JP5732498B2 - 鉄道用通信システム、車上装置、地上装置及び通信制御方法 - Google Patents
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Description
自律的な時刻補正機能により計時時刻が随時補正される車上側時計部を備えた車上装置(例えば、図1の車上装置20)と、自律的な時刻補正機能により計時時刻が随時補正される地上側時計部を備えた地上装置(例えば、図1の地上装置30)とが公衆無線通信サービスを利用して通信接続され、互いの通信時に自機の時計部の計時時刻を送信時刻として付加して電文を送信する鉄道用通信システム(例えば、図1の通信システム1)であって、
前記車上装置は、
前記地上装置から電文を受信した場合に、前記車上側時計部で計時された受信時刻が当該電文に含まれる送信時刻より後であり、且つ、その時刻差が所定の車上側許容遅延時間内であるか否かを判定する車上側受信時検定手段(例えば、図8の受信時時刻検定部242、通信遅延判定部244)と、
前記地上装置から電文を受信し、且つ、前記車上側受信時検定手段により否定判定された場合に、当該電文を無効とみなして破棄する車上側電文破棄手段(例えば、図8の電文受信制御部240)と、
前記地上装置から電文を受信し、且つ、前記車上側受信時検定手段により肯定判定された場合に、当該電文に応答する電文(以下「応答電文」という)を前記地上装置に送信する車上側応答手段(例えば、図8の応答電文生成部246)と、
を備え、
前記地上装置は、
前記車上装置から電文を受信した場合に、前記地上側時計部で計時された受信時刻が当該電文に含まれる送信時刻より後であり、且つ、その時刻差が所定の地上側許容遅延時間内であるか否かを判定する地上側受信時検定手段(例えば、図11の受信時時刻検定部642、通信遅延判定部644)と、
前記車上装置から電文を受信し、且つ、前記地上側受信時検定手段により否定判定された場合に、当該電文を無効とみなして破棄する地上側電文破棄手段(例えば、図11の電文受信制御部640)と、
前記車上装置から電文を受信し、且つ、前記地上側受信時検定手段により肯定判定された場合に、応答電文を前記車上装置に送信する地上側応答手段(例えば、図11の応答電文生成部646)と、
を備え、
更に、
前記車上装置および前記地上装置は、それぞれ、電文を送信後、当該電文に対する応答電文の受信有無に基づいて、当該電文の再送信の要否を判定する手段を備えた、
鉄道用通信システムである。
自律的な時刻補正機能により計時時刻が随時補正される車上側時計部を備えた車上装置と、自律的な時刻補正機能により計時時刻が随時補正される地上側時計部を備えた地上装置とが公衆無線通信サービスを利用して通信接続され、互いの通信時に自機の時計部の計時時刻を送信時刻として付加して電文を送信する鉄道用通信システムの前記車上装置であって、
前記地上装置が、前記車上装置から電文を受信した場合に、前記地上側時計部で計時された受信時刻が当該電文に含まれる送信時刻より後であり、且つ、その時刻差が所定の地上側許容遅延時間内であるか否かを判定する地上側受信時検定手段と、前記車上装置から電文を受信し、且つ、前記地上側受信時検定手段により否定判定された場合に、当該電文を無効とみなして破棄する地上側電文破棄手段と、前記車上装置から電文を受信し、且つ、前記地上側受信時検定手段により肯定判定された場合に、当該電文に応答する応答電文を前記車上装置に送信する地上側応答手段とを備えており、
前記地上装置から電文を受信した場合に、前記車上側時計部で計時された受信時刻が当該電文に含まれる送信時刻より後であり、且つ、その時刻差が所定の車上側許容遅延時間内であるか否かを判定する車上側受信時検定手段と、
前記地上装置から電文を受信し、且つ、前記車上側受信時検定手段により否定判定された場合に、当該電文を無効とみなして破棄する車上側電文破棄手段と、
前記地上装置から電文を受信し、且つ、前記車上側受信時検定手段により肯定判定された場合に、応答電文を前記地上装置に送信する車上側応答手段と、
電文を送信後、当該電文に対する応答電文の受信有無に基づいて、当該電文の再送信の要否を判定する手段と、
を備えた車上装置を構成しても良い。
自律的な時刻補正機能により計時時刻が随時補正される車上側時計部を備えた車上装置と、自律的な時刻補正機能により計時時刻が随時補正される地上側時計部を備えた地上装置とが公衆無線通信サービスを利用して通信接続され、互いの通信時に自機の時計部の計時時刻を送信時刻として付加して電文を送信する鉄道用通信システムの前記地上装置であって、
前記車上装置が、前記地上装置から電文を受信した場合に、前記車上側時計部で計時された受信時刻が当該電文に含まれる送信時刻より後であり、且つ、その時刻差が所定の車上側許容遅延時間内であるか否かを判定する車上側受信時検定手段と、前記地上装置から電文を受信し、且つ、前記車上側受信時検定手段により否定判定された場合に、当該電文を無効とみなして破棄する車上側電文破棄手段と、前記地上装置から電文を受信し、且つ、前記車上側受信時検定手段により肯定判定された場合に、当該電文に応答する応答電文を前記地上装置に送信する車上側応答手段とを備えており、
前記車上装置から電文を受信した場合に、前記地上側時計部で計時された受信時刻が当該電文に含まれる送信時刻より後であり、且つ、その時刻差が所定の地上側許容遅延時間内であるか否かを判定する地上側受信時検定手段と、
前記車上装置から電文を受信し、且つ、前記地上側受信時検定手段により否定判定された場合に、当該電文を無効とみなして破棄する地上側電文破棄手段と、
前記車上装置から電文を受信し、且つ、前記地上側受信時検定手段により肯定判定された場合に、応答電文を前記車上装置に送信する地上側応答手段と、
電文を送信後、当該電文に対する応答電文の受信有無に基づいて、当該電文の再送信の要否を判定する手段と、
を備えた地上装置を構成しても良い。
自律的な時刻補正機能により計時時刻が随時補正される時計部を備えた車上装置と、自律的な時刻補正機能により計時時刻が随時補正される時計部を備えた地上装置とが公衆無線通信サービスを利用して通信接続され、互いの通信時に自機の時計部の計時時刻を送信時刻として付加して電文を送信する鉄道用通信システムの通信制御方法であって、
前記車上装置および前記地上装置は、電文を受信した際に、自機の時計部で計時された受信時刻が当該電文に含まれる送信時刻より後であり、且つ、その時刻差が所定の許容遅延時間内であるか否かを判定する受信時検定ステップと、前記受信時検定ステップで否定判定された場合に、当該電文を無効とみなして破棄する電文破棄ステップと、前記受信時検定ステップで肯定判定された場合に、当該電文に応答する応答電文を当該電文の送信元に送信する応答ステップとを実行し、
前記車上装置および前記地上装置は、電文を送信した後に、当該電文に対する応答電文の受信有無に基づいて、当該電文の再送信の要否を判定するステップを実行する、
通信制御方法を構成しても良い。
前記車上装置は、
送信した電文に対する応答電文を前記地上装置から受信した場合に、当該応答電文に含まれる送信時刻が、送信した電文に含めた送信時刻と前記車上側時計部で計時された当該応答電文の受信時の受信時刻との間であり、且つ、当該送信時刻と当該受信時刻との時刻差が所定の車上側許容時間間隔内であるか否かを判定する車上側送受信検定手段(例えば、図8の送信時時刻検定部234、通信不良判定部236)と、
前記車上側送受信検定手段により否定判定された場合に、前記地上装置に通信不良を通知する車上側通知手段(例えば、図8の電文送信制御部230)と、
を更に備え、
前記地上装置は、
送信した電文に対する応答電文を前記車上装置から受信した場合に、当該応答電文に含まれる送信時刻が、送信した電文に含めた送信時刻と前記地上側時計部で計時された当該応答電文の受信時の受信時刻との間であり、且つ、当該送信時刻と当該受信時刻との時刻差が所定の地上側許容時間間隔内であるか否かを判定する地上側送受信検定手段(例えば、図11の送信時時刻検定部634、通信不良判定部636)と、
前記地上側送受信検定手段により否定判定された場合に、前記車上装置に通信不良を通知する地上側通知手段(例えば、図11の電文送信制御部630)と、
を更に備えた鉄道用通信システムを構成しても良い。
図1は、本実施形態における鉄道用の通信システム1の概略構成図である。図1に示すように、通信システム1は、列車10に搭載される車上装置20と、地上に設置される地上装置30とが、通信回線Nを介して通信接続されて構成される。通信回線Nは、公衆無線通信サービスを利用した無線通信回線であり、例えば、携帯電話網や無線LAN等である。
(A)通信手順
車上装置20と地上装置30の間の通信手順について説明する。本実施形態の通信システム1では、車上装置20と地上装置30との間の通信として公衆無線通信を用いているが、公衆無線通信は、鉄道専用に敷設された有線通信と比較して、通信遅延や通信途絶といった通信不良が発生しやすいという短所がある。
図2は、正常時の通信手順を示す図である。図2では、車上装置20及び地上装置30の一方が電文を送信する送信側であり、他方がこの電文を受信する受信側としている。また、横軸を、送信側及び受信側それぞれの内部時計による計時時刻ts,trとしている。以降の図4〜図7においても同様である。なお正常時とは、通信不良(通信遅延、及び、通信途絶)が発生しておらず、且つ、内部時計が同期している状態である。
図4は、通信遅延が生じている場合の通信手順を示す図である。但し、送信側と受信側との内部時計は同期している。先ず、送信側が、送信時刻ts1を付加した通信電文を送信する。すると、受信側は、受信時刻tr2において、この通信電文を受信する。
図5は、通信途絶が発生した場合の通信手順を示す図である。但し、内部時計は同期している。先ず、送信側が、送信時刻ts1を付加した通信電文を送信する。すると、受信側は、受信時刻tr2においてこの通信電文を受信し、続いて、送信時刻(応答時刻)tr3を付加した応答電文を送信するが、このとき、受信側と送信側との間に発生した通信途絶によって、送信側において応答電文が受信されない。
図6は、内部時計が同期していない(非同期の)場合の通信手順を示す図である。図6では、非同期となっているため、送信側および受信側それぞれの内部時計の時間軸を、絶対時刻に合わせてずらして示している。詳細には、送信側の内部時計に対して、受信側の内部時計が遅れている場合の例であり、受信側の内部時計の時間軸が相対的に左側にずれている。但し、通信遅延は発生していないとする。
図7は、内部時計が同期していない(非同期の)場合の通信手順を示す図である。非同期となっているため、送信側および受信側それぞれの内部時計の時間軸を、絶対時刻に合わせてずらして示している。詳細には、送信側の内部時計に対して、受信側の内部時計が進んでいる場合の例であり、受信側の内部時計の時間軸が相対的に右側にずれている。但し、通信遅延は発生していない。
(A)車上装置
図8は、車上装置20の本実施形態に係る構成図である。図8に示すように、車上装置20は、車上操作部110と、表示部120と、時計部130と、GPS受信部140と、無線通信部150と、処理部200と、記憶部300とを備えて、1枚又は複数の制御基板などによって一種のコンピュータとして構成される。
図11は、地上装置30の構成図である。図11に示すように、地上装置30は、操作部510と、表示部520と、時計部530と、GPS受信部540と、無線通信部550と、処理部600と、記憶部700とを備えて構成される。
(A)送信
図12は、通信電文の送信の際の処理を説明するフローチャートである。この処理は、車上装置20、及び、地上装置30それぞれの電文送信制御部230,630が、電文送信制御プログラム310,710に従って実行する処理であり、他装置(相手装置)への通信データの送信が要求された際に実行される。
図13は、通信電文を受信した際の処理を説明するフローチャートである。この処理は、車上装置20、及び、地上装置30それぞれの電文受信制御部240,640が電文受信制御プログラム320,720に従って実行する処理であり、他装置からの通信電文が受信された際に実行される。
続いて、鉄道用の通信システム1の具体的な適用例を説明する。
図14は、通信システム1を連動制御システムに適用した場合の構成例である。この場合、地上装置30は集中連動装置であり、転てつ機42や信号機44といった現場機器を制御する駅装置40と通信回線Nを介して通信接続される。そして、地上装置30は、車上装置20と無線通信を行うことで、各列車の在線位置(在線情報)を把握するとともに、駅装置40と無線通信を行って転てつ機42や信号機44を制御することで、要求された進路の設定を行う。地上装置30と車上装置20との間の無線通信や、地上装置30と駅装置40との間の無線通信に、上述した通信システム1の原理を適用することができる。
このように、本実施形態の鉄道用の通信システム1では、車上装置20と地上装置30との通信手段として公衆無線通信サービスを利用することで、専用の有線通信網を構築する場合に比較して大幅なコスト削減を図ることができる。
なお、本発明の適用可能な実施形態は上述の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能なのは勿論である。
上述の実施形態では、GPS衛星信号を受信することで絶対時刻を取得し、車上装置20と地上装置30との内部時計の同期を取るようにしたが、例えば、時刻データであるタイムコードを含む標準電波を受信することで、絶対時刻を取得するようにしても良い。
20 車上装置
110 操作部、120 表示部、130 時計部
140 GSP受信部、150 無線通信部
200 処理部
210 時刻算出部、220 位置速度算出部
230 電文送信制御部
232 通信電文生成部、234 送信時時刻検定部、236 通信不良判定部
240 電文受信制御部
242 受信時時刻検定部、244 通信遅延判定部、246 応答電文生成部
250 走行制御部
300 記憶部
310 電文送信制御プログラム、320 電文受信制御プログラム
330 送信制御用データ、340 受信制御用データ、350 走行制御データ
30 地上装置
510 操作部、520 表示部、530 時計部
540 GSP受信部、550 無線通信部
600 処理部
610 時刻算出部
630 電文送信制御部
632 通信電文生成部、634 送信時時刻検定部、636 通信不良判定部
640 電文受信制御部
642 受信時時刻検定部、644 通信遅延判定部、646 応答電文生成部
700 記憶部
710 電文送信制御プログラム、720 電文受信制御プログラム
730 送信制御用データ、740 受信制御用データ
N 通信回線
3 GSP衛星
10 列車
12 速度発電機、14 ブレーキ機構、16 車内信号機
Claims (4)
- 測位衛星から発信されている衛星信号又は標準電波(以下包括して「外部信号」という)を受信することで精確な時刻情報を取得し、当該時刻情報を取得できた場合に自律的な時刻補正を行う時刻補正機能により計時時刻を補正する車上側時計部を備えた車上装置と、前記時刻補正機能により計時時刻を補正する地上側時計部を備えた地上装置とが公衆無線通信サービスを利用して通信接続され、互いの通信時に自機の時計部の計時時刻を送信時刻として付加して電文を送信する鉄道用通信システムであって、
前記車上装置が搭載された列車の走行位置には、前記外部信号の受信ができずに前記時刻補正機能が働かない場所が含まれ、
前記車上装置は、
前記地上装置から電文を受信した場合に、前記車上側時計部で計時された受信時刻が当該電文に含まれる送信時刻より後であれば、互いの時計部が同期していると判定し、前であれば非同期であると判定する車上側受信時時刻検定手段と、
前記地上装置から電文を受信した場合に、前記車上側時計部で計時された受信時刻が当該電文に含まれる送信時刻より後であり、且つ、その時刻差が所定の車上側許容遅延時間内であるか否かを判定する車上側通信遅延判定手段と、
前記地上装置から電文を受信し、且つ、前記車上側通信遅延判定手段により否定判定された場合に、当該電文を無効とみなして破棄する車上側電文破棄手段と、
前記地上装置から電文を受信し、且つ、前記車上側通信遅延判定手段により肯定判定された場合に、当該電文に応答する電文(以下、「応答電文」という)を前記地上装置に送信する車上側応答手段と、
送信した電文に対する応答電文を前記地上装置から受信した場合に、当該応答電文に含まれる送信時刻が、送信した電文に含めた送信時刻と前記車上側時計部で計時された当該応答電文の受信時の受信時刻との間であるか否かを判定し、肯定判定であれば互いの時計部が同期していると判定し、否定判定であれば非同期であると判定する車上側送信時時刻検定手段と、
前記車上側受信時時刻検定手段により非同期と判定された場合、または、前記車上側送信時時刻検定手段により非同期と判定された場合には、前記地上装置に非同期である旨を通知する車上側非同期通知手段と、
を備え、
前記地上装置は、
前記車上装置から電文を受信した場合に、前記地上側時計部で計時された受信時刻が当該電文に含まれる送信時刻より後であれば、互いの時計部が同期していると判定し、前であれば非同期であると判定する地上側受信時時刻検定手段と、
前記車上装置から電文を受信した場合に、前記地上側時計部で計時された受信時刻が当該電文に含まれる送信時刻より後であり、且つ、その時刻差が所定の地上側許容遅延時間内であるか否かを判定する地上側通信遅延判定手段と、
前記車上装置から電文を受信し、且つ、前記地上側通信遅延判定手段により否定判定された場合に、当該電文を無効とみなして破棄する地上側電文破棄手段と、
前記車上装置から電文を受信し、且つ、前記地上側通信遅延判定手段により肯定判定された場合に、応答電文を前記車上装置に送信する地上側応答手段と、
送信した電文に対する応答電文を前記車上装置から受信した場合に、当該応答電文に含まれる送信時刻が、送信した電文に含めた送信時刻と前記地上側時計部で計時された当該応答電文の受信時の受信時刻との間であるか否かを判定し、肯定判定であれば互いの時計部が同期していると判定し、否定判定であれば非同期であると判定する地上側送信時時刻検定手段と、
前記地上側受信時時刻検定手段により非同期と判定された場合、または、前記地上側送信時時刻検定手段により非同期と判定された場合には、前記車上装置に非同期である旨を通知する車上側非同期通知手段と、
を備え、
更に、
前記車上装置および前記地上装置は、それぞれ、電文を送信後、当該電文に対する応答電文の受信有無に基づいて、当該電文の再送信の要否を判定する手段を備えた、
鉄道用通信システム。 - 測位衛星から発信されている衛星信号又は標準電波(以下包括して「外部信号」という)を受信することで精確な時刻情報を取得し、当該時刻情報を取得できた場合に自律的な時刻補正を行う時刻補正機能により計時時刻を補正する車上側時計部を備えた車上装置と、前記時刻補正機能により計時時刻を補正する地上側時計部を備えた地上装置とが公衆無線通信サービスを利用して通信接続され、互いの通信時に自機の時計部の計時時刻を送信時刻として付加して電文を送信する鉄道用通信システムの前記車上装置であって、
前記車上装置が搭載された列車の走行位置には、前記外部信号の受信ができずに前記時刻補正機能が働かない場所が含まれ、
前記地上装置が、前記車上装置から電文を受信した場合に、前記地上側時計部で計時された受信時刻が当該電文に含まれる送信時刻より後であれば、互いの時計部が同期していると判定し、前であれば非同期であると判定する地上側受信時時刻検定手段と、前記車上装置から電文を受信した場合に、前記地上側時計部で計時された受信時刻が当該電文に含まれる送信時刻より後であり、且つ、その時刻差が所定の地上側許容遅延時間内であるか否かを判定する地上側通信遅延判定手段と、前記車上装置から電文を受信し、且つ、前記地上側通信遅延判定手段により否定判定された場合に、当該電文を無効とみなして破棄する地上側電文破棄手段と、前記車上装置から電文を受信し、且つ、前記地上側通信遅延判定手段により肯定判定された場合に、当該電文に応答する電文(以下、「応答電文」という)を前記車上装置に送信する地上側応答手段と、送信した電文に対する応答電文を前記車上装置から受信した場合に、当該応答電文に含まれる送信時刻が、送信した電文に含めた送信時刻と前記地上側時計部で計時された当該応答電文の受信時の受信時刻との間であるか否かを判定し、肯定判定であれば互いの時計部が同期していると判定し、否定判定であれば非同期であると判定する地上側送信時時刻検定手段と、前記地上側受信時時刻検定手段により非同期と判定された場合、または、前記地上側送信時時刻検定手段により非同期と判定された場合には、前記車上装置に非同期である旨を通知する車上側非同期通知手段と、を備えており、
前記地上装置から電文を受信した場合に、前記車上側時計部で計時された受信時刻が当該電文に含まれる送信時刻より後であれば、互いの時計部が同期していると判定し、前であれば非同期であると判定する車上側受信時時刻検定手段と、
前記地上装置から電文を受信した場合に、前記車上側時計部で計時された受信時刻が当該電文に含まれる送信時刻より後であり、且つ、その時刻差が所定の車上側許容遅延時間内であるか否かを判定する車上側通信遅延判定手段と、
前記地上装置から電文を受信し、且つ、前記車上側通信遅延判定手段により否定判定された場合に、当該電文を無効とみなして破棄する車上側電文破棄手段と、
前記地上装置から電文を受信し、且つ、前記車上側通信遅延判定手段により肯定判定された場合に、応答電文を前記地上装置に送信する車上側応答手段と、
送信した電文に対する応答電文を前記地上装置から受信した場合に、当該応答電文に含まれる送信時刻が、送信した電文に含めた送信時刻と前記車上側時計部で計時された当該応答電文の受信時の受信時刻との間であるか否かを判定し、肯定判定であれば互いの時計部が同期していると判定し、否定判定であれば非同期であると判定する車上側送信時時刻検定手段と、
前記車上側受信時時刻検定手段により非同期と判定された場合、または、前記車上側送信時時刻検定手段により非同期と判定された場合には、前記地上装置に非同期である旨を通知する車上側非同期通知手段と、
電文を送信後、当該電文に対する応答電文の受信有無に基づいて、当該電文の再送信の要否を判定する手段と、
を備えた車上装置。 - 測位衛星から発信されている衛星信号又は標準電波(以下包括して「外部信号」という)を受信することで精確な時刻情報を取得し、当該時刻情報を取得できた場合に自律的な時刻補正を行う時刻補正機能により計時時刻を補正する車上側時計部を備えた車上装置と、前記時刻補正機能により計時時刻を補正する地上側時計部を備えた地上装置とが公衆無線通信サービスを利用して通信接続され、互いの通信時に自機の時計部の計時時刻を送信時刻として付加して電文を送信する鉄道用通信システムの前記地上装置であって、
前記車上装置が搭載された列車の走行位置には、前記外部信号の受信ができずに前記時刻補正機能が働かない場所が含まれ、
前記車上装置が、前記地上装置から電文を受信した場合に、前記車上側時計部で計時された受信時刻が当該電文に含まれる送信時刻より後であれば、互いの時計部が同期していると判定し、前であれば非同期であると判定する車上側受信時時刻検定手段と、前記地上装置から電文を受信した場合に、前記車上側時計部で計時された受信時刻が当該電文に含まれる送信時刻より後であり、且つ、その時刻差が所定の車上側許容遅延時間内であるか否かを判定する車上側通信遅延判定手段と、前記地上装置から電文を受信し、且つ、前記車上側通信遅延判定手段により否定判定された場合に、当該電文を無効とみなして破棄する車上側電文破棄手段と、前記地上装置から電文を受信し、且つ、前記車上側通信遅延判定手段により肯定判定された場合に、当該電文に応答する電文(以下、「応答電文」という)を前記地上装置に送信する車上側応答手段と、送信した電文に対する応答電文を前記地上装置から受信した場合に、当該応答電文に含まれる送信時刻が、送信した電文に含めた送信時刻と前記車上側時計部で計時された当該応答電文の受信時の受信時刻との間であるか否かを判定し、肯定判定であれば互いの時計部が同期していると判定し、否定判定であれば非同期であると判定する車上側送信時時刻検定手段と、前記車上側受信時時刻検定手段により非同期と判定された場合、または、前記車上側送信時時刻検定手段により非同期と判定された場合には、前記地上装置に非同期である旨を通知する車上側非同期通知手段と、を備えており、
前記車上装置から電文を受信した場合に、前記地上側時計部で計時された受信時刻が当該電文に含まれる送信時刻より後であれば、互いの時計部が同期していると判定し、前であれば非同期であると判定する地上側受信時時刻検定手段と、
前記車上装置から電文を受信した場合に、前記地上側時計部で計時された受信時刻が当該電文に含まれる送信時刻より後であり、且つ、その時刻差が所定の地上側許容遅延時間内であるか否かを判定する地上側通信遅延判定手段と、
前記車上装置から電文を受信し、且つ、前記地上側通信遅延判定手段により否定判定された場合に、当該電文を無効とみなして破棄する地上側電文破棄手段と、
前記車上装置から電文を受信し、且つ、前記地上側通信遅延判定手段により肯定判定された場合に、応答電文を前記車上装置に送信する地上側応答手段と、
送信した電文に対する応答電文を前記車上装置から受信した場合に、当該応答電文に含まれる送信時刻が、送信した電文に含めた送信時刻と前記地上側時計部で計時された当該応答電文の受信時の受信時刻との間であるか否かを判定し、肯定判定であれば互いの時計部が同期していると判定し、否定判定であれば非同期であると判定する地上側送信時時刻検定手段と、
前記地上側受信時時刻検定手段により非同期と判定された場合、または、前記地上側送信時時刻検定手段により非同期と判定された場合には、前記車上装置に非同期である旨を通知する車上側非同期通知手段と、
電文を送信後、当該電文に対する応答電文の受信有無に基づいて、当該電文の再送信の要否を判定する手段と、
を備えた地上装置。 - 測位衛星から発信されている衛星信号又は標準電波(以下包括して「外部信号」という)を受信することで精確な時刻情報を取得し、当該時刻情報を取得できた場合に自律的な時刻補正を行う時刻補正機能により計時時刻を補正する時計部を備えた車上装置と、前記時刻補正機能により計時時刻を補正する時計部を備えた地上装置とが公衆無線通信サービスを利用して通信接続され、互いの通信時に自機の時計部の計時時刻を送信時刻として付加して電文を送信する鉄道用通信システムの通信制御方法であって、
前記車上装置が搭載された列車の走行位置には、前記外部信号の受信ができずに前記時刻補正機能が働かない場所が含まれており、
前記車上装置および前記地上装置は、電文を受信した際に、自機の時計部で計時された受信時刻が当該電文に含まれる送信時刻より後であれば、互いの時計部が同期していると判定し、前であれば非同期であると判定する受信時時刻検定ステップと、前記受信時時刻検定ステップで非同期と判定された場合に、相手機に非同期である旨を通知するステップと、自機の時計部で計時された受信時刻が当該電文に含まれる送信時刻より後であり、且つ、その時刻差が所定の許容遅延時間内であるか否かを判定する通信遅延判定ステップと、前記通信遅延判定ステップで否定判定された場合に、当該電文を無効とみなして破棄する電文破棄ステップと、前記通信遅延判定ステップで肯定判定された場合に、当該電文に応答する電文(以下、「応答電文」という)を当該電文の送信元に送信する応答ステップとを実行し、
前記車上装置および前記地上装置は、送信した電文に対する応答電文を受信した際に、当該応答電文に含まれる送信時刻が、送信した電文に含めた送信時刻と自機の時計部で計時された当該応答電文の受信時の受信時刻との間であるか否かを判定し、肯定判定であれば互いの時計部が同期していると判定し、否定判定であれば非同期であると判定する送信時時刻検定ステップと、前記送信時時刻検定ステップで非同期と判定された場合に、相手機に非同期である旨を通知するステップとを実行し、
前記車上装置および前記地上装置は、電文を送信した後に、当該電文に対する応答電文の受信有無に基づいて、当該電文の再送信の要否を判定するステップを実行する、
通信制御方法。
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