JP5749878B2 - カノーラタンパク質単離物の調製および養殖におけるその使用 - Google Patents

カノーラタンパク質単離物の調製および養殖におけるその使用 Download PDF

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Description

本出願は、2004年2月17日出願の米国特許仮出願第60/544,346号の米国特許法第119条に基づく優先権を主張するものである。
本発明は、カノーラタンパク質単離物の調製および養殖におけるその使用に関する。
カノーラタンパク質単離物は、カノーラ油糧種子粗粉から形成することができる。本願の譲受人に譲渡され、その開示が参照により本明細書に組み込まれた、同時係属の2002年5月3日出願の米国特許出願第10/137,391号および対応するPCT公開第WO02/089597号に、少なくとも100wt%(N×6.25)のタンパク含有量を有するカノーラタンパク質単離物をカノーラ油糧種子粗粉から作製する方法が記載されている。この手順は、塩溶液を用いてカノーラ油糧種子粗粉を抽出するステップ、得られるタンパク質水溶液を油糧種子粗粉の残渣から分離するステップ、選択膜技術を用いてイオン強度を実質上一定に保ちながら少なくとも約200g/Lまで水溶液のタンパク質濃度を上昇させるステップ、得られたタンパク質濃縮溶液を冷水に希釈して、タンパク質ミセルの形成を生ずるステップ、タンパク質ミセルを沈殿させて、非晶質、粘性、ゼラチン状、グルテン様のタンパク質ミセル(PMM)を形成するステップ、およびケルダール窒素(N×6.25)で求めて少なくとも約100wt%のタンパク質含有量を有するタンパク質ミセルを、上澄み液から回収するステップを含む多段階プロセスである。本明細書では、タンパク質含有量は乾燥重量に基づいて求める。回収したPMMは乾燥させることができる。
上述のプロセスの一実施形態においては、米国特許出願第10/137,391号に詳述されているように、PMM沈殿ステップからの上澄み液を処理して、湿ったPMMおよび上澄み液から、乾燥タンパク質を含むタンパク質単離物を回収する。この手順は、まず、限外ろ過膜を用いて上澄み液を濃縮し、濃縮済み上澄み液と湿ったPMMを混合し、その混合物を乾燥することによって実施される。得られるカノーラタンパク質単離物は、高純度の少なくとも約90wt%(N×6.25)のタンパク質、好ましくは少なくとも約100wt%(N×6.25)のタンパク質を含む。
上述のプロセスの別の実施形態においては、米国特許出願第10/137,391号に詳述されているように、PMM沈殿ステップから上澄み液を処理して、上澄み液からタンパク質を回収する。この手順は、まず、限外ろ過膜を用いて上澄み液を濃縮し、濃縮済みの液を乾燥することによって実施される。得られるカノーラタンパク質単離物は、高純度の少なくとも約90wt%(N×6.25)のタンパク質、好ましくは少なくとも約100wt%(N×6.25)のタンパク質を含む。
上述の米国特許出願の手順は本質的にバッチ手順である。本願の譲受人に譲渡され、その開示が参照により本明細書に組み込まれた、同時係属の2002年11月19日出願の米国特許出願第10/298,678号および対応するPCT公開第WO 03/043439号に、カノーラタンパク質単離物を製造するための連続プロセスが記載されている。これらによると、カノーラ油糧種子粗粉と塩溶液を連続的に混合し、これらの混合物をパイプで搬送しながら、カノーラ油糧種子粗粉からタンパク質を抽出してタンパク質水溶液を形成し、このタンパク質水溶液をカノーラ油糧種子粗粉から連続的に分離し、このタンパク質水溶液を連続的に搬送し選択膜操作にかけて実質上一定のイオン強度を保ちながらタンパク質水溶液のタンパク質含有量を少なくとも約200g/Lに増大させ、得られる濃縮済みタンパク質溶液を冷水と連続的に混合してタンパク質ミセルを形成させ、所望量のPMMが沈殿容器に堆積するまで上澄み液を連続的に溢れさせながら、これらのタンパク質ミセルを連続的に沈殿させる。このPMMを沈殿容器から取り出し乾燥させる。このPMMは、ケルダール窒素(N × 6.25)で求めて少なくとも約90wt%、好ましくは少なくとも約100wt%(N × 6.25)のタンパク質含有量を有する。
前述の米国特許出願第10/137,391号に記載のように、溢れた上澄み液を処理してカノーラタンパク質単離物を回収することもできる。
カノーラ種子は、約10〜約30wt%のタンパク質を含んでいることが知られており、異なった数種類のタンパク質構成要素が同定されている。これらのタンパク質は、異なる沈降係数(S)によって識別される。これらの知られている同定されたタンパク質には、クルシフェリン(cruciferin)として知られる12Sグロブリン、およびナピン(napin)として知られる2S貯蔵タンパク質が含まれる。
本願の譲受人に譲渡され、その開示が参照により本明細書に組み込まれた、同時係属の2003年4月15日出願の米国特許出願第10/413,371号および対応するPCT公開第WO 03/088760号に記載のとおり、PMM由来のカノーラタンパク質単離物は、主として7Sタンパク質といくらかの12Sタンパク質からなるが、上澄み液由来のカノーラタンパク質単離物は、主に2Sタンパク質からなる。
このような従来の方法では、カノーラタンパク質単離物は、濃縮したカノーラタンパク質溶液からPMMを沈殿させることによって得られ、またそれとは別に追加量のカノーラタンパク質溶液を得るべく上澄み液を別に処理することによって得られる。
カノーラは、菜種またはアブラナとしても知られている。
本発明では、タンパク質の濃縮ステップから得られる濃縮タンパク質溶液は、PMMを生成するために処理したり、上澄み液を別に処理したりせずに直接乾燥させる。この手順によって12S、7Sおよび2Sタンパク質の広いスペクトルを有するカノーラタンパク質単離物の生成が簡単になる。プロセスステップ数が少ないので、より経済的なやり方で単離物が形成される。
したがって、本発明は、カノーラタンパク質単離物の調製方法であって、
(a)カノーラ油糧種子粗粉を抽出して、カノーラ油糧種子粗粉中のタンパク質を可溶化し、タンパク質含有量が5〜40g/Lであり、pHが5〜6.8であるタンパク質水溶液を形成すること、
(b)カノーラ油糧種子粗粉の抽出残渣からタンパク質水溶液を分離すること、
(c)選択膜技術を用いてイオン強度を実質上一定に保ちながら、該タンパク質水溶液のタンパク質濃度を少なくとも50g/Lまで増加させて濃縮したタンパク質溶液を得ること、および
(d)濃縮したタンパク質溶液を乾燥させて、タンパク質含有量が乾燥重量に基づき少なくとも90wt%(N×6.25)のカノーラタンパク質単離物を得ること
からなることを特徴とする方法である。
本発明に従って生成されるカノーラタンパク質単離物は、カノーラタンパク質プロフィールが、2Sカノーラタンパク質約25〜約55wt%、7Sカノーラタンパク質約45〜約75wt%、12Sカノーラタンパク質約0〜約15wt%であり、好ましくは、2Sカノーラタンパク質約40〜約50wt%、7Sカノーラタンパク質約50〜約60wt%、12Sカノーラタンパク質約1〜約5wt%である。
本発明の方法に従って製造されるカノーラタンパク質単離物は、加工食品のタンパク質強化、油の乳化、ベーキング食品(baked goods)の本体形成材、気体を閉じ込める製品中の発泡剤など、タンパク質単離物の通常の用途に使用することができる。さらに、カノーラタンパク質単離物は、人造肉(meat analogs)に有用なタンパク質繊維に形成することができ、卵白の代用品または卵白がバインダーとして使用される食料製品の増量材として使用することができる。カノーラタンパク質単離物は、栄養補給剤としても使用することできる。カノーラタンパク質単離物のその他の用途は、ペットフード、飼料、養殖、工業および化粧用の用途、パーソナルケア製品(personal care products)である。
本発明の方法によって形成されるタンパク質単離物は、前述の米国特許出願に記載の手順によって得られるものより、一般的に純度が低く、とりわけ塩の含有量が高いので、人以外の用途に使用されることが好ましい。このタンパク質単離物の特定の用途の1つは、下記に詳述する養殖の飼料としての用途である。しかし、残っている塩の含有量を減少させるために、透析やダイアフィルトレーションなど、任意の好都合な手順によってこのタンパク質単離物を処理することもできる。
本発明の別の態様によれば、本明細書の方法によって生成されるカノーラタンパク質単離物を含む、養殖用飼料組成物が提供される。この飼料組成物を、サケおよびマスを含めたサケ科の魚に給餌するために特に配合することができる。
(発明の一般的な説明)
カノーラタンパク質単離物は、前述の米国特許出願に一般的に記載されているように、バッチプロセスまたは連続プロセスまたは半連続プロセスの何れかによって、カノーラ油糧種子粗粉から単離することができる。
カノーラタンパク質単離物を得るプロセスの最初のステップでは、カノーラ油糧種子粗粉からタンパク性材料を可溶化させる。カノーラ油糧種子粗粉から回収されるタンパク性材料は、カノーラ種子またはその他の油糧種子中に自然に存在するタンパク質でよく、あるいは、このタンパク性材料は、遺伝子操作で改変されているが天然タンパク質の疎水性および極性の特徴を所持しているタンパク質でもよい。カノーラ粗粉は、カノーラ油糧種子からカノーラ油を除去して得られる、例えば温ヘキサン抽出またはコールドオイルエキストルージョン法(cold oil extrusion method)から得られる、様々なレベルの非変性タンパク質を含む、任意のカノーラ粗粉でよい。カノーラ油糧種子からのカノーラ油の除去は通常、本明細書に記載するタンパク質単離物回収手順とは別の操作として実施する。
塩の存在によって油糧種子粗粉からの可溶性タンパク質の除去が促進されるので、食品グレードの塩の溶液の使用によって、タンパク質の可溶化は最も効率よく実施される。カノーラタンパク質単離物が養殖などの非食品用途向けなら、非食品グレードの薬品も使用できる。塩化カリウムなどのその他の塩も使用できる。塩は通常塩化ナトリウムであるが、かなりの量のタンパク質の可溶化の実施を可能にするために、塩溶液は、イオン強度が少なくとも約0.05であり、好ましくは、少なくとも約0.10である。塩溶液のイオン強度が増加するにつれて、油糧種子粗粉中のタンパク質の可溶化の度合は、当初は最大値に達するまで増加。その後はイオン強度を増加しても、可溶化したタンパク質の総量は増加しない。タンパク質の最大の可溶化を生じさせる食品グレードの塩の溶液のイオン強度は、使用される塩および選択される油糧種子粗粉に応じて変わる。
約0.8未満のイオン強度を利用することが通常好ましく、より好ましくは約0.1〜約0.6のイオン強度を利用する。
バッチプロセスでは、タンパク質の塩による可溶化は、好ましくは、通常約10〜約60分である可溶化の時間を減少させるために撹拌しながら、少なくとも約5℃の温度、好ましくは約35℃までの温度で実施する。高い全体的生産収量が得られるように、ほぼ実際上可能なかぎりの量のタンパク質を油糧種子粗粉から抽出するために可溶化を実施することが好ましい。
約5℃の温度下限は、この温度より下では可溶化が実用にならないほど遅くなることから選択されるが、好ましい温度上限の約35℃は、バッチ式では、この温度より高いとプロセスが経済的でないことから選択される。
連続プロセスでは、カノーラ油糧種子粗粉からのタンパク質の抽出は、カノーラ油糧種子粗粉からのタンパク質の連続的な抽出の実施と矛盾しない任意の方式で実施される。一実施形態では、カノーラ油糧種子粗粉を、食品グレードの塩の溶液と連続的に混合し、その混合物を、本明細書に記載のパラメータによる所望の抽出を実施するのに十分な滞留時間に適した長さのパイプまたは導管に、そのような滞留時間に適した流速で通液する。このような連続手順では、好ましくは、ほぼ実際上可能なかぎりの量のタンパク質をカノーラ油糧種子粗粉から抽出する目的で可溶化を実施するために、塩の可溶化ステップを、約10分までの時間内で迅速に実施する。連続手順での可溶化は、好ましくは約35℃を超え、一般に最高で約65℃の高温で行うことが好ましい。
食品グレードの塩の水溶液およびカノーラ油糧種子粗粉は本来、約5〜約6.8のpHを有する。約5.3〜約6.2のpH値が好ましい。
塩溶液のpHは、抽出ステップで使用するために、必要に応じて、任意の好都合な酸、通常は塩酸、またはアルカリ、通常は水酸化ナトリウムの使用によって、約5〜約6.8の範囲内の任意の所望の値に調整することができる。
可溶化ステップ中の食品グレードの塩の溶液の油糧種子粗粉の濃度は広い範囲の値を取り得る。典型的な濃度の値は約5〜約15%w/vである。
塩の水溶液でタンパク質を抽出するステップは、カノーラ粗粉中に存在する脂肪を可溶化するという追加の効果を有しており、その結果、脂肪が水性層に存在することになる。
抽出ステップから得られるタンパク質溶液は、一般的にタンパク質濃度が約5〜約40g/L、好ましくは約10〜約30g/Lである。
塩の水溶液は酸化防止剤を含んでもよい。酸化防止剤は、亜硫酸ナトリウムやアスコルビン酸など、任意の好都合な酸化防止剤でよい。使用する酸化防止剤の量は、約0.01〜約1wt%まで及んでよく、好ましくは約0.05wt%である。酸化防止剤は、タンパク質溶液中のフェノール類の酸化を防止するのに役立つ。
抽出ステップから得られる水性層は次いで、粗粉残渣を除去するために、デカンタ遠心分離機を使用し、続いて分離板型遠心分離および/またはろ過を行うなど、任意の好都合な方式で、カノーラ粗粉の残渣から分離することができる。
最終のカノーラタンパク質単離物の色は、粉末状活性炭またはその他の色素吸着剤を分離されたタンパク質水溶液と混合することにより、薄い色とより薄い黄色に改善することができ、次いで好都合には、ろ過により吸着剤を除去してタンパク質溶液を得る。ダイアフィルトレーションも色素除去に使用することができる。
分離したタンパク質水溶液のこうした色素除去ステップは、任意の適当な色素吸着剤を用いて、任意の好都合な条件下で、一般に室温で実施することができる。粉末状活性炭については、約0.025〜約5%w/v、好ましくは約0.05〜約2%w/vの量が用いられる。
その開示が参照により本明細書に組み込まれた米国特許第5,844,086号および第6,005,076号に記載のように、カノーラ種子粗粉がかなりの量の脂肪を含んでいる場合、これらの特許に記載の脱脂ステップを、以下で論じる分離したタンパク質水溶液および濃縮したタンパク質水溶液に実施することもできる。色改善ステップを実施するときは、このようなステップを、最初の脱脂ステップの後に実施することができる。
油糧種子粗粉を塩の水溶液で抽出することの代替手段として、水だけを用いてこのような抽出をすることも可能であるが、水だけの利用では、塩の水溶液よりも油糧種子粗粉から少ないタンパク質が抽出される傾向がある。このような代替手段を用いる場合、下記に記載する濃縮ステップ中にタンパク質を溶液中に維持するために、油糧種子粗粉の残渣から分離後のタンパク質溶液に、塩を、上記で論じた濃度で添加することもできる。脱色ステップおよび/または最初の脱脂ステップを実施するときは、塩を一般に、このような操作の完了後に加える。
別の代替手順は、油糧種子粗粉を食品グレードの塩の溶液で、6.8を超え、一般に最高で9.9の比較的高いpH値で抽出することである。食品グレードの塩の溶液のpHは、水酸化ナトリウム水溶液など任意の好都合な食品グレードのアルカリの使用により、pHにおいて所望のアルカリ値に調整することができる。別法として、油糧種子粗粉を、塩の溶液を用いて、pH約5未満、一般にpH約3までの比較的低いpHで抽出することができる。このような代替手段を用いる場合、油糧種子粗粉抽出ステップから得られる水性層を次いで、デカンタ遠心分離機を使用し、続いて分離板型遠心分離及び/又はろ過を行うなど、任意の好都合な方式で、カノーラ粗粉の抽出残渣から分離して、粗粉の残渣を除去する。分離した粗粉の残渣は乾燥して破棄してよい。
高いpHまたは低いpHの抽出ステップから得られるタンパク質水溶液を次いで、下記で論じるさらなる処理の前に、上記で論じたように、pHを約5〜約6.8、好ましくは約5.3〜約6.2の範囲に調整する。このようなpH調整は、必要に応じて、塩酸などの任意の好都合な酸、または水酸化ナトリウムなどのアルカリを用いて実施する。
タンパク質水溶液を次いで、そのイオン強度を実質上一定に保ちながら、そのタンパク質濃度を、通常約4〜約20倍に濃縮する。このような濃縮は一般に、少なくとも約50g/L、好ましくは少なくとも約200g/Lのタンパク質濃度を有する、濃縮されたタンパク質溶液を得るために実施する。
濃縮ステップは、異なる膜の材質および構成を考慮して、約3,000〜約100,000ダルトン、好ましくは約5,000〜約10,000ダルトンなどの適当な分子量カットオフ(MWCO)を有する、中空糸膜やスパイラル巻きの膜(spiral−wound membranes)などの膜を用いた、限外ろ過やダイアフィルトレーションなど任意の好都合な選択膜技術を使用するなど、バッチまたは連続操作と矛盾しない任意の好都合な方式で実施することができる。これらの膜は、中空糸またはスパイラル巻きの膜でよい。連続操作には、これらの膜を、タンパク質水溶液が膜を通過するとき、所望の濃度が可能になる寸法にすることができる。
濃縮したタンパク質溶液を次いで、抽出溶液と同じモル濃度およびpHの塩の水溶液を用いたダイアフィルトレーションにかけることができる。このようなダイアフィルトレーションは、約2〜約20容(volume)のダイアフィルトレーション溶液、好ましくは約5〜約10容のダイアフィルトレーション溶液を用いて実施することができる。ダイアフィルトレーション操作では、透過液の膜透過により、タンパク質水溶液からさらなる量の異物が除去される。ダイアフィルトレーション操作は、透過液中にかなりのさらなる量のフェノール類および認識できる色が存在しなくなるまで実施することができる。このようなダイアフィルトレーションは、異なる膜の材質および構成を考慮して、約3,000〜約100,000ダルトン、好ましくは約5,000〜約10,000ダルトンの範囲の分子量カットオフを有する膜を用いて実施することができる。
酸化防止剤が、ダイアフィルトレーションステップの少なくとも一部の期間、ダイアフィルトレーション媒体中に存在してよい。酸化防止剤は、亜硫酸ナトリウムやアスコルビン酸など、任意の好都合な酸化防止剤でよい。ダイアフィルトレーション媒体中で使用する酸化防止剤の量は、使用する物質に依存し、約0.01〜約1wt%に及び、好ましくは約0.05wt%でよい。酸化防止剤は、濃縮したカノーラタンパク質単離物溶液中に存在するフェノール類の酸化を防止するのに役立つ。
濃縮ステップおよびダイアフィルトレーションステップは、任意の好都合な温度、一般に約20〜約60℃で、かつ任意の好都合な時間実施して、所望の濃縮度を実現することができる。使用する温度およびその他の条件はある程度、濃縮を実施するのに使用する膜装置、および溶液の所望のタンパク質濃度に依存する。
このステップでの約200g/L超の好ましい濃度にまでタンパク質溶液を濃縮すると、プロセスの収率が、乾燥したタンパク質単離物として回収される抽出されたタンパク質の比率で表して、約40%超、好ましくは約80%超のレベルに増加するのみならず、乾燥後の最終のタンパク質単離物の塩濃度が低下する。単離物の塩濃度を制御できることは、塩濃度のばらつきが特定の食品用途における機能的および感覚的特性に影響をおよぼす単離物の用途において重要である。
よく知られるように、限外ろ過および同様の選択膜技術は、高分子量種の透過を防ぎながら、低分子量種の透過を可能にする。低分子量種には、食品グレードの塩のイオン種のみならず、炭水化物、色素、非栄養因子、ならびに任意の低分子量の形のタンパク質などの源材料から抽出された低分子量材料が含まれる。膜の分子量カットオフは通常、異なる膜の材質および構成を考慮して、異物を通過させながら、溶液中のかなりの比率のタンパク質を確実に保持するように選択される。
濃縮され、場合によってはダイアフィルトレーションされたタンパク質溶液は、米国特許第5,844,086号および第6,005,076号に記載のように、必要であれば、さらなる脱脂操作にかけることもできる。
上記の色素除去操作の代替手段として、濃縮し、場合によってはダイアフィルトレーションしたタンパク質溶液を色素除去操作にかけることもできる。粉末状活性炭ならびに粒状活性炭(granulated activated carbon)(GAC)をここで使用できる。色素吸着剤として使用できる別の材料はポリビニルピロリドンである。
カノーラタンパク質溶液の色素吸収剤処理ステップは、任意の好都合な条件下、一般に室温で、実施することができる。粉末状活性炭は、約0.025〜約5%w/v、好ましくは約0.05〜約2%w/vの量を使用することができる。色素吸着剤としてポリビニルピロリドンを使用する場合、約0.5〜約5%w/v、好ましくは約2〜3%w/vの量を使用することができる。色素吸着剤は、ろ過など、任意の好都合な手段により、カノーラタンパク質溶液から除去することができる。
任意選択の色素除去ステップから得られる、濃縮され、場合によってはダイアフィルトレーションされたタンパク質溶液は、貯蔵の結果として、またはその他の理由で元の粗粉に存在していて、かつ抽出ステップ中に粗粉からカノーラタンパク質単離物溶液中に抽出された細菌を殺すために低温殺菌にかけることもできる。このような低温殺菌は、任意の所望の低温殺菌条件下で実施することができる。一般的に、濃縮され、場合によってはダイアフィルトレーションされたタンパク質溶液を、約55〜約70℃、好ましくは約60〜約65℃の温度に、約10〜約15分間、好ましくは約10分間加熱する。低温殺菌した濃縮タンパク質溶液を次いで、以下に記載のさらなる処理のために、好ましくは約25〜約40℃の温度に冷却する。
濃縮ステップ、任意選択のダイアフィルトレーションステップ、任意選択の色素除去ステップ、および任意選択の脱脂ステップから得られた濃縮タンパク質溶液を次いで、噴霧乾燥や凍結乾燥など、任意の好都合な技術により乾燥した形に乾燥させると、タンパク質含有量が少なくともタンパク質約90wt%(N × 6.25)、好ましくは少なくともタンパク質約100wt%(N × 6.25)の、(示差走査熱量測定法で求めて)実質上改変されていないカノーラタンパク質単離物が得られる。カノーラタンパク質単離物は、カノーラタンパク質プロフィールが2Sカノーラタンパク質約25〜約55wt%、7Sカノーラタンパク質約45〜約75wt%、12Sカノーラタンパク質約0〜約15wt%であり、好ましくは、2Sカノーラタンパク質約40〜約50wt%、7Sカノーラタンパク質約50〜約60wt%、12Sカノーラタンパク質約1〜約5wt%である。
前述のとおり、カノーラタンパク質単離物の潜在的用途の1つは、養殖における用途である。養殖のサケ科の魚の養殖においては、飼料が操業費用の約35〜60%を占め、飼料のコストの約半分はタンパク質源から来ている。高品質の(飼料用の)魚粉が、サケ科の魚のための餌における、主要なタンパク質源として使用されている。というのは、それらは非常に味がよく、かつ高レベルの消化可能なタンパク質およびエネルギーと優れたアミノ酸および脂肪酸プロフィールを有するからである。
しかし、魚粉は、品質、入手しやすさ、および価格がまちまちである。品質は、原材料のタイプおよび鮮度と加工および貯蔵条件、ならびにプレスケーキに占める可溶性物質の割合および酸化防止剤のレベルによって影響される。
魚および甲殻類の養殖、ペットフードおよび特殊な家畜飼料の需要が増大したために、魚粉のコストが増加するであろうことが予想されている。養殖の収益性は、生産コストと養殖製品の市場価値の関係によって左右されるため、魚粉価格がより高くなることは生産コストが増加し、そのために収益マージンが減少することを意味する。
生産コストを減少させる方法の1つは、サケ科の魚の飼料における魚粉を部分的にまたは完全に代替するための新規なより安価なタンパク質製品の開発を通してである。魚粉の代用品のソースの1つは、カノーラ油糧種子粗粉を含めた油糧種子粗粉である。このような飼料は、かなり安定した化学組成を有し、これらの飼料のコストは、タンパク質1キログラムあたりで高品質魚粉のコストの半分に満たない。さらに、カノーラ油糧種子粗粉は、以下の表6に示したように、魚に必要な必須アミノ酸プロフィールに基づいた優れた評価を有する。
しかし、フィチン酸、グルコシノレート、およびフェノール化合物を含めた非栄養因子(ANF)と不溶性繊維が存在し、飼料の味のよさ、および消化吸収性を損なうので、カノーラ油糧種子粗粉の使用には欠点がある。
ある未発表の研究では、淡水のニジマス(Oncorhynchus mykiss)および海水のタイセイヨウサケ(Salmo salar)用のカノーラタンパク質濃縮物(74wt%タンパク質)の栄養価が評価された。
タンパク質の消化吸収性の点では、カノーラタンパク質製品は、タンパク質の消化吸収率が魚粉より良く、エネルギーの消化吸収率が魚粉と類似しており、算出した可消化エネルギーが魚粉と類似していた。カノーラタンパク質製品は、最適なタンパク質濃度より低い濃度においてさえ、市販用の飼料材料と同じ成長比および飼料摂取量を示した。
タンパク質効率(protein efficient ratio)(PER)は、全てのタンパク質配合物にとっての単一の最重要かつ明確な指標である。未発表の研究に使用されたカノーラタンパク質製品は、タンパク質濃度が加工の難しさから最適なタンパク質濃度に満たなかったが、それにもかかわらず、このカノーラタンパク質製品飼料は、特別な研究飼料かつ特別な市販用飼料であった基礎飼料に匹敵するPERを有した。特別な市販用飼料のPERは、カノーラタンパク質製品および基礎のPER値と統計的に同じであった。これらの結果は、大豆タンパク質では濃縮物または単離物のいずれの形でも達成することができない。
本発明の製品のタンパク質の分布、および本明細書に記載した手順によって真のタンパク質単離物が提供されることを考慮すると、本発明の製品を使用することにより、サケ科の魚では未発表の研究で達成されたものに比べて改良された給餌結果が達成できることが期待される。
カノーラタンパク質単離物を、濃縮されたタンパク質溶液を乾燥させることにより形成する場合、この生成物は、前述の先行技術である米国特許出願第10/137,391号で論じられているPMM手順による単離より、かなり高い濃度の塩の残渣を含む。塩の存在は、例えば養殖での使用など、タンパク質単離物のある種の用途には有害ではない。
しかし、塩の存在が、カノーラタンパク質単離物の目的とする用途に有害である場合、乾燥させる前のタンパク質の水溶液(濃縮され、場合によってはダイアフィルトレーションされたカノーラタンパク質溶液の形でもよい)を、透析またはダイアフィルトレーションにかけることによって、塩を除去することができる。
実施例
実施例1:
本実施例は、カノーラタンパク質単離物を提供するための、本発明の手順を例示する。
市販用カノーラ油糧種子粗粉lot AL022 150kgを、0.1Mの生理的食塩水(NaCl)1010.5Lに19.8℃で添加し、30分間混合してタンパク質水溶液を得た。混合の中間時点(15分)において、0.05wt%または500gw/vのアスコルビン酸を、酸化防止剤として添加した。抽出液のpHは6.12で、生理食塩水の本来のpHに何ら調節を加えなかった。
抽出溶液から粗粉を除去するために、粗粉のスラリーを、バキュームフィルターベルト(vacuum filter belt)上を移動させ、その結果、平均タンパク質含有量が1.74wt%(17.4g/L)の溶液790Lを得た。
次いで、さらにタンパク質溶液を清澄化させるために、この溶液を、遠心分離式スラッジ除去装置(desludger centrifuge)および2.0umパッドを備えるフィルタープレスを通過させた。清澄化させた最終のタンパク質抽出液は、体積が780Lで、タンパク質含有量が1.58wt%(15.8g/L)であった。
次いで、清澄化させたタンパク質溶液のアリコット700Lを、ポリビニリデンジフルオライド(PVDF)の5回スパイラル巻きした膜(5 spiral wound membranes)を用いる2膜システムで限外ろ過(UF)した。これらの膜は、MWCO範囲が5,000ダルトンである。全体の体積減少は、700Lから32Lへの減少、すなわち21.8分の1の体積減少であった。得られた32Lの濃縮したタンパク質溶液すなわち濃縮液は、平均タンパク質含有量が25.10wt%(251g/L)であった。
UFステップからの濃縮液を、60℃で10分間低温殺菌し、次いでアリコットをAPV噴霧乾燥機で乾燥させた。
乾燥した生成物の最終のタンパク質含有量はそのままの状態で93.08wt%、乾燥重量ベースで95.46wt%(N × 6.25)であった(窒素のパーセンテージ値はLeco FP528 窒素定量機を用いて求めた)。このバッチをBW−AL022−I02−03Aと命名した。
実施例2:
本実施例では、カノーラタンパク質単離物の実験室スケールのサンプルの調製について述べる。
実施例1で使用したものと同じカノーラ粗粉75gを、0.10M 生理食塩水(15%w/w)500mLに添加し、混合物を回転式振とう機で220rpmで30分間振とうした。1.99wt%のタンパク質を含む抽出液を、10,000rpmで20分間遠心分離し、ひだ付きろ紙(crepe−fluted filter paper)でろ過した。
350mlのろ液を、Amicon限外ろ過ユニットで5,000MWCOのポリエーテルスルホン(PES)膜を用いて濃縮し、150mlの濃縮液を回収した。濃縮液を、0.1M 生理食塩水350Lを用いてダイアフィルトレーション(DF)にかけて、6.24wt%のタンパク質を含むDF濃縮液75mlを生成した。
冷却した温度でSpectra/Por 6〜8,000MWCOチューブを用いて濃縮液を透析した。透析したサンプルを凍結し、次いで凍結乾燥した。得られたカノーラタンパク質単離物は、タンパク質含有量が101wt%(N × 6.25)であった。
実施例3:
本実施例では、実施例1および2で生成されたカノーラタンパク質単離物のタンパク質分析を提供する。
実施例1および2に記載のように調製したカノーラタンパク質単離物についてHPLC分析を行った。ベンチスケールの抽出液、ベンチスケールのDF透過液、およびベンチスケールのDFUF透析したカノーラタンパク質単離物のHPLCクロマトグラムを、それぞれ図1のA、BおよびCに示す。
2つの異なる日付のBW−AL022−I02−03AサンプルのHPLCクロマトグラムを図2のAおよびBに示す。
実施例1および2に記載のように調製したカノーラタンパク質単離物の分析結果を以下の表1〜5に示す。表5は、本願の譲受人に譲渡され、その開示が参照により本明細書に組み込まれた、同時係属の2002年10月9日出願の米国特許出願第10/266,701号に記載のとおりに調製したサンプルの、典型的なPMM由来(C300)および上澄み液由来(C200)のカノーラタンパク質単離物と比較した、アミノ酸分析を含む。
このデータからわかるように、ピーク面積に基づけば、ベンチスケールの単離物(実施例2)は、I02単離物(実施例1)より高いタンパク質比を示している。両方とも、球状タンパク質(7S、12S、>12S、およびサブユニット)が、全タンパク質ピーク面積の約2/3を含み、アルブミン(2Sおよびプロナピン)がその他の1/3を占めることを示している。
HPLCクロマトグラムで見出されたその他の成分は、ピーク面積に基づけば、ベンチスケールの単離物中の比較的高いフィチン酸塩のレベル、ならびにより低いフェノール類(およびその他)含有量を示している。これは、ベンチスケールの単離物が、I02単離物より少ない遊離フェノール酸含有量しか含んでいないことを示した。波長330nmの吸光度に基づく色の相違は、ろ過膜では除去できないタンパク質に結合したフェノール類によるものである。
I02のHPLC−SEC(図2、表2)プロフィールは、2003年9月19日に行った最初の走査から、2003年12月18日に行ったより最近のものまで、アスコルビン酸を例外として、ほとんど変化しなかった。アスコルビン酸は徐々に酸化し、この期間全体で時間の経過につれて量(ピーク面積で求めた)が減少した。その結果、表に示されるように、他の成分の比率が増加したが、これはタンパク質の比率にはほとんど影響がなかった。
ベンチスケールサンプル(抽出液、UF透過液、DF透過液、DF濃縮液、DF透析したFD濃縮液の再可溶化物)(図1、表1)のHPLC−SEC分析は、UF、DFおよび透析ステップでフェノール類およびその他の成分の大部分が除去されたが、フィチン酸の除去にはより効果が少なかったことを示している。フィチン酸は、タンパク質と強く会合する傾向がある。そうであっても、フィチン酸はベンチスケールの透過液のHPLCクロマトグラム中に観察され、このことはフィチン酸が膜を通して部分的に除去されたこと(おそらく全体の20〜30%)を示している。
実施例1の単離物は、表に示されるように、塩およびその他のミネラルを含んでおり、それらは単離物の最終の乾燥重量の約3%に達した(表3)。毒性の成分は検出されなかった。これらの結果から、ベンチスケールの単離物は、このサンプルの調製にDFおよび透析ステップを使用したために、タンパク質の比率がより高くなっていることがわかる。
アミノ酸分析の結果を、表4Aおよび4B中で「全アミノ酸100gあたりのg」に換算した。平均値および標準偏差も示され、それらから差が最小であることが示された。これは予想されていたことである。というのは、DFおよび透析ステップでは、非タンパク質が除去されるが、非タンパク質は、多くの遊離のアミノ酸およびペプチドがない限り、アミノ酸バランスに著しくは影響しないからである。
表5は、このサンプルのアミノ酸プロフィールを以前の研究の結果と比較している。この濃縮液は、(A8およびA10粗粉からの)以前の濃縮液ならびにA10粗粉からのPurateinサンプルと組成において非常に類似している。Purateinは、PMMとSuperteinの混合物であり、この濃縮液の分析結果に類似しているはずである。
表5はまた、C200およびC300(A10粗粉)のアミノ酸プロフィールを示している。この濃縮液およびPurateinサンプルはこれら2種の単離物の間に入るが、これは予想されることである。
リシンは、穀物にはあまり多くない必須アミノ酸である。油糧種子、とりわけカノーラは、高レベルのリシンを含む傾向がある。濃縮液の分析から、かなりの量のリシンがあることが明らかになっており、このことによりこの単離物の栄養的品質(魚またはその他の人以外の飼料向けでさえも)が改善されるはずである。必須アミノ酸組成は、表5の下部に示したとおり、濃縮液単離物では非常に高い。
全体的に、分析結果によって、濃縮液C500は、範囲がC200およびC300の間に及ぶ良質のアミノ酸組成をもった単離物であることが示されている。この単離物は、低いレベルの非タンパク質を含んでおり、ベンチスケール実験では、塩、フェノール類およびその他の未知の物質が限外ろ過によって除去されることが示されている。ベンチスケールの抽出液データによって示されるように、ダイアフィルトレーションおよび透析は、非タンパク質のこの除去を改善することができる。しかし、これは、I02結果によって示されるように、単離物を生成するために必ずしも必要ではない。
開示の概要
本開示を要約すると、養殖の用途を含めた多くの用途を有するカノーラ油糧種子タンパク質単離物の、新規の調製方法が提供される。本発明の範囲内で変更が可能である。
ベンチスケール実験HPLC−SECクロマトグラムで、Aはベンチスケール抽出液、BはベンチスケールDF透過液、CはベンチスケールDF透析単離物のクロマトグラムを示す。 BW−AL022−I02−03A♯1C500HPLC−SECクロマトグラムで、Aは2003年9月19日のI02単離物、Bは2003年12月18日のI02単離物のクロマトグラムを示す。

Claims (21)

  1. カノーラタンパク質単離物を調製する方法であって、
    (a)カノーラ油糧種子粗粉を抽出して、該カノーラ油糧種子粗粉中のタンパク質を可溶化し、タンパク質含有量が5〜40g/Lであり、pHが5〜6.8であるタンパク質水溶液を形成すること、
    (b)該カノーラ油糧種子粗粉の抽出残渣から該タンパク質水溶液を分離すること、
    (c)選択膜技術を用いてイオン強度を実質上一定に保ちながら、該タンパク質水溶液のタンパク質濃度を少なくとも50g/Lまで増加させて濃縮したタンパク質溶液を得ること、および
    (d)該濃縮したタンパク質溶液を乾燥させて、タンパク質含有量が乾燥重量に基づき少なくとも90wt%(N×6.25)のカノーラタンパク質単離物を得ること
    からなることを特徴とする方法。
  2. 前記カノーラタンパク質単離物が少なくとも100wt%(N×6.25)のタンパク質含有量を有する、請求項1に記載の方法。
  3. 前記カノーラタンパク質単離物が、
    2Sカノーラタンパク質 25〜55wt%、
    7Sカノーラタンパク質 45〜75wt%、及び
    12Sカノーラタンパク質 0〜15wt%
    であるカノーラタンパク質プロフィールを有する、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記カノーラタンパク質単離物が、
    2Sカノーラタンパク質 40〜50wt%、
    7Sカノーラタンパク質 50〜60wt%、及び
    12Sカノーラタンパク質 1〜 5wt%
    であるカノーラタンパク質プロフィールを有する、請求項3に記載の方法。
  5. バッチ式で実施され、前記工程(a)におけるカノーラ油糧種子粗粉の抽出を、少なくとも0.05のイオン強度を有し、pHが5〜6.8の水性塩溶液を用い、少なくとも5℃の温度で、5〜40g/Lのタンパク質濃度を有するタンパク質溶液が得られるように実施する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記水性塩溶液が0.1〜0.6のイオン強度を有する、請求項5に記載の方法。
  7. 前記水性塩溶液が5.3〜6.2のpHを有する、請求項5または6に記載の方法。
  8. 前記工程(a)におけるカノーラ油糧種子粗粉の抽出を、前記水性塩溶液を10〜30分間撹拌しながら実施する、請求項5〜7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 前記工程(a)におけるカノーラ油糧種子粗粉の抽出中の前記水性塩溶液中のカノーラ油糧種子粗粉の濃度が5〜15wt%である、請求項5〜8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 前記工程(a)におけるカノーラ油糧種子粗粉の抽出から得られる前記タンパク質溶液が、10〜30g/Lのタンパク質濃度を有する、請求項5〜9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 前記水性塩溶液が酸化防止剤を含む、請求項5〜10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 連続式で実施され、前記抽出ステップが、
    (i)前記カノーラ油糧種子粗粉を、イオン強度が少なくとも0.05でpHが5〜6.8の水性塩溶液と、5〜65℃の温度で連続的に混合し、
    (ii)10分までの時間、該カノーラ油糧種子粗粉からタンパク質を抽出しながら、該混合物をパイプで連続的に搬送し、タンパク質含有量が5〜40g/Lのタンパク質水溶液を形成することによって実施される、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  13. 前記水性塩溶液が0.1〜0.6のイオン強度を有する、請求項12に記載の方法。
  14. 前記水性塩溶液が5、3〜6.2のpHを有する、請求項12または13に記載の方法。
  15. 前記工程(i)の混合における前記水性塩溶液中のカノーラ油糧種子粗粉の濃度が5〜15%w/vである、請求項12〜14のいずれか1項に記載の方法。
  16. 前記工程(i)の混合における温度が少なくとも35℃である、請求項12〜15のいずれか1項に記載の方法。
  17. 前記工程(ii)において、前記タンパク質水溶液が10〜30g/Lのタンパク質含有量を有する、請求項12〜16のいずれか1項に記載の方法。
  18. 前記水性塩溶液が酸化防止剤を含む、請求項12〜17のいずれか1項に記載の方法。
  19. 前記カノーラ油糧種子粗粉を水で抽出し、それに続いて、得られたタンパク質水溶液に塩を添加して、少なくとも0.05のイオン強度を有するタンパク質水溶液を得る、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  20. 前記塩を添加した後のタンパク質水溶液が、0.1〜0.6のイオン強度を有する、請求項19に記載の方法。
  21. 前記濃縮ステップを限外ろ過によって実施して、タンパク質濃度が少なくとも200g/Lの濃縮タンパク質溶液を得る、請求項1〜20のいずれか1項に記載の方法。
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