JP5733221B2 - 端子付き電線 - Google Patents

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本発明は、複数のアルミニウム電線を備えた端子付き電線に関するものである。
従来、車両用ワイヤハーネスに含まれるアース用電線を車両のアース部位に接続するために、特許文献1に記載されているように、アース用電線の端部にアース接続用の端子が接続されている。アース接続用の端子は、アース用電線の端末に接続可能な形状を有する電線側端子部と、車体壁面のアース部位に接続可能なアース側端子部とを備えている。電線側端子部は、1本のアース用電線の端末において外部に露出する導体に圧着される導体バレルなどの圧着部を1つ有している。
特開平10−208815号公報
アース用電線などの電線は、導体が銅からなる銅電線が多く用いられているが、近年、銅と異なる金属からなる電線、例えば、アルミニウムからなる導体を有するアルミニウム電線が用いられてきている。しかし、このようなアルミニウム製の導体は、銅などの異種金属からなるアース端子と接触する部分において、水分が付着するとそこから電食が発生するおそれがある。
本発明は、このような事情に鑑み、アルミニウム電線の端末における導体と圧着部との接続部分の防食処理を容易かつ確実に行うことが可能な端子付き電線を提供することを目的とする。
アルミニウム電線の端末における導体と圧着部との接続部分における防食を簡単な構造で行うために、本発明者らは、導体と端子との接触部分全体をシール材で覆うことを想到した。
しかし、複数のアルミニウム電線の導体を一括して圧着する場合には、電線被覆間(すなわち、各電線の導体を覆う絶縁皮膜同士の間)に隙間が生じるおそれがあり、シールの管理が困難になる。例えば、複数のアルミニウム電線の導体を一括して圧着した場合、上記の電線被覆同士の間には隙間が生じるので、この隙間に水分が浸入するおそれがあり、この隙間をなくすように接着剤などでシールすることが難しいという問題がある。また、圧着時から時間が経過するにつれて隙間が拡大または新たに発生するおそれがある。
そこで、本発明では、複数のアルミニウム電線に分割した上でこれらを共通の圧着端子に対して個別に圧着することにより、防食処理を容易かつ確実に行うことができるようにした。
具体的には、本発明の端子付き電線は、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる導体を有する複数のアルミニウム電線と、前記複数のアルミニウム電線のそれぞれの端末に接続可能な圧着端子と、前記各アルミニウム電線の導体と前記圧着端子との接続部分をシールする複数のシール部と、を備え、前記圧着端子は、前記複数のアルミニウム電線の端末のそれぞれに個別に接続可能な形状を有する複数の電線側端子部と、前記複数の電線側端子部に結合され、少なくとも1つの相手側部位に電気的に接続可能な形状を有する電気接続部と、を備えており、前記電線側端子部は、前記アルミニウム電線の端末において露出する導体に個別に圧着可能な形状を有する圧着部を有しており、前記圧着部は、前記アルミニウム電線の導体の表面を覆う酸化皮膜を貫通して当該導体に接触可能な圧着高さになるように、当該アルミニウム電線の導体に圧着され、前記シール部は、チューブと、当該チューブ内部に塗布された接着剤とを有しており、前記シール部は、前記接着剤によって前記圧着部が前記酸化被膜を貫通する部分を封止するように、複数の前記導体と前記圧着部との接触部分を個別にシールすることを特徴とする。
かかる構成によれば、複数のアルミニウム電線を備え、これらの電線の導体を共通の圧着端子が有する複数の圧着部にそれぞれ圧着するようにしている。これにより、各電線における導体の本数を減らしながら全ての電線を単一の圧着端子を介して一括してアース部位などの相手側部位に接続でき、それとともに導体と圧着部との接続部分の防食処理を容易にしている。すなわち、圧着端子は複数の電線側端子部およびそれらと結合する電気接続部を備えているので、複数のアルミニウム電線の端末は複数の電線側端子部に個別に接続され、電気接続部を介してアース部位などの相手側部位に一括して接続することが可能である。しかも、複数のアルミニウム電線の端末で露出する導体は、それぞれ各電線側端子部の圧着部に個別に圧着される。具体的には、これらの圧着部は、アルミニウム電線の導体の表面を覆う酸化皮膜を貫通して当該導体に接触可能な圧着高さになるように、当該アルミニウム電線の導体に圧着されている。そして、導体と圧着部との接触部分は複数のシール部によって個別にシールされる。具体的には、シール部は、チューブと、当該チューブ内部に塗布された接着剤とを有している。シール部は、当該接着剤によって圧着部が酸化被膜を貫通する部分を封止するように、複数の導体と前記圧着部との接触部分を個別にシールする。そのため、シールの管理が容易になる。その結果、アルミニウム電線の導体と圧着部との接続部分の防食処理を容易かつ確実に行うことが可能である。
前記相手側部位は、第1のアース部位および第2のアース部位からなり、前記電気接続部は、前記第1のアース部位に接続可能な第1アース部位用接続部分および前記第2のアース部位に接続可能な第2アース部位用接続部分を有しているのが好ましい。
かかる構成によれば、電気接続部は、複数のアース部位に接続できるように、第1アース部位用接続部分および第2アース部位用接続部分を有しているので、少なくとも一方のアース部位の接続が十分であれば、各電線側端子部に接続されたアルミニウム電線をアース部位に接続することが可能であり、アース部位への接続信頼性を向上することが可能である。
前記複数の電線側端子部は、前記第1アース部位用接続部分および前記第2アース部位用接続部分の並ぶ方向に対して平行な方向に並んで配置されているのが好ましい。
かかる構成によれば、電気接続部は、第1アース部位用接続部分および第2アース部位用接続部分の並ぶ方向について、当該方向と直交する方向と比較してある程度の幅を必要とするが、これら接続部分の並び方向に対して平行に複数の電線側端子部を並んで配置しているので、圧着端子およびそれを含む端子付き電線の占有するスペースの増大を抑制することが可能である。
以上説明したように、本発明によれば、アルミニウム電線の導体と圧着部との接触部分におけるシールの管理が容易であり、その結果、アルミニウム電線の端末における導体と圧着部との接続部分の防食処理を容易かつ確実に行うことができる。
本発明の端子付き電線の実施形態に係るワイヤハーネスを示す斜視図である。 図1のワイヤハーネスの平面図である。 図1のアース端子の斜視図である。 図1のアース端子の平面図である。 図4のアース端子の矢視A図である。 図4のアース端子の矢視B図である。 図4のアース端子の矢視C図である。 図4の導体バレルにアルミニウム電線が配置された状態を示す拡大図である。 図4の導体バレルがアルミニウム電線に圧着された状態を示す拡大図である。 図4の導体バレルがアルミニウム電線に圧着された接続部分がシール部によってシールされた状態を示す拡大図である。 図1のアース端子に2つの追加アース端子が接続された構造を有するアース接続装置の斜視図である。 図11のアース接続装置の平面図である。 図12のアース接続装置の矢視D図である。 図12の第1の追加アース端子の平面図である。 図12の第2の追加アース端子の平面図である。
本発明の端子付き電線の好ましい実施形態であるワイヤハーネス1について図面を参照しながら説明する。
図1〜2に示されるワイヤハーネス1は、アース接続用の端子付き電線であり、アース端子2と、2本のアルミニウム電線3、4と、各アルミニウム電線3、4の端末部分9を覆う2つのシール部5、6とから構成されている。
2本のアルミニウム電線3、4は、接地される対象の特定の回路からそれぞれ引き出された電線であり、同一の構造を有している。
すなわち、アルミニウム電線3、4は、アルミニウム製導体7と、当該アルミニウム製導体7を覆う絶縁皮膜8とを備えている。アルミニウム電線3、4の端末部分9においては、絶縁被膜8が除去されており、アルミニウム製導体7が外部に露出している。
アルミニウム製導体7は、空気に触れると酸化されやすいので、端末部分9において外部に露出しているアルミニウム製導体7の表面は、通常、薄い酸化皮膜10で覆われている。(図8〜10参照)。
アース端子2は、図3〜7に示されるように、2本のアルミニウム電線3、4の端末に接続可能な形状を有しており、これら2つの電線3、4を2つのアース部位である第1ボルトG1および第2ボルトG2にそれぞれ接続している。第1ボルトG1および第2ボルトG2は、例えば、車体壁面に形成されたねじ穴に螺合される六角ボルトからなる。また、第1ボルトG1および第2ボルトG2は、車体壁面から突設された埋込みボルトでもよく、当該埋込みボルトには、図示しないナットが螺合される。
アース端子2は、2つの電線側端子部11、12と、アース側端子部13とを一体に有し、その全体が銅などの導電性材料によって製造される。アース端子は、本発明の圧着端子に対応する。
アース側端子部13は、第1ボルトG1および第2ボルトG2にそれぞれ接続可能な第1ボルト用接続穴14および第2ボルト用接続穴15を有している。2つの電線側端子部11、12は、第1ボルト用接続穴14および第2ボルト用接続穴15の並ぶ方向X(図4参照)に対して平行な方向に並んで配置されている。アース側端子部13は、本発明の電気接続部に対応する。また、第1ボルト用接続穴14および第2ボルト用接続穴15は、本発明の第1アース部位用接続部分および第2アース部位用接続部分にそれぞれ対応する。
2つの電線側端子部11、12は、2本のアルミニウム電線3、4の端末にそれぞれ接続可能な形状を有し、これらの形状は共通している。すなわち、電線側端子部11、12は、基部21と、導体バレル22と、インシュレーションバレル23とを有している。導体バレル22は、本発明の圧着部に対応する。
基部21は、細長い板状をしており、その一方の端部がアース側端子部13の外周面に結合されている。基部21は、上記の2つのアース部位用接続穴14、15が並ぶ方向Xと直交する方向に延びている。
導体バレル22は、アルミニウム電線3、4の端末において露出するアルミニウム製導体7に圧着可能な形状を有し、具体的には、両側の先端部22a(図8〜9参照)が開いた帯状の部分からなる。導体バレル22は、基部21が延びる方向と直交して延びるように配置され、基部21の上面に結合されている。導体バレル22は、アルミニウム電線3、4の端末部分9のアルミニウム製導体7が露出している部分を内側に抱き込んで圧着することが可能である(図8〜9参照)。アルミニウム製導体7を圧着する際には、導体バレル22の両側の先端部22aは、図示しない金型によって案内されながら内側に巻き込まれ、アルミニウム製導体7の内部に埋め込まれる。
具体的には、図8〜9に示されるように、2つの電線側端子部11、12では、導体バレル22の両側の先端部22aは、アルミニウム電線3、4のアルミニウム製導体7の表面を覆う酸化皮膜10を貫通して当該導体7に接触可能な圧着高さになるようにアルミニウム製導体7を圧着する。これにより、導体バレル22の両側の先端部22aは、アルミニウム製導体7の表面を覆う酸化皮膜10を貫通して当該導体7に到達して確実に接触することが可能である。
インシュレーションバレル23は、導体バレル22と同様に、両端の先端部が開いた帯状の部分からなり、基部21が延びる方向と直交して延びるように導体バレル22と平行に並んで配置されている。インシュレーションバレル23は、アルミニウム電線3、4の端末部分9のうちアルミニウム製導体7が露出していない絶縁皮膜8で覆われた部分を抱き込んで固定することが可能である(図1〜2参照)。
アース側端子部13は、段差部13aを有する平板形状を呈しており、第1ボルトG1およびそれに第2ボルトG2に接続可能な大きさを有している。アース側端子部13には、第1ボルトG1および第2ボルトG2に対応する位置にそれぞれ、第1ボルトG1に接続可能な接続部分である第1ボルト用接続穴14および第2ボルトG2に接続可能な接続部分である第2ボルト用接続穴15が形成されている。第1ボルト用接続穴14と第2ボルト用接続穴15は、第1ボルトG1および第2ボルトG2に同時に接続可能となるような相対的な位置関係にある。これにより、2つの電線側端子部11、12に接続されたアルミニウム電線3、4をアース部位である第1ボルトG1および第2ボルトG2に接続することが可能である。
シール部5、6は、それぞれ各アルミニウム電線3、4のアルミニウム製導体7におけるアース端子2の導体バレル22との接続部分を個別にシールする。シール部5、6は、当該接続部分をシールすることが可能であればいかなる構造のものでもよい。例えば、図1〜2および図10に示されるシール部5、6は、熱収縮チューブ24と、当該熱収縮チューブ24の内部に塗布された接着剤25とから構成される。熱収縮チューブ24は、熱を加えると収縮する樹脂製チューブからなる。
接着剤25は、熱収縮チューブ24内部に塗布可能な流動性を有し、かつ、熱収縮チューブ24内部で硬化したときに高い液密性を維持できるものであればよく、例えば、2液性エポキシ樹脂、1液性エポキシ樹脂またはウレタン樹脂などの防水性の高い接着剤などであれば種々のタイプの材料を採用することが可能である。また、紫外線硬化樹脂を接着剤25に用いれば、迅速に硬化させることが可能である。
図1〜2および図10に示されるように、アルミニウム電線3、4のアルミニウム製導体7が2つの電線側端子部11、12のそれぞれの導体バレル22によって巻き締められかつ、インシュレーションバレル23が当該電線3、4の絶縁被膜8に巻き締められた態で、シール部5、6がその巻き締められた部分を覆うように配置される。具体的には、接着剤25が内面に塗布された熱収縮チューブ24は、アルミニウム電線3、4の端末部分9および電線側端子部11、12の基部21の一部ならびに導体バレル22およびインシュレーションバレル23を覆う。そののち、熱収縮チューブ24をヒータなどで加熱して熱収縮させることにより、その巻き締められた部分およびその周辺部に熱収縮チューブ2
4が隙間なく接着されることにより、複数のアルミニウム電線3、4の導体7と導体バレル22との接続部分は外部の空気または水から遮断されてシールされるので、容易かつ確実に防食処理を行うことが可能である。
(アース接続装置100)
また、図11〜13に示されるように、上記のアース端子2に他のアース端子(追加アース端子30および40)を連結することにより、最大4本のアース用電線を一括して2つのアース部位である第1ボルトG1および第2ボルトG2に接続することが可能なアース接続装置100を構成することが可能である。
すなわち、図11〜13に示されるアース接続装置100は、上記のアース端子2と、第1追加アース端子30と、第2追加アース端子40とを備えており、当該アース端子2の上下両側に第1追加アース端子30および第2追加アース端子40が重ね合わされて配置された構造を有している。
第1追加アース端子30は、第1追加アース電線E1を第1ボルトG1に接続するとともに、アース端子2を介して第2ボルトG2に接続している。
第2追加アース端子40は、第2追加アース電線E2を第2ボルトG2に接続するとともに、アース端子2を介して第1ボルトG1に接続している。
アース側端子部13の段差部13aは、図4〜5および図12〜13に示されるように、第1ボルト用接続穴14と第2ボルト用接続穴15との間に形成されている。アース側端子部13のうち第1ボルト用接続穴14が形成されている第1部分13bは、第2ボルト用接続穴15が形成されている第2部分13cよりも高くなっており、第1部分13bと第2部分13cとの間は段差部13aによって連結されている。
アース側端子部13は、段差部13aを有することにより、図11〜13に示されるように、第1部分13bの下側に第1追加アース端子30におけるアース側端子部32が配置され、第2部分13cの上側に第2追加アース端子40におけるアース側端子部42が配置されることが可能になっている。第1部分13bと第2部分13cとの高低差は、アース側端子部32の厚さ程度に設定されている。
また、アース側端子部13は、その第1部分13bにおいて、第1追加アース端子30と連結する第1の連結部16と、当該アース端子30を第1の連結部16に圧着させる第1の圧着部17とを有している。
第1の連結部16は、当該アース側端子部13の第1ボルト用接続穴14と第1追加アース端子30におけるアース側端子部32の第1ボルト用接続穴33(図14参照)とを第1ボルトG1に同時に接続可能となるように連通させた状態で、アース側端子部32と連結する。
第1の連結部16は、図4に示されるように、当接片16aと、当接片16bとを有している。当接片16a、16bは、上記の方向Xに並ぶ方向に平行に並んで段差部13aから離れる方向に向けて突出している。
当接片16a、16bは、アース側端子部13の第1部分13bの下面よりも低い位置に配置されている(図5参照)。当接片16a、16bは、第1追加アース端子30におけるアース側端子部32の当接片34、35(図14参照)と係合することが可能である。
第1の圧着部17は、アース側端子部13の第1部分13bの下面から、下方へ突出する部分である。第1の圧着部17は、当接片16bの両側(2つの接続穴14、15が並ぶ方向Xに直交する方向の両側)に配置されている。第1の圧着部17は、後述する第1追加アース端子30におけるアース側端子部32を第1の連結部16の当接片16a、16bへ向けて押圧し、当該アース側端子部32の当接片34、35を当該第1の連結部16の当接片16a、16bへ圧着することが可能である。
さらに、アース側端子部13は、その第2部分13cにおいて、第2追加アース端子40と連結する第2の連結部18と、当該アース端子40を第2の連結部18に圧着させる第2の圧着部19とを有している。
第2の連結部18は、当該アース側端子部13の第2ボルト用接続穴15と第2追加アース端子40におけるアース側端子部42の第2ボルト用接続穴43(図15参照)とを第2ボルトG2に同時に接続可能となるように連通させた状態で、アース側端子部42と連結する。
第2の連結部18は、図4に示されるように、当接片18aと、当接片18bとを有している。当接片18a、18bは、上記の方向Xに並ぶ方向に平行に並んで段差部13aから離れる方向に向けて突出している。
また、当接片18a、18bは、アース側端子部13の第2部分13cの上面よりも高い位置に配置されている。当接片18a、18bは、第2追加アース端子40におけるアース側端子部42の当接片44、45(図6参照)と係合することが可能である。
第2の圧着部19は、アース側端子部13の第2部分13cの上面から、上方へ突出する部分である。第2の圧着部19は、当接片18bの両側(2つの接続穴14、15が並ぶ方向Xに直交する方向の両側)に配置されている。第2の圧着部19は、後述する第2追加アース端子40におけるアース側端子部42を第2の連結部18の当接片18a、18bへ向けて押圧し、当該アース側端子部42の当接片44、45を当該第2の連結部18の当接片18a、18bへ圧着することが可能である。
また、アース側端子部13の第2部分13cには、第2ボルト用接続穴15から離れた位置において、壁面に形成された穴に嵌合してアース端子2のボルトG1、G2回りの回転を規制するための回り止め用の舌片20が形成されている。
(第1追加アース端子30の構成)
第1追加アース端子30は、図14に示されるように、電線側端子部31と、アース側端子部32とを備えている。第1追加アース端子30は、導電性材料によって製造される。
電線側端子部31は、第1追加アース電線E1の端末に装着される。電線側端子部31は、導体バレル31aと、インシュレーションバレル31bとを有している。導体バレル31aは、両端が開いた帯状の部分からなり、第1追加アース電線E1の端末の導体が露出している部分を抱き込んで固定することが可能である。インシュレーションバレル31bは、導体バレル31aと並んで配置され、両端が開いた帯状の部分からなり、第1追加アース電線E1の端末の導体が露出していない絶縁皮膜で覆われた部分を抱き込んで固定することが可能である。
アース側端子部32は、平板形状を呈しており、第1ボルトG1が螺合される車両の壁面に形成されたボルト穴を覆うことが可能な大きさを有している。アース側端子部32には、第1ボルトG1に接続可能な接続部分である第1ボルト用接続穴33が形成されている。
また、アース側端子部32は、上記のアース端子2における第1の連結部16の当接片16a、16bにそれぞれ係合する当接片34、35を有している。当接片43、35は、第1ボルト用接続穴33の両側に配置されている。当接片34、35は、上記のアース端子2における第1の連結部16の当接片16a、16bが向く方向と反対の方向に突出している。また、当接片34、35は、アース側端子部32の上面32aよりも高い位置に配置されている。当接片44、45は、前述のアース端子2におけるアース側端子部13の当接片16a、16bの上面に当接しながら係合することが可能である。
さらに、アース側端子部32の上面32aには、圧着部36が当該上面32aから上方へ突設されている。圧着部36は、当接片34の両側に配置されている。圧着部36は、アース端子2におけるアース側端子部13を当接片34、35へ向けて押圧し、当該アース側端子部13の当接片16a、16bを当接片34、35へ圧着することが可能である。
(第2追加アース端子40の構成)
第2追加アース端子40は、図15に示されるように、電線側端子部41と、アース側端子部42とを備えている。第2追加アース端子40は、導電性材料によって製造される。
電線側端子部41は、第2追加アース電線E2の端末に装着される。電線側端子部41は、導体バレル41aと、インシュレーションバレル41bとを有している。導体バレル41aは、両端が開いた帯状の部分からなり、第2追加アース電線E2の端末の導体が露出している部分を抱き込んで固定することが可能である。インシュレーションバレル41bは、導体バレル41aと並んで配置され、両端が開いた帯状の部分からなり、第2追加アース電線E2の端末の導体が露出していない絶縁皮膜で覆われた部分を抱き込んで固定することが可能である。
アース側端子部42は、平板形状を呈しており、第2ボルトG2が螺合される車両の壁面に形成されたボルト穴を覆うことが可能な大きさを有している。アース側端子部42には、第2ボルトG2に接続可能な接続部分である第2ボルト用接続穴43が形成されている。
また、アース側端子部42は、上記のアース端子2における第2の連結部18の当接片18a、18bにそれぞれ係合する当接片44、45を有している。当接片44、45は、第2ボルト用接続穴43の両側に配置されている。当接片44、45は、上記のアース端子2における第2の連結部18の当接片18a、18bが向く方向と反対の方向に突出している。また、当接片44、45は、アース側端子部42の下面42aよりも低い位置に配置されている。当接片44、45は、前述のアース端子2におけるアース側端子部13の当接片18a、18bの下面に当接しながら係合することが可能である。
さらに、アース側端子部42の下面42aには、圧着部46が当該下面42aから下方へ突設されている。圧着部46は、当接片44の両側に配置されている。圧着部46は、アース端子2におけるアース側端子部13を当接片44、45へ向けて押圧し、当該アース側端子部13の当接片18a、18bを当接片44、45へ圧着することが可能である。
上記のように構成されたアース接続装置100では、アース端子2のアース側端子部13の第1部分13bの下側に第1追加アース端子30が重ね合わされ、それぞれの第1ボルト用接続穴14、33を連通するように、第1の連結部16の当接片16a、16bと当接片34、35とが係合している。そして、アース端子2のアース側端子部13の第2部分13cの上側に第2追加アース端子40が重ね合わされ、それぞれの第2ボルト用接続穴15、43を連通するように、第2の連結部18の当接片18a、18bと当接片44、45とが係合している。これにより、第1追加アース端子30の電線側端子部31および第2追加アース端子40の電線側端子部41は、アース端子2の2つの電線側端子部11、12と平行に並ぶように配置される。その結果、これらの電線側端子部11、12、31、41に接続された4本のアース用電線(すなわち、アルミニウム電線3、4、第1追加アース電線E1および第2追加アース電線E2)を平行に並んだ状態で、アース接続装置100を介して、2つのアース部位である第1ボルトG1および第2ボルトG2に接続することが可能である。
(特徴)
(1)
本実施形態のワイヤハーネス1は、複数のアルミニウム電線3,4を備え、これらの電線3、4のアルミニウム製導体7を共通のアース端子2が有する複数の導体バレル22にそれぞれ圧着するようにしている。これにより、各電線3、4における導体7の本数を減らしながら全ての電線3、4を単一のアース端子2を介して一括してアース部位である第1ボルトG1および第2ボルトG2に接続でき、それとともに導体7と導体バレル22との接続部分の防食処理を容易にしている。
すなわち、アース端子2は複数の電線側端子部11、12およびそれらと結合するアース側端子部13を備えているので、複数のアルミニウム電線3、4の端末部分9は複数の電線側端子部11、12に個別に接続され、アース側端子部13を介してアース部位である第1ボルトG1および第2ボルトG2に一括して接続することが可能である。しかも、複数のアルミニウム電線3、4の端末部分9で露出する導体7は、それぞれ各電線側端子部11、12の導体バレル22に個別に圧着される。具体的には、図9〜10に示されるように、これらの導体バレル22は、アルミニウム電線3、4の導体7の表面を覆う酸化皮膜10を貫通して当該導体7に接触可能な圧着高さになるように、当該アルミニウム電線3、4の導体7に圧着されている。そして、導体7と導体バレル22との接触部分は複数のシール部5、6によって個別にシールされる。具体的には、これらのシール部5、6は、図10に示されるように、熱収縮チューブ24と、当該熱収縮チューブ24内部に塗布された接着剤25とを有している。シール部5、6は、接着剤25によって導体バレル22が酸化被膜10を貫通する部分を封止するように、複数の導体7と導体バレル22との接触部分を個別にシールする。
したがって、従来では複数のアルミニウム電線の導体を一括して圧着する場合において電線被覆間(すなわち、各アルミニウム電線3、4のアルミニウム製導体7を覆う絶縁皮膜8同士の間)に隙間が生じるおそれがあり、シールの管理が困難であったが、本実施形態のワイヤハーネス1では、アルミニウム電線3、4の各導体7が、図9〜10に示されるように導体バレル22がアルミニウム電線3、4の導体7の表面を覆う酸化皮膜10を貫通した状態で、その本数を減らした状態で各導体バレル22に個別に圧着される。そして、各導体7は、上記の電線被覆(絶縁皮膜8)同士の間に隙間が生じるおそれがなくなった状態で各シール部5、6によって個別にシールされる、具体的には、各シール部5、6は、各シール部5、6の接着剤25によって導体バレル22が酸化被膜10(図10参照)を貫通する部分を封止するように、複数の導体7と導体バレル22との接触部分を個別にシールする。そのため、シールの管理が容易になる。その結果、アルミニウム電線3、4の導体7と導体バレル22との接続部分の防食処理を容易かつ確実に行うことが可能である。また、単一のアース端子2によって、複数のアルミニウム電線3、4のアース接続が可能であるので、アース端子の数の増加を抑制することが可能になり、限られたスペース複数のアルミニウム電線3、4のアース接続が可能になる。
(2)
本実施形態のワイヤハーネス1では、アース側端子部13は、複数のアース部位である第1ボルトG1および第2ボルトG2に接続できるように、第1ボルト用接続穴14および第2ボルト用接続穴15を有しているので、第1ボルトG1および第2ボルトG2の少なくとも一方との接続が十分であれば、2つの電線側端子部11、12に接続されたアルミニウム電線3、4をアース部位に接続することが可能であり、アース部位への接続信頼性を向上することが可能である。
(3)
本実施形態のワイヤハーネス1では、アース側端子部13は、第1ボルト用接続穴14および第2ボルト用接続穴15の並ぶ方向Xについて、当該方向Xと直交する方向と比較してある程度の幅を必要とするが、これら接続穴14、15の並び方向に対して平行に2つの電線側端子部11、12を並んで配置しているので、ワイヤハーネス1およびそれを含むワイヤハーネス1の占有するスペースの増大を抑制することが可能である。
(変形例)
(A)
上記実施形態では、本発明の端子付き電線の一例としてアース接続用のワイヤハーネスを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定するものではなく、複数の電線が圧着端子に圧着されて所定の相手側部位に一括して接続可能なものであれば、本発明を適用することが可能である。
(B)
上記実施形態のワイヤハーネス1では、2本のアルミニウム電線を備えた構成が示されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、3本以上の複数のアルミニウム電線を備えた構成であってもよい。その場合、各アルミニウム電線に対応するように、電線側端子部およびシール部を増設すればよい。
1 ワイヤハーネス(端子付き電線)
2 アース端子(圧着端子)
3、4 アルミニウム電線
11、12 電線側端子部
13 アース側端子部(電気接続部)
14 第1ボルト用接続穴(第1アース部位用接続部分)
15 第2ボルト用接続穴(第2アース部位用接続部分)
22 導体バレル(圧着部)
30 第1追加アース端子
40 第2追加アース端子
100 アース接続装置

Claims (3)

  1. アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる導体を有する複数のアルミニウム電線と、
    前記複数のアルミニウム電線のそれぞれの端末に接続可能な圧着端子と
    前記各アルミニウム電線の導体と前記圧着端子との接続部分をシールする複数のシール部と、
    を備え、
    前記圧着端子は、
    前記複数のアルミニウム電線の端末のそれぞれに個別に接続可能な形状を有する複数の電線側端子部と、
    前記複数の電線側端子部に結合され、少なくとも1つの相手側部位に電気的に接続可能な形状を有する電気接続部と、
    を備えており、
    前記電線側端子部は、前記アルミニウム電線の端末において露出する導体に個別に圧着可能な形状を有する圧着部を有しており、
    前記圧着部は、前記アルミニウム電線の導体の表面を覆う酸化皮膜を貫通して当該導体に接触可能な圧着高さになるように、当該アルミニウム電線の導体に圧着され、
    前記シール部は、チューブと、当該チューブ内部に塗布された接着剤とを有しており、
    前記シール部は、前記接着剤によって前記圧着部が前記酸化被膜を貫通する部分を封止するように、複数の前記導体と前記圧着部との接触部分を個別にシールする、
    ことを特徴とする端子付き電線。
  2. 前記相手側部位は、第1のアース部位および第2のアース部位からなり、
    前記電気接続部は、前記第1のアース部位に接続可能な第1アース部位用接続部分および前記第2のアース部位に接続可能な第2アース部位用接続部分を有する、
    請求項1に記載の端子付き電線。
  3. 前記複数の電線側端子部は、前記第1アース部位用接続部分および前記第2アース部位用接続部分の並ぶ方向に対して平行な方向に並んで配置されている、
    請求項2に記載の端子付き電線。
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