JP5738669B2 - 省エネルギー制御システム - Google Patents
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Description
また、外気温や室温を検出し、目標温度として設定された設定温度に従ってエアコンによって冷房を行う場合において、目標温度が27度として設定され運転している場合を考える。このとき、外気温が変動した結果、ユーザの体感温度が変わり、ユーザが設定温度を上げた場合には、その後、外気温の変動に応じて設定温度を上げるようにエアコンを制御することが、省エネルギーに繋がるとともに、ユーザの快適性に繋がる。
また、本発明は、上述の省エネルギー制御システムにおいて、前記家電機器は、複数設けられており、当該家電機器は、異なる室内空間に配置されており、前記人感センサーは、異なる室内空間に対応してそれぞれ設けられており、前記基準値は、前記人感センサーが設けられた室内空間に応じて設定されていることを特徴とする。
省エネルギー制御システム1は、ユーザが利用する空間内に設けられる家電機器を制御する機能を有し、エネルギー機器10(10a〜10c)、計測器11(11a〜11c)、全体計測器12、センサー20(20a、20b)、センサー30、蓄積装置40、分析装置50、制御装置60によって構成される。
全体計測器12は、各エネルギー機器において消費されるエネルギーの合計量を検出する。
これらの操作は、ユーザによって操作される操作子そのものの動作を検出するようにしてもよいし、エネルギー機器を操作するリモコンに対して入力された操作を検出するようにしてもよい。
制御装置60は、分析装置50の分析結果に基づいて、各エネルギー機器10の運転を制御する。
エネルギー機器10として、照明装置が、異なる室内空間である和室、サロン、事務所の各居室内に1台ずつ配置されている。図2においては、トイレに、エネルギー機器10として暖房便座が設けられている。
センサー20は、異なる室内空間に設けられており、その一例として和室に2カ所、サロンに1カ所、事務所に2カ所、台所に1カ所、トイレに1カ所それぞれ設けられている。このセンサー20は、検出できる角度と検出できる距離があり、その検出可能な領域内において、ユーザが存在するか否かを検出する。例えば、和室では、1つのセンサー20だとユーザの検出を行うための領域を包含することができないので、検出方向が異なる2つのセンサー20によって和室内を包含できるように配置されている。
この図において、分析装置50は、記憶部51、入力部52、判定部53、更新部54、出力部55を含んで構成される。
入力部51は、蓄積装置40に蓄積された計測器11、全体計測器12、各センサー20、センサー30の検出結果を読み出す。
ここで、入力部51に入力されるセンサー20の検出結果は、エネルギー機器10を利用するユーザが当該エネルギー機器10の近傍に存在するまたは存在しないことを表す情報または、0〜M(Mは2以上の数)の多値を表す情報である。ここでは、エネルギー機器10を利用するユーザが当該エネルギー機器10の近傍に存在する場合の値をR、存在しない場合の値をNとして説明する。また、多値を表す情報を用いる場合、0〜59までの範囲の数を用いる。例えば、センサー20が、測定を開始してから0秒目から59秒目までに、1秒間隔でユーザが近傍にいるか否かを検出する。この場合、60個の測定結果が得られるが、その60個の測定結果のうち、ユーザが存在すると判定された結果の個数をカウントし、カウント結果を60秒毎に、検出結果として得る。この場合、1分毎にその間に測定された検出結果が得られる。例えば、ある1分間において、6秒目から15秒目までそれぞれユーザが近傍に存在することが検出された場合の検出結果は、「10」として得られ、その次の1分間において、31秒目から55秒目までそれぞれユーザが近傍に存在することが検出された場合の検出結果は、「25」として得られる。ここで、これらのカウントは、センサー20が行ってもよいし、蓄積装置40が行うようにしてもよい。
図4は、記憶部52に記憶される基準値の一例を表す図である。
この図において、和室に設けられたセンサー20(B)の基準値は10であり、センサー20(F)の基準値は10であり、サロンに設けられたセンサー20(C)の基準値は10であり、事務所に設けられたセンサー20(D)の基準値は15であり、センサー20(G)の基準値は18である。
図5は、記憶部52に記憶される人感センサーの反応状況を表す情報を説明する図である。この図において、各センサー20(A〜G)と、図2における位置1〜16にユーザが存在するか否かとの関係を表す図である。この図おいて、Nはユーザが存在しないことを表し、Rはユーザが存在することを表す図である。例えば、センサー20(B)がユーザの存在を検出している場合には、ユーザは、位置1〜6、位置11、12のうち少なくともいずれか1カ所に存在する可能性があることを表している。
図6は、記憶部52に記憶される情報の一例である。この図においては、センサーの検出結果と当該センサーが検出する対象の利用環境下において利用される家電機器の運転命令とを対応づけて記憶される情報の一例を表している。
この図においては、Tは、ユーザが存在していないとはいえない状態を表しており、Fは、ユーザが存在しない状態を表している。例えば、全てのセンサー20がユーザの存在を検出していない場合には、和室、サロン、事務所のいずれの空間にもユーザが存在しないことを表している。また、センサー20(G)のみがユーザの存在を検知をしたとしても、ここでは、和室、サロン、事務所のいずれの空間にもユーザが存在しないことを表している(符号a)。一方、センサー20(B)とセンサー20(F)がユーザの存在を検知した場合には、和室にユーザが存在することを表している。ここで、本実施形態においては、センサー20(B)とセンサー20(F)がユーザの存在を検知した場合には、和室にユーザが存在していると判定できるため(和室がF)、和室の家電機器(例えば照明装置)を運転状態に切り替える運転命令として用いる。すなわち、和室、サロン、事務所において、TまたはFである値を用いて、Fである場合はその空間に配置された家電機器の運転を行わない運転命令として用い、Tである場合はその空間に配置された家電機器の運転を行う運転命令として用いる。
以下、更新部54が行う更新の例を説明する。
例えば、更新部54は、操作情報に応じて基準値を更新する。具体的に、更新部54は、センサー30から、家電機器を停止状態から運転状態に切り替えることを表す操作情報が得られた場合、その操作情報が入力された空間を特定し、その空間において、操作情報が入力された時点のセンサー20の検出結果がNであった場合には、そのセンサー20に対して設定された基準値よりも低い値の基準値に更新する。これにより、ユーザがあまり体を動かしていない場合に、ユーザが存在しないものとして判定されてしまっていたところを、ユーザが存在するものとして判定することができる。これにより、ユーザが存在しないものとして誤検知されないように改めることができるので、例えば、ユーザは、自身が和室にいる際に、ユーザがいないものと判定され照明が消灯されてしまい手動で点灯しなければならないという快適性が低減する状況を防止することができる。
この第2の実施形態においては、上述の実施形態と構成は同じであるが、その機能が異なる。以下、その相違する機能について説明する。
更新部54は、センサー30から操作情報が得られると、操作情報に応じて記憶部52に記憶された直近の1つ以上の運転命令に対応する検出状況から導いた運転命令を操作情報に応じて更新する第1の更新処理を行うか、運転命令を発出してから一定の時間以内に操作情報が検出されなかった場合に、検出状況と運転命令の組み合わせの有効度を更新する第2の更新処理のうち少なくとも一方の更新処理を行う。
分析装置50は、過去のデータより、対象家電の消費電力量の推定式(Pn)を生成する(ステップS1)。この推定式は、Pn=p(a,b,c,d)である。
n:対象家電
a:外乱影響に関する要素(室温、外気温など)
b:天候影響に関する要素(晴れ、曇り、雨など)
c:ライフスタイルに関する要素(在宅時間、睡眠時間など)
d:機器設定に関する要素(設定温度、明るさレベルなど)
である。
Pbefore:現状の状態量での予測消費電力量
Pafter:省エネメニュー実施による予測電力量
である。
例えば、家電機器としてエアコンを用いる場合、センサーとして、例えば、外気温を測定する温度センサーと室内に配置された複数の温度センサーを用いる。そして、外気温のセンサーと室内の各温度センサーの結果と、センサー30によって得られるユーザの操作内容を基に、エネルギー機器10を制御するようにしてもよい。
(1)ユーザがオススメメニューの中から、「10%削減コース」を選択する。ここでは、エアコン:設定温度23℃を24℃にし、照明を今までの明るさにする内容の情報がセットされる。
(2)メニュー選択から1週間後、センサー値よりエアコンが23℃に設定されてしまう場合が多いことを自動検知すると、目標達成が不可能と判断したため、新たな省エネメニューをユーザに再提示する。
(3)ユーザが再提示されたオススメメニューの中から「10%削減コース」を選択するとともに、エアコンを設定温度24℃、照明を今までの明るさから暗くする内容の情報がセットされる。
(4)メニュー選択から1週間後、目標達成が可能と判断したため、メニュー通りの制御を実施する。
(5)翌月にユーザに対してオススメメニューを提示する。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、サーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものを含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。また、上記のプログラムを所定のサーバに記憶させておき、他の装置からの要求に応じて、当該プログラムを通信回線を介して配信(ダウンロード等)させるようにしてもよい。
20、30 センサー
40 蓄積装置
50 分析部
60 制御装置
Claims (3)
- 家電機器を利用する利用環境を検出する人感センサーであり、当該人感センサーの検出結果は、0〜M(Mは2以上の数)である人感センサーと、
人感センサーの検出状況とその家電機器の運転命令を表す情報とを対応づけて記憶する記憶部と、
前記人感センサーの検出結果を得て、当該検出結果に対応する検出状況を抽出し、抽出した検出状況に対応する運転命令を決定して前記家電機器を制御する制御部と、
前記家電機器に対して入力される操作内容を表す操作情報を検出する操作情報検出部と、
前記操作情報検出部から操作情報が得られると、前記操作情報に応じて前記記憶部に記憶された直近の1つ以上の運転命令に対応する検出状況から導いた前記運転命令を操作情報に応じて更新するか、運転命令を発出してから一定の時間以内に操作情報が検出されなかった場合に、検出状況と運転命令の組み合わせの有効度を更新するかの少なくとも一方を実施する更新部と、
前記人感センサーの検出結果を得ると、予め記憶された基準値と比較し、前記人感センサーの検出結果が前記基準値以上であるか否かを判定することで、ユーザが存在するか否かを判定する判定部を有し、
前記制御部は、前記判定部の判定結果を用いて前記家電機器を制御し、
前記更新部は、前記操作情報検出部から操作情報が得られると、前記操作情報に応じて前記基準値を更新する
ことを特徴とする省エネルギー制御システム。 - 前記制御部は、前記人感センサーの検出結果を得て、前記検出結果に対応する検出状況を前記記憶部から抽出し、抽出した検出状況に対応する運転命令を前記記憶部から読み出し、読み出した運転命令に従って、前記家電機器を制御する
ことを特徴とする請求項1記載の省エネルギー制御システム。 - 前記家電機器は、複数設けられており、当該家電機器は、異なる室内空間に配置されており、
前記人感センサーは、異なる室内空間に対応してそれぞれ設けられており、前記基準値は、前記人感センサーが設けられた室内空間に応じて設定されている
ことを特徴とする請求項1記載の省エネルギー制御システム。
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