JP5738133B2 - 縮退処理装置、縮退処理システム、縮退処理装置の縮退処理方法および縮退処理プログラム - Google Patents
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Description
複数の業務処理で構成される特定の業務フローの業務処理毎に、当該業務処理で障害が発生した場合に前記特定の業務フローの代わりに実行する業務フローを縮退フローとして特定する縮退フロー情報を記憶する縮退フロー情報記憶部と、
前記特定の業務フローを実行する業務フロー実行部と、
前記特定の業務フローのいずれかの業務処理で障害が発生した場合、障害が発生した業務処理に対応する縮退フロー情報を前記縮退フロー情報記憶部から取得する縮退フロー情報取得部とを備え、
前記業務フロー実行部は、前記縮退フロー情報取得部によって取得された縮退フロー情報によって特定される縮退フローを前記特定の業務フローの代わりに実行する。
特定の業務フローを構成する業務処理で障害が発生した場合に、特定の業務フローの代わりに特定の業務フローと異なる業務処理を含んだ縮退フローを実行して業務データを処理する形態について説明する。
実施の形態1における分散システム100の概要について、図1に基づいて説明する。
業務フローは、処理順が決められた複数の業務処理から構成される。
縮退フローは、障害が発生した場合に障害が発生していない正常時の業務フローの代わりに実行する障害時の業務フローである。
この場合、計算機200Bは障害処理を示す障害イベントを計算機200Aに通知し、計算機200Aと計算機200Bとは障害処理の代替となる業務処理(代替処理)を含んだ縮退フローを選択し、選択した縮退フローに従って業務データを処理する。
また、分散システム100は、計算機200および通信サーバ110以外の装置を備えても構わないし、通信サーバ110を備えなくても構わない。
実施の形態1における計算機200の機能構成について、図2に基づいて説明する。
障害ルール対応表291、業務フロー定義ファイル292、マップアプリ293、業務アプリ298、トークン299は、計算機記憶部290に記憶されるデータまたはプログラムの一例である。
例えば、障害ルール対応表291は、前記特定の業務フローを構成する複数の業務処理を組み合わせた業務処理の組み合わせ毎に縮退フロー情報を示す。
障害ルール対応表291は、さらに、前記特定の業務フローを構成する複数の業務処理を組み合わせた業務処理の組み合わせ毎に業務データの変換方法を特定するデータ変換情報(マップアプリ293を特定する情報)を示す。
マップアプリ293は、特定の業務データを入力し、入力した業務データを所定の変換方法で変換し、変換した業務データを出力する。
業務アプリ298は、業務データを入力し、入力した業務データを所定の処理方法(業務処理)に従って処理し、処理した業務データを出力する。
但し、障害が発生した場合、業務アプリ298は、発生した障害の情報を出力する。
例えば、トークン299は、業務データの他に、業務データを処理する業務フローを識別する情報や、業務データを処理する(または直前に処理した)業務処理を識別する情報、実行する(または直前に実行した)処理ステップのステップ番号などの処理情報を含む。
つまり、サービス制御部250は、特定の業務フローを構成する複数の業務処理に対応する複数の業務アプリ実行部210(業務アプリ298)を実行する。
障害ルール解釈部230は、さらに、前記障害の発生時に処理されていた業務データ毎に業務データを処理していた業務処理と障害が発生した業務処理(障害処理)との組み合わせに対応する縮退フロー情報を業務データの縮退フロー情報として障害ルール対応表291から取得する。
障害ルール解釈部230は、さらに、前記障害の発生時に処理されていた業務データ毎に業務データを処理していた業務処理と障害が発生した業務処理との組み合わせに対応するデータ変換情報を業務データのデータ変換情報として障害ルール対応表291から取得する。
つまり、データマッピング部241は、業務データのデータ変換情報によって特定されるマップアプリ293を実行して業務データを変換する。
つまり、サービス制御部250は、縮退フローを構成する複数の業務処理に対応する複数の業務アプリ実行部210(業務アプリ298)を実行する。
サービス制御部250は、障害の発生時に処理されていた業務データ毎に業務データの縮退フロー情報によって特定される縮退フローに従って業務データを処理する。
サービス制御部250は、データマッピング部241によって変換された業務データを処理する。
例えば、障害監視部220は、業務アプリ298の出力が障害情報である場合に業務処理の障害が発生したことを検出する。
また、障害監視部220は、他の計算機200から障害イベントが通知された場合に他の計算機200の業務処理で障害が発生したことを検出する。
例えば、計算機間連携部260は、業務データや障害イベントを他の計算機200と通信する。
業務フローPnまたは縮退フローPxを構成する業務処理または業務処理に対応する業務アプリ298を小文字のアルファベット「a,b,c,・・・」で記す。
業務アプリ*(*は小文字のアルファベット)を実行する業務アプリ実行部210を「(*)」で記す。
実施の形態1における業務フローPnの一例について、図3に基づいて説明する。但し、実施の形態1における業務フローPnは図3に示す業務フローに限られるものではない。
また、業務アプリa,e,dは計算機200Aで実行され、業務アプリb,cは計算機200Bで実行される。
また、業務フローPnを定義した業務フロー定義は、各計算機200A・Bの所定の記憶領域に予め記憶する。以下、業務フローPnの業務フロー定義が予め記憶される記憶領域を「フロー定義領域」という。
サービス制御部250は、最初の業務アプリaを実行するために業務アプリ実行部(a)(タスク、プロセスともいう)を起動し、起動した業務アプリ実行部(a)にトークン299を入力する。
業務アプリ実行部(a)は、業務アプリaを実行してトークン299に含まれる業務データを処理し、処理した業務データを含めたトークン299を出力する。
サービス制御部250は、業務アプリ実行部(a)を停止し、業務アプリ実行部(a)から出力されたトークン299を計算機間連携部260を介して計算機200Bへ送信する。
サービス制御部250は、フロー定義領域に記憶された業務フロー定義に従って以下のように動作する。
サービス制御部250は、次の業務アプリbを実行するために業務アプリ実行部(b)を起動し、受信したトークン299を業務アプリ実行部(b)に入力する。
業務アプリ実行部(b)は、業務アプリbを実行して業務データを処理し、処理した業務データを含めたトークン299を出力する。
サービス制御部250は、業務アプリ実行部(b)を停止し、次の業務アプリcを実行するために業務アプリ実行部(c)を起動し、業務アプリ実行部(b)から出力されたトークン299を業務アプリ実行部(c)に入力する。
業務アプリ実行部(c)は、業務アプリcを実行して業務データを処理し、処理した業務データを含めたトークン299を出力する。
サービス制御部250は、業務アプリ実行部(c)を停止し、業務アプリ実行部(c)から出力されたトークン299を計算機間連携部260を介して計算機200Aへ送信する。
サービス制御部250は、フロー定義領域に記憶された業務フロー定義に従って以下のように動作する。
サービス制御部250は、次の業務アプリdを実行するために業務アプリ実行部(d)を起動し、受信したトークン299を業務アプリ実行部(d)に入力する。
業務アプリ実行部(d)は、業務アプリdを実行して業務データを処理し、処理した業務データを含めたトークン299を出力する。
サービス制御部250は、業務アプリ実行部(d)を停止し、最後の業務アプリeを実行するために業務アプリ実行部(e)を起動し、業務アプリ実行部(d)から出力されたトークン299を業務アプリ実行部(e)に入力する。
業務アプリ実行部(e)は、業務アプリeを実行して業務データを処理し、処理した業務データを含めたトークン299を出力する。
サービス制御部250は、業務アプリ実行部(e)を停止する。
実施の形態1における障害ルール対応表291の一例について、図4に基づいて説明する。但し、実施の形態1における障害ルール対応表291は図4に示す障害ルール対応表291に限られるものではない。
例えば、マップアプリMcは、業務データDbと業務データDcとを入力し、入力した業務データDb,Dcを所定の変換処理で変換し、変換して得られた業務データを縮退フローP2の業務アプリb’で処理する業務データとして出力する。
実施の形態1における縮退フローPxの一例について、図5に基づいて説明する。但し、実施の形態1における縮退フローPxは図5に示す縮退フローPxに限られるものではない。
この場合、新たな業務データまたは業務アプリaで実行されていた業務データを処理するための縮退フローとして図4の障害ルール対応表291に基づいて縮退フローP1が選択される。切替前位置「新規」「a」と障害「Eb」とに対応する(切替後)フローが「P1」だからである。
また、業務アプリdで実行されていた業務データを処理するための縮退フローとして縮退フローP3が選択され、業務アプリeで実行されていた業務データを処理するための縮退フローとして縮退フローP4が選択される。
縮退フローP2は、業務アプリaを含まず、業務アプリb,cの代わりに業務アプリb’を含む。業務アプリb’は、業務データ自体に障害が発生しているかもしれないため、処理する業務データを復元するリカバリ処理と処理した業務データを送信できなかったことを示すフラグをデータベースに設定する処理とを含んだ処理である。業務アプリb’は計算機Bで実行され、業務アプリd,eは計算機Aで実行される。
縮退フローP3は業務アプリa−cを含まずに業務アプリd’を含み、縮退フローP4は業務アプリa−dを含まずに業務アプリd’を含む。業務アプリd’は、処理する業務データが障害の影響を受けていない業務データであることを示すフラグをデータベースに設定する処理である。いずれの業務処理も計算機Aで実行される。
但し、各業務処理は、上記の処理以外の処理であっても構わない。
実施の形態1における分散システム100のサービス構成変更方法(縮退処理方法の一例)について、図6に基づいて説明する。
計算機200Bの障害監視部220は、計算機200Bを監視し、計算機200Bで実行されている業務アプリ298の障害の発生を検出する。
例えば、業務アプリ298の障害が発生した場合、障害が発生した業務アプリ298を実行していた業務アプリ実行部210は、障害が発生した業務アプリ298を特定する障害名を含んだ障害情報を出力する。障害監視部220は、業務アプリ実行部210から障害情報が出力されるか否かを監視し、障害の発生を示す情報として障害情報を検出する。
S110の後、S120に進む。
計算機200Bの計算機間連携部260は、障害監視部220によって生成された障害イベントを計算機200Aへ送信する。
計算機200Aの計算機間連携部260は、計算機200Bから送信された障害イベントを受信する。
S120の後、S130に進む。
但し、サービス制御部250は、次の業務アプリ298を実行するための業務アプリ実行部210を実行しない。
つまり、サービス制御部250は、各トークン299に対して業務フローPnの実行を停止する。
S130の後、S140に進む。
計算機200Aの障害ルール解釈部230は、障害イベント(S120参照)に含まれる障害名に対応する縮退情報を障害ルール対応表291から取得する。
さらに、各障害ルール解釈部230は、切替前位置「a」の縮退情報として(切替後)フロー「P1」、(切替後)位置「c’」、収集対象「Da」、マップアプリ「Ma」を取得する。
同様に、各障害ルール解釈部230は、切替前位置「b」「c」「d」「e」の縮退情報を取得する。
例えば、各計算機200A・Bのトークン切替部240は、他方の計算機200の業務アプリ298で処理されていたトークン299を計算機間連携部260を介して収集する。
S150の後、S160に進む。
トークン299の縮退情報は、障害発生時にトークン299を処理していた業務アプリ298と障害が発生した業務アプリ298とに対応する障害ルール対応表291のデータである。
例えば、障害発生時にトークン299を処理していた業務アプリ298が「a」であり、障害が発生した業務アプリ298が「b」である場合、(切替前)位置「a」と障害「Eb」とに対応するデータ(P1,c’,Da,Ma)がトークン299の縮退情報である(図4参照)。
トークン切替部240は、トークン299のフロー名「Pn」をトークン299の縮退情報に含まれる(切替後)フロー「P1」に更新する。
トークン切替部240は、トークン299のアプリ名「a」をトークン299の縮退情報に含まれる(切替後)位置「c’」に更新する。
この場合、各計算機200A・Bのサービス制御部250は、縮退フロー「P1」「P2」「P3」「P4」それぞれの縮退フロー定義を業務フロー定義ファイル292から取得する。サービス制御部250は、フロー定義領域に記憶されている業務フローPnの業務フロー定義を4つの縮退フロー定義(P1、P2、P3、P4)に更新する。
サービス制御部250は、S160で更新されたトークン299毎に、トークン299に含まれるフロー名を参照し、参照したフロー名で識別される縮退フローをトークン299を処理する縮退フローとして判定する。
サービス制御部250は、トークン299に含まれるアプリ名を参照し、参照したアプリ名で識別される業務アプリ298を実行するために業務アプリ実行部210を起動し、起動した業務アプリ実行部210にトークン299を入力する。
以後、サービス制御部250は、判定した縮退フローの処理順に従って業務アプリ実行部210を起動してトークン299を縮退フローで処理する。
以上により、業務フローの業務処理で障害が発生した場合、分散システム100は、業務フローで実行していたトークン299および新たな業務フローを縮退フローによって処理することができる。
図7において、計算機200(コンピュータの一例)は、CPU901(Central Processing Unit)を備えている。CPU901は、バス902を介してROM903、RAM904、通信装置905、ディスプレイ911(表示装置)、キーボード912、マウス913、ドライブ装置914、磁気ディスク装置920などのハードウェアデバイスと接続され、これらのハードウェアデバイスを制御する。ドライブ装置914は、FD(Flexible Disk Drive)、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)などの記憶媒体を読み書きする装置である。
ROM903、RAM904、磁気ディスク装置920およびドライブ装置914は記憶装置の一例である。キーボード912およびマウス913は入力装置の一例である。ディスプレイ装置911は出力装置の一例である。
通信装置905は、入力装置または出力装置の一例である。
フローチャートなどに基づいて説明する実施の形態の処理はCPU901や記憶装置や通信装置などのハードウェアを用いて実行される。
分散システム100は、障害発生時に実行していた業務処理に応じて縮退時の業務フローを選択し、業務データを縮退時の業務フロー用のデータに変換する。これにより、分散システム100は、正常時の業務フローで処理されていた処理中の業務データを縮退時の業務フローで引き続き処理することができる。
サービス実行基盤は、SOA(Service Oriented Architecture)における基本ミドルウェアである。計算機200の業務アプリ298やその他の機能はサービス実行基盤上で実行される。サービス実行基盤に処理要求があると、業務フロー定義に従った処理順で業務アプリ298が起動され、最後に要求元へ結果が返される。
業務フローの所定の業務処理が終了したときに業務データを保存し、その後の業務処理で障害が発生した場合に保存した業務データを用いた縮退フローを実行する形態について説明する。
以下、実施の形態1と異なる事項について主に説明する。説明を省略する事項については実施の形態1と同様である。
実施の形態2における計算機200の機能構成について、図8に基づいて説明する。
チェックポイントDB120は、各計算機200A・Bからアクセスされる。
トークン299には業務データの代わりにタスク変数の変数名が含まれ、チェックポイントデータ129にはタスク変数名に対応付けてタスク変数に設定された変数値(業務データ)が含まれる。
トークン299が発生した場合、タスク変数APIは、タスク変数定義に基づいてトークン毎にタスク変数を生成する。つまり、タスク変数はトークン毎に管理される。タスク変数定義はタスク変数の変数名やデータ型を設定したデータであり、計算機記憶部290に予め記憶する(図示省略)。
図8、図9に示すように、実施の形態2ではマップアプリ293は不要である。但し、実施の形態1と同様にマップアプリ293を用いても構わない。
図10に示すように、業務フローPnを構成する業務アプリa−eのうち業務アプリbがチェックポイントである。
したがって、業務アプリbの実行終了時に業務アプリbで処理されたトークン299がチェックポイントデータ129としてチェックポイントDB120に記憶される。
業務アプリbがチェックポイントであることは、業務フローPnの業務フロー定義に予め設定する。
縮退フローP3は、計算機200Aで業務アプリ298を「b’→d→e」の順で実行する処理手順である。
実施の形態2におけるチェックポイントデータ129による業務データ(タスク変数)の回復の流れについて、図11に基づいて説明する。
つまり、計算機200Bは計算機200Aによって処理されたタスク変数に対して処理を行い、計算機200Aは計算機200Bによって処理されたタスク変数に対して処理を行う。
計算機200Bのチェックポイント保存部242は、業務アプリbを実行後のタスク変数Var“bb”とタスク変数Var2“10”をチェックポイントDB120にチェックポイントデータ129として記憶する。
実施の形態2における分散システム100のサービス構成変更方法について、図12に基づいて説明する。
つまり、チェックポイント保存部242は、当該業務アプリ298で処理されたトークン299の各タスク変数をチェックポイントデータ129としてタスク領域201からチェックポイントDB120に退避する。
チェックポイント回復部243は、収集されたトークン299毎にチェックポイントデータ129でタスク領域201のタスク変数を回復する(図11参照)。
分散システム100は、チェックポイント回復機能によって業務データ(タスク変数)を自動的に回復することにより、障害発生時に各計算機200からトークン299を収集する必要が無い。また、縮退フローを回復後の業務データに対応したものにすれば、分散システム100は業務データを回復するため、マップアプリ293によって業務データを変換する必要が無い。つまり、マップアプリ293を開発が不要になる。
1つの縮退フロー定義で複数の縮退フローを表す形態について説明する。
以下、実施の形態1、2と異なる事項について主に説明する。説明を省略する事項については実施の形態1、2と同様である。
計算機200の機能構成は、実施の形態1(図2参照)と同様である。
障害ルール解釈部230は、障害の発生時に処理されていた業務データ毎に業務データを処理していた業務処理と障害が発生した業務処理との組み合わせに対応するスキップ処理情報を業務データのスキップ処理情報として障害ルール対応表291から取得する。
サービス制御部250は、障害の発生時に処理されていた業務データ毎に業務データの縮退フローに基づいて業務データを処理する。例えば、サービス制御部250は、業務データの縮退フローを構成する複数の業務処理のうち業務データのスキップ処理情報によって特定されるスキップ処理を除いた残りの業務処理で業務データを処理する。
実施の形態3(実施例1)における障害ルール対応表291と縮退フローP0とについて、図13に基づいて説明する。
計算機200の機能構成は、実施の形態1(図2参照)と同様である。
障害ルール対応表291は、特定の業務フローを構成する複数の業務処理を組み合わせた業務処理の組み合わせ毎にフローラベル(後述する「(切替後)ラベル」)を含む。
障害ルール解釈部230は、障害の発生時に処理されていた業務データ毎に業務データを処理していた業務処理と障害が発生した業務処理との組み合わせに対応するフローラベルを業務データのフローラベルとして障害ルール対応表291から取得する。
サービス制御部250は、障害の発生時に処理されていた業務データ毎に共通処理と業務データのフローラベルに対応する個別処理とによって業務データを処理する。
実施の形態3(実施例2)における障害ルール対応表291と縮退フローP0とについて、図14に基づいて説明する。
つまり、縮退フローP0の縮退フロー定義は個別処理と共通処理とを組み合わせた3つの縮退フローを表す。3つの縮退フローは、ラベル「La」で識別される縮退フロー「a→b→c’→d→e」、ラベル「Lb」で識別される縮退フロー「a→f→c’→d→e」、ラベル「Lc」で識別される縮退フロー「a→g→c’→d→e」である。
計算機200の機能構成は、実施の形態1(図2参照)と同様である。
計算機記憶部290(ルックアップテーブル記憶部の一例)は、特定の業務データに設定されるデータ値と特定のフローラベルとを対応付けたルックアップテーブル294を記憶する。
障害ルール対応表291は、特定の業務フローを構成する複数の業務処理を組み合わせた業務処理の組み合わせ毎に所定の個別データを識別するデータ名(後述する「(切替後)タスク変数」)を含む。
障害ルール解釈部230は、障害の発生時に処理されていた業務データ毎に業務データを処理していた業務処理と障害が発生した業務処理との組み合わせに対応するデータ名を業務データの個別データ名として障害ルール対応表291から取得する。
サービス制御部250(フローラベル取得部の一例)は、障害の発生時に処理されていた業務データ毎に業務データの個別データ名によって識別される個別データのデータ値を判定する。サービス制御部250は、判定したデータ値に対応するフローラベルを業務データのフローラベルとしてルックアップテーブル294から取得する。
サービス制御部250は、障害の発生時に処理していた業務データ毎に共通処理と業務データのフローラベルに対応する個別処理とによって業務データを処理する。
実施の形態3(実施例3)における障害ルール対応表291とルックアップテーブル294と縮退フローP0’とについて、図15に基づいて説明する。
「変数値」は、タスク変数の値を示す。
「ラベル」は、縮退フローP0の縮退フロー定義に含まれる3つの縮退フローから選択する縮退フローを識別するラベル名を示す。
サービス制御部250は、縮退フローP0(図14参照)からラベル名「La」で識別される縮退フローを選択して縮退フローP0’「a→b→c’→d→e」を生成し、生成した縮退フローP0’を実行する。
計算機200の機能構成は、実施の形態1(図2参照)と同様である。
計算機記憶部290は、特定の業務データに設定されるデータ値を入力して入力したデータ値に予め対応付けられたフローラベルを出力するラベル決定スクリプト295(フローラベル出力プログラムの一例)を記憶する。
障害ルール対応表291は、特定の業務フローを構成する複数の業務処理を組み合わせた業務処理の組み合わせ毎に所定の個別データを識別するデータ名(後述する「(切替後)タスク変数」)を含む。
障害ルール解釈部230は、障害の発生時に処理されていた業務データ毎に業務データを処理していた業務処理と障害が発生した業務処理との組み合わせに対応するデータ名を業務データの個別データ名として障害ルール対応表291から取得する。
サービス制御部250(フローラベル出力部の一例)は、障害の発生時に処理されていた業務データ毎に業務データの個別データ名によって識別される個別データのデータ値を判定する。サービス制御部250は、判定したデータ値に対応するフローラベルを業務データのフローラベルとしてラベル決定スクリプト295を実行して取得する。
サービス制御部250は、障害の発生時に処理していた業務データ毎に共通処理と業務データのフローラベルに対応する個別処理とによって業務データを処理する。
実施の形態3(実施例4)のおける障害ルール対応表291と縮退フローP0’とについて、図16に基づいて説明する。
ラベル決定スクリプト295からラベル名「La」が出力された場合、サービス制御部250は、縮退フローP0(図14参照)からラベル名「La」で識別される縮退フローを選択して縮退フローP0’「a→b→c’→d→e」を生成し、生成した縮退フローP0’を実行する。
例えば、障害ルール対応表291の「切替前位置」や「障害」に応じて適用する実施例が異なってもよい。
つまり、縮退前位置「新規」の縮退フローは実施例1と同様に(切替後)スキップに従って決定し、縮退前位置「a」の縮退フローは実施例2と同様に(切替後)ラベルに従って決定してもよい。縮退前位置「b」の縮退フローは実施例3と同様に(切替後)タスク変数とマップアプリ293とに従って決定し、縮退前位置「c」の縮退フローは実施例4と同様に(切替後)タスク変数とラベル決定スクリプト295とに従って決定してもよい。
つまり、実施例2−4のいずれかと同様にラベル名を判定し、実施例1と同様に(切替後)スキップを判定し、ラベル名で識別される縮退フローから(切替後)スキップで識別される業務アプリ298を削除してもよい。
但し、S170において、サービス制御部250は、トークン299毎に実施例1−4(または組み合わせの実施例)の処理を実行してトークン299の縮退フローを決定する。サービス制御部250は、決定した各縮退フローの縮退フロー定義をフロー定義領域に設定する。
S180において、サービス制御部250は、トークン299毎にトークン299の縮退フローに従ってトークン299を処理する。
分散システム100は、1つの縮退フロー定義で複数の縮退フローを表す。これにより、縮退フロー毎に縮退フロー定義を生成する必要がなくなる。つまり、縮退フロー定義の数を減らし、縮退フロー定義を生成するための作業量を減らすことができる。
Claims (9)
- 処理順を有する複数の業務処理で構成される特定の業務フローの複数の業務処理を組み合わせた業務処理の組み合わせ毎に、当該業務処理で障害が発生した場合に前記特定の業務フローの代わりに実行する業務フローを縮退フローとして特定する縮退フロー情報と、業務データの変換方法を特定するデータ変換情報とを記憶する縮退フロー情報記憶部と、
前記特定の業務フローを実行して業務データを処理する業務フロー実行部と、
前記特定の業務フローのいずれかの業務処理で障害が発生した場合、障害の発生時に処理されていた業務データ毎に、業務データを処理していた業務処理と障害が発生した業務処理との組み合わせに対応する縮退フロー情報とデータ変換情報とを前記縮退フロー情報記憶部から取得する縮退フロー情報取得部と、
前記障害の発生時に処理されていた業務データ毎に、前記縮退フロー情報取得部によって取得されたデータ変換情報によって特定される変換方法に従って業務データを変換する業務データ変換部とを備え、
前記業務フロー実行部は、障害の発生時に処理していた業務データ毎に、前記縮退フロー情報取得部によって取得された縮退フロー情報によって特定される縮退フローを前記特定の業務フローの代わりに実行して、前記業務データ変換部によって変換された業務データを処理する
ことを特徴とする縮退処理装置。 - 前記縮退処理装置は、前記特定の業務フローを構成する複数の業務処理のうちチェックポイントとして予め定められる業務処理の実行が終了したときに前記チェックポイントで処理された業務データを所定のチェックポイント保存装置に保存するチェックポイント保存部を備え、
前記業務フロー実行部は、前記チェックポイント保存部に保存された業務データを処理する
ことを特徴とする請求項1記載の縮退処理装置。 - 前記縮退処理装置は、縮退フロー毎に縮退フローを構成する複数の業務処理を特定する縮退フロー定義を記憶する縮退フロー定義記憶部を備え、
前記縮退フロー情報記憶部は、前記特定の業務フローを構成する複数の業務処理を組み合わせた業務処理の組み合わせ毎に縮退フローを構成する複数の業務処理のうち実行不要な業務処理をスキップ処理として特定するスキップ処理情報を記憶し、
前記縮退フロー情報取得部は、前記障害の発生時に処理されていた業務データ毎に業務データを処理していた業務処理と前記障害が発生した業務処理との組み合わせに対応するスキップ処理情報を業務データのスキップ処理情報として前記縮退フロー情報記憶部から取得し、
前記業務フロー実行部は、前記障害の発生時に処理していた業務データ毎に業務データの縮退フローを構成する複数の業務処理のうち業務データのスキップ処理情報によって特定されるスキップ処理を除いた残りの業務処理で業務データを処理する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の縮退処理装置。 - 前記縮退処理装置は、少なくとも一部の業務処理が共通する複数の縮退フローを定義した縮退フロー定義であって、複数の縮退フローに共通する業務処理を共通処理として示し、縮退フロー毎に縮退フローを識別するフローラベルに対応付けて他の縮退フローと共通しない業務処理を個別処理として示す縮退フロー定義を記憶する縮退フロー定義記憶部を備え、
前記縮退フロー情報記憶部は、前記特定の業務フローを構成する複数の業務処理を組み合わせた業務処理の組み合わせ毎にフローラベルを記憶し、
前記縮退フロー情報取得部は、前記障害の発生時に処理されていた業務データ毎に業務データを処理していた業務処理と前記障害が発生した業務処理との組み合わせに対応するフローラベルを業務データのフローラベルとして前記縮退フロー情報記憶部から取得し、
前記業務フロー実行部は、前記障害の発生時に処理していた業務データ毎に前記共通処理と業務データのフローラベルに対応する個別処理とによって業務データを処理する
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の縮退処理装置。 - 業務データは、複数の個別データを含み、
前記縮退処理装置は、
少なくとも一部の業務処理が共通する複数の縮退フローを定義した縮退フロー定義であって、複数の縮退フローに共通する業務処理を共通処理として示し、縮退フロー毎に縮退フローを識別するフローラベルに対応付けて他の縮退フローと共通しない業務処理を個別処理として示す縮退フロー定義を記憶する縮退フロー定義記憶部と、
特定の業務データに設定されるデータ値と特定のフローラベルとを対応付けたルックアップテーブルを記憶するルックアップテーブル記憶部と、
特定のデータ値に対応するフローラベルを前記ルックアップテーブルから取得するフローラベル取得部とを備え、
前記縮退フロー情報記憶部は、前記特定の業務フローを構成する複数の業務処理を組み合わせた業務処理の組み合わせ毎に所定の個別データを識別するデータ名を記憶し、
前記縮退フロー情報取得部は、前記障害の発生時に処理されていた業務データ毎に業務データを処理していた業務処理と前記障害が発生した業務処理との組み合わせに対応するデータ名を業務データの個別データ名として前記縮退フロー情報記憶部から取得し、
前記フローラベル取得部は、前記障害の発生時に処理されていた業務データ毎に業務データの個別データ名によって識別される個別データのデータ値を判定し、判定したデータ値に対応するフローラベルを業務データのフローラベルとして前記ルックアップテーブルから取得し、
前記業務フロー実行部は、前記障害の発生時に処理していた業務データ毎に前記共通処理と業務データのフローラベルに対応する個別処理とによって業務データを処理する
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の縮退処理装置。 - 業務データは、複数の個別データを含み、
前記縮退処理装置は、
少なくとも一部の業務処理が共通する複数の縮退フローを定義した縮退フロー定義であって、複数の縮退フローに共通する業務処理を共通処理として示し、縮退フロー毎に縮退フローを識別するフローラベルに対応付けて他の縮退フローと共通しない業務処理を個別処理として示す縮退フロー定義を記憶する縮退フロー定義記憶部と、
特定の業務データに設定されるデータ値を入力して入力したデータ値に予め対応付けられたフローラベルを出力するフローラベル出力プログラムを記憶するプログラム記憶部と、
前記フローラベル出力プログラムを実行して特定のデータ値に対応するフローラベルを取得するフローラベル取得部とを備え、
前記縮退フロー情報記憶部は、前記特定の業務フローを構成する複数の業務処理を組み合わせた業務処理の組み合わせ毎に所定の個別データを識別するデータ名を記憶し、
前記縮退フロー情報取得部は、前記障害の発生時に処理されていた業務データ毎に業務データを処理していた業務処理と前記障害が発生した業務処理との組み合わせに対応するデータ名を業務データの個別データ名として前記縮退フロー情報記憶部から取得し、
前記フローラベル取得部は、前記障害の発生時に処理されていた業務データ毎に業務データの個別データ名によって識別される個別データのデータ値を判定し、判定したデータ値に対応するフローラベルを業務データのフローラベルとして前記フローラベル出力プログラムを実行して取得し、
前記業務フロー実行部は、前記障害の発生時に処理していた業務データ毎に前記共通処理と業務データのフローラベルに対応する個別処理とによって業務データを処理する
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の縮退処理装置。 - 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の複数の縮退処理装置を有し、
第一の縮退処理装置は、前記特定の業務フローを構成する少なくともいずれかの業務処理を実行し、
第二の縮退処理装置は、前記特定の業務フローを構成する複数の業務処理のうち前記第一の縮退処理装置によって実行される業務処理以外の残りの業務処理を実行する
ことを特徴とする縮退処理システム。 - 処理順を有する複数の業務処理で構成される特定の業務フローの複数の業務処理を組み合わせた業務処理の組み合わせ毎に、当該業務処理で障害が発生した場合に前記特定の業務フローの代わりに実行する業務フローを縮退フローとして特定する縮退フロー情報と、業務データの変換方法を特定するデータ変換情報とを記憶する縮退フロー情報記憶部を備える縮退処理装置の縮退処理方法であって、
縮退フロー情報取得部は、前記特定の業務フローのいずれかの業務処理で障害が発生した場合、障害の発生時に処理されていた業務データ毎に、業務データを処理していた業務処理と障害が発生した業務処理との組み合わせに対応する縮退フロー情報とデータ変換情報とを前記縮退フロー情報記憶部から取得し、
業務データ変換部は、前記障害の発生時に処理されていた業務データ毎に、前記縮退フロー情報取得部によって取得されたデータ変換情報によって特定される変換方法に従って業務データを変換し、
業務フロー実行部は、障害の発生時に処理していた業務データ毎に、前記縮退フロー情報取得部によって取得された縮退フロー情報によって特定される縮退フローを前記特定の業務フローの代わりに実行して、前記業務データ変換部によって変換された業務データを処理する
ことを特徴とする縮退処理装置の縮退処理方法。 - 処理順を有する複数の業務処理で構成される特定の業務フローの複数の業務処理を組み合わせた業務処理の組み合わせ毎に、当該業務処理で障害が発生した場合に前記特定の業務フローの代わりに実行する業務フローを縮退フローとして特定する縮退フロー情報と、業務データの変換方法を特定するデータ変換情報とを記憶する縮退フロー情報記憶部を備える縮退処理装置を機能させる縮退処理プログラムであって、
前記特定の業務フローのいずれかの業務処理で障害が発生した場合、障害の発生時に処理されていた業務データ毎に、業務データを処理していた業務処理と障害が発生した業務処理との組み合わせに対応する縮退フロー情報とデータ変換情報とを前記縮退フロー情報記憶部から取得する縮退フロー情報取得部と、
前記障害の発生時に処理されていた業務データ毎に、前記縮退フロー情報取得部によって取得されたデータ変換情報によって特定される変換方法に従って業務データを変換する業務データ変換部と、
障害の発生時に処理していた業務データ毎に、前記縮退フロー情報取得部によって取得された縮退フロー情報によって特定される縮退フローを前記特定の業務フローの代わりに実行して、前記業務データ変換部によって変換された業務データを処理する業務フロー実行部として縮退処理装置を機能させる
ことを特徴とする縮退処理プログラム。
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