JP5743926B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Description

本発明はインクジェット記録装置に関する。
従来より、記録用紙などの記録媒体を搬送方向に搬送し、記録面に対向するヘッドよりインク滴などを吐出する方法で記録媒体上に文字情報や画像などを記録する画像記録装置において、記録媒体上への記録を安定して維持し続けるには、記録ヘッドのコンディションおよび用紙状態が重要である。
記録ヘッドのコンディションにおいては、記録ヘッド自身の特性および記録ヘッドのメンテナンス等、初期のセットアップ項目などの他に、吐出安定性の維持に着眼すると、保湿キャップ部での保湿およびヘッド劣化の防止が挙げられる。つまり記録ヘッドの吐出ノズルを含む吐出面を乾燥させないことでメニスカス(ノズル内インク液面)の形状変化とインクかす等の付着とを防ぐ必要がある。
また記録前にプレコート処理を行う場合には、用紙のプレコート後の乾燥状態および記録前の用紙の温度設定が重要である。すなわちプレコート後の加熱乾燥させた用紙から発せられる熱が記録ヘッドへ伝わった場合、記録ヘッドの用紙と対向する面が昇温し、ノズル内のインクが加熱されて増粘するなど、吐出性への影響が考えられる。
上記二つの要因は用紙温度の高さ、および機内温度の高さに起因しているが、乾燥器や定着器など複数の熱源を装置内に備えている場合、機内温度は高い側にシフトし易く、結果的には温度上昇による記録ヘッド吐出面の乾燥などから「画像スジ」等の不具合が生じる虞もあった。
そこで発明者らは用紙のプレコート乾燥装置に加えて、用紙・圧胴冷却装置を備えた構成を提案しており、具体的な構成が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
上記の例において発明者らはプレコートした用紙の乾燥のため熱風を利用した乾燥器を装備した構成において、用紙を冷却するだけでなく、乾燥器へ乾燥空気を送ることで効果的に用紙の乾燥を促進することも提案してきた。しかし、記録ヘッドのキャップ部についての温度管理、湿度管理に関してはコントロールできず、記録ヘッドの吐出長期安定性に関してキャップ部の温度・湿度が、記録ヘッドの熱による吐出性への影響を与える虞がある。
特開2012−06340号公報
本発明は上記事実を考慮し、記録ヘッドをキャップするキャップ手段を冷却することでインクジェット記録ヘッドの吐出安定性を維持するインクジェット記録装置およびインクジェット記録方法を提供することを課題とする。
請求項に記載のインクジェット記録装置は、第1の記録媒体搬送手段によって搬送される記録媒体の表面に処理液を付与するプレコート手段と、第2の記録媒体搬送手段によって搬送される記録媒体にインク滴を吐出して情報を記録するインクジェット記録ヘッドと、印字位置から待機位置へ移動した前記インクジェット記録ヘッドの吐出面に対向して乾燥を防止するキャップ手段と、前記プレコート手段によって処理液を付与された記録媒体を前記第1の搬送手段から受け取り、所定の搬送経路に沿って前記第2の搬送手段へ搬送する中間搬送手段と、前記中間搬送手段によって搬送される前記記録媒体に、乾燥風発生手段から生じる熱風を吹き当て、前記処理液を乾燥させる処理液乾燥手段と、冷風を発生する冷却手段と、前記第2の記録媒体搬送手段の上流側に配置され、前記記録媒体に向けて冷風を吹き出すことにより、搬送される前記記録媒体を冷却する冷気吹出口と、前記冷却手段から送風される冷気を前記冷気吹出口に導く第1のダクトと、前記第1のダクトと連結され、前記冷却手段から送風される冷気の一部を前記処理液乾燥手段に導く第2のダクトと、前記インクジェット記録ヘッドが待機位置にあるときは前記冷却手段から送風される冷気を前記キャップ手段に導く第3のダクトと、前記インクジェット記録ヘッドが前記印字位置にあるときには前記処理液乾燥手段と前記冷気吹出口に冷風を送り、前記インクジェット記録ヘッドが前記待機位置にあるときには前記キャップ手段に冷風を送るように、1個の前記冷却手段から送風される冷気の流路を切替える冷気流路切替手段と、前記インクジェット記録ヘッドを前記印字位置または前記待機位置に移動させる移動手段と、を備え、前記冷気流路切替手段は、前記インクジェット記録ヘッドの移動に伴って移動し、前記インクジェット記録ヘッドが前記印字位置にあるときは前記冷却手段と前記第1のダクトおよび前記第2のダクトとを連結し、前記インクジェット記録ヘッドが前記待機位置にあるときは前記冷却手段と前記第3のダクトとを連結する可動ダクトを有する。
上記の発明によれば、冷却手段でキャップ手段を冷却することでインクジェット記録ヘッドの吐出面を乾燥させずに温度を下げ、吐出性の劣化を防ぐと共に、プレコート後の乾燥処理で加熱された記録媒体を冷却し、記録媒体からの熱でインクジェット記録ヘッドを乾燥させることを防ぐことができる。またプレコート後の乾燥には一旦冷却された風を使うことで絶対湿度の低い空気を乾燥風とすることができ、効率のよい乾燥を行うことができる。
また、1個の冷却手段からの冷風を、必要に応じて記録媒体搬送時(印字時)には処理液乾燥手段と冷気吹出口に送ることでプレコート乾燥と用紙冷却を行い、それ以外の待機時にはキャップ手段を冷却することで記録ヘッドの乾燥を防止することができる。
さらに、インクジェット記録ヘッドを印字位置と待機位置に移動させる移動手段の動作を利用してシャッタ機構を作動させ、冷気の流路を切り替えることにより、単純で部品点数の少ない構成で冷気流路を切り替えることができる。
請求項3に記載のインクジェット記録装置は、枚葉紙である前記記録媒体の先端をグリッパで把持し、回転して前記記録媒体を前記第1の記録媒体搬送手段である処理液付与ドラムから前記第2の記録媒体搬送手段である画像記録ドラムに搬送すると共に、内部に前記記録媒体に向けて熱風を吹き当てる前記処理液乾燥手段が設けられた前記中間搬送手段である渡し胴と、前記中間搬送手段に設けられ前記処理液乾燥手段に前記第2のダクトを通じて冷気を導入する冷気導入路と、を備えたことを特徴とする。
上記の発明によれば、枚葉紙を使用するインクジェット記録装置においては印字と待機の切替え頻度が高いためメンテナンスの有効性が高く、且つ渡し胴の内部に処理液乾燥手段を設けることで装置をコンパクトかつ単純な構成にすることができる。
請求項に記載のインクジェット記録装置は、第1の記録媒体搬送手段によって搬送される記録媒体の表面に処理液を付与するプレコート手段と、第2の記録媒体搬送手段によって搬送される記録媒体にインク滴を吐出して情報を記録するインクジェット記録ヘッドと、印字位置から待機位置へ移動した前記インクジェット記録ヘッドの吐出面に対向して乾燥を防止するキャップ手段と、前記プレコート手段によって処理液を付与された前記記録媒体を前記第1の記録媒体搬送手段から受け取り、所定の搬送経路に沿って前記第2の記録媒体搬送手段へ搬送する中間搬送手段と、前記中間搬送手段によって搬送される前記記録媒体に、乾燥風発生手段から生じる熱風を吹き当て、前記処理液を乾燥させる処理液乾燥手段と、冷風を発生する冷却手段と、前記第2の記録媒体搬送手段の上流側に配置され、前記記録媒体に向けて冷風を吹き出すことにより、搬送される前記記録媒体を冷却する冷気吹出口と、前記冷却手段から送風される冷気を前記冷気吹出口に導く第1のダクトと、前記第1のダクトと連結され、前記冷却手段から送風される冷気の一部を前記処理液乾燥手段に導く第2のダクトと、前記インクジェット記録ヘッドが前記待機位置にあるときは前記冷却手段から送風される冷気を前記キャップ手段に導く第3のダクトと、前記インクジェット記録ヘッドが前記印字位置にあるときには前記処理液乾燥手段と前記冷気吹出口に冷風を送り、前記インクジェット記録ヘッドが前記待機位置にあるときには前記キャップ手段に冷風を送るように、1個の前記冷却手段から送風される冷気の流路を切替える冷気流路切替手段と、前記インクジェット記録ヘッドを前記印字位置または前記待機位置に移動させる移動手段と、を備え、前記冷気流路切替手段は、前記インクジェット記録ヘッドの移動に伴って移動し、前記インクジェット記録ヘッドが印字位置にあるときは前記冷却手段と前記第1のダクトおよび前記第2のダクトとを連結し、前記インクジェット記録ヘッドが待機位置にあるときは前記冷却手段と前記第3のダクトとを連結する可動ダクトを有する
上記の発明によれば、印字位置と待機位置に移動するインクジェット記録ヘッドと共に可動ダクトを移動させ、冷気の流路を切り替えることにより、単純で部品点数の少ない構成で冷気流路を切り替えることができる。
請求項に記載のインクジェット記録装置は、前記冷却手段は冷風発生用のエアコンを備え、前記キャップ手段の設定温度は前記インクジェット記録ヘッドの設定温度より低い。
上記の発明によれば、冷却能力に優れたエアコンを使用し、且つキャップ手段をインクジェット記録ヘッドよりも低い温度とすることで、より効率よくインクジェット記録ヘッドの乾燥を防止することができる。
請求項に記載のインクジェット記録装置は、前記冷気吹出口から吹き出される冷風は前記記録媒体の種類に応じて目標温度を設定される。
上記の発明によれば、記録媒体の種類に応じて目標温度が設定されることで、グロスやマットなど種々の用紙種類に応じて最適な温度制御を行うことができる。
請求項に記載のインクジェット記録装置は、前記冷気吹出口から吹き出される冷風は装置内の温度および湿度を加味して目標温度を設定される。
上記の発明によれば、装置内の温湿度すなわち環境条件に応じて最適な温度制御を行うことができる。装置内部には熱源が多く存在するため径時と共に装置内温度が上昇し易いが、これに対応して最適な温度制御を行うことができる。
本発明は上記構成としたので、記録ヘッドをキャップするキャップ手段、およびプレコート後の用紙を冷却することで記録ヘッドの加熱乾燥を防ぎ、吐出安定性を向上させるインクジェット記録装置およびインクジェット記録方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置の全体を示す概念図である。 本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置の画像記録部およびメンテナンス部を概念的に示す側面図および正面図である。 本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置の画像記録部を概念的に示す側面図である。 本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置のインクジェット記録ヘッドの移動に伴う冷却風の向きの変化を概念的に示す平面図であり(A)は待機位置、(B)は印字位置にあることを示す。 本発明の第1の実施形態に係るインクジェット記録装置の冷却装置に設けられた冷気流路切替手段の導風路切り替え機構を概念的に示す図であり(A)は斜視図、(B)(D)は平面図、(C)(E)は正面図である。 本発明の第2の実施形態に係るインクジェット記録装置の冷却装置に設けられた冷気流路切替手段の導風路切り替え機構を概念的に示す図であり(A)は斜視図、(B)(D)は平面図、(C)(E)は正面図である。 本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置のメンテナンス部のキャップ部と、インクジェット記録ヘッドのノズル面との位置関係を概念的に示す側面図である。 本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置のメンテナンス部のキャップ部と、インクジェット記録ヘッドのノズル面との位置関係を概念的に示す下方からの斜視図である。
以下、添付図面に従って本発明が適用されたインクジェット記録装置の全体構成について概説する。
<全体構成>
図1は、枚葉紙である用紙P上にインクジェット記録方式で画像を記録するインクジェット記録装置10の全体構成図である。
このインクジェット記録装置10は、用紙(枚葉紙)Pを給紙する給紙部20と、用紙Pの画像記録面に所定の処理液を付与する処理液付与部30と、用紙Pの画像記録面にインクジェット記録ヘッドからインク滴を打滴して、画像を記録する画像記録部40と、用紙Pに打滴されたインクを乾燥させる乾燥部50と、用紙Pに記録された画像を定着させる定着部60と、画像記録後の用紙を排紙する排紙部70とで構成され、全体の動作をコントローラ80によって制御される。
処理液付与部30と、画像記録部40と、乾燥部50と、定着部60の各部には、それぞれ搬送手段としての処理液付与ドラム34、44、54、64が備えられており、用紙Pは、この処理液付与ドラム34、44、54、64の周面に巻き掛けられて、処理液付与部30、画像記録部40、乾燥部50、定着部60の各部を回転しながら搬送される。
また、給紙部20と処理液付与部30との間、処理液付与部30と画像記録部40との間、画像記録部40と乾燥部50との間、乾燥部50と定着部60との間には、それぞれ搬送手段としての渡し胴32、42、52、62が配置されており、用紙Pは、この渡し胴32、42、52、62の周面に巻き掛けられて、各部の間を回転しながら搬送される。
処理液付与ドラム34、44、54、64と渡し胴32、42、52、62は、交互に配置されており、それぞれ図示しないモータに駆動されて、互いに逆方向に回転する。すなわち、処理液付与ドラム34、44、54、64は、図1において反時計回りの方向に回転し、渡し胴32、42、52、62は、図1において時計回りの方向に回転する。
この処理液付与ドラム34、44、54、64と渡し胴32、42、52、62の周面には、それぞれ用紙Pの先端を把持するためのグリッパ32G〜64Gが備えられており、用紙Pは、このグリッパ32G〜64Gに先端部を把持されて、処理液付与ドラム34、44、54、64と渡し胴32、42、52、62の周面に巻き掛けられる。
なお、用紙Pは、処理液付与ドラム34、44、54、64に対しては、画像記録面が外側になるようにして、その周面に巻き掛けられ、渡し胴32、42、52、62に対しては、裏面(画像記録面の裏側の面)が外側になるようにして、その周面に巻き掛けられる。
給紙部20から給紙された用紙Pは、渡し胴32を介して処理液付与部30の処理液付与ドラム34に受け渡され、処理液付与部30の処理液付与ドラム34から渡し胴42を介して画像記録部40の画像記録ドラム44に受け渡される。そして、画像記録ドラム44から渡し胴52を介して乾燥部50の乾燥ドラム54に受け渡され、乾燥部50の乾燥ドラム54から渡し胴62を介して定着部60の定着ドラム64に受け渡される。そして、さらに定着部60の定着ドラム64から排紙部70へと受け渡される。この一連の搬送過程で用紙Pは、処理液付与部30、画像記録部40、乾燥部50、定着部60を通過し、各部で所要の処理が施されて、画像記録面に画像が形成される。
以下、本実施の形態のインクジェット記録装置10の各部(給紙部20、処理液付与部30、画像記録部40、乾燥部50、定着部60、排紙部70)の構成について説明する。
<給紙部>
給紙部20は、給紙装置22と給紙トレイ24とを備えており、用紙Pを1枚ずつ連続的に給紙する。用紙Pは、たとえば、印刷用塗工紙(一例として、厚み:0.06〜0.34mm(坪量:100〜300gsm)、大きさ:最大750mm×53mm送り)が用いられる。
給紙装置22は、図示しないスタッカに積層された状態で格納された用紙Pを上側から順に1枚ずつ給紙トレイ24に給紙する。
給紙トレイ24は、給紙装置22から1枚ずつ順に給紙された用紙Pを渡し胴32に向けて送り出す。
給紙トレイ24から送り出された用紙Pは、渡し胴32を介して、処理液付与部30の処理液付与ドラム34に受け渡される。
<処理液付与部>
処理液付与部30は、用紙Pの画像記録面に所定の処理液を付与するとともに、付与した処理液を乾燥させるプレコート処理を行う。
この処理液付与部30は、用紙Pを搬送する搬送ドラム(処理液付与ドラム)34と、処理液付与ドラム34によって搬送される用紙Pの画像記録面に所定の処理液を付与する処理液付与装置36と、処理液が付与された用紙Pを加熱して乾燥させる処理液乾燥装置38とを備えて構成されている。
処理液付与ドラム34は、渡し胴32から用紙Pを受け取り(グリッパ34Gで用紙Pの先端を把持して受け取る。)、受け取った用紙Pを外周面に巻き掛けて、一定速度で回転することにより、用紙Pを所定の搬送経路(処理液付与ドラム34の外周面に沿った円弧状の搬送経路)に沿って一定速度で搬送する。この際、用紙Pは、画像記録面を外側にして搬送される。
処理液付与装置36は、処理液付与ドラム34によって搬送される用紙Pの画像記録面に所定の処理液を付与する。この処理液付与装置36は、周面に処理液が付与された塗布ローラを用紙Pの周面に押圧当接させて、用紙Pの画像記録面に処理液を所定の厚みで付与(塗布)する。
この処理液付与装置36が用紙Pに付与する処理液は、後段の画像記録部40で用紙Pに付与するインクと反応して、インク中の色材を凝集させる機能を有する液体が付与される。このような処理液を事前に付与して、用紙Pにインクを打滴すると、打滴されたインクは、着弾後ただちにインク中の色材が凝集される。これにより、隣接して着弾したインクの色材が混合するのを防止することができる。
なお、本例では、塗布ローラで処理液を付与する構成としているが、処理液を付与する構成はこれに限定されるものではない。この他に例えばインクジェット記録ヘッドで処理液を打滴して付与する構成としてもよいし、また、スプレーで処理液を付与する構成としてもよい。
処理液乾燥装置38は、処理液付与後の用紙Pを加熱して乾燥させる。この処理液乾燥装置38は、図3に示すように処理液付与ドラム34の内部に配置された加熱器(たとえば、赤外線ヒータ37とファン39)で構成され、例えば処理液付与ドラム34の外周面に設けられたスリット状の吹出口38Fに向けて熱風を吹き出すことにより、処理液付与ドラム34によって搬送される用紙Pを加熱して、乾燥させる。処理液付与装置36によって処理液が付与された用紙Pは、この処理液乾燥装置38を通過することにより加熱されて、その溶媒成分(液体成分)が蒸発し、乾燥する。これにより、用紙Pの画像記録面に固体状又は半固溶状の処理剤層が形成される。
さらに処理液乾燥装置38には、後述する冷却装置100で冷却された空気(冷気)が供給される。冷却された空気は飽和水蒸気圧が低いため多量の水蒸気を保持できず、絶対湿度は低い。このため、一旦冷却した冷気を再度加熱して処理液乾燥装置38にて処理液の乾燥に使用することで、さらに乾燥した熱風を用紙Pに吹き付けることができ、効率よく乾燥を行うことができる。
なお、本例では、用紙Pをヒータで加熱して乾燥させる構成としているが、用紙Pを加熱して乾燥させる構成は、これに限定されるものではない。この他に例えば温風ファンによって温風を用紙Pに当てて加熱乾燥させることもできる。また、ヒータと温風ファンを組み合わせて処理液乾燥装置38を構成することもできる。
処理液付与部30は、以上のように構成される。渡し胴32から処理液付与ドラム34に受け渡された用紙Pは、その処理液付与ドラム34によって所定の搬送経路を一定速度で搬送される。その搬送過程で先ず処理液付与装置36によって画像記録面に処理液が付与される。処理液付与装置36によって処理液が付与された用紙Pは、次いで処理液乾燥装置38によって加熱され、画像記録面に付与された処理液の溶媒成分が蒸発し、乾燥する。この後、用紙Pは渡し胴42に受け渡され、渡し胴42によって所定の搬送経路を搬送されて、画像記録ドラム44に受け渡される。
<画像記録部>
画像記録部40は、用紙Pの画像記録面にC、M、Y、Kの各色のインク滴を打滴して、用紙Pの画像記録面にカラー画像を形成する。この画像記録部40は、用紙Pを搬送する搬送ドラム(画像記録ドラム)44と、用紙PにC、M、Y、Kの各色のインク滴を打滴するインクジェット記録ヘッド46C、46M、46Y、46Kと、画像を記録する前に用紙Pを冷却する冷却装置100と、渡し胴42から画像記録ドラム44に受け渡された用紙Pを画像記録ドラム44の外周面に押し当てて密着させる押さえローラ130とを備えている。
画像記録ドラム44は、渡し胴42から用紙Pを受け取り、その周面に巻き掛けて吸着保持し、一定速度で回転して、所定の搬送経路にそって用紙Pを搬送する。
画像記録ドラム44は、渡し胴42からグリッパ44Gで用紙Pの先端を把持して受け取り、受け取った用紙Pを外周面に巻き掛けて吸着保持し、一定速度で回転することにより、用紙Pを所定の搬送経路(画像記録ドラム44の外周面に沿った円弧状の搬送経路)に沿って一定速度で搬送する。このとき用紙Pは画像記録面を外側にして搬送される。なお、この画像記録ドラム44の具体的な構成については、後に詳述する。
4台のインクジェット記録ヘッド46C、46M、46Y、46Kは、画像記録ドラム44の周囲に一定の間隔をもって配置されており、それぞれ対応する4色、すなわちシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのインク滴を画像記録ドラム44に向けて吐出する。このインクジェット記録ヘッド46C、46M、46Y、46Kは、用紙幅に対応したラインヘッドで構成されており、図3に示すように画像記録ドラム44と対向する面(ノズル面46F)には、用紙Pの搬送方向と直交する方向に沿って図7に示すようにノズル46Nが配列され、用紙Pの幅に対応した長さのノズル列が形成されている。
なお、このインクジェット記録ヘッド46C、46M、46Y、46Kには温調機能が備えられており、一定温度に制御されている。本実施の形態では、インクが高粘度の状態を維持するように、一定温度以下の低温に制御される。これにより、ノズル内のメニスカス形状(液面形状)を安定させることができ、液滴の飛翔角を安定させることができる。
なお、インクジェット記録ヘッド46C、46M、46Y、46Kの温調は、たとえば、ヘッドに冷却用のペルチェ素子等を組み込むことにより実現することができる。このインクジェット記録ヘッド46の温調(冷却)温度に対して、後述するメンテナンス部200のキャップ部210もまた温調(冷却)が行われるが、キャップ部210の温度でインクジェット記録ヘッド46を昇温させないために、キャップ部210の設定温度はこのインクジェット記録ヘッド46の設定温度よりも低く設定されている。
冷却装置100は、渡し胴42から画像記録ドラム44に受け渡された用紙Pの画像記録面に冷気吹出口150より冷風を吹き当てて、用紙Pを冷却する。この冷却装置100の構成については、後に詳述する。
押さえローラ130は、用紙幅に対応して形成されており、画像記録ドラム44の外周面に押圧当接されている。この押さえローラ130は、渡し胴42が画像記録ドラム44に用紙Pを受け渡す受渡位置に近接して設けられている。画像記録ドラム44に受け渡された用紙Pは、この押さえローラ130によって画像記録面が押圧されることにより、画像記録ドラム44の外周面に押しつけられて密着される。
冷却装置100は、この押さえローラ130の設置位置と用紙Pの受渡位置との間に冷気を噴き出して、用紙Pを冷却する。この点については、後に詳述する。なお、この冷却に際してもグロスやマットなど用紙Pの表面仕上げ、あるいは用紙Pの坪量など種々の条件に応じて冷却装置100における冷却目標温度、すなわち冷却温度の設定条件に加味する構成とすればさらに望ましい。用紙Pの表面仕上げや坪量によって用紙Pの比熱や液体含有量が異なるため、薄手の用紙Pよりも厚手の用紙Pの場合は、より強く冷却した冷気を冷気吹出口150に送風する必要がある等、用紙Pの種々の条件に応じて冷却装置100の目標温度を設定するようにしてもよい。具体的には、用紙Pの坪量127gsm未満であれば冷却せず、127gsm以上であれば連続冷却(目標30℃以下)とする。
画像記録部40は、以上のように構成される。渡し胴42から画像記録ドラム44に受け渡された用紙Pは、その画像記録ドラム44によって、所定の搬送経路を一定速度で搬送される。そして、その搬送過程で、まず、冷却装置100から噴き出される冷風が、画像記録面に当てられて冷却される。次いで、押さえローラ130によって画像記録ドラム44に押しつけられ、画像記録ドラム44の外周面に密着される。その後、用紙Pは、各インクジェット記録ヘッド46C、46M、46Y、46KからC、M、Y、Kの各色のインクが画像記録面に打滴されて、画像記録面にカラー画像が記録される。画像が記録された用紙Pは、画像記録ドラム44から渡し胴52に受け渡され、渡し胴52によって所定の搬送経路を搬送されて、乾燥部50の乾燥ドラム54に受け渡される。
なお、本例では、各インクジェット記録ヘッド46C、46M、46Y、46Kから吐出するインクとして、インク中に熱可塑性樹脂が分散された水性インクが使用される。
<乾燥部>
乾燥部50は、画像が記録された用紙Pを乾燥させる。この乾燥部50は、用紙Pを搬送する搬送ドラム(乾燥ドラム)54と、乾燥ドラム54によって搬送される用紙Pを加熱して乾燥させる乾燥装置56とを備えて構成されている。
乾燥ドラム54は、渡し胴52から用紙Pを受け取り(グリッパで用紙Pの先端を把持して受け取る。)、受け取った用紙Pを外周面に巻き掛けて、一定速度で回転することにより、用紙Pを所定の搬送経路(乾燥ドラム54の外周面に沿った円弧状の搬送経路)に沿って一定速度で搬送する。この際、用紙Pは、画像記録面を外側にして搬送される。
乾燥装置56は、画像記録後の用紙Pを加熱して乾燥させる。この乾燥装置56は、乾燥ドラム54の外周面に対向して配置された複数のヒータ(たとえば、赤外線ヒータ)で構成され、乾燥ドラム54に向けて熱を放射することにより、乾燥ドラム54によって搬送される用紙Pを加熱して、乾燥させる。画像記録部40で画像記録面にインクが付与された用紙Pは、この乾燥装置56を通過することにより加熱されて、その溶媒成分(液体成分)が蒸発し、乾燥する。
乾燥部50は、以上のように構成される。渡し胴52を介して画像記録ドラム44から乾燥ドラム54に受け渡された用紙Pは、その乾燥ドラム54によって、所定の搬送経路を搬送される。そして、その搬送過程で乾燥装置56によって加熱される。これにより、画像記録面に付与されたインク中の溶媒成分が蒸発し、乾燥する。乾燥後、用紙Pは、乾燥ドラム54から渡し胴62に受け渡され、渡し胴62によって所定の搬送経路を搬送されて、定着部60の定着ドラム64に受け渡される。
<定着部>
定着部60は、用紙Pを加熱加圧して、画像記録面に記録された画像を定着させる。この定着部60は、用紙Pを搬送する搬送ドラム(定着ドラム)64と、定着ドラム64によって搬送される用紙Pに加熱加圧処理を施すヒートローラ66とを備えて構成されている。
定着ドラム64は、渡し胴62から用紙Pを受け取り(グリッパで用紙Pの先端を把持して受け取る。)、受け取った用紙Pを外周面に巻き掛けて、一定速度で回転することにより、用紙Pを所定の搬送経路(定着ドラム64の外周面に沿った円弧状の搬送経路)に沿って一定速度で搬送する。この際、用紙Pは、画像記録面を外側にして搬送される。
ヒートローラ66は、乾燥部50で乾燥させたインクを加熱加圧することにより、インク中に分散された熱可塑性樹脂を溶着して、インクを皮膜化させる。また、これと同時に用紙Pに生じたカックルを矯正する。このヒートローラ66は、用紙幅に対応して形成されており、内蔵する熱源(たとえば、赤外線ヒータ)によって所定温度に加熱される。また、図示しない加圧手段によって、定着ドラム64の周面に所定の押圧力で押圧当接させられる。
定着部60は、以上のように構成される。渡し胴62から定着ドラム64に受け渡された用紙Pは、その定着ドラム64によって、所定の搬送経路を搬送される。そして、その搬送過程で画像記録面にヒートローラ66が押圧当接され、加熱加圧される。これにより、インク中に分散された熱可塑性樹脂が溶着されて、インクが皮膜化される。また、これと同時に用紙Pに生じたカックルが矯正される。ヒートローラ66によって加熱加圧された用紙Pは、定着ドラム64から排紙部70へと受け渡される。
<排紙部>
排紙部70は、一連の画像記録工程が終了した用紙Pをスタッカ72に回収する。この排紙部70は、用紙Pをスタッカ72まで搬送するコンベア74を備えている。定着部60で定着処理された用紙Pは、定着ドラム64からコンベア74に受け渡され、このコンベア74によってスタッカ72の設置位置まで搬送される。スタッカ72は、所定の回収位置にセットされており、コンベア74で搬送された用紙Pは、このスタッカ72の中に排紙される。スタッカ72の中に排紙された用紙Pは、順次スタッカ72の中に積み重ねられて回収される。
<メンテナンス部>
図2(B)、図7に示すように、給紙部20側から見てインクジェット記録ヘッド46は用紙Pの搬送幅方向すなわち画像記録ドラム44の回転軸方向に移動可能に、レール47上に支持されている。インクジェット記録装置10が印字動作中は、インクジェット記録ヘッド46は画像記録ドラム44上に位置し、用紙Pにインク滴を吐出する。以下この位置を印字位置と呼ぶ。またメンテナンス時にはレール47上を図示しない移動手段にて移動し、メンテナンス部200によるメンテナンスを受ける。以下この位置を待機位置と呼ぶ。
インクジェット記録ヘッド46は印字時、すなわち用紙Pが搬送されている際には画像記録のために画像記録ドラム44上に位置する。待機時すなわち用紙Pの搬送が行われていない時には、一定の処理枚数や時間間隔など所定のパラメータに応じたタイミングで、用紙Pの搬送路から退避した待機位置に移動する。図2(B)では右側が待機位置に相当し、この待機位置にメンテナンス部200が設けられ、インクジェット記録ヘッド46のメンテナンスを行う。
これは、印字によりインクジェット記録ヘッド46のノズル面46Fにインクミストや用紙Pから生じた紙粉などが付着し、連続印字による印字性能の低下(吐出方向ズレ、ドット欠けなど)を防ぐために定期的にメンテナンスを行い印字性能を維持することを目的としている。
通常、図7および図8に示すインクジェット記録ヘッド46のノズル面46F、特にノズル46N近傍には、吐出されたインクのミストやワイプ時の拭き残し、ノズル46Nから溢れたインク等が付着する。そこで図2(B)に示すように印字位置から待機位置へ移動する際にインクジェット記録ヘッド46が通過する箇所にノズル面46Fと対向するように洗浄液付与ノズル222を設け、適切な洗浄液をノズル面46Fに噴射する。洗浄液としては拭き取り易く容易に蒸発する液体が好ましく、使用されるインクの溶媒などでもよい。ノズル面46Fを洗浄した洗浄液はキャッチトレイ224にて受け、廃液タンク226に廃棄される。
次いでWEBワイプ部220にて、ローラ間に張り渡したウェブをノズル面46Fに圧着し表面の洗浄液や残インクを拭き取る。これによりノズル面46Fに残留したインクや、これが固化したもの、あるいは紙粉などを除去し、ノズル面46Fを清浄に保つことができる。
ここでノズル46N内のインクが溶媒の蒸発で増粘し吐出性に影響することを防ぐために、キャップ部210がノズル46Nを含む吐出面を封止し保湿を行う。またノズル46Nの詰まりを防止するために、定期的に吐出(ダミージェット)を行い、ノズル46N内の増粘したインクを吐出することでリフレッシュする。
このため、図7に示すようにキャップ部210は洗浄液を受けて一定量保持する形状とされている。キャップ部210がノズル46Nの下に液溜まり210Lを形成することで、ノズル面46Fとキャップ部210とに挟まれた空間を、液溜まり210Lから蒸発する洗浄液の蒸気で満たし、高湿度とすることでノズル46N内のインクの乾燥、増粘を防ぐことができる。ただし複数設けられたインクジェット記録ヘッド46は、図1および図2(A)に示すように各色ごとに設置された角度が異なるので、これに対向するキャップ部210の形状を考慮し、液溜まり210Lを形成するための凹部を設けるなどで意図的に液溜まりを確保するようにしてもよい。
このとき、キャップ部210の温度が高い場合、周囲の空気もまた昇温し、飽和水蒸気圧が高くなってしまう。これにより相対湿度が低下し、ノズル46N近傍も乾燥してしまう。これを防止するため、後述するように冷却装置100によるキャップ部210の冷却を行い、インクジェット記録ヘッド46の乾燥を防止する。この際、キャップ部210の温度は画像記録ドラム44等からの熱で温度が上昇し易いインクジェット記録ヘッド46よりも低い温度であることが望ましい。
このとき、インクジェット記録装置10の内部に温度計、湿度計を設置し、装置内の温度・湿度を測定し、キャップ部210の冷却における目標温度、すなわち冷却温度の設定条件に加味する構成とすればさらに望ましい。
装置内には複数の熱源が存在するため駆動中は温度が上昇し易く、同一条件でキャップ部210を冷却していても、作動時間の増加と共に所望の結果が得られにくくなる虞があるため、予め装置内部の温度・湿度を測定し、温度上昇、湿度低下に対応して冷却温度や冷却条件を設定すれば更にインクジェット記録ヘッド46のコンディションを維持し易くなる。具体的には、機内温度30℃未満であれば冷却せず、30〜32℃であれば50%dutyの間欠冷却、32℃以上であれば連続冷却とする。
また、本実施形態のように枚葉紙である用紙Pを画像記録に使用した場合、例えばロール紙を使用して一度に大量印刷を行う場合に比較して印字時と待機時の切替え頻度が高いため、インクジェット記録ヘッド46からインクが吐出される印字時の時間が相対的に短く、よりメンテナンスの重要性が高くなる。
<画像記録動作>
次に、本実施形態のインクジェット記録装置10による画像記録動作について説明する。
用紙Pは、給紙装置22から1枚ずつ順に一定の給紙速度で給紙トレイ24に給紙される。給紙トレイ24に給紙された用紙Pは、渡し胴32→処理液付与ドラム34→渡し胴42→画像記録ドラム44→渡し胴52→乾燥ドラム54→渡し胴62→定着ドラム64→コンベア74へと搬送され、スタッカ72に排紙される。そして、その搬送過程で処理液の付与・乾燥→画像記録→乾燥→定着の各処理を受けて、画像記録面に画像が記録される。この搬送過程で各搬送ドラムは、互いに同期して回転し、用紙Pの受け取り・受け渡しを繰り返しながら、用紙Pを順次搬送する。
給紙装置22から給紙トレイ24に給紙された用紙Pは、渡し胴32を介して処理液付与ドラム34に受け渡される。
処理液付与ドラム34に受け渡された用紙Pは、その搬送過程で、まず、処理液付与装置36によって画像記録面に処理液が付与される。処理液が付与された用紙Pは、次いで、処理液乾燥装置38によって加熱される。これにより、画像記録面に付与された処理液の溶媒成分が蒸発し、乾燥する。処理液が乾燥させられた用紙Pは、処理液付与ドラム34から渡し胴42に受け渡され、渡し胴42から画像記録ドラム44に受け渡される。
画像記録ドラム44に受け渡された用紙Pに対しては、その搬送過程で冷却装置100から噴き出される冷風が画像記録面に当てられて冷却される。次いで、押さえローラ130によって画像記録ドラム44の外周面に押しつけられて、画像記録ドラム44の外周面に密着される。その後、用紙Pは、各インクジェット記録ヘッド46C、46M、46Y、46KからC、M、Y、Kの各色のインクが画像記録面に打滴されて、画像記録面にカラー画像が記録される。画像が記録された用紙Pは、画像記録ドラム44から渡し胴52に受け渡され、渡し胴52から乾燥ドラム54に受け渡される。
乾燥ドラム54に受け渡された用紙Pは、その搬送過程で乾燥装置56によって加熱される。これにより、画像記録面に付与されたインク中の溶媒成分が蒸発し、乾燥する。乾燥後、用紙Pは、乾燥ドラム54から渡し胴62に受け渡され、渡し胴62から定着ドラム64に受け渡される。
定着ドラム64に受け渡された用紙Pは、その搬送過程でヒートローラ66によって加熱加圧される。これにより、インクが皮膜化されるとともに、カックルが矯正される。ヒートローラ66によって加熱加圧された用紙Pは、定着ドラム64からコンベア74に受け渡され、そのコンベア74によってスタッカ72まで搬送されて、スタッカ72の中に排紙される。
以上一連の工程で1枚の用紙Pに対する画像の記録処理が完了する。用紙Pは、給紙装置22から連続的に給紙され、その連続的に給紙される用紙Pに対して、処理液の付与・乾燥→画像記録→乾燥→定着の各処理を行って、画像の記録が連続的に行われる。
一方、画像の記録処理が終了して搬送中の用紙Pがすべて排出されると、一定の処理枚数や時間間隔など所定の条件に応じたタイミングで、インクジェット記録ヘッド46はレール47上をメンテナンス部200に向けて、すなわち印字位置から待機位置へと移動する。洗浄液付与ノズル222によりノズル面46Fに洗浄液を噴射し、WEBワイプ部220で清拭し、キャップ部210でキャップし必要に応じてダミージェットを行うことで、使用後のインクジェット記録ヘッド46を良好な状態に保ち、次の印字動作に備える。
<冷却装置>
図2(A)(B)に示すように、冷却装置100は冷風を発生させるエアコン110と、エアコン110で発生した冷風を処理液乾燥装置38、画像記録ドラム44および前述のキャップ部210へと送るダクト120とを備えている。ダクト120を通じて送られた冷風は処理液乾燥装置38に送風する冷気導入路152と画像記録ドラム44に送風する冷気吹出口150へ連通するダクト156に送られるか、あるいはキャップ部210へ送風するダクト154へ送られるものであって、処理液乾燥装置38と画像記録ドラム44(冷気導入路152と冷気吹出口150)、キャップ部210(ダクト154)の両方に対して同時に送風されることはない。
エアコン110は印字動作中に使用するものと待機中に使用するものとをそれぞれ専用に設けてもよいが、省スペースおよびコスト低減のため1台のエアコン110を用途に応じて切り替えて使用する方が効率的である。このためには、後述する冷気流路切替手段を用いて1台のエアコン110から得られる冷気を分岐させる必要がある。
すなわち図4(A)に概念図(平面図)で示すように、インクジェット記録ヘッド46が待機位置にあるときは、ダクト120はエアコン110が生じる冷風を図中矢印W1で示すようにメンテナンス部200に連通する154(図中右側)に送るように導風する。このときインクジェット記録装置10は待機中であり、用紙Pは搬送されていないため処理液付与ドラム34〜64と渡し胴32〜62は稼働していない。
一方、インクジェット記録ヘッド46が印字位置にあるときは図4(B)に概念図で示すように、ダクト120はエアコン110が生じる冷風を図中矢印W2で示すように画像記録ドラム44に送風する冷気吹出口150に連通するダクト156、処理液乾燥装置38に送風する冷気導入路152に送る方向へ導風する。このときインクジェット記録装置10は印字動作中であり、用紙Pが搬送中であって、インクジェット記録ヘッド46による画像記録中の状態をも含む。
これによりインクジェット記録装置10の待機中はエアコン110で生じた冷風をダクト120がメンテナンス部200に導風し、メンテナンス部200ではこの冷風でキャップ部210を冷却することにより、インクジェット記録ヘッド46を保湿し、乾燥を防止する。
これに対して、図3に示すようにインクジェット記録装置10が印字動作中は、エアコン110で生じた冷風をダクト120が画像記録ドラム44および処理液乾燥装置38に導風し、冷気吹出口150からの冷風が画像記録ドラム44上の用紙P(画像記録前)を冷風の低温で冷却すると共に、冷気導入路152が処理液乾燥装置38には冷風の低湿度で絶対湿度の低い空気を供給する。
これにより用紙Pの熱でインクジェット記録ヘッド46が熱せられ、ノズル46N内のインクは溶媒が蒸発することによって増粘し吐出安定性に影響するなどの影響を防ぎながら、処理液乾燥装置38では絶対湿度の低い空気を用いて効率よくプレコート後の用紙Pを乾燥させることができる。
<冷気流路切替手段の構造>
図5には、本発明の第1実施形態に係る冷気流路切替手段である分岐ダクト160の実際の構造が模式的に示されている。
図5(A)に示すように分岐ダクト160は箱形形状など中空で内部を導風路とした本体に、エアコン110(図示せず)に対向する面には吸気口123が設けられ、エアコン110から送られる冷風が導入される。
分岐ダクト160には、回転軸132に回転可能に支持された扉134と、扉134と一体化され、連動して作動するシャッタ138とが設けられている。シャッタ138は分岐ダクト160に設けられた排気口121Aを開閉するシャッタであり、扉134は分岐ダクト160に設けられた排気口121Bを開閉する扉とされている。
排気口121Aは図示しない画像記録ドラム44および処理液乾燥装置38に冷風を送る冷気吹出口150と冷気導入路152に連通する導風路を形成し、一方で排気口121Bは図2に示すメンテナンス部200のキャップ部210へ冷風を送るダクト154に連通する導風路を形成している。すなわち排気口121Aが解放されれば画像記録ドラム44および処理液乾燥装置38に冷風が送られ、排気口121Bが解放されればメンテナンス部200のキャップ部210へ冷風が送られる。
扉134はバネ136によって常時解放される方向に付勢されており、シャッタ138はこの扉134と一体化されており、回転軸132を中心とする扉134の動きに連動して常時閉鎖される方向に付勢されている。このため、扉134とシャッタ138とは常にどちらか一方のみが開放され、他方は閉鎖される構成とされている。
インクジェット記録ヘッド46が印字位置にあるとき、図5(B)(C)に示すようにインクジェット記録ヘッド46に設けられたアーム部材45はバネ136に逆らって扉134を押圧し、排気口121Bを閉鎖するように押さえつける。このとき扉134に連動してシャッタ138を解放位置に固定し、排気口121Aを開放した状態のままで維持する。これによりエアコン110から排気口121Aを通じて画像記録ドラム44および処理液乾燥装置38に冷風を送り、前述のようにそれぞれ用紙Pの冷却とプレコート処理後の乾燥を行う。
一方、インクジェット記録ヘッド46が待機位置に移動すると図5(D)(E)に示すように、インクジェット記録ヘッド46に設けられたアーム部材45はインクジェット記録ヘッド46と共に待機位置へ移動し、扉134を解放するので、バネ136によって扉134は開放され排気口121Bはエアコン110から送られた冷風を図示しないメンテナンス部200のキャップ部210に送って冷却し、前述のようにインクジェット記録ヘッド46の保湿およびメンテナンスを行う。
本実施形態に係る分岐ダクト160は、内部の導風路を切り替える際にモータなど特段の動力を必要とせず、インクジェット記録ヘッド46に付随したアーム部材45とバネ136とが、分岐ダクト160の扉134とシャッタ138とを同時に動かすことで一方のみを送風可能な導風路とする。これにより分岐ダクト160は、簡単な構造で1台のエアコン110からの冷風を効率よく画像記録ドラム44、処理液乾燥装置38と、メンテナンス部200のキャップ部210の何れかに送る、切り替え機能を備える。
<冷気流路切替手段の変形例>
図6には、本発明の第2実施形態に係る冷気流路切替手段である分岐ダクト161の実際の構造が模式的に示されている。
図6(A)に示すように分岐ダクト161は箱形形状など中空で内部を導風路としたダクト140A、140Bを並べた構造であり、エアコン110に対向する面にはそれぞれ吸気口123A、123Bが設けられ、エアコン110から送られる冷風が導入される。エアコン110には吸気口123Aに対向する箇所に吹出口112A、吸気口123Bに対向する箇所には吹出口112Bが設けられており、インクジェット記録装置10の待機中、印字中を問わず常に冷風が吹き出している。
インクジェット記録ヘッド46には移動ダクト122が設けられており、移動ダクト122はエアコン110の吹出口112Aとダクト140Aの吸気口123Aとを連結するか、あるいは吹出口123Bとダクト140Bの吸気口123Bとを連結して連通路124で導風路を形成する。移動ダクト122は、インクジェット記録ヘッド46の移動に伴って印字位置と待機位置を移動する。
すなわちインクジェット記録ヘッド46が印字位置にあるとき、図6(B)(C)に示すように、移動ダクト122はエアコン110の吹出口112Aと、ダクト140Aの吸気口123Aとを連通路124で連結し、導風路を形成する。これにより図6(C)のようにダクト140A内を冷風が送られ、排気口121Aから排気される。排気口121Aは図示しない画像記録ドラム44および処理液乾燥装置38に冷風を送る冷気吹出口150と冷気導入路152に連通する導風路を形成し冷風を送り、前述のようにそれぞれ用紙Pの冷却とプレコート処理後の乾燥を行う。
一方、インクジェット記録ヘッド46が待機位置にあるとき、図6(D)(E)に示すように、移動ダクト122はエアコン110の吹出口112Bと、ダクト140Bの吸気口123Bとを連通路124で連結し、導風路を形成する。これにより図6(E)のようにダクト140B内を冷風が送られ、排気口121Bから排気される。排気口121Bは図示しないメンテナンス部200のキャップ部210に冷風を送る図示しないダクト154に連通し、前述のようにインクジェット記録ヘッド46の保湿およびメンテナンスを行う。
さらに分岐ダクト161は内部の導風路を切り替える際にモータなど特段の動力を必要とせず、インクジェット記録ヘッド46に付随した移動ダクト122が、エアコン110の吹出口112Aとダクト140Aの吸気口123Aとを連通路124で連結する位置と、吹出口112Bとダクト140Bの吸気口123Bとを連通路124で連結する位置とを移動するのみであって、導風路切替えのために複雑な切替え機構等を必要とせず、単純な構成で導風路を切り替えるという優れた特徴を有する。
上記のようにインクジェット記録ヘッド46の移動に伴う移動ダクト122の移動により、ダクト140A、140Bの何れか一方にのみエアコン110からの冷風を送る導風路が形成される。一方、移動ダクト122が連結されていない方のエアコン110の吹出口からは、冷風が常にインクジェット記録装置10内に吹き出され、装置内部を冷却することにより、温度上昇によるインク増粘や搬送性劣化などの不都合を未然に防止する。
以上、本発明の実施例について記述したが、本発明は上記の実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得ることは言うまでもない。
例えば上記実施形態では水を溶媒として使用する水性インクを用いたインクジェット方式の画像記録装置を例に挙げたが、吐出される液は画像記録・文字印刷用などのインクに限定されず、記録媒体に染み込む溶媒あるいは分散媒を使用している液体であれば種々の吐出液にも応用することができる。
あるいは第2実施形態において、移動ダクト122に代えて首を振るように弾性変形する柔軟なダクトをエアコン110の送風口から伸ばし、インクジェット記録ヘッド46の移動に合わせて送風先を切り替える構造としてもよいし、もっと単純にエアコン110の送風口近傍に設けられた複数のルーバーをインクジェット記録ヘッド46の移動によって動かし、送風先を切り替えてもよい。
10 インクジェット記録装置
20 給紙部
30 処理液付与部(プレコート手段)
34 処理液付与ドラム(第1の記録媒体搬送手段)
38 処理液乾燥装置(処理液乾燥手段)
40 画像記録部
42 渡し胴(中間搬送手段)
44 画像記録ドラム(第2の記録媒体搬送手段)
46 インクジェット記録ヘッド
46F ノズル面
47 レール(移動手段)
50 乾燥部
60 定着部
70 排紙部
100 冷却装置(冷却手段)
110 エアコン
120 ダクト
122 移動ダクト(可動ダクト)
124 連通路
132 回転軸
134 扉(第2のシャッタ)
136 バネ
138 シャッタ(第1のシャッタ)
150 冷気吹出口
152 冷気導入路(第2のダクト)
154 ダクト(第3のダクト)
156 ダクト(第1のダクト)
160 分岐ダクト(冷気流路切替手段)
161 分岐ダクト(冷気流路切替手段)
200 メンテナンス部
210 キャップ部(キャップ手段)
P 用紙

Claims (6)

  1. 第1の記録媒体搬送手段によって搬送される記録媒体の表面に処理液を付与するプレコート手段と、
    第2の記録媒体搬送手段によって搬送される記録媒体にインク滴を吐出して情報を記録するインクジェット記録ヘッドと、
    印字位置から待機位置へ移動した前記インクジェット記録ヘッドの吐出面に対向して乾燥を防止するキャップ手段と、
    前記プレコート手段によって処理液を付与された前記記録媒体を前記第1の記録媒体搬送手段から受け取り、所定の搬送経路に沿って前記第2の記録媒体搬送手段へ搬送する中間搬送手段と、
    前記中間搬送手段によって搬送される前記記録媒体に、乾燥風発生手段から生じる熱風を吹き当て、前記処理液を乾燥させる処理液乾燥手段と、
    冷風を発生する冷却手段と、
    前記第2の記録媒体搬送手段の上流側に配置され、前記記録媒体に向けて冷風を吹き出すことにより、搬送される前記記録媒体を冷却する冷気吹出口と、
    前記冷却手段から送風される冷気を前記冷気吹出口に導く第1のダクトと、
    前記第1のダクトと連結され、前記冷却手段から送風される冷気の一部を前記処理液乾燥手段に導く第2のダクトと、
    前記インクジェット記録ヘッドが前記待機位置にあるときは前記冷却手段から送風される冷気を前記キャップ手段に導く第3のダクトと、
    前記インクジェット記録ヘッドが前記印字位置にあるときには前記処理液乾燥手段と前記冷気吹出口に冷風を送り、前記インクジェット記録ヘッドが前記待機位置にあるときには前記キャップ手段に冷風を送るように、1個の前記冷却手段から送風される冷気の流路を切替える冷気流路切替手段と、
    前記インクジェット記録ヘッドを前記印字位置または前記待機位置に移動させる移動手段と、
    を備え、
    前記冷気流路切替手段は、前記インクジェット記録ヘッドの移動により前記第1のダクトおよび前記第2のダクトの吸気口を開閉する第1のシャッタと、前記第3のダクトの吸気口を開閉する第2のシャッタと、を交互に開閉させる切替部材を有するインクジェット記録装置。
  2. 第1の記録媒体搬送手段によって搬送される記録媒体の表面に処理液を付与するプレコート手段と、
    第2の記録媒体搬送手段によって搬送される記録媒体にインク滴を吐出して情報を記録するインクジェット記録ヘッドと、
    印字位置から待機位置へ移動した前記インクジェット記録ヘッドの吐出面に対向して乾燥を防止するキャップ手段と、
    前記プレコート手段によって処理液を付与された前記記録媒体を前記第1の記録媒体搬送手段から受け取り、所定の搬送経路に沿って前記第2の記録媒体搬送手段へ搬送する中間搬送手段と、
    前記中間搬送手段によって搬送される前記記録媒体に、乾燥風発生手段から生じる熱風を吹き当て、前記処理液を乾燥させる処理液乾燥手段と、
    冷風を発生する冷却手段と、
    前記第2の記録媒体搬送手段の上流側に配置され、前記記録媒体に向けて冷風を吹き出すことにより、搬送される前記記録媒体を冷却する冷気吹出口と、
    前記冷却手段から送風される冷気を前記冷気吹出口に導く第1のダクトと、
    前記第1のダクトと連結され、前記冷却手段から送風される冷気の一部を前記処理液乾燥手段に導く第2のダクトと、
    前記インクジェット記録ヘッドが前記待機位置にあるときは前記冷却手段から送風される冷気を前記キャップ手段に導く第3のダクトと、
    前記インクジェット記録ヘッドが前記印字位置にあるときには前記処理液乾燥手段と前記冷気吹出口に冷風を送り、前記インクジェット記録ヘッドが前記待機位置にあるときには前記キャップ手段に冷風を送るように、1個の前記冷却手段から送風される冷気の流路を切替える冷気流路切替手段と、
    前記インクジェット記録ヘッドを前記印字位置または前記待機位置に移動させる移動手段と、
    を備え、
    前記冷気流路切替手段は、前記インクジェット記録ヘッドの移動に伴って移動し、前記インクジェット記録ヘッドが前記印字位置にあるときは前記冷却手段と前記第1のダクトおよび前記第2のダクトとを連結し、前記インクジェット記録ヘッドが前記待機位置にあるときは前記冷却手段と前記第3のダクトとを連結する可動ダクトを有するインクジェット記録装置。
  3. 枚葉紙である前記記録媒体の先端をグリッパで把持し、回転して前記記録媒体を前記第1の記録媒体搬送手段である処理液付与ドラムから前記第2の記録媒体搬送手段である画像記録ドラムに搬送すると共に、内部に前記記録媒体に向けて熱風を吹き当てる前記処理液乾燥手段が設けられた前記中間搬送手段である渡し胴と、
    前記中間搬送手段に設けられ前記処理液乾燥手段に前記第2のダクトを通じて冷気を導入する冷気導入路と、
    を備えた請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記冷却手段は冷風発生用のエアコンを備え、
    前記キャップ手段の設定温度は前記インクジェット記録ヘッドの設定温度より低い請求項1〜3の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記冷気吹出口から吹き出される冷風は前記記録媒体の種類に応じて目標温度を設定される請求項1〜4の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記冷気吹出口から吹き出される冷風は装置内の温度および湿度を加味して目標温度を設定される請求項5に記載のインクジェット記録装置。
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