JP5731263B2 - 霜付き防止シート及び同シートの施工方法 - Google Patents

霜付き防止シート及び同シートの施工方法 Download PDF

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この発明は、冷凍庫内での霜付きを防止するシート、及び同シートを冷凍庫に施工する方法に関する。
冷凍庫に霜が付くと冷却効率が低下するばかりか、冷却空間が狭められたり、解凍時に冷凍庫内の保存物に霜が付着して汚染することがある。特に大学等の研究機関において、冷凍保存した試料が汚染されることは、実験に致命的な影響を及ぼす。また、試料の冷凍保存中に霜取りを実施することは困難である。従って、霜ができるだけ付かないか、付いても簡単に除去できるようにすることが要請されている。
そこで、例えば断熱材の一方の面に粘着剤を塗布し、その上に離型紙を合わせるとともに必要に応じて他方の面にプラスチック等からなる保護シートを貼り付けた結露防止材(特許文献1)や、ポリカーボネート等からなる透明フィルムの一方の面に界面活性剤を含むフィルムからなる霜防止層を形成し、他方の面に接着剤層を形成した霜防止フィルムアッセンブリ(特許文献2)が提案されている。
実開平7−43676 特表2009−509815
しかし、前記結露防止材は、保護シートが無ければ断熱材表面が汚れやすく、汚れが落ちにくいうえ、断熱材が崩落する可能性を有する。かといって、保護シートを貼り付けても−30℃以下の極低温においては1ヶ月程度で保護シートが割れてしまう。また、前記霜防止フィルムアッセンブリは、界面活性剤の作用で通常の低温では霜が付かないようになっているものの、一旦極低温で多量に付いてしまった霜を除去することはできない。更に、いずれの従来製品も粘着剤(接着剤)を介して冷凍庫内の壁面に固定するものであるため、再利用できないし、粘着剤等で壁面が汚れてしまう。
それ故、この発明の第一の課題は、霜が付きにくく、付いたとしても簡単に霜を除去することができる、耐久性に優れた霜付き防止シートを提供することにある。第二の課題は、再利用可能で、しかも冷凍庫内の壁面を汚すことのない霜付き防止シートを提供することにある。
その課題を解決するために、この発明の霜付き防止シートは、
表面に撥水剤が塗布された紙と、
一様な厚さのスポンジからなり、一方の面が前記紙の裏面に貼り付けられた緩衝材と
を備えることを特徴とする。ここでスポンジとは、通常はポリウレタン等の合成スポンジであるが、天然スポンジであってもよい。
この霜付き防止シートの一つの使用方法は、冷凍庫内の霜が付きやすい個所に緩衝材の他方の面を当てて固定するというものである。紙に塗布された撥水剤の作用で霜付きが抑制される。仮に霜が付いたとしても局所的に霜の上から霜付き防止シートを押すことにより、緩衝材が弾性変形するとともに紙が撓み、霜が剥離する。
もう一つの使用方法は、冷凍庫の扉枠や内扉の周囲に緩衝材の他方の面を当てて固定するというものである。これにより冷凍庫が密封され、外の湿気の浸入が遮断され、霜付きが抑制される。
霜付き防止シートを固定する一つの手段は、前記緩衝材の前記紙への貼り付け面とは反対側の面に粘着層を塗布し、この粘着層を介して固定するというものである。これにより所望の個所にシートを固定することができる。この場合、粘着層に着脱自在に離型フィルムを貼り付けておき、使用の直前に離型フィルムが剥がされる。
他の固定手段は、冷凍庫内を氷点下に保つと共に、粘着層が塗布されていない前記緩衝材の他方の面に霧を吹き付け、当該他方の面を冷凍庫内の冷媒が通されている壁面に手で押し当てるというものである。冷凍庫内が氷点下に保たれており、しかも緩衝材で断熱されているので、手の温もりが霧に伝わる前に霧が氷結する。このため押し当てている間に、吹き付けられた霧が氷結すると同時に氷結した霧を介してシートが固定される。使用終了後は、冷凍庫内を常温に戻すだけで解凍とともにシートが壁面から損傷無く離れるので、再利用可能である。
霜付きが抑制され、仮に霜が付いたとしても簡単に除去できるので、冷却効率が向上し電気代の節約につながる。また、コンプレッサーの負担が軽減され、冷凍庫を長持ちさせることができる。更にまた、冷凍庫内を汚染しないので、冷凍庫を使用する実験等の信頼性が増す。
実施形態1に係る霜付き防止シートを示す厚さ方向断面図である。 実施形態2に係る霜付き防止シートを示す厚さ方向断面図である。
−実施形態1−
この発明の第一の実施形態に係る霜付き防止シート(以下、単に「シート」という。)を図1とともに説明する。シート1は、紙2及び緩衝材3からなる。紙2は、厚み0.10〜0.15mm、材質70g/m2程度で、表面にシリコーン系撥水剤が塗布されている。緩衝材3は、密度10〜20kg/m3、硬さ5〜10kg、厚み3mm程度の合成スポンジからなり、紙2の裏面に図略の接着剤で貼り付けられている。
シート1を使用する時は、適当な大きさ及び形状となるようにハサミで切る。そして、冷凍庫内を氷点下に保つと共に、緩衝材3の表面に霧を吹き付け、冷凍庫内の冷媒が通されている壁面に手で押し当てることにより、押し当てている間に氷結した霧を介してシート1が固定される。押し当てる時間は冷凍庫内の設定温度にもよるが、−30℃なら5秒程度で十分である。使用終了後は、冷凍庫内を常温に戻すだけで解凍とともにシート1が壁面から損傷無く離れるので、再利用可能である。壁面を汚すこともない。
−実施形態2−
この発明の第二の実施形態に係る霜付き防止シート(以下、単に「シート」という。)を図2とともに説明する。シート11は、実施形態1におけるものと同じ紙2及び緩衝材3に加えてアクリル系粘着層4及び離型フィルム5からなる。
シート11を使用する時は、適当な大きさ及び形状となるようにハサミで切った後、離型フィルム5を剥がす。そして、冷凍庫の扉枠、棚、内扉などの必要な個所に粘着層4を介して固定する。
−実施例1−
三洋電機株式会社製の冷凍庫(型式:縦型U537/内容積:482L)を−30℃に設定し、その内壁に実施形態1のシート1を固定し、20日間放置した。霜はあまり付かなかった。比較のために、同じ型式の冷凍庫にシート1を施工することなく、−30℃に設定したところ、20日経過後に厚さ3cm程度の霜が内壁に付着していた。
また、シート1を施工した冷凍庫の電力量は、施工していない冷凍庫の電力量よりも30%少なかった(基本料金を除く。)。
−実施例2−
三洋電機株式会社製の冷凍庫(型式:縦型U50V/内容積:519L)を−80℃に設定し、その内壁に実施形態1のシート1を固定し、内蓋の表面、内蓋の側面、及び冷凍庫の正面枠に実施形態2のシート11を固定し、20日間放置した。霜はあまり付かなかった。比較のために、同じ型式の冷凍庫にシート1もシート11も施工することなく、−80℃に設定したところ、20日経過後に厚さ2cm程度の霜が内壁に付着していた。
また、シート1及びシート11を施工した冷凍庫の電力量は、施工していない冷凍庫の電力量よりも20%少なかった(基本料金を除く。)。
−実施例3−
冷凍庫を型式が縦型U70V(内容積:728L)のものを使用した以外は、実施例2と同一条件でシートを施工し、−80℃に設定し、20日間放置した。霜はあまり付かなかった。比較のために、同じ型式の冷凍庫にシート1もシート11も施工することなく、−80℃に設定したところ、20日経過後に厚さ2.5cm程度の霜が内壁に付着していた。
また、シート1及びシート11を施工した冷凍庫の電力量は、施工していない冷凍庫の電力量よりも20%少なかった(基本料金を除く。)。
−実施例4−
三洋電機株式会社製の冷凍庫(型式:縦型U70V/内容積:728L)を−80℃に設定し、その内壁に実施形態1のシート1を固定し、内蓋の表面、内蓋の側面、及び冷凍庫の正面枠に実施形態2のシート11を固定し、30日間放置した。厚さ1cm程度の霜が付いたが、指で押すと霜が割れて剥離した。比較のために、同じ型式の冷凍庫にシート1もシート11も施工することなく、−80℃に設定したところ、30日経過後に厚さ 3cm程度の霜が内壁に付着しており、指で押しても割れることなく、つまんで引っ張っても剥離しなかった。
−比較例1−
実施例1において、シート1の紙2に代えて厚さ0.5mmのポリカーボネートフィルムを適用したシートを実施例1と同一条件で施工し、−30℃に設定したところ、1ヶ月経過後にポリカーボネートフィルムが割れてしまった。
−比較例2−
実施例4において、緩衝材3を有しない以外はシート1及びシート11と同一仕様のシートを実施例4と同一条件で施工し、20日間放置した。厚さ3cm程度の霜が付いたが、指で押しても霜が割れなかった。
1、11 シート
2 紙
3 緩衝材
4 粘着層
5 離型フィルム

Claims (1)

  1. 表面に撥水剤が塗布された紙と、
    一様な厚さのスポンジからなり、一方の面が前記紙の裏面に貼り付けられた緩衝材と
    備える霜付き防止シートを準備し、
    冷凍庫内を氷点下に保つと共に、前記緩衝材の他方の面に霧を吹き付け、
    当該他方の面を冷凍庫内の冷媒が通されている壁面に押し当てることを特徴とする霜付き防止シートの施工方法
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