以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
<写真シール作成装置の外観構成>
図1および図2は、写真シール作成装置1の外観の構成例を示す斜視図である。
写真シール作成装置1は、撮影画像や編集済み画像を提供するゲーム機である。画像の提供は、シール紙に印刷した形で行われることもあるし、サーバに送信した画像を利用者の携帯端末上で閲覧可能にする形で行われることもある。写真シール作成装置1は、アミューズメント施設などの施設や店舗に設置される。利用者は、主に女子高生や若い女性が中心とされる。利用者は1人であることもあるが、主に、1組あたり2人や3人等の複数人である。
写真シール作成装置1で遊ぶ利用者は、自身が被写体となって撮影を行い、撮影によって得られた撮影画像の中から選択した画像を、手書きの文字やスタンプ画像を合成して編集することにより、撮影画像を彩り豊かな画像にする。利用者は、撮影画像や編集済み画像が印刷されたシール紙を受け取って一連のゲームを終了させる。
図1に示すように、写真シール作成装置1は、基本的に、撮影ユニット11と編集ユニット12が接した状態で設置されることによって構成される。
撮影ユニット11は、事前接客部20、撮影部21、および背景部22から構成される。事前接客部20は、撮影部21の両側面に設置されており、それぞれの前方の空間が、事前接客処理を行う事前接客空間となる。また、撮影部21と背景部22は所定の距離だけ離れて設置され、撮影部21と背景部22の間に形成される空間が、撮影処理を行う撮影空間となる。
事前接客部20は、写真シール作成装置1によって提供されるゲームを紹介するガイダンスを行ったり、撮影空間で行われる撮影処理における各種の設定を行ったりする事前接客処理を行う装置である。事前接客部20には、利用者による代金を受け取る硬貨投入口、各種の操作に用いられるタブレット内蔵モニタやタッチペンが設けられる。事前接客部20は、撮影空間の空き状況に応じて、適宜、事前接客空間にいる利用者を撮影空間へと案内する。
撮影部21は、利用者を被写体とした撮影処理を行う装置である。撮影部21は、撮影空間に入った利用者の正面に位置する。撮影空間に臨む撮影部21の正面には、カメラや各種の操作に用いられるタッチパネルモニタなどが設けられる。撮影空間にいる利用者から見て右側の面を右側面、左側の面を左側面とすると、撮影部21の右側面が側面パネル41Aにより構成され、左側面が側面パネル41B(図3)により構成され、さらに、正面が正面パネル42により構成される。なお、側面パネル41A,41Bそれぞれには、上述した事前接客部20が設置される。
背景部22は、正面を向いて撮影を行っている利用者の背面側に位置する板状の部材である背面パネル51、背面パネル51の右端に取り付けられ、側面パネル41Aより横幅の狭い板状の部材である側面パネル52A、および、背面パネル51の左端に取り付けられ、側面パネル41Bより横幅の狭い板状の部材である側面パネル52B(図3)から構成される。
撮影部21の右側面を構成する側面パネル41Aと背景部22の側面パネル52Aは、ほぼ同一平面に設けられる。側面パネル41Aと側面パネル52Aは、上部が板状の部材である連結部23Aによって連結され、下部が、床面に設けた例えば金属製の部材である連結部23A'によって連結される。撮影部21の左側面を構成する側面パネル41Bと背景部22の側面パネル52Bも同様に、ほぼ同一平面に設けられ、上部において連結部23B(図示せず)によって連結され、下部において連結部23B'(図示せず)によって連結される。
撮影部21の側面パネル41A、連結部23A、および背景部22の側面パネル52Aに囲まれることによって形成される開口が撮影空間の出入り口となる。また、撮影部21の側面パネル41B、連結部23B、および背景部22の側面パネル52Bに囲まれることによって形成される開口も撮影空間の出入り口となる。
背景部22の上部には、背面パネル51、側面パネル52A、および側面パネル52Bに支持される形で背景カーテンユニット25が設けられる。背景カーテンユニット25には、撮影によって得られる撮影画像において利用者の背景に写る所定の色の背景カーテンが収納される。背景カーテンユニット25は、撮影と連動して、適宜、撮影空間内に、例えば緑色のクロマキー用のカーテンを下ろす。
なお、クロマキー用のカーテンを予め撮影空間の背面となる背面パネル51に張り付けるようにしてもよい。クロマキー用のカーテンを背景として撮影が行われる場合には、合成用の背景画像を複数種類用意し、撮影処理や編集処理においてクロマキー処理を行うことで、利用者が所望する背景画像をカーテンの部分に合成することができるようにする。
撮影空間の上方には、撮影部21の正面、連結部23A、連結部23B、および背景カーテンユニット25に囲まれた天井が形成され、その天井の一部として天井ストロボユニット24が設けられる。天井ストロボユニット24の一端が連結部23Aに固定され、他端が連結部23Bに固定される。天井ストロボユニット24は、撮影に合わせて撮影空間内に向けて光を照射するストロボを内蔵する。天井ストロボユニット24の内部には、ストロボの他に蛍光灯が設けられており、撮影空間の照明としても機能する。
編集ユニット12は、撮影画像の編集処理を行う装置である。編集ユニット12は、一方の側面が撮影部21の背面に接するように撮影ユニット11に連結して設けられる。
図1および図2において見える編集ユニット12の構成を正面側の構成とすると、2組の利用者が同時に編集を行うことができるように、編集ユニット12の正面側と背面側には編集に用いられる構成がそれぞれ設けられる。
編集ユニット12の正面側は、床面に対して垂直な面であり、撮影部21の側面パネル41Aとほぼ平行な面である面61と、面61の上方に形成された斜面62から構成される。斜面62には、編集作業に用いられる構成として、タブレット内蔵モニタやタッチペンが設けられる。斜面62の右側には、照明装置64の一端を支持する柱状の支持部63Aが設けられる。斜面62の左側にも、照明装置64の他端を支持する柱状の支持部63Bが設けられる。支持部63Aの上面にはカーテンレール26を支持する支持部65が設けられる。
編集ユニット12の上方にはカーテンレール26が取り付けられる。カーテンレール26は、3本のレール26A乃至26Cを、上から見たときの形状がコの字状となるように組み合わせることによって構成される。平行に設けられるレール26Aと26Bの一端は、連結部23Aと連結部23Bにそれぞれ固定され、他端にレール26Cの両端が接合される。
カーテンレール26には、編集ユニット12の正面前方の空間と背面前方の空間の内部が外から見えないようにカーテンが取り付けられる。カーテンレール26に取り付けられたカーテンにより囲まれる編集ユニット12の正面前方の空間と背面後方の空間が、利用者が撮影画像の編集を行う編集空間となる。
また、後述するが、編集ユニット12の右側面には、印刷済みのシール紙が排出される排出口が設けられる。編集ユニット12の右側面前方の空間が、利用者が印刷済みのシール紙が排出されるのを待つ印刷待ち空間となる。
<利用者の移動について>
ここで、写真シール作成ゲームの流れと、それに伴う利用者の移動について説明する。図3は、写真シール作成装置1を上から見た平面図である。
まず、事前接客部20の前方の空間である事前接客空間A0−1または事前接客空間A0−2において硬貨投入口に代金を投入した利用者は、タブレット内蔵モニタに表示される画面に従って各種の設定を、タッチペンを用いて行う。事前接客空間A0−1,A0−2においては、例えば、撮影空間で行われる撮影処理のコース選択や、撮影画像の背景選択が事前接客作業として行われる。
事前接客作業を終えた利用者は、白抜き矢印#1で示すように出入り口G1から、または白抜き矢印#2で示すように出入り口G2から、撮影部21と背景部22の間に形成された撮影空間A1に入り、撮影部21に設けられたカメラやタッチパネルモニタなど利用して撮影を行う。出入り口G1は側面パネル41Aと側面パネル52Aの間の開口であり、出入り口G2は側面パネル41Bと側面パネル52Bの間の開口である。
なお、事前接客空間A0−1と事前接客空間A0−2のそれぞれにおいて、2組の利用者が同時に事前接客作業を行うことが可能であるが、先に事前接客作業を終えた利用者が、撮影空間A1へと案内される。このとき、事前接客部20は、事前接客作業を終えていない利用者に対して、撮影処理に関するガイダンスを行うなどして、先に撮影空間A1に入った利用者が撮影を終えるまで待機させるようにする。
撮影を終えた利用者は、白抜き矢印#3で示すように出入り口G1を使って撮影空間A1から出て編集空間A2−1に移動するか、白抜き矢印#4で示すように出入り口G2を使って撮影空間A1から出て編集空間A2−2に移動する。
編集空間A2−1は、編集ユニット12の正面側の編集空間であり、編集空間A2−2は、編集ユニット12の背面側の編集空間である。編集空間A2−1と編集空間A2−2のいずれの空間に移動するのかは、撮影部21のタッチパネルモニタの画面表示などによって案内される。例えば2つの編集空間のうちの空いている方が移動先として案内される。編集空間A2−1または編集空間A2−2に移動した利用者は撮影画像の編集を開始する。編集空間A2−1の利用者と、編集空間A2−2の利用者は同時に編集を行うことができる。
編集が終了した後、撮影画像や編集画像の印刷が開始される。画像の印刷が終了すると、編集空間A2−1での編集を終えた利用者は、白抜き矢印#5で示すように編集空間A2−1から印刷待ち空間A3に移動する。また、編集空間A2−2での編集を終えた利用者は、白抜き矢印#6で示すように編集空間A2−2から印刷待ち空間A3に移動する。
印刷待ち空間A3に移動した利用者は、編集ユニット12の右側面に設けられた排出口からシール紙を受け取り、一連の写真シール作成ゲームを終えることになる。
次に、各装置の構成について説明する。
<事前接客部の構成>
図4は、側面パネル41A(または側面パネル41B)に設置される事前接客部20の正面側の構成例を示す図である。
事前接客部20の上方にはタブレット内蔵モニタ71が設けられる。タブレット内蔵モニタ71を挟んで左側にタッチペン72Aが設けられ、右側にタッチペン72Bが設けられる。タブレット内蔵モニタ71は、タッチペン72Aまたは72Bを用いて操作入力が可能なタブレットがディスプレイを露出するように設けられることによって構成される。タブレット内蔵モニタ71には、コース選択や背景選択などの事前接客処理に用いられる画面が表示される。2人の利用者が同時に事前接客作業を行う場合、タッチペン72Aはタブレット内蔵モニタ71に向かって左側にいる利用者により用いられ、タッチペン72Bはタブレット内蔵モニタ71に向かって右側にいる利用者により用いられる。
タブレット内蔵モニタ71の下には、事前接客処理の案内音声、BGM(Back Ground Music)、効果音等の音を出力するスピーカ73が設けられ、スピーカ73の下には、利用者が硬貨を入れる硬貨投入返却口74が設けられる。
<撮影部の構成>
図5は、撮影部21の正面の構成例を示す図である。撮影部21は、側面パネル41A、側面パネル41B、および正面パネル42が、箱状の形状を有するベース部43に取り付けられることによって構成される。
正面パネル42の中央には、カメラユニット81が設けられる。カメラユニット81は、カメラ91、タッチパネルモニタ92、および正面ストロボ93から構成される。
カメラ91は、例えば一眼レフカメラであり、レンズが露出するようにカメラユニット81の内部に取り付けられる。カメラ91はCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサなどの撮像素子を有し、撮影空間A1にいる利用者を撮影する。カメラ91により取り込まれた動画像(以下、ライブビュー画像ともいう)は、タッチパネルモニタ92にリアルタイムで表示される。利用者により撮影が指示されたときなどの所定のタイミングでカメラ91により取り込まれた静止画は、撮影画像として保存される。
カメラ91の上に設けられた正面ストロボ93は、乳白アクリル板よりなる横長楕円形の発光面1つと縦長楕円形の発光面2つを有する。正面ストロボ93は、カメラ91による撮影に合わせて発光することで、被写体としての利用者の顔付近を正面から照射する。
カメラユニット81の下に設けられたタッチパネルモニタ92は、LCD(Liquid Crystal Display)などのモニタと、それに積層されたタッチパネルにより構成される。タッチパネルモニタ92は、カメラ91により取り込まれた動画像を表示するライブビューモニタとしての機能と、各種のGUI(Graphical User Interface)を表示し、利用者の選択操作を受け付ける機能を備えている。タッチパネルモニタ92には、カメラ91により取り込まれた動画像(ライブビュー画像)や静止画像(撮影画像)が表示される。
カメラユニット81の上方には、曲面の発光面を利用者に向けた上ストロボ82が設置される。上ストロボ82は、カメラ91による撮影に合わせて発光することで、上方から利用者を照射する。
ベース部43の中央には利用者の下半身および足元を照射する足元ストロボ83が設けられる。
ベース部43の上面には、足元ストロボ83の上面を挟んでスペース84A,84Bが左右に形成される。スペース84A,84Bは、撮影を行う利用者が手荷物等を置くための荷物置き場として用いられる。図示はしないが、正面パネル42の例えば天井付近には、撮影処理の案内音声、BGM、効果音等の音を出力するスピーカも設けられる。
<背景部の構成>
図6は、背景部22の撮影空間A1側の構成例を示す図である。
上述したように、背面パネル51の上方には背景カーテンユニット25が設けられる。背景カーテンユニット25のほぼ中央には、撮影空間A1内で撮影処理を行っている利用者を後方中央から照射する背面中央ストロボ101が取り付けられる。
背面パネル51の、出入り口G1側の位置には、撮影空間A1内で撮影処理を行っている利用者を右後方から照射する背面右ストロボ102が取り付けられる。また、背面パネル51の、出入り口G2側の位置には、撮影空間A1内で撮影処理を行っている利用者を左後方から照射する背面左ストロボ103が取り付けられる。
<編集ユニットの構成>
図7は、編集ユニット12の正面側(編集空間A2−1側)の構成例を示す図である。
斜面62のほぼ中央には、タブレット内蔵モニタ131が設けられる。タブレット内蔵モニタ131を挟んで左側にタッチペン132Aが設けられ、右側にタッチペン132Bが設けられる。
タブレット内蔵モニタ131は、タッチペン132Aまたはタッチペン132Bを用いて操作入力が可能なタブレットがディスプレイを露出するように設けられることによって構成される。タブレット内蔵モニタ131には、例えば撮影画像の編集に用いられる編集画面が表示される。2人の利用者が同時に編集作業を行う場合、タッチペン132Aはタブレット内蔵モニタ131に向かって左側にいる利用者により用いられ、タッチペン132Bはタブレット内蔵モニタ131に向かって右側にいる利用者により用いられる。
図8は、編集ユニット12の右側面の構成例を示す図である。
編集ユニット12の右側面下方にはシール紙排出口161が設けられる。編集ユニット12の内部にはプリンタが設けられており、編集空間A2−1の利用者が写る画像、または、編集空間A2−2の利用者が写る画像が所定のレイアウトでシール紙に印刷され、シール紙排出口161から排出される。
<写真シール作成装置の内部構成>
図9は、写真シール作成装置1の内部の構成例を示すブロック図である。図9において、上述した構成と同じ構成には同じ符号を付してあり、重複する説明については適宜省略する。
制御部201はCPU(Central Processing Unit)などよりなり、ROM(Read Only Memory)206や記憶部202に記憶されているプログラムを実行し、写真シール作成装置1の全体の動作を制御する。制御部201には、記憶部202、通信部203、ドライブ204、ROM206、RAM(Random Access Memory)207が接続される。制御部201には、事前接客部208A,208B、撮影部209、編集部210A,210B、および印刷部211の各構成も接続される。
記憶部202は、ハードディスクやフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶媒体からなり、制御部201から供給された各種の設定情報等を記憶する。記憶部202に記憶されている情報は制御部201により適宜読み出される。
通信部203は、インターネットなどのネットワークのインタフェースであり、制御部201による制御に従って外部の装置と通信を行う。通信部203は、例えば撮影画像や編集済み画像をサーバに送信する。通信部203から送信された画像は、サーバにおいて所定の記憶領域が割り当てられて保存され、サーバにアクセスしてきた携帯端末に表示されたり、ダウンロードされたりする。
ドライブ204には、光ディスクや半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア205が適宜装着される。ドライブ204によりリムーバブルメディア205から読み出されたコンピュータプログラムやデータは、制御部201に供給され、記憶部202に記憶されたり、インストールされたりする。
ROM206には、制御部201において実行されるプログラムやデータが記憶されている。RAM207は、制御部201が処理するデータやプログラムを一時的に記憶する。
事前接客部208Aは、事前接客空間A0−1にいる利用者を対象とした事前接客処理を行う。事前接客部208Aは、タブレット内蔵モニタ71、タッチペン72A,72B、スピーカ73、および硬貨処理部221から構成される。事前接客部208Bは、事前接客部208Aと同一の構成を有しており、事前接客空間A0−2にいる利用者を対象とした事前接客処理を行う。なお、以下、事前接客部208A,208Bを特に区別しない場合には、単に、事前接客部208という。
タブレット内蔵モニタ71は、制御部201による制御に従って各種の選択画面を表示し、選択画面に対する利用者の操作を検出する。利用者の操作の内容を表す入力信号は制御部201に供給され、各種の選択処理が行われる。
硬貨処理部221は、硬貨投入返却口74に対する硬貨の投入を検出する。硬貨処理部221は、例えば400円などの所定の金額分の硬貨が投入されたことを検出した場合、そのことを表す起動信号を制御部201に出力する。
撮影部209は、撮影空間A1にいる利用者を対象とした撮影処理を行う。撮影部209は、背景制御部231、照明装置232、カメラ91、タッチパネルモニタ92、およびスピーカ233から構成される。
背景制御部231は、制御部201から供給される背景制御信号に従って背景カーテンユニット25による背景カーテンの上げ下ろしを制御する。
照明装置232は、撮影空間A1内の各ストロボであり、制御部201から供給される照明制御信号に従って発光する。撮影空間A1には、天井ストロボユニット24のストロボの他に、撮影部21の正面ストロボ93、上ストロボ82、足元ストロボ83、背景部22の背面中央ストロボ101、背面右ストロボ102、および背面左ストロボ103が設けられる。
カメラ91は、制御部201によるシャッタ制御に従って撮影を行い、撮影によって得られた画像(画像データ)を制御部201に出力する。
編集部210Aは、編集空間A2−1にいる利用者を対象とした編集処理を行う。編集部210Aは、タブレット内蔵モニタ131、タッチペン132A,132B、およびスピーカ241から構成される。編集部210Bは、編集部210Aと同一の構成を有しており、編集空間A2−2にいる利用者を対象とした編集処理を行う。なお、以下、編集部210A,210Bを特に区別しない場合には、単に、編集部210という。
タブレット内蔵モニタ131は、制御部201による制御に従って編集画面を表示し、編集画面に対する利用者の操作を検出する。利用者の操作の内容を表す入力信号は制御部201に供給され、編集対象の撮影画像の編集が行われる。
印刷部211は、印刷待ち空間A3にいる利用者に印刷済みのシール紙を提供する印刷処理を行う。印刷部211は、プリンタ251を含むように構成される。プリンタ251にはシール紙ユニット252が装着される。
プリンタ251は、制御部201から供給された印刷データに基づいて、撮影画像や編集済み画像をシール紙ユニット252に収納されているシール紙261に印刷し、シール紙排出口161に排出する。
<制御部の構成>
図10は、制御部201が有する主な機能の例を機能ブロックとして示す図である。図10に示される機能ブロックのうちの少なくとも一部は、制御部201内のCPUにより所定のプログラムが実行されることによって実現される。
つまり、制御部201は、事前接客処理部301、撮影処理部302、編集処理部303、および印刷処理部304の機能を有する。
事前接客処理部301は、事前接客部208の各部を制御し、事前接客処理を行う。撮影処理部302は、撮影部209の各部を制御し、撮影処理を行う。編集処理部303は、編集部210の各部を制御し、編集処理を行う。印刷処理部304は、印刷部211のプリンタ251を制御し、印刷処理を行う。
<通常撮影と特別撮影>
撮影処理部302は、撮影処理として通常撮影と特別撮影を行う。通常撮影は、利用者を被写体として撮影し、背景画像を含む1枚の合成用画像と合成するための撮影画像を1枚生成する処理である。以下において、通常撮影により得られる撮影画像を通常撮影画像とも称する。また、通常撮影画像と、背景画像等の合成用画像とを合成した合成画像を通常画像とも称する。通常撮影には、例えば、アップ撮影、ななめ撮影、全身撮影等がある。
アップ撮影は、被写体(利用者)の上半身の撮影画像を得るように行われる撮影である。このアップ撮影の具体的な撮影方法は任意であるが、例えば、利用者の上半身を撮影するように、利用者の立ち位置や画角が調整されて撮影が行われる。以下において、このアップ撮影により得られる撮影画像をアップ撮影画像とも称する。また、アップ撮影画像と、背景画像等の合成用画像とを合成した合成画像をアップ画像とも称する。図11Aに示されるアップ画像311は、このアップ画像の例である。このように、アップ撮影により、例えばアップ画像311のような利用者の上半身の画像を得ることができる。
ななめ撮影は、被写体(利用者)が傾いた状態の撮影画像を得るように行われる撮影である。このななめ撮影の具体的な撮影方法は任意であるが、例えば、撮影画像において利用者の画像の上下方向が斜めとなるように、撮影方向を軸としてカメラ91を所定の角度回転させた状態で撮影が行われる。以下において、このななめ撮影により得られる撮影画像をななめ撮影画像とも称する。また、ななめ撮影画像と、背景画像等の合成用画像とを合成した合成画像をななめ画像とも称する。図11Bに示されるななめ画像312は、このアップ画像の例である。このように、ななめ撮影により、例えばななめ画像312のような利用者が傾いた画像を得ることができる。
全身撮影は、被写体(利用者)の全身の撮影画像を得るように行われる撮影である。この全身撮影の具体的な撮影方法は任意であるが、例えば、利用者の全身を撮影するように、利用者の立ち位置や画角が調整されて撮影が行われる。以下において、この全身撮影により得られる撮影画像を全身撮影画像とも称する。また、全身撮影画像と、背景画像等の合成用画像とを合成した合成画像を全身画像とも称する。図11Cに示される全身画像313は、この全身画像の例である。このように、全身撮影により、例えば全身画像313のような利用者の全身の画像を得ることができる。
もちろん、通常撮影は、利用者を被写体として撮影し、背景画像を含む1枚の合成用画像と合成するための撮影画像を1枚生成する処理であれば、どのような撮影であってもよく、上述したアップ撮影、ななめ撮影、および全身撮影に限定されない。例えば、通常撮影に、利用者の撮影画像に対して予め定められた所定の加工(定型の加工)を行うフォトフィルター撮影が含まれるようにしてもよい。
特別撮影は、通常撮影以外の撮影である。以下において、特別撮影により得られる撮影画像を特別撮影画像とも称する。また、特別撮影画像と、背景画像等の合成用画像とを合成した合成画像を特別画像とも称する。特別撮影には、例えば、コラージュ撮影やピン撮影等がある。
コラージュ撮影は、利用者を被写体として撮影し、背景画像等の合成用画像と、通常撮影によって得られた通常撮影画像と合成するための撮影画像を生成する処理である。このコラージュ撮影の具体的な撮影方法は任意である。コラージュ撮影の仕方の例については後述する。以下において、このコラージュ撮影により得られる撮影画像をコラージュ撮影画像とも称する。また、コラージュ撮影画像と、背景画像等の合成用画像と、通常撮影画像とを合成した合成画像をコラージュ画像とも称する。
図12Aに示されるコラージュ画像321は、このコラージュ画像の例である。コラージュ画像321の中央の2名の被写体(利用者)の上半身の画像がコラージュ撮影画像(若しくは、コラージュ撮影画像からトリミングされた画像)である。また、左右の2名の被写体(利用者)の全身の画像が通常撮影画像(全身撮影画像)(若しくは、通常撮影画像(全身撮影画像)からトリミングされた画像)である。そして、コラージュ画像321は、これらの画像が、「PPPPP」や「M&Y」等と記載された背景画像(合成用画像)と合成された合成画像である。
図12Bに示されるコラージュ画像322は、このコラージュ画像の他の例である。コラージュ画像322の左下の2名の被写体(利用者)の画像がコラージュ撮影画像(若しくは、コラージュ撮影画像からトリミングされた画像)である。また、左上の2名の被写体(利用者)の画像と、右上の2名の被写体(利用者)の画像とが通常撮影画像(アップ撮影画像)(若しくは、通常撮影画像(アップ撮影画像)からトリミングされた画像)である。そして、コラージュ画像322は、これらの画像が、利用者により入力された画像であり、右下の「PPPPP」や「M&Y」等と記載された背景画像(合成用画像)と合成された合成画像である。
なお、図12Bに示されるように、コラージュ画像322において、通常撮影画像(アップ撮影画像)には、それぞれ、色フィルタ処理がかけられている。つまり、これらの画像が、フォトフィルター撮影により得られる撮影画像に所定の加工(定型の加工)が施されたフォトフィルター画像であってもよい。
また、コラージュ画像322では、さらに、コラージュ撮影画像にも色フィルタ処理がかけられている。この例のように、コラージュ撮影において、フォトフィルター撮影の場合のように、コラージュ撮影画像に対して所定の加工(定型の加工)を施すようにすることもできる。
なお、コラージュ撮影画像に合成する通常撮影画像の枚数や種類は任意であり、図12の例に限定されない。例えば、合成する通常撮影画像の数は1枚であってもよいし、3枚以上であってもよい。また、通常撮影画像として、ななめ撮影画像を合成するようにしてもよいし、例えばアップ撮影画像と全身撮影画像等、複数種類の撮影画像を合成するようにしてもよいし、1枚の通常撮影画像を複数合成するようにしてもよい。また、コラージュ撮影画像に合成する背景画像の枚数や種類も任意であり、図12の例に限定されない。例えば、コラージュ画像331やコラージュ画像332とは異なる柄、色、レイアウトの合成用画像を合成するようにしてもよい。
ピン撮影は、利用者を被写体として撮影し、背景画像等の合成用画像と合成するための撮影画像を1枚生成する処理である。ピン撮影により得られた撮影画像に対して所定のトリミングが行われ、トリミングした部分画像に背景画像等の合成用画像が合成され、複数の合成画像(特別画像)が生成される。
例えば、図13Aに示されるように、ピン撮影により複数の利用者(被写体)の撮影画像331が生成されると、各利用者(被写体)の画像がその撮影画像331からトリミング(抽出)され、図13Bに示される抽出画像332や、図13Cに示される抽出画像333が生成される。つまり、利用者(被写体)毎の抽出画像(すなわち、複数の抽出画像)が生成される。そして、図示は省略するが、これらの抽出画像に対して、それぞれ、合成用画像が合成され、複数の特別画像が生成される。
なお、撮影画像から各被写体の画像をトリミングする代わりに、撮影画像を被写体毎に分割するようにしてもよい。つまり、分割後の各画像に1名ずつ被写体の画像が含まれるように、撮影画像を分割するようにしてもよい。
以上のように、特別撮影は、通常撮影画像により得られる通常画像とは異なる視覚的な効果を有する特別画像を得るための撮影である。この特別撮影により、利用者は、より面白みのある画像を得ることができる。
もちろん、特別撮影は、通常撮影以外の撮影であれば、どのような撮影であってもよく、上述したコラージュ撮影やピン撮影に限定されない。
<特別撮影における合成用画像の制御>
このような特別撮影を行う手順について説明する。例えば写真シール作成ゲームの撮影作業として、複数の通常撮影が行われた後、特別撮影としてのコラージュ撮影が行われるものとする。この場合、例えば、利用者が、各通常撮影用の背景画像を選択し、各通常撮影を行い、次に、コラージュ撮影画像の背景画像を選択し、コラージュ撮影を行う方法が考えられる。つまり、この方法の場合、各撮影画像に合成される合成用画像は、互いに独立に選択される。そのため、撮影毎に背景画像を選択することが可能であるが、コラージュ画像と通常画像をシール紙に印刷した場合、撮影画像毎に背景画像の色合いが異なるおそれがあった。この場合、通常画像とコラージュ画像とを比較しても統一感がなく、提供物(例えばシール紙等)のデザイン性が低減するおそれがあった。
なお、通常撮影の場合、特許文献1に記載のように、「セット背景」として、複数の撮影画像のそれぞれに合成する背景画像をまとめて選択する方法があるが、コラージュ撮影のような特別撮影には、そのような方法がなかった。
そこで、写真シール作成装置1においては、制御部201が、特別撮影画像に合成する合成用画像(背景画像等)の選択に関する指示以外の指示に基づいて、特別撮影画像に合成する合成用画像を制御するようにする。
このようにすることにより、写真シール等の提供物において、特別撮影画像に合成する合成用画像のデザイン性と、その合成用画像以外の画像のデザイン性との関連性を高めることができる。つまり、提供物のデザイン性を向上させることができるので、その提供物を受け取る利用者の満足度を向上させることができる。
つまり、写真シール作成装置1を利用する利用者は、女子中高生が主であり、これらの利用者が「楽しかった、もう一度プレイしたい」と思うような満足度の高い機能を設けることにより、写真シール作成装置1は、所謂リピータを増加させ、利用者数をさらに増加させることができる。すなわち、写真シール作成装置1の収益が向上する。
また、利用者は、得られた提供物を、友人・知人等と交換したり見せ合ったりする等、コミュニケーションツールとして利用する場合がある。つまり、このような提供物の利用により、提供物が写真シール作成装置1の広告としての役割も果たすこともある。従って、上述したように提供物のデザイン性を向上させることにより、単にその利用者の満足度を向上させるだけでなく、その利用者が提供物を交換した若しくは見せ合った相手の、写真シール作成装置1に対する期待度(つまり、写真シール作成装置1でプレイしてみたいという気持ち)を向上させることを期待することができる。すなわち、写真シール作成装置1の収益の向上を期待することができる。
以下に、制御部201の各機能ブロックの詳細について説明する。
<事前接客処理部>
図14は、制御部201が、事前接客処理部301として有する機能の構成例を示す機能ブロック図である。図14に示されるように、事前接客処理部301は、ガイダンス処理部401、背景コース選択部402、写りコース選択部403、名前入力受付部404、セット背景選択部405、コラージュ撮影コース選択部406、コラージュ撮影背景設定部407、およびBGM選択部408等の機能ブロックを有する。
ガイダンス処理部401は、写真シール作成ゲームの特徴や流れ等についてのガイダンス(説明)に関する処理を行う。背景コース選択部402は、背景コースの選択に関する処理を行う。写りコース選択部403は、写りコースの選択に関する処理を行う。名前入力受付部404は、利用者に名前を入力させる処理を行う。セット背景選択部405は、セット背景の選択に関する処理を行う。コラージュ撮影コース選択部406は、コラージュ撮影コースの選択に関する処理を行う。コラージュ撮影背景設定部407は、コラージュ撮影の背景の設定に関する処理を行う。BGM選択部408は、BGMの選択に関する処理を行う。
各処理の詳細については後述する。
<撮影処理部>
図15は、制御部201が、撮影処理部302として有する機能の構成例を示す機能ブロック図である。なお、以下においては、写真シール作成装置1が、通常撮影として、アップ撮影を2回、ななめ撮影を2回、および全身撮影を2回行い、さらに、特別撮影として、コラージュ撮影を1回行うものとして説明する。
図15に示されるように、撮影処理部302は、ガイダンス部421、アップ撮影部422、ななめ撮影部423、全身撮影部424、コラージュ撮影部425、および目・明るさ選択部426等の機能ブロックを有する。
ガイダンス部421は、撮影作業に関するガイダンス(説明)を行う。アップ撮影部422は、アップ撮影に関する処理を行う。ななめ撮影部423は、ななめ撮影に関する処理を行う。全身撮影部424は、全身撮影に関する処理を行う。コラージュ撮影部425は、コラージュ撮影に関する処理を行う。目・明るさ選択部426は、撮影画像の被写体の目の部分の加工方法や撮影画像全体の明るさの選択に関する処理を行う。
各処理の詳細については後述する。
<コラージュ撮影部>
図16は、制御部201が、コラージュ撮影部425として有する機能の構成例を示す機能ブロック図である。図16に示されるように、コラージュ撮影部425は、ライブビュー表示部441、撮影部442、合成部443、およびプレビュー表示部444等の機能ブロックを有する。
ライブビュー表示部441は、コラージュ撮影時のライブビュー表示に関する処理を行う。撮影部442は、コラージュ撮影に関する処理を行う。合成部443は、コラージュ撮影画像と合成用画像との合成に関する処理を行う。プレビュー表示部444は、コラージュ撮影時のプレビュー表示に関する処理を行う。
各処理の詳細については後述する。
図17は、制御部201が、編集処理部303として有する機能の構成例を示す機能ブロック図である。図17に示されるように、編集処理部303は、ガイダンス部461、落書き編集部462、レイアウト決定部463、および携帯画像送信部464等の機能ブロックを有する。
ガイダンス部461は、編集作業に関するガイダンス(説明)を行う。落書き編集部462は、落書き編集に関する処理を行う。レイアウト決定部463は、提供物である写真シールにおける画像等のレイアウトに関する処理を行う。携帯画像送信部464は、提供物である画像データの、利用者等が所有する携帯端末機器への送信に関する処理を行う。
各処理の詳細については後述する。次に写真シール作成装置1の動作について説明する。写真シール作成装置1は、写真シール作成ゲーム処理を実行することにより、利用者に写真シール作成ゲームをプレイさせる。
<写真シール作成ゲーム処理の流れ>
図18のフローチャートを参照して、写真シール作成ゲーム処理の流れの例について説明する。
ステップS1において、制御部201の事前接客処理部301は、所定の金額分の硬貨が投入されたか否かを硬貨処理部221から供給される起動信号に基づいて判定し、投入されたと判定するまで待機する。そして、硬貨が投入されたと判定された場合、処理はステップS2に進む。
ステップS2において、事前接客処理部301は、事前接客空間A0−1と事前接客空間A0−2のうち、硬貨の投入がなされた方の事前接客空間に対応する事前接客部208を制御し、撮影空間で行われる撮影処理のコース選択や、撮影画像の背景選択、さらには、撮影空間において流れるBGMの選択などを利用者に行わせることで、各種の設定を行う事前接客処理を行う。
ステップS3において、事前接客処理部301は、事前接客作業を行っている利用者が、撮影空間A1へ移動可能であるか否かを判定する。具体的には、事前接客処理部301は、前の組の利用者の撮影作業の進行状況に基づいて、撮影空間A1が使用中であるか否かを判定し、撮影空間A1が使用中で、事前接客作業を行っている利用者の撮影空間A1への移動が不可能であると判定した場合、処理はステップS2に戻り、例えば撮影処理に関するガイダンス等を行うことで、事前接客処理を継続して行う。そして、ステップS3において、撮影空間A1が使用中でなく、撮影空間A1へ移動可能であると判定された場合、処理はステップS4に進む。
ステップS4において、事前接客処理部301は、事前接客空間A0−1または事前接客空間A0−2にいる利用者に対して、撮影空間A1への移動を案内する。撮影空間A1への移動の案内は、事前接客部208のタブレット内蔵モニタ71に案内画面を表示させることによって、または音声をスピーカ73から出力させることによって行われる。
ステップS5において、制御部201の撮影処理部302は、撮影部209を制御し、カメラ91に取り込まれた被写体の動画像をタッチパネルモニタ92にライブビュー表示させ、撮影空間A1にいる利用者を被写体として撮影し、撮影画像を取得する撮影処理を行う。
撮影処理においては、例えば7回の撮影が行われ、撮影結果として7枚の撮影画像が得られる。もちろん、撮影が行われる回数は7回に限られない。
ステップS6において、撮影処理部302は、撮影空間A1にいる利用者に対して、編集空間A2−1または編集空間A2−2への移動を案内する。編集空間A2−1または編集空間A2−2への移動の案内は、撮影部209のタッチパネルモニタ92に案内画面を表示させることによって、または音声をスピーカ233から出力させることによって行われる。
ステップS7において、制御部201の編集処理部303は、編集空間A2−1と編集空間A2−2のうち、撮影処理を終えた利用者の移動先とした方の編集空間に対応する編集部210を制御し、撮影処理により得られた撮影画像に対して利用者に落書き編集を行わせ、落書き編集が施された編集済み画像を生成する編集処理を行う。
ステップS8において、制御部201の印刷処理部304は、撮影処理により得られた撮影画像、または編集処理により得られた編集済み画像を、印刷画像としてプリンタ251に出力してシール紙に印刷する印刷処理を行う(開始する)。
印刷が終了すると、ステップS9において、プリンタ251は、画像が印刷されたシール紙をシール紙排出口161に排出し、処理を終了させる。このとき、編集処理部303は、編集空間A2−1または編集空間A2−2で編集処理を終えた利用者に対して、印刷が終了した旨をタブレット内蔵モニタ131に表示させることで、印刷待ち空間A3への移動を案内する。印刷待ち空間A3への移動の案内は、音声をスピーカ241から出力させることによって行われるようにしてもよい。
<事前接客処理の流れ>
次に、図18のステップS2において実行される事前接客処理の流れの例を、図19のフローチャートを参照して説明する。
事前接客処理が開始されると、ガイダンス処理部401は、ステップS101において、写真シール作成ゲームの特徴やプレイの仕方等についてのガイダンス(説明)を行う。このようにガイダンスを行うことにより、プレイに不慣れな利用者であっても、より容易に写真シール作成ゲームの内容を理解し、プレイすることができる。なお、ガイダンスの内容は任意である。また、ガイダンスの方法も任意である。例えば、ガイダンス処理部401が、画像や音声を用いてガイダンスを行うようにしてもよい。例えば、ガイダンス処理部401が、タブレット内蔵モニタ61に、写真シール作成ゲームの特徴やプレイの仕方等を説明する画像を表示させたり、スピーカ63から、写真シール作成ゲームの特徴やプレイの仕方等を説明する音声を出力させたりするようにしてもよい。
なお、このガイダンスは、例えばユーザ指示等に基づいて省略することができるようにしてもよい。例えば、ユーザがガイダンスの省略の指示を入力すると、このガイダンスが途中終了し、処理がステップS102に進むようにしてもよい。
ガイダンスが終了すると(若しくは省略されると)、処理はステップS102に進む。ステップS102において、背景コース選択部402は、事前接客部208の各部を制御し、利用者に背景コースを選択させる。例えば、背景コース選択部402は、タブレット内蔵モニタ61にGUIを表示させたり、音声案内やBGMをスピーカ63から出力させたりして、背景コースの選択指示を受け付ける。利用者が、それらに従って、タッチペン62を操作し、背景コースの選択指示を入力すると、背景コース選択部402は、その指示に従って背景コースを選択する。
背景コースは、撮影部209による撮影において使用される合成用画像(背景画像等)のカテゴリを示す。つまり、利用者が背景コースを選択することで、使用することができる合成用画像のカテゴリが選択される。背景コースには、例えば、「エンジョイショット」や「キレイショット」がある。「エンジョイショット」と「キレイショット」では、属するコンテンツ(合成用画像)が互いに異なる。「エンジョイショット」には、例えば、ヘッドフォン、とび箱、カメラ、ひげ、クリスマスツリー等のような、LV(ライブビュー)時に被写体となる利用者と重なる(嵌め込む)コンテンツ(前景画像等)を含む合成用画像が属する。これに対して「キレイショット」には、例えば従来通りの枠等のフレームのような、利用者と重なるコンテンツが含まれない合成用画像が属する。なお、「エンジョイショット」を選択することで、利用者は、コンテンツの位置や形状に応じて、動きを付けて撮影を行う。
なお、ゲームを円滑に進行させるため、この背景コース選択には、予め定められた所定の制限時間が設けられるようにしてもよい。また、その制限時間まで利用者が背景コースを選択しなかった場合(所謂タイムアウト時)は、「エンジョイショット」が選択されるようにしてもよい。
もちろん、背景コースの内容は任意であり、上述した「エンジョイショット」と「キレイショット」に限らず、どのようなコースがあってもよい。また、背景コースの数は任意である。
ステップS103において、写りコース選択部403は、利用者に写りコースを選択させる。例えば、写りコース選択部403は、タブレット内蔵モニタ61にGUIを表示させたり、音声案内やBGMをスピーカ63から出力させたりして、写りコースの選択指示を受け付ける。利用者が、それらに従って、タッチペン62を操作し、写りコースの選択指示を入力すると、写りコース選択部403は、その指示に従って写りコースを選択する。
写りコースは、撮影部209による撮影の撮影条件や画像処理等のカテゴリを示す。すなわち、利用者が写りコースを選択することで、撮影条件や画像処理内容等のような、撮影画像の仕上げ方(所謂、写り)に関する設定のカテゴリが選択される。写りコースには、例えば、「つやっとインパクトフェイス」や「さらっとインパクトフェイス」がある。「つやっとインパクトフェイス」が選択されると、コントラストが強く、被写体のくっきりとはっきりとした写りになるような設定が選択される。「さらっとインパクトフェイス」は、コントラストがよわく、ふんわりとした写りになるような設定が選択される。なお、両方に共通する写りのイメージとしては、写真らしく自然な立体感を生成する。人物の顔や背後に影感がなく、さらに、人物によって差がでないようにする。
なお、ゲームを円滑に進行させるため、この写りコース選択には、予め定められた所定の制限時間が設けられるようにしてもよい。また、その制限時間まで利用者が写りコースを選択しなかった場合(所謂タイムアウト時)は、「つやっとインパクトフェイス」が選択されるようにしてもよい。
もちろん、写りコースの内容は任意であり、上述した「つやっとインパクトフェイス」と「さらっとインパクトフェイス」に限らず、どのようなコースがあってもよい。また、写りコースの数は任意である。
ステップS104において、名前入力受付部404は、利用者に名前を入力させる。例えば、名前入力受付部404は、タブレット内蔵モニタ61にGUIを表示させたり、音声案内やBGMをスピーカ63から出力させたりして、利用者に名前を入力させる。利用者が、それらに従って、タッチペン62を操作し、名前を入力すると、名前入力受付部404は、その入力を受け付ける。入力された名前は、例えば、合成用画像(前景画像等)として撮影画像に合成されるようにしてもよいし、ユーザ名として各画像のデータの管理等に用いられるようにしてもよい。
ステップS105において、ガイダンス処理部401は、通常撮影(アップ撮影、ななめ撮影、全身撮影等)についてのガイダンスを行う。このようにガイダンスを行うことにより、プレイに不慣れな利用者であっても、より容易に通常撮影の内容を理解し、プレイすることができる。なお、ガイダンスの内容は任意である。また、ガイダンスの方法も任意である。例えば、ガイダンス処理部401が、画像や音声を用いてガイダンスを行うようにしてもよい。例えば、ガイダンス処理部401が、タブレット内蔵モニタ61に、通常撮影の内容やプレイの仕方等を説明する画像を表示させたり、スピーカ63から、通常撮影の内容やプレイの仕方等を説明する音声を出力させたりするようにしてもよい。
なお、このガイダンスは、例えばユーザ指示等に基づいて省略することができるようにしてもよい。例えば、ユーザがガイダンスの省略の指示を入力すると、このガイダンスが途中終了し、処理がステップS106に進むようにしてもよい。
ステップS106において、セット背景選択部405は、利用者に、ステップS102において選択された背景コースに属するセット背景を選択させる。例えば、セット背景選択部405は、タブレット内蔵モニタ61にGUIを表示させたり、音声案内やBGMをスピーカ63から出力させたりして、セット背景の選択指示を受け付ける。利用者が、それらに従って、タッチペン62を操作し、セット背景の選択指示を入力すると、セット背景選択部405は、その指示に従ってセット背景を選択する。
セット背景は、所定のテーマで統一された複数枚の合成用画像からなり、複数回行われる撮影により生成される複数の撮影画像のそれぞれに対して合成される各合成用画像の組み合わせである。つまり、利用者は、セット背景を選択することにより、各撮影画像に合成する合成用画像を1度に選択する(1回の選択で全ての合成用画像を選択する)ことができる。
セット背景は、例えば、背景コース毎に用意される。各背景コースに属するセット背景の数は任意である。例えば、セット背景は、「エンジョイショット」と「キレイショット」の各背景コースについて、それぞれ、4種類(例えばテーマ1、テーマ2、ノーマル、テイスト)のジャンルが設けられ、各ジャンルについて、6種類のセット背景が予め用意されるようにしてもよい。
その場合、セット背景選択部405は、例えば図20に示されるようなセット背景選択画面501を、タブレット内蔵モニタ61に表示させる。セット背景選択画面501は、セット背景を選択するためのGUIである。図20に示されるように、セット背景選択画面501には、例えば、「背景を選んでね」のようにセット背景の選択を促すメッセージが表示されるようにしてもよい。また、セット背景選択画面501には、例えば「テーマ1」、「テーマ2」、「ノーマル」、および「テイスト」の4つのジャンルがタブとして表示され、それらのタブの中から選択されたタブ(ジャンル)に属する各セット背景を選択するための選択ボタンが6つ表示されるようにしてもよい。この場合、6つの選択ボタンのそれぞれには、そのタブ(ジャンル)に属する6種類のセット背景のそれぞれに関連付けられている。つまり、利用者がタッチペン62を操作することにより、それらの選択ボタンのうちいずれか1つを選択すると、選択された選択ボタンに対応するセット背景が選択される。
図21に示される表502は、セット背景の例を示す。表502において各行がセット背景を示し、各行の左端から1列目乃至6列目が、各セット背景の、各通常撮影に対して選択される合成用画像(背景画像等)を示す。
例えば、利用者の指示により、表502の上から1行目のセット背景が選択されると、その1行目の左端から1列目乃至6列目の各画像が、各通常撮影画像(2回のアップ撮影により得られる2枚のアップ撮影画像、2回のななめ撮影により得られる2枚のななめ撮影画像、2回の全身撮影により得られる2枚の全身撮影画像)のそれぞれに合成する合成用画像として選択される。
このようなセット背景において、例えば、図21の表502の各行において、各列の合成用画像の色合いや図柄のテーマを統一する等してもよい。例えば、あるセット背景に属する全ての合成用画像を、ピンク色を基調としたデザインにしてもよいし、「音楽」をテーマとしたデザインとしてもよい。
このようにすることにより、容易に、各通常撮影画像に合成する合成用画像間で、色合いや図柄等に関連性を持たせる(例えば統一感を持たせる)ことができる。これにより、例えば写真シール等の提供物において、容易にデザイン性を向上させることができる。例えば、各合成用画像をそれぞれ利用者に選択させるようにすると、利用者が、互いに関連性の低い(例えば統一感の薄い)色合いや図柄の合成用画像を選択してしまうおそれがあり、提供物(例えば写真シール)としてのデザイン性が低減するおそれがある。上述したようにセット背景として選択させるようにすることにより、そのような事態を抑制することができ、提供物のデザイン性を向上させることができる。これにより、利用者の満足度を向上させることができ、写真シール作成装置1の収益の向上を期待することができる。
また、写真シール作成ゲームのプレイ時間は予め定められた所定の制限時間で制限されている。したがって、このようにすることにより、背景選択のための作業時間を低減させることができ、利用者が撮影作業や落書き編集作業等にかける時間をより長くすることができる。これにより、利用者の満足度を向上させることができ、写真シール作成装置1の収益の向上を期待することができる。
なお、図20のセット背景選択画面501において、選択ボタンのデザインは任意である。例えば、各選択ボタンに対応するセット背景の特徴を示すような図柄としてもよい。例えば、選択ボタンが、その選択ボタンに対応するセット背景に含まれる一部の背景のデザインを含むようにしたり、セット背景のテーマに沿った図柄を含むようにしたりしてもよい。
ステップS107において、ガイダンス処理部401は、コラージュ撮影(特別撮影)についてのガイダンスを行う。このようにガイダンスを行うことにより、プレイに不慣れな利用者であっても、より容易にコラージュ撮影の内容を理解し、プレイすることができる。なお、ガイダンスの内容は任意である。また、ガイダンスの方法も任意である。例えば、ガイダンス処理部401が、画像や音声を用いてガイダンスを行うようにしてもよい。例えば、ガイダンス処理部401が、タブレット内蔵モニタ61に、コラージュ撮影の内容やプレイの仕方等を説明する画像を表示させたり、スピーカ63から、コラージュ撮影の内容やプレイの仕方等を説明する音声を出力させたりするようにしてもよい。
なお、このガイダンスは、例えばユーザ指示等に基づいて省略することができるようにしてもよい。例えば、ユーザがガイダンスの省略の指示を入力すると、このガイダンスが途中終了し、処理がステップS108に進むようにしてもよい。
上述したように、コラージュ撮影は、利用者を被写体として撮影し、背景画像等の合成用画像と、通常撮影によって得られた通常撮影画像と合成するための撮影画像を生成する処理である。コラージュ撮影により得られたコラージュ撮影画像には、合成用画像と通常撮影画像とが合成されて、コラージュ画像が生成される。なお、この通常撮影画像は、画像領域の一部の場合も含む。つまり、コラージュ撮影画像には、通常撮影画像の画像領域の少なくとも一部が合成される。また、コラージュ撮影画像に、通常撮影画像の代わりに通常画像(の画像領域の少なくとも一部)が合成されるようにしてもよい。通常画像には通常撮影画像(の画像領域の少なくとも一部)が含まれるので、この場合も通常撮影画像(の画像領域の少なくとも一部)がコラージュ撮影画像に合成されるとも言える。
コラージュ撮影画像に合成される通常撮影画像(若しくは通常画像)は、コラージュ撮影の前に行われる、アップ撮影により生成されるアップ撮影画像(若しくはアップ画像)、ななめ撮影により生成されるななめ撮影画像(若しくはななめ画像)、全身撮影により生成される全身撮影画像(若しくは全身画像)のうち、少なくともいずれかにより構成される。コラージュ撮影画像に合成される通常撮影画像(若しくは通常画像)の数は任意であり、1つでも複数でもよい。
このような合成が行われるので、コラージュ画像は、一般的に、通常画像よりも、多様な、面白みのある画像となる。図22乃至図28にコラージュ画像の各種例を示す。
図22Aに示されるコラージュ画像511は、図22Bに示されるように、コラージュ画像511全体の合成用画像の、丸囲み数字「1」乃至「3」で示される各四角の部分にコラージュ撮影により得られたコラージュ撮影画像が合成され、「4」の四角の部分にななめ撮影画像が合成され、「5」の四角の部分に全身撮影画像が合成され、「6」の四角の部分にアップ撮影画像が合成され、「7」の四角の部分にななめ撮影画像が合成されている。
図23Aに示されるコラージュ画像512は、図23Bに示されるように、コラージュ画像512全体の合成用画像の、丸囲み数字「1」の四角の部分にコラージュ撮影により得られたコラージュ撮影画像が合成され、「2」の四角の部分にアップ撮影画像が合成され、「3」の四角の部分にななめ撮影画像が合成され、「4」の四角の部分に全身撮影画像が合成されている。
図24Aに示されるコラージュ画像513は、図24Bに示されるように、コラージュ画像513全体の合成用画像の、丸囲み数字「1」の四角の部分にコラージュ撮影により得られたコラージュ撮影画像が合成され、「2」と「4」の四角の部分にななめ撮影画像が合成され、「3」と「5」の四角の部分にアップ撮影画像が合成されている。
図25Aに示されるコラージュ画像514は、図25Bに示されるように、コラージュ画像514全体の合成用画像の、丸囲み数字「1」の四角の部分にコラージュ撮影により得られたコラージュ撮影画像が合成され、「2」と「4」の四角の部分にななめ撮影画像が合成され、「3」の四角の部分にアップ撮影画像が合成されている。
図26Aに示されるコラージュ画像515は、図26Bに示されるように、コラージュ画像515全体の合成用画像の、丸囲み数字「1」の四角の部分にコラージュ撮影により得られたコラージュ撮影画像が合成され、「2」の四角の部分にアップ撮影画像が合成され、「3」と「4」の四角の部分にななめ撮影画像が合成され、「5」の四角の部分に全身撮影画像が合成されている。
図27Aに示されるコラージュ画像516は、図27Bに示されるように、コラージュ画像516全体の合成用画像の、丸囲み数字「1」の四角の部分にコラージュ撮影により得られたコラージュ撮影画像が合成され、「2」、「4」、「6」、および「8」の四角の部分にアップ撮影画像が合成され、「3」、「5」、「7」、および「9」の四角の部分にななめ撮影画像が合成され、「5」の四角の部分に全身撮影画像が合成されている。
図28Aに示されるコラージュ画像517は、図28Bに示されるように、コラージュ画像517全体の合成用画像の、丸囲み数字「1」の四角の部分にコラージュ撮影により得られたコラージュ撮影画像が合成され、「2」と「4」の四角の部分にななめ撮影画像が合成され、「3」の四角の部分にアップ撮影画像が合成され、「5」の四角の部分に全身撮影画像が合成されている。
図22乃至図25のコラージュ画像(コラージュ画像511乃至コラージュ画像514)は、「Oshare photo」のコラージュ画像の例であり、図26乃至図28のコラージュ画像(コラージュ画像515乃至コラージュ画像517)は、「Color photo」のコラージュ画像の例である。
以上のようにコラージュ画像を生成することにより、通常画像よりも、多様な、面白みのある画像を得ることができる。
図19に戻り、ステップS108において、コラージュ撮影コース選択部406は、利用者にコラージュ撮影の撮影コースを選択させる。例えば、コラージュ撮影コース選択部406は、タブレット内蔵モニタ61にGUIを表示させたり、音声案内やBGMをスピーカ63から出力させたりして、撮影コースの選択指示を受け付ける。利用者が、それらに従って、タッチペン62を操作し、撮影コースの選択指示を入力すると、コラージュ撮影コース選択部406は、その指示に従ってコラージュ撮影の撮影コースを選択する。
コラージュ撮影の撮影コースは、コラージュ撮影の仕方のカテゴリを示す。この撮影コースには、例えば、「Oshare photo」と「Color photo」がある。「Oshare photo」が選択されると、フィルターの加工処理が施されていない撮影が行われる。「Color photo」が選択されると、フィルターの加工処理が施されている撮影が行われる。つまり、加工処理の有無により、大別されている。
なお、ゲームを円滑に進行させるため、この写りコース選択には、予め定められた所定の制限時間が設けられ、その制限時間まで利用者が写りコースを選択しなかった場合(所謂タイムアウト時)は、選択肢の内のいずれか1つが選択されるようにしてもよい。
もちろん、コラージュ撮影の撮影コースの内容は任意であり、上述した「Oshare photo」と「Color photo」に限らず、どのようなコースがあってもよい。また、撮影コースの数は任意である。
ステップS109において、コラージュ撮影背景設定部407は、以上のような各種設定に基づいて、コラージュ撮影に用いる合成用画像(例えば背景画像等)を設定する。つまり、コラージュ撮影背景設定部407は、コラージュ撮影画像に合成する合成用画像の選択に関する指示以外の指示に基づいて、コラージュ撮影画像に合成する合成用画像を制御する。
例えば、コラージュ撮影背景設定部407は、ステップS106において行われたセット背景の選択に従って、コラージュ撮影に用いる合成用画像を設定する。例えば、図21の表502に示されるように、各セット背景に、そのセット背景とデザイン(例えば図柄のテーマや色合い等)が類似若しくは一致する合成用画像(例えば背景画像や前景画像等)が予め関連付けられており、ステップS106においてセット背景が選択されると、そのセット背景に関連付けられた合成用画像が、コラージュ撮影用の合成用画像として選択されるようにしてもよい。
例えば、ピンク色を基調とする複数の合成用画像がまとめられたセット背景に、ピンク色の合成用画像を、コラージュ撮影用の合成用画像として関連付けておくようにしてもよい。また、例えば、「音楽」をテーマにした複数の合成用画像がまとめられたセット背景に、音符の絵柄が入った合成用画像を、コラージュ撮影用の合成用画像として関連付けておくようにしてもよい。
このようにすることにより、コラージュ画像と通常画像との間(合成画像間)で(それらの画像に用いられる合成用画像において)、色合いや図柄等に関連性を持たせる(例えば統一感を持たせる)ことができる。
例えば、写真シールにおいては、コラージュ画像と通常画像とが並べて印刷される場合が多い。そのような場合に、このように合成画像間で、色合いや図柄等に関連性を持たせることにより、その写真シール(提供物)のデザイン性を向上させることができる。例えば、通常画像の背景色がピンク色を基調とする場合、ピンク色の合成用画像をコラージュ撮影画像に合成することにより、例えば写真シールにおいて、コラージュ画像を、他の通常画像に対して、デザイン的にも違和感が生じないものとすることができる。これにより、利用者の満足度を向上させることができ、写真シール作成装置1の収益の向上を期待することができる。
なお、コラージュ撮影画像に合成する合成用画像の制御の根拠とする情報は、コラージュ撮影画像に合成する合成用画像の選択に関する指示以外の指示であればよく、セット背景の選択以外であってもよい。また、複数の情報に基づいて、コラージュ撮影画像に合成する合成用画像の制御が行われるようにしてもよい。
例えば、上述したように、セット背景は、背景コースの選択により絞り込まれる。つまり、上述したようなステップS106におけるセット背景の選択に基づく合成用画像の制御は、ステップS102における背景コースの選択指示と、ステップS106におけるセット背景の選択指示とに基づく制御とも言える。
また、図21の例の場合、各セット背景に、OP(Oshare photo)用の合成用画像と、CP(Color photo)用の合成用画像が1枚ずつ関連付けられている。この場合、ステップS106において選択されたセット背景に関連付けられた合成用画像の内、ステップS108において選択されたコラージュ撮影の撮影コースに対応する合成用画像が選択される。つまり、この場合、ステップS102における背景コースの選択指示と、ステップS106におけるセット背景の選択指示と、ステップS108における撮影コースの選択指示に基づいて、コラージュ撮影画像に合成する合成用画像が制御される。
以上のように複数の情報に基づいてコラージュ撮影画像に合成する合成用画像を制御することにより、コラージュ撮影背景設定部407は、より多様な合成用画像を設定することができる。
なお、コラージュ撮影画像に合成される合成用画像が、通常画像(若しくは、通常撮影画像に合成される合成用画像)(例えば、セット背景等)と、予め関連付けられていなくてもよい。つまり、コラージュ撮影背景設定部407が、所定のパラメータについて、受け付けられる指示の内容と相関性が高い合成用画像を、コラージュ撮影画像に合成する合成用画像として設定するようにしてもよい。このパラメータは任意である。例えば、色相、彩度、明度の内、少なくともいずれか1つを含むようにしてもよい。また、例えば、図柄のテーマであってもよい。
例えば、コラージュ撮影背景設定部407が、セット背景の選択指示に基づいて、コラージュ撮影画像に合成する合成用画像の候補として予め用意された合成用画像の中から、選択されたセット背景とデザイン(例えば図柄のテーマや色合い等)が類似若しくは一致するものを選択するようにしてもよい。
また、例えば、コラージュ撮影背景設定部407が、背景コースの選択指示に基づいて、コラージュ撮影画像に合成する合成用画像の候補として予め用意された合成用画像の中から、選択された背景コースに割り当てられたデザイン(例えば図柄のテーマや色合い等)と類似若しくは一致するデザインを有するものを選択するようにしてもよい。
また、例えば、コラージュ撮影背景設定部407が、写りコースの選択指示に基づいて、コラージュ撮影画像に合成する合成用画像の候補として予め用意された合成用画像の中から、選択された写りコースに割り当てられたデザイン(例えば図柄のテーマや色合い等)と類似若しくは一致するデザインを有するものを選択するようにしてもよい。
さらに、例えば、コラージュ撮影背景設定部407が、ステップS104において入力された名前に基づいて、コラージュ撮影画像に合成する合成用画像の候補として予め用意された合成用画像の中から、入力された名前に割り当てられたデザイン(例えば図柄のテーマや色合い等)と類似若しくは一致するデザインを有するものを選択するようにしてもよい。
このようにすることにより、予め関連付けられていない画像をコラージュ撮影画像に合成する合成用画像とすることができる。例えば、出荷後に追加した合成用画像を、容易に、コラージュ撮影画像に合成するようにすることができる。つまり、容易に、より多様な画像をコラージュ撮影画像に合成する合成用画像として利用することができる。
なお、コラージュ撮影背景設定部407によるコラージュ撮影画像に合成する合成用画像の制御の方法は任意である。例えば、上述したように、コラージュ撮影背景設定部407が、コラージュ撮影画像に合成する合成用画像を設定するようにしてもよいし、コラージュ撮影画像に合成する合成用画像の候補として複数の合成用画像を設定し、利用者等にその候補の中から使用する画像を選択させるようにしてもよい。
このようにすることにより、コラージュ撮影画像に合成する合成用画像の選択に、利用者の嗜好を反映させることができる。
図19に戻り、以上のように、コラージュ撮影画像に合成する合成用画像が設定されると、ステップS110において、ガイダンス処理部401は、BGMについてのガイダンス(説明)を行う。このようにガイダンスを行うことにより、プレイに不慣れな利用者であっても、より容易にBGM選択の内容を理解し、プレイすることができる。なお、ガイダンスの内容は任意である。また、ガイダンスの方法も任意である。例えば、ガイダンス処理部401が、画像や音声を用いてガイダンスを行うようにしてもよい。例えば、ガイダンス処理部401が、タブレット内蔵モニタ61に、通常撮影の内容やプレイの仕方等を説明する画像を表示させたり、スピーカ63から、通常撮影の内容やプレイの仕方等を説明する音声を出力させたりするようにしてもよい。
なお、このガイダンスは、例えばユーザ指示等に基づいて省略することができるようにしてもよい。例えば、ユーザがガイダンスの省略の指示を入力すると、このガイダンスが途中終了し、処理がステップS111に進むようにしてもよい。
ステップS111において、BGM選択部408は、利用者に、写真シール作成ゲームの一部若しくは全部において出力されるBGMを選択させる。また、例えば、BGM選択部408は、タブレット内蔵モニタ61にGUIを表示させたり、音声案内やBGMをスピーカ63から出力させたりして、BGMの選択指示を受け付ける。利用者が、それらに従って、タッチペン62を操作し、BGMの選択指示を入力すると、BGM選択部408は、その指示に従ってBGMを選択する。なお、このとき選択されるBGMの曲数は任意である。また、BGMの選択の仕方は任意である。例えば、BGMのテーマの候補を利用者に提示し、利用者に好みのテーマを選択させ、そのテーマに関連付けられたBGMが設定されるようにしてもよい。
BGMの選択が終了すると、事前接客処理が終了し、処理は、図18に戻る。
なお、コラージュ撮影背景設定部407が、画像の設定に関する指示以外の指示に基づいて、コラージュ撮影画像に合成する合成用画像を制御するようにしてもよい。
例えば、ステップS111において受け付けられたBGMの選択指示に従って、コラージュ撮影画像に合成する合成用画像が制御されるようにしてもよい。その場合、ステップS109の処理を、ステップS111の処理の後に行うようにしてもよい。
また、例えば、写真シール(提供物)における合成画像が配置される領域以外の部分の色を設定することができるようにし、その色によって、コラージュ撮影画像に合成する合成用画像が制御されるようにしてもよい。例えば、利用者等による、写真シールにおける合成画像が配置される領域以外の部分の色の指示を受け付け、コラージュ撮影背景設定部407が、その指示に基づいてコラージュ撮影画像に合成する合成用画像を制御するようにしてもよい。
このようにすることにより、提供物の合成画像以外の領域と、コラージュ撮影画像に合成する合成用画像との間で、色合いや図柄等に関連性を持たせる(例えば統一感を持たせる)ことができる。これにより、提供物のデザイン性を向上させることができ、利用者の満足度を向上させることができ、写真シール作成装置1の収益の向上を期待することができる。
また、コラージュ撮影の撮影条件に基づいて、コラージュ撮影画像に合成する合成用画像が制御されるようにしてもよい。例えば、利用者等による、コラージュ撮影の画角等の撮影条件に関する指示を受け付け、コラージュ撮影背景設定部407が、その指示に基づいてコラージュ撮影画像に合成する合成用画像を制御するようにしてもよい。
例えば、コラージュ撮影(特別撮影)は、任意の撮影条件(例えば画角やアスペクト比等)で行うようにしてもよい。例えば、コラージュ撮影として、アップ撮影、ななめ撮影、または全身撮影を行うようにしてもよい。また、利用者等がそれらの中(複数の撮影条件の中)のいずれかを選択することができる(画角を設定することができる)ようにしてもよい。そして、コラージュ撮影背景設定部407が、その指示(画角を設定する指示)に基づいてコラージュ撮影画像に合成する合成用画像を制御するようにしてもよい。
例えば、合成用画像の図柄として、アップ撮影画像のように被写体の上半身の画像に適した図柄と、全身撮影画像のように被写体の全身の画像に適した図柄とは、一致しない場合が多い。そこで、利用者がコラージュ撮影の画角を設定すると、コラージュ撮影背景設定部407が、その画角の画像(コラージュ撮影画像)に適した図柄の合成用画像を選択するようにしてもよい。例えば、アップ撮影は、利用者の顔が大きく映るため、その部分がかたどられるように表示したり、顔に関係するコンテンツ(例、化粧品の口紅)等が表示された合成用画像を選択したりするようにしてもよい。また、その顔に関係するコンテンツのみを表示するようにしてもよい。
また、例えば、コラージュ撮影画像のアスペクト比を、利用者等が設定することができるようにしてもよい。そして、コラージュ撮影背景設定部407が、その指示に基づいてコラージュ撮影画像に合成する合成用画像を制御するようにしてもよい。
例えば、利用者がコラージュ撮影画像を横長とするか、縦長とするかを選択することができるようにしてもよい。そして、利用者が横長とするように設定すると、コラージュ撮影背景設定部407が、横長のコラージュ撮影画像に適した図柄の合成用画像を選択するようにし、利用者がコラージュ撮影画像を縦長とするように設定すると、コラージュ撮影背景設定部407が、縦長のコラージュ撮影画像に適した図柄の合成用画像を選択するようにしてもよい。例えば、コラージュ撮影画像が横長の場合、ソリに乗ったサンタクロースの絵の合成用画像が選択され、コラージュ撮影画像が縦長の場合、クリスマスツリーの絵の合成用画像が選択されるようにしてもよい。
また、コラージュ撮影背景設定部407は、ステップS109の処理の後に行われる設定や指示等に基づいて、コラージュ撮影画像に合成する合成用画像の設定を更新するようにしてもよい。例えば、ステップS111の処理をステップS109の処理の後に行い、そのステップS111におけるBGMの選択指示に基づいて、コラージュ撮影画像に合成する合成用画像の設定が更新されるようにしてもよい。また、後述する撮影処理や編集処理等の後段の処理において行われる設定や指示等に基づいて、コラージュ撮影画像に合成する合成用画像の設定が更新されるようにしてもよい。例えば、コラージュ撮影画像に合成する合成用画像として設定されていた合成用画像が、他の画像に差し替えられるようにしてもよいし、コラージュ撮影画像に合成する合成用画像として設定されていた合成用画像の一部若しくは全部の、色相、彩度、明度、構図、若しくは、図柄等が更新されるようにしてもよい。
<撮影処理の流れ>
次に、図18のステップS5において実行される撮影処理の流れの例を、図19のフローチャートを参照して説明する。
撮影処理が開始されると、ガイダンス部421は、ステップS131において、アップ撮影の特徴やプレイの仕方等についてのガイダンス(説明)を行う。このようにガイダンスを行うことにより、プレイに不慣れな利用者であっても、より容易にアップ撮影を行うことができる。なお、ガイダンスの内容は任意である。また、ガイダンスの方法も任意である。例えば、ガイダンス部421が、画像や音声を用いてガイダンスを行うようにしてもよい。例えば、ガイダンス部421が、タッチパネルモニタ92に、アップ撮影の特徴やプレイの仕方等を説明する画像を表示させたり、スピーカ233から、アップ撮影の特徴やプレイの仕方等を説明する音声を出力させたりするようにしてもよい。
なお、このガイダンスは、例えばユーザ指示等に基づいて省略することができるようにしてもよい。例えば、ユーザがガイダンスの省略の指示を入力すると、このガイダンスが途中終了し、処理がステップS132に進むようにしてもよい。
ガイダンスが終了すると(若しくは省略されると)、処理はステップS132に進む。ステップS132において、アップ撮影部422は、撮影部209の各部を制御し、アップ撮影を行う。例えば、アップ撮影部422は、アップ撮影を2回行い、2枚のアップ撮影画像を生成し、それぞれ、事前接客処理のステップS106において設定された合成用画像を合成し、2枚のアップ画像を生成する。
アップ撮影が終了すると、ガイダンス部421は、ステップS133において、ななめ撮影の特徴やプレイの仕方等についてのガイダンス(説明)を行う。このようにガイダンスを行うことにより、プレイに不慣れな利用者であっても、より容易にななめ撮影を行うことができる。なお、ガイダンスの内容は任意である。また、ガイダンスの方法も任意である。例えば、ガイダンス部421が、画像や音声を用いてガイダンスを行うようにしてもよい。例えば、ガイダンス部421が、タッチパネルモニタ92に、ななめ撮影の特徴やプレイの仕方等を説明する画像を表示させたり、スピーカ233から、ななめ撮影の特徴やプレイの仕方等を説明する音声を出力させたりするようにしてもよい。
なお、このガイダンスは、例えばユーザ指示等に基づいて省略することができるようにしてもよい。例えば、ユーザがガイダンスの省略の指示を入力すると、このガイダンスが途中終了し、処理がステップS134に進むようにしてもよい。
ガイダンスが終了すると(若しくは省略されると)、処理はステップS134に進む。ステップS134において、ななめ撮影部423は、撮影部209の各部を制御し、ななめ撮影を行う。例えば、ななめ撮影部423は、ななめ撮影を2回行い、2枚のななめ撮影画像を生成し、それぞれ、事前接客処理のステップS106において設定された合成用画像を合成し、2枚のななめ画像を生成する。
ななめ撮影が終了すると、ガイダンス部421は、ステップS135において、全身撮影の特徴やプレイの仕方等についてのガイダンス(説明)を行う。このようにガイダンスを行うことにより、プレイに不慣れな利用者であっても、より容易に全身撮影を行うことができる。なお、ガイダンスの内容は任意である。また、ガイダンスの方法も任意である。例えば、ガイダンス部421が、画像や音声を用いてガイダンスを行うようにしてもよい。例えば、ガイダンス部421が、タッチパネルモニタ92に、全身撮影の特徴やプレイの仕方等を説明する画像を表示させたり、スピーカ233から、全身撮影の特徴やプレイの仕方等を説明する音声を出力させたりするようにしてもよい。
なお、このガイダンスは、例えばユーザ指示等に基づいて省略することができるようにしてもよい。例えば、ユーザがガイダンスの省略の指示を入力すると、このガイダンスが途中終了し、処理がステップS136に進むようにしてもよい。
ガイダンスが終了すると(若しくは省略されると)、処理はステップS136に進む。ステップS136において、全身撮影部424は、撮影部209の各部を制御し、全身撮影を行う。例えば、全身撮影部424は、全身撮影を2回行い、2枚の全身撮影画像を生成し、それぞれ、事前接客処理のステップS106において設定された合成用画像を合成し、2枚の全身画像を生成する。
全身撮影が終了すると、ガイダンス部421は、ステップS137において、コラージュ撮影の特徴やプレイの仕方等についてのガイダンス(説明)を行う。このようにガイダンスを行うことにより、プレイに不慣れな利用者であっても、より容易にコラージュ撮影を行うことができる。なお、ガイダンスの内容は任意である。また、ガイダンスの方法も任意である。例えば、ガイダンス部421が、画像や音声を用いてガイダンスを行うようにしてもよい。例えば、ガイダンス部421が、タッチパネルモニタ92に、コラージュ撮影の特徴やプレイの仕方等を説明する画像を表示させたり、スピーカ233から、コラージュ撮影の特徴やプレイの仕方等を説明する音声を出力させたりするようにしてもよい。
なお、このガイダンスは、例えばユーザ指示等に基づいて省略することができるようにしてもよい。例えば、ユーザがガイダンスの省略の指示を入力すると、このガイダンスが途中終了し、処理がステップS138に進むようにしてもよい。
ガイダンスが終了すると(若しくは省略されると)、処理はステップS138に進む。ステップS138において、コラージュ撮影部425は、撮影部209の各部を制御し、コラージュ撮影を行う。コラージュ撮影の詳細については後述するが、例えば、コラージュ撮影部425は、コラージュ撮影を1回行い、1枚のコラージュ撮影画像を生成し、事前接客処理のステップS109において設定された合成用画像を合成し、1枚のコラージュ画像を生成する。
ステップS139において、目・明るさ選択部426は、撮影画像(若しくは合成画像)における利用者の目の画像処理(加工)方法の選択や、明るさの設定等の処理を行う。
ステップS139の処理が終了すると、撮影処理が終了し、処理は、図18に戻る。
<コラージュ撮影処理の流れ>
次に、図30のフローチャートを参照して、図29のステップS138において実行されるコラージュ撮影処理の流れの例を説明する。
コラージュ撮影処理が開始されると、ライブビュー表示部441は、ステップS151において、撮影タイミングの前に、撮影部209のタッチパネルモニタ92に、カメラ91からの取り込み画像等を、ライブビューとして表示させる。
例えば、図31Aに示されるライブビュー画面521は、タッチパネルモニタ92に表示されるライブビュー画面の例を示す。ライブビュー画面521において、その中央付近には、取り込み画像表示領域521Aが設けられている。カメラ91からの取り込み画像は、図31Bに示されるように、この取り込み画像表示領域521Aに表示される。
利用者は、このライブビュー画面521を見ながらコラージュ撮影を行うことができる。撮影が行われると、この取り込み画像表示領域521Aに表示される取り込み画像がコラージュ撮影画像として保存される。したがって、利用者は、撮影結果(コラージュ撮影画像)を確認しながら撮影を行うことができ、より利用者の嗜好に合った撮影を行う(コラージュ画像を得る)ことができる。したがって、利用者の満足度を向上させることができる。
なお、このライブビューの表示方法は任意であるが、例えば、図31に示される例のように、コラージュ画像のモデル画像(モデルを用いたサンプル画像)を、取り込み画像とともに表示するようにしてもよい。
例えば、図31Aに示されるライブビュー画面521では、取り込み画像表示領域521Aの左側にコラージュ画像のモデル画像521Bが表示されている。このモデル画像521Bは、事前接客処理のステップS109(図19)において、設定される合成用画像を用いて生成されるコラージュ画像のモデル画像である。このモデル画像521Bを表示することにより、利用者は、コラージュ撮影により生成されるコラージュ画像(の全体のレイアウト等)を把握しながら撮影を行うことができる。
また、図31Aに示されるように、コラージュ画像521Bには、コラージュ撮影画像が合成される位置が四角枠521Cで明示され、ライブビュー画面521においては、取り込み画像表示領域521Aからその四角枠521Cに向かう点線と、「ここに入る画像を撮影するよ!!」のメッセージが表示される。このような表示により、利用者は、取り込み画像表示領域521Aに表示される取り込み画像(つまり、コラージュ撮影により得られるコラージュ撮影画像)が合成される位置を容易に把握することができる。
したがって、利用者は、コラージュ画像のレイアウト等に適した姿勢(ポーズ)で撮影を行うことができ、より利用者の嗜好に合った撮影を行う(コラージュ画像を得る)ことができる。したがって、利用者の満足度を向上させることができる。
ステップS151の処理が行われ、カメラ91による画像の取り込みが開始されると、その取り込み画像が、ライブビュー画面521の取り込み画像表示領域521Aにライブビューとして表示される。
ステップS152において、撮影部442は、所定のタイミングにおいて若しくは利用者等の指示に基づいて、撮影を行う。この撮影が行われるタイミングが撮影タイミングである。撮影の仕方は任意であるが、例えば、撮影部442は、タッチパネルモニタ92(ライブビュー画面521)にカウントダウンを表示する等し、撮影タイミングの取り込み画像を取得し、コラージュ撮影画像とする。
ステップS153において、合成部443は、ステップS152において得られたコラージュ撮影画像に、合成用画像や通常画像を合成し、コラージュ画像を生成する。これにより、コラージュ撮影画像や通常画像(被写体の画像)を用いた、モデル画像521Bと同様のレイアウトのコラージュ画像が生成される。
ステップS154において、プレビュー表示部444は、撮影部209のタッチパネルモニタ92に、生成されたコラージュ画像等を、プレビューとして表示させる。
図31Cに示されるプレビュー画面522は、タッチパネルモニタ92に表示される画面の例を示す。プレビュー画面522には、コラージュ画像522Aが表示される。これにより、利用者は、どのようなコラージュ画像が生成されたかを容易に把握することができる。
また、このコラージュ画像522Aには、コラージュ撮影画像を合成した部分を示す点線四角枠522Bが示される。コラージュ画像には、複数の撮影画像が含まれているが、このようにすることにより、利用者は、どれが今回の撮影結果(コラージュ撮影画像)であるかを容易に把握することができる。
ステップS154の処理が終了すると、コラージュ撮影処理が終了し、処理は、図29に戻る。
なお、ライブビューの表示方法(ライブビュー画面)は任意であり、図31の例に限定されない。例えば、図32Aのように、コラージュ画像の一部のレイアウトをライブビュー画面として表示するようにしてもよい。図32Aの例の場合、コラージュ画像511の、コラージュ撮影画像が合成される領域の一部と、通常撮影画像が合成される領域の一部とを含む領域(四角枠523で囲まれる部分)が、ライブビュー画面として表示される。このような表示により、利用者は、コラージュ画像のおおよそのレイアウト、すなわちおおよその撮影結果を把握しながら撮影を行うことができ、より利用者の嗜好に合った撮影を行う(コラージュ画像を得る)ことができる。したがって、利用者の満足度を向上させることができる。
また、図32Bに示される例のように、ライブビュー画面全体に、既に行われた撮影により得られた撮影画像524(例えば通常撮影画像)を表示し、その撮影画像524の中央付近に取り込み画像をライブビューとして表示するライブビュー表示領域525が設けられるようにしてもよい。つまり、この場合、撮影画像524に重畳された状態で取り込み画像が表示される。
また、図32Cに示される例のように、ライブビュー画面526において、取り込み画像以外が表示されないようにしてもよい。図32Cの例の場合、ライブビュー画面526の中央付近には、取り込み画像をライブビューとして表示するライブビュー表示領域527が設けられている。ただし、その他の部分には、何も表示されていない。つまり、このライブビュー画面526においては、取り込み画像(ライブビュー)のみが表示される。
また、ライブビュー画面において、コラージュ撮影において撮影タイミングの前に、取り込み画像と合成用画像とに加え、複数の通常撮影画像の内のいずれか1つが表示されるようにしてもよい。つまり、ライブビュー表示部441が、カメラ91により取り込まれる取り込み画像と、コラージュ撮影画像に合成する合成用画像と、コラージュ撮影画像に合成する複数の通常撮影画像の内のいずれか1つが合成された合成画像を、タッチパネルモニタ92にライブビュー画面の一部若しくは全部として表示させるようにしてもよい。
また、ライブビュー表示部441が、利用者等の指示に応じて、または、所定のタイミングにおいて、そのライブビュー画面として表示させる合成用画像の通常撮影画像を切り替えるようにしてもよい。例えば、撮影タイミングを利用者に通知するためのカウントダウンに合わせて、複数の通常撮影画像を1枚ずつ表示させるようにしてもよい。
例えば、コラージュ撮影により、図33Aに示されるコラージュ画像531が生成されるとする。図33Aに示されるように、このコラージュ画像531には、1枚のコラージュ撮影画像と、3枚の通常撮影画像と、合成用画像とが合成されている。
このような場合において、例えば、ライブビュー表示部441は、撮影タイミングの3秒前において、図33Bに示されるように、コラージュ画像531の右部分に位置する3枚の通常撮影画像の内一番下の通常撮影画像のみを取り込み画像および合成用画像と合成した合成画像からなるライブビュー画面532をタッチパネルモニタ92に表示させる。その際、ライブビュー表示部441が、このライブビュー画面532の左部分の取り込み画像が表示される領域に、取り込み画像が表示されていることを示す四角枠532Aを表示させるようにしてもよい。
そして、ライブビュー表示部441は、撮影タイミングの2秒前において、表示させる通常撮影画像を中央の通常撮影画像に切り替える。つまり、ライブビュー表示部441は、図33Cのように、コラージュ画像531の右部分に位置する3枚の通常撮影画像の内中央の通常撮影画像のみを取り込み画像および合成用画像と合成した合成画像からなるライブビュー画面532をタッチパネルモニタ92に表示させる。
さらに、ライブビュー表示部441は、撮影タイミングの1秒前において、表示させる通常撮影画像を一番上の通常撮影画像に切り替える。つまり、ライブビュー表示部441は、図33Dのように、コラージュ画像531の右部分に位置する3枚の通常撮影画像の内一番上の通常撮影画像のみを取り込み画像および合成用画像と合成した合成画像からなるライブビュー画面532をタッチパネルモニタ92に表示させる。
このように、ライブビュー表示部441が、ライブビュー画面において表示させる通常撮影画像を切り替えるとともに、その表示位置も切り替えるようにしてもよい。
なお、撮影タイミングにおいては、ライブビュー表示部441が、どのようなライブビュー画面を表示させるようにしてもよい。例えば、上述した図33B乃至図33Dのいずれかの状態のライブビュー画面532を表示させるようにしてもよい。また、通常撮影画像を全て表示させないようにしてもよい。
また、ライブビュー表示部441が、ライブビュー画面において、通常撮影画像の代わりに、通常撮影画像のマスク画像を表示するようにしてもよい。例えば、図34Aに示されるライブビュー画面533のように、ライブビュー表示部441が、コラージュ撮影画像に合成される通常撮影画像の代わりにそのマスク画像を合成した合成画像をタッチパネルモニタ92に表示させるようにしてもよい。その際、合成用画像の合成を省略するようにしてもよい。ただし、その場合も、取り込み画像や通常撮影画像のマスク画像の合成位置は、生成されるコラージュ画像におけるコラージュ撮影画像や通常撮影画像の場合と同じ(コラージュ画像と同じ構図)とするのが望ましい。
また、ライブビュー画面において、通常撮影画像の表示を省略するようにしてもよい。例えば、図34Bに示されるライブビュー画面534のように、ライブビュー表示部441が、取り込み画像と、コラージュ撮影画像に合成される合成用画像のみが合成された合成画像をタッチパネルモニタ92に表示させるようにしてもよい。その場合も、取り込み画像の合成用画像に対する合成位置は、コラージュ画像におけるコラージュ撮影画像の場合と同じ(コラージュ画像と同じ構図)とするのが望ましい。
さらに、ライブビュー表示部441が、ライブビュー画面において、通常撮影画像の代わりに、予め用意されたモデル画像を表示するようにしてもよい。例えば、図34Cに示されるライブビュー画面535のように、ライブビュー表示部441が、コラージュ撮影画像に合成される通常撮影画像(利用者の画像)の代わりにモデルの画像を合成した合成画像をタッチパネルモニタ92に表示させるようにしてもよい。その際、合成用画像の合成を省略するようにしてもよい。ただし、その場合も、取り込み画像やモデル画像の合成位置は、生成されるコラージュ画像におけるコラージュ撮影画像や通常撮影画像の場合と同じ(コラージュ画像と同じ構図)とするのが望ましい。
<編集処理の流れ>
次に、図35のフローチャートを参照して、図18のステップS7において実行される編集処理の流れの例を説明する。
編集処理が開始されると、編集処理部303のガイダンス部461は、ステップS171において、撮影処理により得られた通常画像や特別画像に対する落書き編集の特徴やプレイの仕方等についてのガイダンス(説明)を行う。落書き編集では、利用者により、通常画像や特別画像に対して、例えば、線や模様、スタンプと称される所定の図柄等の書き込みが行われる。このようにガイダンスを行うことにより、プレイに不慣れな利用者であっても、より容易に落書き編集を行うことができる。なお、ガイダンスの内容は任意である。また、ガイダンスの方法も任意である。例えば、ガイダンス部461が、画像や音声を用いてガイダンスを行うようにしてもよい。例えば、ガイダンス部461が、タブレット内蔵モニタ131に、落書き編集の特徴やプレイの仕方等を説明する画像を表示させたり、スピーカ241から、落書き編集の特徴やプレイの仕方等を説明する音声を出力させたりするようにしてもよい。
なお、このガイダンスは、例えばユーザ指示等に基づいて省略することができるようにしてもよい。例えば、ユーザがガイダンスの省略の指示を入力すると、このガイダンスが途中終了し、処理がステップS172に進むようにしてもよい。
ガイダンスが終了すると(若しくは省略されると)、処理はステップS172に進む。ステップS172において、落書き編集部462は、タブレット内蔵モニタ131に、落書き編集用のGUIである編集画面を表示させる。
図36は、その編集画面の例を示す図である。編集画面は、主な構成が、一部を除き左右に2つずつ設けられているが、図36に示される編集画面601は、タブレット内蔵モニタ131に表示される編集画面の左半分のみを示している。
編集対象画像表示領域611には、その上側に示される、6枚の通常画像に対応するサムネイル画像P1乃至P6の中から利用者が選択したサムネイル画像に対応する通常画像が、編集対象画像として表示される。
編集対象画像表示領域611の左側には、サーバに送信するための画像の編集を行うときに操作されるケータイおまけボタン612と、編集対象画像に対して、所定の落書き編集を1回の操作で行うときに操作される一発らくがきボタン613が表示される。
ケータイおまけボタン612が操作されると、ケータイおまけ(携帯端末用の待受画像や、メールやブログ等に添付される画像)の作成を行うことができる。また、一発らくがきボタン613が操作されると、複数の合成用画像が合成された編集済み画像を1回の操作で作成することができる。
編集対象画像表示領域611の下側には、編集対象画像表示領域611に表示されている編集対象画像に対して、落書き編集を行うための編集機能を提供する編集ツールを利用者に選択させるための編集用パレット615が表示されている。
このような編集画面が表示されると、ステップS173において、落書き編集部462が、利用者によるこの編集画面等に基づく通常画像に対する落書き編集指示を受け付け、その指示に基づいて通常画像に対する落書き編集を行う。
この編集画面601において、コラージュ画像(特別画像)の編集も行うことができるようにしてもよい。つまり、落書き編集部462が、コラージュ画像(特別画像)を落書き編集対象画像として編集画面601(タブレット内蔵モニタ131)に表示させ、タッチペン132を介して入力されるそのコラージュ画像に対する落書き編集の入力を受け付け、そのコラージュ画像に対して、受け付けられる入力に応じた落書き編集を行うようにしてもよい。
その際、コラージュ画像のサムネイル画像は表示しないようにしてもよい。そもそも、コラージュ画像は、通常画像に比べてデザイン性も高く完成度も高いため、落書き編集を行わなくても十分に利用者の満足感を満たす場合が多い。却って落書き編集によりデザイン性が低減する可能性もあり得る。しかしながら、コラージュ画像への落書き編集を希望する利用者も存在するので、コラージュ画像への落書き編集を完全に禁止すると、利用者の満足度を低減させるおそれもある。
そこで、コラージュ画像に対する落書き編集を可能にすることが考えられるが、上述したように、コラージュ画像を積極的に落書き編集を促すのは好ましくない場合が多い。ところが、コラージュ画像をサムネイル画像として通常撮影画像とともに並べて表示させるようにすると、利用者には、コラージュ画像を「落書き編集すべき画像」であると認識させるおそれがある。
そこで、コラージュ画像への落書き編集を可能としながらも、敢えてコラージュ画像のサムネイル画像を表示させないようにしてもよい。このようにすることにより、できるだけ利用者にコラージュ画像への落書き編集を行わせないようにすることができる。
図36に示されるように、一発らくがきボタン613の下側に、コラージュ画像(特別画像)に対して落書き編集を行うときに操作される特別らくがきボタン614が表示される。利用者が、この特別落書きボタン614を操作すると、落書き編集部462は、サムネイル画像P1乃至P6に表示されていないコラージュ画像を、編集対象画像として、編集対象画像表示領域611に表示させる。そして、編集用パレット615に、コラージュ画像用の編集ツール(スタンプ等)が表示される。利用者は、この編集ツールを用いる等して、コラージュ画像に対する落書き編集入力を行うことができる。
なお、その際、編集対象画像として表示されるコラージュ画像の内、そのコラージュ画像に含まれる複数の撮影画像のいずれか1つを含む部分領域を落書き編集可能な状態(それ以外の領域を編集不可能な状態)としてもよい。例えば、編集対象画像として表示されるコラージュ画像の内、コラージュ撮影画像が合成された領域のみが落書き編集可能となる(それ以外の領域を落書き編集することができない)ようにしてもよい。
その際、その落書き編集可能な部分領域以外の他の領域(すなわち、落書き編集不可能な領域)の所定のパラメータを変化させて表示するようにしてもよい。その所定のパラメータは、例えば、色相、彩度、明度の内、少なくともいずれか1つを含むようにしてもよい。
図37および図38に、編集対象画像表示領域611におけるコラージュ画像の表示例を示す。
例えば、図37Aの場合、編集対象画像表示領域611には、コラージュ画像511が編集対象画像として表示され、そのコラージュ撮影画像が合成された部分には、角丸四角枠641が表示され、その角丸四角枠641内の領域が落書き編集可能である(角丸四角枠641外は落書き編集不可能である)ことが示されている。
例えば、図37Bの場合、編集対象画像表示領域611には、コラージュ画像512が編集対象画像として表示され、その中央付近のコラージュ撮影画像が合成された部分(ハート形領域)が普通に表示され、落書き編集可能な領域であることが示され、そのハート形領域以外の部分は、色相、彩度、または明度等が調整されてグレー表示され、落書き編集不可能であることが示されている。なお、このハート形領域の、通常撮影画像が合成される部分と重なる部分が落書き編集不可能とされ、グレー表示されるようにしてもよい。
例えば、図37Cの場合、編集対象画像表示領域611には、コラージュ画像513が編集対象画像として表示され、その左部分のコラージュ撮影画像が合成された部分には、四角枠643が表示され、その四角枠643内の領域が落書き編集可能である(四角枠643外は落書き編集不可能である)ことが示されている。
例えば、図37Dの場合、編集対象画像表示領域611には、コラージュ画像514が編集対象画像として表示され、その左部分のコラージュ撮影画像が合成された部分には四角枠644が表示され、その四角枠644内が普通に表示され、落書き編集可能な領域であることが示され、その四角枠644外の部分は、色相、彩度、または明度等が調整されてグレー表示され、落書き編集不可能であることが示されている。
例えば、図38Aの場合、編集対象画像表示領域611には、コラージュ画像515が編集対象画像として表示され、その左部分のコラージュ撮影画像が合成された部分には、四角枠645が表示され、その四角枠645内の領域が落書き編集可能である(四角枠645外は落書き編集不可能である)ことが示されている。
例えば、図38Bの場合、編集対象画像表示領域611には、コラージュ画像516が編集対象画像として表示され、その右側部分のコラージュ撮影画像が合成された部分には、枠646が表示され、その枠646内が普通に表示され、落書き編集可能な領域であることが示され、その枠646外の部分は、色相、彩度、または明度等が調整されてグレー表示され、落書き編集不可能であることが示されている。
例えば、図38Cの場合、編集対象画像表示領域611には、コラージュ画像516が編集対象画像として表示され、その中央付近のコラージュ撮影画像が合成された部分には、四角枠647が表示され、その四角枠647内の領域が落書き編集可能である(四角枠647外は落書き編集不可能である)ことが示されている。
なお、落書き編集可能な領域を、コラージュ撮影画像が合成された部分以外の部分としてもよい。例えば、コラージュ撮影画像の通常撮影画像が合成された部分を落書き編集可能な領域としてもよい。また、撮影画像が合成されていない部分を落書き編集可能な領域に含めることができるようにしてもよい。これらの場合も、落書き可能な領域には、撮影画像が1枚だけ含まれるようにするのが望ましい。このようにすることにより、利用者は、コラージュ画像に含まれる複数の撮影画像の中のいずれを落書き編集の対象とするかを容易に把握することができる。
なお、この落書き編集対象とする撮影画像を切り替えることができるようにしてもよい。例えば、所定のタイミングにおいて、落書き編集可能な状態とする部分領域に含む撮影画像を切り替えることができるようにしてもよい。このようにすることにより、利用者は、コラージュ画像に含まれる各撮影画像を1枚ずつ順に落書き編集することができる。また、例えば、利用者等の要求に応じて、落書き編集可能な状態とする部分領域に含む撮影画像を切り替えることができるようにしてもよい。このようにすることにより、利用者は、容易に、コラージュ画像に含まれる複数の撮影画像の内、所望の撮影画像に対して落書き編集を行うことができる。
なお、利用者が入力した落書きが、落書き編集可能な領域の範囲を超えて、落書き編集不可能な領域にまで達する場合、落書き編集部462が、その落書きの形状、位置、または大きさを変化させ、その落書きが落書き可能な領域の範囲内に収まるようにしてもよい。
なお、上述したように、利用者が編集画面601の一発らくがきボタン613を操作すると、編集対象画像に対して、所定の落書き編集を1回の操作で行うことができる。その際、編集対象画像である通常画像の種類に応じた所定の落書き編集が行われるようにしてもよい。例えば、アップ画像やななめ画像が編集対象画像として選択されている場合、一発らくがきボタン613が操作されることにより、アップ画像用の落書き編集とななめ画像用の落書き編集が行われるようにし、全身画像が編集対象画像として選択されている場合、一発らくがきボタン613が操作されることにより、全身画像用の落書き編集が行われるようにしてもよい。
また、利用者が選択したセット背景に応じた所定の落書き編集が行われるようにしてもよい。例えば、テーマ1のセット背景が選択された場合、テーマ1、ノーマル、テイストにあった一発落書きが出現するようにしてもよい。また、テーマ2のセット背景が選択された場合、テーマ2、ノーマル、テイストにあった一発落書きが出現するようにしてもよい。さらに、ノーマル若しくはテイストのセット背景が選択された場合、ノーマル、テイストにあった一発落書きが出現するようにしてもよい。
例えば、テーマ1やテーマ2のセット背景は、ノーマルやテイストのセット背景に比べて、前景画像の占める領域が多いとする。その場合、テーマ1やテーマ2のセット背景が用いられた通常画像に対しては、一発落書きのコンテンツを制限する事で、通常画像のデザイン性の低減を抑制することができる。これに対して前景画像の占める領域が少ないノーマルやテイストのセット背景が用いられた通常画像に対しては、一発落書きのコンテンツを制限しなくとも、通常画像のデザイン性が低減するおそれが少なく、逆に、コンテンツを多種類に盛り込む事で通常画像のデザイン性を高めることができる。なお、一発落書きのコンテンツが、コラージュ画像と連動するようにしてもよい。
図35に戻り、例えば、落書き編集のプレイ時間が所定の制限時間を超える等して、編集画面601を用いた落書き編集が終了すると、処理はステップS174に進む。
ステップS174において、レイアウト決定部463は、編集部210の各部を制御し、利用者に写真シール(提供物)の分割数を選択させる。
ステップS175において、レイアウト決定部463は、利用者がタッチペン132等を用いて入力した分割数の指定に基づいて、写真シール(提供物)における通常画像やコラージュ画像(特別画像)のレイアウトを決定する。
図39は、写真シールの例を示す。図39に示される写真シール651には、落書き編集された通常画像やコラージュ画像が印刷されている。例えば、ステップS174において、レイアウト決定部463は、写真シールの分割数の候補を提示するGUIを、タブレット内蔵モニタ131に表示させる。利用者は、タッチペン132を操作して、そのGUIに従い、分割数を選択する。このような処理により、図39に示されるように、写真シール651における各画像の印刷位置が決定される。つまり、写真シールのレイアウトが決定される。
このようなレイアウトの決定において、通常画像とコラージュ画像との間の所定のパラメータについての類似度に応じて、合成画像を利用者に提供する状態における、通常画像の配置位置を制御することができるようにしてもよい。具体的には、数値化できるパラメータの場合、そのパラメータの差、または複数のパラメータの差の平均などの逆数で、類似性を類似度として数値化することができる。その類似度が大きい場合、類似する度合いが高いことを示し、類似度が小さい場合、類似する度合いが低いことを示す。なお、パラメータが数値化できない場合、同一のテーマの画像の有無で判断し、同一のテーマがあるときは類似性があるとし、同一のテーマが無いときは類似性がないとするようにしてもよい。つまりこの場合、類似性の有無の比較しかできないこととなる。そして、例えば、コラージュ画像との類似度が高い通常画像を、そのコラージュ画像の、類似度が低い通常画像よりも近傍に配置するようにしてもよい。また、例えば、コラージュ画像との類似性がある通常画像を、そのコラージュ画像に隣接する位置に配置するようにしてもよい。このようにすることにより、相関度の高い画像同士をより近傍に配置することができるので、写真シール(提供物)としての完成度を向上させることができ、利用者の満足度を向上させることができる。
また、通常画像の配置位置を制御する代わりに、コラージュ画像の配置位置を制御するようにしてもよい。例えば、コラージュ画像を、類似度が高い通常画像のより近傍に配置する、または、類似性がある通常画像に隣接する位置に配置することができるようにしてもよい。このようにすることにより、相関度の高い画像同士をより近傍に配置することができるので、写真シール(提供物)としての完成度を向上させることができ、利用者の満足度を向上させることができる。
なお、以上において、所定のパラメータは任意であるが、例えば、色相、彩度、明度の内、少なくともいずれか1つを含むようにしてもよい。
また、合成画像を利用者に提供する状態において(すなわち、提供物において)、コラージュ画像(特別画像)のみを配置するようにしてもよい。つまり、1枚の写真シールとして閲覧した際に、コラージュ画像として完成するようなレイアウトにしてもよい。例えば、図39のレイアウトの例の場合、コラージュ画像に通常画像が含まれるのに、更に、コラージュ画像の配置領域以外にも通常画像が配置されている。つまり、このようなレイアウトの場合、通常画像が、2種類印刷されることになる。しかしながら、写真シールの大きさは有限であり、写真シールにおいてコラージュ画像が不要に小さく印刷されてしまうおそれがあった。そこで、上述したように、写真シールのレイアウトを、コラージュ画像として完成するようなレイアウトとすることにより、コラージュ画像が小さくなり過ぎて目立たなくなることを抑制し、利用者の満足度が低減するのを抑制することができる。
図35に戻り、以上のようにレイアウトが決定されると、処理はステップS176に進む。ステップS176において、携帯画像送信部464は、編集部210の各部を制御して利用者に携帯送信用画像を選択させる。
また、携帯画像送信部464は、ステップS177において、編集部210の各部を制御して利用者に携帯送信用画像の送信先のメールアドレスを入力させ、その入力を受け付ける。
ステップS178において、携帯画像送信部464は、通信部203等を制御し、ステップS176において選択された携帯送信用画像のデータを添付したEメールを、ステップS177において入力されたメールアドレスに送信する。
ステップS178の処理が終了すると、編集処理が終了し、処理は、図18に戻る。
以上のように、各処理を実行することにより、制御部201(写真シール作成装置1)は、提供物のデザイン性を向上させることができ、利用者の満足度を向上させることができる。また、それにより、写真シール作成装置1の収益の向上を期待することができる。
なお、以上において特別撮影の例としてコラージュ撮影を用いて説明したが、例えば、ピン撮影を適用するようにしてもよい。
ところで、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。上述した一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフウェアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、例えば、図9に示されるように、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを配信するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini-Disc)(登録商標)を含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア205により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに配信される、プログラムが記録されているROM206や、記憶部202に含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
以上においては提供物の例として写真シールを用いて説明したが、提供物は、写真シールに限られるものではなく、例えば、所定のサイズの紙や、ポスター用の紙、テレホンカードなどのカード、あるいは、Tシャツなどの布地などに、ゲームによって生成された画像が印刷されたものであるようにしてもよい。また、提供物は、携帯端末等に送信する画像データのように、印刷物でなくてもよい。
また、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。例えば、以上において、1の装置や処理部として説明した構成を分割し、複数の装置や処理部として構成するようにしてもよい。逆に、以上において複数の装置や処理部として説明した構成をまとめて1の装置や処理部として構成されるようにしてもよい。また、例えば、各装置や各処理部の構成に、上述した以外の構成を付加するようにしてももちろんよい。さらに、例えば、全体としての構成や動作が実質的に同じであれば、ある装置や処理部の構成の一部を他の装置や処理部の構成に含めるようにしてもよい。