JP5748394B2 - 針状体製造方法および針状体 - Google Patents
針状体製造方法および針状体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5748394B2 JP5748394B2 JP2009083039A JP2009083039A JP5748394B2 JP 5748394 B2 JP5748394 B2 JP 5748394B2 JP 2009083039 A JP2009083039 A JP 2009083039A JP 2009083039 A JP2009083039 A JP 2009083039A JP 5748394 B2 JP5748394 B2 JP 5748394B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- needle
- molding material
- curdlan
- mold
- heat
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)
- Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
- Medicinal Preparation (AREA)
Description
また、針状体製造方法として、切削加工を用いて原版を作成し、該原版から転写版を形成し、該転写版を用いた転写加工成形を行なうことが提案されている(特許文献4参照)。
本発明の針状体は、基体と、前記基体から突出した突起部と、を備え、熱不可逆性ゲルからなる針状体である。
本発明の針状体製造方法において、成形にあたり使用される鋳型の例を図1(c)に示す。鋳型4は、基板5と、その第一の面に形成された突起部の凹凸反転パターンからなる凹部6を含む。
本発明の針状体製造方法は以下の工程を有する。
・成形材料23を調整する工程(図示せず)
・鋳型20を用いて転写成形を行い、針状体28を形成する工程(図2(b)〜(e))。
まず、針状体の凹凸反転パターンからなる凹部21を基板の第一の面に形成し、鋳型20を作製する。鋳型20の材料は、上述した何れかの材質であればよく、凹部21の形成する手段は、上述した何れかの方法を使用すればよい。
次に、成形材料23の調整を行う。
以下、一例として、カードランを熱可逆性ゲルとして調整し、加熱により熱不可逆性ゲルとする場合について、説明をおこなう。
次に、図2(c)に示すように、成形材料23を鋳型20に充填する。当該成形材料の充填方法についての制限は特にない。例えば、充填方法として、射出成形法、押し出し成形法、インプリント法、キャスティング法などを用いて良い。
・多糖類水溶液を型に流し込み、低温乾燥で水分を蒸発させて微細な針状体を製造する従来の方法では、時間と手間が多くかかり、生産性に乏しく、高コストになってしまうという点、
・従来の低温乾燥方法では、針状体中の水分を全て蒸発させることは難しく、残留した水分によって機械的強度が不足する点、
・従来では、水溶性多糖類を主成分とするため、吸湿し軟化してしまい、押圧したとき、皮膚に穿刺する前に針状体が曲折または破損しやすく、さらに皮膚内部に穿刺することが困難である点、
・水溶液中に送達物を溶解させて針状体を製造するため、溶解できない難溶性送達物を微細な針状体に内包することは不可能であり、水溶性送達物に限定されるという点、
・ペクチンやカラギナンなどのゲルは熱可逆性であり、加熱するとゾル化または溶解してしまうため、滅菌性に劣る(即ち、簡便な滅菌法であるオートクレーブによる121℃以上の加熱で完全に溶解し、原形をとどめ得ない)という点
をも解消することが可能である。
以下、本発明の針状体製造方法の実施の一例として、説明を行う。当然のことながら、本発明の針状体製造方法は下記実施例に限定されず、当業者が類推できる更なる工程を含んでもよく、一部変更しても、省略してもよい。そのような製造方法も、本発明の範囲内である。
まず、精密機械加工を用いて、シリコン基板に正四角錐(高さ:150μm、底面:60μm×60μm)が、1mm間隔で、10列10行の格子状に100本配列した突起部を形成した。100本の突起部は、一辺が約9mmの正方形領域内に配置された。
次に、成形材料の調整を行った。
次に、当該鋳型上にカードラン熱可逆性ゲルを供給し、スピンコート法によって、凹部にカードラン熱可逆性ゲルを充填した。これを、ホットプレートを用いて120℃、10分間加熱し、熱不可逆性ゲルを作製した。次に、鋳型上から熱不可逆性ゲルを剥離し、基板と突起部からなる針状体を得た。突起部は、一辺が約18mmの正方形の基板上に高さが約150μm、底面が60μm×60μmの正四角錐であった。
次に、実施例1で製造された針状体の耐熱性および強度を確認した。
2、5、24 基体
3、25 突起部
4、20 鋳型
6、21 凹部
23、成形材料
26 熱不可逆性ゲル
27 熱源
31 試験台
32 圧子
33 荷重
34 針状体
Claims (5)
- カードランと、水と、を攪拌し、カードラン水分散液を調整する成形材料調整工程と、
前記成形材料を針状体形状の凹凸反転パターンからなる凹部を有する鋳型に充填する充填工程と、
前記鋳型から前記成形材料を剥離し成形材料よりなる針状体を得る剥離工程と、
前記針状体に対し加熱滅菌する工程と、
を備え、
前記充填工程にあたり、前記カードラン水分散液を鋳型に充填し、80℃以上に加熱し、前記カードラン水分散液を熱不可逆性ゲルとすること
を特徴とする針状体製造方法。 - 前記成形材料調整工程にあたり、
前記成形材料には、架橋剤が含まれ、
前記架橋剤は、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、バリウム、アンモニウム、アルミニウム、からなる群より選択された少なくとも1つ以上のカチオンを含む金属塩であること
を特徴とする請求項1に記載の針状体製造方法。 - 前記成形材料調整工程にあたり、
前記成形材料には、凝固剤が含まれ、
前記凝固剤は、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル、アゾトバクタービネランジーガム、ペクチン、からなる群より選択された少なくとも1つ以上の材料を含むこと
を特徴とする請求項1または2に記載の針状体製造方法。 - 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の針状体製造方法により製造された針状体。
- 基体と、
前記基体から突出した突起部と、を備え、
前記突起部は熱不可逆性ゲルを含み、
前記熱不可逆性ゲルはカードランであり、
加熱滅菌処理がおこなわれている
ことを特徴とする針状体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009083039A JP5748394B2 (ja) | 2009-03-30 | 2009-03-30 | 針状体製造方法および針状体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009083039A JP5748394B2 (ja) | 2009-03-30 | 2009-03-30 | 針状体製造方法および針状体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010234567A JP2010234567A (ja) | 2010-10-21 |
JP5748394B2 true JP5748394B2 (ja) | 2015-07-15 |
Family
ID=43089392
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009083039A Expired - Fee Related JP5748394B2 (ja) | 2009-03-30 | 2009-03-30 | 針状体製造方法および針状体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5748394B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5990913B2 (ja) * | 2012-01-31 | 2016-09-14 | 凸版印刷株式会社 | 針状体の製造方法 |
JP5870900B2 (ja) | 2012-10-31 | 2016-03-01 | トヨタ自動車株式会社 | 吸気マニホールド |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06189700A (ja) * | 1991-06-24 | 1994-07-12 | Takeda Chem Ind Ltd | エマルジョンタイプの食品 |
JPH10130303A (ja) * | 1996-10-31 | 1998-05-19 | Ina Food Ind Co Ltd | ゴム状組成物とその製造方法並びにゴム状組成物用製剤 |
JP4435937B2 (ja) * | 2000-05-01 | 2010-03-24 | 日本製粉株式会社 | 釣用疑似餌の製造方法 |
JP4695339B2 (ja) * | 2003-03-07 | 2011-06-08 | 佳格食品股▲分▼有限公司 | 非小麦穀物成分を含有する粉組成物、およびそれから製造されるヌードル |
US7361182B2 (en) * | 2003-12-19 | 2008-04-22 | Lightnix, Inc. | Medical lancet |
CN101795840B (zh) * | 2007-09-06 | 2013-08-07 | 3M创新有限公司 | 形成模具的方法以及使用所述模具形成制品的方法 |
KR101136738B1 (ko) * | 2008-10-02 | 2012-04-19 | 주식회사 라파스 | 송풍에 의한 솔리드 마이크로구조체의 제조방법 및 이로부터 제조된 솔리드 마이크로구조체 |
-
2009
- 2009-03-30 JP JP2009083039A patent/JP5748394B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010234567A (ja) | 2010-10-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5849134B2 (ja) | 針状体 | |
JP6237621B2 (ja) | 針状体及び針状体製造方法 | |
US10363406B2 (en) | Method for producing acicular body | |
JP6323975B2 (ja) | 針状体の製造方法 | |
CN112218675A (zh) | 用于经皮注射的微针贴片 | |
US20120193840A1 (en) | Method of manufacturing solid solution perforator patches | |
JP5748394B2 (ja) | 針状体製造方法および針状体 | |
KR102123508B1 (ko) | 전기전도성 마이크로 니들 패치의 제조방법 및 이에 의해 제조된 전기전도성 마이크로 니들 패치 | |
JP2019006798A (ja) | 針状体 | |
JP6186806B2 (ja) | 針状体の製造方法および針状体 | |
JP6714319B2 (ja) | 針状体の製造方法 | |
JP2015062518A (ja) | 針状体の製造方法 | |
JP2014018507A (ja) | 針状体の製造方法および針状体 | |
JP2018135286A (ja) | 凹凸構造体、経皮投与デバイス、および、経皮投与デバイスセット | |
JP6003326B2 (ja) | 針状体および針状体の製造方法 | |
JP6707918B2 (ja) | 経皮吸収デバイスの製造方法 | |
JP5990913B2 (ja) | 針状体の製造方法 | |
JP2017023511A (ja) | 針状体 | |
JP5874303B2 (ja) | 針状体および針状体製造方法 | |
Bao et al. | A fabrication of whole-dissovable microneedles patch in larger area for transdermal drug delivery | |
KR20200062097A (ko) | 마이크로 스피큘, 이의 제조용 몰드 및 이의 제조 방법 | |
JP2018134195A (ja) | 凹凸構造体、経皮投与デバイス、および、経皮投与デバイスセット | |
JP2015039401A (ja) | 針状体の製造方法および針状体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120220 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130716 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130917 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20140225 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140407 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20140424 |
|
A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20140704 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150512 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5748394 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |