JP5753290B1 - 杭への部材接合方法及び杭への部材接合構造 - Google Patents
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Abstract
Description
従来、杭の支持力を増大させるための技術として節部や拡径部が設けられた節付杭が提案されているが、この技術の問題点を解決するために特許文献1には、基礎杭と当該基礎杭を挿通する開口を有する笠状部材とからなる杭基礎構造が提案されている。かかる笠状部材は、地表付近に埋設されるとともに杭部材に接合される。さらに、笠状部材の開口から上部に突出した杭部材の頭部に建造物の下部が接合される。
一般に、杭部材と他の部材との接合はボルト接合、溶接等の方法による。
すなわち、一度接合すると接合を解くことが困難であり、解体や接合位置の調整が困難であるという問題、施工荷重が非常に大きくなった場合に施工不能となる恐れがあるという問題、杭部材と他の部材との接合部分が水中等の場合には、その接合作業の効率の低下、要するコストの増大が顕著になるという問題がある。
周方向に分割された互いに対峙する分割端部同士がシリンダー装置によって連結された固定用カラーを前記杭部材に外嵌めし、前記シリンダー装置を介して前記固定用カラーを縮径変化させて当該固定用カラーの内周面で前記杭部材を、当該固定用カラーの前記分割端部同士で前記他の部材をそれぞれ挟むように掴持することにより、前記杭部材に前記他の部材を接合する杭への部材接合方法である。
シリンダー装置と、周方向に分割された互いに対峙する分割端部同士が前記シリンダー装置によって連結された固定用カラーと、を備え
前記固定用カラーが前記杭部材に外嵌めされ、前記シリンダー装置を介して前記固定用カラーが縮径変化して当該固定用カラーの内周面で前記杭部材を、当該固定用カラーの前記分割端部同士で前記他の部材をそれぞれ挟むように掴持することにより、前記杭部材に前記他の部材を接合することが可能に構成された杭への部材接合構造である。
図5及び図6に示すように、杭部材1は地盤30に打設されている。杭部材1は、円筒状の構造物であり、コンクリート管や鋼管が適用される。図5及び図6には、杭部材1が打設される地表GLが水面WL下にある状況を示す。
図1に示すようにカラーパーツ3A及びカラーパーツ3Bのそれぞれは、略180度の中心角を有する円弧状部分の両端に半径方向外側に延出する分割端部3A1,3A2(3B1,3B2)が連続して形成されたものである。
すなわち、固定用カラー3は180度で分割された構成であり、周方向に分割された互いに対峙する分割端部3A1と3B1同士、及び分割端部3A2と3B2同士がそれぞれシリンダー装置20によって連結される。
固定用カラー3の円筒状に形成された内周面に杭部材1の外周面が対向するように、固定用カラー3は杭部材1に外嵌めされる。また、それとともに、突起部2Aが、分割端部3A1(3A2)と3B1(3B2)の間に配置される。
シリンダー装置20を介して固定用カラー3を縮径変化させて固定用カラー3の内周面で杭部材1を、固定用カラー3の分割端部3A1(3A2)と3B1(3B2)同士で突起部2A、すなわち、他の部材である笠状部材2をそれぞれ挟むように掴持することにより、杭部材1に他の部材である笠状部材2を接合する仕組みである。接合固定には楔5A,5Bを併用する。
固定楔5Aは、孔(符号なし)が設けられていて、この孔にピストンロッド8が通されることでピストンロッド8の径方向に移動しないように保持される。可動楔5Bは、図3及び図4(b1)(b2)に示すように、ピストンロッド8を回避する門型の構造を有し、ピストンロッド8を跨ぐようにピストンロッド8の径方向内側に移動して、筒部4と固定楔5Aとの間に嵌入される。
これによって、分割端部3A1,3B1(3A2,3B2)及び突起部2Aが強固に締結保持される。
このように、固定用カラー3を拡径変化させる方向へのシリンダー装置20の伸縮を制限する楔5A,5Bをシリンダー装置20に適用した構成である。楔5A,5Bを適用した接合作業後、シリンダー装置20の作動流体の圧力の低下があっても、この楔5A,5Bにより、固定用カラー3を拡径変化させる方向へのシリンダー装置20の伸縮を制限し、杭部材1及び笠状部材2を掴持する掴持力の減少を防止する。
杭部材1を地盤30に打設した後、シリンダー装置20を介して連結された笠状部材2及び固定用カラー3に杭部材1を挿入する態様で、笠状部材2及び固定用カラー3を降下し、笠状部材2を地表GL付近に埋設する。この時、図4(a1)(b1)に示すように、シリンダー装置20は緩んだ状態であって、固定用カラー3は、杭部材1が挿入されるに十分な内径を有する。
笠状部材2の埋設後、ピストンロッド8の端部8Aの突出量を減少させるようにシリンダー装置20を動作させる。これに伴い、固定用カラー3は縮径変化する。このように、固定用カラー3を縮径変化させて固定用カラー3の内周面で杭部材1を、固定用カラー3の分割端部3A1,3B1(3A2,3B2)同士で笠状部材2の突起部2Aをそれぞれ挟むように掴持することにより、杭部材1に笠状部材2を接合する。
次に、図4(a2)(b2)に示すように、可動楔5Bを筒部4と固定楔5Aとの間に嵌入し、杭部材1と笠状部材2との接合を強固に保持する。
図5及び図6に示す橋梁10の下部部材10Aは、鋼管などによる円筒体で構成される。下部部材10Aに杭部材1の杭頭が挿入され橋梁10が支持される。この下部部材10Aの下端部外周面に下方に延出するように突起部10A1が予め溶接等で設けられている。この突起部10A1は、笠状部材2での突起部2Aに相当する部分であり、固定用カラー3に掴まれる部分である。
杭部材1に外嵌めされた固定用カラー3を下部部材10Aの下に配置し、シリンダー装置20を介して固定用カラー3を縮径変化させて、笠状部材2の場合と同様に、固定用カラー3の内周面で杭部材1を、固定用カラー3の分割端部同士で突起部10A1をそれぞれ挟むように掴持することにより、杭部材1に下部部材10Aを接合する。この接合によって、橋梁下部部材10Aと杭部材1が一体構造となりより強固な橋梁を構築できる。
笠状部材2での突起部2Aが上方に延出しているのに対し、下部部材10Aの突起部10A1が下方に延出している点が異なるだけであって、その接合構造の詳細は、図1〜図4に示したものと同様であり、楔5A,5Bも同様に適用する。
なお、下部部材10Aの接合に適用される固定用カラー3に関しては、杭部材1の挿入を案内する笠状の案内部3Cを設けることで、その挿入を円滑にすることができる。
一旦、接合した後でも、シリンダー装置20を緩めて固定用カラー3を拡径変化させることで接合解放作業を行うことができ、接合解放状態で例えば図5に示す様態から図6に示す様態へと位置調整作業を行うことができる。十分に位置調整を行った後に、可動楔5Bを打ち込むことが好ましい。可動楔5Bを打ち込んだ後に再度位置調整を行う場合、及び解体する場合には、可動楔5Bをピストンロッド8の径方向外側に移動して解放する。
また、杭部材1の軸方向に沿って任意の位置に固定用カラー3を配置することができるので、杭部材1に対し任意の高さ位置に笠状部材2や橋梁下部部材10A、その他の任意の部材を接合することができる。
このように任意の高さ位置で接合できることによって、杭部材1に対する笠状部材2の接合位置を調節し、図5及び図6に示すように地形の変化に対応することができる。
また、任意の高さ位置で接合できることによって、図5及び図6に示すように橋梁下部部材10Aの位置を調節し橋梁の高さ調節が可能である。
また、杭部材1周りで固定用カラー3を回転させることができるので、杭部材1に接合させる他の部材の杭部材1の軸を中心にした配置角度を任意に選択でき、方向性を持った部材を杭部材1に接合する場合に便宜がよい。
2 笠状部材
2A 突起部
3 固定用カラー
3A1 分割端部
3A2 分割端部
3B1 分割端部
3B2 分割端部
5A 固定楔
5B 可動楔
8 ピストンロッド
10 橋梁
10A 橋梁下部部材
10A1 突起部
20 シリンダー装置
Claims (9)
- 杭部材に他の部材を接合する杭への部材接合方法であって、
周方向に分割された互いに対峙する分割端部同士がシリンダー装置によって連結された固定用カラーを前記杭部材に外嵌めし、前記シリンダー装置を介して前記固定用カラーを縮径変化させて当該固定用カラーの内周面で前記杭部材を、当該固定用カラーの前記分割端部同士で前記他の部材をそれぞれ挟むように掴持することにより、前記杭部材に前記他の部材を接合する杭への部材接合方法。 - 前記固定用カラーを拡径変化させる方向への前記シリンダー装置の伸縮を制限する楔を当該シリンダー装置に適用することで、前記杭部材及び前記他の部材を掴持する掴持力の減少を防止することを特徴とする請求項1に記載の杭への部材接合方法。
- 前記他の部材に設けられた突起部を前記固定用カラーにより掴持することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の杭への部材接合方法。
- 前記他の部材を、前記杭部材を挿通する開口を有し地表近傍に埋設される笠状部材とすることを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか一に記載の杭への部材接合方法。
- 前記他の部材を、橋梁下部部材とすることを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか一に記載の杭への部材接合方法。
- 杭部材に他の部材を接合する杭への部材接合構造であって、
シリンダー装置と、周方向に分割された互いに対峙する分割端部同士が前記シリンダー装置によって連結された固定用カラーと、を備え
前記固定用カラーが前記杭部材に外嵌めされ、前記シリンダー装置を介して前記固定用カラーが縮径変化して当該固定用カラーの内周面で前記杭部材を、当該固定用カラーの前記分割端部同士で前記他の部材をそれぞれ挟むように掴持することにより、前記杭部材に前記他の部材を接合することが可能に構成された杭への部材接合構造。 - 前記固定用カラーを拡径変化させる方向への前記シリンダー装置の伸縮を制限する楔を備えることを特徴とする請求項6に記載の杭への部材接合構造。
- 前記他の部材に突起部を備え、当該突起部が前記分割端部間に配置されたことを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の杭への部材接合構造。
- 前記突起部に孔が設けられ、前記シリンダー装置のピストンロッドが、当該孔に通されて前記分割端部同士を連結した構造を備える請求項8に記載の杭への部材接合構造。
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