JP5748921B1 - 物品管理システム - Google Patents

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    • G06Q10/08Logistics, e.g. warehousing, loading or distribution; Inventory or stock management

Abstract

無線通信を行う発信装置が付された物品の探索を容易かつ短時間で行うことを可能にするとともに、全体での消費電力を低減させるよう調整する物品管理システムである。代表的な実施の形態によれば、BLE通信におけるスレーブとしての機能を有する1つ以上の発信装置と、BLE通信におけるマスタとしての機能を有する携帯端末とを有し、前記各発信装置は、それぞれ、物品もしくは1つ以上の物品を収納する収納容器に付され、前記携帯端末は、BLE通信が確立した1つ以上の第1の発信装置について、それぞれ、その固有情報をBLE通信の内容から取得し、前記固有情報に基づいて前記第1の発信装置が付された第1の物品もしくは収納容器を特定する情報を取得し、前記第1の物品もしくは収納容器が所定の領域に所在するものと判断する。

Description

本発明は、物品管理の技術に関し、特に、無線通信を利用した自動認識技術を用いた物品管理システムに適用して有効な技術に関するものである。
例えば、什器や備品、商品等の棚卸管理を始め、倉庫等における在庫管理や入出庫管理、書類等の文書管理、物品の盗難や紛失の監視などの物品管理において、現物確認により物品の所在を実際に把握するためには、従来は、対象物品を目検により確認し、物品のリストと照合して行っていた。しかしながら、対象物品がキャビネットの中や収納棚の奥などの場所に置かれている場合もあり、手作業での目検確認の負荷は非常に高い。また、目検確認により把握した物品をリストと照合する際の作業負荷も高い。
これらの作業負荷を低減させるため、近年では、例えば、RFID(Radio Frequency IDentifier)タグやICタグ(以下ではこれらを「RFIDタグ」と総称する場合がある)、バーコードなどを利用して物品を自動認識する技術が用いられてきている。
例えば、特許第3643111号公報(特許文献1)には、各管理区域に設けられ、それぞれの管理区域情報を記憶する場所ICタグと、各資産に設けられ、それぞれの資産固有情報および資産場所情報を記憶する資産ICタグと、資産固有情報および資産場所情報が資産毎に登録される資産データベース装置と、携帯通信端末とを備える資産管理システムが記載されている。これにより、操作指示によって携帯通信端末が場所ICタグおよび資産ICタグから各種記憶情報を非接触状態で読み込んで表示するとともに、資産データベース装置から無線通信を介して対象の資産の登録情報を取得して表示することができるとされている。
また、特開2011−60042号公報(特許文献2)には、RFIDリーダによってエリア外のRFIDタグの情報が読み取られた場合に、RFIDリーダの送信パラメータの出力値を、エリア外に配置したRFIDタグからの情報が読み取れなくなる第1の出力値と、エリア内に配置したRFIDタグからの情報が読み取れなくなる第2の出力値の中間になるように設定するパラメータ調整部を具備する資産管理システムが記載されている。これにより、本来読み取る必要のないエリア外のRFIDタグの情報を読み取った場合に、RFIDリーダの送信パラメータを自動的に調整することができるとされている。
特許第3643111号公報 特開2011−60042号公報
例えば、特許文献1に記載されたような技術を用いることで、対象の物品の情報をRFIDタグを読み取ることによって取得することができ、目検確認の負荷を低減させることができる。また、取得した情報に基づいてデータベースの登録情報と自動的に照合することができ、照合の作業負荷を低減させることができる。しかしながら、対象の物品等に付されたRFIDタグを読み取るために対象の物品等の場所まで実際に行ってリーダ装置をかざす等の作業を要し、物品の探索と固有情報の認識に要する作業負荷は、手作業での目検の場合とあまり相違がない。
一方で、所定のエリアに存在するRFIDタグを全て一括で読み取れるようにするためには、リーダ装置の電波出力を上げるなどの対応が必要であり、その結果、近い場所のRFIDタグを読み取るためにも高い出力の電波を用いることになるなど、消費電力の無駄が生じてしまう。これに対し、例えば、特許文献2に記載されたような技術では、エリア内に存在する対象のRFIDタグのみ読み取ることができるようにリーダ装置の電波出力等を調整することで、読み取りエラーを低減させることができるとともに、電力消費の効率化も図ることが可能である。しかしながら、RFIDタグが付された物品の配置場所や状況は様々であり、リーダ装置側の電波出力の調整のみでは最適化には限界がある。
そこで本発明の目的は、無線通信を行う発信装置が付された物品の探索を容易かつ短時間で行うことを可能にするとともに、全体での消費電力を低減させるよう調整することができる物品管理システムを提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
本発明の代表的な実施の形態による物品管理システムは、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)による通信を用いて物品の所在もしくは紛失の有無を把握する物品管理システムであって、BLE通信におけるスレーブとしての機能を有する1つ以上の発信装置と、BLE通信におけるマスタとしての機能を有する携帯端末と、を有し、前記各発信装置は、それぞれ、物品もしくは1つ以上の物品を収納する収納容器に付され、前記携帯端末は、BLE通信が確立した1つ以上の第1の発信装置について、それぞれ、その固有情報をBLE通信の内容から取得し、前記固有情報に基づいて前記第1の発信装置が付された第1の物品もしくは収納容器を特定する情報を取得し、前記第1の物品もしくは収納容器が所定の領域に所在するものと判断するものである。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
すなわち、本発明の代表的な実施の形態によれば、無線通信を行う発信装置が付された物品の探索を容易かつ短時間で行うことを可能にするとともに、全体での消費電力を低減させるよう調整することが可能となる。
本発明の一実施の形態である物品管理システムの構成例について概要を示した図である。 本発明の一実施の形態におけるBLE通信部の動作内容を動的に変更する例について概要を示した図である。 本発明の一実施の形態における収納容器に発信装置を組み込んだ場合の例について概要を示した図である。 本発明の一実施の形態における物品の入出庫管理や紛失監視を行う場合の例について概要を示した図である。 本発明の一実施の形態における個人が所有する物品の紛失監視を行う場合の例について概要を示した図である。 本発明の一実施の形態における携帯端末の所在場所を特定する場合の例について概要を示した図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一部には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
本発明の一実施の形態である物品管理システムは、例えば、物品の棚卸管理や、紛失管理などの物品管理業務において、無線通信技術を用いて、通信可能範囲における物品の所在を目検を要さずに自動認識することを可能とするシステムである。本実施の形態では、後述するように、近年普及が広がってきた極低消費電力の近距離無線通信技術であるBLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)を用い、各物品に付された発信装置(スレーブ)が常時ブロードキャストしている信号を、リーダ装置(マスタ)が受信して通信を行うことで発信装置の固有情報を認識し、対応する物品を特定する。
図1は、本発明の一実施の形態である物品管理システムの構成例について概要を示した図である。物品管理システム1は、例えば、棚卸等の物品管理業務における管理対象となる1つ以上の物品30にそれぞれ付された発信装置10と、リーダ装置としての携帯端末20とを有する。
発信装置10は、BLEでの通信におけるスレーブとなる装置であり、例えば、集積回路やマイコン等により設計されたハードウェアモジュールからなるセンサ11、制御部12、およびBLE通信部13などの各部を有する。また、不揮発性メモリ等に設定情報14のデータを保持している。なお、上記各部を動作させるための図示しない電池も内蔵しているものとする。内蔵型の電池に代えて太陽電池モジュールを用いることで電池交換が不要となるようにしてもよい。発信装置10は、例えば、上記の各部を内蔵するよう樹脂等により成形された手のひらに載る程度の大きさの小型の装置として構成される。
センサ11は、例えば、GPS(Global Positioning System)センサや、光センサ、加速度センサ、温度センサなど、発信装置10が付された物品30の所在場所を特性づけることができる外部情報や環境情報を取得することができる1つ以上のセンサモジュールである。
制御部12は、発信装置10の動作を制御する機能を有するモジュールであり、例えば、センサ11を制御して情報を取得するとともに、取得した情報と、設定情報14に設定された条件や設定内容に基づいて、後述するBLE通信部13に対してコマンドを入力する等によりその動作内容を制御する。
BLE通信部13は、BLE規格による無線通信を行うモジュールであり、制御部12等からのコマンド入力や、無線通信を介したコマンド入力などにより、動作内容を動的に変更することができる。動作内容には、例えば、無線通信の信号出力の強度(通信可能距離)や、ブロードキャスト信号の発信回数、発信間隔など、消費電力に影響するものが含まれる。なお、BLEは、極低消費電力の規格であり、モジュールはボタン型の小型電池でも数年間動作することが可能とされているが、センサ11や制御部12における消費電力なども考慮し、BLE通信部13による消費電力も可能な限り少ない方が望ましい。
携帯端末20は、BLEでの通信におけるマスタとなるリーダ装置であり、可搬型の専用の装置として構成してもよいが、本実施の形態では、例えば、タッチパネルを有するタブレット型端末などの汎用の携帯型情報処理装置により構成するものとする。近年では、BLE規格による通信機能を標準で搭載する携帯型端末も存在し、これらを用いることでマスタとなるリーダ装置のコストを低減させることができる。
携帯端末20は、例えば、集積回路等により設計されたハードウェアモジュールからなるBLE通信部21と、図示しないCPU(Central Processing Unit)により実行されるOS(Operating System)等のミドルウェア上で動作するソフトウェアとして実装される物品管理部22などの各部を有する。
BLE通信部21は、BLE規格による無線通信を行うモジュールであり、図示しないOS等を介した制御により動作して、発信装置10が常時ブロードキャストしている信号を受信して通信を行うことでUUID(Universally Unique IDentifier)やmajor/minor値等の発信装置10毎の固有情報を認識する。なお、携帯端末20(マスタ)は、同時に複数の発信装置10(スレーブ)と通信することが可能である。
物品管理部22は、棚卸等の物品管理業務を行う機能を有し、例えば、BLE通信部21が認識した発信装置10の固有情報を取得して、携帯端末20上もしくはネットワークを介して接続する図示しないサーバ上に保持する、固有情報と物品を特定する情報との対応情報を予め保持するデータベース等を参照して、固有情報に対応する物品30の情報を取得する。取得した物品30の情報を、例えば、棚卸資産のリストと照合することで棚卸を自動的かつ瞬時に一括して行うことができ、図示するように結果を携帯端末20上に○×等で即時に一覧表示させることができる。
BLEでの通信では、マスタとスレーブとの間の距離、すなわち発信装置10(物品30)と携帯端末20との間の距離の情報も取得することができ、所在が確認できた物品30との間の距離の情報を併せて一覧表示するようにしてもよい。これにより、実際に物品30を目検する際にも、所在場所を容易に特定することが可能となる。また、棚卸の結果所在が不明の物品30について、例えば、個別に指定して、当該物品30に付された発信装置10との通信が可能となるまで移動により探索し、その後、距離の変化をリアルタイムで確認しながら実際の所在場所を特定することも可能である。この場合は、携帯端末20は指定された当該物品30とのみ通信を行えばよい。
上述したように、発信装置10では、BLE通信部13でのBLE通信に係る動作内容をコマンド等により動的に変更することが可能である。本実施の形態では、発信装置10の消費電力を可能な限り低減させるため、ユーザからの指示により、もしくは発信装置10および物品30の所在場所の外部環境に応じて自動的に、BLE通信部13の動作内容を動的に変更できるようにする。
図2は、BLE通信部13の動作内容を動的に変更する例について概要を示した図である。上段の図は、発信装置10が初期設定の動作内容によりBLE通信を行っている状態を示している。中段の図は、発信装置10に対して、携帯端末20がBLEによる通信を行った際に、携帯端末20でのユーザの操作による指示に基づいてコマンドを発行し、BLE通信に係る発信装置10の動作内容を変更した状態を示している。図の例では、通信出力を大きくした状態を示している。例えば、広い工場や倉庫などに物品30が保管されている場合には、このように通信出力を大きくして通信可能範囲を広くし、狭い部屋などに保管されている場合には通信出力を小さくして通信可能範囲を狭くする。
下段の図は、さらに、発信装置10(およびこれが付された物品30)の外部環境に応じて動作内容を変更した状態を示している。例えば、発信装置10がセンサ11として光センサを有している場合に、光の量や強度の情報を取得し、明るい場合には当該物品30が露出して遮蔽されていない状態で所在しているものと推測して、通信出力を図示するように通常のものとする。一方、暗い場合には、当該物品30がキャビネットや収納容器の中にある、もしくは当該物品30の上や周囲に他の物品が配置されている等により、発信装置10から発する電波が遮蔽されて減衰する状況にあるものと推測し、通信出力を大きくする。
以上のような制御により、対象範囲に所在する各物品30の保管状況や外部環境の特性に応じて、発信装置10との通信を確実に可能としつつ、無駄な電力消費が抑制されるよう、BLE通信の動作内容を適切に設定することができる。上記の例では、光センサにより物品30の所在場所の特性を把握しているが、これに代えて、もしくはこれに加えて、他の種類のセンサ11により取得した情報に基づいて特性を判断してもよい。
また、図1の例では、管理対象の物品30に直接発信装置10を付する場合を例として記載しているが、例えば、複数の物品を収納する段ボール箱やケースなどの収納容器に対して発信装置10を割り当て、複数の物品単位で所在を管理するようにしてもよい。収納容器に対して発信装置10を割り当てる例としては、収納容器の上部や側面などに発信装置10を貼付したり、収納容器の中に物品とともに発信装置10を入れたりすることが考えられる。発信装置10は再利用可能とするのが望ましいため、収納容器に貼付した場合にはこれを剥離できるような仕組みとする。
また、発信装置10を収納容器自体に組み込んで構成してもよい。図3は、収納容器に発信装置を組み込んだ場合の例について概要を示した図である。図の例では、収納容器31の外側の側面に固定的に発信装置10を取り付けた場合を示しているが、取り付け場所はこれに限らず、収納容器31の内側や上面、蓋部の裏側などであってもよい。また、収納容器31の表面に限らず、例えば、収納容器31が樹脂等により形成されている場合に、その側面等を形成する板状の樹脂部材の内部に一体的に組み込むようにしてもよい。発信装置10を収納容器31に組み込んだ場合は、当該収納容器31自体を再利用することになる。
これまでの説明では、棚卸業務等を例として、倉庫等の管理領域に静的に所在する物品30を携帯端末20を利用して探索して特定する構成について説明したが、他の構成として、例えば、管理領域からの物品30の移動を管理する入出庫管理や紛失監視などの利用形態とすることも可能である。
図4は、物品30の入出庫管理や紛失監視を行う場合の例について概要を示した図である。図中では、倉庫等の管理領域40を上から見た図を示しており、管理領域40内に発信装置10が付された物品30が複数収納されている状態を示している。ここで、管理領域40には、管理用の携帯端末20が固定的に設置されている。携帯端末20は、例えば、管理領域40の中央付近の天井等の適当な位置に設置することができる。
この状態で、例えば、物品30aを出入口41から管理領域40の外部に持ち出した場合、図示するように、物品30aに付された発信装置10aの電波の出力範囲である通信可能範囲15aに携帯端末20が含まれなくなった時点、すなわち発信装置10aと携帯端末20との間のBLEでの通信が途絶した時点で、物品30aが管理領域40から持ち出されたものと判断する。逆に、通信可能範囲15aに携帯端末20が含まれるようになった時点、すなわち発信装置10aと携帯端末20との間のBLEでの通信が確立した時点で、物品30aが管理領域40に新たに収納されたものと判断する。
上記のような物品30の管理に加えて、例えば、個人が所有する物品30に対して発信装置10を付することで、個人的な紛失監視を行うことも可能である。この場合、例えば、時間帯や所在場所などの条件に応じて監視条件を可変にすることで、無駄な電力消費を抑制しつつ、効率的な監視を行うことができる。
図5は、個人が所有する物品30の紛失監視を行う場合の例について概要を示した図である。ここでは、個人のユーザが所有する鞄等の物品30に紛失防止のために発信装置10を入れておき、当該ユーザが保持する携帯端末20との間でBLEによる通信が可能か否かにより、携帯端末20の周辺に物品30が存在していることを常時把握する例を示している。
図中では、左側から右側に向かって一日の時間経過を示しており、時間帯毎に監視の際のBLE通信に係る動作内容を変更する場合の例を示している。例えば、午前8:00より前の時間帯は、当該ユーザは自宅におり、鞄等の物品30を紛失する可能性がほぼないことから、発信装置10(および携帯端末20)はBLE通信をオフにする、すなわち紛失監視機能をオフにする。
その後の午前8:00〜9:00の間は通勤中であり、BLE通信による紛失監視機能をオンにするとともに、基本的に鞄等の物品30は当該ユーザが直接携行していることから、当該ユーザから物品30が少し離れただけでも紛失と判断するよう、発信装置10は、例えば通信可能範囲が1〜2m程度と狭くなるよう通信出力を小さくしている。また、その後の午前9:00〜午後5:00の間は勤務中であり、紛失監視を若干緩やかにすることができることから、当該ユーザから物品30が多少離れても紛失とは判断しないよう、発信装置10は、例えば通信可能範囲が10〜20m程度と広くなるよう通信出力を大きくしている。
発信装置10は、例えば、制御部12により時刻情報を取得して、設定情報14に予め設定された時刻に伴う条件の内容に従ってBLE通信部13にコマンドを入力する等により、上記のような制御を自動で行うことができる。なお、時刻情報は、例えば、GPSセンサなどのセンサ11から取得したり、携帯端末20からのBLE通信を介したコマンドによって取得したりすることができる。時刻情報のみに限らず、GPSセンサによる位置情報や、加速度センサ等による移動情報などに基づいて条件を設定することも可能である。センサ11から取得する情報に基づく自動制御に限らず、例えば、出張などの例外的な行動パターンとなる場合に、携帯端末20を介した手動によるコマンドの指示によってユーザがアドホックに条件を設定することも可能である。
これまでの説明では、携帯端末20を用いて、これとBLEによる通信が可能か否かによって、発信装置10が付された物品30の所在を把握する場合を例として説明したが、逆に、発信装置10の方を固定的に設置しておき、これとBLEによる通信が可能か否かによって携帯端末20側の所在場所を特定する構成とすることも可能である。この場合は、BLE通信におけるマスタである携帯端末20の方を「物品」として取り扱い、その所在を管理することになる。
図6は、携帯端末20の所在場所を特定する場合の例について概要を示した図である。図中では、「A」〜「D」の4つの発信装置10A〜Dが、例えば各部屋などに固定的に配置されており、その中の通信可能範囲15Cの内側に携帯端末20が所在している状態を示している。この場合、携帯端末20は、BLEでの通信が確立した相手が発信装置10Cである、すなわち通信可能範囲15Cの内側に所在していることが把握でき、これに対応する場所・領域に所在していることを把握することができる。
また、図示するように、それぞれの通信可能範囲15A〜Dが隣接するもの同士で重なり合うように発信装置10A〜Dが配置されている場合、複数の発信装置10A〜Dとの間でBLEでの通信が確立する場合が生じ得る。この場合、通信が確立した発信装置A〜Dに対応する通信可能範囲15A〜Dが重なり合う共通の領域に携帯端末20が所在するものとして範囲を絞り込むことができる。さらに、例えば、携帯端末20と、通信が確立した発信装置10A〜Dとの間の距離情報をそれぞれ取得することで、一般に利用可能なGPSよりも詳細な位置情報を算出することも可能である。
上記のように発信装置10を固定的に配置した上で携帯端末20の所在を把握して管理することで、間接的に当該携帯端末20を保有するユーザの所在を管理することができ、例えば、介護における被介護者の所在把握などを高精度で行うことが可能となる。
以上に説明したように、本発明の一実施の形態である物品管理システム1によれば、物品の棚卸管理や、紛失管理などの物品管理業務において、BLE規格による無線通信を用い、各物品に付された発信装置(スレーブ)が常時ブロードキャストしている信号を、リーダ装置(マスタ)が受信して通信を行うことで発信装置の固有情報を認識し、対応する物品を特定する。これにより、通信可能範囲における物品の所在を目検を要さずに自動認識することが可能である。また、発信装置とリーダ装置との間の距離情報をリアルタイムで把握することができるため、発信装置が付された物品の実際の所在位置の探索を容易かつ短時間で行うことが可能である。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、上記の実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、上記の実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
例えば、上記の実施の形態の物品管理システム1では、管理対象を、発信装置10が取り付けられた「物品」自体としているが、「物品」自体を直接管理対象とするものに限られず、当該「物品」を管理することで、これを保持する、もしくはこれに対応付けられる「人」や「動物」などを間接的に管理対象とするものであってもよい。例えば、発信装置10を社員証やバッチ等の「物品」に組み込んで、「人」や「動物」などの間接的な管理対象に保持させることで、災害時の人員点呼や捜索、バスツアー等での点呼や、遠足、ハイキング等での点呼などに用いることができる。
なお、この場合、発信装置10との間のBLE通信の可否、および通信が確立した場合の携帯端末20との間の距離情報を把握することができることから、携帯端末20側の表示として、通信が確立しない発信装置10(所在が不明の「人」等)の情報を表示するとともに、通信が確立した発信装置10(所在が確認できた「人」等)について、携帯端末20からの距離が遠い順に表示するなどの対応をとることができる。
本発明は、無線通信を利用した自動認識技術を用いた物品管理システムに利用可能である。
1…物品管理システム、
10、10a…発信装置、10A〜D…発信装置A〜D、11…センサ、12…制御部、13…BLE通信部、14…設定情報、15a…通信可能範囲、15A〜D…通信可能範囲A〜D、
20…携帯端末、21…BLE通信部、22…物品管理部、
30、30a…物品、31…収納容器、
40…管理領域、41…出入口

Claims (9)

  1. BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)による通信を用いて物品の所在もしくは紛失の有無を把握する物品管理システムであって、
    BLE通信におけるスレーブとしての機能を有し、ブロードキャスト信号を発信する1つ以上の発信装置と、
    BLE通信におけるマスタとしての機能を有する携帯端末と、を有し、
    前記各発信装置は、それぞれ、物品もしくは1つ以上の物品を収納する収納容器に付され、
    前記携帯端末は、受信した1つ以上の前記ブロードキャスト信号に対応する第1の発信装置について、それぞれ、その固有情報および前記第1の発信装置との間の距離の情報前記ブロードキャスト信号の内容から取得し、前記固有情報に基づいて前記第1の発信装置が付された第1の物品もしくは収納容器を特定する情報を取得し、前記第1の物品もしくは収納容器が所定の領域に所在するものと判断して、その旨および前記携帯端末と前記第1の物品との間の距離の情報の算出結果を前記携帯端末の画面上に出力する、物品管理システム。
  2. 請求項1に記載の物品管理システムにおいて、
    前記発信装置は、1種類以上のセンサを有し、前記センサにより取得した情報に基づいて前記ブロードキャスト信号に係る設定内容を変更する、物品管理システム。
  3. 請求項に記載の物品管理システムにおいて、
    前記センサは、光センサであり、
    前記発信装置は、前記光センサにより取得した光量が所定のレベルより少ない場合に前記ブロードキャスト信号における電波出力を大きくする、物品管理システム。
  4. 請求項1に記載の物品管理システムにおいて、
    前記発信装置は、時刻の情報を取得し、予め設定された時間帯毎の設定条件に応じて前記ブロードキャスト信号に係る設定内容を変更する、物品管理システム。
  5. 請求項に記載の物品管理システムにおいて、
    前記発信装置は、前記携帯端末からBLE通信により受信したコマンドに基づいて前記時刻の情報を取得する、物品管理システム。
  6. 請求項1に記載の物品管理システムにおいて、
    前記発信装置は、前記携帯端末からBLE通信により受信したコマンドに基づいて前記ブロードキャスト信号に係る設定内容を変更する、物品管理システム。
  7. 請求項1に記載の物品管理システムにおいて、
    前記携帯端末は、前記第1の発信機から前記ブロードキャスト信号受信できなくなったことを検知した場合に、前記第1の物品もしくは収納容器が前記所定の領域から持ち出されたもしくは紛失したものと判断する、物品管理システム。
  8. 請求項1に記載の物品管理システムにおいて、
    3つ以上の前記各物品、それぞれ所定の位置に固定的に配置され、
    前記携帯端末は、受信したつ以上の前記ブロードキャスト信号に対応する前記第1の発信装置の前記固有情報に基づいて前記各第1の発信装置の座標位置に係る情報をそれぞれ取得し、取得した前記各第1の発信装置の座標位置に係る情報と、前記ブロードキャスト信号から取得した前記携帯端末と前記各第1の発信装置との間の距離の情報とに基づいて、前記携帯端末の座標位置の情報を算出する、物品管理システム。
  9. 請求項1に記載の物品管理システムにおいて、
    3つ以上の前記携帯端末が、それぞれ所定の位置に固定的に配置され、
    前記各携帯端末は、それぞれ、受信した前記ブロードキャスト信号に対応する前記第1の発信装置の前記各固有情報に基づいて前記各携帯端末の座標位置に係る情報を取得し、取得した前記各携帯端末の座標位置に係る情報と、前記ブロードキャスト信号から取得した前記各携帯端末と前記第1の発信装置との間の距離の情報とに基づいて、前記第1の物品もしくは収納容器の座標位置の情報を算出する、物品管理システム。
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