JP5735018B2 - 最小限の固定子鉄心を備えたスイッチドリラクタンス機 - Google Patents

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Description

関連出願
本出願は、米国仮特許出願第60/932,382号(同一発明者によって2007年5月31日に出願)、米国仮特許出願第60/933,605号(同一発明者によって2007年6月7日に出願)、および米国仮特許出願第60/955,609号(同一発明者の一人によって2007年8月13日に出願)の利益を享受する。
本開示は、スイッチドリラクタンスモーターに関し、より詳細には、2つ以上の物理的に個別の不連続な鉄心構造を備えている固定子を採用することによって固定子鉄心のサイズが最小である新規の二相スイッチドリラクタンス機に関する。
誘導電動機およびユニバーサルモーターは、一定速度かつ低馬力が要求される用途のほとんどにおいて使用されており、主たる理由として、これらのモーターのコスト競争力が高いためである。このような従来のモーターに置き換える目的で、過去10年にわたり、単相のスイッチドリラクタンスモーター(「SRM」)ドライブに関する研究が行われてきた。しかしながら、単相SRMドライブは高性能用途には適しておらず、なぜなら、出力パワー密度が低い、トルク発生のデューティサイクルがわずか50%であるなど、いくつかの本質的な制限があるためである。さらに、単相SRMドライブでは、自己始動のための永久磁石または補助巻線の形における追加の構成要素が必要である。
単相SRMのこれら既知の欠点のため、特に、高トルクもしくは高効率、またはその両方の用途のための二相SRMドライブへの関心が高まっている。例えば、家庭用電化製品および動力工具において見られるような可変速度用途においては、二相SRMドライブはブラシレスモータードライブとして位置づけられている。従来の二相SRMドライブの1つの欠点は、そのコストである。一般に、二相SRMドライブは、単相SRMおよび多相(3相以上)SRMよりも多量の、少量の、または同程度の鋼材およびマグネットワイヤを必要とする。二相SRMドライブが市場における地位を確立するための1つの方法は、従来の利用可能なSRM、したがって実用化されている他のすべての機械と比較してのコストを低減することである。
したがって、一般的には、高トルクもしくは高効率、またはその両方の用途において導入することのできる低コストの二相SRMドライブを提供することが望まれている。この二相SRMドライブは、トルク出力あるいはモーター効率を犠牲にする必要なしに、現在利用可能な二相SRMドライブよりも低コストであるべきである。
本発明によると、物理的に個別の不連続な鉄心構造を使用することによって固定子鉄心のサイズが最小である新規の二相SRM(「TPSRM」)ドライブが開示される。一般的には、不連続な鉄心構造によって、TPSRMにおいて使用される固定子鉄心材料およびマグネットワイヤを低減することができ、結果として、コストが大幅に節減される。さらに、これにより、一般的には相励磁時における磁束経路または磁束ループの経路長が短くなり、固定子鉄心における磁束反転(flux reversal)が実質的に発生せずに動作するように構成することができる。結果として、本発明のTPSRMドライブでは、鉄心損失を低減することができ、従来のTPSRMの実施よりも高い効率において動作することができる。
本発明の一態様によると、少なくとも2つの不連続な鉄心構造を備えている固定子を有するTPSRMが開示される。固定子鉄心は、回転子の周りに配置されている少なくとも第1および第2の不連続な鉄心構造を備えている。回転子は、少なくとも2つの回転子磁極を有し、不連続な鉄心構造のそれぞれが、TPSRMの相励磁時に磁束が通過する少なくとも1つの固定子磁極を有する。さらに、不連続な鉄心構造の固定子磁極の周りに同心コイルが巻かれている。選択される同心コイルの通電によって、TPSRMにおいて所望の相励磁が達成される。
本発明の一態様によると、本発明の二相スイッチドリラクタンス機は、鉄心と複数の回転子磁極とを有する回転子と、磁束伝達の伝導性を有する第1の固定子構造と第2の固定子構造とを備え、前記第1の固定子構造は第1の固定子背部により相互に連結された第1の固定子磁極と第2の固定子磁極と第3の固定子磁極とを有し、前記第2の固定子構造は第2の固定子背部により相互に連結された第4の固定子磁極と第5の固定子磁極と第6の固定子磁極とを有し、前記第1の固定子背部と前記第2の固定子背部とは、前記第1の固定子背部と前記第2の固定子背部の間で直接の磁束伝達の伝導性を有しない媒体により分離されており、前記回転子が回転軸を中心に一回り回転するに従い、前記回転子磁極のいずれか1つから2つに分かれ、前記回転軸上の固定位置から半径方向に延在して、前記回転子に合わせて回転する、仮想的な幾何学的磁束線は、順次前記第1の固定子構造と前記第2の固定子構造の各固定子磁極を横断する、二相スイッチドリラクタンス機である。
本発明の別の態様においては、回転子の周りに配置されている、少なくとも2つの物理的に個別の不連続な鉄心構造、を備えている固定子を有する別のTPSRMが開示される。回転子は、それぞれが同じピッチを有する回転子磁極を有する。回転子磁極のそれぞれは、円弧状面をさらに有する。本発明のこの態様による固定子の不連続な鉄心構造は、主外側セグメントを備えており、主外側セグメントから固定子磁極が延びており、TPSRMの相励起時に固定子磁極の中を磁束が通過することができる。この実施形態においては、固定子磁極は、回転子磁極の1つの円弧状面が、回転子位置には関係なくつねに固定子磁極と向かい合うような寸法を有する。さらには、本発明のこの態様によると、不連続な鉄心構造それぞれに配置されている固定子磁極の周りに同心コイルが配置されている。選択される同心コイルの通電によって、TPSRMにおいて所望の相励磁が達成される。
本発明のさらに別の態様においては、回転子と、固定子と、同心コイル巻線とを含んでいるTPSRMが開示される。回転子は、それぞれが同じピッチを有する回転子磁極を備えている。固定子は、主外側セグメントを有する第1および第2の不連続な鉄心構造を備えている。本発明のこの態様による主外側セグメントは、円弧状であり、TPSRMの相励磁時に磁束が通過する固定子磁極を、それぞれが有する。不連続な鉄心構造のそれぞれには、所定の極弧(pole arc)を有する少なくとも1つの共通固定子磁極が存在する。2つの不連続な鉄心構造のそれぞれにおける共通磁極の極弧の長さは、回転子磁極の回転子ピッチに等しいような寸法とされている。さらには、本発明のこの態様によると、第1および第2の不連続な鉄心構造の固定子磁極の周りに同心コイルが巻かれている。選択される同心コイルの通電によって、TPSRMにおいて所望の相励磁が達成される。
本発明のさらに別の態様においては、回転子と、固定子と、同心コイル巻線とを含んでいるTPSRMが開示される。回転子は、それぞれが同じピッチを有する回転子磁極を備えている。固定子は、主外側セグメントを有する第1および第2の不連続な鉄心構造を備えている。本発明のこの態様による主外側セグメントは、角度付き構造(angled configuration)として形成されており、TPSRMの相励磁時に磁束が通過する固定子磁極を、それぞれが有する。不連続な鉄心構造のそれぞれには、所定の極弧を有する少なくとも1つの共通固定子磁極が存在する。2つの不連続な鉄心構造のそれぞれにおける共通磁極の極弧の長さは、回転子磁極の回転子ピッチに等しいような寸法にされている。さらには、本発明のこの態様によると、第1および第2の不連続な鉄心構造の固定子磁極の周りに同心コイルが巻かれている。選択される同心コイルの通電によって、TPSRMにおいて所望の相励磁が達成される。
本発明のさらに別の態様においては、回転子と、固定子と、同心コイル巻線とを含んでいるTPSRMが開示される。回転子は、それぞれが同じピッチを有する回転子磁極を備えている。固定子は、主外側セグメントを有する第1および第2の不連続な鉄心構造を備えている。本発明のこの態様による主外側セグメントは、実質的にまっすぐであり、TPSRMの相励磁時に磁束が通過する固定子磁極をそれぞれが有する。不連続な鉄心構造のそれぞれには、所定の極弧を有する少なくとも1つの共通固定子磁極が存在する。2つの不連続な鉄心構造のそれぞれにおける共通磁極の極弧の長さは、回転子磁極の回転子ピッチに等しいような寸法にされている。さらには、本発明のこの態様によると、第1および第2の不連続な鉄心構造の固定子磁極の周りに同心コイルが巻かれている。選択される同心コイルの通電によって、TPSRMにおいて所望の相励磁が達成される。
本発明の態様のさらなる利点については、一部は以下の説明に記載されており、一部はこれらの説明から明らかになる、または本発明の実施によって認識されるであろう。本発明のこれらの利点は、請求項に具体的に指摘されている要素および組合せによって実現、達成されるであろう。なお、上記の全般的な説明と、以下の詳細な説明は、いずれも例示および説明のみを目的としており、請求されている(claimed)本発明を制限するものではないことを理解されたい。
本明細書の一部として組み込まれている図面は、本発明の実施形態を示しており、説明と合わせて本発明の原理を図解する役割を果たす。すべての図面を通じて、可能な箇所においては同一または類似する部分を同じ参照数字を使用して表してある。
本発明の実施形態による、二相SRMドライブにおいて採用することのできる、共通固定子磁極を持つ例示的な二相E型鉄心構造である。 図1に示したE型鉄心構造の共通固定子磁極の付近の例示的な磁極構造の拡大図である。 本発明の実施形態による、SRMの2つの異なる相の相巻線を励磁した場合における、有限要素解析(「FEA」)を用いて計算された例示的な磁束経路を示している。 本発明の実施形態による、二相SRMドライブを回転させる例示的な励磁シーケンスを示している。 本発明の実施形態による、例示的なE型鉄心SRMの連続的な相励磁におけるさまざまな固定子鉄心構造部における磁束密度を示している。 本発明の実施形態による、共通固定子磁極を持つ例示的なE型鉄心6/10極SRMにおける励磁を示している。 本発明の実施形態による、共通固定子磁極を持つ例示的なE型鉄心6/10極SRMを使用して二相を同時に励磁する場合の励磁およびその磁束経路を示している。 本発明の実施形態による、共通固定子磁極を持つ例示的なE型鉄心6/10極SRMにおいて二相同時励磁を使用したときの、FEAによって計算された磁束経路を示している概略図である。 本発明の実施形態による、共通固定子磁極を持つ例示的なE型鉄心6/10極SRMにおける、FEAを用いて求められた二相同時励磁のトルク性能を示しているグラフである。 本発明の実施形態による、例示的なE型鉄心に対応する同等の磁気回路の概略図である。 従来の4/2極SRMの場合と、本発明の実施形態による、共通固定子磁極を持つ例示的なE型鉄心6/10極SRMの場合における、励磁時の磁束経路を示している。 本発明の実施形態による、プレス加工されたE型鉄心SRMのレイアウトを示している。 従来の4/2極SRMと、本発明の実施形態による、共通磁極を持つ例示的なE型鉄心6/10極SRMとを製造するコストを比較しているグラフである。 本発明の実施形態による例示的なプロトタイプの二相SRMの写真である。 図14a〜図14dに示したプロトタイプのモーターの積層の写真である。 本発明の実施形態による、二相SRMドライブにおいて採用することのできる、共通固定子磁極を持つ例示的な二相L型鉄心構造である。 本発明の実施形態による、二相SRMドライブにおいて採用することのできる、共通固定子磁極を持つ例示的な二相I型鉄心構造である。 本発明の実施形態による、二相SRMドライブにおいて採用することのできる、共通固定子磁極を持つ例示的な二相I型鉄心構造であって、空隙付近に傾斜縁部または湾曲縁部を有する、より小さな固定子磁極を備えている。 本発明の実施形態による、プラスチック成形品を使用しての、E型鉄心セグメントの第1の例示的な物理的アセンブリの側面斜視図である。 本発明の実施形態による、スリーブタイプの固定具を使用しての、E型鉄心セグメントの第2の例示的な物理的アセンブリの側面斜視図である。
以下では、本発明の例示的な実施形態について詳しく説明する。実施形態の例は添付の図面に図解してある。すべての図面を通じて、可能な箇所においては同一または類似する部分を同じ参照数字を使用して表してある。
高トルク用途のための新規の二相SRMドライブの例であって、最小限の固定子鉄心を有する物理的に個別の不連続な鉄心構造と、短節巻(short-pitch winding)の巻線(すなわち同心コイル巻線)とを使用している二相SRMドライブを開示する。以下では、このようなSRMドライブの原理について、例示的な「E型鉄心」構造の実施形態、すなわち、不連続な固定子鉄心構造のそれぞれが円弧状の主外側セグメントを有し、それぞれの磁極とともに「E」に似た形状である実施形態、を参照しながら説明する。固定子鉄心構造の別の例示的な実施形態は、角度付き主外側セグメントを使用し、これを「L型鉄心」構造と称し、その一方で、さらに別の実施形態は、実質的にまっすぐな主外側セグメントを使用し、これを「I型鉄心」構造と称する。
後から説明するように、二相SRMの本発明の不連続な鉄心構造設計では、コストが大幅に節減される。より一般的には、本明細書に記載されている例示的なE型鉄心構造、L型鉄心構造、およびI型鉄心構造を含めて、開示されている不連続な鉄心構造は、任意の数の相を有するSRMドライブに適用可能である。しかしながら、説明を単純にする目的で、以下では、一例として二相磁極構造について説明する。本文書に記載されている不連続な鉄心構造のうちの1つまたは複数を使用する別の多相SRMドライブを本発明に従って実現できることが、当業者には理解されるであろう。
図1〜図15を参照しながら以下に説明する本発明の構成要素、動作原理、および利点は、一般的には本発明のすべての実施形態に関連する。しかしながら、説明を単純にする目的で、以下では、一例としてE型鉄心構造の構成要素、動作原理、および利点について説明する。本文書に記載されているL型鉄心の実施形態(図16を参照)およびI型鉄心(図17を参照)の実施形態を含めて、不連続な鉄心構造を備えている固定子を有する、開示するSRMドライブの別の実施形態は、本発明の同等に例示的な実施形態であることが、当業者には理解されるであろう。
図1は、不連続な鉄心構造を有する本発明の二相SRMの一例の断面図を示している。本発明のこの第1の例示的な実施形態は、2つの不連続な鉄心構造100,102を有し、これらの鉄心構造100,102のそれぞれは、それぞれの磁極106,108,110の間の主外側セグメント104を有する。本発明のこの例示的な実施形態においては、不連続な鉄心構造100,102それぞれの2つの主外側セグメント104は、E型鉄心構造における円弧状である。この例示的なE型鉄心の実施形態の固定子鉄心構造100,102の円弧状の主外側セグメントそれぞれは、巻線を有さない1つの大きな共通固定子磁極106と、巻線118,120を有する2つの小さな固定子磁極108,110とを有する。回転子112は、非対称の磁極面116を有する10個の磁極114を備えており、非対称の磁極面116は、正のモータリングトルクが連続的に発生するように、固定子磁極108,110に対して不均一な空隙を形成している。この例示的な6/10極E型鉄心SRMのコンセプトは以下のとおりである。
1)磁極構造: 磁極構造は、従来の二相SRMの代替である。相Aの巻線118は、直径方向に対向する磁極(例えば、相Aの磁極Iおよび磁極III)に短節巻において配置されており、相Bのコイル120は、磁極IIおよび磁極IVに巻かれており相Aと同じ巻数を有する。
2)共通固定子磁極:図2は、共通固定子磁極106付近の構造の拡大図を示している。共通固定子磁極106は、固定子の2つの小さい固定子磁極(図示していない)の間に配置されており、その極弧200は、1つの回転子磁極のピッチ202と同じであるように設計されている。回転子磁極のピッチ202は、回転子磁極の幅204と回転子溝の幅206との合計に等しい。したがって、1つの共通固定子磁極106より下の磁束経路の有効幅α+β(図2を参照)は、共通固定子磁極106と回転子磁極114との間の重なり状態には関係なく、1つの回転子磁極の幅204につねに等しい。この新規の磁極構造においては、共通固定子磁極106付近の有効空隙のリラクタンスは、回転子磁極114に対する共通固定子磁極106の合計重なり長さに基づくならば、回転子のあらゆる位置においてつねに一定かつ最小である。
これに対して、相Aまたは相Bの励磁の場合に、固定子における2組の小さい固定子磁極(図示していない)においては、回転子が動くにつれてリラクタンスが変化する。図3aおよび図3bを参照し、これらの図は、それぞれ、共通固定子磁極106と、回転子磁極114と、小さい固定子磁極108(相Aの励磁の場合)および小さい固定子磁極110(相Bの励磁の場合)を通る磁束線を示している。結果として、共通固定子磁極106は、自身におけるリラクタンスは変化せず、特定の回転子位置において相巻線に通電されたときに、一対の小さい固定磁極108,110に幅広の磁束経路を提供する。本文書に記載されている例示的なE型鉄心構造、L型鉄心構造、またはI型鉄心構造を含めて、物理的に個別の不連続な鉄心構造を使用する磁極構造では、結果として磁束経路が短くなり、いかなる回転子位置においても回転子磁極300の1つ分の円弧状面が重なり、これは有利である。したがって、SRMにおけるこの新規の不連続な鉄心構造では、短節巻の巻線を有する既存の二相SRMと起磁力(MMF)が同じであるという条件下において、より大きなトルクを発生させることができる。また、本発明の実施形態において示した不連続な鉄心構造においては、固定子の積層が小さいため、コストがさらに低減する。
一般的な動作原理
次に、図4a〜図4dを参照し、本発明の実施形態の一般的な動作原理について説明する。この機械における回転子112を反時計方向に回転させる目的で、本発明の実施形態において以下の励磁シーケンスを適用する。図4aに示したように、回転子磁極R1およびR6は、それぞれ、相Aの固定子磁極S1およびS3に対してずれている。この位置において、回転子磁極R1およびR6は完全にずれた位置にあり、相Aに関して最大のリラクタンスを有する。相Aの巻線118が通電され、これにより、図4bに示したように、回転子磁極R1およびR6が固定子磁極S1およびS3に整列し、最小のリラクタンスまたは完全に整列する位置になる。この位置において、相Aの巻線118をオフにする、または通電遮断しなければならない。この相Aの整列位置において、回転子磁極R3およびR8は、それぞれ、固定子磁極S4およびS2に対してずれている。図4cに示したように、相Bの巻線120に通電すると、回転子が回転し、図4dに示したように、回転子磁極R3およびR8が固定子磁極S4およびS2に整列する。図4dに示した回転子位置においては、相Bの巻線120をオフにする。連続的な回転を達成するためには、相Aの巻線118および相Bの巻線120を、回転子の位置に従って連続的に通電および通電遮断しなければならない。これにより、ずれている回転子磁極が、隣接する固定子磁極に整列する。
図5は、本発明の実施形態の励磁シーケンスと、さまざまな鉄心セクションにおける磁束密度とを示している。図5に示したように、実線は相Aの励磁を示しており、破線は相Bの励磁を示している。巻線の固定子磁極118,120における磁束は、36゜ごとに反転しており、反転時における大きさのピークは、励磁極における磁束密度の約1/4である。
代替の二相同時励磁: 任意の回転子位置における自己始動および連続的なトルクを得る目的で、従来の二相SRMにおいては、磁極面が非対称である幅広の回転子磁極弧を使用している。
この場合、二相SRMは、多相SRMと比較して、相の転流時におけるなめらかなトルク発生という点において本質的な弱点を持ち、これは以下の理由による。幅広の回転子磁極を有する二相SRMでは、正のトルク発生領域の後に急勾配の大きな負のトルクが発生し、相の転流時における長いテール電流のため、正のトルク領域が終了する前に相巻線における通電を早めにオフにしなければならない。さらには、相巻線の早めの励磁を使用することによって、負のトルクを発生させることなく相電流を迅速に立ち上げることは、極めて難しいことがしばしばある。結果として、これら2つの特性に起因して、二相SRMにおいては相の転流時に望ましくないトルクリプルが発生することがあり、したがって、大きな騒音につながる。従来の二相4/2極SRMにおいては、転流時におけるトルクリプルの問題を克服することは困難である。
新規の不連続な鉄心構造のSRMの二相励磁では、トルクリプルが減少し、これは有利である。図6に示した例示的な励磁方法は、鉄心損失を低減し、転流時のトルクリプルを減少させるうえでさらに有利である。例えば図7に示したような、相Bの巻線120の極性を逆にした代替の二相励磁方法も実現可能である。励磁時における相Bの巻線120の極性によるトルク性能の違いはない。相Bの巻線120の極性が逆であるとき、相巻線118,120の両方が同時に通電されると、図8に示したように磁束経路が変化する。なお、この動作特性は、相巻線の通電期間全体においてではなく、相電流の転流時にあてはまることを理解されたい。
図9に示したように、二相励磁では、転流時に両方の相にさらなるトルクが加わり、単相励磁と比較してトルクの立ち上がりが大幅に増大する。この例示的な方法を使用すると、連続的なトルク発生と、転流時におけるトルクリプルとを改善することができる。
次に図10〜図15を参照し、本発明の実施形態における例示的な不連続な固定子鉄心構造におけるトルクの増大、コスト節減、磁束反転の抑制について説明する。
トルクの増大: 本文書に記載されている例示的なE型鉄心、L型鉄心、およびI型鉄心の実施形態を含めて、不連続な鉄心構造について、SRMの等式に基づいてさらに説明する。SRMから得られる電磁トルクおよびインダクタンスは、次のように表される。
Figure 0005735018
Figure 0005735018
Figure 0005735018
(2)を(1)に代入すると以下のようになる。
Figure 0005735018
Figure 0005735018
次に図10を参照し、Rcp、Rsy、Rsp、Rsg、Rrp、Rry、Rcgは、それぞれ、共通固定子磁極106、固定子バックアイアン1000、小さい固定子磁極108、この小さい磁極に面している空隙1002、回転子磁極114、回転子ヨーク1004、共通固定子磁極に面している空隙1006のリラクタンスである。鉄心のリラクタンスは、起磁力MMFに依存し、空隙の2つのリラクタンスRsg,Rcgは、空気の透磁率が一定であるため回転子の位置のみの関数である。しかしながら、共通固定子磁極に面している空隙のリラクタンスRcgは、両方の空隙が等しいリラクタンスを有する従来の二相SRMとは異なる。
このリラクタンス項は、不連続な鉄心構造のSRMにおいては、共通固定子磁極106の効果により、回転子の位置には関係なく一定であるが、従来の4/2極SRMにおいては、他の3つのリラクタンス項と同様に変化する。したがって、等式(3)は次のように書き直すことができる。
Figure 0005735018
上の等式(4)から、不連続な鉄心構造のSRMの場合には、任意の回転子位置においてRcgは一定かつ最小である。したがって、等式(4)は、次のように導かれる。
Figure 0005735018
次に図11を参照し、E型鉄心、L型鉄心、およびI型鉄心の実施形態によって例示した不連続な鉄心構造のSRMにおける磁束線は、従来の4/2極SRMにおける磁束線よりも長さが短い。等式(5)において、不連続な鉄心構造のSRMにおける固定子の合計リラクタンス(Rcp+Rsy+Rsp)および回転子の合計リラクタンス(2Rrp+Rry)は、固定子鉄心および回転子鉄心における磁束経路が短いため、大幅に減少し、小さい磁極の空隙のリラクタンスRsgは最小であり、なぜなら、共通固定子磁極106と、回転子磁極面116の円弧状面とが完全に重なるためである。
図11aおよび図11bに示した平均磁束経路1100,1102は、これを通じて本発明の利点の1つを説明することができる。例えば、長さlおよびlは両方の機械において等しく、なぜなら、機械のパワーレベルが同等であり、同じ用途向けに設計されているためである。図11aに示した、従来の4/2極SRMにおける平均磁束経路長1100は、次式である。
Figure 0005735018
図11bに示した、例示的なE型鉄心SRMにおける平均磁束経路長1102は、次式である。
Figure 0005735018
両方のSRMにおける磁束経路の平均長1100,1102の比は、(7)÷(6)で以下のようになる。
Figure 0005735018
例示的なE型鉄心SRMにおいて、角度θは以下である。
Figure 0005735018
等式(9)から、プロトタイプの寸法を使用する例示的なプロトタイプのE型鉄心SRMによって例示した、不連続な鉄心構造のSRMは、比較対象である従来の4/2極SRMと比べて、わずか48%の鉄心材料を使用していることがわかる。この結果として、本発明の機械においては、要求される励磁MMFが低く、鉄心損失が小さく、これは有利である。本発明の他のすべての実施形態においても同様に、要求される励磁MMFが低く鉄心損失が小さいことが、当業者には理解されるであろう。
さらには、不連続な鉄心構造を使用する実施形態においては、トルク性能が改善され、既存の二相4/2極SRMが適さない高トルク用途もカバーされることがわかる。
コストの節減: 不連続な固定子鉄心構造を使用する実施形態のコンパクト性は、鋼のコストの節減に貢献する。図12は、固定子および回転子の3つの個々の積層1200,1202,1204のプレス加工後の鋼板上のレイアウトを示している。図からわかるように、固定子ヨーク1206がコンパクトである結果として、4/2極SRMなど単一体の鉄固定子を有する二相SRMと比べて鋼板の高さが比較的小さくなっており(全体として22%小さい)、コストおよび重量の大幅な節減につながる。
さらなるコスト節減: 不連続な鉄心構造のSRMにおいては、磁束経路が短く、共通固定子磁極106付近の空隙のリラクタンスが最小であるため、このモーターは、二相4/2極SRMと比較して、より大きなトルクを発生させることができる。その一方で、いくつかの用途においては、高いトルク密度よりもさらなるコスト節減が要求される。この場合、新規のSRMにおける巻数を減らすことによって、二相4/2極SRMと同じトルクを発生させるという条件下において、さらなるコストが節減される。
図13は、トルク出力が同じである場合において、例示的なE型鉄心SRMと例示的な4/2極SRMとにおける材料コストの比較を示している。この例では、E型鉄心SRMにおいては、4/2極SRMの合計巻数の3/4が使用されているのみであり、マグネットワイヤの25%のコスト節減が得られる。結果として、共通磁極のE型鉄心構造によって、25%のワイヤ節減および22%の鋼節減を含めて、材料コスト全体として少なくとも22%の節減が達成可能である。この技術分野における通常の技能を有する者には、本発明のすべての実施形態において同程度のレベルの材料コスト節減が達成可能であり、このような材料コストの節減はE型鉄心の実施形態に制限されないことが理解されるであろう。
磁束反転のない固定子: 本発明の原理による、不連続な鉄心構造の例示的な6/10極SRMのもう1つの利点は、図6に示した固定子100,102における磁束の流れから得られる。相Aの巻線118および相Bの巻線120の励磁時における磁束経路600は、磁極構造全体における磁束の流れの方向を示すことができるように矢印付きの実線によって表してある。このとき、磁束線600は、固定子のバックアイアン602においてのみならず、共通固定子磁極106および小さい固定子磁極108,110においても、つねに同じ方向にある。本発明においては、共通固定子磁極106には磁束反転が発生しない。小さい固定子磁極108,110および隣接する固定子バックアイアン602においては、回転子112がずれた位置にあるとき、いくらか磁束反転が発生するが、これはさほど大きくない。従来の二相SRMの場合、磁束反転は小さくない。例えば、従来の4/2極SRMでは、排除することのできない連続的な磁束反転が発生する。E型鉄心の実施形態によって例示した、提案する新規の不連続な鉄心構造のSRMの場合、固定子100,102において磁束反転が発生しないことにより、鉄心損失が低減し、したがって動作効率がより高い。
図14a〜図14dおよび図15は、このような新規かつ有利なE型鉄心SRMの例示的な実施形態の写真である。図15を参照し、本発明の一実施形態においては、固定子の不連続な鉄心構造100,102の主外側セグメント104は、取付け用切欠き1500をさらに含んでいる。この特定の実施形態においては、取付け用切欠き1500は、固定子の不連続な鉄心構造100,102それぞれの主外側セグメントの中央に配置されており、SRMの固定子積層とエンドベルとの間の接触位置としての役割を果たしている。さらに、取付け用切欠き1500は、固定子の鉄心構造を回転子およびその他の鉄心構造に対して整列させる目的に使用することができる。いくつかの実施形態においては、切欠き1500は、SRMを適切に収容または保持する個別の物理的構造部に収まる。別の実施形態においては、切欠き1500は、鉄心構造を適切に保持する結合要素(例えば、ねじ、支柱)を挿入する目的に使用することができる。当業者には、取付け用切欠き1500を主外側セグメント104の1つまたは複数の別の位置に配置できることが理解されるであろう。
不連続な鉄心構造100、102の主外側セグメント104のそれぞれは、取付け用切欠き1500に加えて、本発明のこの実施形態においては、第1および第2の切欠き端部1502,1504を有する。主外側セグメント104それぞれの第1および第2の切欠き端部1502,1504は、SRMアッセンブリの組立て時、不連続な鉄心構造100,102それぞれと回転子との整列を維持する目的に使用することができる。
図16は、L型鉄心構造と称する、本発明の代替実施形態の断面図を示している。本発明のこの実施形態は、それぞれが主外側セグメント1604を有する2つの不連続な鉄心構造1600,1602を備えている。図16に示したように、本発明のこの例示的な実施形態においては、不連続な鉄心構造それぞれの2つの主外側セグメント1604は、角度付き構造である。図示した実施形態における主外側セグメントの特定の角度は90度であるが、このようなL型鉄心の実施形態では別の角度も考えられることが、当業者には理解されるであろう。
再び図16を参照し、例示的なL型鉄心構造の不連続な固定子鉄心構造1600、1602の角度付き主外側セグメント1604それぞれは、3つのセクション、すなわち、角部セクション1606と、2つの端部セクション1608,1610とを有する。ボルト穴1612は、不連続な鉄心構造1600,1602の主外側セグメント1604それぞれに沿って配置されている。一実施形態においては、ボルト穴1612は、角部セクション1606と、2つの端部セクション1608,1610のそれぞれに配置されているが、SRMの構造的整合性を維持するためボルト穴1612の代替位置も可能である。しかしながら、このようなボルト穴1612を角度付き主外側セグメントに沿って広範囲に配置することは、騒音減衰の利点もある。
不連続な固定子鉄心構造1600,1602は、巻線を有さない共通固定子磁極106と、巻線118,120を有する2つの小さい固定子磁極108,110とを、さらに備えている。このL型鉄心構造の実施形態においては、共通固定子磁極106は、不連続な固定子鉄心構造1600,1602の主外側セグメント1604の角部セクション1606から延出している。共通固定子磁極106は、角度付き主外側セグメント1604から定義される延出長さを有し、これは小さい固定子磁極108,110の延出長さより大きい。回転子112は、非対称の磁極面116を有する10個の磁極114を有し、磁極面116は、正のモータリングトルクが連続的に発生するように、固定子磁極108,110に対して不均一な空隙を形成している。
この例示的な6/10極L型鉄心SRMの動作は、上に開示した例示的な6/10極E型鉄心SRMの動作とほぼ同じである。言い換えれば、3つのセクション1606,1608,1610から成る角度付き主外側セグメント1604それぞれによって、上述したSRMの動作原理が変わることはない。さらに、ボルト穴1612は、端部1608,1610のエンドベルと、角部1606の部分とに配置されており、したがって、磁束経路と干渉しない、または磁束経路との干渉が最小になり、ボルト穴付近の固定子鉄心構造の材料(例:鉄)における局所的な飽和が発生せず、これは有利である。したがって、本発明のこの例示的な実施形態においては、材料損失は増大しない。
不連続な固定子鉄心構造1600,1602の主外側セグメント1604の角度付き構造と、ボルト穴1612とによって、機械的頑健性と、共通固定子磁極106と回転子磁極114との間の設計上の一定の空隙長を保ちながら回転子112との整列を維持する高い能力とが提供される。さらに、SRMの組立ての容易性が高まり、その理由として、以下のように組み立てることができるためである。すなわち、固定子積層を積み重ねてプレスし、これらプレスされた積層体に巻線118,120を挿入し、回転子のシャフトおよび回転子積層をエンドベルとともに挿入し、最後に、固定子積層体を、端部1608,1610のエンドベルを貫くボルトによって固定する。
図17は、I型鉄心構造と称する、本発明のさらに別の実施形態の断面図を示している。本発明のこの第3の例示的な実施形態は、それぞれが主外側セグメント1704を有する2つの不連続な鉄心構造1700,1702を備えている。本発明のこの例示的な実施形態においては、不連続な鉄心構造それぞれの2つの主外側セグメント1704は、実質的にまっすぐである。例示的なI型鉄心の実施形態の固定子鉄心構造1700,1702の実質的にまっすぐな主外側セグメント1704は、巻線を有さない1つの大きな共通固定子磁極106と、巻線118,120を有する2つの小さい固定子磁極108,110とを備えている。2つの小さい固定子磁極108,110は、I型鉄心構造の実質的にまっすぐな主外側セグメント1704に(少なくとも、磁極が主外側セグメントに結合される点において)ほぼ垂直であるように配置されている。回転子112は、非対称の磁極面116を有する10個の磁極114を備えており、非対称の磁極面116は、正のモータリングトルクが連続的に発生するように、固定子磁極108,110に対して不均一な空隙を形成している。この例示的な6/10極I型鉄心SRMの動作は、上に開示した例示的な6/10極E型鉄心SRMの動作とほぼ同じである。
例示的なI型鉄心構造の不連続な固定子鉄心構造1700,1702の実質的にまっすぐな主外側セグメント1704は、製造および組立てが極めて容易であるSRMを提供する。実質的にまっすぐな主外側セグメント1704には曲線が存在しないため、SRMの組立て時に巻線118,120を挿入するためのより多くの空間が利用可能である。さらに、主外側セグメント1704の実質的にまっすぐな構造では、同じ固定子材料片から複数の不連続な鉄心構造1700,1702を切り出すことができ、これによって、固定子材料片の無駄が最小となり、さらなるコスト節減につながる。言い換えれば、例示的なI型鉄心構造のレイアウトフットプリント(layout footprint)では、製造工程時に使用される材料の量が最適化され、このような材料の無駄が最小になる。
次に図18を参照し、I型鉄心構造の可能な一実施形態においては、固定子磁極108,110は、空隙1802付近に傾斜端部または湾曲端部1800を有し、したがって、これらの固定子磁極の断面積は、I型鉄心構造の別の実施形態におけるよりもわずかに大きい。したがって、この傾斜端部または湾曲端部1800を有する固定子磁極108,110においては、より大きな磁束を通すことができ、結果としてトルクおよびパワー出力が増大する。この例示的な6/10極I型鉄心SRMの動作は、上に開示した例示的な6/10極E型鉄心SRMの動作とほぼ同じである。言い換えれば、空隙1802付近における固定子磁極108,110の端部1800を傾斜または湾曲させることによって、これらの固定子磁極の断面積が増大しても、上に開示したSRMの動作原理は変わらない。
次に、図19および図20を参照し、固定子の不連続な鉄心構造の実施形態を結合するための例示的な2つの可能な物理構造について説明する。これらの図は、E型の不連続な鉄心構造の固定子鉄心構造を組み立ておよび結合するために使用される例示的な物理構造を示しているが、固定子鉄心構造の別の実施形態を組み立てる目的に、類似する構造を使用できることが、当業者には容易に理解されるであろう。
図19および図20は、固定子鉄心構造をひとつに組み立てる方法を示している。具体的には、図19は、例示的なプラスチック成形方法またはその他の堅い非磁性材料を示している。騒音もしくは振動、またはその両方が重要ではないいくつかの用途においては、固定子の不連続な鉄心構造を物理的に結合するためにプラスチック成形品1900を使用する(図19に示してある)。このような場合、スロット絶縁材料およびその製造工程を不要とすることができる。
図20は、別の可能な組立て方法として例示的なスリーブタイプ構造を示している。このスリーブタイプ固定具2000は、さらに高い機械的安定性のためベアラングを含むシャフトを保持する目的で、一連のエンドベル(図示していない)を用いて組み立てることができる。
本発明は、本明細書に開示した実施形態に制限されない。本発明の原理には、以下のバリエーションと、基本的な発明およびそのバリエーションから理解され得る別のバリエーションとを含めることができることが、この技術分野の当業者および精通者には容易に理解されるであろう。
例えば、不連続な鉄心構造における共通固定子磁極は、励磁巻線を備えている、または本明細書に説明したように巻線を備えていないことができ、あるいは、不連続な鉄心構造の1つの共通固定子磁極が巻線を備えており、別の共通固定子磁極が巻線を備えていないことができる。さらには、本明細書に示した固定子および回転子における磁極数は、本発明を制限するものではなく、固定子磁極および回転子磁極の別の可能な有利な組合せを組み込むことができる。例えば、相励磁されている固定子磁極に第1の回転子磁極が整列しているとき、少なくとも1つの別の回転子磁極が、相励磁されていない固定子磁極に整列していないような、回転子磁極と固定子磁極の任意の組合せを採用することができる。また、本発明は、共通固定子磁極を有する不連続な鉄心構造を2つのみ備えることに制限されず、それ以外の組合せも可能であることに留意されたい。さらには、本発明は、不連続な鉄心構造に基づいた形態として、共通固定子磁極あたり2つの小さい固定子磁極に制限されず、上に開示した実施形態に従っての、本明細書に示した2つの小さい固定子磁極以外の複数の小さい固定子磁極を用いて設計することができる。
当業者には、本明細書を検討し、開示されている本発明を実施することにより、本発明の別の実施形態が明らかであろう。本明細書および例は、例示のみを目的とするように解釈されるものとし、本発明の真の範囲および概念は請求項によって示してある。

Claims (39)

  1. 二相スイッチドリラクタンス機(「TPSRM」)であって、
    鉄心と複数の回転子磁極とを有する回転子と、
    磁束伝達の伝導性を有する第1の固定子構造と第2の固定子構造とを備え、前記第1の固定子構造は第1の固定子背部により相互に連結された第1の固定子磁極と第2の固定子磁極と第3の固定子磁極とを有し、前記第2の固定子構造は第2の固定子背部により相互に連結された第4の固定子磁極と第5の固定子磁極と第6の固定子磁極とを有し、前記第1の固定子背部と前記第2の固定子背部とは、前記第1の固定子背部と前記第2の固定子背部の間で直接の磁束伝達の伝導性を有しない媒体により分離されており、
    前記第1の固定子磁極の周りに巻かれた第1の巻線と、
    前記第2の固定子磁極の周りに巻かれた第2の巻線と、をさらに備え、
    前記第3の固定子磁極の周りには巻線が巻かれておらず、
    前記回転子が回転軸を中心に一回り回転するに従い、(1)前記回転子の回転軸方向での前記TPSRMの断面視において前記回転子磁極のいずれか1つを2つに分け、(2)前記回転軸の中心から延在して、(3)前記回転軸の直交方向に延在して、(4)前記回転子に合わせて回転する、磁束線は、順次前記第1の固定子構造の各固定子磁極と交差し、順次前記第2の固定子構造の各固定子磁極と交差し、
    前記第3の固定子磁極は、前記回転子の前記回転方向において前記第1および第2の固定子磁極間に配置されており、
    前記第6の固定子磁極は、前記回転子の前記回転方向において前記第4および第5の固定子磁極間に配置されている、
    TPSRM。
  2. 前記第1の固定子構造と前記第2の固定子構造が前記回転子を部分的にのみ囲む、請求項1に記載のTPSRM。
  3. プラスチック成形品をさらに備えており、前記第1の固定子構造と前記第2の固定子構造が前記プラスチック成形品に取り付けられている、請求項1に記載のTPSRM。
  4. スリーブタイプ固定具をさらに備えており、前記第1の固定子構造と前記第2の固定子構造が前記スリーブタイプ固定具に取り付けられている、請求項1に記載のTPSRM。
  5. 前記第1の固定子背部と前記第2の固定子背部のそれぞれが取付け用切欠きを備える、請求項1に記載のTPSRM。
  6. 前記第1の固定子背部と前記第2の固定子背部のそれぞれが、第1の切欠き端部と第2の切欠き端部とを備え、
    前記第1の切欠き端部と前記第2の切欠き端部は、前記第1の固定子構造と前記第2の固定子構造のそれぞれと回転子との整列を維持する、請求項1に記載のTPSRM。
  7. 前記第1の固定子背部と前記第2の固定子背部のそれぞれが、円弧構造を有する、請求項1に記載のTPSRM。
  8. 前記第1の固定子背部と前記第2の固定子背部のそれぞれが、角度付き構造を有する、請求項1に記載のTPSRM。
  9. 前記第1の固定子背部と前記第2の固定子背部のそれぞれが、実質的にまっすぐな構造を有し、
    前記第1の固定子構造と前記第2の固定子構造のそれぞれの固定子磁極が、それらの前記第1の固定子背部と前記第2の固定子背部のそれぞれに垂直に配置されている、
    請求項1に記載のTPSRM。
  10. 前記TPSRMの第1の相では、前記第1の巻線が通電する間に電磁磁束が前記第1の固定子磁極と前記第3の固定子磁極と前記複数の回転子磁極の2つを通過し、
    前記TPSRMの第2の相では、前記第2の巻線が通電する間に電磁磁束が前記第2の固定子磁極と前記第3の固定子磁極と前記複数の回転子磁極の2つを通過する、請求項1に記載のTPSRM。
  11. 前記第4の固定子磁極の周りに巻かれた第3の巻線と、
    前記第5の固定子磁極の周りに巻かれた第4の巻線と、をさらに備え、
    前記第6の固定子磁極の周りには巻線が巻かれておらず、
    前記TPSRMの第1の相では、前記第1の巻線と前記第3の巻線が通電する間に電磁磁束が前記第4の固定子磁極と前記第6の固定子磁極と前記複数の回転子磁極の2つを通過し、
    前記TPSRMの第2の相では、前記第2の巻線と前記第4の巻線が通電する間に電磁磁束が前記第5の固定子磁極と前記第6の固定子磁極と前記複数の回転子磁極の2つを通過する、請求項10に記載のTPSRM。
  12. 前記第3の固定子磁極の先端の円弧状面の長さが前記回転子磁極のピッチと実質的に等しい、請求項1に記載のTPSRM。
  13. 前記第1の巻線への通電から前記第2の巻線への通電へ移行する間、前記第3の固定子磁極において磁束反転が起こらない、請求項2に記載のTPSRM。
  14. 前記第1の固定子磁極と前記第2の固定子磁極の周囲にそれぞれ配置された第1のコイルと第2のコイルとをさらに備えており、
    前記第1のコイルを流れる電流の伝導により前記TPSRMの二相の第1の相を励磁し、
    前記第2のコイルを流れる電流の伝導により前記TPSRMの二相の第2の相を励磁する、請求項1に記載のTPSRM。
  15. 前記第1の固定子背部の前記第1の固定子磁極と前記第2の固定子磁極と前記第3の固定子磁極の1つだけの組と、前記第2の固定子背部の前記第4の固定子磁極と前記第5の固定子磁極と前記第6の固定子磁極の1つだけの組とが、いかなる特定の時でもトルクを発生することができる、請求項1に記載のTPSRM。
  16. TPSRMであって、
    複数の回転子磁極を有し、前記回転子磁極のそれぞれが円弧状面を有する、回転子と、
    第1の鉄心構造および第2の鉄心構造を備えている固定子であって、前記第1の鉄心構造および前記第2の鉄心構造がそれぞれ主外側セグメントを有しており、前記第1の鉄心構造および前記第2の鉄心構造のそれぞれが各主外側セグメントから延出した第1の固定子磁極と第2の固定子磁極と第3の固定子磁極を有し、前記第1の鉄心構造の前記主外側セグメントおよび前記第2の鉄心構造の前記主外側セグメントが前記主外側セグメントの間で直接の磁束伝達の伝導性を有しない媒体により分離されている前記固定子と、
    前記第1の鉄心構造の第1の固定子磁極と前記第1の鉄心構造の第2の固定子磁極の周囲にそれぞれ配置された、第1のコイルと第2のコイルと、を備え、
    前記第1のコイルを流れる電流の伝導により前記TPSRMの二相の第1の相を励磁し、
    前記第2のコイルを流れる電流の伝導により前記TPSRMの二相の第2の相を励磁し、
    前記第1の鉄心構造および前記第2の鉄心構造のそれぞれの前記第3の固定子磁極が前記TPSRMの二相の各相を励磁する間、磁束を伝達する共通固定子磁極であり、
    前記第1の鉄心構造の前記第3の固定子磁極は、前記回転子の回転方向において前記第1の鉄心構造の前記第1および第2の固定子磁極間に配置されており、
    前記第2の鉄心構造の前記第3の固定子磁極は、前記回転子の回転方向において前記第2の鉄心構造の前記第1および第2の固定子磁極間に配置されている、
    TPSRM。
  17. 前記第1の鉄心構造および前記第2の鉄心構造のそれぞれの前記共通固定子磁極の先端の円弧の長さが前記回転子磁極のピッチに等しく、
    前記共通固定子磁極の円弧が、磁束経路の有効幅を定義している、請求項16に記載のTPSRM。
  18. 前記第1の鉄心構造および前記第2の鉄心構造は、前記回転子の回転軸方向での前記TPSRMの断面視において、直径方向に互いに反対に配置されている、請求項16に記載のTPSRM。
  19. 前記回転子は、10個の回転子磁極を備える、請求項16に記載のTPSRM。
  20. 前記主外側セグメントが、前記回転子に対応する円弧の形状である、請求項16に記載のTPSRM。
  21. 各主外側セグメントが、角部セクションと2つの端部セクションとを有する角度セグメントとして実質的に形成されており、前記角部セクションが、前記主外側セグメントの前記2つの端部セクションよりも前記回転子から離れて位置している、請求項16に記載のTPSRM。
  22. 各主外側セグメントが、角部セクションと2つの端部セクションとを有する角度セグメントとして実質的に形成されており、
    各鉄心構造の前記第1の固定子磁極および前記第2の固定子磁極が前記主外側セグメントそれぞれの前記2つの端部セクション付近に配置されており、
    各鉄心構造の前記共通固定子磁極は、前記主外側セグメントそれぞれの前記角部セクションから延出しており、前記第1の固定子磁極と前記第2の固定子磁極の延出長さより大きい前記主外側セグメントからの延出長さを有する、
    請求項17に記載のTPSRM。
  23. 前記主外側セグメントのそれぞれが実質的にまっすぐであり、それらの前記固定子磁極が前記主外側セグメントのそれぞれに実質的に垂直に配置されている、請求項16に記載のTPSRM。
  24. 各鉄心構造それぞれの前記第1の固定子磁極と前記第2の固定子磁極と前記第3の固定子磁極のうちの1つにおいて磁束反転が起こらない、請求項16に記載のTPSRM。
  25. 前記共通固定子磁極のそれぞれの有効空隙のリラクタンスは、前記回転子のあらゆる回転位置において実質的に一定である、請求項17に記載のTPSRM。
  26. TPSRMであって、
    複数の回転子磁極を有する回転子と、
    第1の鉄心構造および第2の鉄心構造を備えている固定子であって、前記第1の鉄心構造および前記第2の鉄心構造のそれぞれが前記第1の鉄心構造および前記第2の鉄心構造の間で直接の磁束伝達の伝導性を有しない媒体により分離されており、前記第1の鉄心構造および前記第2の鉄心構造のそれぞれが、主外側セグメントを有し、磁束が通過することのできるそれぞれの固定子磁極を有し、前記第1の鉄心構造および前記第2の鉄心構造のそれぞれにおける1つの固定子磁極が、TPSRMの二相のそれぞれを励磁する間磁束を伝達しその先端に円弧状面を有する共通固定子磁極であり、前記第1の鉄心構造および前記第2の鉄心構造のそれぞれにおける前記共通固定子磁極の先端の面の前記円弧状面の円弧の長さが、前記複数の磁極の回転子ピッチに等しい、前記固定子と、
    前記第1の鉄心構造の第1の固定子磁極の周りに巻かれている第1のコイルと、
    前記第1の鉄心構造の第2の固定子磁極の周りに巻かれている第2のコイルと、
    前記第2に鉄心構造の第1の固定子磁極の周りに巻かれている第3のコイルと、
    前記第2の鉄心構造の第2の固定子磁極の周りに巻かれている第4のコイルと、を備え、
    前記第1および第3のコイルの通電によって、前記TPSRMの二相の第1の相を励磁し、
    前記第2および第4のコイルの通電によって、前記TPSRMの二相の第2の相を励磁し、
    前記第1の鉄心構造の前記共通固定子磁極は、前記回転子の回転方向において前記第1の鉄心構造の前記第1および第2の固定子磁極間に配置されており、
    前記第2の鉄心構造の前記共通固定子磁極は、前記回転子の回転方向において前記第2の鉄心構造の前記第1および第2の固定子磁極間に配置されている、
    PSRM。
  27. 前記共通固定子磁極のそれぞれの有効空隙のリラクタンスは、前記回転子のあらゆる回転位置において実質的に一定である、請求項26に記載のTPSRM。
  28. 前記主外側セグメントのそれぞれが円弧構造を有する、請求項26に記載のTPSRM。
  29. 前記主外側セグメントのそれぞれが角度付き構造を有する、請求項26に記載のTPSRM。
  30. 前記第1の鉄心構造および前記第2の鉄心構造のそれぞれが、前記第1の鉄心構造および前記第2の鉄心構造を前記回転子に対して固定するための複数のボルト穴、をさらに含んでいる、請求項29に記載のTPSRM。
  31. 前記複数のボルト穴が、磁束経路の乱れが最小であるように、前記第1の鉄心構造および前記第2の鉄心構造のそれぞれの前記角度付き主外側セグメントに沿って配置されている、請求項30に記載のTPSRM。
  32. 前記角度付き構造の前記主外側セグメントのそれぞれが、角部セクションと2つの端部セクションとを含んでおり、
    前記主外側セグメントのそれぞれの前記共通固定子磁極が、前記主外側セグメントから定義される延出長さとして、前記第1および第2の固定子磁極に関連付けられる延出長さより大きい長さだけ、対応する前記角部セクションから延出している、請求項29に記載のTPSRM。
  33. 前記主外側セグメントのそれぞれが実質的にまっすぐな構造である、請求項26に記載のTPSRM。
  34. 前記第1の鉄心構造および前記第2の鉄心構造のそれぞれが、両方の構造を固定子材料片から切り出すことを可能にする一方で固定子材料片から発生する無駄な製品が最小となるレイアウトフットプリント、を有する、請求項33に記載のTPSRM。
  35. 前記第1の固定子磁極が湾曲端部を有し、前記湾曲端部が、より大きな磁束経路を提供するような寸法を有する、請求項33に記載のTPSRM。
  36. TPSRMであって、
    鉄心と複数の回転子磁極とを有する回転子と、
    磁束伝達の伝導性を有する第1の固定子構造と第2の固定子構造とを備え、前記第1の固定子構造は第1の固定子背部により相互に連結された第1の固定子磁極と第2の固定子磁極と第3の固定子磁極とを有し、前記第2の固定子構造は第2の固定子背部により相互に連結された第4の固定子磁極と第5の固定子磁極と第6の固定子磁極とを有し、前記第1の固定子背部と前記第2の固定子背部とは、前記第1の固定子背部と前記第2の固定子背部の間で直接の磁束伝達の伝導性を有しない媒体により分離されており、
    前記第3および第6の固定子磁極は、前記TPSRMの二相の各相を励磁する間に磁束を伝達する、前記二相に共通の固定子磁極であり、
    前記第1の固定子磁極と前記回転子磁極のいずれか1つとが整列され第1の最小リラクタンス位置をなすとき、前記第1の最小リラクタンス位置において前記第3の固定子磁極と前記回転子磁極の別のいずれか1つとがさらに整列され、
    前記第3の固定子磁極は、前記回転子の回転方向において前記第1および第2の固定子磁極間に配置されており、
    前記第6の固定子磁極は、前記回転子の回転方向において前記第4および第5の固定子磁極間に配置されている、
    TPSRM。
  37. 前記第2の固定子磁極と前記回転子磁極のいずれか1つとが整列され第2の最小リラクタンス位置をなすとき、前記第2の最小リラクタンス位置において前記第3の固定子磁極と前記回転子磁極の別のいずれか1つとがさらに整列される、
    請求項36に記載のTPSRM。
  38. 前記共通固定子磁極のそれぞれの有効空隙のリラクタンスは、前記回転子のあらゆる回転位置において実質的に一定である、請求項36に記載のTPSRM。
  39. TPSRMであって、
    鉄心と複数の回転子磁極とを有する回転子と、
    磁束伝達の伝導性を有する第1の固定子構造と第2の固定子構造とを備え、前記第1の固定子構造は第1の固定子背部により相互に連結された第1の固定子磁極と第2の固定子磁極と第3の固定子磁極とを有し、前記第2の固定子構造は第2の固定子背部により相互に連結された第4の固定子磁極と第5の固定子磁極と第6の固定子磁極とを有し、前記第1の固定子背部と前記第2の固定子背部とは、前記第1の固定子背部と前記第2の固定子背部の間で直接の磁束伝達の伝導性を有しない媒体により分離されており、
    前記第1の固定子磁極の周りに巻かれた第1の巻線と、
    前記第2の固定子磁極の周りに巻かれた第2の巻線と、をさらに備え、
    前記第3の固定子磁極の周りには巻線が巻かれておらず、
    前記回転子が回転軸を中心に一回り回転するに従い、前記複数の回転子磁極のそれぞれが、前記第1および第2の固定子構造の各固定子磁極と順次整列して整列磁極間の有効空隙のリラクタンスを最小とし、
    前記第3の固定子磁極は、前記回転子の回転方向において前記第1および第2の固定子磁極間に配置されている、
    TPSRM。
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