、装着直後の所定の操作により前記カフ圧調整部によって前記カフへの加圧を開始し、開始してから一定時間後に前記カフ圧検出部により検出される前記カフの内圧によって前記カフ及び前記カフに通じる気体供給チューブの容積を推定し、推定した容積に応じて少なくとも前記第1の時間を設定する
カフ圧制御装置。 - 請求項1に記載のカフ圧制御装置であって、
前記カフ圧検出部により検出された前記カフの内圧の経時変化を記憶する記憶部をさらに具備し、
前記制御部は、前記記憶部により記憶された前記カフの内圧の経時変化に異常があるときには異常を報知する
カフ圧制御装置。 - 請求項3に記載のカフ圧制御装置であって、
前記記憶部は、前記カフの使用時間を記憶し、
前記制御部は、前記記憶部により記憶された前記カフの使用時間に基き前記カフの交換時期を推定し、推定した交換時期を報知する
カフ圧制御装置。 - 請求項2に記載のカフ圧制御装置であって、
前記制御部は、前記カフの内圧を一定量変化させるのに必要な気体の容積によって前記カフ及び前記カフに通じる気体供給チューブの容積を推定し、推定した容積の経時変化に異常があるときには異常を報知する
カフ圧制御装置。 - カフの内圧を制御するカフ圧制御方法であって、
前記カフの装着直後に、前記カフの内圧を検出し、
前記検出したカフの内圧が所定の範囲よりも小さい第1の圧力以下のときには、前記カフの内圧が前記所定の範囲を超える第2の圧力になるようにカフを加圧し、
その後、前記カフの内圧を検出し、
検出結果に基き、前記カフの内圧が前記所定の範囲になるようにカフを加圧し、
前記カフの内圧が第1の時間内に前記所定の範囲にならないときには異常を報知する
カフ圧制御方法。 - 請求項6に記載のカフ圧制御方法であって、
装着直後の所定の操作により前記カフへの加圧を開始し、
開始してから一定時間後に前記カフ圧検出部により検出される前記カフの内圧によって前記カフ及び前記カフに通じる気体供給チューブの容積を推定し、
推定した容積に応じて少なくとも前記第1の時間を設定する
カフ圧制御方法。 - 請求項6に記載のカフ圧制御方法であって、
前記検出された前記カフの内圧の経時変化を記憶し、
前記記憶された前記カフの内圧の経時変化に異常があるときには異常を報知する
カフ圧制御方法。 - 請求項8に記載のカフ圧制御方法であって、
前記カフの使用時間を記憶し、
前記記憶された前記カフの使用時間に基き前記カフの交換時期を推定し、
推定した交換時期を報知する
カフ圧制御方法。 - 請求項7に記載のカフ圧制御方法であって、
前記カフの内圧を一定量変化させるのに必要な気体の容積によって前記カフ及び前記カフに通じる気体供給チューブの容積を推定し、
推定した容積の経時変化に異常があるときには異常を報知する
カフ圧制御方法。
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