JP5732434B2 - 導電膜用粘着シート、積層体および該積層体を有するタッチパネル - Google Patents
導電膜用粘着シート、積層体および該積層体を有するタッチパネル Download PDFInfo
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Description
さらに本発明は、特定の防錆剤と架橋アクリル系粘着剤とを反応させて導電膜の経時的な電気抵抗変化を低減することを目的としている。
(メタ)アクリル系ポリマー(A1)と、
少なくとも二個の−NCO基を有するイソシアネート系化合物(B)と、
ベンゾトリアゾール系化合物(C)とを含む粘着剤層を有する導電膜用粘着シートであって、
前記(メタ)アクリル系ポリマー(A1)は、
(a-1)アルコキシアルキル(メタ)アクリレートおよび/またはアルコキシアルキレングリコール(メタ)アクリレートを50〜99.8重量部と、
(a-2)水酸基含有モノマーを0.1〜5重量部と、
(a-3)窒素含有モノマーを0.1〜5重量部と、
(a-4)アルキル(メタ)アクリレートを0〜49.8重量部とを共重合した酸性基以外の官能基を有する重量平均分子量が40万未満である(メタ)アクリル系ポリマー(ただし、(a-1)成分、(a-2)成分、 (a-3)成分および(a-4)成分の合計は100重量部である)であり、
前記(メタ)アクリル系ポリマー(A1)の官能基は、前記少なくとも二個の−NCO基を有するイソシアネート系化合物(B)と結合し、さらに前記イソシアネート系化合物(B)の-NCO基の少なくとも一部に前記ベンゾトリアゾール系化合物が結合している架橋アクリル系ポリマーを形成することを特徴としている。
また、本発明の導電膜要粘着シートは、(メタ)アクリル系ポリマー(A2)と、
(メタ)アクリル系低分子量体(A’)と、
少なくとも二個の−NCO基を有するイソシアネート系化合物(B)と、
ベンゾトリアゾール系化合物(C)とを含む粘着剤層を有する導電膜用粘着シートであって、
前記(メタ)アクリル系ポリマー(A2)は、
(a-1)アルコキシアルキル(メタ)アクリレートおよび/またはアルコキシアルキレングリコール(メタ)アクリレートを50〜99.9重量部と、
(a-2)水酸基を有するモノマーを0.1〜10重量部と、
(a-4)アルキル(メタ)アクリレートを0〜49.8重量部とを共重合した酸性基以外の官能基を有する重量平均分子量が40万未満である(メタ)アクリル系ポリマーであり(ただし、(a-1)成分、(a-2)成分および(a-4)成分の合計は100重量部である)、かつ、共重合成分として窒素含有モノマーを含まず、
前記(メタ)アクリル系低分子量体(A’)が、窒素含有(メタ)アクリル系モノマーを含むモノマーを重合してなる、酸性基を実質的に有しない、重量平均分子量5,000以上5万未満の(メタ)アクリル系低分子量体であり、
前記(メタ)アクリル系ポリマー(A2)の官能基は、前記少なくとも二個の−NCO基を有するイソシアネート系化合物(B)の−NCO基の少なくとも一部に前記ベンゾトリアゾール系化合物(C)が結合している架橋アクリル系ポリマーを形成することを特徴としている。
前記粘着剤層は、
(メタ)アクリル系ポリマー(A1)と、
少なくとも二個の−NCO機を有するイソシアネート系化合物(B)と、
ベンゾトリアゾール系化合物(C)とを含んでなり、
前記アクリル系ポリマー(A1) は、
(a-1)アルコキシアルキル(メタ)アクリレートおよび/またはアルコキシアルキレングリコール(メタ)アクリレートを50〜99.8重量部と、
(a-2)水酸基を有するモノマーを0.1〜10重量部と、
(a-3)窒素含有モノマーを0.1〜5重量部と、
(a-4)アルキル(メタ)アクリレートを0〜49.8重量部とを共重合した酸性基以外の官能基を有する重量平均分子量が40万未満である(メタ)アクリル系ポリマー(A)(ただし(a-1)成分、(a-2)成分、(a-3)成分および(a-4)成分の合計は100重量部である)であり、
前記(メタ)アクリル系ポリマー(A1)の官能基は、少なくとも二個の-NCO基を有するイソシアネート系化合物(B)が結合し、さらに、イソシアネート系化合物(B)の-NCO基の少なくとも一部にベンゾトリアゾール系化合物(C)が結合している架橋アクリル系ポリマーより得られる粘着剤層であることを特徴としている。
本発明の積層体は、基材と、粘着剤層と、導電層とがこの順序で積層された積層体であって、
前記粘着剤層は、
(メタ)アクリル系ポリマー(A2)と、
(メタ)アクリル系低分子量体(A')と、
少なくとも二個の−NCO基を有するイソシアネート系化合物(B)と、
ベンゾトリアゾール系化合物(C)とを含有してなり、
前記(メタ)アクリル系ポリマー(A2)は、
(a-1)アルコキシアルキル(メタ)アクリレートおよび/またはアルコキシアルキレングリコール(メタ)アクリレートを50〜99.9重量部と、
(a-2)水酸基を有するモノマーを0.1〜10重量部と、
(a-4)アルキル(メタ)アクリレートを0〜49.8重量部とを共重合した酸性基以外の官能基を有する重量平均分子量が40万未満である(メタ)アクリル系ポリマーであり(ただし、(a-1)成分、(a-2)成分および(a-4)成分の合計は100重量部である)、かつ、共重合成分として窒素含有モノマーを含まず、
前記(メタ)アクリル系低分子量体(A’)が、窒素含有(メタ)アクリル系モノマーを含むモノマーを重合してなる、酸性基を実質的に有しない、重量平均分子量5,000以上5万未満の(メタ)アクリル系低分子量体であり、
前記(メタ)アクリル系ポリマー(A2)の官能基は、前記少なくとも二個の−NCO基を有するイソシアネート系化合物(B)の−NCO基の少なくとも一部に前記ベンゾトリアゾール系化合物(C)が結合している架橋アクリル系ポリマーを形成することを特徴としている。
前記積層体が、
基材と、粘着剤層と、導電層とがこの順に積層された積層体であって、
前記粘着剤層は、
(メタ)アクリル系ポリマー(A1)と、
少なくとも二個の−NCO機を有するイソシアネート系化合物(B)と、
ベンゾトリアゾール系化合物(C)とを含む粘着剤層であり、
(メタ)アクリル系ポリマー(A1)は、
(a-1)アルコキシアルキル(メタ)アクリレートおよび/またはアルコキシアルキレングリコール(メタ)アクリレートを50〜99.8重量部と、、
(a-2)水酸基を有するモノマーを0.1〜10重量部と、
(a-3)窒素含有モノマーを0.1〜5重量部と、
(a-4)アルキル(メタ)アクリレートを0〜49.8重量部とを共重合した酸性基以外の官能基を有する重量平均分子量が40万未満である(メタ)アクリル系ポリマー(A)(ただし(a-1)成分、(a-2)成分、(a-3)成分および(a-4)成分の合計は100重量部である)であり、
前記(メタ)アクリル系ポリマー(A1)の官能基に、少なくとも二個の-NCO基を有するイソシアネート系化合物(B)が結合し、さらに、イソシアネート系化合物(B)の-NCO基の少なくとも一部にベンゾトリアゾール系化合物(C)が結合している架橋アクリル系ポリマーを形成することを特徴としている。
またさらに、本発明のタッチパネルは、表面支持体と、粘着剤層と、導電層とがこの順に積層された積層体を含むタッチパネルユニットと、該タッチパネルユニット上に積層されたフラットパネルディスプレイとからなるタッチパネルにおいて、
前記積層体が、
(メタ)アクリル系ポリマー(A2)と、
(メタ)アクリル系低分子量体(A’)と、
少なくとも二個の−NCO基を有するイソシアネート系化合物(B)と、
ベンゾトリアゾール系化合物(C)とを含む粘着剤層を有する導電膜用粘着シートであって、
前記(メタ)アクリル系ポリマー(A2)は、
(a-1)アルコキシアルキル(メタ)アクリレートおよび/またはアルコキシアルキレングリコール(メタ)アクリレートを50〜99.9重量部と、
(a-2)水酸基を有するモノマーを0.1〜10重量部と、
(a-4)アルキル(メタ)アクリレートを0〜49.8重量部とを共重合した酸性基以外の官能基を有する重量平均分子量が40万未満である(メタ)アクリル系ポリマーであり(ただし、(a-1)成分、(a-2)成分および(a-4)成分の合計は100重量部である)、かつ、共重合成分として窒素含有モノマーを含まず、
前記(メタ)アクリル系低分子量体(A’)が、窒素含有(メタ)アクリル系モノマーを含むモノマーを重合してなる、酸性基を実質的に有しない、重量平均分子量5,000以上5万未満の(メタ)アクリル系低分子量体であり、
前記(メタ)アクリル系ポリマー(A2)の官能基は、前記少なくとも二個の−NCO基を有するイソシアネート系化合物(B)の−NCO基の少なくとも一部に前記ベンゾトリアゾール系化合物(C)が結合している架橋アクリル系ポリマーを形成することを特徴としている。
本発明の導電膜用粘着シート、積層体およびタッチパネルにおいて、上記粘着剤組成物が、アクリル系ポリマー(A)に、イソシアネート系化合物(B)およびベンゾトリアゾール系化合物(C)を添加して得られたものであることが好ましい。
本発明の導電膜用粘着シート、積層体およびタッチパネルにおいて、上記粘着剤組成物を形成するアクリル系ポリマー(A)は、通常は、(a-3)窒素含有モノマーを共重合せずに、窒素含有(メタ)アクリル系モノマーを含むモノマーを重合してなる、酸性基を実質的に有しない(メタ)アクリル系低分子量体を含有するものであるか、若しくは、アクリル系ポリマー(A)が(a-3)窒素含有モノマーを共重合すると共に、窒素含有(メタ)アクリル系モノマーを含むモノマーを重合してなる、酸性基を実質的に有しない(メタ)アクリル系低分子量体を含有するものである。
本発明のタッチパネルにおいて、前記額縁印刷の厚さは、通常は、10〜50μmの範囲内にある。
本発明のタッチパネルにおいて、前記表面支持体の厚さが25〜2000μmの範囲内にあることが好ましい。
本発明の導電膜用粘着シートにおける粘着剤層は、特定の(メタ)アクリル系ポリマー(A)とイソシアネート架橋剤(B)とを含み、必要に応じて(メタ)アクリル系低分子量体およびその他の成分を含んでもよく、イソシアネート架橋剤(B)の有する-NCO基の少なくとも一部にはベンゾトリアゾール系化合物が結合している。
本発明において、(メタ)アクリル系ポリマー(A)は、アルコキシアルキル(メタ)アクリレートおよび/またはアルコキシアルキレングリコール(メタ)アクリレート(a-1)と、架橋性官能基を有するモノマー(a-2)との共重合体であり、この共重合体には、所定の比率で窒素含有モノマー(a-3)およびアルキル(メタ)アクリレート(a-4)が共重合していてもよい。以下、各構成モノマーについて説明する。
前記アルコキシアルキル(メタ)アクリレート(a-1)は、(メタ)アクリレートのエステル構造のアルコール由来部分として、アルコキシアルキル基が結合した(メタ)アクリレートであれば、特に限定されない。前記アルコキシアルキル基のアルコキシ部分は親水性に優れているため、本発明の積層体において、仮に粘着剤層中に水が浸入した場合であっても、それを分散させ、かつ前記親水性や水素結合といった作用により水を保持し、水が粘着剤層中で析出して白化するのを有効に抑制することができる。
本発明においてアルコキシアルキル(メタ)アクリレートあるいはアルコキシアルキレン(メタ)アクリレート(a-1)は、単独で或は組合わせて使用することができる。
本発明の導電膜用フィルムを構成する粘着剤層に使用される(メタ)アクリル系ポリマー(A)には、水酸基含有モノマー(a-2)が共重合されている。
本発明で使用する(メタ)アクリル系ポリマー(A)100重量%中において、モノマー(a-2)は0.1〜10重量%、好ましくは0.8〜10重量%、さらに好ましくは1.2〜10重量%の範囲内の量で共重合されている。
((a-3)窒素含有モノマー)
本発明の導電膜用の粘着剤組成物を構成する粘着剤には、上記のアクリル系ポリマー(A)中に窒素含有モノマー(a-3)が共重合していることが好ましい。
(メタ)アクリルアミド、N-メチル(メタ)アクリルアミド、N-エチル(メタ)アクリルアミド、N-プロピル(メタ)アクリルアミド、N-ヘキシル(メタ)アクリルアミド等のアミド基含有モノマー、
ビニルピロリドン、アクリロイルモルホリン、ビニルカプロラクタム等の窒素系複素環含有モノマー、
シアノ(メタ)アクリレート等のシアノ基含有モノマー、
マレイミド、メチルマレイミド、エチルマレイミド、プロピルマレイミド、ブチルマレイミド、ヘキシルマレイミド、オクチルマレイミド、ドデシルマレイミド、ステアリルマレイミド、フェニルマレイミド、シクロヘキシルマレイミド等のマレイミド系モノマー等のマレイミド基含有モノマーを挙げることができる。
本発明の導電膜用粘着剤組成物を構成する粘着剤には、さらに(a-4)アルキル(メタ)アクリレートが0〜49.8重量部の範囲内の量、好ましくは0〜40重量部の範囲内の量で共重合していてもよい。即ち、本発明の導電性膜のような粘着剤組成物には、以下に記載するような(メタ)アクリル酸エステル(a-4)が共重合していなくともよいし、共重合していてもよい。ただし、これらの単量体を共重合させる量が上記上限を超えて共重合させると、本発明の(A)成分の特性が損なわれて本発明によって奏される作用効果を示さなくなる。
さらに、本発明で使用する(メタ)アクリル系ポリマー(A)には、本発明の粘着剤の特性を損なわない範囲内で、他の重合性化合物が共重合していてもよい。このような他の重合性化合物の例としては、酢酸ビニル;スチレン、メチルスチレン、ジメチルスチレン、トリメチルスチレン、プロピルスチレン、ブチルスチレン、へキシルスチレン、ヘプチルスチレンおよびオクチルスチレンなどのアルキルスチレン、フロロスチレン、クロロスチレン、ブロモスチレン、ジブロモスチレン、ヨウ化スチレン、ニトロスチレン、アセチルスチレンおよびメトキシスチレン等のスチレン系単量体;グリシジル(メタ)アクリレート等を本発明の作用効果を損なわない範囲で使用することができる。上述した他のモノマーは、1種単独であるいは2種以上を組み合わせて使用することができるが、許容される共重合量は極僅かである。
本発明で使用する(メタ)アクリル系ポリマー(A)は、以上説明したモノマーを上記割合で共重合することにより得られるが、酸性基を有するモノマーを使用することがないので、得られる共重合体は酸性基を実質的に有していない。ここで酸性基を実質的に有していないとは、共重合に際して作為的に酸性基を有するモノマーを配合しないことを意味し、得られるポリマーの酸価で表すと通常は0.5mgKOH/g以下である。
本発明の粘着シートにおける粘着剤層は、上記のような(メタ)アクリル系ポリマー(A)に加えて窒素含有(メタ)アクリル系低分子量体を含有していてもよい。特に(メタ)アクリル系ポリマー(A)に窒素含有モノマーが共重合されていない場合には、この窒素含有(メタ)アクリル系低分子量体を配合することにより、粘着剤組成物が良好な耐湿性および耐発泡性を示すようになる。
2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシエチルプロピル(メタ)アクリレート、3-クロロ-2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4-ヒドロシキブチル(メタ)アクリレート、6-ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレートおよび8-ヒドロキシオクチル(メタ)アクリレートなどのヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートが挙げられる。
これらの中でも、重合性、(メタ)アクリル系ポリマー(A)との相溶性の観点から、アルキル(メタ)アクリレートを80〜99重量%、好ましくは90〜98重量%の割合で用いることが好ましい。
このような窒素含有(メタ)アクリル系低分子量体は、単独で或は組合わせて使用してもよく、(メタ)アクリル系ポリマー(A)100重量部に対して通常0〜10重量部、好ましくは0〜7重量部含まれている。
即ち、上述の(メタ)アクリル系ポリマー(A)中に窒素含有モノマー(a-3)が共重合していない場合には、この(メタ)アクリル系低分子量体を、通常は0.1〜10重量部、好ましくは0.1〜7重量部の範囲内の量で使用することが好ましい。
上記の(メタ)アクリル系ポリマー(A)は、公知の方法により製造することができるが、溶液重合により製造することが好ましい。溶液重合においては、重合溶媒として、例えば酢酸エチル、メチルエチルケトン、トルエン、アセトンなどを使用することができる。
また本発明において使用する(メタ)アクリル系低分子量体は、上記(メタ)アクリル系ポリマー(A)に準じて製造することができる。
本発明の積層体における粘着剤層は、さらにイソシアネート系化合物(B)を含有している。当該架橋剤(B)が(メタ)アクリル系ポリマー(A)中の、上記モノマー(a-2)に由来する架橋性官能基と架橋反応を起こして三次元架橋構造を形成し、粘着剤層に高い凝集力が付与される。イソシアネート系化合物以外の、例えばエポキシ系架橋剤では硬化体が脆化するために、押圧を繰返し加え続けると、粘着剤層にクラックなどが発生する虞がある。
前記イソシアネート系化合物(B)を配合することにより、本発明の積層体における粘着剤層の凝集力が向上し、貼り付け時に僅かに気泡を巻き込んでも、この気泡の膨張を抑えることができ、優れた耐熱発泡性が発揮される。
本発明の粘着シートを形成する粘着剤層は、上述のようにアクリル系ポリマー(A)がイソシアネート化合物(B)で架橋されている。そして、このイソシアネート化合物(B)はアクリル系ポリマー(A)を架橋すると共に、このイソシアネート化合物(B)の有する-NCO基の少なくとも一部にはベンゾトリアゾール系化合物(C)と結合している。
本発明の積層体における粘着剤層には、本発明の積層体における粘着剤層の効果を損なわない範囲で、さらに酸化防止剤、金属腐食防止剤、光安定剤、粘着賦与剤、可塑剤、帯電防止剤、架橋促進剤、リワーク剤などを配合することもできる。
これらのその他の成分の配合量は、本発明の効果を損なわない範囲で適宜調整される。
上記塗布溶液を、乾燥後の膜厚が10〜1000μmの範囲内の厚さ、好ましくは25〜500μmの範囲内の厚さになるように塗布する。
本発明の積層体は、基材と、粘着剤層と、導電層とがこの順に積層されたものである。以下、各構成層について説明する。
前記基材は、一般にタッチパネルの最表面を構成する表面支持体などとして機能するものであり、そのような表面支持体としての機能、すなわち、一定の強度、透明性を有していれば特に制限されない。
本発明における基材は、単層構成の層であってもよく、複数の層が積層されて各層の特性をまとめた複層構成の層であってもよい。
本発明の積層体における導電層は、金属あるいは金属酸化物からなる単層の構造であってもよいし、当該層に更に電極支持体等が積層した複層構造であってもよい。複層構造の場合には、本発明の積層体における粘着剤層は、電極支持体と接する。
導電層は好ましくは、静電容量方式のタッチパネルにおいて主流の、金属あるいは金属酸化物からなる単層構造である。
本発明の積層体は、以上説明した基材と、粘着剤層と、導電層とがこの順に積層されてなる。
(1)基材上に粘着剤層を形成する粘着剤組成物を塗布して粘着剤層を形成し、さらにその粘着剤層上に導電層を形成する方法、
(2)導電層上に粘着剤層を形成する粘着剤組成物を塗布して粘着剤層を形成し、さらにその粘着剤層上に基材を積層する方法、
(3)予め剥離ライナー上に粘着剤層を形成しておき、これ(粘着剤層)を基材上に転写し、剥離ライナーを剥離し、さらに転写された粘着剤層を、粘着剤層が導電層に接するようにして、基材とともに導電層に貼着する方法、
(4)予め剥離ライナー上に粘着剤層を形成しておき、これ(粘着剤層)を導電層上に転写し、剥離ライナーを剥離し、さらに転写された粘着剤層を、粘着剤層が基材に接するようにして、導電層とともに基材に貼着する方法が挙げられる。
23℃で7日間熟成後の粘着剤層サンプル約0.1gをサンプル瓶に採取し、酢酸エチル30ccを加えて4時間振盪した後、このサンプル瓶の内容物を200メッシュのステンレス製金網で濾過し、金網上の残留物を100℃で2時間乾燥して乾燥重量を測定し、次式により求める。
ゲル分率(%)=(乾燥重量/サンプル採取重量)×100
本発明のタッチパネルは、表面支持体と、粘着剤層と、導電層とがこの順に積層された積層体を含むタッチパネルユニットと、該タッチパネルユニット上に積層されたフラットパネルディスプレイとからなるタッチパネルであって、前記積層体が、本発明の積層体である。すなわち、本発明の積層体における基材は、本発明のタッチパネルにおける表面支持体として機能する。
図1に抵抗膜方式タッチパネルユニット10-1の例を示す。図1に示されるように、抵抗膜方式のタッチパネルユニット10-1は、貼り合わせ剤30によって間隙34が形成されるように上部積層体11-1と下部積層体13-1とが離間して結合してなり、間隙34内には有効にスペースを確保するためにスペーサー32が配置されている。
また、下部積層体13-1には、同様に間隙34に面して金属あるいは金属酸化物からなる透明導電膜27-2が形成されており、この透明導電膜27-2は、ITO(インジウムティンオキサイド)、酸化錫などの透明性を有する導電材料で形成されており、通常は図1に示すようにポリエチレンテレフタレート(PET)あるいはガラスからなる下部電極支持体25-2の表面に形成されている。
以上説明した下部積層体13-1もまた、本発明の積層体に該当する。
なお、上記透明導電膜27-1および27-2は、回路パターンとして形成されており、表面支持体21-1の上から指などで圧力を加えることにより、圧力が加わった部分の間隙34が消滅して透明導電膜27-1および27-2が接触して通電し、加圧部分を検知するように形成されている。
他方、静電容量方式のタッチパネルユニット10-2は、図2に示すように、一般にはガラス、ポリカーボネートなどの透明性の高い部材からなる中央支持体60を挟んで上部積層体15-1と下部積層体15-2とが対向配置された構造を有していることが多い。
上記静電容量方式のタッチパネルユニット10-2において、上部表面支持体51-1の厚さは通常は25〜2000μm、上部透明導電膜57-1の厚さは通常は10〜100nmであり、両者を接着する粘着剤層53-1の厚さは上述のように10〜1000μmである。また下部積層体15-2において、下部透明導電膜57-2の厚さは通常は10〜100nmであり、最深部の表面支持体51-2の厚さは通常は25〜2000μmであり、両者を接着する粘着剤層53-2の厚さは上述のように10〜1000μmである。また、上記上部積層体15-1と下部積層体15-2との間にある中央支持体60の厚さは、通常は25〜2000μmの範囲内にある。
上記のようなタッチパネルユニットには、例えば図2にAで示す上部表面支持体51-1の縁部の、表面支持体51-1の粘着剤層53-1と接触する面に額縁印刷が施される。この額縁印刷部分を図3に拡大して示す。図3において額縁印刷部分は付番62で示されている。この額縁印刷部分62の厚さ(t0)は通常10〜50μmであり、その断面はほぼ矩形に形成されている。粘着剤層53-1は、上述したように予め剥離ライナー上に形成された粘着剤層を導電層上に転写し、剥離ライナーを剥離して露出した粘着剤層の面に基材(表面支持体51-1)を貼着することなどにより形成されるので、粘着剤層が硬質で形態追従性に乏しいと、図4(イ)に示すように額縁印刷部分62の端部であって表面支持体51-1との間に、粘着剤層53-1が表面支持体51-1および額縁印刷部分62の縁部のいずれにも接触していない空隙64が形成されてしまう。この部分は本来は図4(ロ)に示すように、空隙64を形成せずに表面支持体51-1および額縁印刷部分62の縁部に粘着剤層53-1が密着しなければならない。
以下に示す方法により、粘着剤の重量平均分子量、ゲル分率、不揮発分、湿熱白化性、耐熱発泡性、ITO腐食性、塗工性、作業性、段差追従性、接着強度を測定した。
<分子量>
分子量はゲルパーミエ-ションクロマトグラフィー(GPC)を用いて下記の条件で標準ポリスチレン換算による重量平均分子量を求めた。
GPCの測定条件
測定装置HCL-8120GPC(東ソー(株)製)
GPCカラム構成、以下に記載する五連のカラム(全て東ソー(株)製)を用いた。
(1)TSK-DEL HXL-H〔ガードカラム〕
(2)TSK-DEL G7000HXL
(3)TSK-DEL GMHXL
(4)TSK-DEL GMHXL
(5)TSK-DEL G2500HXL
サンプル濃度1.0mg/cm3となるようにテトラヒドロフランで希釈
移動相溶媒:テトラヒドロフラン
流速:1.0mg/cm3
カラム温度:40℃
23℃で7日間熟成後の粘着剤約0.1gをサンプル瓶に採取し、酢酸エチル30ccを加えて4時間振盪させた後、このサンプル瓶の内容物を200メッシュのステンレス製金網で濾過し、金網状の残留物を100℃で2メッシュのステンレス製金網で濾過し、金網上の残留物を100℃で2時間乾燥させて乾燥重量を測定し、次式によりゲル分率を求めた。
ゲル分率(%)=(乾燥重量/粘着剤採取重量)×100
得られた粘着シートの片面の剥離シートを剥がして厚み38μmのポリエチレンテレフタレートフィルムに貼り合わせて、50mm×50mmのサイズに裁断した。
作成した試験片の耐久試験前のヘイズを測定した後、60℃90%RH環境下、および、85℃、85%RH環境下にそれぞれ静置した。24時間後試験片を取り出し、常温下で1時間放置した後ヘイズを測定し、耐久試験前のヘイズ値との差を求めた。
ヘイズの測定は、MH-150(村上色彩研究所(株)製)を用いた。
得られた粘着シートの片面の剥離シートを剥がし、ITOを蒸着した厚さ38μmのポリエチレンテレフタレートフィルムに貼り合わせて試験片を作成した。
作成した試験片の試験前のヘイズを測定した後、60℃、90%RH、85℃ドライ環境下、および85℃85%の環境下にそれぞれ放置した。500時間後試験片を取り出し、常温で1時間静置した後、目視で発泡の有無を確認した。
ヘイズの測定は、MH-150(村上色彩研究所(株)製)を用いた。
得られた粘着シート(粘着剤厚さ50μm)の片面の剥離処理されたPETフィルムを剥がし、25μm厚のPETフィルムを貼り合わせ50mm×50mmに裁断して試験片を作成した。
得られた粘着剤組成物を、乾燥後の厚さが250μmになるようにポリエチレンテレフタレートフィルム上に塗工した。塗工後、塗膜の外観を目視で観察した。
評 価 内 容
○・・塗膜表面にスジ、気泡などの外観以上が見られる。
×・・塗膜表面が平滑で外観異常がない。
攪拌機、環流冷却器、温度計および窒素ガス導入管を備えた反応装置に、メトキシエチルアクリレート(MEA)55重量部、ブチルアクリレート(BA)36重量部、アクリルアミド(AM)2重量部、2-ヒドロキシエチルアクリレート(2-HEA)7重量部およびメチルエチルケトン(MEK)45重量部を仕込み、窒素ガスを導入しながら70℃に昇温した。
得られたアクリル系ポリマーに表1に示すようにイソシアネート系硬化剤(タケネートD-110N、三井化学(株)製)0.6重量部、ベンゾトリアゾール(BT)1重量部を加えて混合し、剥離処理を施したPETフィルムの表面に乾燥厚さ250μmになるように塗布し、さらにこの塗布面に別の剥離性PETフィルムを配置して23℃で7日間養生した。
得られたフィルムのゲル分率、ヘイズ変化、耐PC発泡、ITOの抵抗変化率および対ITO接着力を表1に示す。
攪拌機、環流冷却器、温度計および窒素ガス導入管を備えた反応装置に、メトキシエチルアクリレート(MEA)55重量部、ブチルアクリレート(BA)36重量部、アクリルアミド(AM)2重量部、2-ヒドロキシエチルアクリレート(2-HEA)7重量部およびメチルエチルケトン(MEK)45重量部を仕込み、窒素ガスを導入しながら70℃に昇温した。
これとは別に、イソシアネート系硬化剤(タケネートN-110N、三井化学(株)製)1重量部に対して1.67重量部のベンゾトリアゾールを加えて均一に混合したイソシアネート-BT混合液を調製した。
得られたフィルムのゲル分率、ヘイズ変化、耐PC発泡、ITOの抵抗変化率および対ITO接着力を表1に示す。
攪拌機、環流冷却器、温度計および窒素ガス導入管を備えた反応装置に、メトキシエチルアクリレート(MEA)55重量部、ブチルアクリレート(BA)38重量部、2-ヒドロキシエチルアクリレート(2-HEA)7重量部およびメチルエチルケトン(MEK)50重量部を仕込み、窒素ガスを導入しながら70℃に昇温した。
これとは別に、攪拌機、環流冷却器、温度計および窒素導入管を備えた反応装置に、メチルメタクリレート(MMA)95重量部、ジメチルアミノエチルメタクリレート(DM)5重量部および酢酸エチル(EtAc)100重量部、メチルエチルケトン(MEK)20重量部を仕込み、窒素ガスを導入しながら85℃に昇温した。
反応終了後、酢酸エチル(EtAc)にて希釈し、固形分濃度30%に調整し、低分子量アクリル系ポリマー1(低分子量体1)を得た。得られた低分子量体についてFoxの式により求めたガラス転移温度(Tg)は、−43.5℃であり、重量平均分子量(Mw)は、1万であった。
得られたフィルムのゲル分率、ヘイズ変化、耐PC発泡、ITOの抵抗変化率および対ITO接着力を表1に示す。
実施例3において調製したメトキシエチルアクリレート(MEA)55重量部、ブチルアクリレート(BA)38重量部、2-ヒドロキシエチルアクリレート(2-HEA)7重量部のアクリル系ポリマーの共重合体の代わりに、実施例2で調製したメトキシエチルアクリレート(MEA)55重量部、ブチルアクリレート(BA)36重量部、アクリルアミド(AM)2重量部、2-ヒドロキシエチルアクリレート(2-HEA)7重量部からなるアクリル系ポリマーを使用した以外は実施例3と同様にして塗布用の組成物を調製し、この塗布用組成物を用いて実施例1と同様にして剥離処理を施したPETフィルムの表面に乾燥厚さ250μmになるように塗布し、さらにこの塗布面に別の剥離性PETフィルムを配置して23℃で7日間養生した。
得られたフィルムのゲル分率、ヘイズ変化、耐PC発泡、ITOの抵抗変化率および対ITO接着力を表1に示す。
実施例4において、ベンゾトリアゾール(BT)の代わりに、メチルベンゾトリアゾールを用いた以外は同様にして塗布用の組成物を調製し、この塗布用組成物を用いて実施例1と同様にして剥離処理を施したPETフィルムの表面に乾燥厚さ250μmになるように塗布し、さらにこの塗布面に別の剥離性PETフィルムを配置して23℃で7日間養生した。
得られたフィルムのゲル分率、ヘイズ変化、耐PC発泡、ITOの抵抗変化率および対ITO接着力を表1に示す。
実施例1において、ベンゾトリアゾ-ル(BT)を使用しなかった以外は同様にして塗布用組成物を調製し、この塗布用組成物を用いて実施例1と同様にして剥離処理を施したPETフィルムの表面に乾燥厚さ250μmになるように塗布し、さらにこの塗布面に別の剥離性PETフィルムを配置して23℃で7日間養生した。
攪拌機、環流冷却器、温度計および窒素ガス導入管を備えた反応装置に、エトキシジエチレングリコールアクリレート(ECA)55重量部、ブチルアクリレート(BA)36重量部、2-ヒドロキシエチルアクリレート(2-HEA)7重量部、アクリルアミド(AM)2重量部およびメチルエチルケトン(MEK)45重量部を仕込み、窒素ガスを導入しながら70℃に昇温した。
得られたアクリル系ポリマーに表2に示すようにイソシアネート系硬化剤(タケネートD-110N、三井化学化学(株)製)0.6重量部、ベンゾトリアゾール(BT)1重量部を加えて混合し、剥離処理を施したPETフィルムの表面に乾燥厚さ250μmになるように塗布し、さらにこの塗布面に別の剥離性PETフィルムを配置して23℃で7日間養生した。
得られたフィルムのゲル分率、ヘイズ変化、耐PC発泡、ITOの抵抗変化率および対ITO接着力を表2に示す。
攪拌機、環流冷却器、温度計および窒素ガス導入管を備えた反応装置に、メトキシエチルアクリレート(MEA)55重量部、ブチルアクリレート(BA)36重量部、2-ヒドロキシエチルアクリレート(2HEA)7重量部、ジメチルアミノエチルアクリレート(DMAEM)2重量部およびメチルエチルケトン(MEK)45重量部を仕込み、窒素ガスを導入しながら70℃に昇温した。
得られたアクリル系ポリマーに表2に示すようにイソシアネート系硬化剤(タケネートD-110N、三井化学化学(株)製)0.6重量部、ベンゾトリアゾール(BT)1重量部を加えて混合し、剥離処理を施したPETフィルムの表面に乾燥厚さ250μmになるように塗布し、さらにこの塗布面に別の剥離性PETフィルムを配置して23℃で7日間養生した。
得られたフィルムのゲル分率、ヘイズ変化、耐PC発泡、ITOの抵抗変化率および対ITO接着力を表2に示す。
攪拌機、環流冷却器、温度計および窒素ガス導入管を備えた反応装置に、メトキシエチルアクリレート(MEA)55重量部、ブチルアクリレート(BA)36重量部、n-ビニルピロリドン(AM)2重量部、2-ヒドロキシエチルアクリレート(2-HEA)7重量部およびメチルエチルケトン(MEK)45重量部を仕込み、窒素ガスを導入しながら70℃に昇温した。
得られたアクリル系ポリマーに表2に示すようにイソシアネート系硬化剤(タケネートD-110N、三井化学化学(株)製)0.6重量部、ベンゾトリアゾール(BT)1重量部を加えて混合し、剥離処理を施したPETフィルムの表面に乾燥厚さ250μmになるように塗布し、さらにこの塗布面に別の剥離性PETフィルムを配置して23℃で7日間養生した。
得られたフィルムのゲル分率、ヘイズ変化、耐PC発泡、ITOの抵抗変化率および対ITO接着力を表2に示す。
攪拌機、環流冷却器、温度計および窒素ガス導入管を備えた反応装置に、メトキシエチルアクリレート(MEA)55重量部、ブチルアクリレート(BA)36重量部、アクリロイルモルホリン(ACMO)2重量部、2-ヒドロキシエチルアクリレート(2-HEA)7重量部およびメチルエチルケトン(MEK)45重量部を仕込み、窒素ガスを導入しながら70℃に昇温した。
得られたアクリル系ポリマーに表2に示すようにイソシアネート系硬化剤(タケネートD-110N、三井化学化学(株)製)0.6重量部、ベンゾトリアゾール(BT)1重量部を加えて混合し、剥離処理を施したPETフィルムの表面に乾燥厚さ250μmになるように塗布し、さらにこの塗布面に別の剥離性PETフィルムを配置して23℃で7日間養生した。
得られたフィルムのゲル分率、ヘイズ変化、耐PC発泡、ITOの抵抗変化率および対ITO接着力を表2に示す。
攪拌機、環流冷却器、温度計および窒素ガス導入管を備えた反応装置に、メトキシエチルアクリレート(MEA)91重量部、アクリルアミド(AM)2重量部、2-ヒドロキシエチルアクリレート(2-HEA)7重量部およびメチルエチルケトン(MEK)45重量部を仕込み、窒素ガスを導入しながら70℃に昇温した。
得られたアクリル系ポリマーに表2に示すようにイソシアネート系硬化剤(タケネートD-110N、三井化学化学(株)製)0.6重量部、ベンゾトリアゾール(BT)1重量部を加えて混合し、剥離処理を施したPETフィルムの表面に乾燥厚さ250μmになるように塗布し、さらにこの塗布面に別の剥離性PETフィルムを配置して23℃で7日間養生した。
得られたフィルムのゲル分率、ヘイズ変化、耐PC発泡、ITOの抵抗変化率および対ITO接着力を表2に示す。
攪拌機、環流冷却器、温度計および窒素ガス導入管を備えた反応装置に、メトキシエチルアクリレート(MEA)55重量部、ブチルアクリレート(BA)37.5重量部、アクリルアミド(AM)0.5重量部、2-ヒドロキシエチルアクリレート(2-HEA)7重量部およびメチルエチルケトン(MEK)45重量部を仕込み、窒素ガスを導入しながら70℃に昇温した。
得られたアクリル系ポリマーに表2に示すようにイソシアネート系硬化剤(タケネートD-110N、三井化学化学(株)製)0.6重量部、ベンゾトリアゾール(BT)1重量部を加えて混合し、剥離処理を施したPETフィルムの表面に乾燥厚さ250μmになるように塗布し、さらにこの塗布面に別の剥離性PETフィルムを配置して23℃で7日間養生した。
得られたフィルムのゲル分率、ヘイズ変化、耐PC発泡、ITOの抵抗変化率および対ITO接着力を表2に示す。
攪拌機、環流冷却器、温度計および窒素ガス導入管を備えた反応装置に、メトキシエチルアクリレート(MEA)55重量部、ブチルアクリレート(BA)34重量部、アクリルアミド(AM)4重量部、2-ヒドロキシエチルアクリレート(2-HEA)7重量部およびメチルエチルケトン(MEK)45重量部を仕込み、窒素ガスを導入しながら70℃に昇温した。
得られたアクリル系ポリマーに表2に示すようにイソシアネート系硬化剤(タケネートD-110N、三井化学化学(株)製)0.6重量部、ベンゾトリアゾール(BT)1重量部を加えて混合し、剥離処理を施したPETフィルムの表面に乾燥厚さ250μmになるように塗布し、さらにこの塗布面に別の剥離性PETフィルムを配置して23℃で7日間養生した。
得られたフィルムのゲル分率、ヘイズ変化、耐PC発泡、ITOの抵抗変化率および対ITO接着力を表2に示す。
攪拌機、環流冷却器、温度計および窒素ガス導入管を備えた反応装置に、メトキシエチルアクリレート(MEA)55重量部、ブチルアクリレート(BA)36重量部、アクリルアミド(AM)2重量部、4-ヒドロキシブチルアクリレート(4-HBA)7重量部およびメチルエチルケトン(MEK)45重量部を仕込み、窒素ガスを導入しながら70℃に昇温した。
得られたアクリル系ポリマーに表2に示すようにイソシアネート系硬化剤(タケネートD-110N、三井化学化学(株)製)0.6重量部、ベンゾトリアゾール(BT)1重量部を加えて混合し、剥離処理を施したPETフィルムの表面に乾燥厚さ250μmになるように塗布し、さらにこの塗布面に別の剥離性PETフィルムを配置して23℃で7日間養生した。
得られたフィルムのゲル分率、ヘイズ変化、耐PC発泡、ITOの抵抗変化率および対ITO接着力を表2に示す。
攪拌機、環流冷却器、温度計および窒素ガス導入管を備えた反応装置に、メトキシエチルアクリレート(MEA)55重量部、ブチルアクリレート(BA)41重量部、アクリルアミド(AM)2重量部、2-ヒドロキシエチルアクリレート(2-HEA)2重量部およびメチルエチルケトン(MEK)45重量部を仕込み、窒素ガスを導入しながら70℃に昇温した。
得られたアクリル系ポリマーに表2に示すようにイソシアネート系硬化剤(タケネートD-110N、三井化学化学(株)製)0.6重量部、ベンゾトリアゾール(BT)1重量部を加えて混合し、剥離処理を施したPETフィルムの表面に乾燥厚さ250μmになるように塗布し、さらにこの塗布面に別の剥離性PETフィルムを配置して23℃で7日間養生した。
得られたフィルムのゲル分率、ヘイズ変化、耐PC発泡、ITOの抵抗変化率および対ITO接着力を表2に示す。
攪拌機、環流冷却器、温度計および窒素ガス導入管を備えた反応装置に、メトキシエチルアクリレート(MEA)55重量部、ブチルアクリレート(BA)33重量部、アクリルアミド(AM)2重量部、2-ヒドロキシエチルアクリレート(2-HEA)10重量部およびメチルエチルケトン(MEK)45重量部を仕込み、窒素ガスを導入しながら70℃に昇温した。
得られたアクリル系ポリマーに表2に示すようにイソシアネート系硬化剤(タケネートD-110N、三井化学化学(株)製)0.6重量部、ベンゾトリアゾール(BT)1重量部を加えて混合し、剥離処理を施したPETフィルムの表面に乾燥厚さ250μmになるように塗布し、さらにこの塗布面に別の剥離性PETフィルムを配置して23℃で7日間養生した。
得られたフィルムのゲル分率、ヘイズ変化、耐PC発泡、ITOの抵抗変化率および対ITO接着力を表2に示す。
攪拌機、環流冷却器、温度計および窒素ガス導入管を備えた反応装置に、メトキシエチルアクリレート(MEA)55重量部、ブチルアクリレート(BA)36重量部、アクリルアミド(AM)2重量部、2-ヒドロキシエチルアクリレート(2-HEA)7重量部およびメチルエチルケトン(MEK)45重量部を仕込み、窒素ガスを導入しながら70℃に昇温した。
得られたアクリル系ポリマーに表2に示すようにイソシアネート系硬化剤(タケネートD-110N、三井化学化学(株)製)0.6重量部、ベンゾトリアゾール(BT)1重量部を加えて混合し、剥離処理を施したPETフィルムの表面に乾燥厚さ250μmになるように塗布し、さらにこの塗布面に別の剥離性PETフィルムを配置して23℃で7日間養生した。
攪拌機、環流冷却器、温度計および窒素ガス導入管を備えた反応装置に、メトキシエチルアクリレート(MEA)31重量部、ブチルアクリレート(BA)60重量部、アクリルアミド(AM)2重量部、2-ヒドロキシエチルアクリレート(2-HEA)7重量部およびメチルエチルケトン(MEK)45重量部を仕込み、窒素ガスを導入しながら70℃に昇温した。
得られたアクリル系ポリマーに表3に示すようにイソシアネート系硬化剤(タケネートD-110N、三井化学化学(株)製)0.6重量部を加えて混合し、剥離処理を施したPETフィルムの表面に乾燥厚さ250μmになるように塗布し、さらにこの塗布面に別の剥離性PETフィルムを配置して23℃で7日間養生した。
得られたフィルムのゲル分率、ヘイズ変化、耐PC発泡、ITOの抵抗変化率および対ITO接着力を表3に示す。
攪拌機、環流冷却器、温度計および窒素ガス導入管を備えた反応装置に、メトキシエチルアクリレート(MEA)31重量部、2-エチルヘキシルアクリレート(2EHA)60重量部、アクリルアミド(AM)2重量部、2-ヒドロキシエチルアクリレート(2-HEA)7重量部およびメチルエチルケトン(MEK)45重量部を仕込み、窒素ガスを導入しながら70℃に昇温した。
得られたアクリル系ポリマーに表3に示すようにイソシアネート系硬化剤(タケネートD-110N、三井化学化学(株)製)0.6重量部を加えて混合し、剥離処理を施したPETフィルムの表面に乾燥厚さ250μmになるように塗布し、さらにこの塗布面に別の剥離性PETフィルムを配置して23℃で7日間養生した。
得られたフィルムのゲル分率、ヘイズ変化、耐PC発泡、ITOの抵抗変化率および対ITO接着力を表3に示す。
攪拌機、環流冷却器、温度計および窒素ガス導入管を備えた反応装置に、ブチルアクリレート(BA)91重量部、アクリルアミド(AM)2重量部、2-ヒドロキシエチルアクリレート(2-HEA)7重量部およびメチルエチルケトン(MEK)45重量部を仕込み、窒素ガスを導入しながら70℃に昇温した。
得られたアクリル系ポリマーに表3に示すようにイソシアネート系硬化剤(タケネートD-110N、三井化学化学(株)製)0.6重量部を加えて混合し、剥離処理を施したPETフィルムの表面に乾燥厚さ250μmになるように塗布し、さらにこの塗布面に別の剥離性PETフィルムを配置して23℃で7日間養生した。
得られたフィルムのゲル分率、ヘイズ変化、耐PC発泡、ITOの抵抗変化率および対ITO接着力を表3に示す。
攪拌機、環流冷却器、温度計および窒素ガス導入管を備えた反応装置に、2-エチルヘキシルアクリレート(2EHA)91重量部、アクリルアミド(AM)2重量部、2-ヒドロキシエチルアクリレート(2-HEA)7重量部およびメチルエチルケトン(MEK)45重量部を仕込み、窒素ガスを導入しながら70℃に昇温した。
得られたアクリル系ポリマーに表3に示すようにイソシアネート系硬化剤(タケネートD-110N、三井化学化学(株)製)0.6重量部を加えて混合し、剥離処理を施したPETフィルムの表面に乾燥厚さ250μmになるように塗布し、さらにこの塗布面に別の剥離性PETフィルムを配置して23℃で7日間養生した。
得られたフィルムのゲル分率、ヘイズ変化、耐PC発泡、ITOの抵抗変化率および対ITO接着力を表3に示す。
攪拌機、環流冷却器、温度計および窒素ガス導入管を備えた反応装置に、メトキシエチルアクリレート(MEA)55重量部、ブチルアクリレート(BA)38重量部、2-ヒドロキシエチルアクリレート(2-HEA)7重量部およびメチルエチルケトン(MEK)45重量部を仕込み、窒素ガスを導入しながら70℃に昇温した。
得られたアクリル系ポリマーに表3に示すようにイソシアネート系硬化剤(タケネートD-110N、三井化学化学(株)製)0.6重量部を加えて混合し、剥離処理を施したPETフィルムの表面に乾燥厚さ250μmになるように塗布し、さらにこの塗布面に別の剥離性PETフィルムを配置して23℃で7日間養生した。
得られたフィルムのゲル分率、ヘイズ変化、耐PC発泡、ITOの抵抗変化率および対ITO接着力を表3に示す。
攪拌機、環流冷却器、温度計および窒素ガス導入管を備えた反応装置に、メトキシエチルアクリレート(MEA)55重量部、ブチルアクリレート(BA)32重量部、アクリルアミド(AM)6重量部、2-ヒドロキシエチルアクリレート(2-HEA)7重量部およびメチルエチルケトン(MEK)45重量部を仕込み、窒素ガスを導入しながら70℃に昇温した。
得られたアクリル系ポリマーに表3に示すようにイソシアネート系硬化剤(タケネートD-110N、三井化学化学(株)製)0.6重量部を加えて混合し、剥離処理を施したPETフィルムの表面に乾燥厚さ250μmになるように塗布し、さらにこの塗布面に別の剥離性PETフィルムを配置して23℃で7日間養生した。
得られたフィルムのゲル分率、ヘイズ変化、耐PC発泡、ITOの抵抗変化率および対ITO接着力を表3に示す。
攪拌機、環流冷却器、温度計および窒素ガス導入管を備えた反応装置に、メトキシエチルアクリレート(MEA)55重量部、ブチルアクリレート(BA)32重量部、アクリルアミド(AM)2重量部、2-ヒドロキシエチルアクリレート(2-HEA)7重量部および酢酸エチル45重量部を仕込み、窒素ガスを導入しながら70℃に昇温した。
得られたアクリル系ポリマーに表3に示すようにイソシアネート系硬化剤(タケネートD-110N、三井化学化学(株)製)0.6重量部を加えて混合し、剥離処理を施したPETフィルムの表面に乾燥厚さ250μmになるように塗布し、さらにこの塗布面に別の剥離性PETフィルムを配置して23℃で7日間養生した。
得られたフィルムのゲル分率、ヘイズ変化、耐PC発泡、ITOの抵抗変化率および対ITO接着力を表3に示す。
攪拌機、環流冷却器、温度計および窒素ガス導入管を備えた反応装置に、メトキシエチルアクリレート(MEA)55重量部、ブチルアクリレート(BA)35重量部、アクリルアミド(AM)2重量部、2-ヒドロキシエチルアクリレート(2-HEA)7重量部、アクリル酸1重量部およびメチルエチルケトン(MEK)45重量部を仕込み、窒素ガスを導入しながら70℃に昇温した。
得られたアクリル系ポリマーに表3に示すようにイソシアネート系硬化剤(タケネートD-110N、三井化学化学(株)製)0.6重量部を加えて混合し、剥離処理を施したPETフィルムの表面に乾燥厚さ250μmになるように塗布し、さらにこの塗布面に別の剥離性PETフィルムを配置して23℃で7日間養生した。
10−2・・・静電容量方式のタッチパネルユニット
11−1・・・上部積層体
13−1・・・下部積層体
15−1・・・上部積層体
15−2・・・下部積層体
21−1・・・表面支持体
21−2・・・深部の表面支持体
23−1・・・粘着剤層
23−2・・・粘着剤層
25−1・・・上部電極支持体
25−2・・・下部電極支持体
27−1・・・透明導電膜
27−2・・・透明導電膜
30・・・貼り合わせ剤
32・・・スペーサー
34・・・間隙
51−1・・・表面支持体
51−2・・・表面支持体
53−1・・・粘着剤層
53−2・・・粘着剤層
57−1・・・透明導電膜
57−2・・・透明導電膜
60・・・中央支持体
62・・・額縁印刷部分
64・・・空隙
66・・・気泡
68・・・泡
Claims (32)
- (メタ)アクリル系ポリマー(A1)と、
少なくとも二個の−NCO基を有するイソシアネート系化合物(B)と、
ベンゾトリアゾール系化合物(C)とを含む粘着剤層を有する導電膜用粘着シートであって、
前記(メタ)アクリル系ポリマー(A1)は、
(a-1)アルコキシアルキル(メタ)アクリレートおよび/またはアルコキシアルキレングリコール(メタ)アクリレートを50〜99.8重量部と、
(a-2)水酸基含有モノマーを0.1〜5重量部と、
(a-3)窒素含有モノマーを0.1〜5重量部と、
(a-4)アルキル(メタ)アクリレートを0〜49.8重量部とが共重合した酸性基以外の官能基を有する重量平均分子量が40万未満である(メタ)アクリル系ポリマー(ただし、(a-1)成分、(a-2)成分、 (a-3)成分および(a-4)成分の合計は100重量部である)であり、
前記(メタ)アクリル系ポリマー(A1)の官能基は、前記少なくとも二個の−NCO基を有するイソシアネート系化合物(B)と結合し、さらに前記イソシアネート系化合物(B)の-NCO基の少なくとも一部に前記ベンゾトリアゾール系化合物が結合している架橋アクリル系ポリマーを形成することを特徴とする導電膜用粘着シート。 - (メタ)アクリル系ポリマー(A2)と、
(メタ)アクリル系低分子量体(A’)と、
少なくとも二個の−NCO基を有するイソシアネート系化合物(B)と、
ベンゾトリアゾール系化合物(C)とを含む粘着剤層を有する導電膜用粘着シートであって、
前記(メタ)アクリル系ポリマー(A2)は、
(a-1)アルコキシアルキル(メタ)アクリレートおよび/またはアルコキシアルキレングリコール(メタ)アクリレートを50〜99.9重量部と、
(a-2)水酸基を有するモノマーを0.1〜10重量部と、
(a-4)アルキル(メタ)アクリレートを0〜49.8重量部とを共重合した酸性基以外の官能基を有する重量平均分子量が40万未満である(メタ)アクリル系ポリマーであり(ただし、(a-1)成分、(a-2)成分および(a-4)成分の合計は100重量部である)、かつ、共重合成分として窒素含有モノマーを含まず、
前記(メタ)アクリル系低分子量体(A’)が、窒素含有(メタ)アクリル系モノマーを含むモノマーを重合してなる、酸性基を実質的に有しない、重量平均分子量5,000以上5万未満の(メタ)アクリル系低分子量体であり、
前記(メタ)アクリル系ポリマー(A2)の官能基は、前記少なくとも二個の−NCO基を有するイソシアネート系化合物(B)の−NCO基の少なくとも一部に前記ベンゾトリアゾール系化合物(C)が結合している架橋アクリル系ポリマーを形成することを特徴とする導電膜用粘着シート。 - 上記アクリル系ポリマー(A)に含まれる水酸基のモル数と、このアクリル系ポリマー(A)を架橋するイソシアネート系化合物(B)に含まれるイソシアネート基のモル数と、ベンゾトリアゾール系化合物に含まれるベンゾトリアゾール基のモル数との比率が0.9:0.2:1〜10:0.5:1の範囲内にあることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の導電性粘着シート。
- 上記イソシアネート系化合物(B)が、少なくとも三個の-NCO基を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の導電膜用粘着シート。
- 上記粘着剤組成物が、アクリル系ポリマー(A)に、イソシアネート系化合物(B)およびベンゾトリアゾール系化合物(C)を添加して得られたものであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の導電膜用粘着シート。
- 上記粘着剤組成物が、イソシアネート系化合物(B)とベンゾトリアゾール系化合物(C)とを予め混合した混合物を、アクリル系ポリマー(A)に添加して得られたものであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の導電膜用粘着シート。
- 上記導電膜用粘着シートを構成する粘着剤層の乾燥厚さが10〜1000μmの範囲内にあることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の導電膜用粘着シート。
- 上記ベンゾトリアゾール系化合物が、ベンゾトリアゾール、メチルベンゾトリアゾールよりなる群から選ばれる少なくとも一種類の化合物であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の導電膜用粘着シート。
- 前記粘着剤層が、窒素含有(メタ)アクリル系モノマーを重合してなる、酸性基を実質的に有しない、重量平均分子量5,000以上5万未満の(メタ)アクリル系低分子量体(A’)をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の導電膜用粘着シート。
- 基材と、粘着剤層と、導電層とがこの順に積層された積層体であって、
前記粘着剤層は、
(メタ)アクリル系ポリマー(A1)と、
少なくとも二個の−NCO機を有するイソシアネート系化合物(B)と、
ベンゾトリアゾール系化合物(C)とを含んでなり、
前記アクリル系ポリマー(A1) は、
(a-1)アルコキシアルキル(メタ)アクリレートおよび/またはアルコキシアルキレングリコール(メタ)アクリレートを50〜99.8重量部と、
(a-2)水酸基を有するモノマーを0.1〜10重量部と、
(a-3)窒素含有モノマーを0.1〜5重量部と、
(a-4)アルキル(メタ)アクリレートを0〜49.8重量部とを共重合した酸性基以外の官能基を有する重量平均分子量が40万未満である(メタ)アクリル系ポリマー(A)(ただし(a-1)成分、(a-2)成分、(a-3)成分および(a-4)成分の合計は100重量部である)であり、
前記(メタ)アクリル系ポリマー(A1)の官能基は、少なくとも二個の-NCO基を有するイソシアネート系化合物(B)が結合し、さらに、イソシアネート系化合物(B)の-NCO基の少なくとも一部にベンゾトリアゾール系化合物(C)が結合している架橋アクリル系ポリマーを形成することを特徴とする積層体。 - 基材と、粘着剤層と、導電層とがこの順序で積層された積層体であって、
前記粘着剤層は、
(メタ)アクリル系ポリマー(A2)と、
(メタ)アクリル系低分子量体(A')と、
少なくとも二個の−NCO基を有するイソシアネート系化合物(B)と、
ベンゾトリアゾール系化合物(C)とを含有してなり、
前記(メタ)アクリル系ポリマー(A2)は、
(a-1)アルコキシアルキル(メタ)アクリレートおよび/またはアルコキシアルキレングリコール(メタ)アクリレートを50〜99.9重量部と、
(a-2)水酸基を有するモノマーを0.1〜10重量部と、
(a-4)アルキル(メタ)アクリレートを0〜49.8重量部とを共重合した酸性基以外の官能基を有する重量平均分子量が40万未満である(メタ)アクリル系ポリマーであり(ただし、(a-1)成分、(a-2)成分および(a-4)成分の合計は100重量部である)、かつ、共重合成分として窒素含有モノマーを含まず、
前記(メタ)アクリル系低分子量体(A’)が、窒素含有(メタ)アクリル系モノマーを含むモノマーを重合してなる、酸性基を実質的に有しない、重量平均分子量5,000以上5万未満の(メタ)アクリル系低分子量体であり、
前記(メタ)アクリル系ポリマー(A2)の官能基は、前記少なくとも二個の−NCO基を有するイソシアネート系化合物(B)の−NCO基の少なくとも一部に前記ベンゾトリアゾール系化合物(C)が結合している架橋アクリル系ポリマーを形成することを特徴とする積層体。 - 上記アクリル系ポリマー(A)に含まれる水酸基のモル数と、このアクリル系ポリマー(A)を架橋するイソシアネート系化合物(B)に含まれるイソシアネート基のモル数と、ベンゾトリアゾール系化合物に含まれるベンゾトリアゾール基のモル数との比率が0.9:0.2:1〜10:0.5:1の範囲内にあることを特徴とする請求項10または請求項11に記載の積層体。
- 上記イソシアネート系化合物(B)が、少なくとも三個の-NCO基を有することを特徴とする請求項10または請求項11に記載の積層体。
- 上記粘着剤組成物が、アクリル系ポリマー(A)に、イソシアネート系化合物(B)およびベンゾトリアゾール系化合物(C)を添加して得られたものであることを特徴とする請求項10または請求項11に記載の積層体。
- 上記粘着剤組成物が、イソシアネート系化合物(B)とベンゾトリアゾール系化合物(C)とを予め混合した混合物を、アクリル系ポリマー(A)に添加して得られたものであることを特徴とする請求項10または請求項11に記載の積層体。
- 上記導電膜用粘着シートを構成する粘着剤層の乾燥厚さが10〜1000μmの範囲内にあることを特徴とする請求項10または請求項11に記載の積層体。
- 上記ベンゾトリアゾール系化合物が、ベンゾトリアゾール、メチルベンゾトリアゾールよりなる群から選ばれる少なくとも一種類の化合物であることを特徴とする請求項10または請求項11に記載の積層体。
- 前記粘着剤層が、窒素含有(メタ)アクリル系モノマーを重合してなる、酸性基を実質的に有しない、重量平均分子量5,000以上5万未満の(メタ)アクリル系低分子量体(A’)をさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の積層体。
- 表面支持体と、粘着剤層と、導電層とがこの順に積層された積層体を含むタッチパネルユニットと、該タッチパネルユニット上に積層されたフラットパネルディスプレイとからなるタッチパネルにおいて、
前記積層体が、
基材と、粘着剤層と、導電層とがこの順に積層された積層体であって、
前記粘着剤層は、
(メタ)アクリル系ポリマー(A1)と、
少なくとも二個の−NCO機を有するイソシアネート系化合物(B)と、
ベンゾトリアゾール系化合物(C)とを含む粘着剤層であり、
(メタ)アクリル系ポリマー(A1)は、
(a-1)アルコキシアルキル(メタ)アクリレートおよび/またはアルコキシアルキレングリコール(メタ)アクリレートを50〜99.8重量部と、、
(a-2)水酸基を有するモノマーを0.1〜10重量部と、
(a-3)窒素含有モノマーを0.1〜5重量部と、
(a-4)アルキル(メタ)アクリレートを0〜49.8重量部とを共重合した酸性基以外の官能基を有する重量平均分子量が40万未満である(メタ)アクリル系ポリマー(A)(ただし(a-1)成分、(a-2)成分、(a-3)成分および(a-4)成分の合計は100重量部である)であり、
前記(メタ)アクリル系ポリマー(A1)の官能基に、少なくとも二個の-NCO基を有するイソシアネート系化合物(B)が結合し、さらに、イソシアネート系化合物(B)の-NCO基の少なくとも一部にベンゾトリアゾール系化合物(C)が結合している架橋アクリル系ポリマーを形成することを特徴とするタッチパネル。 - 表面支持体と、粘着剤層と、導電層とがこの順に積層された積層体を含むタッチパネルユニットと、該タッチパネルユニット上に積層されたフラットパネルディスプレイとからなるタッチパネルにおいて、
前記積層体が、
(メタ)アクリル系ポリマー(A2)と、
(メタ)アクリル系低分子量体(A’)と、
少なくとも二個の−NCO基を有するイソシアネート系化合物(B)と、
ベンゾトリアゾール系化合物(C)とを含む粘着剤層を有する導電膜用粘着シートであって、
前記(メタ)アクリル系ポリマー(A2)は、
(a-1)アルコキシアルキル(メタ)アクリレートおよび/またはアルコキシアルキレングリコール(メタ)アクリレートを50〜99.9重量部と、
(a-2)水酸基を有するモノマーを0.1〜10重量部と、
(a-4)アルキル(メタ)アクリレートを0〜49.8重量部とを共重合した酸性基以外の官能基を有する重量平均分子量が40万未満である(メタ)アクリル系ポリマーであり(ただし、(a-1)成分、(a-2)成分および(a-4)成分の合計は100重量部である)、かつ、共重合成分として窒素含有モノマーを含まず、
前記(メタ)アクリル系低分子量体(A’)が、窒素含有(メタ)アクリル系モノマーを含むモノマーを重合してなる、酸性基を実質的に有しない、重量平均分子量5,000以上5万未満の(メタ)アクリル系低分子量体であり、
前記(メタ)アクリル系ポリマー(A2)の官能基は、前記少なくとも二個の−NCO基を有するイソシアネート系化合物(B)の−NCO基の少なくとも一部に前記ベンゾトリアゾール系化合物(C)が結合している架橋アクリル系ポリマーを形成することを特徴とするタッチパネル。 - 上記アクリル系ポリマー(A)に含まれる水酸基のモル数と、このアクリル系ポリマー(A)を架橋するイソシアネート系化合物(B)に含まれるイソシアネート基のモル数と、ベンゾトリアゾール系化合物に含まれるベンゾトリアゾール基のモル数との比率が0.9:0.2:1〜10:0.5:1の範囲内にあることを特徴とする請求項19または請求項20に記載のタッチパネル。
- 上記タッチパネルが、静電容量方式のタッチパネルであることを特徴とする請求項19または請求項20に記載のタッチパネル。
- 前記積層体において、前記表面支持体の前記粘着剤層と対面する面の縁部に額縁印刷がなされていることを特徴とする請求項19または請求項20に記載のタッチパネル。
- 前記額縁印刷の厚さが、10〜50μmの範囲内にあることを特徴とする請求項19または請求項20に記載のタッチパネル。
- 前記導電層が、金属酸化物としてITOを用いた回路パターンであり、該回路パターンに前記粘着剤層が直接接触していることを特徴とする請求項19または請求項20に記載のタッチパネル。
- 前記表面支持体の厚さが25〜2000μmの範囲内にあることを特徴とする請求項19または請求項20に記載のタッチパネル。
- 上記イソシアネート系化合物(B)が、少なくとも三個の-NCO基を有することを特徴とする請求項19または請求項20に記載のタッチパネル。
- 上記粘着剤組成物が、アクリル系ポリマー(A)に、イソシアネート系化合物(B)およびベンゾトリアゾール系化合物(C)を添加して得られたものであることを特徴とする請求項19または請求項20に記載のタッチパネル。
- 上記粘着剤組成物が、イソシアネート系化合物(B)とベンゾトリアゾール系化合物(C)とを予め混合した混合物を、アクリル系ポリマー(A)に添加して得られたものであることを特徴とする請求項19または請求項20に記載のタッチパネル。
- 前記導電層が回路パターンを形成しており、該回路パターンの厚さが10〜100nmの範囲内にあることを特徴とする請求項19または請求項20に記載のタッチパネル。
- 上記導電膜用粘着シートを構成する粘着剤層の乾燥厚さが10〜1000μmの範囲内にあることを特徴とする請求項19または請求項20に記載のタッチパネル。
- 前記粘着剤層が、窒素含有(メタ)アクリル系モノマーを重合してなる、酸性基を実質的に有しない、重量平均分子量5,000以上5万未満の(メタ)アクリル系低分子量体(A’)をさらに含むことを特徴とする請求項19に記載のタッチパネル。
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