JP5738830B2 - 情報配信装置、情報配信方法、及び、情報配信プログラム - Google Patents

情報配信装置、情報配信方法、及び、情報配信プログラム Download PDF

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Description

本発明は、情報配信装置、情報配信方法、及び、情報配信プログラムに係り、特に広告情報を端末に向けて配信する情報配信装置等に関する。
従来より、テレビジョン放送やデジタルサイネージ(電子看板)等の広告表示装置を用いた広告表示が行われている。このような広告表示では、表示装置の表示画面に広告情報を表示するだけで、その表示装置を見た多くのユーザに対して効率良く広告情報を提供することができる。
広告表示装置を用いた広告表示において、広告画像データにクーポンIDデータ及び端末IDデータを埋め込む提案がされている(例えば、特許文献1を参照。)。これによれば、広告に関するクーポンの不正利用防止や広告効果測定が実現できる、とされている。
特開2008−225904号公報
広告情報の不正利用防止や広告効果測定のためには、広告情報を利用するユーザの位置情報を用いることが有効である。しかしながら、従来の技術においては、ユーザの位置情報、すなわちユーザ端末の位置情報を用いておらず、広告情報の不正利用防止が効率的に行われているとは言い難い。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、端末の位置情報を利用することにより、情報の不正利用防止を図り、高い広告提供効果を発揮することのできる情報配信装置、情報配信方法、及び情報配信プログラムを提供することを例示的課題とする。
上記の課題を解決するために、本発明の例示的側面としての情報配信装置は、広告提供装置に広告情報を送信する広告情報送信手段と、端末に入力された入力情報を受け付ける入力情報受付手段と、端末の位置が、所定領域内か否かを判断する端末位置判断手段と、広告情報と、所定の鍵情報と、所定領域内に位置する端末に向けて配信される配信情報とが相互に関連付けられて構築された広告情報データベースと、入力情報と鍵情報との相関性が、所定の許容範囲内であるか否かを判断する相関性判断手段と、端末の位置が所定領域内であると端末位置判断手段が判断し、かつ、相関性が許容範囲内であると相関性判断手段が判断した場合にのみ、端末に向けて広告情報に関連する配信情報を配信する情報配信手段と、を有する。
本発明の他の例示的側面としての情報配信方法は、コンピュータに、広告提供装置に広告情報を送信するステップと、端末に入力された入力情報を受け付けるステップと、端末の位置が、所定領域内か否かを判断するステップと、広告情報と、所定の鍵情報と、所定領域内に位置する端末に向けて配信される配信情報とが相互に関連付けられて構築された広告情報データベースに基づき、入力情報と鍵情報との相関性が、所定の許容範囲内であるか否かを判断するステップと、端末の位置が所定領域内であると判断し、かつ、相関性が許容範囲内であると判断した場合にのみ、端末に向けて広告情報に関連する配信情報を配信するステップと、を実行させる。
本発明の更に他の例示的側面としての情報配信プログラムは、コンピュータを、広告提供装置に広告情報を送信する広告情報送信手段、端末に入力された入力情報を受け付ける入力情報受付手段、端末の位置が、所定領域内か否かを判断する端末位置判断手段、広告情報と、所定の鍵情報と、所定領域内に位置する端末に向けて配信される配信情報とが相互に関連付けられて構築された広告情報データベースに基づき、入力情報と鍵情報との相関性が、所定の許容範囲内であるか否かを判断する相関性判断手段、及び、端末の位置が所定領域内であると端末位置判断手段が判断し、かつ、相関性が許容範囲内であると相関性判断手段が判断した場合にのみ、端末に向けて広告情報に関連する配信情報を配信する情報配信手段、として機能させる。
本発明の更なる目的又はその他の特徴は、以下添付図面を参照して説明される好ましい実施の形態によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、端末の位置情報を利用することにより、情報の不正利用防止を図り、高い広告提供効果を発揮することができる。
実施形態1に係る広告システムの全体構成を示す概略構成図である。 情報配信サーバの内部構成の概略を示すブロック図である。 広告情報データベースのデータ構造の概略を示すデータ構造図である。 情報配信サーバによる情報配信プロセスを説明するためのフローチャートである。 実施形態2に係る情報配信サーバの内部構成の概略を示すブロック図である。 条件情報データベースのデータ構造の概略を示すデータ構造図である。 実施形態3に係る広告システムの全体構成を示す概略構成図である。
[実施形態1]
以下、実施形態1を、添付図面に基づいて説明する。図1は、実施形態1に係る広告システムSの全体構成を示す概略構成図である。広告システムSは、電子看板(広告提供装置)1、端末2、アクセスポイント(以下、APと略す。)3、情報配信サーバ(情報配信装置、コンピュータ)4間での各種情報送受信により構成される。
電子看板1は、広告情報を提供するための装置であり、サイネージ又はデジタルサイネージとも呼ばれる。広告用の画像・映像や広告用の音声等をユーザ(ここでは、広告情報の提供を受ける者、広告視聴者。)に向けて提供するものである。電子看板1は、多くのユーザに視聴されるように、ビルの屋上、公共施設内、公園、道路脇等に設置される。例えば、液晶表示装置、LED表示装置、プラズマディスプレイ等が電子看板1として適用可能である。
電子看板1は、情報配信サーバ4と情報送受信可能に接続されており、情報配信サーバ4から広告情報及び鍵情報を受信することが可能である。電子看板1は、情報配信サーバ4から受信した広告情報及び鍵情報をユーザに向けて提供可能である。ここで、情報の提供とは、主に電子看板1における静止画又は動画による表示を意味するが、電子看板1がスピーカを有しており、音声情報として広告情報は鍵情報がユーザに向けて提供されてもよい。
図1においては、電子看板1は、情報配信サーバ4と直接接続されているが、もちろん電子看板1がインターネットWに接続され、インターネットWを介して電子看板1と情報配信サーバ4とが情報送受信可能に接続されていてもよい。なお、広告情報及び鍵情報については後述する。
端末2は、ユーザが所有又は管理する端末であり、例えば、携帯電話、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末等が適用可能である。端末は、内部に演算処理装置及びメモリを有し、画面(表示部)とキーボード(情報入力部)とを有する。端末2は、有線又は無線によりインターネットWに接続され、情報配信サーバ4と情報送受信可能である。
端末2は、位置を特定されることが可能である。例えば、端末2はGPSアンテナを有しており、GPS衛星10との通信によるGPS測位情報に基づき、端末2の位置が特定されるものであってもよい。また、端末2が情報配信サーバ4と情報送受信する際の通信経路に基づき、端末2の位置が特定されるものであってもよい。具体的には、端末2がインターネットWに接続する際に、端末2からの情報が通信経路中に通過したAP3を特定することにより、端末2の位置が特定されてもよい。本実施形態においては、端末2は携帯電話端末であり、GPSアンテナを有してGPS測位情報に基づき位置特定が可能であるものとする。また、端末2からの情報がAP3を経由して情報配信サーバ4に受信されることに基づき、通信経路による位置特定も可能であるものとする。
AP3は、端末2とインターネットWとを中継する中継局であり、端末2と情報送受信可能である。本実施形態においては、AP3は、携帯電話としての端末2と無線通信を行う基地局である。AP3は、端末2と無線通信を行うwifi用アクセスポイントでもよい。AP3は端末2と有線又は無線による通信を行うルーターであってもよい。
端末2から情報配信サーバ4へと至る情報の通信経路が、情報配信サーバ4で把握されるようになっている。すなわち、端末2に入力された情報が情報配信サーバ4で受信されるまでに経由したアクセスポイントの情報が、情報配信サーバ4へと送られるようになっている。経由したアクセスポイントの情報は、端末2に入力された情報の付加情報として情報配信サーバ4に受信されるようになっていてもよい。
端末2に入力情報F4が入力され、AP3を経由して情報配信サーバ4によって入力情報F4が受信された場合、AP3を経由したことが入力情報F4の付加情報として情報配信サーバ4によって受信される。したがって、端末2の位置が、AP3と通信可能な範囲(所定領域R1)内にあることが情報配信サーバ4側で把握される。所定領域R1は、端末2とAP3とが無線通信を行う場合は、その無線電波の到達範囲に相当する。端末2とAP3とが有線通信を行う場合は、端末2とAP3とが有線接続されていることをもって所定領域R1内であると判断して、AP3の設置位置を端末2の位置であるとみなすことができる。
情報配信サーバ4は、インターネットWに接続されたサーバコンピュータである。上述したように、情報配信サーバ4は、インターネットWを介して、又は、直接接続されて、電子看板1と情報送受信可能とされている。情報配信サーバ4は、インターネットWを介してAP3と接続されており、端末2と情報送受信可能とされている。
図2は、情報配信サーバ4の内部構成の概略を示すブロック図である。情報配信サーバ4は、内部にコンピュータの主要部としてのCPU(演算処理装置)4aとメモリ(記憶装置)4bとを有している。メモリ4b内には、情報配信プログラムP、広告情報データベースDB1、条件情報データベースDB2、領域判定情報F7が格納されている。この情報配信プログラムPによってCPU4aは、広告情報送信手段P1、入力情報受付手段P2、端末位置判断手段P3、相関性判断手段P4、情報配信手段P5として機能する。以下、情報配信プログラムPによってCPU4aが発揮する各機能について説明する。広告情報データベースDB1、条件情報データベースDB2、領域判定情報F7については後述する。
広告情報送信手段P1は、電子看板1に向けて広告情報6と鍵情報7(図3参照)とを送信する機能を有する。広告情報6は、企業等の広告主が電子看板1での提供(表示や音声発信)を希望する情報であって、主として広告主の商品やサービスの内容や価格を宣伝するための情報である。広告情報6は、映像(動画)情報、画像(静止画)情報、音声情報のうちいずれか、又はこれらの組合せである。広告情報6は、情報配信サーバ4から電子看板1へと送られ、電子看板1を介してユーザへと提供される。広告情報6は、広告情報データベースDB1内にデータとして格納されている。
鍵情報7は、広告情報6と共に電子看板1を介してユーザに提供される情報である。もちろん、鍵情報7の電子看板1への送信のタイミングは、広告情報6と同時であっても別々であっても構わない。鍵情報7は、例えば、複数桁の暗証番号、キーワード、クイズ形式の質問等で構成され、その鍵情報7に基づきユーザが端末2に入力情報F4を入力することができる情報である。鍵情報7は、映像(動画)情報、画像(静止画)情報、音声情報のうちいずれか、又はこれらの組合せである。例えば、鍵情報7は、数字情報や文字情報であっても構わない。本実施形態1では、鍵情報7が4桁の暗証番号である場合を例として説明する。
図3は、広告情報データベースDB1のデータ構造の概略を示すデータ構造図である。広告情報データベースDB1は、広告主情報5、広告情報6、鍵情報7が相互に関連付けられて構築されている。例えば図3に示すように、広告情報データベースDB1内では、広告主Aと広告情報「100円引きクーポン発行中!」と鍵情報「9876」とが関連付けられている。この広告情報データベースDB1に基づき、広告情報6と鍵情報7とが広告情報送信手段P1によって電子看板1に向けて送信されるようになっている。
広告情報データベースDB1には、配信情報8も広告情報6に関連付けられている。配信情報8は、情報配信サーバ1から端末2に向けて配信される情報であるが、詳細は後述する。
入力情報受付手段P2は、ユーザによって端末2に入力された入力情報F4を、通信経路情報F5、端末位置情報F6と共に受け付ける機能を有する。ユーザが、端末2に入力情報F4を入力すると、その入力情報F4は、AP3を通過する。そしてインターネットWを経由し、入力情報F4は、AP3を通過したことを示す情報(通信経路情報)F5と共に入力情報受付手段P2によって受け付けられるようになっている。
端末2への入力情報F4の入力は、例えば、端末2内に入力情報入力用のアプリケーション(入力アプリ)が格納されており、その入力アプリ起動後に、アプリ内の入力枠に入力するものであってもよい。また、インターネットブラウザを用いて表示された検索サイトの検索ワード入力枠に入力するものであってもよい。
本実施形態1に係る端末2は、GPSアンテナを有してGPS測位が可能とされているので、端末2への入力情報F4の入力と共に、端末2の現在位置がGPS衛星10によって測位される。そのGPS測位情報が端末位置情報F6として入力情報F4と共に入力情報受付手段P2により受け付けられるようになっている。なお、端末2がGPS測位機能を有さない場合、通信経路情報F5を端末位置情報F6として用いることが可能である。
端末位置判断手段P3は、端末2から入力情報受付手段P2が受け付けた端末位置情報F6に基づき、端末2の位置が所定領域R1内であるか否かを判断する機能を有する。情報配信サーバ4は、メモリ4b内に所定領域R1に対応する領域判定情報F7を有している。領域判定情報F7は、端末2の位置が所定領域R1内か否かの判定基準となる情報である。端末位置判断手段P3は、領域判定情報F7と端末位置情報F6とを照合し、端末2の位置が所定領域R1内であるか否かを判断する。
領域判定情報F7は、例えば、所定領域R1に対応する緯度経度情報であってもよい。端末位置情報F6としてのGPS測位情報と領域判定情報F7とが照合されて、端末2の位置が所定領域R1内であるか否かが判定される。また、通信経路情報F5が端末位置情報F6として用いられる場合は、領域判定情報F7は、アクセスポイント情報であってもよい。例えば、領域判定情報F7がAP3を示す情報であって、端末位置情報F6として用いられる通信経路情報F5もAP3を示す情報である場合に、端末2の位置が所定領域R1内であると判断するものであってもよい。
本実施形態1では、端末位置判断手段P3は、端末位置情報F6としてのGPS測位情報と通信経路情報F5との両方の情報に基づいて端末2の位置を判断するように構成されている。そして、GPS測位情報に基く判断と通信経路情報F5に基く判断とが矛盾した場合に、通信経路情報F5に基く判断を優先(採用)するように構成されている。ここで「矛盾」とは、GPS測位情報も通信経路情報F5も入力情報受付手段P2によって受け付けられており、一方に基く判断が所定領域R1内であるとの判断であり、他方に基く判断が所定領域R1外であるとの判断である場合をいう。GPS測位情報及び通信経路情報F5の一方が、入力情報受付手段P2によって受け付けられていない(情報がない)場合は除く。
具体的には、GPS測位情報があり、通信経路情報F5がない場合は、GPS測位情報に基づき端末2の位置を判断する。GPS測位情報がなく、通信経路情報F5がある場合は、通信経路情報F5に基づき端末2の位置を判断する。GPS測位情報も通信経路情報F5もある場合は、両者に基く判断が矛盾する場合には、GPS測位情報でなく通信経路情報F5に基づき端末2の位置を判断する。
もちろん、GPS測位情報に基く判断と通信経路情報F5に基く判断とが矛盾した場合に、GPS測位情報に基く判断を優先するように構成されていてもよい。いずれの情報に基づく判断を優先するかは、GPS測位情報の精度等の事情に基づき設計的に決定される。
相関性判断手段P4は、入力情報F4と鍵情報7との相関性が、所定の許容範囲内であるか否かを判断する機能を有する。入力情報F4は、入力情報受付手段P2によって受け付けられたものを取得し、鍵情報7は広告情報データベースDB1を参照して取得する。「入力情報F4と鍵情報7との相関性が所定の許容範囲内である」とは、入力情報F4と鍵情報7とが一致する場合を含む。例えば、本実施形態1では、鍵情報7が暗証番号「9876」であるので、入力情報F4が「9876」であれば、入力情報F4と鍵情報7との相関性が所定の許容範囲内であると判断される。
鍵情報7が、例えば、「クイズ形式の質問」である場合には、入力情報F4がその質問に対する「正しい答え」である場合に入力情報F4と鍵情報7との相関性が所定の許容範囲内であると判断される。この場合において、メモリ4b内に鍵情報7に対応する正解情報(不図示)が格納されており、相関性判断手段P4が正解情報と入力情報F4とを照合することにより、入力情報F4と鍵情報7との相関性を判断するものであってもよい。
情報配信手段P5は、端末2に向けて配信情報8を配信する機能を有する。配信情報8は、広告情報6に関連付けられた情報であって、広告情報データベースDB1内に格納されている。配信情報8は、ユーザにとって受け取ることによるメリットがある情報であることが望ましい。例えば、配信情報8は、「100円割引クーポン」等のクーポン情報であってもよい。配信情報8は、情報配信サーバ4からインターネットWを介して端末2へと配信される。
情報配信手段P5は、端末位置判断手段P3による判断及び相関性判断手段P4による判断に基づき、端末2に向けて配信情報8を配信する。すなわち、端末位置判断手段P3により端末2の位置が所定領域R1内であると判断され、かつ、相関性判断手段P4により入力情報F4と鍵情報7との相関性が所定の許容範囲内であると判断された場合にのみ、情報配信手段P5は端末2に向けて配信情報8を配信する。
これにより、「電子看板1に表示された暗証番号を見たユーザが、電子看板1の近くで端末2に同じ暗証番号を入力した場合にのみ、ユーザの端末2に向けてクーポン情報を配信する。」ことを実現することができる。領域判定情報F7を電子看板1の設置位置の近傍位置に対応するように設定すれば、電子看板1を見ることのできるユーザは所定領域R1内に所在することとなる。電子看板1の設置位置の近傍にAP3を設置すれば、電子看板1を見たユーザが端末2から送信する情報がAP3を通過することとなる。
すなわち、端末位置判断手段P3により端末2が所定領域R1内であると判断された場合は、端末2のユーザが電子看板1を見ることのできる位置にいる、と高い確度で推認することができる。相関性判断手段P4により入力情報F4と鍵情報7との相関性が所定の許容範囲内であると判断された場合は、ユーザが電子看板1上に提供された広告主Aの広告情報6に注目し、その広告情報6に関連する鍵情報7を見た、と高い確度で推認することができる。
したがって、電子看板1の近くに所在し、実際に電子看板1上の鍵情報7を見たユーザにのみ、配信情報8を配信することができる。電子看板1の近くに所在しないユーザに向けて配信情報8を配信することが防止される。電子看板1の近くに所在するユーザであっても、広告主Aの広告情報6に着目せず、鍵情報7を見ていないユーザに対して配信情報8を配信することも防止される。配信情報8の不正利用防止効果や、広告効果を期待し難いユーザに対する無駄な配信情報8の配信を防止する効果を得ることができる。
次に、図4のフローチャートを用いて、情報配信サーバ4による情報配信のプロセスについて説明する。
広告情報送信手段P1が広告情報データベースDB1に基づき電子看板1に向けて広告主Aの広告情報6、鍵情報7を送信する(S1)。電子看板1が広告情報6と鍵情報7とをユーザに向けて提供する(S2)。電子看板1を見たユーザが端末2で入力アプリを起動し、又は、検索サイトに接続し、入力枠内に入力情報F4を入力する(S3)。入力情報F4が、AP3及びインターネットWを経由して情報配信サーバ4へと至り、入力情報受付手段P2によって受け付けられる(S4)。このとき、入力情報F4と共に、端末2のGPS測位情報と通信経路情報F5も入力情報受付手段P2によって受け付けられる(S4)。
端末位置判断手段P3が、GPS測位情報に基づき端末2が所定領域R1内であるか否かを判断する(S5)。端末位置判断手段P3は、通信経路情報F5にも基づき端末2が所定領域R1内であるか否かを判断する(S5)。ここで、GPS情報に基づく判断と通信経路情報F5に基づく判断とが矛盾した場合は、通信経路情報F5に基づく判断が優先される。
端末2が所定領域R1内であると判断されると、相関性判断手段P4が入力情報F4と鍵情報7との相関性が所定の許容範囲内であるか否かを判断する(S6)。具体的には、入力情報F4として入力された暗証番号と鍵情報7としての暗証番号とを照合し、両者が一致するか否かを判断する。そして、入力情報F4と鍵情報7との相関性が所定の許容範囲内であると判断された場合(両者が一致した場合)には、情報配信手段P5が端末2に向けて配信情報8としてのクーポン情報を配信する(S7)。ユーザの端末2に配信情報8としてのクーポン情報が格納され、例えば、広告主Aの店舗で買い物をする際に、ユーザはクーポンの内容に基づくメリット(例えば、100円の割引)を得ることができる。
なお、上記において、S5のステップとS6のステップの順序は問わない。端末位置判断手段P3による判断と相関性判断手段P4による判断のいずれを先に行うかは、設計的事項である。S5のステップで、端末位置判断手段P3が端末2の位置を所定領域R1外であると判断した場合、情報配信手段P5が端末2に向けて、配信情報8と異なるエラー情報、例えば、「エリア外です」とのエラーメッセージを送信する(S8)。また、S6のステップで、相関性判断手段P4が入力情報F4と鍵情報7との相関性が所定の許容範囲外であると判断した場合、情報配信手段P5が端末2に向けて、配信情報8と異なるエラー情報、例えば、「間違いです」とのエラーメッセージを送信する(S8)。
[実施形態2]
実施形態2に係る情報配信サーバ4について説明する。実施形態2において、実施形態1と同様の構成については同様の符号を付し、その説明を省略する。
実施形態2に係る情報配信サーバ4の構成の大部分は、実施形態1に係る情報配信サーバ4と同様である。図5に示すように、実施形態2に係る情報配信サーバ4のメモリ4bには、広告情報データベースDB1と共に条件情報データベースDB2が格納されている。そして、メモリ4bに格納される実施形態2に係る情報配信プログラムPは、CPU4を実施形態1において説明した各手段P1〜P5に加え、条件情報受付手段P6としても機能させる。
図6は、条件情報データベースDB2のデータ構造の概略を示すデータ構造図である。条件情報データベースDB2は、配信情報8と条件情報9とが相互に関連付けられて構築されている。条件情報9は、情報配信手段P5が配信すべき配信情報を選択するための判断基準となる情報である。例えば、実施形態2では、その日の天気が、「晴れ」か「曇り」か「雨」かに応じて、配信すべき配信情報を変更する。
条件情報データベースDB2内には、条件情報9として「晴れ」、「曇り」、「雨」の3種類の情報が格納されている。そして、その各々の条件情報9に対応して、異なる配信情報8が関連付けられている。例えば、「晴れ」の条件情報9に「100円割引クーポン」の配信情報8が関連付けられ、「曇り」の条件情報9に「200円割引クーポン」の配信情報8が関連付けられ、「雨」の条件情報9に「300円割引クーポン」の配信情報8が関連付けられている。
情報配信サーバ4に直接又はインターネットWを介して条件情報提供サーバとしての天気情報提供サーバ(不図示)が接続されている。その天気情報提供サーバから、本日の天気情報が「晴れ」又は「曇り」又は「雨」のいずれかの条件情報9として入力されるようになっている。
条件情報受付手段P6は、天気情報提供サーバ(サーバコンピュータ)からの条件情報9の入力を受け付ける機能を有する。そして、受け付けた条件情報9の内容に応じて、配信すべき配信情報8を変更する機能を有する。条件情報受付手段P6が受け付けた条件情報9が「晴れ」である場合には、条件情報データベースDB2に基づき、配信情報8として「100円割引クーポン」が選択され、情報配信手段P5によって「100円割引クーポン」の情報が端末2に向けて配信される。条件情報受付手段P6が受け付けた条件情報9が「曇り」である場合には、条件情報データベースDB2に基づき、配信情報8として「200円割引クーポン」が選択され、情報配信手段P5によって「200円割引クーポン」の情報が端末2に向けて配信される。条件情報受付手段P6が受け付けた条件情報9が「雨」である場合には、条件情報データベースDB2に基づき、配信情報8として「300円割引クーポン」が選択され、情報配信手段P5によって「300円割引クーポン」の情報が端末2に向けて配信される。
このように、入力された条件情報の内容に応じて異なる内容の配信情報を端末2に向けて配信することができるので、ユーザに与えるメリットのバリエーションを増やすことができ、広告効果を向上させることができる。客足が落ちそうな雨の日に、より割引率の高いクーポンを配信することで、雨の日の店舗への来客数の増加を図ることができる。
なお、条件情報データベースDB2内の各々の条件情報9に対応して、同じ配信情報8が関連付けられていてももちろんよい。例えば、「晴れ」の条件情報9にも「曇り」の条件情報9にも「雨」の条件情報9にも、同じ「300円割引クーポン」の配信情報8が関連付けられていてもよい。この場合は、入力された条件情報の内容に応じて同じ内容の配信情報を端末2に向けて配信することとなる。
[実施形態3]
実施形態3に係る広告システムSについて説明する。実施形態3において、実施形態1と同様の構成については同様の符号を付し、その説明を省略する。
図7は、実施形態3に係る広告システムSの全体構成を示す概略構成図である。この実施形態3においては、広告主Aの店舗A1内の店舗サーバ(サーバコンピュータ)11も広告システムSを構成する。店舗サーバ11はインターネットWを介して情報配信サーバ4と情報送受信可能とされている。情報配信サーバ4のメモリ4b内に格納された情報配信プログラムPは、CPU4aを実施形態1において説明した各手段P1〜P5に加え、関連情報取得手段P7としても機能させる。
所定領域R1内で、配信情報8としてのクーポン情報を受け取ったユーザが店舗A1へ出向き、配信情報8としての100円割引クーポンを利用して買い物をする。配信情報8としてのクーポンが利用されたことを示す情報(関連情報)F8が店舗サーバ11からインターネットWを介して情報配信サーバ4へと送信される。ここで、関連情報F8は、配信情報8に関連して端末2から送信された情報に関連するものである。すなわち、端末2から店舗サーバ11に向けてクーポン情報が送信され、そのクーポン情報に関連して関連情報(クーポンが利用されたことを示す情報)F8が情報配信サーバ4へと送信される。
情報配信サーバ4では、関連情報取得手段P7により関連情報F8が取得される。関連情報F8が取得されたことに基づき、広告情報送信手段P1は、電子看板1に向けて広告主Aの広告情報6と共に関連情報F8に基づく利用情報F9を送信してもよい。利用情報F9は、例えば、電子看板1に「100円割引クーポンが、今利用されました!」とのメッセージを表示する情報である。また、予め配信情報8としてのクーポン情報の利用可能枚数の上限値を設定しておき、関連情報F8が取得されるごとに利用可能枚数の残数を減算して、利用情報F9として電子看板1にクーポンの利用可能残数を表示するように構成されていてもよい。
関連情報F8の取得に基づき、その後に所定領域R1内に所在する別のユーザの端末22に向けて配信情報8を配信する際に、配信情報8と共に関連情報F8や利用情報F9を端末22に向けて配信してもよい。それにより、端末22に配信情報8としてのクーポン情報を配信する共に、クーポンが利用されたことを示す情報や「100円割引クーポンが、今利用されました!」とのメッセージやクーポンの利用可能残数を表示することが可能となる。
また、端末2のユーザが配信情報8としてのクーポンを利用した後に、広告情報6に関する商品や店舗Aに関して、例えば、フェイスブック(登録商標)やツイッター(登録商標)への投稿を行った場合には、その投稿内容が関連情報F8として情報配信サーバ4の関連情報取得手段P7によって取得される。投稿内容は、インターネットWに接続されたアクセスポイント33を介して情報配信サーバ4へと至る。
関連情報F8としての投稿内容、又は、関連情報F8に基づく利用情報F9としての「クーポンに関する投稿がありました!」とのメッセージ情報が、情報配信サーバ4から電子看板1に向けて送信されたり、配信情報8と共に端末22に向けて配信されてもよい。
[実施形態4]
上述の実施形態1においては、広告情報送信手段P1が、広告情報6と共に鍵情報7を電子看板1に向けて送信する例について説明した。実施形態4においては、鍵情報7が電子看板1に向けて送信されない例について説明する。
広告情報送信手段P1は、広告情報6を電子看板1に向けて送信するが、鍵情報7を電子看板1に向けて送信しない。この場合、鍵情報7は、電子看板1においてユーザに向けて提供されない。鍵情報7は、広告情報データベースDB1において広告情報6と関連付けされている。例えば、鍵情報7はキーワード(広告主Aの会社名)である。
電子看板1に表示された広告情報6を見たユーザが端末2において検索サイトにアクセスし、その検索ワード入力枠に入力情報F4(広告主Aの会社名)を入力すると、その入力情報F4が、端末位置情報F6、通信経路情報F5と共にインターネットWを介して情報配信サーバ4で受け付けられる。情報配信サーバ4は、端末2が所定領域R1内であると判断し、入力情報F4と広告情報データベースDB1内の鍵情報7との相関性が所定の許容範囲内(例えば、両者が一致)であると判断した場合に、端末2に向けて配信情報8を配信する。この配信情報8は、端末2の表示画面に検索リストとして表示されるようになっていてもよい。
この実施形態4において、実施形態2と同様に、条件情報提供サーバからの条件情報9に応じて、情報配信サーバ4が端末2に向けて配信する配信情報8を変更しても構わない。また、実施形態3と同様に、配信情報8に関連して店舗サーバ11又は他の端末2から送信された関連情報F8やその関連情報F8に基く利用情報F9が、情報配信サーバ4から電子看板1や端末22に向けて送信されてもよい。
以上、本発明の好ましい実施の形態を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、その要旨の範囲内で様々な変形や変更が可能である。なお、上記においては、広告情報データベースDB1と条件情報データベースDB2とを別々のデータベースとして説明したが、これらが一体となって1つのデータベースとされていてももちろんよい。
店舗:A1
広告情報データベース:DB1
条件情報データベース:DB2
入力情報:F4
通信経路情報:F5
端末位置情報:F6
領域判定情報:F7
関連情報:F8
利用情報:F9
情報配信プログラム:P
広告情報送信手段:P1
入力情報受付手段:P2
端末位置判断手段:P3
相関性判断手段:P4
情報配信手段:P5
条件情報受付手段:P6
関連情報取得手段:P7
所定領域:R1
広告システム:S
インターネット:W
電子看板(広告提供装置):1
端末:2,22
アクセスポイント(AP):3,33
情報配信サーバ(情報配信装置):4
CPU(コンピュータの主要部):4a
メモリ(記憶装置):4b
広告主情報:5
広告情報:6
鍵情報:7
配信情報:8
条件情報:9
GPS衛星:10
店舗サーバ:11

Claims (8)

  1. 広告提供装置に広告情報を送信する広告情報送信手段と、
    端末からアクセスされた所定の検索サイトに入力された入力情報を受け付ける入力情報受付手段と、
    前記端末の位置が、前記広告情報を提供する前記広告提供装置に対応した所定領域内か否かを、前記端末のGPS測位情報、及び、前記端末に入力された前記入力情報が前記入力情報受付手段に受け付けられるまでの通信経路の両方に基づいて判断する端末位置判断手段と、
    前記広告情報と、所定の鍵情報と、前記所定領域内に位置する前記端末に向けて配信される配信情報とが相互に関連付けられて構築された広告情報データベースと、
    前記入力情報と前記鍵情報との相関性が、所定の許容範囲内であるか否かを判断する相関性判断手段と、
    前記端末の位置が前記所定領域内であると前記端末位置判断手段が判断し、かつ、前記相関性が前記許容範囲内であると前記相関性判断手段が判断した場合にのみ、前記端末に向けて前記広告情報に関連する前記配信情報を配信する情報配信手段と、
    を有する、情報配信装置。
  2. 前記GPS測位情報に基づく判断と前記通信経路に基づく判断とが矛盾した場合に、前記通信経路に基く判断を優先する、請求項1に記載の情報配信装置。
  3. 前記配信情報と、前記情報配信手段が配信すべき配信情報を選択するための判断基準となる条件情報とが相互に関連付けられて構築された条件情報データベースと、
    前記条件情報の入力を受け付ける条件情報受付手段と、を更に有し、
    前記情報配信手段は、
    前記条件情報受付手段に受け付けられた条件情報の内容に応じた配信情報を前記端末に向けて配信する、請求項1又は請求項2に記載の情報配信装置。
  4. 前記配信情報に関連し、前記端末と異なる他の端末が送信した情報に基づく関連情報を取得する関連情報取得手段、を更に有し、
    前記情報配信手段は、
    前記配信情報と共に、前記関連情報取得手段によって取得された前記関連情報を前記端末に向けて配信する、請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載の情報配信装置。
  5. 前記端末の位置が前記所定領域外であると前記端末位置判断手段が判断した場合、又は、前記相関性が前記許容範囲外であると前記相関性判断手段が判断した場合に、
    前記情報配信手段が、前記端末に向けて前記配信情報と異なるエラー情報を送信する、
    請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載の情報配信装置。
  6. 本願の請求項6に係る発明は下記の通りです。
    前記広告情報送信手段が、前記広告提供装置に前記広告情報と共に前記鍵情報を送信する、請求項1から請求項5のうちいずれか1項に記載の情報配信装置。
  7. コンピュータに、
    広告提供装置に広告情報を送信するステップと、
    端末からアクセスされた所定の検索サイトに入力された入力情報を受け付けるステップと、
    前記端末の位置が、前記広告情報を提供する前記広告提供装置に対応した所定領域内か否かを、前記端末のGPS測位情報、及び、前記端末に入力された前記入力情報が前記入力情報受付手段に受け付けられるまでの通信経路の両方に基づいて判断するステップと、 前記広告情報と、所定の鍵情報と、前記所定領域内に位置する前記端末に向けて配信される配信情報とが相互に関連付けられて構築された広告情報データベースに基づき、前記入力情報と前記鍵情報との相関性が、所定の許容範囲内であるか否かを判断するステップと、
    前記端末の位置が前記所定領域内であると判断し、かつ、前記相関性が前記許容範囲内であると判断した場合にのみ、前記端末に向けて前記広告情報に関連する前記配信情報を配信するステップと、
    を実行させる、情報配信方法。
  8. コンピュータを、
    広告提供装置に広告情報を送信する広告情報送信手段、
    端末からアクセスされた所定の検索サイトに入力された入力情報を受け付ける入力情報受付手段、
    前記端末の位置が、前記広告情報を提供する前記広告提供装置に対応した所定領域内か否かを、前記端末のGPS測位情報、及び、前記端末に入力された前記入力情報が前記入力情報受付手段に受け付けられるまでの通信経路の両方に基づいて判断する端末位置判断手段、
    前記広告情報と、所定の鍵情報と、前記所定領域内に位置する前記端末に向けて配信される配信情報とが相互に関連付けられて構築された広告情報データベースに基づき、前記入力情報と前記鍵情報との相関性が、所定の許容範囲内であるか否かを判断する相関性判断手段、及び、
    前記端末の位置が前記所定領域内であると前記端末位置判断手段が判断し、かつ、前記相関性が前記許容範囲内であると前記相関性判断手段が判断した場合にのみ、前記端末に向けて前記広告情報に関連する前記配信情報を配信する情報配信手段、
    として機能させる、情報配信プログラム。
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