JP5742832B2 - 複合型熱交換器 - Google Patents

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本発明は、自動車に搭載される複合型熱交換器に関する。
従来から、自動車に搭載された複合型熱交換器としては、エンジン用冷却水を冷却するメインラジエータと、水冷チャージエアクーラ用の水冷用冷却水を冷却するサブラジエータと、サブラジエータから流出される水冷用冷却水と空調用冷媒との間で熱交換を行う水冷コンデンサと、水冷コンデンサから流出される空調用冷媒を冷却する空冷コンデンサとを備えたものがある。
この種の複合型熱交換器で使用される水冷コンデンサの一例について、図16及び図17を参照しながら説明する。図16に示すように、水冷コンデンサ100は、サブラジエータ101から流出される水冷用冷却水を利用して空調用冷媒との間で熱交換を行うべく、サブラジエータ101の側部に設けられた流出側タンク103の内部に配置される。流出側タンク103の上面には、水冷コンデンサ100が挿入される円形状の挿入口105が形成されている。
水冷コンデンサ100は、挿入口105に螺合されるネジ型キャップ110と、空調用冷媒が流入又は流出する一対の流入パイプ120A及び流出パイプ120Bと、空調用冷媒が通過する扁平型の水冷チューブ130と、水冷チューブ130内を通過した空調用冷媒がUターンする小タンク150とによって大略構成されている。この水冷コンデンサ100は、ネジ型キャップ110により流出側タンク103の上面に固定されている。
特開2000−180089号公報
ところで、サブラジエータ101の流出側タンク103内に収容される扁平型の水冷チューブ130は、図17(a)に示すように、サブラジエータ101のサブラジチューブ107内を流れる水冷用冷却水の流れ方向に沿って配置することが熱交換効率の観点から好ましい。
しかしながら、上述した従来の水冷コンデンサ100では、ネジ型キャップ110が流出側タンク103の挿入口105に螺合されると、図17(b)に示すように、ネジ型キャップ110とともに水冷チューブ130が一緒に回転する。このため、水冷チューブ130の向きが所望の向きで固定できないという問題があった。
ここで、水冷チューブ130の向きが所望の向きに位置決めする回転規制手段を流出側タンク103内に設け、ネジ型キャップ等で流出側タンク103内に水冷コンデンサ100を固定することが考えられる。しかし、単にネジ型キャップを用いて流出側タンク103内に水冷コンデンサ100を締結すると、この過程で回転規制手段に接する水冷コンデンサ100に大きなストレス(回転負荷)が作用し、水冷コンデンサ100がダメージを受けてしまう。
そこで、本発明は、上述した課題を解決すべくなされたものであり、水冷コンデンサの固定時に極力ダメージを与えず、しかも、水冷コンデンサを所望の向きに配置できる複合型熱交換器の提供を目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明は、次のような特徴を有している。まず、本発明の第1の特徴は、第1タンクが側部に設けられた第1熱交換器と、前記第1タンクに形成された挿入口より前記第1タンク内に挿入される第2熱交換器とを備え、前記第1タンク内を流れる第1冷媒と前記第2熱交換器内を流れる第2冷媒とが熱交換する複合型熱交換器であって、前記第2熱交換器には、前記挿入口を塞ぐシーリング部と、前記第1タンク側に向けて前記シーリング部の周縁部のみを押圧する閉塞部とが設けられ、前記閉塞部の押圧力によって前記シーリング部が前記挿入口の周縁面に密着して前記第2熱交換器が前記第1タンクに固定されることを要旨とする。
その他の特徴として、前記閉塞部は、内周側が開口されて前記シーリング部の周縁部のみを押圧するキャップによって構成され、前記第1タンクの前記挿入口の周囲には、前記キャップが取り付けられる取付部が設けられ、前記取付部には、前記キャップの回転をガイドするガイド部と、前記ガイド部によりガイドされた前記キャップ(を固定する固定部とが設けられ、前記キャップを前記固定部で固定するロック位置まで回転することによって、前記キャップが前記シーリング部の周縁部のみを押圧するものであってもよい。
その他の特徴として、前記閉塞部は、互いに合体する一対の挟持分割体によって構成され、前記第1タンクの前記挿入口の周囲には、前記キャップが取り付けられる取付部が設けられ、前記取付部と前記取付部上に配置されたシーリング部の周縁部とを全周に渡って一対の前記挟持分割体で挟み込むことによって、一対の前記挟持分割体が前記シーリング部の周縁部のみを押圧するものであってもよい。
その他の特徴として、前記シーリング部は、薄板状のアルミニウムによって形成されるものであってもよい。
その他の特徴として、前記第2熱交換器は、第2チューブと、前記第2チューブの両端に設けられた一対の第2タンクと、前記各第2タンクにそれぞれ固定された一対の冷媒流入出部とを有し、前記シーリング部は、一方の前記冷媒流入出部、前記第2チューブ、又は前記第2タンクの何れかと固定されるものであってもよい。
その他の特徴として、前記シーリング部は、一方の前記冷媒流入出部とロウ付けによって一体に形成されるものであってもよい。
その他の特徴として、前記シーリング部は、前記閉塞部によって押圧される前記シーリング部の周縁部と、前記シーリング部の周縁部よりも内周側に設けられて前記第1タンクを通過する前記第1冷媒と接触する冷媒接触部とを有し、前記冷媒接触部(35c)は、前記シーリング部の周縁部よりも強固に形成されるものであってもよい。
その他の特徴として、前記冷媒接触部には、外部に向かって突出するビード部が設けられるものであってもよい。
その他の特徴として、前記冷媒接触部は、前記シーリング部の周縁部よりも肉厚に形成されるものであってもよい。
その他の特徴として、前記第1熱交換器は、サブラジエータであり、前記第2熱交換器は、水冷コンデンサ又はオイルクーラであってもよい。
本発明の特徴によれば、閉塞部がシーリング部の周縁部を押圧し、この閉塞部の押圧力によってシーリング部が挿入口の周縁面に密着して第2熱交換器が第1タンクに固定される。これにより、例えば、閉塞部の回転によって第1タンクに装着されるまでは、閉塞部とシーリング部との接触面積が小さいため、閉塞部のシーリング部に作用する回転力が小さくて済む。このため、水冷コンデンサの固定時に極力ダメージを与えず、しかも、水冷コンデンサを所望の向きに配置できる。
図1は、第1実施形態に係る複合型熱交換器を示す全体斜視図である。 図2は、第1実施形態に係る複合型熱交換器を示す正面図である。 図3は、第1実施形態に係る複合型熱交換器が適用される熱交換システムを示す構成図である。 図4は、第1実施形態に係るサブラジエータの流出側タンクの近傍を示す正面図である。 図5は、第1実施形態に係るサブラジエータの流出側タンク及び水冷コンデンサを示す分解斜視図である。 図6は、第1実施形態に係るサブラジエータの流出側タンク及び水冷コンデンサを示す拡大分解斜視図である。 図7(a)及び図7(b)は、第1実施形態に係るサブラジエータの流出側タンクの正面図・側面図であり、図7(c)は、第1実施形態に係るサブラジエータの流出側タンクの一部を示す断面図である。 図8は、第1実施形態に係るサブラジエータの流出側タンク及び空冷コンデンサの流入側タンクの近傍を示す斜視図である。 図9は、第1実施形態に係る水冷コンデンサを示す分解斜視図である。 図10は、変更例に係るサブラジエータの流出側タンク及びシーリングプレートの一部を示す断面図である(その1)。 図11は、第2実施形態に係るサブラジエータの流出側タンク及びシーリングプレートの一部を示す断面図である(その2)。 図12は、第2実施形態に係るサブラジエータの流出側タンク及び空冷コンデンサを示す斜視図である。 図13(a)は、図12の一部断面図であり、図13(b)は、図12(a)の一部を拡大した断面図である。 図14は、第3実施形態に係るサブラジエータの流出側タンクの一部を示す断面図である。 図15は、第4実施形態に係るサブラジエータの流出側タンクの一部を示す断面図である。 図16は、背景技術に係る水冷コンデンサの近傍を示す斜視図である。 図17(a)及び図17(b)は、背景技術に係る水冷コンデンサの一部を示す平面模式図である。
次に、本発明に係る複合型熱交換器の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれ得る。
[第1実施形態]
(複合型熱交換器の構成)
まず、第1実施形態に係る複合型熱交換器1の構成について、図面を参照しながら説明する。図1は、第1実施形態に係る複合型熱交換器1を示す全体斜視図である。図2は、第1実施形態に係る複合型熱交換器1を示す正面図である。図3は、第1実施形態に係る複合型熱交換器1が適用される熱交換システムを示す構成図である。図4〜図7は、第1実施形態に係るサブラジエータ20の流出側タンク23の近傍を示す図である。
図1〜図3に示すように、複合型熱交換器1は、メインラジエータ10(図3参照)と、第1熱交換器としてのサブラジエータ20と、サブラジエータ20の第1タンクとしての流出側タンク23内に収容される第2熱交換器としての水冷コンデンサ30と、サブラジエータ20の下側に設けられる空冷コンデンサ40とを備えている。そして、複合型熱交換器1では、流出側タンク23内を流れる第1冷媒としての水冷用冷却水と水冷コンデンサ30内を流れる第2冷媒としての空調用冷媒とが熱交換し、熱交換された空調用冷媒が空冷コンデンサ40の流入側タンク42に流入するようになっている。
具体的には、メインラジエータ10は、エンジン2のエンジン用冷却水を冷却するものである。メインラジエータ10は、図3に示すように、モータファン4の冷却風の上流側に設けられている。メインラジエータ10は、その内部をエンジン用冷却水が流れる複数のチューブ(不図示)を有しており、このチューブの外側を流れる冷却風との間で熱交換している。エンジン用冷却水は、ポンプ5によって循環される(図3参照)。
サブラジエータ20は、水冷チャージエアクーラ3(水冷CAC)用の水冷用冷却水を冷却するものである。サブラジエータ20は、図1〜図3に示すように、メインラジエータ10の冷却風の上流面側で、且つ、上半分領域に配置されている。サブラジエータ20は、水冷用冷却水が通過してその外側を流れる冷却風との間で熱交換する複数のサブラジチューブ21と、複数のサブラジチューブ21の両側端がそれぞれ連結される一対のサブラジタンク(以下、流入側タンク22及び流出側タンク23)とを備えている。水冷用冷却水は、ポンプ6によって循環される(図3参照)。
流入側タンク22には、水冷用冷却水が流入する流入部22inが形成されている。一方、流出側タンク23は、水冷用冷却水が流出する流出部23outが形成されている。この流出側タンク23は、図1及び図2に示すように、空冷コンデンサ40の後述する流入側タンク42よりも外側に配置されている。流出側タンク23には、図4〜図7に示すように、水冷コンデンサ30が収容される収容室23Aが設けられている。収容室23Aは、収容室23A内で水冷コンデンサ30(後述する水冷チューブ31)が回転しないように、断面矩形状に形成されている。
収容室23Aの上側には、水冷コンデンサ30を内部に挿入する上側挿入口23A1が設けられている。図5〜図7に示すように、上側挿入口23A1の周縁には、水冷コンデンサ30の後述するOリング34が配置される段差部23Bが形成されている。また、上側挿入口23A1の周囲には、水冷コンデンサ30の後述するキャップ36が取り付けられる取付部23Tが設けられている。この取付部23Tには、キャップ36の回転をガイドするガイド部23Cと、前記ガイド部によりガイドされたキャップ36を固定する固定部23D(図7参照)とが設けられている。
収容室23Aの下側には、上側挿入口23A1と対向する位置に形成された下側開口部23A2が設けられている。下側開口部23A2は、円筒状の筒部によって形成され、水冷コンデンサ30の後述する冷媒流出部38が挿入される。
水冷コンデンサ30は、サブラジエータ20から流出される水冷用冷却水と空調用冷媒との間で熱交換を行うものである。水冷コンデンサ30は、図4〜図7に示すように、サブラジエータ20の流出側タンク23内に収容され、この水冷コンデンサ30及び空冷コンデンサ40は、水冷コンデンサ30を上流として冷凍サイクル内に直列に接続されている。水冷コンデンサ30の詳細については、後述する。
空冷コンデンサ40は、水冷コンデンサ30から流出される空調用冷媒を冷却するものである。空冷コンデンサ40は、図1〜図3に示すように、メインラジエータ10の冷却風の上流面側で、且つ、サブラジエータ20の下側の下半分領域に配置されている。空冷コンデンサ40は、冷却風の流れと直交する方向に沿ってサブラジエータ20とほぼ同一面上に配置されている。空冷コンデンサ40は、空調用冷媒が通過してその外側を流れる冷却風との間で熱交換する空冷チューブ41と、空冷チューブ41の両側端がそれぞれ連結される空冷タンク(以下、流入側タンク42及び流出側タンク43)とを備えている。
流入側タンク42は、図1及び図2に示すように、サブラジエータ20の流出側タンク23よりも内側に配置されている。つまり、流入側タンク42の外側で且つサブラジエータ20の下側には、下側開口部23A2が配置可能なスペースSが設けられている。
流入側タンク42には、空冷コンデンサ40で熱交換される前の空調用冷媒が流入する流入部42Aと、空冷コンデンサ40で熱交換された後の空調用冷媒が流出する流出部42Bとが形成されている。流入部42A及び流出部42Bは、互いに離間した位置に設けられ、流入部42Aが流入側タンク42の上側で流出部42Bが流入側タンク42の下側に設けられている。流入部42Aには、流入側タンク42と連通した中継配管50が接続されている(図1〜図2及び図8参照)。中継配管50の一端は、水冷コンデンサ30の後述する冷媒流出部38と接続され、中継配管50の他端は、流入側タンク42にロウ付けされている。
また、流出側タンク43の側部には、空冷コンデンサ40の上半領域を流れた空調用冷媒が滞留するリキッドタンク60が設けられている(図1及び図2)。つまり、リキッドタンク60は、空調用冷媒が流入する流入側タンク42と反対側に設けられた流出側タンク43に接続されている。このリキッドタンク60内の空調用冷媒は、空冷コンデンサ40の下半領域を通過して流出部42Bから流出する。
(水冷コンデンサの構成)
次に、上述した水冷コンデンサ30の構成について、図面を参照しながら説明する。図9は、第1実施形態に係る水冷コンデンサ30を示す分解斜視図である。
図9に示すように、水冷コンデンサ30は、複数の水冷チューブ31(第2チューブ)と、一対の水冷タンク32,33(第2タンク)と、Oリング34と、円盤状のシーリングプレート35(シーリング部材)と、キャップ36(閉塞部)と、一対の冷媒流入出部(以下、冷媒流入部37及び冷媒流出部38)と、2つの軸シール39とを備えている。
各水冷チューブ31は、内部を通過する空調用冷媒と、その外側の流出側タンク23を通過する水冷用冷却水との間で熱交換する。各水冷チューブ31は、一対の水冷タンク32,33の間に設けられている。各水冷チューブ31は、例えば押し出し成形によって形成されている。なお、水冷チューブ31は、インナーフィンチューブや冷媒通路を有するチューブ、管体などであってもよい。
各水冷タンク32,33には、各水冷チューブ31の両端がそれぞれ連結されている。各水冷タンク32,33は、各水冷チューブ31の両端が嵌合する嵌合孔32A1,33A1が形成された内側プレート32A,33Aと、各内側プレート32A,33Aに装着されて空調用冷媒が通過可能な冷媒通過部32B1,33B1が形成された外側プレート32B,33Bとによって構成されている。
Oリング34は、流出側タンク23の上面に形成された段差部23B(図5〜図7参照)に配置される。このOリング34の上側には、シーリングプレート35が配置される。
シーリングプレート35は、Oリング34の上側で且つ流出側タンク23の上側挿入口23A1の周縁に当接して上側挿入口23A1を塞ぐことで、流出側タンク23内を通過する水冷用冷却水の流出を防止している。シーリングプレート35は、薄板状のアルミニウムによって形成されている。シーリングプレート35は、冷媒流入部37とロウ付けによって一体に形成されている。
このシーリングプレート35は、キャップ36によって押圧されるシーリングプレート35の周縁部35eと、シーリングプレート35の周縁部35eよりも内周側に設けられてサブラジエータ20の流出側タンク23を通過する空調用冷媒と接触する冷媒接触部35cとを有する。冷媒接触部35c内には、冷媒流入部37と固定されて空調用冷媒が通過する冷媒通過孔35Aが形成されている。また、冷媒接触部35cは、シーリングプレート35の周縁部35eよりも強固に形成されている。第1実施形態では、冷媒接触部35cには、キャップ36側に向かって突出するビード部35Bが設けられることによって、シーリングプレート35の周縁部35eよりも強固に形成されている。このようなシーリングプレート35をOリング34に向かって押し付けるように、流出側タンク23の上面にキャップ36が装着される。
キャップ36は、流出側タンク23側に向けてシーリングプレート35の周縁部35eのみを押圧している。キャップ36は、冷媒流入部37よりも大きく内周側が開口されており、冷媒流入部37と接触しないように形成されている。キャップ36は、下側周面の2カ所に設けられた爪部36Aと、キャップ36の裏面側に突出する押圧凸部36B(図7(c)参照)とを有している。爪部36Aは、流出側タンク23の上部の外周面に形成されたガイド部23C(図5及び図6参照)に沿って回転して固定部23Dで固定するロック位置まで回転する。爪部36Aがロック位置まで回転すると、押圧凸部36Bがシーリングプレート35の周縁部35eのみを押圧する。そして、キャップ36の押圧凸部36Bの押圧力によってシーリングプレート35が上側挿入口23A1の周縁面に密着して水冷コンデンサ30が流出側タンク23に固定されている。
冷媒流入部37及び冷媒流出部38は、水冷タンク32,33にそれぞれ固定されており、流出側タンク23の互いに対向する位置(上面及び下面)に設けられている。
具体的には、冷媒流入部37は、水冷コンデンサ30へ空調用冷媒が流入する入口となっており、シーリングプレート35を挟んで上側の外側プレート32B(冷媒通過部32B1の周面)と固定される。そして、この冷媒流入部37及び上述した水冷タンク32が設けられた水冷コンデンサ30の一側(上側)は、上側挿入口23A1の位置で固定され、冷媒流入部37が上側挿入口23A1の外部に露出されている。
一方、冷媒流出部38は、冷媒流出部38は、水冷コンデンサ30へ空調用冷媒が流出する出口となっており、下側の外側プレート33B(冷媒通過部33B1の周面)と固定される。冷媒流出部38は、円筒状の筒部によって形成されており、サブラジエータ20の流出側タンク23における円筒状の下側開口部23A2の内周に配置される。そして、この冷媒流出部38及び上述した水冷タンク33が設けられた水冷コンデンサ30の他側(下側)は、上側挿入口23A1と異なる下側開口部23A2の位置で固定され、冷媒流出部38が下側開口部23A2の外部に露出されている。この露出された冷媒流出部38は、中継配管50と連通し、この中継配管50を介して流入側タンク42に接続されている。
このような冷媒流出部38の外周には、軸シール39が挿入される軸シール溝38Aが形成されている。冷媒流出部38は、下側開口部23A2内に挿入されて支持されるようになっており、スペースS(図2参照)に配置される。
軸シール39は、冷媒流出部38の軸シール溝38Aに挿入されることによって、冷媒流出部38が下側開口部23A2内を貫通した状態で下側開口部23A2の外周と下側開口部23A2の内周との間に介在されている。
(冷媒の流れ)
次に、上述した複合型熱交換器1での各冷媒の流れについて、図3を参照しながら説明する。
図3に示すように、エンジン2に供給する空気(吸気)は、排気を利用してターボ部7で圧縮されて高温になる。このため、この高温の圧縮された空気(吸気)は、水冷チャージエアクーラ3によって冷却されている。これにより、エンジン2に供給される空気(吸気)の密度が向上されて、エンジン2の燃焼効率が向上する。
そして、水冷チャージエアクーラ3は、エンジン2に供給される空気(吸気)と冷却水の間で熱交換し、該エンジン2に供給される空気(吸気)を冷却している。水冷チャージエアクーラ3内の水冷用冷却水は、サブラジエータ20内を循環しており、流出側タンク23内で水冷コンデンサ30を通過する空調用冷媒との熱交換を行なった後、水冷チャージエアクーラ3に流入するようになっている。
なお、サブラジエータ20は、水冷チャージエアクーラ3に流入する冷却水を循環して冷却しているが、水冷チャージエアクーラ3ではなく、例えば、車両に搭載された各種電子機器に用いられる冷媒(例えば、インバーター等に用いられる冷却水)を循環して冷却するものであってもよい。
一方、冷凍サイクルの圧縮機(コンプレッサ)8によって高温高圧とされた空調用冷媒は、まず、水冷コンデンサ30に流入し、その後、空冷コンデンサ40へ流出する。そして、空冷コンデンサ40へ流入した空調用冷媒は、空冷コンデンサ40の上半領域及びリキッドタンク60を通過した後、空冷コンデンサ40の下半領域を通過して流出部42Bから流出するようになっている。
(作用・効果)
以上説明した第1実施形態では、キャップ36がシーリングプレート35の周縁部35eを押圧し、このキャップ36の押圧力によってシーリングプレート35が上側挿入口23A1の周縁面に密着して水冷コンデンサ30が流出側タンク23に固定される。これにより、キャップ36の回転によって流出側タンク23に装着されるまでは、キャップ36とシーリング部との接触面積が小さいため、キャップ36のシーリングプレート35に作用する回転力が小さくて済む。つまり、キャップ36の回転力がシーリングプレート35から水冷チューブ31に伝わりにくく、キャップ36の回転により水冷チューブ31が回転することを防止できる。このため、水冷コンデンサ30の固定時に極力ダメージを与えず、しかも、水冷コンデンサ30を所望の向きに配置できる。
特に、収容室23Aが断面矩形状に形成されているので、収容室23A内で水冷コンデンサ30の水冷チューブ31が回転せずに、水冷コンデンサ30をより確実に所望の向きに配置できる。
第1実施形態では、シーリングプレート35は、薄板状のアルミニウムによって形成される。これにより、水冷コンデンサ30が熱膨張によって伸縮しても、シーリングプレート35が多少追従でき、水冷コンデンサ30の伸縮に対応できる。
第1実施形態では、シーリングプレート35は、冷媒流入部37と固定される。これにより、水冷コンデンサ30の組み付けが容易となる。
第1実施形態では、シーリングプレート35の冷媒接触部35cにビード部35Bが設けられることによって、冷媒接触部35cが周縁部35eよりも強固に形成されている。これにより、流出側タンク23を通過する空調用冷媒の内圧に対して、冷媒接触部35cのビード部35Bによってシーリングプレート35の強度を確保できる。また、流出側タンク23(段差部23B)の寸法公差が大きくても、キャップ36の押圧力によりシーリングプレート35の周縁部35eが変形し、シーリングプレート35をOリング34に向かって確実に押し付けることができる。
第1実施形態では、第2熱交換器が水冷コンデンサ30であることで、空冷コンデンサ40に流入する前の空調用冷媒を予備冷却でき、空冷コンデンサ40のコンパクト化に寄与する。
(変更例)
次に、上述した第1実施形態に係る水冷コンデンサ30のシーリングプレート35の変更例について、図面を参照しながら説明する。図10及び図11は、変更例に係るサブラジエータ20の流出側タンク23の上側挿入口23A1及び及びシーリングプレート35の近傍を示す断面図である。なお、上述した第1実施形態に係る空冷コンデンサ40と同一部分には同一の符号を付して、相違する部分を主として説明する。
変更例では、上述した第1実施形態のシーリングプレート35の構成が異なっている。具体的には、図10に示すように、シーリングプレート35は、上述した第1実施形態と同様に、円盤状に形成されており、シーリングプレート35の周縁部35eと冷媒接触部35cとを有する。冷媒接触部35cは、シーリングプレート35の周縁部35eよりも肉厚に形成されている(T1>T2)ことによって、シーリングプレート35の周縁部35eよりも強固に形成されている。
以上説明した変更例では、上述した第1実施形態と同様の作用・効果と同様に、流出側タンク23を通過する空調用冷媒の内圧に対するシーリングプレート35の強度を確保しつつ、キャップ36の押圧力によりシーリングプレート35の周縁部35eが変形してシーリングプレート35をOリング34に向かって確実に押し付けることができる。
ここで、変更例では、シーリングプレート35は、円盤状に形成されるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、図11に示すように、周縁部35eが冷媒接触部35cよりも一段上がったフランジ状に形成されていてもよい。この場合であっても、冷媒接触部35cは、シーリングプレート35の周縁部35eよりも肉厚に形成されている(T1>T2)。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係る水冷コンデンサ30について、図面を参照しながら説明する。なお、上述した第1実施形態に係る複合型熱交換器1と同一部分には同一の符号を付して、相違する部分を主として説明する。
(水冷コンデンサの構成)
まず、第2実施形態に係る水冷コンデンサ30の構成について、図面を参照しながら説明する。図12は、第2実施形態に係るサブラジエータ20の流出側タンク23及び水冷コンデンサ30を示す斜視図である。図13(a)は、図12の一部断面図であり、図13(b)は、図12(a)の一部を拡大した断面図である。
第2実施形態では、水冷コンデンサ30の構成が上述した実施形態で説明した構成と若干異なっている。図12及び図13に示すように、水冷コンデンサ30の一方の水冷タンク32の一部は、サブラジエータ20の流出側タンク23の外側に露出している。
具体的には、水冷コンデンサ30は、上述した第1実施形態と同様に、複数の水冷チューブ31と、一対の水冷タンク32,33と、Oリング34と、冷媒流入部37と、冷媒流出部38とを備えている。
上側の水冷タンク32は、内側プレート32Aと、内側プレート32Aに装着される外側プレート32Bとによって構成されている。内側プレート32Aには、流出側タンク23の収容室23Aから外側に張り出すフランジ部70(シーリングプレート35の周縁部35eに相当)が設けられている。フランジ部70は、上述した実施形態で説明したシーリングプレート35とほぼ同様の構成である。
このフランジ部70と流出側タンク23の上面に形成された段差部23Bとの間に、Oリング34が配置される。そして、フランジ部70は、互いに合体する一対の挟持分割体80によって流出側タンク23の取付部23T上に固定される。
各挟持分割体80は、断面コ字状に形成されている。一対の挟持分割体80は、取付部23Tと取付部23T上に配置されたフランジ部70とを全周に渡って挟み込むことによって、フランジ部70の周縁部71のみを押圧している。そして、一対の挟持分割体80の押圧力によってフランジ部70が上側挿入口23A1の周縁面に密着して水冷コンデンサ30が流出側タンク23に固定される。各挟持分割体80は、流出側タンク23にフランジ部70を固定した状態で、それぞれの嵌合固定部81,82によって互いに固定される。
ここで、下側の水冷タンク33については、上側の水冷タンク32のフランジ部70が設けられていないこと以外は上述した第1実施形態とほぼ同様であるため、ここでの説明は省略する。
(作用・効果)
以上説明した第2実施形態では、水冷コンデンサ30の水冷タンク32の一部は、サブラジエータ20の流出側タンク23の外側に露出している。これにより、流出側タンク23内の水冷コンデンサ30の容積を小さくでき、流出側タンク23の小型化に寄与する。
第2実施形態では、フランジ部70は、内側プレート32Aに設けられる。これにより、フランジ部70を別部材として別途設ける必要がなく、水冷コンデンサ30の軽量化及びコスト安を実現できる。
ここで、第2実施形態では、フランジ部70は、内側プレート32Aに設けられるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、水冷チューブ31と一体に形成されていてもよく、外側プレート32Bや冷媒流入部37と一体に形成されていてもよい。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態に係る水冷コンデンサ30について、図面を参照しながら説明する。なお、上述した第1,第2実施形態に係る複合型熱交換器1と同一部分には同一の符号を付して、相違する部分を主として説明する。
(水冷コンデンサの構成)
まず、第3実施形態に係る水冷コンデンサ30の構成について、図面を参照しながら説明する。図14は、第3実施形態に係るサブラジエータ20の流出側タンク23の一部を示す断面図である。
第3実施形態では、水冷コンデンサ30は、第1実施形態で説明したキャップ36や第2実施形態で説明した一対の挟持分割体80が使用されることなく、サブラジエータ20の流出側タンク23に装着される。
具体的には、図14に示すように、シーリングプレート35の外周には、係止部35f(閉塞部)が設けられている。係止部35fは、サブラジエータ20の流出側タンク23の周壁に形成された係止段部23dに係止されることによって、流出側タンク23側に向けてシーリングプレート35の周縁部35eのみを押圧している。これにより、水冷コンデンサ30がサブラジエータ20の流出側タンク23に装着され、シーリングプレート35により上側挿入口23A1が閉塞される。
(作用・効果)
以上説明した第3実施形態では、第1実施形態で説明したキャップ36や第2実施形態で説明した一対の挟持分割体80を使用することなく、サブラジエータ20の流出側タンク23にシーリングプレート35を装着できるため、部品点数の削減に寄与する。
ここで、シーリングプレート35の係止部35fが係止段部23dに係止されるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、爪部や加締部によってサブラジエータ20の流出側タンク23に固定されるものであってもよい。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態に係る水冷コンデンサ30について、図面を参照しながら説明する。なお、上述した第1〜第3実施形態に係る複合型熱交換器1と同一部分には同一の符号を付して、相違する部分を主として説明する。
(水冷コンデンサの構成)
まず、第4実施形態に係る水冷コンデンサ30の構成について、図面を参照しながら説明する。図15は、第4実施形態に係るサブラジエータ20の流出側タンク23の一部を示す断面図である。
第4実施形態では、水冷コンデンサ30は、第1実施形態で説明したキャップ36や第2実施形態で説明した一対の挟持分割体80が使用されることなく、第3実施形態と同様に、サブラジエータ20の流出側タンク23に装着される。
具体的には、図15に示すように、サブラジエータ20の流出側タンク23の上側には、Oリング34及びシーリングプレート35を固定するプレート固定部23e(閉塞部)が設けられている。プレート固定部23eは、断面コ字状に形成されている。プレート固定部23eは、流出側タンク23側に向けてシーリングプレート35の周縁部35eのみを押圧している。これにより、水冷コンデンサ30がサブラジエータ20の流出側タンク23に装着され、シーリングプレート35により上側挿入口23A1が閉塞される。
(作用・効果)
以上説明した第4実施形態では、第3実施形態と同様に、キャップ36や一対の挟持分割体80を使用することなく、サブラジエータ20の流出側タンク23にシーリングプレート35を装着できるため、部品点数の削減に寄与する。
ここで、プレート固定部23eがOリング34及びシーリングプレート35を固定するものとして説明したが、これに限定されるものではなく、爪部や加締部によってOリング34及びシーリングプレート35を固定するものであればよい。
[その他の実施形態]
上述したように、本発明の実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
例えば、本発明の実施形態は、次のように変更することができる。具体的には、サブラジエータ20及び空冷コンデンサ40は、冷却風の流れと直交する方向に沿ってほぼ同一面上に配置されるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、多少ずれた位置に配置されていてもよい。
また、サブラジエータ20が空冷コンデンサ40の上側に配置されるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、空冷コンデンサ40がサブラジエータ20の上側に配置されるものであってもよい。
また、サブラジエータ20は、水冷チャージエアクーラ3用の水冷用冷却水を冷却するものとして説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、車両に搭載された各種電子機器に用いられる冷媒(例えば、インバーター等に用いられる冷却水)を冷却するものであってもよい。
また、第2熱交換器としては、水冷コンデンサ30であるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、オイルクーラなどであってもよい。
また、水冷コンデンサ30は、サブラジエータ20の流出側タンク23内に収容されるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、サブラジエータ20の流入側タンク22内に収容されるものであってもよい。すなわち、水冷コンデンサ30は、サブラジエータ20の流入側タンク22に流入される水冷用冷却水と空調用冷媒との間で熱交換を行うものであってもよい。
また、水冷コンデンサ30は、サブラジエータ20の流出側タンク23における上側挿入口23A1から挿入されるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、設計の変更等により流出側タンク23の下側から挿入されるものであってもよい。
またに、水冷チューブ31は、押し出し成形によって形成されるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、押し出し成形以外の方法によって形成されていてもよく、例えば、インナーフィンチューブや、冷媒通路を有するチューブ、管体などであってもよい。
また、シーリングプレート35は、冷媒流入部37とロウ付けによって一体に形成されているものとして説明したが、これに限定されるものではなく、冷媒流入部37や水冷チューブ31又は水冷タンク32の何れかとロウ付けによって固定されていれていてもよい。なお、固定手段については、ロウ付け以外であってもよいことは勿論である。
このように、本発明は、第1〜第4実施形態の一部の構成を組み合わせてもよく、その上、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められる。
1…複合型熱交換器
10…メインラジエータ
20…サブラジエータ(第1熱交換器)
23…流出側タンク(第1タンク)
23A1…上側挿入口
23C…ガイド部
23D…固定部
23T…取付部
23e…プレート固定部(閉塞部)
30…水冷コンデンサ第2熱交換器)
35…シーリングプレート(シーリング部)
35c…冷媒接触部
35e…周縁部
35f…係止部(閉塞部)
35B…ビード部
36…キャップ(閉塞部)
37…冷媒流入部(一方の冷媒流入出部)
38…冷媒流出部(他方の冷媒流入出部)
40…空冷コンデンサ
70…フランジ部
71…周縁部
80…挟持分割体(閉塞部)

Claims (9)

  1. 第1タンク(23)が側部に設けられた第1熱交換器(20)と、前記第1タンク(23)に形成された挿入口(23A1)より前記第1タンク(23)内に挿入される第2熱交換器(30)とを備え、前記第1タンク(23)内を流れる第1冷媒と前記第2熱交換器(30)内を流れる第2冷媒とが熱交換する複合型熱交換器(1)であって、
    前記第2熱交換器(30)には、前記挿入口(23A1)を塞ぐシーリング部(35)と、前記第1タンク(23)側に向けて前記シーリング部(35)の周縁部(35e)のみを押圧する閉塞部(36)とが設けられ、
    前記閉塞部(36)の押圧力によって前記シーリング部(35)が前記挿入口(23A1)の周縁面に密着して前記第2熱交換器(30)が前記第1タンク(23)に固定され
    前記閉塞部(36)は、内周側が開口されて前記シーリング部(35)の周縁部(35e)のみを押圧するキャップ(36)によって構成され、
    前記第1タンク(23)の前記挿入口(23A1)の周囲には、前記キャップ(36)が取り付けられる取付部(23T)が設けられ、
    前記取付部(23T)には、前記キャップ(36)の回転をガイドするガイド部(23C)と、前記ガイド部(23C)によりガイドされた前記キャップ(36)を固定する固定部(23D)とが設けられ、
    前記キャップ(36)を前記固定部(23D)で固定するロック位置まで前記ガイド部(23C)でガイドして回転しているときに前記第2熱交換器(30)が回転せず、前記キャップ(36)を前記固定部(23D)のみで固定するロック位置まで回転し終えたときに、前記キャップ(36)が前記シーリング部(35)の周縁部(35e)のみを押圧することを特徴とする複合型熱交換器(1)。
  2. 請求項1に記載の複合型熱交換器において、
    前記キャップ(36)には押圧凸部(35B)が設けられており、
    前記キャップ(36)の下側周面には、2つの爪部(36A)が設けられており、
    前記キャップ(36)を前記固定部(23D)で固定するロック位置まで回転するとことで、前記2つの爪部(36A)のうちの一方の爪部(36A)が固定部(23D)に固定され、前記2つの爪部(36A)のうちの他方の爪部(36A)が他の固定部(23D)に固定され、前記押圧凸部36Bが前記シーリング部35の周縁部35eのみを押圧し、前記キャップ36の押圧凸部36Bの押圧力によって前記シーリング部35が上側挿入口23A1の周縁面に密着して前記水冷コンデンサ30の流出側タンク23に固定されるように構成されていることを特徴とする複合型熱交換器(1)。
  3. 請求項1または請求項2に記載の複合型熱交換器(1)であって、
    前記シーリング部(35)は、薄板状のアルミニウムによって形成されることを特徴とする複合型熱交換器(1)。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れかに記載の複合型熱交換器(1)であって、
    前記第2熱交換器(30)は、第2チューブ(31)と、前記第2チューブ(31)の両端に設けられた一対の第2タンク(32,33)と、前記各第2タンク(32,33)にそれぞれ固定された一対の冷媒流入出部(37,38)とを有し、
    前記シーリング部(35)は、一方の前記冷媒流入出部(37)、前記第2チューブ(31)、又は前記第2タンク(32)の何れかと固定されることを特徴とする複合型熱交換器(1)。
  5. 請求項4に記載の複合型熱交換器(1)であって、
    前記シーリング部(35)は、一方の前記冷媒流入出部(37)とロウ付けによって一体に形成されることを特徴とする複合型熱交換器(1)。
  6. 請求項1乃至請求項5の何れかに記載の複合型熱交換器(1)であって、
    前記シーリング部(35)は、前記閉塞部(36)によって押圧される前記シーリング部(35)の周縁部(35e)と、前記シーリング部(35)の周縁部(35e)よりも内周側に設けられて前記第1タンクを通過する前記第1冷媒と接触する冷媒接触部(35c)とを有し、
    前記冷媒接触部(35c)は、前記シーリング部(35)の周縁部(35e)よりも強固に形成されることを特徴とする複合型熱交換器(1)。
  7. 請求項6に記載の複合型熱交換器(1)であって、
    前記冷媒接触部(35c)には、外部に向かって突出するビード部(35B)が設けられることを特徴とする複合型熱交換器(1)。
  8. 請求項7に記載の複合型熱交換器(1)であって、
    前記冷媒接触部(35c)は、前記シーリング部(35)の周縁部(35e)よりも肉厚に形成されることを特徴とする複合型熱交換器(1)。
  9. 請求項1乃至請求項8の何れかに記載の複合型熱交換器(1)であって、
    前記第1熱交換器(20)は、サブラジエータであり、
    前記第2熱交換器(30)は、水冷コンデンサ又はオイルクーラであることを特徴とする複合型熱交換器(1)。
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