JP5736765B2 - 記録装置、成形物の製造方法 - Google Patents

記録装置、成形物の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、記録装置、成形物の製造方法に関する。
従来、インクジェット方式の記録ヘッドのノズル孔から記録媒体に向けて機能液を液滴として吐出して、記録媒体上に機能液を塗布して画像を形成し、当該画像が形成された記録媒体を成形して成形物を形成する成形物の製造方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−74036号公報
しかしながら、記録ヘッドのノズル孔の機差や液滴の吐出方向のばらつき等により、記録媒体上に形成された複数のインクドット列間の間隔が一定で無い画像が形成される場合がある。このような場合、記録媒体が成形時に伸ばされた際、スジむらが目立ってしまう、という問題があった。
本発明は、上記の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することができる。
[適用例1]本適用例にかかる記録装置は、ノズル孔を備えた記録ヘッドを備え、描画データに基づいて、前記ノズル孔から液滴を吐出させ、記録媒体に画像を形成させる記録装置であって、前記画像が形成された前記記録媒体が成形された成形物の第1方向及び第2方向における伸び率に基づいて、前記第1方向及び前記第2方向のうち、前記伸び率が高い方向と前記ノズル孔から吐出された前記液滴によって前記記録媒体に形成されるドット列の方向とが合致するように、前記記録媒体に対する前記画像の配置を決定する配置決定手段と、決定された前記画像の配置に基づいて、前記描画データを生成する描画データ生成手段と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、成形物の伸び率が高い方向とドット列方向とが合致した画像の配置が決定される。そして、当該画像の配置に基づいて描画データが生成され、そして、描画データに基づいて描画される。そして、このようにして描画された画像を有する記録媒体を成形した場合、ドット列方向への伸び率が高くなっていても、ドット間隔はほぼ一定であるため、成形した際の画像にスジむらが表れにくい。一方、ドット列方向に直交する方向に対しては、各ノズル孔の機差等により、ドット列間の間隔が必ずしも一定でないため、成形した際スジむらが表れやすいところ、ドット列方向に直交する方向では伸び率が低い方向に一致させているため、成形してもスジむらが表れにくい。従って、成形時においてスジむらを認識しにくい画像を形成することができる。
[適用例2]上記の適用例にかかる記録装置では、前記成形物の前記第1方向及び前記第2方向の前記伸び率を算出する算出手段と、算出された前記伸び率に基づいて、前記第1方向の第1伸び率と前記第2方向の第2伸び率とを比較する比較手段と、を備え、前記配置決定手段では、比較した前記第1伸び率と前記第2伸び率のうち、前記伸び率が高い方向と前記ノズル孔から吐出された前記液滴によって前記記録媒体に形成されるドット列の方向とが合致するように、前記記録媒体に対する前記画像の配置を決定することを特徴とする。
この構成によれば、成形物の第1方向の伸び率と第2方向の伸び率が算出され、第1伸び率と第2伸び率とが比較されて、画像の配置が決定される。このため、作業の迅速化が図れるとともに、人為的ミスを低減することができる。
[適用例3]上記の適用例にかかる記録装置の前記比較手段では、前記第1伸び率の最大値と前記第2伸び率の最大値とを比較し、前記配置決定手段では、比較した前記第1伸び率の最大値と前記第2伸び率の最大値のうち、前記伸び率が高い方向と前記ノズル孔から吐出された前記液滴によって前記記録媒体に形成されるドット列の方向とが合致するように、前記記録媒体に対する前記画像の配置を決定することを特徴とする。
この構成によれば、伸び率の最大値に基づいて適した描画の配置を決定することができる。
[適用例4]上記の適用例にかかる記録装置の前記比較手段では、前記第1伸び率の平均値と前記第2伸び率の平均値とを比較し、前記配置決定手段では、比較した前記第1伸び率の平均値と前記第2伸び率の平均値うち、前記伸び率が高い方向と前記ノズル孔から吐出された前記液滴によって前記記録媒体に形成されるドット列の方向とが合致するように、前記記録媒体に対する前記画像の配置を決定することを特徴とする。
この構成によれば、伸び率の平均値に基づいて適した描画の配置を決定することができる。
[適用例5]上記の適用例にかかる記録装置では、前記ノズル孔が配置されたノズル列方向が、前記記録ヘッドが移動する方向に対して交わる方向に設置されたことを特徴とする。
この構成によれば、例えば、シリアル方式による画像形成において、スジむらが発生しにくい画像を形成することができる。
[適用例6]上記の適用例にかかる記録装置では、前記ノズル孔が配置されたノズル列方向が、前記記録媒体が移動する方向に対して交わる方向に設置されたことを特徴とする。
この構成によれば、ラインヘッド方式の画像形成において、スジむらが発生しにくい画像を形成することができる。
[適用例7]本適用例にかかる成形物の製造方法は、ノズル孔を備えた記録ヘッドと記録媒体とを相対的に移動させながら、描画データに基づいて、前記ノズル孔から液滴を吐出させ、前記記録媒体に画像を形成する画像形成工程と、前記画像が形成された前記記録媒体を成形する成形工程と、前記画像形成工程の前に、前記画像が形成された前記記録媒体が成形された成形物の第1方向及び第2方向における伸び率に基づいて、前記第1方向及び前記第2方向のうち、前記伸び率が高い方向と前記ノズル孔から吐出された前記液滴によって前記記録媒体に形成されるドット列の方向とを合わせ、前記記録媒体に対して描画する画像の配置を決定する配置決定工程と、決定された前記画像の配置に基づいて、前記描画データを生成する描画データ生成工程と、を含むことを特徴とする。
この構成によれば、成形物の伸び率が高い方向とドット列方向とが合致した画像の配置が決定される。そして、当該画像の配置に基づいて描画データが生成され、そして、描画データに基づいて描画される。そして、このようにして描画された画像を有する記録媒体を成形した場合、ドット列方向への伸び率が高くなっていても、ドット間隔はほぼ一定であるため、成形した際の画像にスジむらが表れにくい。一方、ドット列方向に直交する方向に対しては、各ノズル孔の機差等により、ドット列間の間隔が必ずしも一定でないため、成形した際スジむらが表れやすいところ、ドット列方向に直交する方向では伸び率が低い方向に一致させているため、成形してもスジむらが表れにくい。従って、成形時においてスジむらを認識しにくい画像を形成することができる。
[適用例8]上記の適用例にかかる成形物の製造方法において、前記配置決定工程の前に、前記成形物の前記第1方向及び前記第2方向の前記伸び率を算出する算出工程と、算出された前記伸び率に基づいて、前記第1方向の第1伸び率と前記第2方向の第2伸び率とを比較する比較工程と、を含み、前記配置決定工程では、比較した前記第1伸び率と前記第2伸び率のうち、前記伸び率が高い方向と前記ノズル孔から吐出された前記液滴によって前記記録媒体に形成されるドット列の方向とが合致するように、前記記録媒体に対する前記画像の配置を決定することを特徴とする。
この構成によれば、成形物の第1方向の伸び率と第2方向の伸び率が算出され、第1伸び率と第2伸び率とが比較されて、画像の配置が決定される。このため、作業の迅速化が図れるとともに、人為的ミスを低減することができる。
[適用例9]上記の適用例にかかる成形物の製造方法において、前記比較工程では、前記第1伸び率の最大値と前記第2伸び率の最大値とを比較し、前記配置決定工程では、比較した前記第1伸び率の最大値と前記第2伸び率の最大値のうち、前記伸び率が高い方向と前記ノズル孔から吐出された前記液滴によって前記記録媒体に形成されるドット列の方向とが合致するように、前記記録媒体に対する前記画像の配置を決定することを特徴とする。
この構成によれば、伸び率の最大値に基づいて適した描画の配置を決定することができる。
[適用例10]上記の適用例にかかる成形物の製造方法において、前記比較工程では、前記第1伸び率の平均値と前記第2伸び率の平均値とを比較し、前記配置決定工程では、比較した前記第1伸び率の平均値と前記第2伸び率の平均値うち、前記伸び率が高い方向と前記ノズル孔から吐出された前記液滴によって前記記録媒体に形成されるドット列の方向とが合致するように、前記記録媒体に対する前記画像の配置を決定することを特徴とする。
この構成によれば、伸び率の平均値に基づいて適した描画の配置を決定することができる。
[適用例11]上記の適用例にかかる成形物の製造方法において、前記画像形成工程では、前記ノズル孔が配置されたノズル列方向が、前記記録ヘッドが移動する方向に対して交わる方向に設置させて、前記画像を形成することを特徴とする。
この構成によれば、例えば、シリアル方式による画像形成において、スジむらが発生しにくい画像を形成することができる。
[適用例12]上記の適用例にかかる成形物の製造方法において、前記画像形成工程では、前記ノズル孔が配置されたノズル列方向が、前記記録媒体が移動する方向に対して交わる方向に設置させて、前記画像を形成することを特徴とする。
この構成によれば、ラインヘッド方式の画像形成において、スジむらが発生しにくい画像を形成することができる。
記録装置の構成を示し、(a)は平面図、(b)は側面図。 記録ヘッドの構成を示し、(a)は平面図、(b)は斜視図。 画像状態と成形状態との関係を示す説明図。 成形物の例を示す斜視図。 画像の配置方法を示す説明図。 成形物の製造方法を示すフローチャート。 成形工程を示す工程図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の各図においては、各部材を認識可能な程度の大きさにするため、各部材の尺度を実際とは異ならせている。
まず、記録装置の構成について説明する。図1は、記録装置の構成を示し、同図(a)は、平面図であり、同図(b)は、側面図である。記録装置は、ノズル孔を備えた記録ヘッドを備え、描画データに基づいて、ノズル孔から液滴を吐出させ、記録媒体に画像を形成させるものである。本実施形態の記録装置1は、図1に示すように、Y軸方向を主走査方向として記録ヘッド51(図2参照)を移動させ、Y軸方向(主走査方向)と交差するX軸方向を副走査方向として記録媒体としての薄いフィルム状の枚葉のワークWを移動させながら、描画データに基づいて、ワークWに向けて記録ヘッド51から機能液を液滴として吐出し、ワークW上に画像を形成するものである。本実施形態の機能液は、例えば、紫外線硬化型のインク(UVインク)である。なお、以下の説明では、X軸方向およびY軸方向に直交する方向をZ軸方向と規定し、さらにワークWと平行な平面内における回転方向をθ方向と規定する。
記録装置1は、基台10上に配設され、副走査方向となるX軸方向に延在して、ワークWをX軸方向に移動させるX軸テーブル2と、X軸テーブル2を跨ぐように架け渡され、主走査方向となるY軸方向に延在するY軸テーブル3と、複数の記録ヘッド51等を搭載したキャリッジユニット4と、各記録ヘッド51にインクを供給するインク供給ユニット(図示省略)と、記録装置1全体を統括制御する制御装置6等を備えている。この記録装置1では、X軸テーブル2およびY軸テーブル3が交わる部分において、X軸テーブル2とY軸テーブル3とを同期駆動して、インク供給ユニットから供給された複数色のインクを各記録ヘッド51から吐出させ、ワークWに所定の画像(描画パターン)を描画する。また、各記録ヘッド51は、吸引やワイピング等を実施する保守装置(図示省略)により、その機能維持や機能回復等を図るように構成されている。
X軸テーブル2は、ワークWを吸着セットすると共に、θ軸方向に補正可能な機構を有するセットテーブル21と、X軸方向に延在する一対のX軸ガイドレール22と、セットテーブル21をX軸ガイドレール22に沿ってスライド自在に支持するモーター駆動のX軸スライダー(図示省略)と、を有している。X軸テーブル2は、キャリッジユニット4の往動(または復動)時には停止し、次の復動(または往動)までに、ワークWを、X軸方向における上流側から下流側へと所定の描画幅分だけ間欠送り(改行送り)する。なお、その駆動系は、リニアモーターや、モーターおよびボールネジ機構等で構成することが好ましい。
Y軸テーブル3は、X軸テーブル2をY軸方向に跨ぐように架け渡された一対のY軸ガイドレール31と、キャリッジユニット4を吊設したブリッジプレート32と、ブリッジプレート32をY軸方向にスライド自在に支持するモーター駆動のY軸スライダー(図示省略)と、を有している。Y軸テーブル3は、キャリッジユニット4を介して描画時に各記録ヘッド51をY軸方向に往復動させるほか、記録ヘッド51を保守装置に臨ませる。なお、その駆動系は、リニアモーター、モーターおよびボールネジ機構や、ベルトおよびプーリーによる機構等で構成することが好ましい。
キャリッジユニット4は、ブリッジプレート32に垂設したキャリッジ本体41と、キャリッジ本体41に垂設されたヘッドユニット42と、を備えている。また、ヘッドユニット42は、回転昇降調整機構43を介して、θ回転自在に、かつ、Z軸方向に調整移動可能に、キャリッジ本体41に設けられている。
図2(a)に示すように、ヘッドユニット42には、ヘッドプレート50に複数の記録ヘッド51が組み付けられている。本実施形態のヘッドユニット42では、ヘッドプレート50に記録ヘッド51が、X軸方向に倣って3列に2個ずつ(合計6個)組み付けられている。そして、Y軸方向では、記録ヘッド51が、それぞれ階段状に位置ずれして配設されている。すなわち、Y軸方向に記録ヘッド51同士が重ならないように配設されている。これにより、ヘッドユニット42をY軸方向に移動させながら各記録ヘッド51からワークW上に吐出されたインク滴は、Y軸方向に等間隔で一直線上に着弾することとなる。なお、ヘッドユニット42に搭載される記録ヘッド51の数は、本実施形態に限定されず、任意であってよい。
また、本実施形態の記録装置1では、ノズル孔56が配置されたノズル列NL方向が、記録ヘッド51が移動する方向(Y軸方向)に対して交わる方向に設置されている。さらに詳細には、ノズル列NL方向が、Y軸方向に対して直交方向、すなわち、X軸方向に設置されている。
また、ヘッドプレート50のY軸方向両端部には、紫外線照射装置45がそれぞれ搭載されている。各紫外線照射装置45は、ワークW上に吐出されX軸方向に一直線上に着弾した全てのインク滴に対して紫外線を照射可能な長さを有している。
図2(b)に示すように、記録ヘッド51は、ノズル孔56から液滴を吐出させるものである。本実施形態の記録ヘッド51は、いわゆる2連のものであり、2つの接続針55を有するインク導入部52と、インク導入部52の側方に連なる2連のヘッド基板53と、ヘッド基板53の下方に連なる2連のポンプ部54と、ポンプ部54に連なるノズルプレート58と、を備えている。各接続針55には、インク供給ユニットに連通する供給チューブ(図示省略)が接続されており、この供給チューブを介して記録ヘッド51にインクが供給される。ノズルプレート58のノズル面NFには、複数のノズル孔56が等間隔で並んで構成された2本のノズル列NLが、相互に半ノズルピッチずれた状態で、かつ、平行に列設されている。ポンプ部54には、各ノズル孔に対応するピエゾ圧電素子が構成され、ヘッド基板53に接続された制御ケーブルを介して、ピエゾ圧電素子に電圧が印加されるとノズル孔56から液滴が吐出される。
本実施形態で使用するインクは、例えば、紫外線硬化型のインクであり、ヘッドユニット42に搭載した一対の紫外線照射装置45が点灯し、ワークWに着弾した紫外線硬化型のインクを硬化・定着させる。なお、インクは、紫外線硬化型のものに限られず、赤外線硬化型や可視光硬化型等のインクでもよい。この場合、硬化に適した光源をヘッドユニット42に搭載する。
次に、ワークW上に画像Fを形成し、画像Fが形成されたワークWを成形する過程における問題点について説明する。例えば、図3に示すように、記録ヘッド51を主走査方向(Y軸方向)に走査させながら液滴を吐出すると、各ノズル孔56a〜56gに対応してワークW上に液滴ドットDによるドット列DL1〜DL7が形成される。ここで、各ノズル孔56の特性や液滴の飛行特性に起因して、各ノズル孔から吐出された液滴によってワークW上に形成されるドット列間の間隔DPが異なる場合がある。図3に示す例では、例えば、複数のノズル孔56a〜56gのうち、ノズル孔56dからの吐出が飛行曲がりを起こした場合を示している。この場合、ドット列DL1とドット列DL2との間隔DP1とドット列DL2とドット列DL3との間隔DP2とは、同じであるが、ドット列DL3とドット列DL4との間隔DP3は、間隔DP1や間隔DP2に比べ広い。また、ドット列DL4とドット列DL5との間隔DP4は、間隔DP1や間隔DP2に比べ狭い。このように、主走査方向に対してドット列DL1〜DL7間の間隔DP1〜DP6にばらつきが発生する。
次に、上記のようにドット列DL1〜DL7が形成されたワークWを成形する場合について考える。まず、ワークWがX軸方向に引き伸ばされた場合には、間隔P1〜P6がX軸方向に広がる方向に伸ばされるため、ドット列DL1〜DL7に倣ってスジが目立つ結果となる。さらに、間隔DP1〜DP6にばらつきがあると、スジむらが目立つ結果となる。
一方、ワークWがY軸方向に伸ばした場合、すなわち、ドット列DL1〜DL7方向に伸ばした場合には、間隔DP1〜DP6の領域がY軸方向に広がるが、間隔DP1〜DP6以上の幅には広がらず、スジむらとして認識されない。また、間隔DP1〜DP6にばらつきがあっても、スジむらが目立たない結果となる。
従って、ワークWを成形する場合、成形時におけるワークWの伸び具合とドット列DL1〜DL7とを考慮して、予めワークWに描画する画像Fの配置を決定する必要がある。
そこで、例えば、図4に示す成形物Aを形成する場合における記録装置1の制御方法について説明する。成形物Aは、図4に示すように、平面視において、長方形の第1面Aaと、側面視において、半円形状の第2面Abを有するものである。
本実施形態の記録装置1では、画像Fが形成されたワークWが形成された成形物Aの第1方向及び第2方向における伸び率に基づいて、第1方向及び第2方向のうち、伸び率が高い方向とノズル孔56から吐出された液滴によってワークWに形成されるドット列DL1〜DL7の方向とが合致するように、ワークWに対する画像の配置を決定する配置決定手段と、決定された画像の配置に基づいて、描画データを生成する描画データ生成手段と、を備えている。なお、本実施形態の配置決定手段及び描画データ生成手段は、制御装置6に含まれている。
さらに、制御装置6は、成形物Aの第1方向及び第2方向の伸び率を算出する算出手段と、算出された伸び率に基づいて、第1方向の第1伸び率と第2方向の第2伸び率とを比較する比較手段と、を備え、配置決定手段では、比較した第1伸び率と第2伸び率のうち、伸び率が高い方向とノズル孔56から吐出された液滴によってワークWに形成されるドット列DL1〜DL7の方向とが合致するように、ワークWに対する画像Fの配置を決定する。この場合、比較手段では、第1伸び率の最大値と第2伸び率の最大値とを比較し、配置決定手段では、比較した第1伸び率の最大値と第2伸び率の最大値のうち、伸び率が高い方向とノズル孔56から吐出された液滴によってワークWに形成されるドット列DL1〜DL7の方向とが合致するように、ワークWに対する画像Fの配置を決定する。
具体的には、まず、3次元計測装置等によって成形物Aの3次元データを特定させ、当該3次元データを参照できる状態とする。すなわち、図4に示す3次元データが特定される。そして、3次元データに対して、第1方向と第1方向に交差する第2方向が規定される。本実施形態では、図4に示すように、平面視において、成形物Aの短辺方向を第1方向とし、長辺方向を第2方向として規定した。3次元データの特定の方法は、オペレーターなどにより、ハードディスクなどの副記憶装置に格納されている特定のファイルを指示したり、ネットワークに接続されたサーバーやクライアントコンピューターなどの特定のファイルを指定することで実現することができる。また、成形物の製造工程管理ファイルを別途設けることで、工程処理中にオペレーターの入力を要求して印刷が中断することを防ぐこともできる。この場合、製造工程管理ファイルを参照し、3次元データを特定して参照可能な状態にする。
次いで、特定された3次元データに基づいて、3次元データにおける第1方向の第1伸び率と第2方向の第2伸び率を算出する。算出方法としては、例えば、伸び率は場所によって変化するため、画像Fを細かいマトリクス状に分割し、各マトリクスのX方向およびY方向の一辺全てを対象とする。なお、3D形状データのフォーマットはDXF、3DS、OBJなどがあるが、使用するフォーマットに合わせた解釈系を備える。
次いで、第1伸び率と第2伸び率とを比較する。比較方法は、例えば、第1方向における伸び率が最大値となる第1伸び率と第2方向における伸び率が最大値となる第2伸び率とを比較する。本実施形態では、図4に示すように、成形物Aの第1面Aaよりも第2面Abの方が伸び率が高い。すなわち、第2方向における第2伸び率よりも第1方向における第1伸び率の方が高い。
次いで、成形物Aの基となる画像FのワークWにおける配置を決定する。本実施形態では、比較した第1伸び率と第2伸び率のうち、伸び率が高い方向である第1方向とドット列DL1〜DL7とが合致するように、ワークWに対する画像Fの配置を決定する。本実施形態では、図5(a)に示すように、第1方向に対応する画像Fの短辺方向とドット列DL1〜DL7方向(Y軸方向)とを合致させる。なお、図示していないが、指示するための手段は、マウス、キーボード、トラックボール、タッチパネルなどを用いることができる。また、指示が省略される場合は、デフォルトでテーブル2のX軸方向と画像データのX軸方向を揃え、配置を終了とさせてもよい。
なお、図5(b)に示すように、伸び率が高い方向である第1方向とドット列DL1〜DL7とが直交方向になるように画像Fが配置された場合、当該ワークWを成形した際に、ドット列DL1〜DL7に対応する間隔DP1〜DP6が広がる方向に伸ばされるため、スジやスジむらが目立ってしまう。
次いで、画像Fの配置に基づいて、描画データを生成する。具体的には、インクに対応した色の分割をし、各記録ヘッド51および各ノズル孔56へのデータ割り当て等を行い、描画データを生成させる。
次いで、描画データに基づいて、ワークW上に画像Fを描画させる。具体的には、まず、X軸テーブル2を駆動し、セットテーブル21を移動させ、ワークWを描画可能位置に移動させる。その後、制御装置6は、予め入力され記憶された画像データに基づき、キャリッジユニット4をY軸方向に往動(画像形成走査)させながら、各記録ヘッド51からインクを吐出させ、ワークW上に液滴を着弾させる。この際、移動方向に対し下流側の紫外線照射装置45を点灯させた状態でキャリッジユニット4を往動させる。これにより、ワークW上には、着弾した各液滴ドットに紫外線が照射され、各液滴ドットが硬化した状態の1ライン目の画像F’が形成される。次いで、X軸テーブル2を駆動してセットテーブル21を、下流へと移動(改行送り)させる。そして、キャリッジユニット4をY軸方向に復動させながら、2ライン目の画像F’の描画を行う。以降、セットテーブル21の改行送りと、キャリッジユニット4の往復移動と、を繰り返し、セットテーブル21上に吸着保持されたワークWの描画可能領域(セットテーブル21上に吸着された範囲)に対し、画像データに基づいた描画(印刷処理)を行う。これにより、図5(a)に示すように、ワークW上に画像Fが形成される。
次に、成形物の製造方法について説明する。図6は、成形物の製造方法を示すフローチャートである。本実施形態の成形物の製造方法では、ノズル孔56を備えた記録ヘッド51と記録媒体としてのワークWとを相対的に移動させながら、描画データに基づいて、ノズル孔56から液滴を吐出させ、ワークWに画像Fを形成する画像形成工程と、画像Fが形成されたワークWを成形する成形工程と、画像形成工程の前に、画像Fが形成されたワークWが成形された成形物の第1方向及び第2方向における伸び率に基づいて、第1方向及び第2方向のうち、伸び率が高い方向とノズル孔56から吐出された液滴によってワークWに形成されるドット列DLの方向とを合わせ、ワークWに対して描画する画像Fの配置を決定する配置決定工程と、決定された画像Fの配置に基づいて、描画データを生成する描画データ生成工程と、を含むものである。
さらに、配置決定工程の前に、成形物の第1方向及び第2方向の伸び率を算出する算出工程と、算出された伸び率に基づいて、第1方向の第1伸び率と第2方向の第2伸び率とを比較する比較工程と、を含み、配置決定工程では、比較した第1伸び率と第2伸び率のうち、伸び率が高い方向とノズル孔56から吐出された液滴によってワークWに形成されるドット列DLの方向とが合致するように、ワークWに対する画像Fの配置を決定するものである。この場合、比較工程では、第1伸び率の最大値と第2伸び率の最大値とを比較し、配置決定工程では、比較した第1伸び率の最大値と第2伸び率の最大値のうち、伸び率が高い方向とノズル孔56から吐出された液滴によってワークWに形成されるドット列DLの方向とが合致するように、ワークWに対する画像Fの配置を決定する。なお、本実施形態では、例えば、図4に示す成形物Aを製造する成形物の製造方法について説明する。成形物Aは、図4に示すように、平面視において、長方形の第1面Aaと、側面視において、半円形状の第2面Abを有するものである。以下、具体的に説明する。
まず、図6に示すように、算出工程S1では、成形物Aの3次元データにおける第1方向の第1伸び率と第2方向の第2伸び率を算出する。具体的には、まず、3次元計測装置等によって成形物Aの3次元データを特定させ、当該3次元データを参照できる状態とする。すなわち、図4に示す3次元データが特定される。そして、3次元データに対して、第1方向と第1方向に交差する第2方向が規定される。本実施形態では、図4に示すように、平面視において、成形物Aの短辺方向を第1方向とし、長辺方向を第2方向として規定した。3次元データの特定の方法は、オペレーターなどにより、ハードディスクなどの副記憶装置に格納されている特定のファイルを指示したり、ネットワークに接続されたサーバーやクライアントコンピューターなどの特定のファイルを指定することで実現することができる。また、成形物の製造工程管理ファイルを別途設けることで、工程処理中にオペレーターの入力を要求して印刷が中断することを防ぐこともできる。この場合、製造工程管理ファイルを参照し、3次元データを特定して参照可能な状態にする。そして、特定された3次元データに基づいて、3次元データにおける第1方向の第1伸び率と第2方向の第2伸び率を算出する。算出方法としては、例えば、伸び率は場所によって変化するため、画像Fを細かいマトリクス状に分割し、各マトリクスのX方向およびY方向の一辺全てを対象とする。なお、3D形状データのフォーマットはDXF、3DS、OBJなどがあるが、使用するフォーマットに合わせた解釈系を備える。
次いで、比較工程S2では、第1方向の第1伸び率と第2方向の第2伸び率とを比較する。比較方法は、例えば、第1方向における伸び率が最大値となる第1伸び率と第2方向における伸び率が最大値となる第2伸び率とを比較する。本実施形態では、図4に示すように、成形物Aの第1面Aaよりも第2面Abの方が伸び率が高い。すなわち、Y方向における第1伸び率よりもX方向における第2伸び率の方が高い。
次いで、配置決定工程S3では、成形物Aの基となる画像FのワークWにおける配置を決定する。本実施形態では、比較した第1伸び率と第2伸び率のうち、伸び率が高い方向である第1方向とノズル孔56から吐出された液滴によってワークWに形成されるドット列DLの方向とが合致するように、ワークWに対する画像Fの配置を決定する。すなわち、図5(a)に示すように、第1方向に対応する画像Fの短辺方向とドット列DLを合致させる。なお、図示していないが、指示するための手段は、マウス、キーボード、トラックボール、タッチパネルなどを用いることができる。また、指示が省略される場合は、デフォルトでテーブル2のX軸方向と画像データのX軸方向を揃え、配置を終了とさせてもよい。
次いで、描画データ生成工程S4では、画像Fの配置に基づいて、描画データを生成する。具体的には、インクに対応した色の分割をし、各記録ヘッド51および各ノズル孔56へのデータ割り当て等を行い、描画データを生成させる。
次いで、画像形成工程S5では、描画データに基づいて、ワークW上に画像を描画する。具体的には、まず、X軸テーブル2を駆動し、セットテーブル21を移動させ、ワークWを描画可能位置に移動させる。その後、制御装置6は、予め入力され記憶された画像データに基づき、キャリッジユニット4をY軸方向に往動(画像形成走査)させながら、各記録ヘッド51からインクを吐出させ、ワークW上にインク滴を着弾させる。この際、移動方向に対し下流側の紫外線照射装置45を点灯させた状態でキャリッジユニット4を往動させる。これにより、ワークW上には、着弾した各インク滴に紫外線が照射され、各インク滴が硬化した状態の1ライン目の画像F’が形成される。次いで、X軸テーブル2を駆動してセットテーブル21を、下流へと移動(改行送り)させる。そして、キャリッジユニット4をY軸方向に復動させながら、2ライン目の画像F’の描画を行う。以降、セットテーブル21の改行送りと、キャリッジユニット4の往復移動と、を繰り返し、セットテーブル21上に吸着保持されたワークWの描画可能領域(セットテーブル21上に吸着された範囲)に対し、画像データに基づいた描画(印刷処理)を行う。これにより、図5(a)に示すように、ワークW上に画像Fが形成される。
次いで、成形工程S6では、ワークWを形成する。具体的には、元は平板状であったワークWを、図4に示した形状、すなわち厚みのある円盤を円弧状に分断した一片が平面からZ軸方向へ突き出たような形状、に成形する。成形工程S6では、図7に示すように、まず、画像Fが描画されたワークWを加熱室(図示せず)に移動させ、加熱手段であるヒーターHにより加熱する(図7(a)参照)。加熱温度はワークWの材質によるが、ポリカーボネイトの場合は160〜240℃である。その後、ワークWが変形可能な温度まで達したところで、予め設置された成形型Mの上方に移動する(図7(b)参照)。次いで、成形型MでワークWを押し付ける。これにより、押し付けられたワークWは、成形型Mの表面に沿って形作られる(図7(c)参照)。この際、ワークWと成形型Mの密着性を向上させるために、予め成形型Mに穴を開けておき、ワークWと成形型Mの密着によりできた空間から空気を吸い出す、いわゆる真空成形方式としてもよい。
次に、ワークWを低温気体または水等で冷却した後に、成形型Mから剥離する(図7(d)参照)。真空成形方式では強制冷却を行わずに、成形型Mに開けられた穴に空気を送り込んで剥離させることもある。なお、成形型Mの材質は成形に適しているものであれば特に限定されるものではないが、一般的には、木型や金属型、特にアルミニウム製の型がよく使用されている。
次いで、ワークWを、切断機Cにより所定の面積や形状に切り取る(図7(e)参照)。以上の工程を経ることにより、成形物Aが形成される(図7(f)参照)。
以上、上記実施形態によれば、以下に示す効果がある。
(1)成形物Aにおける第1方向と第2方向のそれぞれの伸び率を取得し、伸び率が高い方向とドット列DLとが合致するように、描画する画像Fの位置を決定させた。そして、描画データを生成し、描画データに基づいて画像Fを形成した。これにより、ワークWを成形した際に、伸び率が高い方向では、ワークWが引き伸ばされても、ドット列DLに対応する間隔P1〜P6のばらつきよるスジが表れにくいため、スジむら等が目立たない描画を行うことができる。また、スジむら等が目立たない成形物Aを形成することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、上述した実施形態に種々の変更や改良などを加えることが可能である。変形例を以下に述べる。
(変形例1)上記実施形態では、第1伸び率と第2伸び率との比較において、第1方向における伸び率が最大値となる第1伸び率と第2方向における伸び率が最大値となる第2伸び率とを比較したが、これに限定されない。例えば、第1伸び率の平均値と第2伸び率の平均値とを比較してもよい。このようにすれば、伸び率の平均値に基づいて適した描画の配置を決定することができる。
(変形例2)上記実施形態では、ノズル列NLがY軸方向に対して直交方向となるように記録ヘッド51を設置させたが、これに限定されない。ノズル列NLがY軸方向に対して交わる方向、例えば、Y軸方向に対して記録ヘッド51を傾けて設置させ、ノズル列NLとY軸方向とが斜めに交わるように構成してもよい。この場合、記録ヘッド51をY軸方向に限らず、X軸方向に移動させながら液滴を吐出する構成であってもよい。このようにしても、成形物Aの伸び率が高い方向とドット列DLとが合致する方向に描画する画像Fの配置を決定することにより、成形物Aにスジむら等が目立たない描画を行うことができる。さらに、ノズル列NLを、ワークWが移動する方向(X軸方向)に対して交わる方向に設置させてもよい。例えば、ノズル列NLを、ワークWが移動する方向(X軸方向)に対して直交する方向に設置してもよい。この場合、記録ヘッド51とワークWとをX軸方向に相対的に移動させながら液滴を吐出する構成であってもよい。このようにしても、成形物Aの伸び率が高い方向とドット列DLとが合致する方向に描画する画像Fの配置を決定することにより、成形物Aにスジむら等が目立たない描画を行うことができる。
1…記録装置、6…制御装置、51…記録ヘッド、56…ノズル孔、W…記録媒体としてのワーク、F…画像、NL…ノズル列、DL(DL1〜DL7)…ドット列。

Claims (12)

  1. ノズル孔を有する記録ヘッドを備え、記録媒体と前記記録ヘッドとを相対移動させながら、描画データに基づいて、前記ノズル孔から液滴を吐出することで前記記録媒体に画像を形成する記録装置であって、
    前記画像が形成された前記記録媒体が成形された成形物の第1方向及び第2方向における伸び率に基づいて、前記第1方向及び前記第2方向のうち、前記伸び率が高い方向と前記相対移動の方向とが合致するように、前記記録媒体に対する前記画像の配置を決定する配置決定手段と、
    決定された前記画像の配置に基づいて、前記描画データを生成する描画データ生成手段と、を備えたことを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1に記載の記録装置において、
    前記成形物の前記第1方向及び前記第2方向の前記伸び率を算出する算出手段と、
    算出された前記伸び率に基づいて、前記第1方向の第1伸び率と前記第2方向の第2伸び率とを比較する比較手段と、を備え、
    前記配置決定手段では、
    比較した前記第1伸び率と前記第2伸び率のうち、前記伸び率が高い方向と前記相対移動の方向とが合致するように、前記記録媒体に対する前記画像の配置を決定することを特徴とする記録装置。
  3. 請求項2に記載の記録装置において、
    前記比較手段では、
    前記第1伸び率の最大値と前記第2伸び率の最大値とを比較し、
    前記配置決定手段では、
    比較した前記第1伸び率の最大値と前記第2伸び率の最大値のうち、前記伸び率が高い方向と前記相対移動の方向とが合致するように、前記記録媒体に対する前記画像の配置を決定することを特徴とする記録装置。
  4. 請求項2に記載の記録装置において、
    前記比較手段では、
    前記第1伸び率の平均値と前記第2伸び率の平均値とを比較し、
    前記配置決定手段では、
    比較した前記第1伸び率の平均値と前記第2伸び率の平均値うち、前記伸び率が高い方向と前記相対移動の方向とが合致するように、前記記録媒体に対する前記画像の配置を決定することを特徴とする記録装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の記録装置において、
    前記記録ヘッドは、前記相対移動の方向と交わる方向に複数の前記ノズル孔を備えることを特徴とする記録装置。
  6. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の記録装置において、
    前記記録ヘッドは、前記相対移動の方向に複数の前記ノズル孔を備えることを特徴とする記録装置。
  7. ノズル孔を有する記録ヘッドと記録媒体とを相対移動させながら、描画データに基づいて、前記ノズル孔から液滴を吐出することで前記記録媒体に画像を形成する画像形成工程と、
    前記画像が形成された前記記録媒体を成形する成形工程と、
    前記画像形成工程の前に、
    前記画像が形成された前記記録媒体が成形された成形物の第1方向及び第2方向における伸び率に基づいて、前記第1方向及び前記第2方向のうち、前記伸び率が高い方向と前記相対移動の方向とを合わせ、前記記録媒体に対して描画する画像の配置を決定する配置決定工程と、
    決定された前記画像の配置に基づいて、前記描画データを生成する描画データ生成工程と、を含むことを特徴とする成形物の製造方法。
  8. 請求項7に記載の成形物の製造方法において、
    前記配置決定工程の前に、
    前記成形物の前記第1方向及び前記第2方向の前記伸び率を算出する算出工程と、
    算出された前記伸び率に基づいて、前記第1方向の第1伸び率と前記第2方向の第2伸び率とを比較する比較工程と、を含み、
    前記配置決定工程では、
    比較した前記第1伸び率と前記第2伸び率のうち、前記伸び率が高い方向と前記相対移動の方向とが合致するように、前記記録媒体に対する前記画像の配置を決定することを特徴とする成形物の製造方法。
  9. 請求項8に記載の成形物の製造方法において、
    前記比較工程では、
    前記第1伸び率の最大値と前記第2伸び率の最大値とを比較し、
    前記配置決定工程では、
    比較した前記第1伸び率の最大値と前記第2伸び率の最大値のうち、前記伸び率が高い方向と前記相対移動の方向とが合致するように、前記記録媒体に対する前記画像の配置を決定することを特徴とする成形物の製造方法。
  10. 請求項8に記載の成形物の製造方法において、
    前記比較工程では、
    前記第1伸び率の平均値と前記第2伸び率の平均値とを比較し、
    前記配置決定工程では、
    比較した前記第1伸び率の平均値と前記第2伸び率の平均値うち、前記伸び率が高い方向と前記相対移動の方向とが合致するように、前記記録媒体に対する前記画像の配置を決定することを特徴とする成形物の製造方法。
  11. 請求項7〜10のいずれか一項に記載の成形物の製造方法において、
    前記画像形成工程では、
    前記相対移動の方向と交わる方向に複数の前記ノズル孔を備える前記記録ヘッドによって、前記画像を形成することを特徴とする成形物の製造方法。
  12. 請求項7〜10のいずれか一項に記載の成形物の製造方法において、
    前記画像形成工程では、
    前記相対移動の方向に複数の前記ノズル孔を備える前記記録ヘッドによって、前記画像を形成することを特徴とする成形物の製造方法。
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