JP5740791B2 - ディジタル出力回路 - Google Patents
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ジタル出力回路に関する。詳しくは、ディジタル出力回路の出力がオフの場合に、出力を
ローインピーダンスにすることで、ディジタル出力回路の診断時における誤作動を防止す
るものである。
おり、これらの機器によりバルブや電磁弁等が制御されることで流量や圧力、温度等の自
動制御(プロセスオートメーション)が行われている(例えば特許文献1)。また、プラ
ント等においては、機器等で異常が発生した場合にこれらの機器の作動を停止させるため
の装置(ディジタル出力回路)が設置され、この装置が正常に動作するか否かの診断が定
期的に実施されている。
、従来のディジタル出力回路300Aにおける、スイッチング素子34の状態に対する出
力と電流検出回路30および電圧検出回路31の状態を示している。なお、図11におい
て、「L」は電圧がローレベルである状態を示し、「H」は電圧がハイレベルである状態
を示し、「−」は不定を示し、「Hi−Z」は出力がハイインピーダンスである状態を示
している。また、電流検出回路をIRBと称し、電圧検出回路をVRBと称している。
りスイッチング素子34をオン/オフ制御して、負荷R3に対して2値の電源V2に基づ
く電圧レベル(ハイレベルまたはローレベル)を出力する。回路の診断時には、スイッチ
ング素子34を高速でオン/オフするパルス診断を行い、電流検出回路30および電圧検
出回路31により検出される電流/電圧の状態に基づいて、出力や負荷、配線の状態等の
診断を行っている。
路300Bの構成例を示している。複数のチャンネルを具備したディジタル出力回路30
0Bにおいても上記ディジタル出力回路300Aと同様に、制御素子33によりスイッチ
ング素子34,35をオン/オフ制御して負荷R3,R4に対して2値の電圧レベルを出
力する。また、回路の診断時には、制御素子33によりスイッチング素子34,35を高
速でオン/オフするパルス診断を行い、各チャンネルCH1,CH2の出力や負荷、配線
の状態等の診断を行う。
題がある。すなわち、図11で示したように、スイッチング素子34の状態がオフの場合
には、出力がハイインピーダンスとなってしまう。そのため、出力がハイインピーダンス
となった場合には、モジュールと負荷を接続するケーブルが他のケーブル等と容量結合し
、その信号の影響を受け、診断機能が誤作動してしまうという問題がある。
る構成とした場合には、出力がハイインピーダンスになると、図12に示したように、チ
ャンネルCH1,CH2間の寄生容量Cによりチャンネル間干渉が発生し、診断機能が誤
作動してしまうという問題がある。
なディジタル出力回路を提供することを目的とする。
電源から供給される電圧を2値の電圧レベルで第1の負荷に出力するディジタル出力回路において、
前記第1の負荷に並列に接続された電圧検出回路と、
一端が前記電源に接続され、他端が前記第1の負荷に接続された第1のスイッチング素子と、
前記第1の負荷に並列に接続されると共に、前記第1のスイッチング素子に直列に接続された第2のスイッチング素子と、
前記第1および第2のスイッチング素子のそれぞれに接続され、前記第1のスイッチング素子をオフ状態としたときに前記第2のスイッチング素子がオン状態となるように前記第1および前記第2のスイッチング素子を制御し、ディジタル出力回路の出力オフ時における前記第1の負荷の出力インピーダンスを低下させる制御部と
を備えるものである。
子をオン状態とすることで、出力をローインピーダンス化することができる。これにより
、従来のようにハイインピーダンス時に発生するディジタル出力回路と負荷とを接続する
ケーブルが他のケーブル等と容量結合し、その信号の影響を受け、診断機能が誤作動して
しまうという問題を解消することができる。
<1.第1の実施の形態>
[ディジタル出力回路の構成例]
図1は、ディジタル出力回路(モジュール)100Aの構成の一例を示している。図1
に示すように、ディジタル出力回路100Aは、電流検出回路10と電圧検出回路11と
制御素子13とスイッチング素子14,15とを備えている。このディジタル出力回路1
00Aは、スイッチング素子14,15を制御素子13により高速でオン/オフ(パルス
診断)したときに電流検出回路10および電圧検出回路11で検出される信号を用いて、
出力や負荷、配線の状態を診断する診断機能を有している。
ング素子14の第1端子に接続され、電源V1とスイッチング素子14との間に流れる電
流を検出する。なお、電源V1は、電流源でも良いし、電圧源でも良い。
素子14,15間の接続点A1に接続されると共に他端が電源V1のマイナス端子と負荷
R1との間の接続点A2に接続され、負荷R1の両端間の電圧を検出する。負荷R1とし
ては、例えばプラントに設置されているバルブや電磁弁等が挙げられる。
ング素子から構成され、第1端子が電流検出回路10に接続され、第2端子が制御素子1
3に接続され、第3端子が接続点A1に接続されている。スイッチング素子14は、制御
素子13から供給される制御信号S1に基づいてオン/オフ状態の切り替えを行い、2値
の電圧レベル(ハイレベルまたはローレベル)を負荷R1に出力する。なお、スイッチン
グ素子14は、第1のスイッチング素子の一例を構成している。
ング素子から構成されている。スイッチング素子15は、負荷R1に並列に配置されると
共に、第1端子が接続点A1を介してスイッチング素子14に直列に接続され、第2端子
が制御素子13に接続され、第3端子が負荷R1と接続点A2との間の接続点A3に接続
され、制御素子13から供給される制御信号S2に基づいてオン/オフ状態の切り替えを
行う。なお、スイッチング素子25は、第2のスイッチング素子の一例を構成している。
OM(Read Only Memory)等を有している。ROMには、例えばディジタル出力回路100
Aの回路診断を定期的に行うためのプログラム等が記憶される。CPUは、ROMからプ
ログラムを読み出して実行することによりディジタル出力回路100Aが正常に動作する
か否かの診断を行う。また、制御素子13は、スイッチング素子14の第2端子に接続さ
れ、スイッチング素子14に制御信号S1を出力してスイッチング素子14のオン/オフ
状態を制御する。同様に、制御素子13は、スイッチング素子15の第2端子に接続され
、スイッチング素子15に制御信号S2を供給してスイッチング素子15のオン/オフ状
態を制御する。
次に、ディジタル出力回路100Aの動作の一例について説明する。なお、本例では、
ディジタル出力回路100Aは、プラントで異常事態が発生したときに作動して機器の動
作を停止させるための装置であり、通常時は出力がオフ状態となっているものとする。ま
た、このオフ状態中に、ディジタル出力回路100Aが正常に動作するか否かの診断が定
期的に実施されるものとする。
回路10および電圧検出回路11の状態を示している。なお、図2では、「L」は電圧が
ローレベルである状態を示し、「H」は電圧がハイレベルである状態を示し、「−」は不
定を示し、「Lo−Z」は出力がローインピーダンスである状態を示し、「Hi−Z」は
出力がハイインピーダンスである状態を示している。また、図2では、電流検出回路をI
RBと称し、電圧検出回路をVRBと称している。以下の図5,図7〜図9についても同
様である。
ディジタル出力回路100Aの出力をオフとした場合、スイッチング素子15にオンを示
す制御信号S2を出力してスイッチング素子15をオン状態とする。このように、本例で
は、出力オフ時にスイッチング素子15をオン状態とすることで、負荷R1の出力インピ
ーダンスを低くして出力をローインピーダンスに設定している(図2中網掛け部分)。
行う場合、図2に示すように、制御素子13は、スイッチング素子14にオンパルスを示
す制御信号S1を出力してスイッチング素子14を瞬時でオン状態とし、これと同時に、
スイッチング素子15にオフパルスを示す制御信号S2を出力してスイッチング素子15
を瞬時でオフ状態とする。このとき、得られる診断結果が、負荷R1の出力がオンであり
、電流検出回路10の状態がハイレベルであり、電圧検出回路11の状態がハイレベルで
ある場合に、ディジタル出力回路100Aが正常に動作していると判別できる(図2中色
塗り部分)。診断の判別は、コンピュータ等の情報処理装置が行うこともできるし、制御
素子13が行うこともできる。
ときに、スイッチング素子15をオン状態とすることで、チャンネル出力をローインピー
ダンス化することができる。このように、ハイインピーダンスの状態を解消することで、
従来のハイインピーダンス時に発生するディジタル出力回路100Aと負荷R1とを接続
するケーブルが他のケーブル等と容量結合し、その信号の影響を受け、診断機能が誤作動
してしまうという問題を解消することができる。その結果、プロセスオートメーション分
野における、高信頼性および高稼働率を図ったディジタル出力回路100Aを提供するこ
とができる。
力がハイインピーダンスになることで、寄生容量等の発生により診断後の出力電圧波形に
なまりが発生していた。これに対し、本発明のディジタル出力回路100Aによれば、出
力がオフのときにローインピーダンスにすることで、即座に出力電圧波形をローレベルに
下げることができる。これにより、診断後の出力電圧のなまりを解消することができるこ
とから、診断時間をより短縮することができる。さらに、診断時間を短縮できることで、
診断による電圧変化が負荷に及ぼす影響を低減することができ、その結果、診断時間をよ
り柔軟に設定することができる。
イッチング制御により、意図的にスイッチング素子15をオン状態に切り替えて短絡状態
とし、ディジタル出力回路100Aを破壊することで、出力側への誤出力を防止すること
ができる。
第2の実施の形態のディジタル出力回路100Bは、短絡検出用の電流検出回路12を
備えている点において上記第1の実施の形態のディジタル出力回路100Aと相違してい
る。なお、その他のディジタル出力回路100Bの構成は、上記第1の実施の形態のディ
ジタル出力回路100Aの構成と同様であるため、共通の構成要素には同一の符号を付し
、詳細な説明は省略する。
図3は、第2の実施の形態に係るディジタル出力回路100Bの構成の一例を示してい
る。図3に示すように、ディジタル出力回路100Bは、電流検出回路10,12と電圧
検出回路11と制御素子13とスイッチング素子14,15とを備えている。
に接続され、自己のディジタル出力回路100Bで短絡が発生した場合に短絡電流を検出
する。本例では、上記異常時の短絡検出に加えて、スイッチング素子14,15を同時に
オン状態とさせてディジタル出力回路100Bの内部で短絡状態を模擬し、電流検出回路
12で短絡が検出されたか否かを判別することで、電流検出回路12の短絡診断機能の健
全性の確認を行う。
次に、スイッチング素子14がオフ状態であり、スイッチング素子15がオン状態のと
きに短絡自己診断を行う場合のディジタル出力回路100Bの動作の一例について説明す
る。制御素子13は、図2に示したように、スイッチング素子14にオンパルスを示す制
御信号S1を出力し、スイッチング素子14を瞬時でオフ状態からオン状態に切り替えて
スイッチング素子14,15を同時にオン状態とすることで、ディジタル出力回路100
Bの内部で出力短絡状態を模擬する。電流検出回路12は、スイッチング素子14,15
で短絡状態が模擬された場合に、この短絡電流を検出してディジタル出力回路100Bの
内部で短絡が発生したか否かを判別する。
子14,15を同時にオン状態とすることで、ディジタル出力回路100Bの内部で出力
短絡状態を模擬することができる。これにより、電流検出回路12が短絡を正常に検出し
たか否かを判別することで、従来不可能であった、電流検出回路12の短絡診断機能の健
全性を確認することができる。
第3の実施の形態のディジタル出力回路100Cは、複数のチャンネル(出力回路)を
具備している点において上記第1の実施の形態のディジタル出力回路100Aと相違して
いる。なお、その他のディジタル出力回路100Cの構成は、上記第1の実施の形態のデ
ィジタル出力回路100Aの構成と同様であるため、共通の構成要素には同一の符号を付
し、詳細な説明は省略する。
図4は、本発明の第3の実施の形態にディジタル出力回路100Cの構成の一例を示し
ている。ディジタル出力回路100Cは、チャンネルCH1とチャンネルCH2と制御素
子13とを備えている。チャンネルCH1は、上記第1の実施の形態で説明したディジタ
ル出力回路100Aと同様の構成であり、電流検出回路10と電圧検出回路11とスイッ
チング素子14,15とを備えている。
25とを備えている。電流検出回路20は、一端が電源V1と電流検出回路10との間の
接続点B1に接続されると共に他端がスイッチング素子24の第1端子に接続され、電源
V1とスイッチング素子24との間に流れる電流を検出する。
接続点B2に接続されると共に他端が負荷R2と電源V1との間の接続点B3に接続され
、負荷R2の両端間の電圧を検出する。
ング素子から構成され、第1端子が電流検出回路20に接続され、第2端子が制御素子1
3に接続され、第3端子が接続点B2に接続されている。スイッチング素子24は、制御
素子13から供給される制御信号S3に基づいてオン/オフ状態の切り替えを行う。なお
、スイッチング素子24は、第3のスイッチング素子の一例を構成している。
MOSFET)等のスイッチング素子から構成されている。スイッチング素子25は、第
1端子が接続点B2に接続され、第2端子が制御素子13に接続され、第3端子が負荷R
2および電源V1間の接続点B4に接続され、制御素子13から供給される制御信号S4
に基づいてオン/オフ状態の切り替えを行う。なお、スイッチング素子25は、第4のス
イッチング素子の一例を構成している。
次に、ディジタル出力回路100Bの動作の一例について説明する。チャンネルCH1
の動作は、上記第1の実施の形態の図1で示したディジタル出力回路100Aの動作と同
様であるため、説明を省略する。チャンネルCH2についてもディジタル出力回路100
Aの動作と同様であるので以下に簡単に説明する。
回路20および電圧検出回路21の状態を示している。例えば、制御素子13は、図5に
示すように、スイッチング素子24をオフ状態としてディジタル出力回路100Cの出力
をオフとした場合、スイッチング素子25にオンを示す制御信号S4を出力してスイッチ
ング素子25をオン状態とする。このように、本例では、出力オフ時にスイッチング素子
25をオン状態とすることで、負荷R2の出力インピーダンスを低くして出力をローイン
ピーダンスに設定している(図5中網掛け部分)。
行う場合、図5に示すように、制御素子13は、スイッチング素子24にオンパルスを示
す制御信号S3を出力してスイッチング素子24を瞬時でオン状態とし、これと同時に、
スイッチング素子25にオフパルスを示す制御信号S4を出力してスイッチング素子25
を瞬時でオフ状態とする。このとき、得られる診断結果が、負荷R2の出力がオンであり
、電流検出回路20の状態がハイレベルであり、電圧検出回路21の状態がハイレベルで
ある場合に、ディジタル出力回路100Cが正常に動作していると判別できる(図5中色
塗り部分)。診断の判別は、コンピュータ等の情報処理装置により行うこともできるし、
制御素子13により行うこともできる。
ときに、スイッチング素子25をオン状態とすることで、チャンネル出力をローインピー
ダンス化することができる。これにより、従来のハイインピーダンス時に発生するチャン
ネルCH1,CH2間干渉による誤診断を防止することができる。また、上記第1の実施
の形態と同様に、診断後の出力波形のなまりを解消することができる。
第4の実施の形態のディジタル出力回路100Dは、短絡検出用の電流検出回路12,
22を備える点において上記第3の実施の形態のディジタル出力回路100Cと相違して
いる。なお、その他のディジタル出力回路100Dの構成は、上記第3の実施の形態のデ
ィジタル出力回路100Cの構成と同様であるため、共通の構成要素には同一の符号を付
し、詳細な説明は省略する。
図6は、第4の実施の形態に係るディジタル出力回路100Dの構成の一例を示してい
る。図6に示すように、ディジタル出力回路100Dは、電流検出回路10,12と電圧
検出回路11とスイッチング素子14,15とを有するチャンネルCH1と、電流検出回
路20,22と電圧検出回路21とスイッチング素子24,25とを有するチャンネルC
H2と、制御素子13とを備えている。
ング素子15と直列に接続され、チャンネルCH1,CH2間で発生した短絡電流を検出
する。チャンネルCH2の電流検出回路22は、負荷R2に並列に配置されると共にスイ
ッチング素子25と直列に接続され、チャンネルCH1,CH2間で発生した短絡電流を
検出する。
次に、短絡診断時におけるディジタル出力回路100Dの動作の一例について説明する
。
(1)チャンネルCH1の出力をオンとし、チャンネルCH2の出力をオフ(ローインピ
ーダンス)とした場合
図7(A)〜図7(C)は、チャンネルCH1=オン、チャンネルCH2=オフとした
場合の、各チャンネルにおける電流、電圧の状態を示している。チャンネルCH1の出力
をオンとし、チャンネルCH2の出力をオフとする通常時の場合、チャンネルCH1では
、出力をオンとするために、スイッチング素子14をオンすると共にスイッチング素子1
5をオフとするので、図7(A)に示すように、電流検出回路10の出力はハイレベルと
なり、電圧検出回路11の出力はハイレベルとなり、電流検出回路12の出力はローレベ
ルとなる。
ッチング素子24をオフすると共にスイッチング素子25をオンとするので、図7(A)
に示すように、電流検出回路20の出力はローレベルとなり、電圧検出回路21の出力は
ローレベルとなり、電流検出回路22の出力はローレベルとなる。
素子14をオフとし、スイッチング素子15をオンとするので、図7(B)に示すように
、電流検出回路10の出力はローレベルとなり、電圧検出回路11の出力はローレベルと
なり、電流検出回路12の出力はローレベルとなる。チャンネルCH2については、通常
時と同様の状態なので、各検出回路の状態は変化しない。
が発生した場合、図6(C)に示すように、チャンネルCH1では、電流検出回路10の
出力がハイレベルとなり、電圧検出回路11の出力がローレベルとなり、電流検出回路1
2の出力がローレベルとなる。これに対し、チャンネルCH2では、電流検出回路20の
出力がローレベルとなり、電圧検出回路21の出力がローレベルとなり、電流検出回路2
2の出力がハイレベルとなる。
2で検出される診断値(図7(A),図7(C)の網掛け部分)が通常時ではローレベル
であるが、短絡時ではハイレベルとなって相違していることが分かる。これは、チャンネ
ルCH1、CH2間で短絡が発生した場合、チャンネルCH1からの回り込み電流が短絡
箇所Stおよびスイッチング素子25を経由して電流検出回路22に流れ込み、通常時(
正常時)では検出されない電流が電流検出回路22により検出されるからである。したが
って、チャンネルCH2の電流検出回路22がハイレベルとなった場合には、パルス診断
を行うことなく、チャンネルCH1,CH2間で短絡による異常が発生したと判別できる
。
図8(A)〜図8(D)は、チャンネルCH1=オン、チャンネルCH2=オンとした
場合の、各チャンネルにおける電流、電圧の状態を示している。チャンネルCH1では、
出力をオンとするために、スイッチング素子14をオンすると共にスイッチング素子15
をオフとするので、図8(A)に示すように、電流検出回路10の出力はハイレベルとな
り、電圧検出回路11の出力はハイレベルとなり、電流検出回路12の出力はローレベル
となる。
共にスイッチング素子25をオフとするので、図8(A)に示すように、電流検出回路2
0の出力はハイレベルとなり、電圧検出回路21の出力はハイレベルとなり、電流検出回
路22の出力はローレベルとなる。
素子14をオフとし、スイッチング素子15をオンとするので、図8(B)に示すように
、電流検出回路10の出力はローレベルとなり、電圧検出回路11の出力はローレベルと
なり、電流検出回路12の出力はローレベルとなる。チャンネルCH2は、通常時と同様
の状態なので、各検出回路の状態は変化しない。
発生した場合、図8(C)に示すように、チャンネルCH1では、電流検出回路10の出
力がハイレベルとなり、電圧検出回路11の出力がハイレベルとなり、電流検出回路12
の出力がローレベルとなる。また、チャンネルCH2では、電流検出回路20の出力がハ
イレベルとなり、電圧検出回路21の出力がハイレベルとなり、電流検出回路22の出力
がローレベルとなる。
子14をオフとし、スイッチング素子15をオンとすると、チャンネルCH1では、電流
検出回路10の出力がローレベルとなり、電圧検出回路11の出力がローレベルとなり、
電流検出回路12の出力がハイレベルとなる。チャンネルCH2では、電流検出回路20
の出力がハイレベルとなり、電圧検出回路11の出力がローレベルとなり、電流検出回路
12の出力がローレベルとなる。
12で検出される診断値(図8(B),図8(D)の網掛け部分)が正常時と短絡時では
相違しており、チャンネルCH1の電流検出回路12では、チャンネルCH2からの回り
込み電流によりローレベルからハイレベルとなったことが分かる。これは、チャンネルC
H1、CH2間で短絡が発生した場合には、チャンネルCH2からの回り込み電流が短絡
箇所Stおよびスイッチング素子15を経由して電流検出回路12に流れ込み、通常時(
正常時)では検出されない電流が電流検出回路12により検出されるからである。したが
って、診断時にチャンネルCH1の電流検出回路12がハイレベルとなった場合には、チ
ャンネルCH1,CH2間で短絡による異常が発生したと判別できる。
出力もオフ(ローインピーダンス)とした場合
図9(A)〜図9(D)は、チャンネルCH1=オフ、チャンネルCH2=オフとした
場合の、各チャンネルにおける電流、電圧の状態を示している。チャンネルCH1では、
出力をオフ(ローインピーダンス)とするために、スイッチング素子14をオフすると共
にスイッチング素子15をオンとするので、図9(A)に示すように、電流検出回路10
の出力はローレベルとなり、電圧検出回路11の出力はローレベルとなり、電流検出回路
12の出力はローレベルとなる。
イッチング素子24をオフすると共にスイッチング素子25をオンとするので、図9(A
)に示すように、電流検出回路20の出力はローレベルとなり、電圧検出回路21の出力
はローレベルとなり、電流検出回路22の出力はローレベルとなる。
素子14をオンとし、スイッチング素子15をオフとするので、図9(B)に示すように
、電流検出回路10の出力はハイレベルとなり、電圧検出回路11の出力はハイレベルと
なり、電流検出回路12の出力はローレベルとなる。チャンネルCH2は、通常時と同様
の状態なので、各検出回路の状態は変化しない。
が発生した場合、図9(C)に示すように、チャンネルCH1では、電流検出回路10の
出力はローレベルとなり、電圧検出回路11の出力はローレベルとなり、電流検出回路1
2の出力はローレベルとなる。チャンネルCH2でも、電流検出回路20の出力はローレ
ベルとなり、電圧検出回路21の出力はローレベルとなり、電流検出回路22の出力はロ
ーレベルとなる。
14をオンとし、スイッチング素子15をオフとすると、図9(D)に示すように、チャ
ンネルCH1では、電流検出回路10の出力はハイレベルとなり、電圧検出回路11の出
力はローレベルとなり、電流検出回路12の出力はローレベルとなる。チャンネルCH2
では、電流検出回路20の出力はローレベルとなり、電圧検出回路21の出力はローレベ
ルとなり、電流検出回路22の出力はハイレベルとなる。
22で検出される診断値(図9(B),図9(D)の網掛け部分)が通常時(正常時)と
短絡時では相違しおり、チャンネルCH2の電流検出回路22では、チャンネルCH1か
らの回り込み電流によりローレベルからハイレベルとなったことが分かる。これは、チャ
ンネルCH1、CH2間で短絡が発生した場合には、チャンネルCH1からの回り込み電
流が短絡箇所Stおよびスイッチング素子25を経由して電流検出回路22に流れ込み、
通常時(正常時)では検出されない電流が電流検出回路22により検出されるからである
。したがって、診断時にチャンネルCH2の電流検出回路22がハイレベルとなった場合
には、チャンネルCH1,CH2間で短絡による異常が発生したと判別できる。
が発生したときに、チャンネルCH1,CH2間で発生した短絡を検出できると共に、さ
らに複数のチャンネルが存在する場合には干渉し合っているチャンネルについても判別す
ることができる。
旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
11,21 電圧検出回路
13 制御素子
14,15,24,25 スイッチング素子
100A,100B,100C,100D ディジタル出力回路
V1 電源
R1,R2 負荷
Claims (5)
- 電源から供給される電圧を2値の電圧レベルで第1の負荷に出力するディジタル出力回路において、
前記第1の負荷に並列に接続された電圧検出回路と、
一端が前記電源に接続され、他端が前記第1の負荷に接続された第1のスイッチング素子と、
前記第1の負荷に並列に接続されると共に、前記第1のスイッチング素子に直列に接続された第2のスイッチング素子と、
前記第1および第2のスイッチング素子のそれぞれに接続され、前記第1のスイッチング素子をオフ状態としたときに前記第2のスイッチング素子がオン状態となるように前記第1および前記第2のスイッチング素子を制御し、ディジタル出力回路の出力オフ時における前記第1の負荷の出力インピーダンスを低下させる制御部と
を備えることを特徴とするディジタル出力回路。 - 前記第2のスイッチング素子に直列に接続されると共に、前記第1の負荷と並列に接続された電流検出回路をさらに備える
ことを特徴とする請求項1に記載のディジタル出力回路。 - 前記制御部は、前記第1および第2のスイッチング素子のそれぞれを同時にオン状態として前記ディジタル出力回路の内部で短絡状態を模擬し、
前記電流検出回路は、前記制御部により模擬された前記ディジタル出力回路の内部の短絡状態を検出する
ことを特徴とする請求項2に記載のディジタル出力回路。 - 前記電源には第2の負荷が接続され、
一端が前記電源に接続され、他端が前記第2の負荷に接続された第3のスイッチング素子と、
前記第2の負荷に並列に接続されると共に、前記第3のスイッチング素子に直列に接続された第4のスイッチング素子とをさらに備え、
前記制御部は、前記第3および第4のスイッチング素子のそれぞれに接続され、前記第3のスイッチング素子をオフ状態としたときに前記第4のスイッチング素子がオン状態となるように前記第3および前記第4のスイッチング素子を制御する
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のディジタル出力回路。 - 前記第4のスイッチング素子に直列に接続されると共に、前記第2の負荷と並列に接続された電流検出回路をさらに備える
ことを特徴とする請求項4に記載のディジタル出力回路。
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