JP5740176B2 - 携帯型の錠前用キー挿入補助具 - Google Patents
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Description
(b)請求項2に記載の発明は、連結体の一例としての内筒体21の後端部に、少なくとも1以上の係合歯或いは被係合歯が形成され、一方、キー回転止用の係合部には、前記係合歯或いは被係合歯に嵌脱する被係合歯或いは係合歯が形成されているので、外筒体はキー回転止用の係合部51を介して内筒体21と一体的に成る。なお、連結体が棒状体又はこれに類似する類の場合には、その後端部に形成された1つ以上の係合歯或いは被係合歯がキー回転止用の係合部51に嵌合或いは係合する。
(c)請求項3に記載の発明は、キー回転止用の係合部51は、キー11を構成するシャフト16に外嵌合し、例えば鍔状の該係合部51の外周面に歯車状の係合歯51aが形成されているので、キー11と内筒体21は強固に結合する。
図1は発明の実施の環境を示す概略説明図である。また、図2は連結体(例えば内筒体)の先端面を錠前の鍵穴の周囲に押付ける前の概略説明図である。
図1及び図2に於いて、Xは錠前、aは錠前の鍵穴、bは鍵穴の周囲(前面)、Yは扉、そして、Zは、本発明の携帯型の錠前用キー挿入補助具(以下、「キー挿入補助具」という。)である。
錠前Xの鍵穴aは、水平方向又は垂直方向のいずれであっても良い。また鍵穴aの形状は、例えばブレード部分と称される差込み部分の両側縁部分に刻み状の鍵溝を有するもの、又はブランキーと称される平坦面に幾何学的溝、逆円錐台状窪み等を有するものがそれぞれ挿入可能なものであれば良い。図7、図11等で示すように、本実施形態のキーはブランキーと称されるものなので、錠前Xの鍵穴aは、例えば単純な水平方向の穴である。
図3は図2の3−3線端面図である。図3で示すように、キー挿入補助具Zは、連結体の一例としての内筒体21と、該内筒体に外嵌合する外筒体1とを備えている。そして、ハッチングで示したキー11は、内筒体21の内部空間22の略中央部に位置している。内筒体21と外筒体1は共に円筒状に形成され、本実施形態では、案内手段の一方を構成する複数個の係合突起23、23はパイプ状内筒体21の外周壁の左右に一対設けられ、一方、案内手段の他方を構成する係合溝3、3は、外筒体1の内周壁の左右部位に長さ方向に沿って一対形成されている。内筒体21の前記係合突起23、23は外筒体1の前記係合溝3、3に係合しているから、内筒体21は外筒体1に案内手段23、3を介して非回転の状態でかつ後退動可能に嵌合していることに成る。
図4は図2の4−4線端面図である。図4で示すように、短筒状のキーガイド7は、キー挿入補助具Zの中央部に相当する中央穴12に単数又は複数(本実施形態)の螺旋状案内溝8、8を有し、これらの螺旋状案内溝8、8には、キー11の後端部外周壁に突設した単数又は複数(本実施形態)の小突起13、13が係合している。
連結体の一例としての内筒体21は、図2で示すように、初期状態では、連結体用復帰バネ41のバネ力により外筒体1の先端開口4から突出すると共に、キー1の後端部寄りの部位に固定的に設けられた係合部51及び小突起13、13を有する後端部を除き、キー1の差込み部分を覆う。付言すると、内筒体21は、初期状態の時、外筒体1の先端開口4から外れないように、例えば後端部側の外周壁にフランジ状の当接部分24を有し、該当接部分24は外筒体1のストッパ部分5に圧接している。
図5はキー回転止用の係合部51、連結体用復帰バネ41等の要部を示す説明図である。この図に於いて、41は連結体用復帰バネで、この連結体用復帰バネ41は内筒体21の後端部内面21aとキーガイド7の先端部内面7bとの間に嵌挿されている。
そして、本実施形態では、例えばキー11の中央部或いは後端部寄りの部位にキー回転止用の係合部51が固定的に外嵌合し、該係合部51は楕円或いは環状の形態であり、その外周に単数又は複数の係合歯51aが形成されている。なお、係合部51は、その中心部に非真円或いは角形状の嵌合孔を有している。
キー用復帰バネ31は、例えば図6で示すように、キーガイド7の中央孔12を形成する外筒体1の後壁(実施形態によっては蓋体)の内面とキー11の後端面の間に介在し、キー11を常に突出する方向に付勢している。このキー用復帰バネ31の付勢力は、前方に位置している連結体用復帰バネ41のそれよりも強く設定されている。キー用復帰バネ31並びに連結体用復帰バネ41の線径、巻き数、強さ等は、キー11の回転後退、内筒体21の後退動等を考慮して適宜に設定される事項である。
ここで、図9を参照にして、キー11、外筒体1等の実施化レベルの構成を説明する。まず15は、キー11を構成するシャフトで、このシャフト15の角軸部に歯車状の係合部51が固定的に外嵌合している。16は差込み部分を有するキー本体で、このキー本体16の後端部は、キー押え部材としてのやや肉厚状固定平板17及び複数個の固着具18を介して前記シャフト15の先端部側に固定されている。シャフト15の後端部には、複数の小突起(係合部)13が設けられ、これらの小突起13は、前述したように、キーガイド7の中央孔12の内周壁に形成した2本の螺旋状案内溝8、8にそれぞれ係合している。
図1、図2等で示すように、初期位置(携帯時の通常位置)では、内筒体21は自己の復帰バネ41のバネ力により、外筒体1の先端開口4から突出している。また、キー(キー本体16)11も自己の復帰バネ31のバネ力により、外筒体1の先端開口4から突出しているものの、実施形態のものは略(おおよそ)全体が内筒体21に覆われ、内筒体21の先端面とキー(キー本体16)11の差込み部分の先端面は、略同一位置である。
図13は内筒体21の後端部がキー11の係合部51に外嵌合する説明図である(第2段階)。この第2段階では、図14で示すように、キー11の差込み部分の先端面が鍵穴a縁部分に圧接しながら回転し、キー11の角度と鍵穴aの角度が完全一致する状態となり、キー11の差込み部分が鍵穴aに入り込む。
Claims (3)
- 外筒体にキーガイドを介して後退かつ回転可能に支持されたキーと、外筒体に案内手段を介して非回転の状態で後退動可能に係合しかつ該外筒体の先端開口から突出する筒状又は棒状のいずれかである連結体と、キーを常に突出方向へ付勢するキー用復帰バネと、連結体を常に突出方向へ付勢する連結体用復帰バネとを備え、さらに、前記キーの後端部側にキー回転止用の係合部を設け、鍵穴に前記キーを挿入する際、外筒体を持ってキーの差込み部分を前記鍵穴に交差状態に圧接すると、該キーは前記キーガイドを介して回転して前記差込み部分が錠前の鍵穴と一致し、その後、前記連結体が錠前の鍵穴の周囲の少なくとも一部に押付けられながら所定位置まで後退すると共に前記差込み部分が前記鍵穴に完全に入り込んだ際に、該連結体の係合後端部がキーの係合部に係合して外筒体と連結体とキーがそれぞれ一体的に結合する携帯型の錠前用キー挿入補助具。
- 請求項1に於いて、連結体の係合後端部には、少なくとも1以上の係合歯或いは被係合歯が形成され、一方、キー回転止用の係合部には、前記係合歯或いは被係合歯に嵌脱する被係合歯或いは係合歯が形成されていることを特徴とする携帯型の錠前用キー挿入補助具。
- 請求項1又は請求項2に於いて、キー回転止用の係合部は、キーを構成するシャフトに半径外方向に鍔状に設けられ、該係合部の外周面には歯車状の係合歯が形成されていることを特徴とする携帯型の錠前用キー挿入補助具。
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