(本開示に係る一態様を発明するに至った経緯)
上記のように、電子機器のディスプレイは、必ずしもテレビ装置、スマートフォン、タブレット端末のような広い画面面積を有するものばかりではない。例えば、腕時計型の電子機器等でも、多数のプログラムを搭載した多機能なものが提案されているが、このような電子機器では搭載できるディスプレイの画面面積が限られている。特許文献1に記載された先行技術は、実行されているプログラムの実行画像と、選択可能なプログラムの一覧とをスマートフォンの1つの画面に収めるものであるが、画面面積が更に切り詰められた電子機器のディスプレイを対象にする場合、ディスプレイにおける個々のプログラムの表示内容が小さく見にくいものになりがちとなる。これでは、プログラムの実行画像の視認性が考慮されているとはいえない。
かといって、複数のプログラムのうち、実行対象となる1つのものをディスプレイに割り当て、その1つのプログラムの実行画像のみをディスプレイに表示させるのでは、選択可能な他のプログラムがユーザに提示されることはなく、他のプログラムの選択性が確保されているとはいえない。
以上により、本発明者らは、以下の本開示に係る各態様を想到するに至った。
即ち、本開示の一態様である電子機器は、長尺形状であって、第1表示領域とこの第1表示領域と前記長尺形状の長手方向につらなり前記第1表示領域より表示面の幅が狭い第2表示領域とを有するタッチパネル式ディスプレイと、複数のプログラムが格納されるメモリと、前記メモリに格納される複数のプログラムの各々の実行を制御し、前記ディスプレイの表示を制御するプロセッサと、を備え、前記ディスプレイは、前記複数のプログラムの中の第1プログラムの実行により生成される第1表示画像を前記第1表示領域に表示し、前記複数のプログラムの中の前記第1プログラム以外の第2プログラムを示す第1アイコン画像を前記第2表示領域に示し、前記第1表示画像の表示面積は前記第1アイコン画像の表示面積より大きく、前記プロセッサは、前記第2表示領域において前記第1アイコン画像への接触を検知し、前記第1アイコン画像への接触が前記第1表示領域へ向かう方向に移動することを検知したとき、前記第2プログラムの実行により生成される第2表示画像を前記第1表示領域に表示させる。
本態様によると、長尺形状であって、第1表示領域とこの第1表示領域と前記長尺形状の長手方向につらなり前記第1表示領域より表示面の幅が狭い第2表示領域とを有するディスプレイを用いている。かかる表示領域が制約されたディスプレイを用いた場合でも、前記第1表示領域には、前記複数のプログラムの中の第1プログラムの実行により生成される第1表示画像を表示させ、一方、前記第2表示領域には、前記複数のプログラムの中の前記第1プログラム以外の第2プログラムを示す第1アイコン画像を表示させる。そのため、表示領域が制約されたディスプレイを用いつつも、前記第1プログラムに対応する前記第1表示画像を表示するのみならず、前記第2プログラムに対応する前記第1アイコン画像をも表示するので、前記メモリに複数のプログラムが格納されていることを前記電子機器のユーザに示すことができる。
また、前記第1アイコン画像への接触が前記第1表示領域へ向かう方向に移動することを検知することにより、前記第1アイコン画像の表示を単に移動させるのではなく、前記第2プログラムの実行により生成される前記第2表示画像を前記第1表示領域に表示させるので、前記ディスプレイに前記第2プログラムを実行するための操作ボタンなどを表示させる必要がなくなる。即ち、前記第1アイコン画像への接触を前記第1表示領域へ向かう方向に移動させるだけで、前記第2表示画像を前記第1表示領域に表示させることになる。その結果、表示領域が制約されたディスプレイの表示面を最大限に有効活用できる。
以下、本開示の各態様である電子機器の実施の形態について、図を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本開示の第1実施形態に係る電子機器のハードウェア構成を示す図である。本図に示す電子機器は、ディスプレイ101、制御部11、メモリ12、グラフィックコントローラ13、VRAM14、センサユニット15、GPSユニット16、入力デバイス17、及び通信部18を備える。
ディスプレイ101は、有機ELディスプレイである。その表示面は、図3Aに示すように長尺形状を成しており、図中のY−Y´により示す長手方向に並ぶ第1領域201と第2領域202とから構成される。表示面内で長手方向と直交するX−X´方向における表示面の幅は、第1領域201と第2領域202とで異なっており、第2領域202の幅は、第1領域201のうちもっとも幅狭になっている部分の幅以下である。
制御部11は、CPUなどのプロセッサ、RAMを有し、メモリ12に記録された制御プログラムをCPUにおいて実行することにより、電子機器の動作を制御する機能を実現する。制御プログラムの実行により制御部11において実現される機能には、アプリケーションプログラムの実行に関する制御機能、およびディスプレイ101の表示に関する制御機能がある。これらの機能は、単一のプロセッサにおいて全てを実現してもよいし、複数のプロセッサにおいて、それぞれ異なる機能を実現してもよい。図2は、プログラム実行制御機能、および表示制御機能をそれぞれ異なるプロセッサにより実現するマルチプロセッサ構成を示す図である。プロセッサ103において実現するプログラム実行制御は、例えば、複数のアプリケーションプログラムのうち1つのものをメインプログラムとして特定し、他のものをサブプログラムとして特定し、メインプログラムを実行、サブプログラムを停止する処理を含む。プロセッサ104において実現する表示制御は、例えば、ディスプレイ101に表示するための画像データを生成し、生成した画像データをVRAM14に書き込む処理を含む。
メモリ12は、不揮発性メモリであり、電子機器のOSである制御プログラム、複数のアプリケーションプログラム(以下、単に「プログラム」とする)、およびそれぞれのプログラムと同じIDで管理されるアイコン画像が記録されている。本実施の形態では、A〜EのIDで管理される5つのプログラム(プログラムA〜E)がメモリ12に記録されている。
グラフィックコントローラ13は、制御部11がVRAM14に書き込んだ画像データを定期的に読み出し、映像信号を生成してディスプレイ101に出力する。
VRAM14は、ディスプレイ101に表示する画像データが書き込まれる記録領域を有する。
センサユニット15は、温度センサ、気圧センサ等からなる。センサユニット15の各センサにより得られるセンシングデータ、GPSユニット16により得られるGPSデータ、および入力デバイス17により得られるユーザ操作データは、制御部11におけるプログラムの実行に利用することができる。
通信部18は、機器間モバイル通信の通信方式(方式Aという)による1対1のデータ伝送を行う第1通信部、特定小電力無線通信の通信方式(方式B)による1対Nのデータ伝送を行う第2通信部を含む。方式Aは、スマートフォンやiフォンといった携帯端末装置と、機器間通信を行うもので、例えばBluetooth(登録商標)通信が該当する。方式Bは、一個の情報処理装置と、N個のリストバンド電子機器とで1対N通信を行うためのものである。電子機器における通信制御プログラムは、起動しているプログラムからの指示に応じて、これらの方式A、方式Bの何れかを指定し、通信部にデータ伝送を命じる。電子機器により起動され、プログラムアイコンが第2領域に表示されているプログラムの中に、スポーツウォッチ機能をもつものが存在するものとする。かかるプログラムは、ユーザからタイムカウントが命じられた場合、カウント処理を開始し、その後、間欠的に、測定値であるデータをユーザのIDに対応付けて、情報処理装置、携帯端末に送信する。これらの情報処理装置、携帯端末は、測定値であるデータを受信してユーザ毎に分類する。これによりユーザ毎のスコアを管理することができる。
以上の間欠的なデータ伝送を実行している際、通信制御プログラムは、第1領域の下端に実行しているデータ伝送を視覚化するためのステータス表示を行ってもよい。このステータス表示は、方式Aのインディケータ、方式Bのインディケータを含み、実行中の通信が方式Aであるか、方式Bであるか、方式A/方式Bの双方であるかを示すようになっている。これらのインディケータは、通信方式の方式名を示す文字列表示、ロゴ表示、電池残量表示、電波強度表示、使用周波数表示によって構成される。ユーザは、方式Aインディケータ、及び/又は、方式Bインディケータを構成する文字列表示、ロゴ表示、電池残量表示、電波強度表示、使用周波数表示を参照することで、バッググラウンドでどのようなデータ伝送が実行されているかを把握することができる。
以上が、本実施の形態に係る電子機器のハードウェア構成についての説明である。次に、ディスプレイ101の表示態様について説明する。
図3Aは、本開示の第1の実施の形態に係る電子機器が備えるディスプレイ101を平面視した場合の、ディスプレイ101の形状及び表示態様の一例を示す図である。図3Aにおいて、105は、ディスプレイ101を保持する筐体である。ディスプレイ101の第1表示領域201(以下、単に「第1領域201」とする)には、メインプログラムとして特定されたプログラムAに対応する画像203が表示されている。第2表示領域202(以下、単に「第2領域202」とする)には、サブプログラムとして特定された複数のプログラムB〜Eにそれぞれ対応する画像204〜207が、表示面の長手方向に並べて表示されている。
ここで、第1領域201に表示されるメインプログラムとして特定されたプログラムAに対応する画像とは、例えば、そのプログラムAが実行されることで生成される情報を視覚化したものであり、すなわち、プログラムAの実行により生成される表示画像である。また、第2領域202に表示されるサブプログラムとして特定された複数のプログラムB〜Eに対応する画像とは、例えば、それぞれプログラムB〜Eの情報を示すアイコン画像である。
このような表示態様の実現のために、VRAM14は、図4の(a)に示すように、第1領域201に描画すべき画像データが格納される記録領域0、および第2領域202に描画すべき画像データが格納される記録領域1、2、3、4を有する。グラフィックコントローラ13は、VRAMの記録領域1〜4を構成するL0からL1までのラインでは、a0からa1までのアドレスに格納されたデータを読み出して、読み出したデータから第2領域202に表示する映像信号を生成する。グラフィックコントローラ13は、記録領域0に対応するL1+1からL2までのラインでは、a0からa2までのアドレスに格納されたデータを読み出して、読み出したデータから第1領域201に表示する映像信号を生成する。
また、複数のプログラムとそれぞれのアイコン画像とは、共通のIDにより管理されており、図4の(b)に示す配置テーブルにより、そのIDがVRAM14の記録領域に対応付けられている。具体的には、配置テーブルはメモリ12に格納されており、VRAM14の記録領域0〜4にそれぞれ対応するP0〜P4の項目に、5つプログラムIDが登録される。プロセッサ103において実現されるプログラム実行制御では、この配置テーブルからP0に登録されたIDを取得することで、そのIDによりメインプログラムとなるプログラムを特定することができる。また、配置テーブルからP1〜4に登録されたIDを取得することで、そのIDによりサブプログラムとなるプログラムを特定することができる。
図4(b)に示す例では、図3Aに示す表示態様に対応して、P0〜P4の項目にそれぞれA〜EのプログラムIDが登録されている。
ここで、本実施の形態におけるプログラムA〜Eの具体例について説明する。
AのIDで管理されるプログラムAは、天気予測に関するプログラムである。プログラムAの実行により生成される画像とは、例えば、温度センサおよび気圧センサにより得られるセンシングデータを用いた天気予測の内容を示す画像である。プログラムAの情報を示すアイコン画像は、例えば、天気を概念化した太陽を表す記号である。
プログラムBは、ジョギング中に使用することで走行距離等の管理に用いるプログラムである。プログラムBの実行により生成される画像とは、例えば、GPSデータを用いて計測した走行時間、走行距離等を示す画像である。プログラムBの情報を示すアイコン画像は、例えば、ジョギング中の人物を概念化した記号である。
プログラムCは、時計に関するプログラムである。プログラムCの実行により生成される画像とは、例えば、現在の時刻を示す画像である。プログラムCの情報を示すアイコン画像は、例えば、時計を概念化した記号である。
プログラムDは、個人情報の管理に用いるプログラムである。プログラムDの実行により生成される画像とは、例えば、個人の顔写真やプロフィールを示す画像である。プログラムDの情報を示すアイコン画像は、例えば、人物の胸像を概念化した記号である。
プログラムEは、音楽再生に関するプログラムである。プログラムEの実行により生成される画像とは、例えば、音楽の再生、早送り、巻き戻しなどを操作するボタンを示す記号である。プログラムEの情報を示すアイコン画像は、例えば、ヘッドフォンを概念化した記号である。なお、このプログラムEの場合、プログラムを実行することで、単に画像が表示されるだけでなく、音楽を再生して、音声を出力することも可能である。その場合、電子機器には、スピーカーが搭載されているか、または、イヤホンジャックが搭載されている。
上記に示したプログラムの例以外にも、電子機器に通信機能を搭載して、外部端末との間で通話をするためのプログラムや、電子メール等のテキストデータによる通信を行なうためのプログラムを搭載することも可能である。
次に、電子機器の電源投入時に制御部11により実行される起動処理において、画像の表示がどのように組み込まれるかを、図5を用いて説明する。
起動処理において制御部11の各プロセッサは、メモリ12から制御プログラムをロードし、制御プログラムのカーネルを起動する(ステップS111)。起動したカーネルの制御によってプロセッサ103は、VRAM14の記録領域番号を示す変数yを4に初期化し(ステップS112)する。その後はカーネルの制御により、ステップS113〜116のループ処理が実行される。
ループ処理ではまず、プロセッサ103が、メモリ12に格納されている配置テーブルからPyの項目に登録されているIDを取得する(ステップS113)。このステップS113の処理は、y=4〜1の場合に配置テーブルのP4〜P1に登録されたIDを取得することで、取得したIDにより管理されたプログラムをサブプログラムとして特定する処理となる。また、y=0の場合にステップS113の処理は、配置テーブルのP0に登録されたIDを取得することで、取得したIDにより管理されたプログラムをメインプログラムとして特定する処理となる。
ステップS113の後に、変数yが0、即ち処理対象が記録領域0であるかが判定される(ステップS114)。変数yが0でなければ(ステップS114:No)、プロセッサ104は、ステップS113で取得されたIDに対応するアイコン画像をメモリ12から読み出し、VRAM14の記録領域yに展開する(ステップS115)。その後、変数yをディクリメントしてステップS113から処理を繰り返す。
ステップS114の判定において変数yが0であるなら(ステップS114:Yes)、プロセッサ103は、ステップS113で取得したIDに対応するプログラムを実行し(ステップS117)、プロセッサ104はこのプログラムの実行により生成される情報を視覚化した画像を生成して、生成した画像をVRAM14の記録領域0に書き込む(ステップS118)。以上の手順により起動処理が終了し、VRAM14が保持する画像データに基づいて、ディスプレイ101の表示がなされる。
次に、本開示の第1の実施の形態に係る電子機器による具体的な表示処理について、図6を用いて説明する。図6は、第1の実施の形態に係る電子機器による表示処理を示すフローチャート図である。
まず、プログラムの実行を制御するプロセッサ103は、メモリ12に格納されているプログラムA〜Eを読み出し、配置テーブルを参照して、そのうちの1つであるプログラムAをメインプログラムと特定し、その他のプログラムB〜Eをサブプログラムと特定する(ステップS101)。
メインプログラムおよびサブプログラムが特定された後、ディスプレイの表示を制御するプロセッサ104は、メインプログラムとして特定されたプログラムAに対応する画像203をディスプレイ101の第1領域201に表示し、サブプログラムとして特定されたプログラムB〜Eにそれぞれ対応する複数の画像204〜207を、ディスプレイ101の第2領域202に長手方向(Y−Y´方向)に並べて表示する(ステップS102)。このとき画像204〜207は、第2領域202の第1領域201に近い側から他端側へ向かって、配置テーブルのP1〜P4にIDが登録された順番で配列するように表示される。この結果、ディスプレイ101には図3Aに示す表示がなされる。
なお、本実施の形態では、メインプログラムとして特定すべきプログラムが予め配置テーブルに設定されており、その設定にしたがってプロセッサ103がプログラムAをメインプログラムとして特定する例を示したが、メインプログラムとしてプログラムAを選択する方法としては、入力デバイス17を介してユーザが電子機器を操作して選択する方法を用いてもよい。
また、本実施の形態では、サブプログラムとして特定されたプログラムB〜Eに対応する画像を、第2領域202においてYからY´に向かってE、D、C、Bの順で長手方向に並べて表示する例を示したが、第2領域202における画像の並び順は必ずしも、予め電子機器に格納された配置テーブルにおいてIDが設定されている順番である必要はない。例えば、第2領域202における画像の並び順をランダムに設定するよう電子機器を構成してもよい。ユーザが電子機器を操作することにより並び順を任意に設定するよう構成してもよい。あるいは第2領域202の第1領域201に近い側から他端側へ向かって、対応するプログラムのIDが降順、若しくは昇順に配列するように、プロセッサ104がプログラムB〜Eに対応する画像を並べて表示するよう制御する構成であってもよい。
また、ステップS101とステップS102の処理を、それぞれプロセッサ103とプロセッサ104とにより別々に実行する例を示したが、これに限定されるものではなく、1つのプロセッサにより全ての処理を実行するように電子機器を構成することも可能である。また、ステップS101とステップS102の処理との少なくとも一方に複数のプロセッサを用い、3つ以上のプロセッサによりこれらの処理を実行するように電子機器を構成することも可能である。
(まとめ)
以上の通り説明した本開示の第1の実施の形態に係る電子機器では、幅の広い第1領域と幅の狭い第2領域を有する非矩形の異型ディスプレイにおいて、メインプログラムとして特定されるプログラムの実行により生成される画像を第1領域に表示させることにより、メインプログラムの実行画像の視認性が高まる。また、第2領域にサブプログラムとして特定される複数のプログラムのアイコン画像を表することで、サブプログラムを把握しやすく、メインプログラムとサブプログラムの切り換えに関する操作性が高まる。
なお、図3Aにおいて第2領域202に表示されている画像は、サブプログラムとして特定されたプログラムB〜Eに対応する画像204〜207の4つであるが、第2領域202に表示する画像は4に限らず、それより少なくても構わず、または、それより多くても構わない。例えば、3つのサブプログラムに対応する3つのアイコン画像を、第2領域において長手方向に並べて表示するよう電子機器を構成してもよい。あるいは5つのサブプログラムに対応する5つのアイコン画像を、第2領域において長手方向に並べて表示するよう電子機器を構成してもよい。
また、図3Aにおいて、第1領域201と第2領域202がそれぞれ矩形形状であるディスプレイ101を例示したが、ディスプレイの形状は、必ずしもこの形状に限定されるものではない。例えば、第1領域201と第2領域202との少なくとも一方が、頂点が90度以外の角度をなす五角形以上の多角形であってもよい。あるいは、ディスプレイの形状は、少なくとも1つの角部を直角ではなく曲線状に形成したものであってもよい。
また、図3Aにおいて、第1領域201と第2領域202とは、右側の辺が同一直線上に揃っており、第1領域201の左側の辺が第2領域202の左側の辺の延長線上よりも外側に突出した形状となっているが、ディスプレイの形状は、これに限定されるものではない。例えば、ディスプレイの形状は、図3Aに図示した形状と左右対称なものであってもよい。あるいは、ディスプレイの形状は、第1領域201の左右両側の辺が、ともに第2領域202の左右両側の辺の延長線上より外側に突出した形状であってもよい。
(変形例)
図3Bを参照して、第1の実施の形態の変形例1に係る電子機器に関して、ディスプレイの形状及び表示態様について説明する。図3Bは、変形例1に係る電子機器が備えるディスプレイを平面視した場合のディスプレイの形状及び表示態様の一例を示す図である。図3Bにおいて、図3Aに示したものと同じ構成要素については同じ符号を付してその説明を省略し、図3Aと異なる特徴部分についてのみ説明する。
図3Bでは、第1領域201aの形状が、図3Aの第1領域201とは異なることを特徴とする。第1領域201aのうち、第2領域202と接する部分201bは、その第2領域202側の端において、幅が第2領域202と同じである。そして、長手方向のYからY´に向かって、すなわち、第2領域側から遠ざかる方向に向かって、部分201bの幅は徐々に増加して行く。この変形例1では、ディスプレイ101の表示面を平面視した場合において、第1領域201aの一部である部分201bの左側の辺が曲線状となっている。ディスプレイ101を、このような形状とすることで、第1領域201aと第2領域202とを滑らかに繋ぐことが可能になる。
なお、図3Bにおいて、幅が漸次拡大する部分201bは、第1領域201aの一方の辺が外側に拡がる形状であるが、もう一方の辺も外側に拡がる形状とすることも可能である。また、部分201bの左側の辺は、曲線状で外側に拡がる形状であるが、その辺の形状は曲線状に限定されるものではなく、直線状で外側に拡がる形状にすることも可能である。
続いて変形例1におけるディスプレイでの表示態様について説明する。変形例1におけるディスプレイの表示態様は、図3Bに示すように、メインプログラムとして特定されているプログラムAに対応する画像203aとして、プログラムAの実行により生成される画像のみではなく、プログラムAと同じIDで管理されるアイコン画像も、第1領域201aに表示される。この表示態様では、幅が漸次拡大する部分201bにアイコン画像が表示され、幅が一定である第1領域201aの残りの部分に、プログラムAの実行により生成される画像が表示される。
次に、図3Cを参照して、第1の実施の形態の変形例2に係る電子機器に関して、ディスプレイの形状及び表示態様について説明する。図3Cは、変形例2に係る電子機器が備えるディスプレイを平面視した場合のディスプレイの形状及び表示態様の一例を示す図である。図3Cにおいて、図3Aに示したものと同じ構成要素については同じ符号を付してその説明を省略し、図3Aと異なる特徴部分についてのみ説明する。
図3Cに示す変形例2では、サブプログラムとして特定されたプログラムに対応する画像を表示する領域が、第2領域202aと、第2領域202bとの2つの部分からなることを特徴とする。ディスプレイ101は、長手方向のYからY´に向かって並ぶ第2領域202a、第1領域201、および第2領域202bから構成される。すなわち、第1領域201が第2領域202aと第2領域202bとの間に位置する。そして、第2領域202aの幅および第2領域202bの幅は、第1領域201の幅よりも狭い。第2領域202aの幅と第2領域202bの幅は、同じとすることも可能であるし、いずれか一方の幅を広くすることも可能である。
続いて変形例2おけるディスプレイでの表示態様について説明する。変形例2におけるディスプレイの表示態様では、サブプログラムとして特定された複数のプログラムに対応する複数のアイコン画像を、第2領域202aと第2領域202bとに分けて表示する。図3Cに示す例では、第2領域202aにサブプログラムとして特定されたプログラムB〜Dに対応する画像204〜206が表示され、第2領域202bにサブプログラムとして特定されたプログラムEに対応する画像207が表示されている。
なお、図3Cでは、サブプログラムとして特定された4つのプログラムに対応する4つのアイコン画像のうち、3つを第2領域202aに表示し、1つのみを第2領域202bに表示する例を示しているが、第2領域202bに表示するサブプログラムに対応するアイコン画像の数は1つに限定されない。第2領域202bには、サブプログラムとして特定されたプログラムに対応するアイコン画像を、複数個表示するよう構成することも可能である。その場合、第2領域202bに表示されるサブプログラムとして特定された複数のプログラムに対応する複数のアイコン画像は、ディスプレイ101の表示面の長手方向(Y−Y´方向)に並べて表示される。
次に、図3Dを参照して、第1の実施の形態の変形例3に係る電子機器に関して、ディスプレイの形状及び表示態様について説明する。図3Dは、変形例3に係る電子機器が備えるディスプレイを平面視した場合のディスプレイの形状及び表示態様の一例を示す図である。図3Dにおいて、図3Bに示したものと同じ構成要素については同じ符号を付してその説明を省略し、図3Bと異なる特徴部分についてのみ説明する。
図3Dに示す変形例3において、ディスプレイ101の形状は、図3Bに示す変形例1と同じであるが、第1領域201における表示態様が図3Bに示す変形例1と相違する。
変形例3におけるディスプレイの表示態様が、図3Bに示す例と相違するのは、第1領域201において第2領域202と接する側とは反対側の端に、ステータス表示部211を有することである。
ステータス表示部211は、通信部18を介して間欠的なデータ伝送を実行している際に、通信制御プログラムが実行しているデータ伝送を視覚化するためのステータス表示を行う領域である。ステータス表示部211は、方式Aのインディケータ211a、方式Bのインディケータ211bを含み、実行中の通信が方式Aであるか、方式Bであるか、方式A/方式Bの双方であるかを示すようになっている。これらのインディケータは、通信方式の方式名を示す文字列表示、ロゴ表示、電池残量表示、電波強度表示、使用周波数表示によって構成される。
変形例1乃至変形例3として説明した図3B、図3C、図3Dの例と図3Aに示した例とで共通するディスプレイの形状の特徴は、表示面を平面視した場合において、第1領域と第2領域とが長手方向(Y−Y´方向)に並んで配置され、表示面内で長手方向(Y−Y´方向)と直交する方向(X−X´方向)における幅が第1領域と第2領域とで異なり、特に、第2領域の幅が、第1領域のうち最も幅狭になっている部分の幅以下であるという点である。
また、変形例1乃至変形例3として説明した図3B、図3C、図3Dの例と図3Aに示した例とで共通する表示態様の特徴は、メインプログラムとして特定されたプログラムに対応する画像が、第1領域に表示され、メインプログラム以外のプログラムであるサブプログラムとして特定された複数のプログラムに対応する複数の画像が、第2領域において長手方向(Y−Y´方向)に並べて表示されるという点である。
次に、図3Eを参照して、第1の実施の形態の変形例4に係る電子機器に関して、ディスプレイの形状について説明する。図3Eは、変形例4に係る電子機器が備えるディスプレイを平面視した場合のディスプレイの形状及び表示態様の一例を示す図である。図3Eにおいて、図3Bに示したものと同じ構成要素については同じ符号を付してその説明を省略し、図3Bと異なる特徴部分についてのみ説明する。
図3Eに示す変形例4は、ディスプレイ101の長手方向と直交するX−X´方向における幅が、第1領域201と第2領域202とで同一であることを特徴とする。変形例4におけるディスプレイの表示態様は、図3Bに示す変形例2でのディスプレイの表示態様と同一である。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態では、電子機器を操作することにより、サブプログラムのうち何れかを、新たなメインプログラムに切り換えることができる構成について説明する。図7は、第2の実施の形態に係る電子機器の構成を示す図である。図7に示す構成は、図2に示すものと比較して、筐体105に保持される構成として、タッチパネル106、およびプロセッサ107を追加した構成である。図7において、図2に示すものと同じ構成要素については同じ符号を付してその説明を省略し、図2と異なる特徴部分についてのみ説明する。
タッチパネル106は、指やスタイラス等の対象物によるディスプレイ101の表示面へのタッチ操作を検出する。タッチパネル106によるタッチ操作の検出方式としては、静電容量方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式等を適用することが可能である。
プロセッサ107は、制御プログラムの実行により、タッチパネル106によるタッチ操作の検出結果に基づいて、タッチ位置およびその変化を検出する機能を実現する。
第2の実施の形態ではさらに、プロセッサ103およびプロセッサ104において制御プログラムを実行することにより実現される機能として、第1の実施の形態で説明した機能に加えて他の機能が追加されている。
プロセッサ104において実現する表示制御機能には、タッチパネル106によるタッチ操作の検出に応じて、第2領域202に表示されている複数のアイコン画像のうちいずれかを、第1領域201に移動するようディスプレイの表示を制御する画像移動制御が追加されている。画像移動制御における画像の移動は、VRAM14が保持する画像データをVRAM14の記録領域内で移動させることで実現できる。例えば、ディスプレイの表示が長手方向、または幅方向の何れかにスクロールするように画像を移動させるには、VRAM14が保持する画像データを、1ラインずつ、もしくは複数ラインずつスクロール方向にシフトさせる処理を繰り返す。
プロセッサ103において実現するプログラム実行制御機能には、メインプログラム切換処理として、アイコン画像が第2領域202に表示されていたプログラムのうちの何れかを、タッチパネル106によるタッチ操作の検出に応じて、新たなメインプログラムに特定することで、メインプログラムを切り替える機能が追加されている。メインプログラム切換処理では、画像移動制御において第1領域に移動させる画像に対応するプログラムを、新たなメインプログラムに特定するプログラムとすることで、画像移動制御を行った後のディスプレイの表示と、切り換え後の新たなメインプログラムとの対応をとることができる。
メインプログラムを切り換えるための具体的なタッチ操作と、ディスプレイ101における表示変化の態様については様々な例が考えられる。以下に、タッチ操作の具体例として、「フリック」、「ドラッグ」、「タップ」、「ロングタップ」、「ダブルタップ」による操作を説明する。
なお、「フリック」とは画面上を対象物ではらう操作であり、「ドラッグ」とは対象物で画面上を押さえたまま、対象物を移動する操作であり、「タップ」とは、画面上を対象物で軽くたたく操作を意味する。「ロングタップ」とは、画面上を対象物で所定の時間を超えて長く触る操作を意味する。「ダブルタップ」とは、画面上を対象物で素早く2回軽くたたく操作を意味する。
(1)フリック操作−1
タッチ操作の1つであるフリック操作による、メインプログラムの切り換えとディスプレイ101における表示変化の態様について、図8〜図10を用いて説明する。
図8A〜図8Gは、ディスプレイを平面視した場合の、フリック操作によるディスプレイの表示変化の態様と、メインプログラムの切り換えが行なわれるまでの遷移を示す図である。基本的な構成は、図3Bと同様であり、各符号の説明は省略する。
図9は、フリック操作による処理を示すフローチャート図である。図9に示すフローチャート図を用いて、フリック操作による処理を説明する。
まず、初期状態においては、第1の実施の形態にて説明した処理により、ディスプレイ101の第1領域201には、メインプログラムとして特定されたプログラムAに対応する画像203が表示され、第2領域202には、サブプログラムとして特定された複数のプログラムB〜Eに対応する画像204〜207が、長手方向に並んで表示されている。
ここで、図8Aに示すように、ユーザがディスプレイ101の画面上、すなわち、タッチパネル106に指を接触させ、破線矢印で示すように長手方向のYからY´に向かって1回のフリック操作を行なうと、タッチパネル106は、そのフリック操作を検出する(ステップS201:Yes)。なお、ここでいうフリック操作は、タップ操作等と区別するために、一定量以上の速さでの接触位置の変化を検出した場合にのみ、フリック操作があったものと検出するようにしてもよい。タッチパネル106によるタッチ検出結果に基づき、プロセッサ107は、タッチ位置、タッチ位置の移動速度等を算出し、その算出結果をプロセッサ103、104に通知する。
フリック操作の検出が通知されるとプロセッサ103は、配置テーブルでP0にIDが登録されたメインプログラムであるプログラムAの実行を停止する(ステップS202)。プロセッサ104は、ディスプレイ101の表示において、プログラムA〜Eに対応する画像203〜207がYからY´の向きにスクロールするように、画像移動制御を行う(ステップS203)。
この画像移動制御では、スクロールの開始前に第2領域202の中で最も第1領域201に近い位置に表示されていたプログラムBに対応するアイコン画像204が、スクロール終了後に第1領域201に移動するように、スクロール量を決定する。このスクロールによって、スクロールの開始前に第1領域201に表示されていたプログラムAに対応する画像203は、ディスプレイ101の下側へ移動し、下端から消えるように描画される。また、サブプログラムとして特定されていたプログラムC〜Eに対応する画像205〜207は、第2領域202においてそれぞれアイコン画像1つ分ずつYからY´の向きに移動する。また、第2領域の上端からは、メインプログラムとして特定されていたプログラムAのアイコン画像が現れるように描画される。
画像移動制御によるアイコン画像1つ分のスクロール量でのスクロールが終了すると、プロセッサ103は図4(b)に示す配置テーブルにおいて、登録されているIDを1項目ずつ左へシフトさせることで、配置テーブルを更新する(ステップS204)。なお、配置テーブルの左シフトでテーブルの左端のP0の登録IDは、右端にP4に移動させる。
なお、配置テーブルの更新では、VRAM14の各記録領域に展開している各アイコン画像のIDを取得して配置テーブルを更新する手法を用いてもよい。この手法は、スクロールの描画を終了した後にVRAM14の各記録領域に展開しているアイコン画像のIDを、プロセッサ104がプロセッサ103へ通知することで、プロセッサ103による配置テーブルの更新が可能となる。
配置テーブルの更新後に、プロセッサ103は、P0に登録されたIDを取得し、取得したIDに対応するプログラムを実行し(ステップS205)、プロセッサ104が、このプログラムの実行により生成される情報を視覚化した画像の画像データを生成して、生成した画像をVRAM14の記録領域0に書き込む(ステップS206)。
以上、図9を参照して説明した処理手順によって、タッチパネル106が検出する長手方向(Y−Y´方向)への1回のフリック操作に応じて、フリック操作の前に第2領域202に表示された画像204〜207のうち最も第1領域に近い位置に表示されていた画像204が、第1領域201に移動し、この画像204に対応するプログラムBが新たなメインプログラムとして特定される。
図8B〜図8Fは、上述の処理手順の実行によるディスプレイ101の表示の遷移を順に示している。
図8Bに示す状態において、スクロール開始前に第2領域202に位置していたプログラムBに対応する画像204は、YからY´の向きにスクロールして、第1領域201に一部が移動している。この状態において、画像204の第1領域201に位置している部分は、表示領域が第2領域202よりも横方向(X−X´方向)において拡がっていることに伴って、同じように横方向(X−X´方向)に拡がって表示されている。また、スクロール開始前に第1領域201の全体に位置していたプログラムAに対応する画像203も、YからY´の向きにスクロールしている。第1領域201に表示される画像203のうちアイコン画像の部分は、YからY´の向きに移動している。画像203のうちプログラムAの実行により生成される画像の部分は、アイコン画像がスクロールするに伴い、長手方向(Y−Y´方向)において縮小されている。一方、第2領域202の上端からは、プログラムAに対応する画像203として、アイコン画像が現れるように描画される。
図8Bに示す状態から図8Cに示す状態に遷移すると、第1領域201の幅が徐々に拡がる部分には、第2領域202からスクロールしてきた画像204が位置している。第1領域201の幅が一定の部分には、画像203に対応するプログラムAの情報を示すアイコン画像と、さらに長手方向(Y−Y´方向)において縮小された画像203に対応するプログラムAの実行により生成される画像が表示されている。第2領域202では、上端にプログラムAに対応する画像203としてアイコン画像の全体が表示される。これ以降の図8D〜図8Gに示す状態では、第2領域202における表示が固定され、第1領域201における表示のみが遷移する。
図8Dに示す状態において、第1領域201の幅が徐々に拡がる部分には、画像204に対応するプログラムBの情報を示すアイコン画像が固定され、第1領域201の幅が一定の部分の上側には、画像204に対応するプログラムBの実行により生成される画像が長手方向(Y−Y´方向)において徐々に拡大されて現れている。第1領域201の幅が一定の部分の下側には、画像203が表示されているが、その表示面積は、画像204の拡大に伴って縮小される。
図8Eに示す状態において、第1領域201では、プログラムAの実行により生成される画像がディスプレイ101から消え、プログラムAに対応する画像203がアイコン画像のみの表示となっている。
図8Fに示す状態において、第1領域201では、画像203のアイコン画像が徐々にディスプレイ101から消えている。
図8Gは、スクロールが終了して、各プログラムに対応する画像がスクロールの開始前の状態から1プログラム分移動した後の表示状態を示している。図8Aに示すスクロール前の表示状態と比較して、図8Gに示す状態では、第2領域202の中で第1領域201の最も近くに表示されていたプログラムBに対応する画像204が、第1領域201に移動し、かつ、そのプログラムBに対応する画像204は、スクロール開始前に第2領域202ではプログラムBの情報を示すアイコン画像を表示するものであったが、スクロール終了後に第1領域201ではプログラムBの実行により生成される実行画像とプログラムBの情報を示すアイコン画像とを表示するものとなる。すなわち、1回のフリック操作により、メインプログラムが画像204に対応するプログラムBに切り換わる。
(2)フリック操作−2
フリック操作が検出された場合の処理の他の例について説明する。この処理では、フリック操作−1として説明した上記の例と異なり、プロセッサ107が、タッチパネル106により検出されたフリック操作の速度を算出して、プロセッサ104が、フリック操作の速度に応じて長手方向へのスクロール量を制御し、プロセッサ103が、長手方向(Y−Y´方向)へのスクロールが終了したタイミングにおいて第1領域201に位置する画像に対応するプログラムを新たなメインプログラムとして特定するという制御を行う。
図10は、このようなディスプレイ101での表示制御と、メインプログラムの切り換え制御に関する処理を示すフローチャート図である。図10に示すフローチャート図を用いて、フリック操作による処理の他の例を説明する。
まず、初期状態においては、第1の実施の形態にて説明した処理により、ディスプレイ101の第1領域201には、メインプログラムとして特定されたプログラムAに対応する画像203が表示され、第2領域202には、サブプログラムとして特定された複数のプログラムB〜Eに対応する画像204〜207が、長手方向(Y−Y´方向)に並んで表示されている。
ここで、図8Aに示すように、ユーザがディスプレイ101の画面上、すなわち、タッチパネル106に指を接触させ、破線矢印で示すように長手方向のYからY´に向かって1回のフリック操作を行なうと、タッチパネル106は、そのフリック操作を検出する(ステップS301:Yes)。タッチパネル106によるタッチ検出結果に基づき、プロセッサ107は、フリック操作の移動速度を算出し、その算出結果をプロセッサ103、104に通知する。
フリック操作の検出が通知されるとプロセッサ103は、配置テーブルでP0にIDが登録されたメインプログラムであるプログラムAの実行を停止する(ステップS302)。プロセッサ104は、通知されたタッチ位置の移動速度に応じて、ディスプレイ101の表示を長手方向(Y−Y´方向)にスクロールさせるライン数を、スクロール量として決定する(ステップS303)。スクロール量の決定では、例えば、速度を複数の階級に分け、階級毎にスクロール量を定めたテーブルをメモリ12に予め格納しておき、このテーブルを参照することでスクロール量を決定する手法を用いることができる。あるいは、速度を変数としたスクロール量の決定関数を予め用意し、この関数の利用によりスクロール量を算出する手法を用いてもよい。これらの手法では、速度が増すほどスクロール量が増加するように、テーブルおよび決定関数を規定することで、ユーザが直感的に表示のスクロール量を調節しやすくなる。
次に、プロセッサ104は、決定されたスクロール量に応じて、プログラムA〜Eにそれぞれ対応する画像203〜207を、長手方向(Y−Y´方向)のYからY´に向かってスクロールするよう、ディスプレイ101の表示を制御する(S304)。
決定されたスクロール量の分、画像のスクロールが行なわれると、スクロールが一時的に終了し、そのタイミングで、プロセッサ103は、各プログラムに対応する画像が、各所定の領域内に収まるように位置しているかを判断する(ステップS305)。
この所定の領域とは、ディスプレイ101において、各プログラムに対応する画像が位置することが可能な領域を意味する。メインプログラムに対応する画像は、第1領域201内に収まるように位置することになるため、第1領域201が所定の領域となる。サブプログラムに対応する画像は、第2領域202内に収まるように位置することになるが、複数のサブプログラムに対応する画像が、それぞれ第2領域202内に割り当てられた所定の領域に位置することになる。なお、プロセッサ103がこの判断を行なうタイミングは、スクロールが終了したタイミングに限らず、プロセッサ103は、予め決定されたスクロール量に基づいて、スクロールが終了する前にこの判断を行なってもよい。
ステップS305において、各プログラムに対応する画像が、各所定の領域内に収まるように位置していると判断された場合(ステップS305:Yes)、各プログラムに対応する画像をさらに移動する必要がない。したがって、この場合、プロセッサ103は、ステップS304における制御で用いられたスクロール量に応じて配置テーブルを更新し(ステップS307)、更新後の配置テーブルにおいてP0に登録されているIDを取得することで、第1領域に位置する画像に対応するプログラムをメインプログラムとして特定する。その後、プロセッサ103は、取得したIDに対応するプログラムを実行する(ステップS308)。
なお、このプロセッサ103が新たなメインプログラムを特定するタイミングは、スクロールが終了した後に限らず、プロセッサ103は、予め決定されたスクロール量に基づいて、スクロールが終了する前に、配置テーブルを更新し新たなメインプログラムとなるプログラムを特定してもよい。スクロール量に基づいて配置テーブルを更新する手法には、例えば、アイコン画像のY−Y´方向の画素数でスクロール量を示すライン数を除算し、その商の値分だけ配置テーブルの各項目を左へシフトさせる手法がある。
一方、ステップS305において、各プログラムに対応する画像が、各所定の領域内に収まるように位置していないと判断された場合(ステップS305:No)、優先度の高い画像が所定の領域内に収まるように、プロセッサ104は画像移動制御によって追加のスクロールを行う(ステップS306)。すなわち、第1領域201や、第2領域202の各プログラムに対応する画像が位置するよう設定されている所定の領域において、1つのプログラムに対応する画像が収まっておらず、2つのプログラムに対応する2つの画像のそれぞれ一部分が含まれている場合、各プログラムに対応する画像の位置が調整されることになる。
この画像の位置の調整のために、いずれの画像に高い優先度を与えるかについては、いくつかの手法が考えられる。例えば、各所定の領域内に位置する2つの画像について、領域内で長手方向(Y−Y´方向)により多くのライン数を含む方に高い優先度を与える手法が考えられる。また、各所定の領域内に位置する2つの画像について、領域内で描画されている面積の大きい方に高い優先度を与える手法が考えられる。また、各所定の領域内に位置する2つの画像について、長手方向(Y−Y´方向)のY側に位置している画像に常に高い優先度を与えるか、その逆に、Y´側に位置している画像に常に高い優先度を与える手法が考えられる。
上記のいずれの手法によっても、ステップS306における、画像の描画位置の調整は、長手方向(Y−Y´方向)のY側に位置する画像に高い優先度が与えられた場合、YからY´の向きに表示がスクロールされ、Y´側に位置する画像に高い優先度が与えられた場合、Y´からYの向きに表示がスクロールされる。
ステップS306のスクロール処理が終了すると、プロセッサ103は、ステップS304およびステップS306における2つのスクロール描画での合計のスクロール量に応じて配置テーブルを更新し(ステップS307)、更新後の配置テーブルにおいてP0に登録されているIDを取得することで、第1領域に位置する画像に対応するプログラムをメインプログラムとして特定する。その後、プロセッサ103は、取得したIDに対応するプログラムを実行する(ステップS308)。なお、このプロセッサ103が新たなメインプログラムを特定するタイミングは、スクロールが終了した後に限らず、プロセッサ103は、ステップS306におけるスクロールが終了する前に、ステップS304およびステップS306における2つのスクロールでの合計のスクロール量に基づいて、配置テーブルを更新し新たなメインプログラムとなるプログラムを特定してもよい。
最後にプロセッサ104は、ステップS308におけるプログラムの実行により生成される情報を視覚化した画像の画像データを生成して、生成した画像をVRAM14の記録領域0に書き込む(ステップS309)。
以上、図10を参照して説明した処理手順によって、フリック操作の速度に応じたスクロール量で、第2領域に表示されていた画像の何れかを第1領域201に移動させ、スクロールが終了したタイミングにおいて第1領域201に位置する画像に対応するプログラムが新たなメインプログラムとして特定される。そのためユーザは、1回のフリック操作で、フリック操作の前に第2領域202において最も第1領域に近い位置にアイコン画像が表示されていたサブプログラムに限らず、他のサブプログラムも、新たなメインプログラムに切り換えることができる。
なお、電子機器は、フリック操作−1として説明した処理手順と、フリック操作−2として説明した処理手順との何れか一方のみを実装するよう構成してもよいし、両方の処理手順を実装するよう構成してもよい。電子機器において両方の処理手順を実装する場合には、設定画面を設けて、フリック操作が検出された場合にフリック操作−1およびフリック操作−2の何れの処理手順を実行するかを、ユーザが設定できるよう構成してもよい。
なお、ここまでフリック操作−1およびフリック操作−2として、図8Aに示すディスプレイ101の長手方向に沿って、YからY´へ向けた画面下方向へのフリック操作が検知された場合の処理について説明した。しかし、長手方向に沿ったフリック操作の向きは、逆にY´からYへ向けたものであってもよい。
例えば、プログラム107がディスプレイ101の長手方向に沿って、Y´からYへ向けた画面上方向へのフリック操作を検知した場合に、プロセッサ104は、プログラムA〜Eにそれぞれ対応する画像203〜207を、長手方向のY´からYに向かってスクロールするよう、ディスプレイ101の表示を制御する。この画像移動制御では、スクロールの開始前に第1領域201に画像が表示されていたプログラムに対応するアイコン画像が、スクロール終了後に第2領域202の中で最も第1領域201に近い位置に移動するように、スクロール量を決定し、図4(b)の配置テーブルにおいて、登録されているプログラムIDを1項目ずつ巡回的に右へシフトさせる。このスクロールによって、スクロールの開始前に第2領域202の上端に表示されていたアイコン画像は、ディスプレイ101の上側から消えるように描画され、このアイコン画像に対応するプログラムが、スクロール終了後に新たなメインプログラムとして特定されて、その実行画像が第1領域201に描画される。
このようなY´からYへ向けた画面上方向へのフリック操作に対応した処理を、YからY´へ向けた画面下方向へのフリック操作に対応した処理に加えて電子機器に実装することで、メインプログラムの選択の容易さを向上させることができる。
(3)ドラッグ操作
タッチ操作の1つであるドラッグ操作による、メインプログラムの切り換えとディスプレイ101における表示変化の態様について、図11、図12を用いて説明する。
図11A、図11Bは、ディスプレイを平面視した場合の、ドラッグ操作によるディスプレイの表示変化の態様と、メインプログラムの切り換えが行なわれるまでの遷移を示す図である。基本的な構成は、図3Bと同様であり、各符号の説明は省略する。
図12は、ドラッグ操作による処理を示すフローチャート図である。図12に示すフローチャート図を用いて、ドラッグ操作による処理を説明する。
まず、初期状態においては、第1の実施の形態にて説明した処理により、ディスプレイ101の第1領域201には、メインプログラムとして特定されたプログラムAに対応する画像203が表示され、第2領域202には、サブプログラムとして特定された複数のプログラムB〜Eに対応する画像204〜207が、長手方向(Y−Y´方向)に並んで表示されている。
ここで、図11Aに示すように、ユーザはディスプレイ101の画面上、すなわち、タッチパネル106に指等の対象物を接触させ、破線矢印で示すように長手方向(Y−Y´方向)のYからY´に向かって距離Lだけドラッグ操作を行なうと、タッチパネル106は、そのドラッグ操作を検出する(ステップS401:Yes)。プロセッサ107は、タッチパネル106によるタッチ検出結果に基づき、長手方向(Y−Y´方向)におけるYからY´の向きへのドラッグ操作の移動量をプロセッサ103、104に通知する。
ドラッグ操作の検出が通知されるとプロセッサ103は、配置テーブルでP0にIDが登録されたメインプログラムであるプログラムAの実行を停止する(ステップS402)。プロセッサ104は、ドラッグ操作の移動量に応じて、ディスプレイ101の表示において、プログラムA〜Eに対応する画像203〜207がYからY´の向きにスクロールするように、画像移動制御を行う(ステップS403)。なお、この場合、ドラッグ操作の移動量と画像203〜207のスクロール量は概ね同じであることが好ましい。例えば、ドラッグ操作が距離Lだけ行なわれたならば、画像203〜207のスクロール量も概ね距離Lとなる。
タッチ対象物がタッチパネル106から離れると、ドラッグ操作の終了がプロセッサ107からプロセッサ103、104に通知され(ステップS404)、この通知をうけたプロセッサ104は、画像をスクロールさせる制御を終了する(ステップS405)。
スクロールが終了したタイミングで、プロセッサ103は、各プログラムに対応する画像が、各所定の領域内に収まるように位置しているかを判断する(ステップS406)。
そして、その判断結果に応じて、画像の位置を調整する必要がない場合と、画像の位置を調整する必要がある場合に分かれるが、以降のステップS407〜S410における処理は、図10に示すフローチャート図のステップS306〜S309の処理と同様なので、説明を省略する。
このドラッグ操作に応じた処理手順によれば、ユーザが直感的に表示のスクロール量を決定しやすくなる。これにより、メインプログラムの決定が行ないやすくなる。例えば、図11Aにおいて、画像204に対応するプログラムBを新たなメインプログラムとしたい場合、ユーザは画像204が表示されている箇所をタッチして、第1領域201までドラッグ操作を行なえば、図11Bに示すように、画像204が第1領域201に移動されるので、画像204に対応するプログラムBをメインプログラムに切り換えることができる。
なお、ここまでドラッグ操作として、図11Aに示すディスプレイ101の長手方向に沿って、YからY´へ向けた画面下方向へのドラッグ操作が検知された場合の処理について説明した。しかし、長手方向に沿ったドラッグ操作の向きは、逆にY´からYへ向けたものであってもよい。
例えば、YからY´へ向けた画面下方向へのドラッグ操作では、図13(a)の状態でアイコン画像311aに対して接触が検知され、その接触位置が第1領域201まで移動した場合、プロセッサ104は、図4(b)の配置テーブルにおいて、登録されているプログラムIDを巡回的に左へシフトさせ、アイコン画像311aを、長手方向のYからY´に向かってスクロールするよう、ディスプレイ101の表示を制御して図13(a)〜(d)の順にディスプレイの表示を遷移させる。
一方、Y´からYへ向けた画面上方向へのドラッグ操作では、図13(d)の状態でメインプログラムの実行画像を含む画像311bに対して接触が検知され、その接触位置が第2領域202まで移動した場合に、プロセッサ104は、図4(b)の配置テーブルにおいて、登録されているプログラムIDを巡回的に右へシフトさせ、画像311bに含まれるアイコン画像を、長手方向のY´からYに向かってスクロールするよう、ディスプレイ101の表示を制御して図13(d)〜(a)の順にディスプレイの表示を遷移させる。その結果、(a)の状態では、アイコン画像312bに対応するプログラムがメインプログラムとなり、第1領域201に、そのアイコン画像と実行画像を含んだ画像312aが表示される。また、ドラッグ操作の開始前に第1領域201に表示されていた画像311bに対応するプログラムは、ドラッグ操作の終了後にサブプログラムとなり、そのアイコン画像311aが第2領域202に描画される。
このようなY´からYへ向けた画面上方向へのドラッグ操作に対応した処理を、YからY´へ向けた画面下方向へのドラッグ操作に対応した処理に加えて電子機器に実装することで、ドラッグ操作は、第2領域202に対応するアイコン画像が表示されプログラムを、新たなメインプログラムとする場合だけでなく、現在のメインプログラムをサブプログラムにする場合にも用いることができる。
(4)タップ操作、ロングタップ操作、ダブルタップ操作
タッチ操作の1つであるタップ操作による、メインプログラムの切り換えとディスプレイ101における表示変化の態様について、図14、図15を用いて説明する。
図14A、図14Bは、ディスプレイを平面視した場合の、タップ操作によるディスプレイの表示変化の態様と、メインプログラムの切り換えが行なわれるまでの遷移を示す図である。基本的な構成は、図3Bと同様であり、各符号の説明は省略する。
図15は、タップ操作による処理を示すフローチャート図である。図15に示すフローチャート図を用いて、タップ操作による処理を説明する。
まず、初期状態においては、第1の実施の形態にて説明した処理により、ディスプレイ101の第1領域201には、メインプログラムとして特定されたプログラムAに対応する画像203が表示され、第2領域202には、サブプログラムとして特定された複数のプログラムB〜Eに対応する画像204〜207が、長手方向(Y−Y´方向)に並んで表示されている。
ここで、図14Aに示すように、ユーザがディスプレイ101の第2領域202に表示されるプログラムB〜Eに対応する画像204〜207のいずれかに対して、タップ操作を行なうと、タッチパネル106は、そのタップ操作を検出する(ステップS501:Yes)。なお、ここでいうタップ操作とは、タッチ対象物をタッチパネル106上のある点に短時間接触させることである。プロセッサ107は、タッチパネル106によるタッチ検出結果に基づき、タップ操作により選択された位置を算出し、その算出結果をプロセッサ103に通知する。
タップ位置が通知されるとプロセッサ103は、表示画面におけるタップ位置の座標が、図4(a)に示すVRAM14の記録領域1〜4のうち何れに相当するか判定し、その領域番号を示す値tを取得する(ステップS502)。プロセッサ103はさらに、配置テーブルでP0にIDが登録されたメインプログラムの実行を停止し(ステップS503)、配置テーブルのP0に登録されているIDとPtに登録されているIDとを入れ替えることで、配置テーブルを更新する(ステップS504)。
配置テーブルの更新後、プロセッサ103は、P0に登録されたIDとPtに登録されたIDを取得し、P0から取得したIDに対応する新たなメインプログラムを実行する(ステップS505)。このような処理により、例えば、図14Aに示すように、タップ操作で画像204が選択されると、画像204に対応するプログラムBが新たなメインプログラムとして特定される。
その後、プロセッサ104が、Ptから取得したIDにより管理されるアイコン画像の画像データをメモリ12から読み出し、VRAM14の記録領域tに書き込み(ステップS506)、新たなメインプログラムの実行により生成される情報を視覚化した画像の画像データを生成して、生成した画像をVRAM14の記録領域0に書き込む(ステップS507)。
以上、図15を参照して説明した処理手順により、ユーザがタップした位置に表示されていたアイコン画像に対応するプログラムが、メインプログラムに特定され、第1領域201の実行画像表示領域にプログラム実行画像が表示される。
このタップ操作によれば、ユーザが直感的にメインプログラムの決定が行いやすくなる。なお、この例では、タップ操作によるメインプログラムの選択手法について説明したが、タップ操作の代わりに、ダブルタップ操作またはロングタップ操作により、メインプログラムの選択を行なうという手法も考えられる。
以上の本実施の形態では、図3Bと同様の形状のディスプレイでのタッチ操作に応じてメインプログラムを切り換える制御について説明したが、このタッチ操作に応じたメインプログラムの切り換え制御は、図3A、図3C〜図3Eに示すディスプレイのように、長尺形状であって、第1領域と第2領域とが長尺形状の長手方向につらなったディスプレイであれば、同様に用いることができる。
(第3の実施の形態)
本開示の第3の実施の形態に係る電子機器について、図16、図17を用いて説明する。本実施の形態に係る電子機器は、タッチパネル106の第1領域201に相当する部分を操作することにより、メインプログラムとして特定されているプログラムに対応する画像を切り換えるものである。
図16A〜図16Cは、ディスプレイを平面視した場合の、第1領域における横方向(X−X´方向)のフリック操作によるディスプレイの表示変化の態様を示す図である。基本構成は図3Bと同様であり、各符号の説明は省略する。
図17は、第1領域における横方向(X−X´方向)のフリック操作による処理を示すフローチャート図である。図17に示すフローチャート図を用いて、第1領域における横方向(X−X´方向)のフリック操作による処理を説明する。
まず、初期状態においては、第1の実施の形態にて説明した処理により、ディスプレイ101の第1領域201には、メインプログラムとして特定されたプログラムBに対応する画像2041と画像2042が表示され、第2領域202には、サブプログラムとして特定された複数のプログラムA、C〜Eに対応する画像203、205〜207が、長手方向(Y−Y´方向)に並んで表示されている。ここで、第1領域201に表示される画像2041は、メインプログラムとして特定されたプログラムBの情報を示すアイコン画像であり、画像2042は、メインプログラムとして特定されたプログラムBの実行により生成される実行画像である。
ここで、図16Aに示すように、ユーザがディスプレイ101の第1領域201上でタッチパネル106に指を接触させ、破線矢印で示すように横方向(X−X´方向)のX´からXの向きに1回のフリック操作を行なうと、タッチパネル106は、そのフリック操作を検出する(ステップS601:Yes)。タッチパネル106によるタッチ検出結果に基づき、プロセッサ107は、タッチ位置、タッチ位置の移動速度等を算出し、その算出結果をプロセッサ104に通知する。
通知を受けたプロセッサ104は、メインプログラムとして特定されているプログラムBの実行画像2042を、横方向(X−X´方向)のX´からXの向きにスクロールするよう、ディスプレイ101の表示を制御する(ステップS602)。
さらに、プロセッサ104は、プログラムBの実行により生成される情報を視覚化した別の実行画像2043を生成して、ディスプレイ101の右側から、横方向(X−X´方向)のX´からXの向きにスクロールさせながら出現させるよう、ディスプレイ101の表示を制御する(ステップS603)。ステップS602、S603の処理の状態は、図16Bに示す通りである。
ステップS602、S603の処理により、第1領域201に表示される画像が、画像2042から画像2043に完全に置き換わると、スクロール処理が終了する(ステップS604)。スクロール処理が終了した状態は、図16Cに示す通りである。
画像2042と画像2043は、ともにメインプログラムとして特定されているプログラムBの実行により生成される画像であるが、その実行は、プロセッサ103により実行されているものである。これらの画像で示される情報は、まったく異なる内容でもよいし、一部同じ内容を含むものであってもよい。
第1領域でのタッチ操作に応じた画像のスクール処理では、図16A〜図16Cに示すように、第1領域201のうち画面の幅が一定の領域で、メインプログラムの実行画像2042、実行画像2043を表示面の短手方向に沿って移動させつつ、第1領域201のうち画面の幅が漸次拡大する部分に表示されたアイコン画像2041については、その表示位置を変化さない。
本実施の形態におけるプログラムBの実行により生成される画像の切り換え例について説明する。プログラムBは、ジョギングに利用されるプログラムである。プログラムBの実行により生成される画像2042は、例えば、走行時間や走行距離の測定内容を示す画像である。また、プログラムBの実行により生成される別の画像2043は、例えば、走行中の脈拍数の推移を示す画像である。
なお、上記の例では、横方向(X−X´方向)におけるX´からXの向きにスクロールさせることを説明したが、その逆に、XからX´の向きにフリック操作を行い、XからX´の向きにスクロールを行なうようにしてもよい。
第1領域201に表示される画像2043を画像2042に戻す場合には、同じように、第1領域201においてタッチパネル106上でフリック操作を行ない、表示をスクロールさせればよい。
また、上記の例では、第1領域に表示されるメインプログラムとして特定されているプログラムBの実行により生成される画像2042を、該プログラムの実行により生成される画像2043に置き換えることを説明したが、さらにまた別の画像がスクロールされてきて、置き換わるようにしてもよい。
また、上記の例では、1回のフリック操作に対して、メインプログラムとして特定されているプログラムBに対応する画像が1つ切り換わることを説明したが、それ以外の方法により、画像を切り換えることも可能である。例えば、1回のフリック操作の速度に応じて、スクロールする量を変更し、スクロールする量に応じて、切り換わる画像の数を変更する態様も考えられる。また、ドラッグ操作により、画像を横方向(X−X´方向)にスクロールさせる態様も考えられる。
また、メインプログラムとして特定されているプログラムBに対応する複数の実行画像のうち、いずれか1つを主画像として設定しておき、主画像以外の画像が第1領域201に表示されている際に、アイコン画像である画像2041にタップ操作等でタッチすることにより、第1領域201に表示する画像を主画像に切り換えるようにする態様も考えられる。これにより、表示を主画像に戻す操作の簡便化が図られる。
以上の本実施の形態によれば、メインプログラムとして特定されているプログラムの実行により得られる情報を複数の画像に分け、ユーザが簡便な操作で画像の切り換えを行なうことが可能となる。
なお、本実施の形態では、図3Bと同様の構成のディスプレイを用いて説明したが、図3A、図3C〜図3Eに示す形状のディスプレイでも、本実施の形態と同様の制御により、第1領域におけるタッチ操作に応じてメインプログラムの実行画像を切り替えることができる。
(第4の実施の形態)
第4の実施の形態では、第2及び第3の実施の形態で説明した機能を有する電子機器において、タッチ操作に応じたGUIの制御について説明する。
図18、図19は、タッチ操作に応じたGUI制御の処理手順を示すフローチャート図である。GUI制御処理では、先ずプログラム107が、ステップS801の判定において、タッチパネル106への接触が検出されるのを待ち受ける。接触が検知されると、タッチパネル106から接触位置を取得し(ステップS802)、この接触位置が、第1領域201と第2領域202との何れの領域に含まれるかを判定する(ステップS803)。
先ず、接触位置が第1領域201に含まれる場合について説明する。接触位置が第1領域201に含まれ、位置に変化がないまま接触が解除されたならば(ステップS803:Yes、且つステップS804:No)、プロセッサ107は、このタッチ操作が第1領域に対するタップ操作であることを、プロセッサ103へ通知する。プロセッサ103は、第1領域に対するタップ操作の検知通知を受ける度に、メインプログラムの状態を、実行状態と停止状態との2つの状態に交互に切り換える(ステップS805)。
接触位置が第1領域に含まれ、接触位置の移動を検知した場合(ステップS803:Yes、且つステップS804:Yes)、プロセッサ107は、ステップS806〜ステップS808において、接触位置の移動方向を判定して、プロセッサ103に通知する。
プロセッサ103は、接触位置の移動方向がディスプレイ表示面の短手方向に沿って左向き(X´からXへの向き)である場合(ステップS806:Yes)、ステップS809において、メインプログラムに対応する画像を画面の左方向へスクロールするように切り替える。接触位置の移動方向がディスプレイ表示面の短手方向に沿って右向き(XからX´への向き)である場合(ステップS806:No、且つステップS807:Yes)は、メインプログラムに対応する画像を画面の右方向へスクロールするように切り替える(ステップS810)。ステップS809及びS810におけるメインプログラムに対応する画像のスクロールは、第3の実施の形態で説明したものであり、その実行後にステップS801に戻り、新たな接触が検知されるのを待ち受ける。
接触位置が第1領域に含まれ、接触位置がディスプレイ表示面の長手方向に沿って第1領域201から第2領域202へ向けて(Y´からYへの向き)移動する場合(ステップS806:No、ステップS807:No、且つステップS808:Yes)、接触時に第1領域201に表示されているメインプログラムに対応する画像のうちアイコン画像部分が第2領域202の下端に移動するように、ディスプレイ表示をスクロールさせる。第1領域201には、スクロールの開始前に第2領域202の上端にアイコン画像が表示されていたプログラムを、新たなメインプログラムとして、スクロール終了後にそのアイコン画像と実行画像とを表示する。(ステップS811)。ステップS811の画像表示が完了した後、及び、第1領域における接触位置の移動方向がディスプレイ表示面の長手方向に沿って下向き(YからY´への向き)である場合(ステップS806:No、ステップS807:No、且つステップS808:No)は、ステップS801に戻り、新たな接触が検知されるのを待ち受ける。
次に、検知された接触位置が第2領域202に含まれる場合について説明する。接触位置が第2領域に含まれる場合(ステップS803:No)は、図19に示すステップS812、ステップS817の判定により、接触がフリック操作、ドラッグ操作、及び、タップ操作の何れであるかを判定する。
ステップS812では、接触の検知から所定の時間(例えば1秒)内に、接触位置の移動と接触の解除とが検知される(ステップS812:Yes)と、プロセッサ107は、フリック操作を検出し、ステップS813〜ステップS814において、接触位置の移動方向を判定して、プロセッサ103に通知する。
フリック操作において接触位置の移動方向がディスプレイ表示面の長手方向に沿って第2領域202から第1領域201への向き(YからY´への向き)である場合(ステップS813:Yes)、プロセッサ103は、ディスプレイの表示を長手方向に沿って第2領域202から第1領域201へスクロールさせ(ステップS815)、その後にステップS801に戻る。フリック操作において接触位置の移動方向がディスプレイ表示面の長手方向に沿って第1領域201から第1領域202への向き(Y´からYへの向き)である場合(ステップS813:No、且つステップS814:Yes)、ディスプレイの表示を長手方向に沿って第1領域201から第2領域202へスクロールさせ(ステップS816)、その後にステップS801に戻る。フリック操作において接触位置の移動の向きが表示面の短手方向に沿う向きであれば(ステップS813:No、且つステップS814:No)、画面表示を変更することなくステップS801の判定に戻り、新たな接触が検知されるのを待ち受ける。ステップS815及びS816におけるディスプレイ表示のスクロールは、第2の実施の形態の「(1)フリック操作−1」および「(2)フリック操作−2」で説明したものと同様である。
ステップS817では、接触位置の移動を検知し、接触の検知から所定の時間(例えば1秒)を経過してから接触の解除が検知されると(ステップS812:No、且つステップS817:Yes)、プロセッサ107は、ドラッグ操作を検出し、ステップS818〜ステップS819において、接触位置の移動方向を判定して、プロセッサ103に通知する。
ドラッグ操作において接触位置の移動方向がディスプレイ表示面の長手方向に沿って第2領域202から第1領域201への向き(YからY´への向き)である場合(ステップS818:Yes)、プロセッサ103は、ディスプレイの表示を長手方向に沿って第2領域202から第1領域201へ向けてスクロールさせ(ステップS820)、その後にステップS801に戻る。ドラッグ操作において接触位置の移動方向がディスプレイ表示面の長手方向に沿って第1領域201から第1領域202への向き(Y´からYへの向き)である場合(ステップS818:No、且つステップS819:Yes)、ディスプレイの表示を長手方向に沿って第1領域201から第2領域202へ向けてスクロールさせ(ステップS821)、その後にステップS801に戻る。ドラッグ操作において接触位置の移動の向きが表示面の短手方向に沿う向きであれば(ステップS818:No、且つステップS819:No)、画面表示を変更することなくステップS801の判定に戻り、新たな接触が検知されるのを待ち受ける。ステップS820及びS821におけるディスプレイ表示のスクロールは、第2の実施の形態の「(3)ドラッグ操作」で説明したものと同様である。
接触位置が第2領域に含まれ(ステップS803:No)、接触位置が移動しないまま接触の解除を検知した場合(ステップS812:No、且つステップS817:No)、プロセッサ107は、タップ操作を検出し、プロセッサ103に通知する。プロセッサ103は、タップ操作の接触位置に表示されていたアイコン画像を新たなメインプログラムとして、第1領域201に新たなメインプログラムの画像を表示させ(ステップS823)、その後にステップS801に戻る。
なお、S823におけるメインプログラムの切り替えは、第2の実施の形態の「(4)タップ操作、ロングタップ操作、ダブルタップ操作」で説明したものと同様に実行することができるが、タッチスライドによって実行してもよい。
タッチスライドとは、第2領域における何れかのアイコン画像がタッチされた場合、そのタッチされたプログラムのアイコン画像が第1領域へ移動するように複数のプログラムの並びを巡回的にシフトする制御である。本操作は、第2の実施の形態で説明したタップ操作と比較して、プログラムのアイコン画像の順番が変わらないという効果がある。通常、プログラムの数が少ない場合、タップ操作によりプログラムのアイコン画像の順番が変わったとしても、第2領域でアイコン画像が提示されているプログラムの把握は容易でなる。ところが、表示されるプログラムの数が多くなると、タップ操作によりプログラムのアイコン画像の順番が変わる毎に、ユーザの混乱を招いてしまう。そこで、タッチスライドでは、タッチされたプログラムのアイコン画像が、第1領域に移動するように巡回することで、第1領域、第2領域におけるプログラムのアイコン画像の並びの維持を図り、ユーザの混乱を防止する。
タッチスライドでは、具体的には、図20に示すように、接触位置に表示されていたアイコン画像を第2領域から第1領域まで移動するように、図の下方に表示をスクロールさせる。この制御では、プロセッサ107が、タッチパネル106により検出された接触位置に表示されているアイコン画像を特定して、プロセッサ104が、このアイコン画像が第1領域201に移動するまで、第2領域202に描画された全てのアイコン画像を長手方向に沿ってスクロールさせると共に、図4(b)の配置テーブルにおいて、各項目に登録されているプログラムIDを巡回的に左へシフトさせる。プロセッサ103は、スクロールが終了したタイミングにおいて第1領域201に位置する画像に対応するプログラムを新たなメインプログラムとして特定する。
その結果、図20(a)で接触位置に表示されていたアイコン画像302aが、図20(b)のように図の下方にスクロールする。このアイコン画像が第1領域201まで移動すると、アイコン画像に対応するプログラムが新たなメインプログラムとなり、図20(c)のように、新たなメインプログラムの画像302bが第1表示領域に表示される。
以上、図18、及び図19を参照して説明した処理手順によって、タッチパネルへのタッチ操作に応じてGUIを制御し、第2領域に表示されていた画像の何れかを第1領域201に移動させ、第1領域201に位置した画像に対応するプログラムが新たなメインプログラムとして特定される。そのためユーザは、フリック操作、ドラッグ操作、及びタップ操作により、第2領域202においてアイコン画像が表示されていた何れかのサブプログラムを、新たなメインプログラムに切り換えることができる。
(第5の実施の形態)
本開示の第5の実施の形態に係る電子機器について、図21、図22を用いて説明する。
図21は、本開示の第5の実施の形態に係る電子機器の構成を示す図である。図21において、図7と同じ符号を付している構成部分についての説明は省略し、図7と異なる特徴部分についてのみ説明する。
図21に示す構成は、図7に示す構成に加え、筐体105に保持される構成として、電子機器に生じる加速度を検出する加速度センサ108を備えている。
第5の実施の形態ではさらに、プロセッサ104において制御プログラムを実行することにより実現される機能として、加速度センサ108による加速度の検出に応じて、第2領域202に表示されている複数のアイコン画像のうちいずれかを、第1領域201に移動するようディスプレイの表示を制御する画像移動制御が追加されている。
以下に、図22を用いて、加速度の検出による電子機器の操作例を示す。
図22は、長手方向(Y−Y´方向)の加速度検出による処理の一例を示すフローチャート図である。
まず、初期状態においては、第1の実施の形態にて説明した処理により、図3Bに示すように、ディスプレイ101の第1領域201には、メインプログラムとして特定されたプログラムAに対応する画像203が表示され、第2領域202には、サブプログラムとして特定された複数のプログラムB〜Eに対応する画像204〜207が、長手方向(Y−Y´方向)に並んで表示されている。
ここで、ユーザが電子機器を振る動作を行なうこと等により、電子機器に対して外部から長手方向(Y−Y´方向)に何らかの力が働くと、加速度センサ108が長手方向(Y−Y´方向)のYからY´に向かって所定の値以上の加速度を検出する(ステップS701:Yes)。
加速度が検出されるとプロセッサ103は、配置テーブルでP0にIDが登録されたメインプログラムであるプログラムAの実行を停止する(ステップS702)。プロセッサ104は、ディスプレイ101の表示において、プログラムA〜Eに対応する画像203〜207がYからY´の向きにスクロールするように、画像移動制御を行う(ステップS703)。
この画像移動制御では、スクロールの開始前に第2領域202の中で最も第1領域201に近い位置に表示されていたプログラムBに対応するアイコン画像204が、スクロール終了後に第1領域201に移動するように、スクロール量を調節する。このスクロールによって、スクロールの開始前に第1領域201に表示されていたプログラムAに対応する画像203は、ディスプレイ101の下側へ移動し、下端から消えるように描画される。また、サブプログラムとして特定されていたプログラムC〜Eに対応する画像205〜207は、第2領域202においてそれぞれアイコン画像1つ分ずつYからY´の向きに移動する。また、第2領域の上端からは、メインプログラムとして特定されていたプログラムAのアイコン画像が現れるように描画される。
画像移動制御によるアイコン画像1つ分のスクロール量でのスクロールが終了すると、プロセッサ103は図4(b)に示す配置テーブルにおいて、登録されているIDを1項目ずつ左へシフトさせることで、配置テーブルを更新する(ステップS704)。
配置テーブルの更新後に、プロセッサ103は、P0に登録されたIDを取得し、取得したIDに対応するプログラムを実行し(ステップS705)、プロセッサ104が、このプログラムの実行により生成される情報を視覚化した画像の画像データを生成して、生成した画像をVRAM14の記録領域0に書き込む(ステップS706)。
以上、図22を参照して説明した例は、加速度センサ108が検出する加速度が所定の値以上である場合に、プロセッサ104が、第2領域202に表示されるサブプログラムとして特定された複数のプログラムに対応する複数の画像のうち最も第1領域201に近い画像が第1領域201に移動するようディスプレイ101の表示を制御し、プロセッサ103が、第1領域201に移動する画像に対応するプログラムを新たなメインプログラムとして特定するものである。
加速度の検出に応じて電子機器を制御する他の例として、第2の実施の形態で図10を参照して説明した処理手順でフリック操作の速度に応じてスクロール量を決定したように、加速度センサ108が検出した加速度の大きさに応じてスクロール量を決定する態様も考えられる。この例では、プロセッサ103が、加速度センサ108が検出した加速度の大きさに応じて長手方向(Y−Y´方向)のスクロール量を制御し、長手方向(Y−Y´方向)のスクロールが終了したタイミングにおいて第1領域201に位置する画像に対応するプログラムを新たなメインプログラムとして特定する。
また、加速度の検出に応じて電子機器を制御するさらに他の例として、第3の実施の形態において図17を参照して説明した処理手順で横方向(X−X´方向)のフリックに応じて第1領域に表示するメインプログラムの実行画像を切り替えたように、加速度センサ108が検出した横方向(X−X´方向)の加速度に応じて、第1領域に表示しているメインプログラムの実行画像を切り替える態様も考えられる。この例では、加速度センサ108が、横方向(X−X´方向)に所定の値以上の加速度を検出した場合に、プロセッサ104が、第1領域201において、メインプログラムとして特定されているプログラムの実行画像を横方向(X−X´方向)にスクロールさせ、該プログラムに対応する別の実行画像に置き換えるようにディスプレイ101の表示を制御する。
また、加速度センサ108による加速度検出結果を、ディスプレイ101の表示をスクロールさせる契機以外に利用することも考えられる。例えば、加速度センサ108による加速度検出結果を、ディスプレイの動作状態の切り換えに利用することもできる。具体的には、ディスプレイ101が、画像が表示されないスリープ状態と、画像が表示されるアクティブ状態との2つの動作状態を有する場合に、所定時間を超えて操作がなされない場合に、プロセッサ104が、ディスプレイ101の動作状態をスリープ状態に切り換えることで消費電力を抑え、その後、加速度センサ108が所定の値上の加速度を検出した場合に、ディスプレイ101を制御して、動作状態をスリープ状態からアクティブ状態に切り換えるという態様も考えられる。
(第6の実施の形態)
第6の実施の形態に係る電子機器について、図23、図24を用いて説明する。
第6の実施の形態に係る電子機器では、筐体105をエラスティック素材で形成している。筐体105はさらに、長手方向の両端部に係合部材を有している。筐体105を湾曲させて、筐体105の両端部の係合部材を互いに係合させることで、電子機器は、ディスプレイ101の設置面を外周面とした筒形状に変形させることができる。
ディスプレイ101は、有機ELディスプレイで構成されている。筐体105を筒形状に変形させた場合に、ディスプレイ101は、この筒形状の外周面に沿って湾曲した形状に変形する。
図23は、第6の実施の形態に係る電子機器を、筒形状に変形させた状態の外観の例を示す図である。電子機器は、ユーザの手組に巻いた状態で、図23に外観を示す状態に変形させることで、腕時計型の電子機器として身体の一部に装着可能である。
図24(a)、(b)は、第6の実施の形態に係る電子機器の使用形態を示す図である。ユーザが手首に電子機器を巻いて腕時計型の機器として使用する場合、その手首の背に当たる箇所にディスプレイ101の第1領域がおかれ、そこから手首の側面を取り巻くように第2領域が配置されることになる。
図24(a)に示すように、第6の実施の形態に係る電子機器を手首に装着した状態でジョギング等のトレーニングを行う場合、ユーザは手首を回し、第2領域のうち、所望のプログラムの画像が現れている部分を触れるだけで、第2領域に対応するサブプログラムの指示を与えることができる。電子機器で起動されるプログラムが天気予報、体調管理、音楽再生という3つである場合、ユーザが手首をまわし、画面をタッチするのみで、運動のペースを乱さずにこれらの切り替えを電子機器に指示することができる。これにより、トレーニング効率を高めることができる。
また、図24(b)に示すように、ユーザがかばんをもった左手に電子機器をはめて外出している場合、他の持ち物をもった右手の指先で電子機器のディスプレイを触ることで電子機器を操作することができる。たとえ両手が塞がっている状態でも、指先1つ空いていればメインプログラム、サブプログラムに対する操作が可能になるから、屋外の様々なシーンで電子機器は活用されることになる。
なお、電子機器は、ディスプレイ101において領域毎に輝度を変えて画像を表示するよう制御するよう構成してもよい。具体的には、ユーザが手首に装着した状態で、手の甲側に第1領域201が位置する使用形態を想定し、最もユーザの目に入る第1領域101に表示したメインプログラムの実行画像が最も明るく、第2領域202に表示したサブプログラムのアイコンを、第1領域101に表示したメインプログラムの実行画像よりも暗く表示する。このような表示制御により、メインプログラムの実行画像の視認性を損なうことなく、電子機器の消費電力を抑えることがでる。さらに、第2領域202では、第1領域101から離れた位置であるほど表示する画像が暗くなるように、第2領域202における輝度にグラデーションを持たせるよう表示を制御してもよい。
(補足)
なお、上記の第1乃至第6の実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は上記の実施の形態に限定されないことはもちろんである。以下のような場合も本発明に含まれる。
(a)第1乃至第6の実施の形態に係る電子機器に、さらに方位を測定するための方位測定部を有することも可能である。これにより、ユーザが本発明に係る電子機器を携帯して利用する際に、ユーザが方位を知ることができるプログラムを搭載することが可能となる。
(b)第1乃至第6の実施の形態に係る電子機器に、さらに電子機器を装着している人物の脈拍数を計測する計測部を有することも可能である。これにより、ユーザが本発明に係る電子機器を装着して利用する際に、ユーザの脈拍数を知ることができるプログラムを搭載することが可能となる。
(c)ディスプレイ101の形状及び表示態様は、第1乃至第6の実施の形態において説明したものに限定されない。例えば、ディスプレイ101の形状として、図25(a)、図27(a)、図29(a)、及び図31(a)に示すものを用いることもできる。
図25(a)に示すディスプレイの形状の変形例1では、ディスプレイ101の表示面は、長尺形状を成しており、その第2領域202a、第1領域201、及び第2領域202bは、この順番で長手方向に並んでいる。第1領域201と第2領域202aとは、右側の辺が同一直線上に揃っており、第1領域201と第2領域202bとは、左側の辺が同一直線上に揃っている。また、表示面内で長手方向に直交する方向における幅は、第2領域202a及び第2領域202bのそれぞれにおいて最も幅広になっている部分に比べて、第1領域201において最も幅広になっている部分の方が、広くなっている。
図25(a)に示した電子機器は、第6の実施の形態で説明したものと同様に、筐体105をエラスティック素材で形成し、ディスプレイ101を変形自在な有機ELディスプレイで構成し、図25(b)に外観を示すディスプレイ101の設置面を外周面とした筒形状に変形させることで、腕時計型の電子機器として身体の一部に装着可能である。
図26は、ディスプレイの形状の変形例1におけるディスプレイの表示態様の変化を示す図である。本図の左端に示す第1状態では、図3Cを用いて説明したディスプレイにおける表示態様と同様に、サブプログラムとして特定された複数のプログラムに対応する複数のアイコン画像が、第2領域202aと第2領域202bとに分けて表示される。第1領域201には、メインプログラムとして特定されたプログラムに対応する画像として、その実行画像とアイコンとが表示される。第1状態においてディスプレイ101の画面上で長手方向にフリック操作が検出された場合、第2の実施の形態で図9を参照して説明した処理手順と同様の制御により、新たなメインプログラムが特定され、表示態様が本図の中央に示す第2状態に遷移する。また、第2状態において、ディスプレイ101の画面上で長手方向に直交する方向のフリック操作が第1領域で検出された場合、第3の実施の形態で図17を参照して説明した処理手順を同様の制御により、第1領域に表示するメインプログラムの実行画像が切り替えられ、本図の左端に示す第3状態に遷移する。
次に、ディスプレイの形状の変形例2について説明する。図27(a)は、ディスプレイの形状の変形例2に係る電子機器を平面視した図である。ディスプレイの形状の変形例2は、図25(a)に示した例と比較して、第1領域201、第2領域202a、及び第2領域202bの幅方向の中央が同一直線状に揃っており、第1領域201の左右の辺が、第2領域202a及び202bの左右の辺の延長線上よりも外側に突出した形状となっている点で相違している。図27(a)に示す例においても、図27(b)に外観を示すように、ディスプレイ101の設置面を外周面とした筒形状に変形させることで、腕時計型の電子機器として身体の一部に装着可能である。
図28は、ディスプレイの形状の変形例2におけるディスプレイの表示態様の変化を示す図である。ディスプレイの形状の変形例2における表示態様の変化は、図26を参照して説明したディスプレイの形状の変形例1における表示態様の変化と同様のものである。
次に、ディスプレイの形状の変形例3について説明する。図29(a)は、ディスプレイの形状の変形例3に係る電子機器を平面視した図である。ディスプレイの形状の変形例3は、図27(a)に示した例と比較して、第1領域201の左右両側の辺が、曲線状になっている点で相違している。図29(a)に示す例においても、図29(b)に外観を示すように、ディスプレイ101の設置面を外周面とした筒形状に変形させることで、腕時計型の電子機器として身体の一部に装着可能である。
図30は、ディスプレイの形状の変形例3におけるディスプレイの表示態様の変化を示す図である。ディスプレイの形状の変形例3における表示態様の変化は、図26を参照して説明したディスプレイの形状の変形例1における表示態様の変化と同様のものである。
次に、ディスプレイの形状の変形例4について説明する。図31(a)は、ディスプレイの形状の変形例4に係る電子機器を平面視した図である。ディスプレイの形状の変形例4は、図3Bに示したディスプレイの形状と比較して、第2領域202を長手方向にさらに長く形成したものである。図31(a)に示す例においても、図31(b)に外観を示すようにディスプレイ101の設置面を外周面とした筒形状に変形させることで、腕時計型の電子機器として身体の一部に装着可能である。
図32は、ディスプレイの形状の変形例4におけるディスプレイの表示態様の変化を示す図である。本図の左端に示す第1状態では、図3Bを用いて説明したディスプレイにおける表示態様と同様に、サブプログラムとして特定された複数のプログラムに対応する複数のアイコン画像が、第2領域202に表示される。第1領域201には、メインプログラムとして特定されたプログラムに対応する画像として、その実行画像とアイコンとが表示される。変形例4におけるディスプレイの表示態様が、図3Bに示す例と相違するのは、図3Bに示す例より多くのプログラムに対応するアイコン画像を、第2領域202に表示できることである。第1状態においてディスプレイ101の画面上で長手方向にフリック操作が検出された場合、第2の実施の形態で図9を参照して説明した処理手順と同様の制御により、新たなメインプログラムが特定され、表示態様が本図の中央に示す第2状態に遷移する。また、第2状態において、ディスプレイ101の画面上で長手方向に直交する方向のフリック操作が第1領域で検出された場合、第3の実施の形態で図17を参照して説明した処理手順を同様の制御により、第1領域に表示するメインプログラムの実行画像が切り替えられ、本図の右端に示す第3状態に遷移する。
ディスプレイの形状の変形例4に係る電子機器では、円筒形状に変形させることで図31(b)に示すように外周面の略全周をディスプレイ101が覆うため、ユーザが手首に電子機器を巻いて使用する場合、表示する画像を表示面の長手方向にスクロールさせることで、あたかも画像が手首の周りを環状に周回するような使用感を得ることができる。
(d)第1乃至第6の実施の形態に係る電子機器において、ディスプレイ101に表示できる各プログラムに対応する画像の数は、その電子機器固有の数に設定されていてもよいし、適宜変更できるようにしてもよい。
(e)第1乃至第6の実施の形態に係る電子機器において、メモリ12に格納されるプログラムの数と、ディスプレイ101に表示される各プログラムに対応する画像の数は、必ずしも一致する必要はない。
例えば、メモリ12に格納されているプログラムの数が、第2領域に表示されるサブプログラムに対応する画像の数と第1領域に表示されるメインプログラムに対応する画像の数との合計よりも多い状態では、メモリ12に格納されるプログラムの中から、第1領域および第2領域に表示される画像の数だけランダムプログラムが選ばれ、ディスプレイ101に表示されるようにしてもよい。また、ユーザが自らディスプレイ101に表示するプログラムを選択できるようにしてもよい。また、ユーザによる各プログラムの使用頻度や使用履歴の情報に基づいて、プロセッサ103がディスプレイ101に対応する画像を表示するプログラムを、選択するようにしてもよい。
また、メモリ12に格納されているプログラムの数が、対応する画像がディスプレイ101に表示される数よりも多い状態では、ディスプレイ101で表示を長手方向(Y−Y´方向)にスクロールした時の表示制御として、以下の2つの手法が考えられる。
一つ目の手法とは、メモリ12に格納されたプログラムのうち、既に表示されているプログラムに対応する画像のみを、繰り返しスクロールさせてディスプレイ101に順次表示させるものである。この手法は、第1及び第2の実施の形態で説明したように、VRAM14において各プログラムに対応する画像を展開する記録領域の数と、配置テーブルにおいて管理するプログラムのIDの数を一致させることで、実施することができる。
二つ目の手法とは、スクロールに応じて、プログラムを順次入れ替えて対応する画像を表示させるものである。この手法は、VRAM14において各プログラムに対応する画像を展開する記録領域の数より、配置テーブルにおいて管理するプログラムのIDの数を多くすることで、実施することができる。例えば、VRAM14には各プログラムに対応する画像を展開する記録領域として、第1の実施の形態と同様に記録領域0〜4の5つを設け、配置テーブルにはP0〜P9の10の項目を設けてプログラムのIDを管理する。このような配置テーブルを、第2の実施の形態での説明と同様に、スクロールによって第2領域から第1領域へ向う方向に画像を移動させるのに合わせて登録IDを左へシフトさせることで更新すれば、P0〜P4にIDを登録したプログラムに対応する画像をディスプレイ101に表示した状態から、スクロールによりP5〜9にIDを登録したプログラムに対応する画像を、ディスプレイ101の第2領域上端から順次表示させることができる。
以下に、ディスプレイに表示可能な数よりプログラムの数が多い状態で、上述の二つ目の手法により画像のスクロールを制御した表示態様を、図33を用いて説明する。本図の左側に示す第1状態では、サブプログラムとして特定された4つのプログラムに対応する4のアイコン画像322〜325が、第2領域202に表示される。第1領域201には、メインプログラムとして特定されたプログラムに対応する画像として、アイコン画像321と実行画像321aとが表示される。ディスプレイ101の横に図示したアイコン画像326〜330は、配置テーブルのP5〜9にIDが登録されたプログラムを示すものである。これらのアイコン画像326〜330に対応するプログラムは、第1状態でディスプレイに表示されておらず、図の下から上に向けて、配置テーブルのP5〜9の順に1〜5の表示順位が付されている。
第1状態においてディスプレイ101の画面上で第2領域から第1領域へ向う方向に長手方向のフリック操作が検出された場合、ディスプレイにおける表示をフリック操作の向きにアイコン画像1つ分スクロールさせる。このようなスクロールにより、本図の右側に示す第2状態に遷移する。
第2状態では、第1状態において第2領域202の最も第1領域201よりに表示されていたアイコン画像322に対応するプログラムがメインプログラムに特定され、アイコン画像322と実行画像322aとが、メインプログラムに対応する画像として第1領域201に表示される。
第2状態で第2領域202に表示されるアイコン画像のうち、第1領域201よりに表示された4つのアイコン画像323〜325は、第1状態で第2領域202に表示されていたアイコン画像であり、第1状態での表示位置から第1領域201側へアイコン画像1つ分だけ移動している。
第2状態でアイコン画像323〜325の移動により空いた第2領域202の上端の表示位置には、第1状態でディスプレイ101に表示されていなかったプログラムのうち、表示順位が1であったプログラムに対応するアイコン画像326が表示される。
第1状態で表示順位が2〜5であったアイコン画像327〜330に対応するプログラムは、それぞれ表示順位が1づつ繰り上がり、第2状態において表示順位が1〜4になっている。また、第1状態でメインプログラムであったアイコン画像321に対応するプログラムは、スクロールにより第1領域201の下端側から消え、第2状態ではディスプレイに表示されておらず、最も後の表示順位である5が付された配置テーブルのP9にIDが登録される。
以上のように表示順位を管理して、表示態様を遷移させることで、ディスプレイに表示可能な数よりプログラムの数が多い状態で、プログラムを順次入れ替えて対応する画像をディスプレイ101に表示させることができる。
(f)第2乃至第5の実施の形態では、第1領域201に対応する画像が表示されるメインプログラムのみ起動し、第2領域202にアイコン画像が表示されるサブプログラムを停止するようにプログラムの実行を制御している。しかし、プログラムの実行の制御方法は、第1乃至第6の実施の形態において説明したものに限定されない。
例えば、図20の(a)において第1領域201に画像301aが表示されているプログラムは、画像301aの「Start」の文字が表示された領域でタップ操作が検知された場合に、ストップウォッチ機能によるタイム計測を開始する。タイム計測中にフリック操作に応じてメインプログラムを切り替えた場合に、タイム計測を停止することは合理的ではない。
そこで、フリック操作に応じてメインプログラムを切り替えた場合にも、切り替え前に起動中であった機能を停止することなく、サブプログラムの実行を継続するように、プログラムの実行を制御してもよい。具体的には、図9に示すフリック操作処理のフローチャートにおいて、ステップS201の判定でフリック操作を検出した場合に(ステップS201:Yes)、メインプログラムの実行を停止するステップS202の処理を省略する。ステップS202の処理を省くことで、フリック操作による切り替え前にメインプログラムであったプログラムは、サブプログラムに切り替えられた後も起動状態を継続することができる。
同様に、図10のフリック操作処理2におけるステップS302、図12のドラッグ操作処理におけるステップS402、図15のタップ操作処理におけるステップS503、及び図22の加速度検出時処理におけるステップS702の各処理を省くことで、それぞれの操作が検知される前にメインプログラムであったプログラムは、サブプログラムとなった後も起動状態を継続することができる。
このようなプログラムの実行の制御方法では、メインプログラムについては、第1領域201にプログラムの実行画像が表示されているため、その動作状態をユーザは確認できる。しかし、サブプログラムについては、第2領域202に表示されるのがプログラムのアイコン画像のみであるため、プログラムの動作状態をユーザは判別できない。そのため何れかのサブプログラムを起動中としたまま、電子機器のユーザが忘れてしまう場合がある。この場合、例えば、電子機器の電池が無駄に消費されることもあり得る。そこで起動中のサブプログラムについては、停止状態のサブプログラムと異なる表示形式で、第2領域202にアイコン画像を表示することが望ましい。
起動中であるサブプログラムのアイコン画像の表示形式としては、例えば、起動中であるプログラムを示すアイコン画像の表示領域内で、このアイコン画像を移動させる表示形式を用いることができる。具体的には、ディスプレイの短手方向に沿って、このアイコン画像を繰り返しスクロールさせて表示する。
起動中であるサブプログラムのアイコン画像の表示形式として、起動中のサブプログラムを示すアイコン画像が表示されている領域で、ディスプレイの輝度を周期的に変更させることにより、このアイコン画像の表示を点滅させる表示形式を用いてもよい。
あるいは、起動中であるサブプログラムのアイコン画像の表示形式として、このアイコン画像の表示サイズを周期的に拡大縮小する表示形式を用いてもよい。
あるいは、起動中であるサブプログラムのアイコン画像の表示形式として、このアイコン画像を、アニメーション画像に置き換えて表示する表示形式を用いてもよい。例えば、図20の(c)で第2領域202に表示されている人物を図案化したアイコン画像301bは、対応するサブプログラムが起動中であれば、人物が走る様子を表現したアニメーション画像に置換してもよい。
図34は、アイコン表示形式変更処理を示すフローチャート図である。ディスプレイの表示を制御するプロセッサ104は、図34の処理手順を実行することで、サブプログラムの動作状態に応じて第2領域202でのアイコン画像の表示形式を変更することができる。アイコン表示形式変更処理では、先ず、VRAM14の記録領域番号を示す変数yを1に初期化し(ステップS901)し、その後はステップS902〜ステップS905のループ処理を実行する。
ループ処理では、配置テーブルのPyの項目にIDが登録されているサブプログラムが起動中であるかを判定する(ステップS902)。判定対象のサブプログラムが起動中である場合のみ(ステップS902:Yes)、VRAM14の記録領域yにおけるアイコン画像の表示形式を、上述の何れかの表示形式に変更する(ステップS903)。その後、変数yをインクリメントさせて、変数yが5になるまでループ処理を繰り返す。以上のループの処理は、y=1〜4の場合に配置テーブルのP1〜P4にIDが登録されているサブプログラムのうち、起動中のプログラムのみアイコン画像の表示形式を変更する処理となる。
(g)本明細書で記載した「プログラム」とは、「コンピュータプログラム」、「アプリケーション」、「ソフトウェア」等と同義のものである。
(h)本明細書で記載したプロセッサ103、104、107は、それぞれプログラムの実行制御、表示制御、タッチ位置検出をそれぞれ行なうものであるが、必ずしもこれらのプロセッサが個別に処理を行なうものに限定されることはなく、1つのプロセッサで構成し、全ての制御を行なうことも可能であり、また2つ以上のプロセッサで構成し、これらの処理を適宜分担して行なうことも可能である。
(i)メモリ12には、揮発性メモリまたは不揮発性メモリを用いることが可能であり、2つ以上のメモリで構成することも可能である。
(j)ディスプレイ101には、有機ELディスプレイや、液晶ディスプレイ、その他公知のディスプレイを用いることが可能である。ディスプレイ101の画面サイズは、用途に応じて様々なサイズとすることが可能である。
(k)第6の実施の形態では、腕時計型の電子機器について説明したが、本発明に係る電子機器は、ディスプレイを有した電子レンジ、冷蔵庫等としても実施可能である。この場合、筐体105には、用途に応じて様々なサイズ、形状のものが用いられる。
(l)第1乃至第6の実施の形態に係る電子機器では、サブプログラムとして特定されたプログラムに対応する画像として、第2領域202にアイコン画像を表示する例を説明したが、第2領域202に表示する画像はアイコン画像に限定されない。例えば、サブプログラムとして特定されたプログラムに対応する画像として、第2領域202には、プログラムのIDを表示してもよい。
(本開示の各態様の概要)
以上説明したように、本開示は、例えば、以下に示す各態様の発明を含むものである。
本開示の第1態様である電子機器は、長尺形状であって、第1表示領域とこの第1表示領域と前記長尺形状の長手方向につらなり前記第1表示領域より表示面の幅が狭い第2表示領域とを有するタッチパネル式ディスプレイと、複数のプログラムが格納されるメモリと、前記メモリに格納される複数のプログラムの各々の実行を制御し、前記ディスプレイの表示を制御するプロセッサと、を備え、前記ディスプレイは、前記複数のプログラムの中の第1プログラムの実行により生成される第1表示画像を前記第1表示領域に表示し、前記複数のプログラムの中の前記第1プログラム以外の第2プログラムを示す第1アイコン画像を前記第2表示領域に示し、前記第1表示画像の表示面積は前記第1アイコン画像の表示面積より大きく、前記プロセッサは、前記第2表示領域において前記第1アイコン画像への接触を検知し、前記第1アイコン画像への接触が前記第1表示領域へ向かう方向に移動することを検知したとき、前記第2プログラムの実行により生成される第2表示画像を前記第1表示領域に表示させる。
本態様によると、長尺形状であって、第1表示領域とこの第1表示領域と前記長尺形状の長手方向につらなり前記第1表示領域より表示面の幅が狭い第2表示領域とを有するディスプレイを用いている。かかる表示領域が制約されたディスプレイを用いた場合でも、前記第1表示領域には、前記複数のプログラムの中の第1プログラムの実行により生成される第1表示画像を表示させ、一方、前記第2表示領域には、前記複数のプログラムの中の前記第1プログラム以外の第2プログラムを示す第1アイコン画像を表示させる。そのため、表示領域が制約されたディスプレイを用いつつも、前記第1プログラムに対応する前記第1表示画像を表示するのみならず、前記第2プログラムに対応する前記第1アイコン画像をも表示するので、前記メモリに複数のプログラムが格納されていることを前記電子機器のユーザに示すことができる。
また、前記第1アイコン画像への接触が前記第1表示領域へ向かう方向に移動することを検知することにより、前記第1アイコン画像の表示を単に移動させるのではなく、前記第2プログラムの実行により生成される前記第2表示画像を前記第1表示領域に表示させるので、前記ディスプレイに前記第2プログラムを実行するための操作ボタンなどを表示させる必要がなくなる。即ち、前記第1アイコン画像への接触を前記第1表示領域へ向かう方向に移動させるだけで、前記第2表示画像を前記第1表示領域に表示させることになる。その結果、表示領域が制約されたディスプレイの表示面を最大限に有効活用できる。
本開示の第2態様は第1態様において、例えば、前記プロセッサは、前記第2表示画像を前記第1表示領域に表示させると、前記第1プログラムを示す第2アイコン画像を前記第2表示領域に表示させてもよい。
本態様によると、前記第2表示画像が前記第1表示領域に表示されることにより、前記第1表示画像の表示が前記第1表示領域から消えたとしても、前記第1表示画面の代わりに、前記第1プログラムを示す第2アイコン画像が前記第2表示領域に表示される。そのため、表示領域が制約されたディスプレイを用いつつも、前記メモリに前記第1プログラムを含む複数のプログラムが格納されていることを、引き続き前記電子機器のユーザに示すことができる。
また、本開示の第3態様は第1態様において、例えば、前記第2表示領域は、前記複数のプログラムの各々を示す各アイコン画像を所定個数、表示可能であり、前記プロセッサは、前記第2表示画像を前記第1表示領域に表示させると、前記複数のプログラムの中で次の表示順位の第3プログラムを示す第3アイコン画像を前記第2表示領域に表示させてもよい。
例えば、前記複数のプログラムの各々を示す各アイコン画像の数が多いため、前記各アイコン画像の全てを前記第2表示領域に表示できない場合がある。本態様では、例えば、この場合、前記第2表示画像を前記第1表示領域に表示させると、前記複数のプログラムの中で次の表示順位の第3プログラムを示す第3アイコン画像を前記第2表示領域に表示させる。これにより、新たなアイコン画像として前記第3アイコン画像を前記第2表示領域に表示させることで、表示領域が制約されたディスプレイを用いつつも、前記第2表示領域に現在アイコン画像が表示されているプログラム以外にも、前記メモリに複数のプログラムが格納されていることを、前記電子機器のユーザに示すことができる。
また、本開示の第4態様は第1態様において、例えば、前記プロセッサは、前記第1アイコン画像への接触が前記第1表示領域へ向かう方向に移動することを検知したとき、前記第1アイコン画像を前記第1表示領域へ移動させ、前記第1アイコン画像が前記第1表示領域内へ移動する度合いに応じて前記第1表示画像を前記長尺形状の長手方向に縮小させた変形画像を、前記第2表示領域から前記第1表示領域へ移動する前記第1アイコン画像と共に、前記第1表示領域に表示させてもよい。
本態様によると、前記第1アイコン画像が前記第1表示領域へ移動する過程において、前記第1表示画像を変形させた状態で、前記第1表示画像及び前記第1アイコンを共に前記第1表示領域に表示させる。そのため、表示が消える前記第1表示画面の表示内容を確認しつつ、次に表示される前記第2プログラムを示す第1アイコン画像を、前記第1表示領域に表示させることができる。その結果、前記第2プログラムを実行して前記第2表示画像が前記第1表示領域に表示されるまでの間においても、前記第1表示画面の表示内容を可能な限り表示させて、表示領域が制約されたディスプレイの表示面を最大限に有効活用できる。
また、本開示の第5態様は第4態様において、例えば、前記プロセッサは、前記第1アイコン画像が前記第1表示領域内へ移動する度合いに応じて、前記第1プログラムを示す第2アイコン画像を前記第2表示領域に表示させてもよい。
本態様によると、前記第2表示画像が前記第1表示領域に表示されることにより、前記第1表示画像の表示が前記第1表示領域から消えたとしても、前記第1表示画面の代わりに、前記第1プログラムを示す第2アイコン画像が前記第2表示領域に表示される。そのため、表示領域が制約されたディスプレイを用いつつも、前記メモリに前記第1プログラムを含む複数のプログラムが格納されていることを前記電子機器のユーザに示すことができる。
また、前記第1アイコン画像の前記第1表示領域内への移動度合いに応じて、前記第2アイコン画像を前記第2表示領域に表示させる。そのため、表示領域が制約されつつも、前記第2アイコン表示を徐々に表示させるので、前記ディスプレイの表示面を最大限に有効活用しつつ、可能な限り前記メモリに格納されている格納されている複数のプログラムの存在を前記電子機器のユーザに確認させることができる。
また、本開示の第6態様は第4態様において、例えば、前記プロセッサは、前記第1アイコン画像が前記第1表示領域内へ移動する度合いに応じて前記第1表示画像を前記長尺形状の長手方向に縮小させた変形画像を、前記第2表示領域から前記第1表示領域へ移動する前記第1アイコン画像と共に、前記第1表示領域に表示させつつ、前記第1プログラムを示す第2アイコン画像を前記第2表示領域に表示させてもよい。
本態様によると、前記第1アイコン画像を前記第1表示領域に移動させる過程において、前記第1表示画像を変形させた状態で、前記第1表示画像及び前記第1アイコンを共に前記第1表示領域に表示させる。そのため、表示が消える前記第1表示画面の表示内容を確認しつつ、次に表示される前記第2プログラムを示す前記第1アイコン画像を、前記第1表示領域に表示させることができる。その結果、前記第2プログラムを実行して前記第2表示画像が表示されるまでの間においても、前記第1表示画面の表示内容を可能な限り表示させて、表示領域が制約されたディスプレイの表示面を最大限に有効活用できる。
また、前記第2表示画像が前記第1表示領域に表示されることにより、前記第1表示画像の表示が前記第1表示領域から消えたとしても、前記第1表示画面の代わりに、前記第1プログラムを示す第2アイコン画像が前記第2表示領域に表示される。そのため、表示領域が制約されたディスプレイを用いつつも、前記メモリに前記第1プログラムを含む複数のプログラムが格納されていることを、引き続き前記電子機器のユーザに示すことができる。
また、本開示の第7態様は第4態様において、例えば、前記第2表示領域は、前記複数のプログラムの各々を示す各アイコン画像を所定個数、表示可能であり、前記プロセッサは、前記第1アイコン画像が前記第1表示領域内へ移動する度合いに応じて、前記複数のプログラムの中で次の表示順位の第3プログラムを示す第3アイコン画像を前記第2表示領域に表示させてもよい。
例えば、前記複数のプログラムの各々を示す各アイコン画像の数が多いため、前記各アイコン画像の全てを前記第2表示領域に表示できない場合がある。本態様では、例えば、この場合、前記第2表示画像を前記第1表示領域に表示させると、前記複数のプログラムの中で次の表示順位の第3プログラムを示す第3アイコン画像を前記第2表示領域に表示させる。これにより、新たなアイコン画像として前記第3アイコン画像を前記第2表示領域に表示させることで、表示領域が制約されたディスプレイを用いつつも、前記第2表示領域に現在アイコン画像が表示されているプログラム以外にも、前記メモリに複数のプログラムが格納されていることを、前記電子機器のユーザに示すことができる。
また、前記第1アイコン画像の前記第1表示領域内への移動度合いに応じて、新たなアイコン画像として前記第3アイコン画像を前記第2表示領域に表示させる。そのため、表示領域が制約されつつも、前記第3アイコン表示を徐々に表示させるので、前記ディスプレイの表示面を最大限に有効活用しつつ、可能な限り前記メモリに格納されている格納されている複数のプログラムの存在を前記電子機器のユーザに確認させることができる。
また、本開示の第8態様は第4態様において、例えば、前記第2表示領域は、前記複数のプログラムの各々を示す各アイコン画像を所定個数、表示可能であり、前記プロセッサは、前記第1アイコン画像が前記第1表示領域内へ移動する度合いに応じて前記第1表示画像を前記長尺形状の長手方向に縮小させた変形画像を、前記第2表示領域から前記第1表示領域へ移動する前記第1アイコン画像と共に、前記第1表示領域に表示させつつ、前記複数のプログラムの中で次の表示順位の第3プログラムを示す第3アイコン画像を前記第2表示領域に表示させてもよい。
本態様によると、前記第1アイコン画像を前記第1表示領域に移動させる過程において、前記第1表示画像を変形させた状態で、前記第1表示画像及び前記第1アイコンを共に前記第1表示領域に表示させる。そのため、表示が消える前記第1表示画面の表示内容を確認しつつ、次に表示される前記第2プログラムを示す前記第1アイコン画像を、前記第1表示領域に表示させることができる。その結果、前記第2プログラムを実行して前記第2表示画像が表示されるまでの間においても、前記第1表示画面の表示内容を可能な限り表示させて、表示領域が制約されたディスプレイの表示面を最大限に有効活用できる。
また、例えば、前記複数のプログラムの各々を示す各アイコン画像の数が多いため、前記各アイコン画像の全てを前記第2表示領域に表示できない場合がある。本態様では、例えば、この場合、前記第1表示画像の変形画像を前記第1表示領域に表示させつつ、前記複数のプログラムの中で次の表示順位の第3プログラムを示す第3アイコン画像を前記第2表示領域に表示させる。これにより、新たなアイコン画像として前記第3アイコン画像を前記第2表示領域に表示させることで、表示領域が制約されたディスプレイを用いつつも、前記第2表示領域に現在アイコン画像が表示されているプログラム以外にも、前記メモリに複数のプログラムが格納されていることを、前記電子機器のユーザに示すことができる。
また、本開示の第9態様は第4態様乃至第8態様の何れかにおいて、例えば、前記第1表示画像は、前記第2アイコン画像と同一の画像を含み、前記変形画像の中で前記第2アイコン画像と同一の画像は変形しないよう構成してもよい。
本態様によると、前記第1アイコン画像を前記第1表示領域に移動させる過程において、前記第1表示画像を変形させた状態で、前記第1表示画像及び前記第1アイコンを共に前記第1表示領域に表示させる。その際に、前記第1表示画像を変形した画像に含まれる前記第2アイコン画像と同一の画像は変形しないので、表示が消える前記第1表示画面が前記複数のプログラムの中のいずれのプログラムに対応するかを、前記第1表示画像が前記第1表示領域から消える最後まで前記電子機器のユーザに知らせることかできる。そのため、例えば、前記第1表示領域に表示される画像を、前記第1表示画像に戻したい場合、前記第1表示画像は前記複数のプログラムの中のいずれのプログラムに対応するかを前記電子機器のユーザに知らせているので、前記第1表示画像に対応するプログラムが所望のプログラムであれば、その戻す操作を継続させるという判断が可能となる。
また、本開示の第10態様は第1態様乃至第9態様の何れかにおいて、例えば、前記第1表示画像は、前記第2アイコン画像と同一の画像を含み、前記プロセッサは、前記第1表示領域において前記第1表示画像への接触を検知し、前記第1表示画像への接触が前記長尺形状の短手方向へ移動することを検知したとき、前記第1表示画像像の中で前記第2アイコン画像と同一の画像の表示位置は変更せずに、前記長尺形状の短手方向へ移動に沿って前記第1表示画像を移動させてもよい。
本態様によると、前記第1表示画像を前記第1表示領域において前記長尺形状の短手方向に移動させる場合においても、前記第1表示画像に含まれる前記第2アイコン表示と同一の画像の表示位置は移動させない。そのため、前記複数のプログラムの中でいずれのプログラムに対応する表示画像が前記第1表示領域に表示されているかを前記電子機器のユーザに知らせ、前記ユーザの誤認識を防止できる。
また、本開示の第11態様は第1態様において、例えば、前記ディスプレイの前記第2表示領域は、前記第1アイコン画像を含む前記複数のプログラムの中の前記第1プログラム以外の2以上プログラムの各々を示す複数のアイコン画像を前記長尺形状の長手方向に沿って表示し、前記プロセッサは、前記第1表示領域に前記第2表示画像を表示させると、前記第1アイコン画像を含まない前記複数のプログラムの中の前記第1プログラム以外の2以上プログラムの各々を示す複数のアイコン画像を、前記第1表示領域側に移動させて前記第1アイコン画像が表示されていた表示領域を詰め、前記第2表示領域に表示させてもよい。
本態様によると、前記第2表示領域には、前記2以上のプログラムの各々を示す複数のアイコン画像が表示される。そのため、表示領域が制約されたディスプレイの表示面を最大限に有効活用して、前記メモリに格納されている複数のプログラムの各々が何の機能に対応するプログラムかを前記電子機器のユーザに知らせることができる。
また、前記第1表示領域に前記第2表示画像を表示させると、前記2以上プログラムの各々を示す複数のアイコン画像を、前記第1表示領域側に移動させて前記第2表示領域に表示させる。 そのため、表示領域が制約されたディスプレイの表示面を最大限に有効活用して、可能な限り、前記第1表示領域に表示されている表示画像に対応するプログラム以外の2以上のプログラムの各々を示す複数のアイコン画像を、前記第2表示領域に表示させることができる。その結果、表示領域が制約されたディスプレイを用いつつも、可能な限り、前記メモリに格納されている複数のプログラムを前記電子機器のユーザに知らせることができる。
また、本開示の第12態様は第11態様において、例えば、前記プロセッサは、前記第2表示画像を前記第1表示領域に表示させると、前記複数のアイコン画像を前記第1表示領域側に移動させて生じた前記第2表示領域の中の空き表示領域に、前記第1プログラムを示す第2アイコン画像を表示させてもよい。
本態様によると、前記第2表示画像が前記第1表示領域に表示されることにより、前記第1表示画像の表示が前記第1表示領域から消えたとしても、前記第1表示画面の代わりに、前記第1プログラムを示す第2アイコン画像が前記第2表示領域に表示される。そのため、表示領域が制約されたディスプレイを用いつつも、前記メモリに前記第1プログラムを含む複数のプログラムが格納されていることを前記電子機器のユーザに示すことができる。
また、本開示の第13態様は第1態様乃至第12態様の何れかにおいて、例えば、前記プロセッサは、前記第1表示領域において前記第2表示画像への接触が、前記第1表示領域から前記第2表示領域に移動することを検知したとき、前記第1プログラムの実行により生成される第1表示画像を前記第1表示領域に表示させてもよい。
前記第2表示領域から前記第1表示領域に向かう方向へ前記接触の移動だけを検知すると、前記第1表示画像を前記第1表示領域に表示させるユーザの意図が、行き過ぎて、前記第2表示画像が前記第2表示領域に表示されてしまった場合、再度、前記第1表示画像を前記第1表示領域に表示させるために、前記複数のプログラムの各々の実行により生成される各表示画像を全て前記第1表示画像に表示させる煩雑さがある。即ち、前記複数のプログラムの各々の実行により生成される各表示画像を一周させる必要がある。
本態様によると、前記第1表示領域において前記第2表示画像への接触が、前記第1表示領域から前記第2表示領域に移動することを検知したとき、前記第1プログラムの実行により生成される第1表示画像を前記第1表示領域に表示させる。これにより、前記第1表示画像を前記第1表示領域に表示させるユーザの意図が、行き過ぎて、前記第2表示画像が前記第2表示領域に表示されてしまった場合、前記複数のプログラムの各々の実行により生成される各表示画像を一周させる必要はなくなる。そのため、行き過ぎて、意図した表示画像の次以降の表示画像が前記第1表示領域に表示された場合でも、簡易に所望の表示画像の表示に戻すことができる。
また、本開示の第14態様は第1態様乃至第13態様の何れかにおいて、例えば、前記プロセッサは、前記第2表示画像が前記第1表示領域に表示されている場合に、前記第2表示領域に表示されているアイコン画像であって起動中であるプログラムを示すアイコン画像を、起動中でないプログラムを示すアイコン画像とは異なる表示形式で表示させてもよい。
また、本開示の第15態様は第14態様において、例えば、前記異なる表示形式は、前記起動中であるプログラムを示すアイコン画像の表示を点滅させる表示形式としてもよい。
また、本開示の第16態様は第14態様において、例えば、前記異なる表示形式は、前記起動中であるプログラムを示すアイコン画像の表示を、前記起動中であるプログラムを示すアイコン画像の表示領域内で移動させる表示形式としてもよい。
前記第1表示領域に表示されている前記第2表示画像に対応する前記第2プログラムについては、前記第1表示領域において前記第2プログラムが起動中か否かを、前記電子機器のユーザは確認できる。
一方、前記第2表示領域においては、前記第2表示領域に表示されるものはアイコン画像であるため、前記表示されているアイコン画像からは、前記表示されているアイコン画像に対応するプログラムが起動中か否かを、前記電子機器のユーザは判別できない。そのため、あるプログラムを起動中としたまま、前記電子機器のユーザが忘れてしまう場合がある。この場合、例えば、前記電子機器の電池が無駄に消費されることもあり得る。
上記本開示の第14態様乃至第16態様の何れかによると、例えば、前記第2表示領域に表示されているアイコン画像であって起動中であるプログラムを示すアイコン画像を、起動中でないプログラムを示すアイコン画像とは異なる表示形式で表示させる。そのため、前記第2表示領域に表示されるものをアイコン画像とした場合であっても、表示領域が制約されたディスプレイにおいて、他の補助的な表示を追加することなく、前記表示されているアイコン画像に対応するプログラムが起動中か否かを、前記電子機器のユーザに判別させることができる。その結果、例えば、あるプログラムを起動中としたまま、前記電子機器のユーザが忘れてしまうことを防止し、前記電子機器の電池が無駄に消費されることを防止できる。
また、本開示の第17態様は第1態様乃至第16態様の何れかにおいて、例えば、前記プロセッサは、前記第1表示領域に、前記電子機器に関するステータス情報を表示させてもよい。
本開示の第18態様である電子機器は、長尺形状であって、第1表示領域とこの第1表示領域と前記長尺形状の長手方向につらなり前記第1表示領域より表示面の幅が狭い第2表示領域とを有するタッチパネル式ディスプレイと、複数のプログラムが格納されるメモリと、前記メモリに格納される複数のプログラムの各々の実行を制御し、前記ディスプレイの表示を制御するプロセッサと、を備え、前記ディスプレイは、前記複数のプログラムの中の第1プログラムの実行により生成される第1表示画像を前記第1表示領域に表示し、前記複数のプログラムの中の前記第1プログラム以外の第2プログラムを示す第1アイコン画像を前記第2表示領域に示し、前記第1表示画像の表示面積は前記第1アイコン画像の表示面積より大きく、前記プロセッサは、前記第2表示領域において前記第1アイコン画像への接触を検知し、前記第1アイコン画像への接触が前記第1表示領域内へ移動することを検知した後、前記第2プログラムの実行により生成される第2表示画像を前記第1表示領域に表示させる
本態様によると、長尺形状であって、第1表示領域とこの第1表示領域と前記長尺形状の長手方向につらなり前記第1表示領域より表示面の幅が狭い第2表示領域とを有するディスプレイを用いている。かかる表示領域が制約されたディスプレイを用いた場合でも、前記第1表示領域には、前記複数のプログラムの中の第1プログラムの実行により生成される第1表示画像を表示させ、一方、前記第2表示領域には、前記複数のプログラムの中の前記第1プログラム以外の第2プログラムを示す第1アイコン画像を表示させる。そのため、表示領域が制約されたディスプレイを用いつつも、前記第1プログラムに対応する前記第1表示画像を表示するのみならず、前記第2プログラムに対応する前記第1アイコン画像をも表示するので、前記メモリに複数のプログラムが格納されていることを前記電子機器のユーザに示すことができる。
また、前記第1アイコン画像への接触が前記第1表示領域内へ移動することを検知することにより、前記第1アイコン画像の表示を単に移動させるのではなく、前記第2プログラムの実行により生成される前記第2表示画像を前記第1表示領域に表示させるので、前記ディスプレイに前記第2プログラムを実行するための操作ボタンなどを表示させる必要がなくなる。即ち、前記第1アイコン画像への接触が前記第1表示領域内へ移動するだけで、前記第2表示画像を前記第1表示領域に表示させることになる。その結果、表示領域が制約されたディスプレイの表示面を最大限に有効活用できる。
また、本開示の第19態様は第18態様において、例えば、前記プロセッサは、前記第2表示画像を前記第1表示領域に表示させると、前記第1プログラムを示す第2アイコン画像を前記第2表示領域に表示させてもよい。
本態様によると、前記第2表示画像が前記第1表示領域に表示されることにより、前記第1表示画像の表示が前記第1表示領域から消えたとしても、前記第1表示画面の代わりに、前記第1プログラムを示す第2アイコン画像が前記第2表示領域に表示される。そのため、表示領域が制約されたディスプレイを用いつつも、前記メモリに前記第1プログラムを含む複数のプログラムが格納されていることを、引き続き前記電子機器のユーザに示すことができる。
また、本開示の第20態様は第18態様において、例えば、前記第2表示領域は、前記複数のプログラムの各々を示す各アイコン画像を所定個数、表示可能であり、前記プロセッサは、前記第2表示画像を前記第1表示領域に表示させると、前記複数のプログラムの中で次の表示順位の第3プログラムを示す第3アイコン画像を前記第2表示領域に表示させてもよい。
例えば、前記複数のプログラムの各々を示す各アイコン画像の数が多いため、前記各アイコン画像の全てを前記第2表示領域に表示できない場合がある。本態様では、例えば、この場合、前記第2表示画像を前記第1表示領域に表示させると、前記複数のプログラムの中で次の表示順位の第3プログラムを示す第3アイコン画像を前記第2表示領域に表示させる。これにより、新たなアイコン画像として前記第3アイコン画像を前記第2表示領域に表示させることで、表示領域が制約されたディスプレイを用いつつも、前記第2表示領域に現在アイコン画像が表示されているプログラム以外にも、前記メモリに複数のプログラムが格納されていることを、前記電子機器のユーザに示すことができる。
また、本開示の第21態様は第18態様において、例えば、前記プロセッサは、前記第1アイコン画像への接触が前記第1表示領域内へ移動する度合いに応じて前記第1表示画像を前記長尺形状の長手方向に縮小させた変形画像を、前記第2表示領域から前記第1表示領域へ移動する前記第1アイコン画像と共に、前記第1表示領域に表示させてもよい。
本態様によると、前記第1アイコン画像を前記第1表示領域に移動させる過程において、前記第1表示画像を変形させた状態で、前記第1表示画像及び前記第1アイコンを共に前記第1表示領域に表示させる。そのため、表示が消える前記第1表示画面の表示内容を確認しつつ、次に表示される前記第2プログラムを示す第1アイコン画像を、前記第1表示領域に表示させることができる。その結果、前記第2プログラムを実行して前記第2表示画像が前記第1表示領域に表示されるまでの間においても、前記第1表示画面の表示内容を可能な限り表示させて、表示領域が制約されたディスプレイの表示面を最大限に有効活用できる。
また、本開示の第22態様は第21態様において、例えば、前記プロセッサは、前記第1アイコン画像への接触が前記第1表示領域内へ移動する度合いに応じて、前記第1プログラムを示す第2アイコン画像を前記第2表示領域に表示させてもよい。
本態様によると、前記第2表示画像が前記第1表示領域に表示されることにより、前記第1表示画像の表示が前記第1表示領域から消えたとしても、前記第1表示画面の代わりに、前記第1プログラムを示す第2アイコン画像が前記第2表示領域に表示される。そのため、表示領域が制約されたディスプレイを用いつつも、前記メモリに前記第1プログラムを含む複数のプログラムが格納されていることを前記電子機器のユーザに示すことができる。
また、前記第1アイコン画像の前記第1表示領域内への移動度合いに応じて、前記第2アイコン画像を前記第2表示領域に表示させる。そのため、表示領域が制約されつつも、前記第2アイコン表示を徐々に表示させるので、前記ディスプレイの表示面を最大限に有効活用しつつ、可能な限り前記メモリに格納されている格納されている複数のプログラムの存在を前記電子機器のユーザに確認させることができる。
また、本開示の第23態様は第21態様において、例えば、前記プロセッサは、前記第1アイコン画像への接触が前記第1表示領域内へ移動する度合いに応じて前記第1表示画像を前記長尺形状の長手方向に縮小させた変形画像を、前記第2表示領域から前記第1表示領域へ移動する前記第1アイコン画像と共に、前記第1表示領域に表示させつつ、前記第1プログラムを示す第2アイコン画像を前記第2表示領域に表示させてもよい。
本態様によると、前記第1アイコン画像を前記第1表示領域に移動させる過程において、前記第1表示画像を変形させた状態で、前記第1表示画像及び前記第1アイコンを共に前記第1表示領域に表示させる。そのため、表示が消える前記第1表示画面の表示内容を確認しつつ、次に表示される前記第2プログラムを示す前記第1アイコン画像を、前記第1表示領域に表示させることができる。その結果、前記第2プログラムを実行して前記第2表示画像が表示されるまでの間においても、前記第1表示画面の表示内容を可能な限り表示させて、表示領域が制約されたディスプレイの表示面を最大限に有効活用できる。
また、前記第2表示画像が前記第1表示領域に表示されることにより、前記第1表示画像の表示が前記第1表示領域から消えたとしても、前記第1表示画面の代わりに、前記第1プログラムを示す第2アイコン画像が前記第2表示領域に表示される。そのため、表示領域が制約されたディスプレイを用いつつも、前記メモリに前記第1プログラムを含む複数のプログラムが格納されていることを、引き続き前記電子機器のユーザに示すことができる。
また、本開示の第24態様は第21態様において、例えば、前記第2表示領域は、前記複数のプログラムの各々を示す各アイコン画像を所定個数、表示可能であり、前記プロセッサは、例えば、前記第1アイコン画像が前記第1表示領域内へ移動する度合いに応じて、前記複数のプログラムの中で次の表示順位の第3プログラムを示す第3アイコン画像を前記第2表示領域に表示させてもよい。
例えば、前記複数のプログラムの各々を示す各アイコン画像の数が多いため、前記各アイコン画像の全てを前記第2表示領域に表示できない場合がある。本態様では、例えば、この場合、前記第2表示画像を前記第1表示領域に表示させると、前記複数のプログラムの中で次の表示順位の第3プログラムを示す第3アイコン画像を前記第2表示領域に表示させる。これにより、新たなアイコン画像として前記第3アイコン画像を前記第2表示領域に表示させることで、表示領域が制約されたディスプレイを用いつつも、前記第2表示領域に現在アイコン画像が表示されているプログラム以外にも、前記メモリに複数のプログラムが格納されていることを、前記電子機器のユーザに示すことができる。
また、前記第1アイコン画像の前記第1表示領域内への移動度合いに応じて、新たなアイコン画像として前記第3アイコン画像を前記第2表示領域に表示させる。そのため、表示領域が制約されつつも、前記第3アイコン表示を徐々に表示させるので、前記ディスプレイの表示面を最大限に有効活用しつつ、可能な限り前記メモリに格納されている格納されている複数のプログラムの存在を前記電子機器のユーザに確認させることができる。
また、本開示の第25態様は第21態様において、例えば、前記第2表示領域は、前記複数のプログラムの各々を示す各アイコン画像を所定個数、表示可能であり、前記プロセッサは、例えば、前記第1アイコン画像が前記第1表示領域内へ移動する度合いに応じて前記第1表示画像を前記長尺形状の長手方向に縮小させた変形画像を、前記第2表示領域から前記第1表示領域へ移動する前記第1アイコン画像と共に、前記第1表示領域に表示させつつ、前記複数のプログラムの中で次の表示順位の第3プログラムを示す第3アイコン画像を前記第2表示領域に表示させてもよい。
本態様によると、前記第1アイコン画像を前記第1表示領域に移動させる過程において、前記第1表示画像を変形させた状態で、前記第1表示画像及び前記第1アイコンを共に前記第1表示領域に表示させる。そのため、表示が消える前記第1表示画面の表示内容を確認しつつ、次に表示される前記第2プログラムを示す前記第1アイコン画像を、前記第1表示領域に表示させることができる。その結果、前記第2プログラムを実行して前記第2表示画像が表示されるまでの間においても、前記第1表示画面の表示内容を可能な限り表示させて、表示領域が制約されたディスプレイの表示面を最大限に有効活用できる。
また、例えば、前記複数のプログラムの各々を示す各アイコン画像の数が多いため、前記各アイコン画像の全てを前記第2表示領域に表示できない場合がある。本態様では、例えば、この場合、前記第1表示画像の変形画像を前記第1表示領域に表示させつつ、前記複数のプログラムの中で次の表示順位の第3プログラムを示す第3アイコン画像を前記第2表示領域に表示させる。これにより、新たなアイコン画像として前記第3アイコン画像を前記第2表示領域に表示させることで、表示領域が制約されたディスプレイを用いつつも、前記第2表示領域に現在アイコン画像が表示されているプログラム以外にも、前記メモリに複数のプログラムが格納されていることを、前記電子機器のユーザに示すことができる。
また、本開示の第26態様は第21態様乃至第25態様の何れかにおいて、例えば、前記第1表示画像は、前記第2アイコン画像と同一の画像を含み、前記変形画像の中で前記第2アイコン画像と同一の画像は変形しないよう構成してもよい。
本態様によると、前記第1アイコン画像を前記第1表示領域に移動させる過程において、前記第1表示画像を変形させた状態で、前記第1表示画像及び前記第1アイコンを共に前記第1表示領域に表示させる。その際に、前記第1表示画像を変形した画像に含まれる前記第2アイコン画像と同一の画像は変形しないので、表示が消える前記第1表示画面が前記複数のプログラムの中のいずれのプログラムに対応するかを、前記第1表示画像が前記第1表示領域から消える最後まで前記電子機器のユーザに知らせることかできる。そのため、例えば、前記第1表示領域に表示される画像を、前記第1表示画像に戻したい場合、前記第1表示画像は前記複数のプログラムの中のいずれのプログラムに対応するかを前記電子機器のユーザに知らせているので、前記第1表示画像に対応するプログラムが所望のプログラムであれば、その戻す操作を継続させるという判断が可能となる。
また、本開示の第27態様は第18態様乃至第26態様の何れかにおいて、例えば、前記第1表示画像は、前記第2アイコン画像と同一の画像を含み、前記プロセッサは、例えば、前記第1表示領域において前記第1表示画像への接触を検知し、前記第1表示画像への接触が前記長尺形状の短手方向へ移動することを検知したとき、前記第1表示画像像の中で前記第2アイコン画像と同一の画像の表示位置は変更せずに、前記長尺形状の短手方向へ移動に沿って前記第1表示画像を移動させてもよい。
本態様によると、前記第1表示画像を前記第1表示領域において前記長尺形状の短手方向に移動させる場合においても、前記第1表示画像に含まれる前記第2アイコン表示と同一の画像の表示位置は移動させない。そのため、前記複数のプログラムの中でいずれのプログラムに対応する表示画像が前記第1表示領域に表示されているかを前記電子機器のユーザに知らせ、前記ユーザの誤認識を防止できる。
また、本開示の第28態様は第18態様において、例えば、前記ディスプレイの前記第2表示領域は、前記第1アイコン画像を含む前記複数のプログラムの中の前記第1プログラム以外の2以上プログラムの各々を示す複数のアイコン画像を前記長尺形状の長手方向に沿って表示し、前記プロセッサは、前記第1表示領域に前記第2表示画像を表示させると、前記第1アイコン画像を含まない前記複数のプログラムの中の前記第1プログラム以外の2以上プログラムの各々を示す複数のアイコン画像を、前記第1表示領域側に移動させて前記第1アイコン画像が表示されていた表示領域を詰め、前記第2表示領域に表示させてもよい。
本態様によると、前記第2表示領域には、前記2以上のプログラムの各々を示す複数のアイコン画像が表示される。そのため、表示領域が制約されたディスプレイの表示面を最大限に有効活用して、前記メモリに格納されている複数のプログラムの各々が何の機能に対応するプログラムかを前記電子機器のユーザに知らせることができる。
また、前記第1表示領域に前記第2表示画像を表示させると、前記2以上プログラムの各々を示す複数のアイコン画像を、前記第1表示領域側に移動させて前記第2表示領域に表示させる。 そのため、表示領域が制約されたディスプレイの表示面を最大限に有効活用して、可能な限り、前記第1表示領域に表示されている表示画像に対応するプログラム以外の2以上のプログラムの各々を示す複数のアイコン画像を、前記第2表示領域に表示させることができる。その結果、表示領域が制約されたディスプレイを用いつつも、可能な限り、前記メモリに格納されている複数のプログラムを前記電子機器のユーザに知らせることができる。
また、本開示の第29態様は第28態様において、例えば、前記プロセッサは、前記第2表示画像を前記第1表示領域に表示させると、前記複数のアイコン画像を前記第1表示領域側に移動させて生じた前記第2表示領域の中の空き表示領域に、前記第1プログラムを示す第2アイコン画像を表示させてもよい。
本態様によると、前記第2表示画像が前記第1表示領域に表示されることにより、前記第1表示画像の表示が前記第1表示領域から消えたとしても、前記第1表示画面の代わりに、前記第1プログラムを示す第2アイコン画像が前記第2表示領域に表示される。そのため、表示領域が制約されたディスプレイを用いつつも、前記メモリに前記第1プログラムを含む複数のプログラムが格納されていることを前記電子機器のユーザに示すことができる。
また、本開示の第30態様は第18態様乃至第29態様の何れかにおいて、例えば、前記プロセッサは、前記第1表示領域内における前記第2表示画像への接触が、前記第1表示領域内から前記第2表示領域に移動することを検知したとき、前記第1プログラムの実行により生成される第1表示画像を前記第1表示領域に表示させてもよい。
前記第2表示領域から前記第1表示領域に向かう方向へ前記接触の移動だけを検知すると、前記第1表示画像を前記第1表示領域に表示させるユーザの意図が、行き過ぎて、前記第2表示画像が前記第2表示領域に表示されてしまった場合、再度、前記第1表示画像を前記第1表示領域に表示させるために、前記複数のプログラムの各々の実行により生成される各表示画像を全て前記第1表示画像に表示させる煩雑さがある。即ち、前記複数のプログラムの各々の実行により生成される各表示画像を一周させる必要がある。
本態様によると、前記第1表示領域内における前記第2表示画像への接触が、前記第1表示領域内から前記第2表示領域に移動することを検知したとき、前記第1プログラムの実行により生成される第1表示画像を前記第1表示領域に表示させる。これにより、前記第1表示画像を前記第1表示領域に表示させるユーザの意図が、行き過ぎて、前記第2表示画像が前記第2表示領域に表示されてしまった場合、前記複数のプログラムの各々の実行により生成される各表示画像を一周させる必要はなくなる。そのため、行き過ぎて、意図した表示画像の次以降の表示画像が前記第1表示領域に表示された場合でも、簡易に所望の表示画像の表示に戻すことができる。
また、本開示の第31態様は第18態様乃至第30態様の何れかにおいて、例えば、前記プロセッサは、前記第2表示画像が前記第1表示領域に表示されている場合に、前記第2表示領域に表示されているアイコン画像であって起動中であるプログラムを示すアイコン画像を、起動中でないプログラムを示すアイコン画像とは異なる表示形式で表示させてもよい。
また、本開示の第32態様は第31態様において、例えば、前記異なる表示形式は、前記起動中であるプログラムを示すアイコン画像の表示を点滅させる表示形式としてもよい。
また、本開示の第33態様は第31態様において、例えば、前記異なる表示形式は、前記起動中であるプログラムを示すアイコン画像の表示を、前記起動中であるプログラムを示すアイコン画像の表示領域内で移動させる表示形式としてもよい。
前記第1表示領域に表示されている前記第2表示画像に対応する前記第2プログラムについては、前記第1表示領域において前記第第2プログラムが起動中か否かを、前記電子機器のユーザは確認できる。
一方、前記第2表示領域においては、前記第2表示領域に表示されるものはアイコン画像であるため、前記表示されているアイコン画像からは、前記表示されているアイコン画像に対応するプログラムが起動中か否かを、前記電子機器のユーザは判別できない。そのため、あるプログラムを起動中としたまま、前記電子機器のユーザが忘れてしまう場合がある。この場合、例えば、前記電子機器の電池が無駄に消費されることもあり得る。
上記本開示の第31態様乃至第33態様の何れかによると、例えば、前記第2表示領域に表示されているアイコン画像であって起動中であるプログラムを示すアイコン画像を、起動中でないプログラムを示すアイコン画像とは異なる表示形式で表示させる。そのため、前記第2表示領域に表示されるものをアイコン画像とした場合であっても、表示領域が制約されたディスプレイにおいて、他の補助的な表示を追加することなく、前記表示されているアイコン画像に対応するプログラムが起動中か否かを、前記電子機器のユーザに判別させることができる。その結果、例えば、あるプログラムを起動中としたまま、前記電子機器のユーザが忘れてしまうことを防止し、前記電子機器の電池が無駄に消費されることを防止できる。
また、本開示の第34態様は第18態様乃至第33態様の何れかにおいて、例えば、前記プロセッサは、前記第1表示領域に、前記電子機器に関するステータス情報を表示させてもよい。
本開示の第35態様である電子機器は、長尺形状であって、第1表示領域とこの第1表示領域と前記長尺形状の長手方向につらなり前記第1表示領域より表示面の幅が狭い第2表示領域とを有するタッチパネル式ディスプレイと、複数のプログラムが格納されるメモリと、前記メモリに格納される複数のプログラムの各々の実行を制御し、前記ディスプレイの表示を制御するプロセッサと、を備え、前記ディスプレイは、前記複数のプログラムの中の第1プログラムの実行により生成される第1表示画像を前記第1表示領域に表示し、前記複数のプログラムの中の前記第1プログラム以外の第2プログラムを示す第1アイコン画像を前記第2表示領域に示し、前記第1表示画像の表示面積は前記第1アイコン画像の表示面積より大きく、前記プロセッサは、前記第2表示領域において前記第1アイコン画像への接触を検知したとき、前記第1表示領域に表示される画像を、前記第1表示画像から、前記第2プログラムの実行により生成される第2表示画像に切り替える。
本態様によると、長尺形状であって、第1表示領域とこの第1表示領域と前記長尺形状の長手方向につらなり前記第1表示領域より表示面の幅が狭い第2表示領域とを有するディスプレイを用いている。かかる表示領域が制約されたディスプレイを用いた場合でも、前記第1表示領域には、前記複数のプログラムの中の第1プログラムの実行により生成される第1表示画像を表示させ、一方、前記第2表示領域には、前記複数のプログラムの中の前記第1プログラム以外の第2プログラムを示す第1アイコン画像を表示させる。そのため、表示領域が制約されたディスプレイを用いつつも、前記第1プログラムに対応する前記第1表示画像を表示するのみならず、前記第2プログラムに対応する前記第1アイコン画像をも表示するので、前記メモリに複数のプログラムが格納されていることを前記電子機器のユーザに示すことができる。
また、前記第2表示領域において前記第1アイコン画像への接触を検知することにより、前記第2プログラムの実行により生成される前記第2表示画像を前記第1表示領域に表示させるので、前記ディスプレイに前記第2プログラムを実行するための操作ボタンなどを表示させる必要がなくなる。その結果、表示領域が制約されたディスプレイの表示面を最大限に有効活用できる。
また、本開示の第36態様は第35態様において、例えば、前記プロセッサは、前記第2表示画像を前記第1表示領域に表示させると、前記第1プログラムを示す第2アイコン画像を、前記第2表示領域において前記第1アイコン画像が表示されていた領域に表示させてもよい。
本態様によると、前記第2表示画像が前記第1表示領域に表示されることにより、前記第1表示画像の表示が前記第1表示領域から消えたとしても、前記第1表示画面の代わりに、前記第1プログラムを示す第2アイコン画像が前記第2表示領域に表示される。そのため、表示領域が制約されたディスプレイを用いつつも、前記メモリに前記第1プログラムを含む複数のプログラムが格納されていることを、引き続き前記電子機器のユーザに示すことができる。
また、本開示の第37態様は第35態様において、例えば、前記第2表示領域は、前記複数のプログラムの各々を示す各アイコン画像を所定個数、表示可能であり、前記プロセッサは、例えば、前記第2表示画像を前記第1表示領域に表示させると、前記第2表示領域において前記第1アイコン画像が表示されていた領域を詰めて、前記第2表示領域の空き領域に、前記複数のプログラムの中で次の表示順位の第3プログラムを示す第3アイコン画像を表示させてもよい。
例えば、前記複数のプログラムの各々を示す各アイコン画像の数が多いため、前記各アイコン画像の全てを前記第2表示領域に表示できない場合がある。本態様では、例えば、この場合、前記第2表示画像を前記第1表示領域に表示させると、前記複数のプログラムの中で次の表示順位の第3プログラムを示す第3アイコン画像を前記第2表示領域に表示させる。これにより、新たなアイコン画像として前記第3アイコン画像を前記第2表示領域に表示させることで、表示領域が制約されたディスプレイを用いつつも、前記第2表示領域に現在アイコン画像が表示されているプログラム以外にも、前記メモリに複数のプログラムが格納されていることを、前記電子機器のユーザに示すことができる。
次に、図3Eに示す変形例に係る電子機器に係る態様として、本開示は、例えば、以下に示す各態様の発明を含むものである。
本開示の第38態様である電子機器は、長尺形状であって、第1表示領域とこの第1表示領域と前記長尺形状の長手方向につらなり前記第1表示領域の表示幅と同一表示幅の第2表示領域とを有するタッチパネル式ディスプレイと、複数のプログラムが格納されるメモリと、前記メモリに格納される複数のプログラムの各々の実行を制御し、前記ディスプレイの表示を制御するプロセッサと、を備え、前記ディスプレイは、前記複数のプログラムの中の第1プログラムの実行により生成される第1表示画像を前記第1表示領域に表示し、前記複数のプログラムの中の前記第1プログラム以外の第2プログラムを示す第1アイコン画像を前記第2表示領域に示し、前記プロセッサは、前記第2表示領域において前記第1アイコン画像への接触を検知し、前記第1アイコン画像への接触が前記第1表示領域へ向かう方向に移動することを検知したとき、前記第2プログラムの実行により生成される第2表示画像を前記第1表示領域に表示させる。
本態様によると、長尺形状であって、第1表示領域とこの第1表示領域と前記長尺形状の長手方向につらなり前記第1表示領域の表示幅と同一表示幅の第2表示領域とを有するディスプレイを用いている。かかる表示領域が制約されたディスプレイを用いた場合でも、前記第1表示領域には、前記複数のプログラムの中の第1プログラムの実行により生成される第1表示画像を表示させ、一方、前記第2表示領域には、前記複数のプログラムの中の前記第1プログラム以外の第2プログラムを示す第1アイコン画像を表示させる。そのため、表示領域が制約されたディスプレイを用いつつも、前記第1プログラムに対応する前記第1表示画像を表示するのみならず、前記第2プログラムに対応する前記第1アイコン画像をも表示するので、前記メモリに複数のプログラムが格納されていることを前記電子機器のユーザに示すことができる。
また、前記第1アイコン画像への接触が前記第1表示領域へ向かう方向に移動することを検知することにより、前記第1アイコン画像の表示を単に移動させるのではなく、前記第2プログラムの実行により生成される前記第2表示画像を前記第1表示領域に表示させるので、前記ディスプレイに前記第2プログラムを実行するための操作ボタンなどを表示させる必要がなくなる。即ち、前記第1アイコン画像への接触を前記第1表示領域へ向かう方向に移動させるだけで、前記第2表示画像を前記第1表示領域に表示させることになる。その結果、表示領域が制約されたディスプレイの表示面を最大限に有効活用できる。
本開示の第39態様は第38態様において、例えば、前記プロセッサは、前記第2表示画像を前記第1表示領域に表示させると、前記第1プログラムを示す第2アイコン画像を前記第2表示領域に表示させてもよい。
本態様によると、前記第2表示画像が前記第1表示領域に表示されることにより、前記第1表示画像の表示が前記第1表示領域から消えたとしても、前記第1表示画面の代わりに、前記第1プログラムを示す第2アイコン画像が前記第2表示領域に表示される。そのため、表示領域が制約されたディスプレイを用いつつも、前記メモリに前記第1プログラムを含む複数のプログラムが格納されていることを、引き続き前記電子機器のユーザに示すことができる。
また、本開示の第40態様は第38態様において、例えば、前記第2表示領域は、前記複数のプログラムの各々を示す各アイコン画像を所定個数、表示可能であり、前記プロセッサは、例えば、前記第2表示画像を前記第1表示領域に表示させると、前記複数のプログラムの中で次の表示順位の第3プログラムを示す第3アイコン画像を前記第2表示領域に表示させてもよい。
例えば、前記複数のプログラムの各々を示す各アイコン画像の数が多いため、前記各アイコン画像の全てを前記第2表示領域に表示できない場合がある。本態様では、例えば、この場合、前記第2表示画像を前記第1表示領域に表示させると、前記複数のプログラムの中で次の表示順位の第3プログラムを示す第3アイコン画像を前記第2表示領域に表示させる。これにより、新たなアイコン画像として前記第3アイコン画像を前記第2表示領域に表示させることで、表示領域が制約されたディスプレイを用いつつも、前記第2表示領域に現在アイコン画像が表示されているプログラム以外にも、前記メモリに複数のプログラムが格納されていることを、前記電子機器のユーザに示すことができる。
また、本開示の第41態様は第38態様において、例えば、前記プロセッサは、前記第1アイコン画像への接触が前記第1表示領域へ向かう方向に移動することを検知したとき、前記第1アイコン画像を前記第1表示領域へ移動させ、前記第1アイコン画像が前記第1表示領域内へ移動する度合いに応じて前記第1表示画像を前記長尺形状の長手方向に縮小させた変形画像を、前記第2表示領域から前記第1表示領域へ移動する前記第1アイコン画像と共に、前記第1表示領域に表示させてもよい。
本態様によると、前記第1アイコン画像が前記第1表示領域へ移動する過程において、前記第1表示画像を変形させた状態で、前記第1表示画像及び前記第1アイコンを共に前記第1表示領域に表示させる。そのため、表示が消える前記第1表示画面の表示内容を確認しつつ、次に表示される前記第2プログラムを示す第1アイコン画像を、前記第1表示領域に表示させることができる。その結果、前記第2プログラムを実行して前記第2表示画像が前記第1表示領域に表示されるまでの間においても、前記第1表示画面の表示内容を可能な限り表示させて、表示領域が制約されたディスプレイの表示面を最大限に有効活用できる。
また、本開示の第42態様は第41態様において、例えば、前記プロセッサは、前記第1アイコン画像が前記第1表示領域内へ移動する度合いに応じて、前記第1プログラムを示す第2アイコン画像を前記第2表示領域に表示させてもよい。
本態様によると、前記第2表示画像が前記第1表示領域に表示されることにより、前記第1表示画像の表示が前記第1表示領域から消えたとしても、前記第1表示画面の代わりに、前記第1プログラムを示す第2アイコン画像が前記第2表示領域に表示される。そのため、表示領域が制約されたディスプレイを用いつつも、前記メモリに前記第1プログラムを含む複数のプログラムが格納されていることを前記電子機器のユーザに示すことができる。
また、前記第1アイコン画像の前記第1表示領域内への移動度合いに応じて、前記第2アイコン画像を前記第2表示領域に表示させる。そのため、表示領域が制約されつつも、前記第2アイコン表示を徐々に表示させるので、前記ディスプレイの表示面を最大限に有効活用しつつ、可能な限り前記メモリに格納されている格納されている複数のプログラムの存在を前記電子機器のユーザに確認させることができる。
また、本開示の第43態様は第41態様において、例えば、前記プロセッサは、前記第1アイコン画像が前記第1表示領域内へ移動する度合いに応じて前記第1表示画像を前記長尺形状の長手方向に縮小させた変形画像を、前記第2表示領域から前記第1表示領域へ移動する前記第1アイコン画像と共に、前記第1表示領域に表示させつつ、前記第1プログラムを示す第2アイコン画像を前記第2表示領域に表示させてもよい。
本態様によると、前記第1アイコン画像を前記第1表示領域に移動させる過程において、前記第1表示画像を変形させた状態で、前記第1表示画像及び前記第1アイコンを共に前記第1表示領域に表示させる。そのため、表示が消える前記第1表示画面の表示内容を確認しつつ、次に表示される前記第2プログラムを示す前記第1アイコン画像を、前記第1表示領域に表示させることができる。その結果、前記第2プログラムを実行して前記第2表示画像が表示されるまでの間においても、前記第1表示画面の表示内容を可能な限り表示させて、表示領域が制約されたディスプレイの表示面を最大限に有効活用できる。
また、前記第2表示画像が前記第1表示領域に表示されることにより、前記第1表示画像の表示が前記第1表示領域から消えたとしても、前記第1表示画面の代わりに、前記第1プログラムを示す第2アイコン画像が前記第2表示領域に表示される。そのため、表示領域が制約されたディスプレイを用いつつも、前記メモリに前記第1プログラムを含む複数のプログラムが格納されていることを、引き続き前記電子機器のユーザに示すことができる。
また、本開示の第44態様は第41態様において、例えば、前記第2表示領域は、前記複数のプログラムの各々を示す各アイコン画像を所定個数、表示可能であり、前記プロセッサは、例えば、前記第1アイコン画像が前記第1表示領域内へ移動する度合いに応じて、前記複数のプログラムの中で次の表示順位の第3プログラムを示す第3アイコン画像を前記第2表示領域に表示させてもよい。
例えば、前記複数のプログラムの各々を示す各アイコン画像の数が多いため、前記各アイコン画像の全てを前記第2表示領域に表示できない場合がある。本態様では、例えば、この場合、前記第2表示画像を前記第1表示領域に表示させると、前記複数のプログラムの中で次の表示順位の第3プログラムを示す第3アイコン画像を前記第2表示領域に表示させる。これにより、新たなアイコン画像として前記第3アイコン画像を前記第2表示領域に表示させることで、表示領域が制約されたディスプレイを用いつつも、前記第2表示領域に現在アイコン画像が表示されているプログラム以外にも、前記メモリに複数のプログラムが格納されていることを、前記電子機器のユーザに示すことができる。
また、前記第1アイコン画像の前記第1表示領域内への移動度合いに応じて、新たなアイコン画像として前記第3アイコン画像を前記第2表示領域に表示させる。そのため、表示領域が制約されつつも、前記第3アイコン表示を徐々に表示させるので、前記ディスプレイの表示面を最大限に有効活用しつつ、可能な限り前記メモリに格納されている格納されている複数のプログラムの存在を前記電子機器のユーザに確認させることができる。
また、本開示の第45態様は第41態様において、例えば、前記第2表示領域は、前記複数のプログラムの各々を示す各アイコン画像を所定個数、表示可能であり、前記プロセッサは、前記第1アイコン画像が前記第1表示領域内へ移動する度合いに応じて前記第1表示画像を前記長尺形状の長手方向に縮小させた変形画像を、前記第2表示領域から前記第1表示領域へ移動する前記第1アイコン画像と共に、前記第1表示領域に表示させつつ、前記複数のプログラムの中で次の表示順位の第3プログラムを示す第3アイコン画像を前記第2表示領域に表示させてもよい。
本態様によると、前記第1アイコン画像を前記第1表示領域に移動させる過程において、前記第1表示画像を変形させた状態で、前記第1表示画像及び前記第1アイコンを共に前記第1表示領域に表示させる。そのため、表示が消える前記第1表示画面の表示内容を確認しつつ、次に表示される前記第2プログラムを示す前記第1アイコン画像を、前記第1表示領域に表示させることができる。その結果、前記第2プログラムを実行して前記第2表示画像が表示されるまでの間においても、前記第1表示画面の表示内容を可能な限り表示させて、表示領域が制約されたディスプレイの表示面を最大限に有効活用できる。
また、例えば、前記複数のプログラムの各々を示す各アイコン画像の数が多いため、前記各アイコン画像の全てを前記第2表示領域に表示できない場合がある。本態様では、例えば、この場合、前記第1表示画像の変形画像を前記第1表示領域に表示させつつ、前記複数のプログラムの中で次の表示順位の第3プログラムを示す第3アイコン画像を前記第2表示領域に表示させる。これにより、新たなアイコン画像として前記第3アイコン画像を前記第2表示領域に表示させることで、表示領域が制約されたディスプレイを用いつつも、前記第2表示領域に現在アイコン画像が表示されているプログラム以外にも、前記メモリに複数のプログラムが格納されていることを、前記電子機器のユーザに示すことができる。
また、本開示の第46態様は第41態様乃至第45態様の何れかにおいて、例えば、前記第1表示画像は、前記第2アイコン画像と同一の画像を含み、前記変形画像の中で前記第2アイコン画像と同一の画像は変形しないよう構成してもよい。
本態様によると、前記第1アイコン画像を前記第1表示領域に移動させる過程において、前記第1表示画像を変形させた状態で、前記第1表示画像及び前記第1アイコンを共に前記第1表示領域に表示させる。その際に、前記第1表示画像を変形した画像に含まれる前記第2アイコン画像と同一の画像は変形しないので、表示が消える前記第1表示画面が前記複数のプログラムの中のいずれのプログラムに対応するかを、前記第1表示画像が前記第1表示領域から消える最後まで前記電子機器のユーザに知らせることかできる。そのため、例えば、前記第1表示領域に表示される画像を、前記第1表示画像に戻したい場合、前記第1表示画像は前記複数のプログラムの中のいずれのプログラムに対応するかを前記電子機器のユーザに知らせているので、前記第1表示画像に対応するプログラムが所望のプログラムであれば、その戻す操作を継続させるという判断が可能となる。
また、本開示の第47態様は第38態様乃至第46態様の何れかにおいて、例えば、前記第1表示画像は、前記第2アイコン画像と同一の画像を含み、前記プロセッサは、例えば、前記第1表示領域において前記第1表示画像への接触を検知し、前記第1表示画像への接触が前記長尺形状の短手方向へ移動することを検知したとき、前記第1表示画像像の中で前記第2アイコン画像と同一の画像の表示位置は変更せずに、前記長尺形状の短手方向へ移動に沿って前記第1表示画像を移動させてもよい。
本態様によると、前記第1表示画像を前記第1表示領域において前記長尺形状の短手方向に移動させる場合においても、前記第1表示画像に含まれる前記第2アイコン表示と同一の画像の表示位置は移動させない。そのため、前記複数のプログラムの中でいずれのプログラムに対応する表示画像が前記第1表示領域に表示されているかを前記電子機器のユーザに知らせ、前記ユーザの誤認識を防止できる。
また、本開示の第48態様は第38態様において、例えば、前記ディスプレイの前記第2表示領域は、前記第1アイコン画像を含む前記複数のプログラムの中の前記第1プログラム以外の2以上プログラムの各々を示す複数のアイコン画像を前記長尺形状の長手方向に沿って表示し、前記プロセッサは、前記第1表示領域に前記第2表示画像を表示させると、前記第1アイコン画像を含まない前記複数のプログラムの中の前記第1プログラム以外の2以上プログラムの各々を示す複数のアイコン画像を、前記第1表示領域側に移動させて前記第1アイコン画像が表示されていた表示領域を詰め、前記第2表示領域に表示させてもよい。
本態様によると、前記第2表示領域には、前記2以上のプログラムの各々を示す複数のアイコン画像が表示される。そのため、表示領域が制約されたディスプレイの表示面を最大限に有効活用して、前記メモリに格納されている複数のプログラムの各々が何の機能に対応するプログラムかを前記電子機器のユーザに知らせることができる。
また、前記第1表示領域に前記第2表示画像を表示させると、前記2以上プログラムの各々を示す複数のアイコン画像を、前記第1表示領域側に移動させて前記第2表示領域に表示させる。 そのため、表示領域が制約されたディスプレイの表示面を最大限に有効活用して、可能な限り、前記第1表示領域に表示されている表示画像に対応するプログラム以外の2以上のプログラムの各々を示す複数のアイコン画像を、前記第2表示領域に表示させることができる。その結果、表示領域が制約されたディスプレイを用いつつも、可能な限り、前記メモリに格納されている複数のプログラムを前記電子機器のユーザに知らせることができる。
また、本開示の第49態様は第48態様において、例えば、前記プロセッサは、前記第2表示画像を前記第1表示領域に表示させると、前記複数のアイコン画像を前記第1表示領域側に移動させて生じた前記第2表示領域の中の空き表示領域に、前記第1プログラムを示す第2アイコン画像を表示させてもよい。
本態様によると、前記第2表示画像が前記第1表示領域に表示されることにより、前記第1表示画像の表示が前記第1表示領域から消えたとしても、前記第1表示画面の代わりに、前記第1プログラムを示す第2アイコン画像が前記第2表示領域に表示される。そのため、表示領域が制約されたディスプレイを用いつつも、前記メモリに前記第1プログラムを含む複数のプログラムが格納されていることを前記電子機器のユーザに示すことができる。
また、本開示の第50態様は第38態様乃至第49態様の何れかにおいて、例えば、前記プロセッサは、前記第1表示領域において前記第2表示画像への接触が、前記第1表示領域から前記第2表示領域に移動することを検知したとき、前記第1プログラムの実行により生成される第1表示画像を前記第1表示領域に表示させてもよい。
前記第2表示領域から前記第1表示領域に向かう方向へ前記接触の移動だけを検知すると、前記第1表示画像を前記第1表示領域に表示させるユーザの意図が、行き過ぎて、前記第2表示画像が前記第2表示領域に表示されてしまった場合、再度、前記第1表示画像を前記第1表示領域に表示させるために、前記複数のプログラムの各々の実行により生成される各表示画像を全て前記第1表示画像に表示させる煩雑さがある。即ち、前記複数のプログラムの各々の実行により生成される各表示画像を一周させる必要がある。
本態様によると、前記第1表示領域において前記第2表示画像への接触が、前記第1表示領域から前記第2表示領域に移動することを検知したとき、前記第1プログラムの実行により生成される第1表示画像を前記第1表示領域に表示させる。これにより、前記第1表示画像を前記第1表示領域に表示させるユーザの意図が、行き過ぎて、前記第2表示画像が前記第2表示領域に表示されてしまった場合、前記複数のプログラムの各々の実行により生成される各表示画像を一周させる必要はなくなる。そのため、行き過ぎて、意図した表示画像の次以降の表示画像が前記第1表示領域に表示された場合でも、簡易に所望の表示画像の表示に戻すことができる。
また、本開示の第51態様は第38態様乃至第50態様の何れかにおいて、例えば、前記プロセッサは、前記第2表示画像が前記第1表示領域に表示されている場合に、前記第2表示領域に表示されているアイコン画像であって起動中であるプログラムを示すアイコン画像を、起動中でないプログラムを示すアイコン画像とは異なる表示形式で表示させてもよい。
また、本開示の第52態様は第51態様において、例えば、前記異なる表示形式は、前記起動中であるプログラムを示すアイコン画像の表示を点滅させる表示形式としてもよい。
また、本開示の第53態様は第51態様において、例えば、前記異なる表示形式は、前記起動中であるプログラムを示すアイコン画像の表示を、前記起動中であるプログラムを示すアイコン画像の表示領域内で移動させる表示形式としてもよい。
前記第1表示領域に表示されている前記第2表示画像に対応する前記第2プログラムについては、前記第1表示領域において前記第2プログラムが起動中か否かを、前記電子機器のユーザは確認できる。
一方、前記第2表示領域においては、前記第2表示領域に表示されるものはアイコン画像であるため、前記表示されているアイコン画像からは、前記表示されているアイコン画像に対応するプログラムが起動中か否かを、前記電子機器のユーザは判別できない。そのため、あるプログラムを起動中としたまま、前記電子機器のユーザが忘れてしまう場合がある。この場合、例えば、前記電子機器の電池が無駄に消費されることもあり得る。
上記本開示の第51態様乃至第53態様の何れかによると、例えば、前記第2表示領域に表示されているアイコン画像であって起動中であるプログラムを示すアイコン画像を、起動中でないプログラムを示すアイコン画像とは異なる表示形式で表示させてもよい。
これによると、前記第2表示領域に表示されるものをアイコン画像とした場合であっても、表示領域が制約されたディスプレイにおいて、他の補助的な表示を追加することなく、前記表示されているアイコン画像に対応するプログラムが起動中か否かを、前記電子機器のユーザに判別させることができる。その結果、例えば、あるプログラムを起動中としたまま、前記電子機器のユーザが忘れてしまうことを防止し、前記電子機器の電池が無駄に消費されることを防止できる。
また、本開示の第54態様は第38態様乃至第53態様の何れかにおいて、例えば、前記プロセッサは、前記第1表示領域に、前記電子機器に関するステータス情報を表示させてもよい。
また、本開示の第55態様は第38態様乃至第54態様の何れかにおいて、例えば、前記第1表示領域の輝度は、前記第2表示領域の輝度より明るくしてもよい。
本態様によると、前記第1表示領域の表示幅が前記第2表示領域の表示幅と同一であっても、前記第1表示領域の輝度を、前記第2表示領域の輝度より明るくすることで、前記長尺形状のディスプレイの中で、どの領域が前記第1表示領域であるかを容易にユーザに認識させることができる。
本開示の第56態様である電子機器は、長尺形状であって、第1表示領域とこの第1表示領域と前記長尺形状の長手方向につらなり前記第1表示領域の表示幅と同一表示幅の第2表示領域とを有するタッチパネル式ディスプレイと、複数のプログラムが格納されるメモリと、前記メモリに格納される複数のプログラムの各々の実行を制御し、前記ディスプレイの表示を制御するプロセッサと、を備え、前記ディスプレイは、前記複数のプログラムの中の第1プログラムの実行により生成される第1表示画像を前記第1表示領域に表示し、前記複数のプログラムの中の前記第1プログラム以外の第2プログラムを示す第1アイコン画像を前記第2表示領域に示し、前記プロセッサは、前記第2表示領域において前記第1アイコン画像への接触を検知し、前記第1アイコン画像への接触が前記第1表示領域内へ移動することを検知した後、前記第2プログラムの実行により生成される第2表示画像を前記第1表示領域に表示させる。
本態様によると、長尺形状であって、第1表示領域とこの第1表示領域と前記長尺形状の長手方向につらなり前記第1表示領域の表示幅と同一表示幅の第2表示領域とを有するディスプレイを用いている。かかる表示領域が制約されたディスプレイを用いた場合でも、前記第1表示領域には、前記複数のプログラムの中の第1プログラムの実行により生成される第1表示画像を表示させ、一方、前記第2表示領域には、前記複数のプログラムの中の前記第1プログラム以外の第2プログラムを示す第1アイコン画像を表示させる。そのため、表示領域が制約されたディスプレイを用いつつも、前記第1プログラムに対応する前記第1表示画像を表示するのみならず、前記第2プログラムに対応する前記第1アイコン画像をも表示するので、前記メモリに複数のプログラムが格納されていることを前記電子機器のユーザに示すことができる。
また、前記第1アイコン画像への接触が前記第1表示領域内へ移動することを検知することにより、前記第1アイコン画像の表示を単に移動させるのではなく、前記第2プログラムの実行により生成される前記第2表示画像を前記第1表示領域に表示させるので、前記ディスプレイに前記第2プログラムを実行するための操作ボタンなどを表示させる必要がなくなる。即ち、前記第1アイコン画像への接触が前記第1表示領域内へ移動するだけで、前記第2表示画像を前記第1表示領域に表示させることになる。その結果、表示領域が制約されたディスプレイの表示面を最大限に有効活用できる。
また、本開示の第57態様は第56態様において、例えば、前記プロセッサは、前記第2表示画像を前記第1表示領域に表示させると、前記第1プログラムを示す第2アイコン画像を前記第2表示領域に表示させてもよい。
本態様によると、前記第2表示画像が前記第1表示領域に表示されることにより、前記第1表示画像の表示が前記第1表示領域から消えたとしても、前記第1表示画面の代わりに、前記第1プログラムを示す第2アイコン画像が前記第2表示領域に表示される。そのため、表示領域が制約されたディスプレイを用いつつも、前記メモリに前記第1プログラムを含む複数のプログラムが格納されていることを、引き続き前記電子機器のユーザに示すことができる。
また、本開示の第58態様は第56態様において、例えば、前記第2表示領域は、前記複数のプログラムの各々を示す各アイコン画像を所定個数、表示可能であり、前記プロセッサは、前記第2表示画像を前記第1表示領域に表示させると、前記複数のプログラムの中で次の表示順位の第3プログラムを示す第3アイコン画像を前記第2表示領域に表示させてもよい。
例えば、前記複数のプログラムの各々を示す各アイコン画像の数が多いため、前記各アイコン画像の全てを前記第2表示領域に表示できない場合がある。本態様では、例えば、この場合、前記第2表示画像を前記第1表示領域に表示させると、前記複数のプログラムの中で次の表示順位の第3プログラムを示す第3アイコン画像を前記第2表示領域に表示させる。これにより、新たなアイコン画像として前記第3アイコン画像を前記第2表示領域に表示させることで、表示領域が制約されたディスプレイを用いつつも、前記第2表示領域に現在アイコン画像が表示されているプログラム以外にも、前記メモリに複数のプログラムが格納されていることを、前記電子機器のユーザに示すことができる。
また、本開示の第59態様は第56態様において、例えば、前記プロセッサは、前記第1アイコン画像への接触が前記第1表示領域内へ移動する度合いに応じて前記第1表示画像を前記長尺形状の長手方向に縮小させた変形画像を、前記第2表示領域から前記第1表示領域へ移動する前記第1アイコン画像と共に、前記第1表示領域に表示させてもよい。
本態様によると、前記第1アイコン画像を前記第1表示領域に移動させる過程において、前記第1表示画像を変形させた状態で、前記第1表示画像及び前記第1アイコンを共に前記第1表示領域に表示させる。そのため、表示が消える前記第1表示画面の表示内容を確認しつつ、次に表示される前記第2プログラムを示す第1アイコン画像を、前記第1表示領域に表示させることができる。その結果、前記第2プログラムを実行して前記第2表示画像が前記第1表示領域に表示されるまでの間においても、前記第1表示画面の表示内容を可能な限り表示させて、表示領域が制約されたディスプレイの表示面を最大限に有効活用できる。
また、本開示の第60態様は第59態様において、例えば、前記プロセッサは、前記第1アイコン画像への接触が前記第1表示領域内へ移動する度合いに応じて、前記第1プログラムを示す第2アイコン画像を前記第2表示領域に表示させてもよい。
本態様によると、前記第2表示画像が前記第1表示領域に表示されることにより、前記第1表示画像の表示が前記第1表示領域から消えたとしても、前記第1表示画面の代わりに、前記第1プログラムを示す第2アイコン画像が前記第2表示領域に表示される。そのため、表示領域が制約されたディスプレイを用いつつも、前記メモリに前記第1プログラムを含む複数のプログラムが格納されていることを前記電子機器のユーザに示すことができる。
また、前記第1アイコン画像の前記第1表示領域内への移動度合いに応じて、前記第2アイコン画像を前記第2表示領域に表示させる。そのため、表示領域が制約されつつも、前記第2アイコン表示を徐々に表示させるので、前記ディスプレイの表示面を最大限に有効活用しつつ、可能な限り前記メモリに格納されている格納されている複数のプログラムの存在を前記電子機器のユーザに確認させることができる。
また、本開示の第61態様は第59態様において、例えば、前記プロセッサは、前記第1アイコン画像への接触が前記第1表示領域内へ移動する度合いに応じて前記第1表示画像を前記長尺形状の長手方向に縮小させた変形画像を、前記第2表示領域から前記第1表示領域へ移動する前記第1アイコン画像と共に、前記第1表示領域に表示させつつ、前記第1プログラムを示す第2アイコン画像を前記第2表示領域に表示させてもよい。
本態様によると、前記第1アイコン画像を前記第1表示領域に移動させる過程において、前記第1表示画像を変形させた状態で、前記第1表示画像及び前記第1アイコンを共に前記第1表示領域に表示させる。そのため、表示が消える前記第1表示画面の表示内容を確認しつつ、次に表示される前記第2プログラムを示す前記第1アイコン画像を、前記第1表示領域に表示させることができる。その結果、前記第2プログラムを実行して前記第2表示画像が表示されるまでの間においても、前記第1表示画面の表示内容を可能な限り表示させて、表示領域が制約されたディスプレイの表示面を最大限に有効活用できる。
また、前記第2表示画像が前記第1表示領域に表示されることにより、前記第1表示画像の表示が前記第1表示領域から消えたとしても、前記第1表示画面の代わりに、前記第1プログラムを示す第2アイコン画像が前記第2表示領域に表示される。そのため、表示領域が制約されたディスプレイを用いつつも、前記メモリに前記第1プログラムを含む複数のプログラムが格納されていることを、引き続き前記電子機器のユーザに示すことができる。
また、本開示の第62態様は第59態様において、例えば、前記第2表示領域は、前記複数のプログラムの各々を示す各アイコン画像を所定個数、表示可能であり、前記プロセッサは、例えば、前記第1アイコン画像が前記第1表示領域内へ移動する度合いに応じて、前記複数のプログラムの中で次の表示順位の第3プログラムを示す第3アイコン画像を前記第2表示領域に表示させてもよい。
例えば、前記複数のプログラムの各々を示す各アイコン画像の数が多いため、前記各アイコン画像の全てを前記第2表示領域に表示できない場合がある。本態様では、例えば、この場合、前記第2表示画像を前記第1表示領域に表示させると、前記複数のプログラムの中で次の表示順位の第3プログラムを示す第3アイコン画像を前記第2表示領域に表示させる。これにより、新たなアイコン画像として前記第3アイコン画像を前記第2表示領域に表示させることで、表示領域が制約されたディスプレイを用いつつも、前記第2表示領域に現在アイコン画像が表示されているプログラム以外にも、前記メモリに複数のプログラムが格納されていることを、前記電子機器のユーザに示すことができる。
また、前記第1アイコン画像の前記第1表示領域内への移動度合いに応じて、新たなアイコン画像として前記第3アイコン画像を前記第2表示領域に表示させる。そのため、表示領域が制約されつつも、前記第3アイコン表示を徐々に表示させるので、前記ディスプレイの表示面を最大限に有効活用しつつ、可能な限り前記メモリに格納されている格納されている複数のプログラムの存在を前記電子機器のユーザに確認させることができる。
また、本開示の第63態様は第59態様において、例えば、前記第2表示領域は、前記複数のプログラムの各々を示す各アイコン画像を所定個数、表示可能であり、前記プロセッサは、前記第1アイコン画像が前記第1表示領域内へ移動する度合いに応じて前記第1表示画像を前記長尺形状の長手方向に縮小させた変形画像を、前記第2表示領域から前記第1表示領域へ移動する前記第1アイコン画像と共に、前記第1表示領域に表示させつつ、前記複数のプログラムの中で次の表示順位の第3プログラムを示す第3アイコン画像を前記第2表示領域に表示させてもよい。
本態様によると、前記第1アイコン画像を前記第1表示領域に移動させる過程において、前記第1表示画像を変形させた状態で、前記第1表示画像及び前記第1アイコンを共に前記第1表示領域に表示させる。そのため、表示が消える前記第1表示画面の表示内容を確認しつつ、次に表示される前記第2プログラムを示す前記第1アイコン画像を、前記第1表示領域に表示させることができる。その結果、前記第2プログラムを実行して前記第2表示画像が表示されるまでの間においても、前記第1表示画面の表示内容を可能な限り表示させて、表示領域が制約されたディスプレイの表示面を最大限に有効活用できる。
また、例えば、前記複数のプログラムの各々を示す各アイコン画像の数が多いため、前記各アイコン画像の全てを前記第2表示領域に表示できない場合がある。本態様では、例えば、この場合、前記第1表示画像の変形画像を前記第1表示領域に表示させつつ、前記複数のプログラムの中で次の表示順位の第3プログラムを示す第3アイコン画像を前記第2表示領域に表示させる。これにより、新たなアイコン画像として前記第3アイコン画像を前記第2表示領域に表示させることで、表示領域が制約されたディスプレイを用いつつも、前記第2表示領域に現在アイコン画像が表示されているプログラム以外にも、前記メモリに複数のプログラムが格納されていることを、前記電子機器のユーザに示すことができる。
また、本開示の第64態様は第59態様乃至第63態様の何れかにおいて、例えば、前記第1表示画像は、前記第2アイコン画像と同一の画像を含み、前記変形画像の中で前記第2アイコン画像と同一の画像は変形しないよう構成してもよい。
本態様によると、前記第1アイコン画像を前記第1表示領域に移動させる過程において、前記第1表示画像を変形させた状態で、前記第1表示画像及び前記第1アイコンを共に前記第1表示領域に表示させる。その際に、前記第1表示画像を変形した画像に含まれる前記第2アイコン画像と同一の画像は変形しないので、表示が消える前記第1表示画面が前記複数のプログラムの中のいずれのプログラムに対応するかを、前記第1表示画像が前記第1表示領域から消える最後まで前記電子機器のユーザに知らせることかできる。そのため、例えば、前記第1表示領域に表示される画像を、前記第1表示画像に戻したい場合、前記第1表示画像は前記複数のプログラムの中のいずれのプログラムに対応するかを前記電子機器のユーザに知らせているので、前記第1表示画像に対応するプログラムが所望のプログラムであれば、その戻す操作を継続させるという判断が可能となる。
また、本開示の第65態様は第56態様乃至第64態様の何れかにおいて、例えば、前記第1表示画像は、前記第2アイコン画像と同一の画像を含み、前記プロセッサは、前記第1表示領域において前記第1表示画像への接触を検知し、前記第1表示画像への接触が前記長尺形状の短手方向へ移動することを検知したとき、前記第1表示画像像の中で前記第2アイコン画像と同一の画像の表示位置は変更せずに、前記長尺形状の短手方向へ移動に沿って前記第1表示画像を移動させてもよい。
本態様によると、前記第1表示画像を前記第1表示領域において前記長尺形状の短手方向に移動させる場合においても、前記第1表示画像に含まれる前記第2アイコン表示と同一の画像の表示位置は移動させない。そのため、前記複数のプログラムの中でいずれのプログラムに対応する表示画像が前記第1表示領域に表示されているかを前記電子機器のユーザに知らせ、前記ユーザの誤認識を防止できる。
また、本開示の第66態様は第56態様において、例えば、前記ディスプレイの前記第2表示領域は、前記第1アイコン画像を含む前記複数のプログラムの中の前記第1プログラム以外の2以上プログラムの各々を示す複数のアイコン画像を前記長尺形状の長手方向に沿って表示し、前記プロセッサは、前記第1表示領域に前記第2表示画像を表示させると、前記第1アイコン画像を含まない前記複数のプログラムの中の前記第1プログラム以外の2以上プログラムの各々を示す複数のアイコン画像を、前記第1表示領域側に移動させて前記第1アイコン画像が表示されていた表示領域を詰め、前記第2表示領域に表示させてもよい。
本態様によると、前記第2表示領域には、前記2以上のプログラムの各々を示す複数のアイコン画像が表示される。そのため、表示領域が制約されたディスプレイの表示面を最大限に有効活用して、前記メモリに格納されている複数のプログラムの各々が何の機能に対応するプログラムかを前記電子機器のユーザに知らせることができる。
また、前記第1表示領域に前記第2表示画像を表示させると、前記2以上プログラムの各々を示す複数のアイコン画像を、前記第1表示領域側に移動させて前記第2表示領域に表示させる。 そのため、表示領域が制約されたディスプレイの表示面を最大限に有効活用して、可能な限り、前記第1表示領域に表示されている表示画像に対応するプログラム以外の2以上のプログラムの各々を示す複数のアイコン画像を、前記第2表示領域に表示させることができる。その結果、表示領域が制約されたディスプレイを用いつつも、可能な限り、前記メモリに格納されている複数のプログラムを前記電子機器のユーザに知らせることができる。
また、本開示の第67態様は第66態様において、例えば、前記プロセッサは、前記第2表示画像を前記第1表示領域に表示させると、前記複数のアイコン画像を前記第1表示領域側に移動させて生じた前記第2表示領域の中の空き表示領域に、前記第1プログラムを示す第2アイコン画像を表示させてもよい。
本態様によると、前記第2表示画像が前記第1表示領域に表示されることにより、前記第1表示画像の表示が前記第1表示領域から消えたとしても、前記第1表示画面の代わりに、前記第1プログラムを示す第2アイコン画像が前記第2表示領域に表示される。そのため、表示領域が制約されたディスプレイを用いつつも、前記メモリに前記第1プログラムを含む複数のプログラムが格納されていることを前記電子機器のユーザに示すことができる。
また、本開示の第68態様は第56態様乃至第67態様の何れかにおいて、例えば、前記プロセッサは、前記第1表示領域内における前記第2表示画像への接触が、前記第1表示領域内から前記第2表示領域に移動することを検知したとき、前記第1プログラムの実行により生成される第1表示画像を前記第1表示領域に表示させてもよい。
前記第2表示領域から前記第1表示領域に向かう方向へ前記接触の移動だけを検知すると、前記第1表示画像を前記第1表示領域に表示させるユーザの意図が、行き過ぎて、前記第2表示画像が前記第2表示領域に表示されてしまった場合、再度、前記第1表示画像を前記第1表示領域に表示させるために、前記複数のプログラムの各々の実行により生成される各表示画像を全て前記第1表示画像に表示させる煩雑さがある。即ち、前記複数のプログラムの各々の実行により生成される各表示画像を一周させる必要がある。
本態様によると、前記第1表示領域内における前記第2表示画像への接触が、前記第1表示領域内から前記第2表示領域に移動することを検知したとき、前記第1プログラムの実行により生成される第1表示画像を前記第1表示領域に表示させる。これにより、前記第1表示画像を前記第1表示領域に表示させるユーザの意図が、行き過ぎて、前記第2表示画像が前記第2表示領域に表示されてしまった場合、前記複数のプログラムの各々の実行により生成される各表示画像を一周させる必要はなくなる。そのため、行き過ぎて、意図した表示画像の次以降の表示画像が前記第1表示領域に表示された場合でも、簡易に所望の表示画像の表示に戻すことができる。
また、本開示の第69態様は第56態様乃至第68態様の何れかにおいて、例えば、前記プロセッサは、前記第2表示画像が前記第1表示領域に表示されている場合に、前記第2表示領域に表示されているアイコン画像であって起動中であるプログラムを示すアイコン画像を、起動中でないプログラムを示すアイコン画像とは異なる表示形式で表示させてもよい。
また、本開示の第70態様は第69態様において、例えば、前記異なる表示形式は、前記起動中であるプログラムを示すアイコン画像の表示を点滅させる表示形式としてもよい。
また、本開示の第71態様は第69態様において、例えば、前記異なる表示形式は、前記起動中であるプログラムを示すアイコン画像の表示を、前記起動中であるプログラムを示すアイコン画像の表示領域内で移動させる表示形式としてもよい。
前記第1表示領域に表示されている前記第2表示画像に対応する前記第2プログラムについては、前記第1表示領域において前記第第2プログラムが起動中か否かを、前記電子機器のユーザは確認できる。
一方、前記第2表示領域においては、前記第2表示領域に表示されるものはアイコン画像であるため、前記表示されているアイコン画像からは、前記表示されているアイコン画像に対応するプログラムが起動中か否かを、前記電子機器のユーザは判別できない。そのため、あるプログラムを起動中としたまま、前記電子機器のユーザが忘れてしまう場合がある。この場合、例えば、前記電子機器の電池が無駄に消費されることもあり得る。
上記本開示の第69態様乃至第71態様の何れかによると、例えば、前記第2表示領域に表示されているアイコン画像であって起動中であるプログラムを示すアイコン画像を、起動中でないプログラムを示すアイコン画像とは異なる表示形式で表示させてもよい。
これによると、前記第2表示領域に表示されるものをアイコン画像とした場合であっても、表示領域が制約されたディスプレイにおいて、他の補助的な表示を追加することなく、前記表示されているアイコン画像に対応するプログラムが起動中か否かを、前記電子機器のユーザに判別させることができる。その結果、例えば、あるプログラムを起動中としたまま、前記電子機器のユーザが忘れてしまうことを防止し、前記電子機器の電池が無駄に消費されることを防止できる。
また、本開示の第72態様は第56態様乃至第71態様の何れかにおいて、例えば、前記プロセッサは、前記第1表示領域に、前記電子機器に関するステータス情報を表示させてもよい。
また、本開示の第73態様は第56態様乃至第72態様の何れかにおいて、例えば、前記第1表示領域の輝度は、前記第2表示領域の輝度より明るくしてもよい。
本態様によると、前記第1表示領域の表示幅が前記第2表示領域の表示幅と同一であっても、前記第1表示領域の輝度を、前記第2表示領域の輝度より明るくすることで、前記長尺形状のディスプレイの中で、どの領域が前記第1表示領域であるかを容易にユーザに認識させることができる。
本開示の第74態様である電子機器は、長尺形状であって、第1表示領域とこの第1表示領域と前記長尺形状の長手方向につらなり前記第1表示領域の表示幅と同一表示幅の第2表示領域とを有するタッチパネル式ディスプレイと、複数のプログラムが格納されるメモリと、前記メモリに格納される複数のプログラムの各々の実行を制御し、前記ディスプレイの表示を制御するプロセッサと、を備え、前記ディスプレイは、前記複数のプログラムの中の第1プログラムの実行により生成される第1表示画像を前記第1表示領域に表示し、前記複数のプログラムの中の前記第1プログラム以外の第2プログラムを示す第1アイコン画像を前記第2表示領域に示し、前記プロセッサは、前記第2表示領域において前記第1アイコン画像への接触を検知したとき、前記第1表示領域に表示される画像を、前記第1表示画像から、前記第2プログラムの実行により生成される第2表示画像に切り替える。
本態様によると、長尺形状であって、第1表示領域とこの第1表示領域と前記長尺形状の長手方向につらなり前記第1表示領域の表示幅と同一表示幅の第2表示領域とを有するディスプレイを用いている。かかる表示領域が制約されたディスプレイを用いた場合でも、前記第1表示領域には、前記複数のプログラムの中の第1プログラムの実行により生成される第1表示画像を表示させ、一方、前記第2表示領域には、前記複数のプログラムの中の前記第1プログラム以外の第2プログラムを示す第1アイコン画像を表示させる。そのため、表示領域が制約されたディスプレイを用いつつも、前記第1プログラムに対応する前記第1表示画像を表示するのみならず、前記第2プログラムに対応する前記第1アイコン画像をも表示するので、前記メモリに複数のプログラムが格納されていることを前記電子機器のユーザに示すことができる。
また、前記第2表示領域において前記第1アイコン画像への接触を検知することにより、前記第2プログラムの実行により生成される前記第2表示画像を前記第1表示領域に表示させるので、前記ディスプレイに前記第2プログラムを実行するための操作ボタンなどを表示させる必要がなくなる。その結果、表示領域が制約されたディスプレイの表示面を最大限に有効活用できる。
また、本開示の第75態様は第74態様において、例えば、前記プロセッサは、前記第2表示画像を前記第1表示領域に表示させると、前記第1プログラムを示す第2アイコン画像を、前記第2表示領域において前記第1アイコン画像が表示されていた領域に表示させてもよい。
本態様によると、前記第2表示画像が前記第1表示領域に表示されることにより、前記第1表示画像の表示が前記第1表示領域から消えたとしても、前記第1表示画面の代わりに、前記第1プログラムを示す第2アイコン画像が前記第2表示領域に表示される。そのため、表示領域が制約されたディスプレイを用いつつも、前記メモリに前記第1プログラムを含む複数のプログラムが格納されていることを、引き続き前記電子機器のユーザに示すことができる。
また、本開示の第76態様は第74態様において、例えば、前記第2表示領域は、前記複数のプログラムの各々を示す各アイコン画像を所定個数、表示可能であり、前記プロセッサは、例えば、前記第2表示画像を前記第1表示領域に表示させると、前記第2表示領域において前記第1アイコン画像が表示されていた領域を詰めて、前記第2表示領域の空き領域に、前記複数のプログラムの中で次の表示順位の第3プログラムを示す第3アイコン画像を表示させてもよい。
例えば、前記複数のプログラムの各々を示す各アイコン画像の数が多いため、前記各アイコン画像の全てを前記第2表示領域に表示できない場合がある。本態様では、例えば、この場合、前記第2表示画像を前記第1表示領域に表示させると、前記複数のプログラムの中で次の表示順位の第3プログラムを示す第3アイコン画像を前記第2表示領域に表示させる。これにより、新たなアイコン画像として前記第3アイコン画像を前記第2表示領域に表示させることで、表示領域が制約されたディスプレイを用いつつも、前記第2表示領域に現在アイコン画像が表示されているプログラム以外にも、前記メモリに複数のプログラムが格納されていることを、前記電子機器のユーザに示すことができる。