JP5733731B2 - 止め金具 - Google Patents
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Description
上記特許文献1における固定手段は、逆U字形の固定部材の外壁と内壁をそれぞれ止めネジを介して側部あおりの外面と内面とに圧接するとともに、側部あおりの外面の上縁段部に係止する平面視U状の係止金で拘束するものであるが、前記側部あおりの固定部位が止めネジで損傷されることと、前記係止金による拘束にコストを要する点、加えて、盗難防止手段として固定部材の外壁に突設する止め金の位置決め固定に手間を要するなどの点で、改良課題を内在していた。
前記固定部材が、逆U字形の短尺背丈の内壁に対して、長尺背丈で長手方向中央部がその頂部に渡り切除された外壁の下端に所要寸法分内壁の方向に直角に折曲した水平座を配設し、各水平座にはそれぞれ縦方向にネジ孔を螺設して成り、前記固定手段が、前記固定部材の頂部内面に配置される保護材と、前記水平座に螺着され、ナットにより回り止めされる一対の止めネジと、該止めネジに押圧される押え板と、該押え板の上面に載置される保護材とから成る。
また、前記止め金具において、前記盗難防止手段が、前記レバーの下端部所要位置に貫設される丸孔と、前記固定部材の水平座の上面で前記一対の止めネジに一対の案内孔を介して遊嵌される横長の水平片と該水平片の長手方向中央の外端に垂下され、下端部に丸孔が貫設される垂直片とによる正面視T字形の鍵部材とから成る。
また、盗難防止手段はレバーに設けた丸孔に対して、前記水平座の上面で一対の止めネジに案内される鍵部材における丸孔は上下昇降自在であるから、両者の丸孔の合致が簡易となり、ワンタッチで施錠でき、無施錠で走行する際の上下振動に伴う水平座に対する不要な衝突音の発生が無いなどの効果がある。
図3の右側面図に示すように、止め金具Aの軽トラックの荷台の側部あおりP上に固定される固定部材1は、図4の斜視図に示すように、逆U字形に所要幅で折曲された垂直の内壁2と、該内壁2の上端に接続された水平の頂部3と、該頂部3の前記内壁2の反対側に接続された垂直の外壁4とを設ける。
短尺背丈の前記内壁2に対向し、長尺背丈で長手方向中央部が前記頂部3に渡り切除された前記外壁4の下端には、所要寸法分前記内壁2の方向に直角に折曲された水平座5が配設され、各水平座5にはそれぞれ縦方向にネジ孔6が螺設され、前記頂部3には一対の溶接位置決め用の貫通穴7が配設されて成る。
後端の前記軸受11と深溝12との間の前記垂直壁10には所要幅の突出部13を一体に立設し、該突出部13の後端と前記軸受11の前端間には前記垂直壁10の上面を溝底面とする所要幅の浅溝14が形成される。
前記載置面9の長手方向前端(図5で右端)には前記軸受11に正対して前記垂直壁10と背丈が同等のストッパー15を立設する。
前記載置面9の長手方向の他方には両軸受11、11の外接垂線の足から荷台カバーの縦骨32の幅寸法を隔てた位置に傾斜壁16を折曲配設し、前記載置面9の下面には前記固定部材1の頂部3に配設された前記貫通穴7に嵌着される一対のダボ17が垂設される。
なお、前記軸棒18と両軸受11、11の関係については、別工程で前記軸棒18の所要位置に前記レバー19が接合されて量産され、その状態の前記軸棒18の前後からそれぞれ前記軸受11が遊嵌され、前記レバー19を挟んで前後の前記軸受11、11がそれぞれ前記位置決め部材8の前記垂直壁10の要所に溶着されて成る。
かくして、前記位置決め部材8は、そのダボ17が前記固定部材1の貫通穴7に嵌着され、両者が溶着されて一体化される。
前記固定部材1を側部あおりPに固定するための一対の止めネジ20で押圧される押え板24は、前記止めネジ20の先端を係着させる前記座ぐり25を上下両面に配設すれば、表裏に関係なくその取扱いが簡易となる。
このとき、前記上縁段部26の高さが最長寸法(基準寸法)であれば、本実施例のように図6の斜視図に示すスペーサー29は必要でないが、基準寸法より低い場合は前記上縁段部26において、前記押え板24の上面に所要厚のスペーサー29を載置し、その上に図7の分図(c)か分図(d)に示す保護材30又は保護材31を配し、両止めネジ20を締め込み、前記ナット21で回り止めをして側部あおりPの左右それぞれ前後の所定位置4個所に止め金具Aが固定される。
したがって、最長寸法を基準として水平座5に螺着されてナット21により回り止めされる止めネジ20の寸法を決定した関係から、メーカー毎の車種によって上縁段部の下面に間挿するスペーサー29を付属品として提供する。
さらに、側部あおりPの上縁段部26の下面を保護する保護材30も主としてゴム板が選択され、前記上縁段部26の下面と押え板24の上面間又は前記押え板24の上面に載置されるスペーサー29間に配置され、前記と同様に局部的に保護する短尺なものから、前記押え板24の全面に渡る長尺なものまで選択され、しかも、前記押え板24と前記保護材30との関係では、接着材等で一体化されて提供されることもある。
軽トラックの荷台の側部あおりPに固定された止め金具Aにおいて、図1に示すように、仮想線で示すレバー19が軸棒18を引き込んで浅溝14に係止された状態で、図3の仮想線で示す荷台カバーの縦骨32の外側に固着された各個の筒金33が、前記ストッパー15と前方の前記軸受11の間に収まるように、左右の縦骨32を前記位置決め部材8の傾斜壁16から前記載置面9に滑り込ませ、両軸受11、11の外接垂線の足と前記傾斜壁16の基端間に縦骨32の底面を位置決めする。
その状態で図1、図2の実線に示すように、前記レバー19により前記軸棒18を突出端まで押し込み、前記筒金33に前記軸棒18を挿し込んだら前記レバー19を下方回転させて前記深溝12に収めて、前記止め金具Aで荷台カバーを側部あおりPの上に固定する。
なお、図1、図2においては、荷台カバーの縦骨32及び筒金33を省略して示している。
この固定状態では盗難防止のため、前記レバー19の下端部に貫設された丸孔34と鍵部材22の垂直片35に貫設された丸孔36とに、仮想線で示す錠37の掛け金38を係止して施錠する。
なお、前記鍵部材22は2本の止めネジ20にキリ孔23を介して上下昇降自在であるから、その丸孔36をレバー19の丸孔34に対して簡単に合致できる。
このほか、前記鍵部材22は、一対の止めネジ20に対して案内孔を介して上下昇降自在に案内されるものから、水平座5のネジ孔6の螺合により位置決めされるものも提供される。
加えて、側部あおりPに固定する際は、外側のみの作業による2本の止めネジ20の締め付けによってなされるから、固定作業も軽微である。
その上、固定時には上縁段部26の上下がゴム板などの保護材27や保護材30等で保護されるから、側部あおりPを損傷させることもない。
以上のように、本発明の止め金具Aは、製作上のコストの面でも使用される側の利便性の面でも極めて有用である。
本発明の止め金具は、軽トラックの運送業界に更なる利便性向上の点で貢献できることは勿論のこと、広く軽トラックを使用する各種の業界においても利用され得るものであり、他方、金具自体の加工技術の分野でも大いに貢献できる。
2 内壁
3 頂部
4 外壁
5 水平座
6 ネジ孔
7 貫通穴
8 位置決め部材
9 載置面
10 垂直壁
11 軸受
12 深溝
13 突出部
14 浅溝
15 ストッパー
16 傾斜壁
17 ダボ
18 軸棒
19 レバー
20 止めネジ
21 ナット
22 鍵部材
23 キリ孔
24 押え板
25 座ぐり
26 上縁段部
27 保護材
28 保護材
29 スペーサー
30 保護材
31 保護材
32 縦骨
33 筒金
34 丸孔
35 垂直片
36 丸孔
37 錠
38 掛け金
P 側部あおり
A 止め金具
Claims (2)
- 軽トラックの荷台の側部あおり上に固定手段を介して固定される逆U字形の固定部材と、該固定部材上に一体に配設され荷台カバーの縦骨を位置決め載置する位置決め部材と、該位置決め部材上で側部あおりの長手方向にレバーを介して出入自在に、かつ、回転自在に軸支される軸棒と、該軸棒の突出端と引込端を前記レバーを介して位置決めする位置決め溝と、前記軸棒の突出端に近接して立設するストッパーと、前記レバーを拘束する盗難防止手段とから成る止め金具において、
前記固定部材が、逆U字形の短尺背丈の内壁に対して、長尺背丈で長手方向中央部がその頂部に渡り切除された外壁の下端に、所要寸法分内壁の方向に直角に折曲した水平座を配設し、各水平座にはそれぞれ縦方向にネジ孔を螺設して成り、
前記固定手段が、前記固定部材の頂部内面に配置される保護材と、前記水平座に螺着され、ナットにより回り止めされる一対の止めネジと、該止めネジに押圧される押え板と、該押え板の上面に載置される保護材とから成ることを特徴とする止め金具。 - 前記盗難防止手段が、前記レバーの下端部所要位置に貫設される丸孔と、前記固定部材の水平座の上面で前記一対の止めネジに一対の案内孔を介して遊嵌される横長の水平片と該水平片の長手方向中央の外端に垂下され、下端部に丸孔が貫設される垂直片とによる正面視T字形の鍵部材とから成ることを特徴とする請求項1記載の止め金具。
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JP2013096736A JP5733731B2 (ja) | 2013-05-02 | 2013-05-02 | 止め金具 |
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JP2013096736A Active JP5733731B2 (ja) | 2013-05-02 | 2013-05-02 | 止め金具 |
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