JP5735153B2 - 集塵装置、および電気掃除機 - Google Patents

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本発明は電気掃除機に関する。
電気掃除機は、電動送風機の駆動によって発生する気流とともに塵埃を吸い込み、吸い込んだ気流を集塵装置に導入して塵埃を捕集する。集塵装置は、袋状のフィルタであることもあれば、ケース内にサイクロン式塵埃分離システムもしくはフィルタ、またはその両方を組み込んだものであることもある。特許文献1にはケース型のサイクロン集塵装置を備えた電気掃除機の例が示されている。
ケース型の集塵装置を備えた電気掃除機の構造例を図18及び図19に示す。図18の電気掃除機1は、電動送風機6(図19参照)を内蔵した本体部2を備えている。本体部2は、後面部より引き出し及び巻き取りが可能な電源コード8を有する。電源コード8の先端の電源プラグ9を商用電源のコンセント(図示せず)に差し込むことにより、電気掃除機1の使用が可能となる。
本体部2の前面部に可撓性のホース3が接続される。ホース3の先端には操作部14を有するハンドル部13が設けられている。ハンドル部13には延長パイプ4が接続され、延長パイプ4の先端には、下面に吸込口(図示せず)を有する吸込口体5が接続される。
図19に示す通り、本体部2の後部に電動送風機6が配置され、本体部2の後面には小孔またはスリットの集合からなる排気口7が設けられている。本体部2の前部には上方に向かって開口した集塵室19が設けられ、その中にサイクロン方式で塵埃分離を行う集塵装置20が挿入される。集塵装置20は、ホース3を通じて吸い込まれた気流が流入する流入口21と、当該集塵装置20で塵埃を分離された気流が流出する流出口24を備える。流出口24は電動送風機6の吸込側から延びるダクト15に接続される。
本体部2は、2個の大車輪と1個の自在車輪により床上に3点支持されるものであり、ハンドル部13を握った使用者がホース3を引くことにより、使用者に追随して移動する。使用者が操作部14を操作して電動送風機6を稼働状態にすると、吸込口体5、延長パイプ4、及びホース3を通じて集塵装置20に気流が流れ込む。
集塵装置20の下部の集塵容器22に流入口21より流入した気流は集塵容器22の内部で高速旋回し、これにより気流に含まれる塵埃が分離される。気流はその後、塵埃容器22の中心から、集塵装置20の上部のフィルタ37へと向かう。フィルタ37で細塵を捕捉されて清浄化された気流が電動送風機6に吸い込まれ、排気口7から排出される。
捕集した塵埃を押し出す仕組みを集塵装置に設けた電気掃除機も存在する。特許文献2には、円筒状のプレフィルタの外面に螺旋状のリブを形成し、プレフィルタを回転させることにより、集塵ケースから塵埃を押し出せるようにした電気掃除機が記載されている。
特開2007−252838号公報 特開2000−342492号公報
本発明は、本体部に集塵装置を挿入する電気掃除機において、集塵装置の取り扱いをより容易にすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る電気掃除機は、電動送風機を内蔵した本体部に取り外し可能な集塵装置を備え、前記集塵装置の外面にはグリップが取り付けられる。
前記集塵装置は、分離された塵挨を集塵し上部が開口された集塵容器、該集塵容器の内に設けられ塵挨を分離した後の空気を流出する内筒部、該内筒部の上部に設けられたフィルタ、該フィルタの上部を覆いフィルタを通過した空気を前記本体部の電動送風機側へと流出させる流出口を有した上部カバーを備えている。
前記上部カバーには、前記集塵装置が前記本体部に取り付けられた状態でロックするための部材が設けられている。
以上の構成によると、グリップを握ることにより、集塵装置を安定して運搬することができる。
また本発明の電気掃除機よれば、電気掃除機の前記本体部には前記グリップを受け入れる溝が形成されている。
また本発明は、前記集塵装置の上部カバーには上記本体部に装着された状態でロックするための部材を設けている。これに対し、上記本体部には、上記集塵装置が取り付けられた状態を維持しロックする係合部材が設けられる。これにより、本体部からの抜け出しを阻止できる。
本発明によると、グリップにより集塵装置を安定して運搬することができ、また、グリップを握ったその手で塵埃を排出処理でき、集塵装置の取り扱いやすさが向上する。
本発明の実施形態に係る電気掃除機の本体部の斜視図である。 本発明の実施形態に係る電気掃除機の本体部から集塵装置を取り出した状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る電気掃除機の本体部から集塵装置を取り出した状態を異なる角度から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係る電気掃除機の集塵装置の上面図である。 本発明の実施形態に係る電気掃除機の集塵装置を水平に近い角度で見た斜視図である。 本発明の実施形態に係る電気掃除機の集塵装置の、カバー部分解状態の斜視図である。 本発明の実施形態に係る電気掃除機の集塵装置の、部分断面斜視図である。 本発明の実施形態に係る電気掃除機の集塵装置の、断面斜視図である。 本発明の実施形態に係る電気掃除機の集塵装置の、垂直断面図である。 本発明の実施形態に係る電気掃除機の集塵装置の、カバー部を下方から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係る電気掃除機の集塵装置の、除塵回転体及び内筒部を上方から見た分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る電気掃除機の集塵装置の、除塵回転体及び内筒部を下方から見た分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る電気掃除機の集塵装置の、フィルタの斜視図である。 本発明の実施形態に係る電気掃除機の集塵装置の、内筒部及び集塵容器を上方から見た分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る電気掃除機の集塵装置を、図5とは異なる角度から見た斜視図である。 図15と同様の斜視図であり、グリップの構成部品を分解して示したものである。 本発明の実施形態に係る電気掃除機の集塵装置を、グリップを通る垂直面で断面した状態を示す斜視図である。 電気掃除機の構成例を示す斜視図である。 図18の電気掃除機の本体部の垂直断面図である。
本発明の実施形態を図1から図17までの図を参照しつつ説明する。実施形態に係る電気掃除機は、図18及び図19の構成例の構成要素を全て備えるものとする。構成例の説明で用いられた符号は、実施形態の説明においてもそのまま用いられるものとする。各構成要素の説明で使用される「前」「後」「上」「下」の方位は、本体部2の「前」「後」「上」「下」の方位に一致するものとする。
本体部2の前部には、上面が開口部となった集塵室19が形成される。集塵室19は平面形状ほぼ円形であり、その中に、サイクロン方式で塵埃分離を行う集塵装置20が上方から挿入される。
集塵装置20の外殻は、上部のカバー部40と、カバー部40の下面に連結される内筒部50と、内筒部50の下端に連結される円筒状の集塵容器22により構成される。これらの構成要素は垂直方向の軸線に沿って並ぶように配置される。
図6に示す通り、カバー部40は、ベース部40aと、その上に重ねられる化粧板40bにより構成される。化粧板40bは本体部2の外観意匠の一部を構成するものであり、他の部分とマッチする形状と色彩が与えられている。カバー部40の上面には平面形状円形のハンドル41が突き出しているが、その役割は後で説明する。
カバー部40は、全体として、浅いカップを上下反転させたような形状をしており、図10に示す通り、内部は空間45となっている。カバー部40の後面には流出口24が形成され、周面下部には、後面側と前面側に保持部43、44が形成される。保持部43、44は内筒部50を保持するためのものである。
図11に示す通り、内筒部50は、内筒51の上部に内筒51よりも直径の大きい拡径部52を組み合わせた構造となっている。内筒51はハンドル41と同軸に配置され、拡径部52に対して垂直軸線まわりの相対回転が可能であるよう拡径部52に組み合わせられている。内筒51は上部が籠形状となっており、籠の目に相当する開口部が、内筒51の外側から内側へと気流を流出させる流出口51aとなる。
拡径部52は、内筒51に向かって漏斗のように絞り込まれて行く円錐面の内底面52aを有する。拡径部52の外周にはカバー部40の保持部43、44に対応する取付係合部53、54が設けられている。取付係合部53を保持部43に係合させ、一種のクランプとして構成されている取付係合部54を保持部44に係合させることにより、内筒部50はカバー部40に取り付けられる。取付係合部54を手指で操作して保持部44から外せば、内筒部50をカバー部40から取り外すことができる。
集塵容器22は次のようにして内筒部50に取り付けられる。図12に示す通り、拡径部52の外周面の下部には所定の角度間隔で複数の取付リブ57が形成される。取付リブ57は、それを正面から見ると背の低いL字形をしており、右端が行き止まりになっている。これに対応して集塵容器22には、図14に示す通り、その主部をなす円筒部22の上端に、取付リブ57を受け入れる取付溝25が複数形成されている。
取付溝25に取付リブ57を受け入れさせた状態で、集塵容器22を所定方向に、本実施形態の場合は上から見て反時計方向に、ひねると、取付溝25の中に形成された突起が取付リブ57の上面に係合する。その突起が取付リブ57の行き止まり部に当たるところまでひねると、いわゆるバヨネット結合が形成され、集塵容器22は、下方に引っ張っても内筒部50から外れなくなる。集塵容器22を逆方向にひねればバヨネット結合が外れ、集塵容器22を内筒部50から取り外すことができる。
集塵装置20の底部、すなわち集塵容器22の底部は、塵埃排出用の開口部となっている。この開口部は開閉自在な蓋部60で閉ざされる。蓋部60を開閉させる仕組みは後で説明する。
集塵容器22の周面の1箇所に流入口21が形成される。流入口21は本体部2の正面のホース接続口2a(図1参照)に連通し、ホース3からの気流を受け入れる。集塵容器22に入った気流が集塵容器22の内部で高速旋回するよう、流入口21は集塵容器22の内周面に対し接線をなす形で配置されている。高速旋回による遠心力で、気流に含まれる塵埃は分離される。塵埃分離後の気流は流出口51aを通じて内筒51の内部に吸い込まれる。
内筒51の内部に進入した気流から細塵を捕捉するため、内筒51より上の箇所にフィルタ37が配置される。フィルタ37は拡径部52の内部に配置され、内筒51から拡径部52に入った空気が全てフィルタ37を通るよう、また拡径部52に対して回転しないよう、拡径部52に取り付けられる。フィルタ37は平面形状円形であり、塵埃捕集面積を大きくとるため、プリーツフィルタとされている。図13に示す通り、複数のプリーツが放射状に配置され、山部37aと谷部37bが所定の角度間隔で並ぶ。内筒51から拡径部52に入った気流はフィルタ37を下から上に通過し、流出口24へと向かう。
フィルタ37は、HEPAフィルタのような高性能の濾材を合成樹脂の骨組で支持する構造である。図7、図8、図9、図11、図12、及び図17では、骨組のみでフィルタ37が表されている。
フィルタ37の下面には細塵が付着する。細塵によってフィルタ37が目詰まりすると電気掃除機1の吸引力が低下するので、それを避けるため、フィルタ37に除塵装置30が設けられる。
除塵装置30は、図11に示す除塵回転体31を備える。除塵回転体31は、中心に軸部31a、外周に環状部31cを備え、軸部31aと環状部31cを複数のスポーク状の腕部31bで連結した構造となっている。軸部31aはフィルタ37の中心のハブ部37cに嵌合し、これにより、フィルタ37と除塵回転体31の同軸関係が保たれるようになっている。
本実施形態では腕部31bは計6本存在するが、1本置き、すなわち計3本に、フィルタ37の山部37aを弾く除塵部材31eが配置される。除塵部材31eは、腕部31bの上面に固定された除塵部材本体部31fから垂れ下がっており、図11にその一部を見ることができる。除塵部材31eは弾性体からなる爪状の部品で、先端はフィルタ37の谷部37bに入り込む。除塵回転体31がフィルタ37に対し回転すると、除塵部材31eがフィルタ37の山部37aを順に叩打する。これによりフィルタ37に振動が生じ、その下面に付着した細塵が落下する。
除塵回転体31は、電動送風機6が停止しているとき、手動で、またはモータ動力で、回転せしめられる。最初に、除塵回転体31を手動で回転させる機構につき説明する。
除塵回転体31の手動回転に用いられるのは、カバー部40のハンドル41である。ハンドル41、除塵回転体31、及びフィルタ37は同軸配置となっている。ハンドル41の回転は、図10に示すクラッチ部42を介して除塵回転体31に伝達される。
図9に示すように、ハンドル40の内部にはスリーブ41aが形成され、その中にクラッチ部42が保持されている。クラッチ部42はハンドル40に対し、回転不能、且つ一定範囲の上下移動が可能であるように取り付けられており、図示しないバネにより下方に附勢されている。
クラッチ部42の下面には、円形に並ぶ複数の鋸歯状突起からなる回転伝達部42aが形成されている。これに対応して除塵回転体31の中心には、図11に示すように、円形に並ぶ複数の鋸歯状突起からなる回転被伝達部34が形成されている。前記図示しないバネによる附勢力で回転伝達部42aは回転被伝達部34にかみ合う。
ハンドル41の上端をつかみ、所定方向に、本実施形態では上から見て時計方向に、回すと、回転伝達部42aの鋸歯状突起の垂直面が回転被伝達部34の鋸歯状突起の垂直面を押し、除塵回転体31はハンドル41と共に時計方向に回転する。
ハンドル41を逆方向に回すと、回転伝達部42aの鋸歯状突起の斜面が回転被伝達部34の鋸歯状突起の斜面を乗り越える。すなわちクラッチ部42は、自身の鋸歯状突起の斜面部を回転被伝達部34の鋸歯状突起の斜面部上で滑らせて、自身が附勢力に抗して上方に移動し、回転被伝達部34を乗り越える。この時、回転被伝達部34には動力は伝達されない。
このように回転伝達部42aと回転被伝達部34は、一種の一方向クラッチを構成するので、ハンドル41を時計方向に回しては反時計方向に回す動作を繰り返すことにより、除塵回転体31を断続的に時計方向に回転させることができる。なお図9では、クラッチ部42は上方に退避した状態で示されている。
除塵回転体31は、図8に示す除塵モータ33によっても回転せしめられる。除塵モータ33は縦軸で用いられ、軸の上端に出力ギア33aが固定されている。除塵モータ33は、本体部2の内部の、集塵室19に隣接する空間に配置され、図3に示す通り、集塵室19の内部に出力ギア33aの一部を露出させている。
集塵装置20の外周の一箇所、本実施形態では内筒部50の拡径部52の外周の一箇所に、ギアケース32aが固定される。ギアケース32aには出力ギア33aにかみ合う入力ギア32が収納される。入力ギア32は上下2段のギアをシャフトで連結した構造であり、下段ギアは、集塵装置20を集塵室19に挿入した時出力ギア33aにかみ合うようにギアケース32aから露出している。入力ギア32の上段ギアは、図11に示す通り、拡径部52に形成した窓52bより拡径部52の内部に突き出している。入力ギア32の上段ギアは、除塵回転体31の環状部31cの外周面に形成されたラック31dにかみ合い、除塵回転体31に除塵モータ33の回転力を伝達する。
電気掃除機1の制御装置(図示せず)は、駆動中であった電動送風機6が停止した後、所定時間除塵モータ33を駆動する。除塵モータ33は除塵回転体31を上から見て時計方向に回転させる。この回転方向であると、クラッチ部42は附勢力に抗して上方に退避し、回転被伝達部34にかみ合わないので、ハンドル41は回転しない。
フィルタ37から落下した細塵は、一部は内筒51の内部に直接落下し、それ以外のものは拡径部52の内底面52aに落下する。拡径部52の内底面52aに留まる細塵を内筒51の中にかき落とすため、内底面52の上にスクレーパ36(図12参照)が配置される。スクレーパ36は除塵回転体31の軸部31aに固定される。スクレーパ36は、樹脂成型品の腕部に軟質ゴムまたは軟質樹脂の薄板を取り付けたものであり、軸部31aに関し対称をなすよう1対配置されている。
スクレーパ36の腕部の根元には係合部35が形成されている。係合部35は内筒51の上端に設けた係合部56(図11参照)に係合する。これにより、除塵回転体31が回転すると内筒51も回転することになる。
内筒51の外面には、上部の籠状部とその下の籠状になっていない部分との境界に、フランジ部51cが形成される。内筒51の、フランジ部51cより下の部分の外面には、螺旋状の押出部55が形成される。内筒51が回転すると、内筒51の外側に堆積した塵埃は押出部55の送り作用によって圧縮される。押出部55による塵埃圧縮方向は集塵装置20が集塵室19に挿入される方向に一致している。蓋部60を開いた状態で内筒51を回転させれば、集塵容器22から塵埃が押し出される。
蓋部60は浅いカップ状であり、図5に示すヒンジ部60aにより、集塵容器22の円筒部22aに取り付けられている。蓋部60の上面中央には平面形状円形のボス60b(図9参照)が設けられる。ボス60bの外周には、内筒51の下端の開口部51b(図12参照)の内面に密着するリング状のパッキン62が取り付けられる。パッキン62は内筒51の下端をシールし、ここから内筒51の内部に気流が流入したり、内筒51の内部から細塵が漏れ出したりすることを防ぐ。なお、蓋部60と集塵容器22の間、集塵容器22と内筒部50の拡径部52の間、拡径部52とフィルタ37の間、及び拡径部52とカバー部40の間にも、それぞれシールの目的でパッキンが配置されている。
内筒51の内部には、開口部51bに近い箇所に漏斗部51dが形成されている。漏斗部51dは、流出口51aから内筒51の内部に流入した気流によって内筒51の底部に堆積した細塵が舞い上がるのを防止するのに役立つ。
集塵容器22の外面には、ヒンジ部60aの反対側の位置に、グリップ80が固定される。グリップ80は垂直方向に延びており、これを片手で握ることにより、集塵装置20全体を支えることが可能である。
グリップ80は、垂直なグリップ部81の下部に横長のカバー部82が形成され、Tの字を倒立させたような形状となっている。グリップ80は、集塵容器22の円筒部22aの側面に形成された計4個のボス22b(図16参照)にビスで固定される。
グリップ80と集塵容器22の間には、蓋部60を閉鎖状態に維持し、あるいは閉鎖状態を解除して蓋部60を開放状態とするロック装置83が配置されている。以下、主に図16に基づきその構造を説明する。
ロック装置83の主体をなすのは、グリップ80と集塵容器22の間に挟み込まれる2種類のスライダである。その1はグリップ部81と集塵22の間に挟み込まれる垂直スライダ84であり、その2はカバー部82と集塵容器22の間に挟み込まれる水平スライダ85である。
垂直スライダ84は図示しないバネにより上方に附勢される。垂直スライダ84の上端はグリップ80の上端に露出するロック解除ボタン84aとなる。
水平スライダ85には、前記ボス22bのうち下2本を通す水平長穴85aが2個形成されている。すなわち下2本のボス22bは、グリップ80のビス止めと共に、水平スライダ85を水平長穴85aの長さ範囲内でスライド可能に支持する役割も果たすものである。
水平スライダ85には、蓋部60の自由端に形成された突起60eを捕捉する係合部(図示せず)が形成されている。水平スライダ85は、図示しないバネにより、突起60eを捕捉する方向に附勢されている。
垂直スライダ84には図示しないカム面が形成されており、水平スライダ85には前記カム面に係合する図示しないカムフォロアが形成されている。グリップ80を片手で握り、その手の親指でロック解除ボタン84aを押し下げると、垂直スライダ84のカム面が水平スライダ85のカムフォロアを押し、水平スライダ85が附勢力と逆方向に引き戻される。これにより突起60eが釈放され、図15に示すように蓋部60が開く。蓋部60は、重力のみにより開く構造であっても良く、蓋部60を開放方向に附勢するバネがヒンジ部60aに設けられている構造であっても良い。
図2に示すように、集塵室19の内面にはグリップ80を受け入れる垂直な溝19aが形成されている。グリップ80とそれを受け入れる溝19aは、集塵装置20を正しい角度で集塵室19に挿入するガイドの役割を果たす。
集塵室19に挿入した集塵装置20を集塵室19内に維持するため、本体部2と集塵装置20の間にロック装置90が設けられる。ロック装置90は次のように構成される。
カバー部40のベース部40aには、ギアケース32aの真上にあたる箇所に、ロック部材ケース91(図6参照)が形成される。ロック部材ケース91にロック部材92(図9参照)が挿入される。ロック部材92の下端にはロック部材ケース91から突き出す爪部92aが形成され、ロック部材91の上端には化粧板40bに形成した窓40c(図6参照)から露出する指掛け部92bが形成されている。指掛け部92bには、指の先端を受け入れる窪みが形成されている。
ロック部材92は、図示しないバネにより、爪部92aがロック部材ケース91から突出する方向に附勢される。爪部92aは、集塵室19の内面に形成されたロック部材受け(図示せず)に係合して、集塵装置20が集塵室19から抜け出すのを防ぐ。
ロック部材92は、ハンドル41の中心から放射状に延びる直線に沿ってスライドする。図4の直線Lがその直線となる。直線Lに沿ってスライドするロック部材92のスライド軌跡は入力ギア32の軸線に交差する。
ロック部材92は、ハンドル41に対し次のような位置に置かれる。すなわち、ロック部材92の指掛け部92bに片手の一指を掛けた状態で、ハンドル41の、ロック部材92と反対側の側面に、当該片手の他指を掛けられるように、ロック部材92とハンドル41の距離を設定する。指掛け部92bに掛ける片手の一指が親指であれば、ハンドル41に掛ける他指は、人差し指、中指、薬指、小指の何本かということになり、指掛け部92bに掛ける片手の一指が人差し指、中指、薬指、小指のいずれかであれば、ハンドル41に掛ける他指は親指ということになる。
ロック部材92の指掛け部92bに片手の一指を掛け、ハンドル41の、ロック部材92と反対側の側面に、当該片手の他指を掛けて、指掛け部92bをハンドル41の方に引き寄せれば、ロック部材92はバネによる附勢力に抗してスライドする。ハンドル41とロック部材92の両方に指をかけるので、ロック部材92を操作する指に力を入れやすい。また、ロック部材92に掛けた指をハンドル41の方に引くだけでロック部材92をロック部材受けから外すことができ、操作性が良い。
集塵装置20が集塵室19に挿入された状態であれば、爪部92aがロック部材受けから外れる。指に込めた力をそのままにして、ハンドル41と指掛け部92bをつかんだ片手を引き上げれば、集塵装置20を集塵室19から引き抜くことができる。すなわち、集塵装置20の片手ハンドリングが可能である。
集塵装置20を集塵室19に挿入するときは、指掛け部92bをハンドル41の方に引き寄せる操作は必要ない。図5に示すように、爪部92aは下面が斜面となっており、この斜面を集塵室19の上縁に当てた状態で集塵装置20を押し下げると、ロック部材92は自動的に退避し、集塵装置20は集塵室19に挿入される。爪部92aがロック部材受けの高さまで下がるとロック部材92は附勢力で進出し、爪部92aがロック部材受けに係合して、集塵装置20が集塵室19から抜け出すのを防ぐ。
集塵装置20による集塵作用は次の通りである。集塵室19に集塵装置20をセットし、図18のようにホース3、延長パイプ4、及び吸込口体5を接続して、電動送風機6を運転すると、流入口21から集塵容器22内に気流が流入する。集塵容器22に流入する気流を図9では矢印A1で表す。気流は集塵容器22の内面と内筒51の外面の間の環状の空間で高速旋回する。その旋回気流を図9では矢印A2で表す。高速旋回による遠心力で気流から比較的大きな塵埃が分離され、集塵容器22の底部に堆積する。
比較的大きな塵埃を分離した気流は、矢印A3で示すように流出口51aから内筒51に入って上昇し、フィルタ37を通り抜ける。その際、気流中の細塵がフィルタ37で捕集される。フィルタ37で細塵を捕集されて清浄化された気流は流出口24から流出し、電動送風機6に吸い込まれる。電動送風機6を出た気流は排気口7を通じて本体部2から排出される。
操作部14の操作により電動送風機6が停止すると、除塵モータ33が所定時間だけ駆動される。除塵モータ33の回転力は出力ギア33aと入力ギア32を介して除塵回転体31に伝達され、除塵回転体31が回転する。これにより、フィルタ37が除塵せしめられ、フィルタ37の下面に付着した細塵が落下する。内筒部50の拡径部52に落ちた細塵はスクレーパ36で内筒51にかき落とされ、内筒51の底部に堆積する。なお、前述の通り、除塵モータ33による除塵回転体31の回転はハンドル41には伝わらない。
除塵回転体31が回転すると内筒51も回転する。内筒51が回転すると、内筒51の外側に堆積した塵埃は押出部55の送り作用によって圧縮される。塵埃の圧縮層が高さを増してくると、押出部55が反力を受け、内筒部50とカバー部40が押し上げられようとする。
前記押し上げ力に対し何も手が打たれていなければ、カバー部40が本体部2から浮き上がり、外観が損なわれる。また、除塵モータ33の出力ギア33aから入力ギア32が浮き上がると、歯車の歯の狭い領域に応力が集中し、材料の疲労による破壊を招きかねない。
しかしながら本発明では、入力ギア32の近傍にロック部材92が配置されていることから、押出部55が塵埃の圧縮層から反力を受けたとしても、入力ギア32の浮き上がりが抑えられ、出力ギア33aと入力ギア32の連結は適切に維持される。このため、集塵装置20内に塵埃が溜まっても、除塵モータ33からの動力伝達を支障なく遂行することができる。カバー部40が本体部2から浮き上がって外観を損なうこともない。
殊に本実施形態では、ロック部材92は直線的にスライドしてロック部材受けに係合するものであり、そのスライド軌跡は入力ギア32の軸線に交差しているから、入力ギア32は軸線方向から押さえ込まれることになり、浮き上がり防止が的確に実現される。
除塵モータ33による除塵が行われていないとき、ハンドル41を手で回転させて、手の力で除塵を行うことも可能である。この時も内筒51は回転し、押出部55は塵埃圧縮の役割を果たす。ロック部材92は入力ギア32の浮き上がり防止の役割を果たす。
集塵容器22内の塵埃量が増えたら、集塵室19から集塵装置20を取り外し、ごみ捨てを行う。前述のように片手でハンドル41と指掛け部92bをつかみ、ロック部材92をロック部材受けから外して、集塵装置20を集塵室19から引き抜く。集塵装置20が集塵室19から出たところで、ハンドル41からグリップ80へと手を持ち替える。グリップ80を握ることにより、集塵装置20を安定して運搬することができる。
ごみ捨て場所の上でロック解除ボタン84aを下に押し込むと、蓋部60が開く。グリップ80を握ったその手でロック装置83を操作して蓋部60の開放操作を行うことができるので、塵埃排出が簡単である。また、グリップ80を握った片手の親指でロック解除ボタン84aを押すことができるから、ロック解除操作が簡単である。蓋部60が開くと、内筒51の外側の塵埃圧縮層も、内筒51の内側の細塵の堆積も、共に落下する。
蓋部60が開いた状態でハンドル41を回せば、塵埃圧縮層が押出部55で強制的に押し出される。また、除塵回転体31の除塵部材31eがフィルタ37の山部37aを叩打するので、フィルタ37から細塵が離れ、ごみ捨て場所に落ちる。
集塵容器22から塵埃を十分に排出したら蓋部60を閉ざす。蓋部60の閉鎖状態はロック装置83で維持される。この状態の集塵容器20を集塵室19にはめ込み、本体部2を再び使用可能な状態にする。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明は電気掃除機に広く利用可能である。
1 電気掃除機
2 本体部
3 ホース
4 延長パイプ
5 吸込口体
6 電動送風機
19 集塵室
19a 溝
20 集塵装置
22 集塵容器
30 除塵装置
31 除塵回転体
31e 除塵部材
32 入力ギア
33 除塵モータ
33a 出力ギア
37 フィルタ
40 カバー部
41 ハンドル
42 クラッチ部
50 内筒部
51 内筒
55 押出部
60 蓋部
80 グリップ
81 グリップ部
83 ロック装置
84a ロック解除ボタン
90 ロック装置
92 ロック部材
92a 爪部
92b 指掛け部

Claims (4)

  1. 電動送風機を内蔵した本体部に対し取り外し可能に設けられ、吸引された塵挨を分離し、分離した塵挨を集塵する集塵装置であって、
    前記集塵装置は、
    分離された塵挨を集塵し上部が開口され、外面にグリップが設けられた集塵容器、
    該集塵容器の内に設けられ塵挨を分離した後の空気を流出する内筒部、
    該内筒部の上部に設けられたフィルタ、
    該フィルタの上部を覆い、フィルタを通過した空気を前記電動送風機から延びるダクト入口へと流出させる流出口を有した上部カバーを備え、
    記集塵装置が前記本体部に取り付けられた状態で、前記上部カバーには前記本体部に設けられた係合部材に係合しロックするための部材が設けられるとともに、前記グリップは前記ダクト入口の側方に設けられている集塵装置。
  2. 前記上部カバーの上面には、ロックを解除した前記集塵装置を取り外すためのハンドルが設けられている請求項1記載の集塵装置。
  3. 前記集塵容器は、前記上部カバー、前記内筒部および前記フィルタを含む前記集塵装置に対し、取り外し可能に設けられている請求項1または2に記載の集塵装置。
  4. 前記請求項1〜3のいずれかに記載の集塵装置が、前記本体部に装着されてなる電気掃除機であって、
    前記本体部には、前記集塵装置に設けられたロックするための部材と係合する前記係合部材が設けられてなる電気掃除機。
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