JP5734088B2 - 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 - Google Patents
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Description
本発明は、支持体、該支持体上に設けられた電荷発生層、及び該電荷発生層上に設けられた電荷輸送層を有し、かつ、該電荷輸送層が表面層である電子写真感光体において、
該電荷輸送層が、ポリエステル樹脂αを含有し、該ポリエステル樹脂αは、下記式(A)で示される繰り返し構造単位、および下記式(B)で示される繰り返し構造単位の少なくとも一方と、下記式(C)で示される繰り返し構造単位を有することを特徴とする電子写真感光体に関する。
本発明の電子写真感光体に用いられる支持体としては、導電性を有するもの(導電性支持体)が好ましく、アルミニウム、アルミニウム合金などが挙げられる。アルミニウム、またはアルミニウム合金製の支持体の場合は、ED管、EI管や、これらを切削、電解複合研磨、湿式または乾式ホーニング処理した支持体を用いることもできる。また、金属支持体や樹脂支持体上にアルミニウム、アルミニウム合金、または酸化インジウム−酸化スズ合金等の導電材料の薄膜を形成したものが挙げられる。支持体の表面は、切削処理、粗面化処理、アルマイト処理などを施してもよい。
本発明の電写真感光体において、支持体上に導電性粒子及び樹脂を有する導電層を設けてもよい。導電性粒子及び樹脂を有する導電層を支持体上に形成する方法では、導電層中に導電性粒子を含む粉体が含有される。
本発明の電子写真感光体では、支持体または導電層と、電荷発生層との間に中間層を設けてもよい。
支持体、導電層または中間層上には、電荷発生層が設けられる。
電荷発生層上には、電荷輸送層(表面層)が設けられる。本発明の電子写真感光体の表面層である電荷輸送層は、本発明のポリエステル樹脂αを含有する。他の樹脂をさらに混合して用いてもよい。混合して用いてもよい他の樹脂は、上述のとおりである。
図1に、本発明の電子写真感光体を有するプロセスカートリッジを備えた電子写真装置の概略構成の一例を示す。
直径30mm、長さ357mmのアルミニウムシリンダーを支持体として用いた。次に、SnO2コート処理硫酸バリウム(導電性粒子)10部、酸化チタン(抵抗調節用顔料)2部、フェノール樹脂6部及びシリコーンオイル(レベリング剤)0.001部を、メタノール4部及びメトキシプロパノール16部の混合溶剤を用いて導電層用塗布液を調製した。この導電層用塗布液を上記アルミニウムシリンダー上に浸漬塗布し、これを140℃で30分間硬化(熱硬化)させて、膜厚が15μmの導電層を形成した。
評価装置の780nmのレーザー光源の露光量(画像露光量)については、電子写真感光体の表面での光量が0.3μJ/cm2となるように設定した。
上記電位変動評価条件と同条件において、A4サイズの普通紙を用い、連続して画像出力を10,000枚行った。なお、テストチャートは、印字比率2%のものを用いた。その後、10,000枚繰り返し使用後の電子写真感光体の回転モーターの駆動電流値(電流値A)を測定した。この評価は、電子写真感光体とクリーニングブレードとの接触ストレス量を評価したものである。得られた電流値の大きさは、電子写真感光体とクリーニングブレードとの接触ストレス量の大きさを示す。
実施例1において、電荷輸送層(表面層)に含有されるポリエステル樹脂α、他の樹脂、ポリエステル樹脂αと他の樹脂との混合比、電荷輸送物質を表3〜4に示すように変更した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表8に示す。
実施例1において、電荷輸送層(表面層)に含有されるポリエステル樹脂α、他の樹脂、ポリエステル樹脂αと他の樹脂との混合比、電荷輸送物質を表5〜6に示すように変更した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表9に示す。
実施例1のポリエステル樹脂αにおいて、式(C−3)で示される繰り返し構造単位を、下記式(C−11)で示される繰り返し構造単位に変更した樹脂Kに変更し、表7に示す変更を行った以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表10に示す。
実施例1において、ポリエステル樹脂αを、国際公開WO2010/008094号公報に記載されている構造である下記式(G−1−1)で示される繰り返し構造単位、および下記式(G−1−2)で示される繰り返し構造単位を有する樹脂Lに変更し、表7に示す変更を行った以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表10に示す。樹脂Lにおいて、式(G−1−1)で示される繰り返し構造単位と、式(G−1−2)で示される繰り返し構造単位の共重合比率は、20:80である。なお、式(G−1−1)で示される繰り返し構造単位中のシロキサン部位の繰り返し数を示す数値は、繰り返し数の平均値を示す。この場合、樹脂Lにおける式(G−1−1)で示される繰り返し構造単位中のシロキサン部位の繰り返し数の平均値は40である。
実施例1において、ポリエステル樹脂αを、特開2002−128883号公報に記載されている構造である下記式(G−2)で示される繰り返し構造単位を有する樹脂Mに変更し、表7に示す変更を行った以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表10に示す。なお、式(G−2)で示される繰り返し構造単位中、nはシロキサン部位の繰り返し数を示す。そして、樹脂Mにおける式(G−2)で示される繰り返し構造単位中のシロキサン部位の繰り返し数nの平均値は、32である。
実施例1において、ポリエステル樹脂αを、特開2008−195905号公報に記載されている構造である下記式(G−3)で示される繰り返し構造単位を有する樹脂Nに変更し、表7に示す変更を行った以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表10に示す。なお、式(G−3)で示される繰り返し構造単位中のシロキサン部位の繰り返し数を示す数値は、繰り返し数の平均値を示す。この場合、樹脂Nにおける式(G−3)で示される繰り返し構造単位中のシロキサン部位の繰り返し数の平均値は30である。
実施例201のポリエステル樹脂αにおいて、式(C−3)で示される繰り返し構造単位を、式(C−11)で示される繰り返し構造単位に変更した樹脂Oに変更し、表7に示す変更を行った以外は、実施例201と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表10に示す。
実施例201において、ポリエステル樹脂αを、特開2002−128883号公報に記載されている構造である下記式(G−4−1)で示される繰り返し構造単位、および下記式(G−4−2)で示される繰り返し構造単位を有する樹脂Pに変更し、表7に示す変更を行った以外は、実施例201と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表10に示す。樹脂Pにおいて、式(G−4−1)で示される繰り返し構造単位と、式(G−4−2)で示される繰り返し構造単位の共重合比率は、15:85である。なお、式(G−4−1)で示される繰り返し構造単位中のシロキサン部位の繰り返し数を示す数値は、繰り返し数の平均値を示す。この場合、樹脂Pにおける式(G−4−1)で示される繰り返し構造単位中のシロキサン部位の繰り返し数の平均値は25である。
2 軸
3 帯電手段
4 露光光
5 現像手段
6 転写手段
7 クリーニング手段
8 定着手段
9 プロセスカートリッジ
10 案内手段
P 転写材
Claims (6)
- 支持体、該支持体上に設けられた電荷発生層、及び該電荷発生層上に設けられた電荷輸送層を有し、かつ、該電荷輸送層が表面層である電子写真感光体において、
該電荷輸送層が、ポリエステル樹脂αを含有し、
該ポリエステル樹脂αは、下記式(A)で示される繰り返し構造単位、および下記式(B)で示される繰り返し構造単位の少なくとも一方と、
下記式(C)で示される繰り返し構造単位を有することを特徴とする電子写真感光体。
(式(A)中、R11〜R13は、それぞれ独立に水素原子またはメチル基を示す。X1は、m−フェニレン基、p−フェニレン基または2つのp−フェニレン基が酸素原子を介して結合した2価の基を示す。Vは、下記式(V1)または(V2)で示される構造を示す。)
(式(V1)及び式(V2)中、R14〜R16は、それぞれ独立に炭素数1〜4のアルキル基を示す。a、b、c、d及びeは、それぞれ独立に括弧内の構造の繰り返し数を示し、該ポリエステル樹脂αに対するaの平均値は10以上150以下であり、該ポリエステル樹脂αに対するbの平均値は3以上20以下であり、該ポリエステル樹脂αに対するc+dの平均値は10以上150以下であり、該ポリエステル樹脂αに対するeの平均値は3以上20以下である。)
(式(B)中、X2は、m−フェニレン基、p−フェニレン基または2つのp−フェニレン基が酸素原子を介して結合した2価の基を示す。Wは、下記式(W)で示される構造を示す。)
(式(W)中、R21は、炭素数1〜4のアルキル基を示す。k、l及びmは、それぞれ独立に括弧内の構造の繰り返し数を示し、該ポリエステル樹脂αに対するk及びlの平均値はそれぞれ1以上10以下であり、該ポリエステル樹脂αに対するmの平均値は20以上150以下である。)
(式(C)中、R31〜R34は、それぞれ独立に水素原子またはメチル基を表す。X3は、m−フェニレン基、p−フェニレン基または2つのp−フェニレン基が酸素原子を介して結合した2価の基を表す。Y3は、単結合、メチレン基、エチリデン基、プロピリデン基、フェニルエチリデン基または酸素原子を示す。 - 前記式(C)のY3が、メチレン基、エチリデン基、フェニルエチリデン基である請求項1に記載の電子写真感光体。
- 前記ポリエステル樹脂αのシロキサン部位が、前記ポリエステル樹脂αの全質量に対して20質量%以上50質量%以下である請求項1または2に記載の電子写真感光体。
- 前記電荷輸送層が電荷輸送物質を含有し、
該電荷輸送物質が、トリアリールアミン化合物、ヒドラゾン化合物、スチリル化合物、スチルベン化合物、およびトリアリールメタン化合物からなる群より選択される少なくとも1つである請求項1から3のいずれか1項に記載の電子写真感光体。 - 請求項1から4のいずれか1項に記載の電子写真感光体と、帯電手段、現像手段、転写手段及びクリーニング手段からなる群より選択される少なくとも1つの手段とを一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
- 請求項1から4のいずれか1項に記載の電子写真感光体、帯電手段、露光手段、現像手段及び転写手段を有することを特徴とする電子写真装置。
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