JP5752005B2 - 送信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、送信装置に関するものである。
例えば、無線通信システムの基地局に用いられる送信装置は、その出力端子から所定の周波数特性の送信信号を出力するように構成されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に開示の送信装置では、電力増幅器を含むアナログ回路部から出力端子に供給される送信信号のフィードバック信号を取得し、そのフィードバック信号と、アナログ回路部への入力信号との誤差を検出する。そして、検出された誤差に基づいて歪補正係数を算出し、その歪補正係数をアナログ回路部への入力信号に乗じることにより、出力端子から歪補償された送信信号を得るようにしている。
特開2003−188747号公報
ところで、無線通信システムの基地局は、その設置時あるいは設置後に、不要輻射レベルや送信出力レベルの仕様変更等に応じて、送信装置の出力端子に外部機器が接続される場合がある。例えば、他の無線通信システムが使用している周波数帯域の電波との干渉を防止したり、あるいは、隣接する周波数帯域を使用する他の基地局とアンテナを共用したりするために、不要輻射レベルを低減するフィルタや分波器等の外部受動機器が接続される場合がある。また、送信出力レベルの仕様変更や、外部受動機器の接続による電力損失あるいは給電線による電力損失を補うために、増幅器等の外部能動機器が接続される場合がある。
しかしながら、基地局の送信装置は、上述したように、その出力端子から所定の周波数特性の送信信号を出力するように構成されている。そのため、上記のように送信装置の出力端子に外部能動機器や外部受動機器等の外部機器が接続されると、その外部機器の周波数特性によって当該外部機器から出力される送信信号の周波数特性が劣化して、通信品質の低下を招くことが懸念される。このような送信装置における課題は、基地局の送信装置に限らず、所定の周波数特性の送信信号を出力する送信装置において、外部機器の接続が想定される場合に、同様に生じるものである。
したがって、本発明の目的は、かかる課題を解決し、外部機器による送信信号の周波数特性の劣化を低減できる送信装置を提供することにある。
上記目的を達成する第1の観点に係る送信装置の発明は、
入力信号を増幅部により増幅して出力端子から出力する送信装置において、
前記増幅部と前記出力端子との間の送信経路に接続された反射波分離部と、
前記出力端子には外部機器が接続されるようになっており、該反射波分離部で分離される反射波に基づいて、前記外部機器による周波数特性の劣化を補償するように前記入力信号を補正する補正部と、
前記反射波のレベルに基づいて、複数の前記外部機器から対象となる外部機器を検出する外部機器検出部と、
複数の前記外部機器にそれぞれ対応する前記入力信号の補正情報を記憶する記憶部と、を備え、
前記補正部は、前記外部機器検出部で検出された対象となる外部機器に対応する補正情報を前記記憶部から読み出し、該読み出した補正情報に基づいて前記入力信号を補正する、
ことを特徴とするものである。
の観点に係る発明は、第1の観点に係る送信装置において、
前記入力信号は、複数のサブキャリアを含むOFDMベースバンド信号であり、
前記補正部は、前記反射波の周波数成分の強度に基づいて、前記OFDMベースバンド信号を補正する、
ことを特徴とするものである。
の観点に係る発明は、第1の観点に係る送信装置において、
前記反射波のレベルに基づいて、複数の判定レベルから対象となる判定レベルを決定する判定レベル決定部と、前記複数の判定レベルにそれぞれ対応する前記入力信号の補正情報を記憶する記憶部とを有し、
前記補正部は、前記判定レベル決定部で決定された前記判定レベルに基づいて前記記憶部から対応する前記補正情報を読み出し、該読み出した補正情報に基づいて前記入力信号を補正する、
ことを特徴とするものである。
の観点に係る発明は、第1の観点に係る送信装置において、
前記反射波分離部は、サーキュレータからなる、
ことを特徴とするものである。
の観点に係る発明は、第1の観点に係る送信装置において、
前記反射波分離部は、方向性結合器からなる、
ことを特徴とするものである。
の観点に係る発明は、第1〜の観点に係る送信装置において、
前記入力信号は、複数のサブキャリアを含むOFDMベースバンド信号であり、
前記サブキャリアに既知信号を挿入する制御部を、さらに備える、
ことを特徴とするものである。
の観点に係る発明は、第の観点に係る送信装置において、
前記制御部は、リソースブロック毎に異なる本数の前記既知信号を挿入する、
ことを特徴とするものである。
の観点に係る発明は、第またはの観点に係る送信装置において、
前記制御部は、挿入する前記既知信号の本数を動的に制御する、
ことを特徴とするものである。
の観点に係る発明は、第の観点に係る送信装置において、
前記制御部は、反射波の周波数特性に応じて、挿入する前記既知信号の本数を動的に制御する、
ことを特徴とするものである。
10の観点に係る発明は、第の観点に係る送信装置において、
前記制御部は、当該送信装置の環境温度の変化に応じて、挿入する前記既知信号の本数を動的に制御する、
ことを特徴とするものである。
本発明によれば、外部機器が接続された場合に、当該外部機器による送信信号の周波数特性の劣化を低減することができる。
本発明の第1実施の形態に係る送信装置の構成を示す機能ブロック図である。 図1に示した送信装置の動作例を説明するための原理イメージ図である。 本発明の第2実施の形態に係る送信装置の構成を示す機能ブロック図である。 本発明の第3実施の形態に係る送信装置の構成を示す機能ブロック図である。 本発明の第4実施の形態に係る送信装置の構成を示す機能ブロック図である。 サブキャリアにパイロット信号を挿入する様子を示す図である。 各リソースブロックに挿入するパイロット信号の本数の設定例の表を示す図である。
以下、本発明に係る送信装置の実施の形態について、図を参照して説明する。なお、以下の実施の形態では、複数のサブキャリアを含むOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式を採用するWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)やLTE(Long Term Evolution)に代表される無線通信システムの基地局に組み込まれる送信装置を例にとって説明する。
(第1実施の形態)
図1は、本発明の第1実施の形態に係る送信装置の構成を示す機能ブロック図である。この送信装置100は、送信系110、反射波分離部を構成するサーキュレータ130、出力端子を構成するアンテナ端子140、および、補正部を構成する反射波フィードバック系150、を備える。
送信系110は、OFDM信号生成回路111、デジタル−アナログ変換回路(DAC)113Iおよび113Q、ローパスフィルタ(LPF)114Iおよび114Q、IQ変調回路(IQ−MOD)115、局部発振器(LO)116、増幅器(AMP)117、電力増幅器(PA)118、アイソレータ(ISO)119、バンドパスフィルタ(BPF)120を備える。
サーキュレータ130は、送信系110のBPF120とアンテナ端子140との間の送信経路に接続される。
反射波フィードバック系150は、BPF151、混合器(MIX)152、LO153、AMP154、IQ復調回路(IQ−DEM)155、LPF156Iおよび156Q、アナログ−デジタル変換回路(ADC)157Iおよび157Q、高速フーリエ変換回路(FFT)158、等化器159を備える。
送信系110において、OFDM信号生成回路111は、図示しない上位の制御局等からの入力データ信号を受けて、OFDMベースバンド信号の同相成分(I信号)および直交成分(Q信号)を生成する。これらI信号およびQ信号は、反射波フィードバック系150の等化器159を経て、DAC113Iおよび113Qによりそれぞれアナログ信号に変換された後、LPF114Iおよび114Qで高調波成分が除去されてIQ−MOD115に供給され、ここでLO116からの無線周波数の信号により変調される。IQ−MOD115で変調された変調信号は、AMP117およびPA118により所定の送信電力に増幅された後、ISO119を経てBPF120で不要波がフィルタリングされて出力される。したがって、AMP117およびPA118は、増幅部を構成する。
送信系110から出力される送信電力(送信信号)の進行波は、サーキュレータ130を経てアンテナ端子140に供給される。そして、アンテナ端子140に供給された進行波は、アンテナ端子140に必要に応じて接続される外部機器、例えば外部フィルタ(EX−FIL)143を経てアンテナ145から電波として放射される。
一方、EX−FIL143やアンテナ145の給電点等で反射される反射波は、サーキュレータ130で分離されて、反射波フィードバック系150に入力される。なお、反射波フィードバック系150への入力波には、送信周波数帯域の反射波の他に、アンテナ145による送信周波数帯域以外の受信波等が含まれる場合もある。
反射波フィードバック系150において、サーキュレータ130からの入力波は、BPF151に入力されて、送信系110からの送信周波数帯域に対応する反射波成分が取り出される。BPF151から出力される反射波成分は、MIX152に供給され、ここでLO153からの信号と混合されて中間周波数帯に変換される。この周波数変換された反射波成分は、AMP154で所望のレベルまで増幅された後、IQ−DEM155により復調されてアナログのI信号およびQ信号のベースバンド信号に変換される。これらアナログのI信号およびQ信号は、後段でAD変換される際にエイリアシングノイズを除去するために、それぞれLPF156Iおよび156Qにより高域成分が除去された後、ADC157Iおよび157Qでデジタル信号に変換されてFFT158に供給される。
FFT158は、入力信号を周波数ドメイン信号に変換して等化器159に供給する。これにより、等化器159は、FFT158からの周波数ドメイン信号に基づいて、送信信号の反射による周波数特性の劣化を補償するように、OFDM信号生成回路111で生成されたOFDMベースバンド信号を補正する。
以下、本実施の形態に係る送信装置100の動作例について、図2(a)〜(i)に示す原理イメージ図を参照しながら説明する。なお、図2(a)〜(i)において、横軸は周波数を示し、縦軸は強度を示す。
送信装置100は、反射波フィードバック系150によるOFDMベースバンド信号の補正を行わない場合、図2(a)に示すような所定の送信周波数帯域でほぼ一様な進行波強度の送信信号S0を出力するものとする。また、送信装置100に接続されたEX−FIL143は、図2(b)に示すフィルタ特性F1を有するものとする。なお、図2(b)には、送信信号S0を重畳して示している。
この場合、EX−FIL143からは、図2(c)に示す送信信号S1が通過してアンテナ145から放射され、残りの図2(d)に示す信号が、EX−FIL143で反射されて、サーキュレータ130を経て反射波信号R1として反射波フィードバック系150に入力される。そして、反射波フィードバック系150において、入力された反射波信号R1の周波数成分が検出され、その周波数成分の強度(パワースペクトル)に基づいて、EX−FIL143による送信信号S0の減衰分、つまり入力された反射波信号R1を補償するように、OFDMベースバンド信号が補正される。
したがって、この場合は、送信装置100から、図2(e)に示すようなEX−FIL143での反射分(R1)が上乗せられた送信信号S2が出力されることになる。これにより、EX−FIL143から、図2(a)に示すような仕様に合致したほぼ一様な強度の所望の送信信号S0を透過させて、アンテナ145から電波として放射させることができる。
また、EX−FIL143が、送信信号S0に対して、図2(f)に示すフィルタ特性F2を有するものである場合は、EX−FIL143から、図2(g)に示す送信信号S3が通過してアンテナ145から放射され、残りの図2(h)に示す信号が、EX−FIL143で反射されて、サーキュレータ130を経て反射波信号R2として反射波フィードバック系150に入力される。そして、反射波フィードバック系150において、同様に、EX−FIL143での反射波信号R2を補償するように、OFDMベースバンド信号が補正される。
したがって、この場合は、送信装置100から図2(i)に示すようなEX−FIL143での反射分(R2)が上乗せられた送信信号S4が出力され、これにより、EX−FIL143から、図2(a)に示すような仕様に合致したほぼ一様な強度の所望の送信信号S0を透過させて、アンテナ145から電波として放射させることができる。
以上のように、本実施の形態に係る送信装置100では、送信系110とアンテナ端子140との間の送信経路に接続されたサーキュレータ130により反射波を分離し、その反射波に基づいて反射波フィードバック系150により、送信信号の反射による周波数特性の劣化を補償するようにOFDMベースバンド信号を補正する。したがって、送信装置100のアンテナ端子140に如何なる周波数特性の外部機器が接続されても、接続された外部機器による送信信号の周波数特性の劣化を補償して、常に所望の周波数特性の送信信号をアンテナ145から安定して放射することができる。
(第2実施の形態)
図3は、本発明の第2実施の形態に係る送信装置の構成を示す機能ブロック図である。この送信装置200は、図1に示した構成において、反射波分離部がサーキュレータ130に代えて方向性結合器132で構成されたものである。その他の構成および動作は、図1の送信装置100と同様であるので、同一構成要素には同一参照符号を付して説明を省略する。
本実施の形態に係る送信装置200によると、図1の送信装置100と同様の効果が得られる。また、反射波分離部を構成する方向性結合器132は、マイクロストリップラインで形成できるので、サーキュレータ130で構成する場合と比較して、構成の簡略化、コストダウンが図れる利点がある。
(第3実施の形態)
図4は、本発明の第3実施の形態に係る送信装置の構成を示す機能ブロック図である。この送信装置300は、図3に示した構成において、反射波フィードバック系150のFFT158と等化器159との間に、判定レベル決定部(DET)161と記憶部(MEM)163とが接続されたものである。その他の構成および動作は、図3の送信装置200と同様であるので、同一構成要素には同一参照符号を付して説明を省略する。
DET161は、FFT158で変換された周波数ドメイン信号(反射波信号)のレベルに基づいて、設定された複数の判定レベルから対応する判定レベルを決定する。例えば、DET161は、2つの判定閾値L1,L2(L1<L2)を有し、反射波信号のレベルLがL<L1の場合は判定レベルIと決定し、L1≦L≦L2の場合は判定レベルIIと決定し、L>L2の場合は判定レベルIIIと決定する。例えば、外部機器(例えば外部フィルタ)が3種類あった場合、これらの判定レベルは、それぞれの外部機器に対応する。このようにすれば、DET161は、3種類のうちどの外部機器が設置されたのかを検出することができる。
また、MEM163は、DET161で決定される判定レベルI〜IIIにそれぞれ対応する入力信号の補正情報を記憶する。なお、判定レベルI〜IIIの各々における補正情報は、例えば、判定レベルIおよびIIでは、各レベル範囲の中心値に対応する補正情報とし、判定レベルIIIでは、その範囲内の適宜の値に対応する補正情報とする。例えば、各補正情報は、それぞれの外部機器に対応するものであり、外部機器の設置により変化した送信信号を補正するための情報である。また、判定レベルは、3段階に限らず、任意の複数段階とすることができる。
本実施の形態に係る送信装置300によると、DET161において判定レベルが決定されると、その判定レベルに対応する補正情報がMEM163から読み出されて等化器159に供給される。これにより、等化器159は、入力された補正情報に基づいて、上述した実施の形態と同様にして、送信信号の反射による周波数特性の劣化を補償するように、OFDM信号生成回路111で生成されたOFDMベースバンド信号を補正する。
本実施の形態に係る送信装置300によると、図3の送信装置200と同様の効果が得られる。また、予め用意した複数の補正情報から、反射波信号のレベルに応じた補正情報を決定して入力信号を補正するので、迅速な補正が可能になるとともに、等化器159において補正情報を算出する処理を省くことができ、等化器159の構成を簡略化できる。したがって、特に、外付けされる外部機器が限定され、それらの周波数特性が既知の場合は、DET161において各周波数特性に応じた判定レベルを決定するようにし、MEM163に対応する判定レベルの補正情報と記憶しておくことで、容易に対処することができる。
(第4実施の形態)
図5は、本発明の第4実施の形態に係る送信装置の構成を示す機能ブロック図である。この送信装置400は、図1に示した構成において、OFDM信号生成回路111の前段に制御部171を備え、当該制御部171に接続する既知信号記憶部173を備えるものである。その他の構成および動作は、図1の送信装置100と同様であるので、同一構成要素には同一参照符号を付して説明を省略する。
制御部171は、OFDM信号のサブキャリアの一部にパイロット信号を挿入する。図6に、制御部171がOFDM信号のサブキャリアの一部にパイロット信号を挿入した様子を示す。図6に示すように、OFDM信号は複数のリソースブロック(Resource Block)から構成され、各リソースブロックは複数のサブキャリアから構成される。図6に示すリソースブロック2には、制御部171により2本のパイロット信号が挿入されている。パイロット信号は、信号レベル等が既知の既知信号である。
制御部171が既知のパイロット信号をサブキャリアに挿入することにより、補正部による反射波の検出精度が向上する。しかしながら、制御部171によって挿入されるパイロット信号が増えることは伝送できるデータ量の減少につながる。これは、反射波の検出精度と伝送できるデータ量とがトレードオフの関係にあることを意味する。すなわち、制御部171が挿入するパイロット信号の本数を増やすと、補正部による反射波の検出精度は向上するが伝送データ量は低減する。一方、制御部171が挿入するパイロット信号の本数を減らすと、補正部による反射波の検出精度は劣化するが伝送データ量は増大する。
上記トレードオフの関係を考慮して適切なパイロット信号の本数を設定するため、本実施形態に係る制御部171は、挿入するパイロット信号の本数を、状況に応じて動的に変更する。例えば、制御部171は、外部フィルタを取り換えた直後など反射波の周波数特性が以前の検出時から大きく変わっていると想定される場合は、挿入するパイロット信号の本数を多くして反射波の検出精度を優先する。また、制御部171は、外部フィルタを取り換えてから長時間経過後など、反射波の周波数特性が以前の検出時とほとんど変わらないと想定される場合は、挿入するパイロット信号の本数を少なくして伝送データ量を優先する。
また、外部フィルタや外部アンプの特性は、送信装置400の環境温度などの変化によっても変動する。この影響を考慮して、制御部171は、環境温度が大きく変動したときは挿入するパイロット信号の本数を増やして反射波の検出精度を優先させてもよい。環境温度は、例えば送信装置400内に温度センサ(図示せず)を設置して測定することができる。
さらに、外部フィルタの通過帯域の端付近などは、外部フィルタの特性変動の影響を受けやすい。これを考慮して、制御部171は、外部フィルタの通過帯域の端付近の周波数領域のリソースブロックについては、挿入するパイロット信号の本数を増やし、外部フィルタの通過帯域の中心付近など外部フィルタの特性が変動しにくい周波数領域のリソースブロックについては、挿入するパイロット信号の本数を減らす設定としてもよい。
図7に、リソースブロック内に挿入するパイロット信号の本数の設定例の表を示す。図7に示す表のデータは、既知信号記憶部173に記憶されており、制御部171によって読み出される。リソースブロック番号は、例えば、一番低い周波数を割り当てられているリソースブロックから順に、1、2、3・・・と割り当てることができる。各リソースブロックには、挿入するパイロット信号の本数の組み合わせとしてA、BおよびCの3通りが設定されている。Aは挿入するパイロット信号が多い組み合わせ、Cは挿入するパイロット信号が少ない組み合わせであり、Bはその中間の組み合わせである。
例えば、Aの組み合わせは、リソースブロック番号1に6本のパイロット信号が挿入されることを示しており、同様に、リソースブロック番号10番には、2本のパイロット信号が挿入される。Bの組み合わせは、リソースブロック番号1が4本、リソースブロック番号2が4本、・・・リソースブロック番号10番が1本である。また、Cの組み合わせは、リソースブロック番号1が2本、リソースブロック番号2が2本、・・・リソースブロック番号10番が1本である。
上述のように、A、BおよびCのいずれの組み合わせにおいても、リソースブロック番号1のパイロット信号をリソースブロック番号10のパイロット信号よりも多くしているのは、リソースブロック番号1は外部フィルタの通過帯域の低周波側の端付近の周波数領域であり、外部フィルタの特性変動の影響を受けやすいことを考慮したものである。
制御部171は、外部フィルタを取り換えた直後など、反射波の検出精度を重視する場合は、Aの組み合わせを選択し、フィルタを取り換えてから長時間経過後など、反射波の周波数特性が以前の検出時とほとんど変わらないと想定される場合は、Cの組み合わせを選択する。また、制御部171は、Aの組み合わせを選択する場合とCの組み合わせを選択する場合のどちらでもない中間的な状況の場合は、Bの組み合わせを選択する。制御部171は、この組み合わせの選択を状況に応じて動的に制御することで、反射波の検出精度と伝送速度をバランスよく両立することができる。
本実施の形態に係る送信装置400によると、制御部171がOFDM信号のリソースブロックにおけるサブキャリアに既知信号であるパイロット信号を挿入することにより、補正部による反射波の検出精度を向上させることができる。
また、制御部171が状況に応じて動的に挿入するパイロット信号の本数を変更することにより、反射波の検出精度とデータ伝送速度をバランス良く両立することができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、幾多の変形または変更が可能である。例えば、本発明は、OFDM方式を採用する無線通信システムの基地局に組み込まれる送信装置に限らず、アナログあるいはデジタルの入力信号を増幅してアナログの出力信号として送信する送信装置や、変調あるいは無変調の所定のビーコンを送信する送信装置等に広く適用可能である。
100,200,300,400 送信装置
110 送信系
111 OFDM信号生成回路
113I,113Q デジタル−アナログ変換回路(DAC)
114I,114Q ローパスフィルタ(LPF)
115 IQ変調回路(IQ−MOD)
116 局部発振器(LO)
117 増幅器(AMP)
118 電力増幅器(PA)
119 アイソレータ(ISO)
120 バンドパスフィルタ(BPF)
130 サーキュレータ
132 方向性結合器
140 アンテナ端子
143 外部フィルタ(EX−FIL)
145 アンテナ
150 反射波フィードバック系
151 BPF
152 混合器(MIX)
153 LO
154 AMP
155 IQ復調回路(IQ−DEM)
156I,156Q LPF
157I,157Q アナログ−デジタル変換回路(ADC)
158 高速フーリエ変換回路(FFT)
159 等化器
161 判定レベル決定部(DET)
163 記憶部(MEM)
171 制御部
173 既知信号記憶部

Claims (10)

  1. 入力信号を増幅部により増幅して出力端子から出力する送信装置において、
    前記増幅部と前記出力端子との間の送信経路に接続された反射波分離部と、
    前記出力端子には外部機器が接続されるようになっており、該反射波分離部で分離される反射波に基づいて、前記外部機器による周波数特性の劣化を補償するように前記入力信号を補正する補正部と、
    前記反射波のレベルに基づいて、複数の前記外部機器から対象となる外部機器を検出する外部機器検出部と、
    複数の前記外部機器にそれぞれ対応する前記入力信号の補正情報を記憶する記憶部と、を備え、
    前記補正部は、前記外部機器検出部で検出された対象となる外部機器に対応する補正情報を前記記憶部から読み出し、該読み出した補正情報に基づいて前記入力信号を補正する、
    ことを特徴とする送信装置。
  2. 前記入力信号は、複数のサブキャリアを含むOFDMベースバンド信号であり、
    前記補正部は、前記反射波の周波数成分の強度に基づいて、前記OFDMベースバンド信号を補正する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の送信装置。
  3. 前記反射波のレベルに基づいて、複数の判定レベルから対象となる判定レベルを決定する判定レベル決定部と、前記複数の判定レベルにそれぞれ対応する前記入力信号の補正情報を記憶する記憶部とを有し、
    前記補正部は、前記判定レベル決定部で決定された前記判定レベルに基づいて前記記憶部から対応する前記補正情報を読み出し、該読み出した補正情報に基づいて前記入力信号を補正する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の送信装置。
  4. 前記反射波分離部は、サーキュレータからなる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の送信装置。
  5. 前記反射波分離部は、方向性結合器からなる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の送信装置。
  6. 前記入力信号は、複数のサブキャリアを含むOFDMベースバンド信号であり、
    前記サブキャリアに既知信号を挿入する制御部を、さらに備える、
    ことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の送信装置。
  7. 前記制御部は、リソースブロック毎に異なる本数の前記既知信号を挿入する、
    ことを特徴とする請求項に記載の送信装置。
  8. 前記制御部は、挿入する前記既知信号の本数を動的に制御する、
    ことを特徴とする請求項またはに記載の送信装置。
  9. 前記制御部は、反射波の周波数特性に応じて、挿入する前記既知信号の本数を動的に制御する、
    ことを特徴とする請求項に記載の送信装置。
  10. 前記制御部は、当該送信装置の環境温度の変化に応じて、挿入する前記既知信号の本数を動的に制御する、
    ことを特徴とする請求項に記載の送信装置。
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