JP5730791B2 - 照明器具および照明装置 - Google Patents
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Description
なお、特許文献2および特許文献3に開示された照明器具において、直管形LEDランプは、直管形LEDランプの口金(口金ピン)を照明器具のソケットに嵌合させることにより、照明器具に固定するようになっている。
<照明装置>
図1は、第1実施形態に係る照明装置の斜視図である。
照明装置は、LED(Light Emitting Diode)素子を有する直管形LEDランプ100と、直管形LEDランプ100を保持するとともに直管形LEDランプ100に給電する照明器具200と、を備えている。
ソケット202A,202Bは、器具ベース201に固定され、直管形LEDランプ100の口金104A,104Bと嵌合することができるようになっている。
また、特許文献2のように、給電のためのコネクタ(図示せず)を介して照明器具200から直管形LEDランプ100へ給電する方式であって、ソケット202A,202Bには通電されず、直管形LEDランプ100を機械的に保持する保持機構としての役割を果たすものであってもよく、特許文献3のように、照明器具200のソケット202A,202Bと直管形LEDランプ100の口金104A,104Bとを介して給電する方式であって、ソケット202A,202Bは給電機構としての役割を果たすとともに、直管形LEDランプ100を機械的に保持する保持機構としての役割を果たすものであってもよい。
照明器具200は、長手方向(直管形LEDランプ100を保持するソケット202Aとソケット202Bとを結ぶ方向)の略中央に、直管形LEDランプ100を保持する保持具1を備えており、直管形LEDランプ100が長手方向に沿ってたわむことを抑止することができるようになっている。
図2(a)は、保持具1の斜視図である。
保持具1は、ホルダ10と、係止部材20と、スペーサ30と、を備え、ネジ40(後述する図3および図4参照)により、固定面である器具カバー203(器具ベース201)(図1および後述する図4参照)に固定されている。
ホルダ10は、直管形LEDランプ100を保持する部材であり、適度の硬さと適度の弾力性を持つ帯板を、打ち抜き加工、曲げ加工して、開口部10aを有するように形成され、直管形LEDランプ100を着脱自在に保持することができるようになっている。なお、ホルダ10は、経年劣化を防ぐため、金属製(例えば、鉄、SUS)であることが望ましい。
また、ホルダ10は、曲げ加工により、直管形LEDランプ100を挟持して保持するための第1ホルダ部13Aが先端側におよび第2ホルダ部13Bが基端側に形成されている。なお、第1ホルダ部13Aおよび第2ホルダ部13Bにわたって切り抜き13hが形成されており、ホルダ10の弾力性が調整されている。
また、ホルダ10の底部14(器具カバー203に固定される側)には、保持具1を器具カバー203に固定するためのネジ40(後述する図3および図4参照)が貫通する貫通孔14hが形成されている。
係止部材20は、ホルダ10の開口部10aを開放状態、または閉塞状態とするための部材であり、適度の硬さを持つ棒材を曲げ加工して形成される。なお、係止部材20も、経年劣化を防ぐため、金属製(例えば、鉄、SUS)であることが望ましい。
係止部材20は、一辺の略中央部が切断された略矩形環に形成されており、略中央部が切断された一辺である回動軸部21と、回動軸部21と対向する一辺である係止部22と、が形成されている。
ホルダ10の回動端11と開閉端12とが近づくように弾性変形させ、係止部材20を回転(図4において時計回り)させることにより、係止部材20の係止部22がホルダ10の開閉端12に係止される状態にすることができるようになっている。また、係止部22が開閉端12に係止される状態から、回動端11と開閉端12とが近づくように弾性変形させ、係止部材20を開閉端12方向に逆方向に回転(図4において反時計回り)させることにより、係止を解除することができるようになっている。
係止部22がホルダ10の開閉端12に係止されることにより、ホルダ10の開口部10aを閉塞状態(後述する図4(b)(c)参照)とすることができるようになっており、係止部22と開閉端12との係止が解除されることにより、ホルダ10の開口部10aを開放状態(後述する図4(a)参照)とすることができるようになっている。
スペーサ30は、ホルダ10の高さ方向の位置を調整するとともに、ホルダ10と器具カバー203(器具ベース201)とを電気的に絶縁するための部材である。なお、スペーサ30は樹脂製の絶縁素材(例えば、ポリプロピレン、ポリカーボネート)であることが望ましい。
スペーサ30は、固定面である器具カバー203と接するベース部31と、ネジ孔32hおよび突起部32aが形成された押さえ部32とを有している。
図3に示すように、スペーサ30の押さえ部32に形成されたネジ孔32hに沿って、ベース部31の方向に、突起部32aが形成されている。
ホルダ10をスペーサ30のベース部31と押さえ部32との間に挿入すると、スペーサ30の突起部32aがホルダ10の貫通孔14hに入り込むので、ホルダ10とスペーサ30とが容易に分離することができないようになる。
これにより、保持具1をネジ40で器具カバー203(図1および後述する図4参照)に固定する際、ホルダ10とスペーサ30とが容易に分離することを抑止できるので、組み付け作業の作業性を向上させることができる。
これにより、絶縁素材のスペーサ30により、ホルダ10とネジ40とが絶縁され、即ち、ホルダ10とネジ40が固定される器具カバー203(器具ベース201)とを絶縁することができるようになっている。
次に、図4を用いて照明器具200が備える保持具1の作用について説明する。図4は、直管形LEDランプ100および保持具1を備える照明器具200を、長手方向を法線とする面で切断した断面図である。
図4(a)に示すように、ホルダ10の開口部10aは開放状態となっており、直管形LEDランプ100を保持具1(ホルダ10)に自在に着脱することができるようになっている。
図4(b)に示すように、直管形LEDランプ100が第1ホルダ部13Aで保持されているので、直管形LEDランプ100が長手方向に沿ってたわむことを抑止し、直管形LEDランプ100が照明器具200から脱落することを抑止することができる。
また、ホルダ10の開口部10aは、係止部材20により閉塞状態となっており、ホルダ10はこれ以上広がることができないようになっている。このため、直管形蛍光ランプと比較して重い直管形LEDランプ100であっても、保持具1で直管形LEDランプ100を保持することができるようになっている。
図4(c)に示すように、直管形LEDランプ100が第2ホルダ部13Bで保持されているので、直管形LEDランプ100が長手方向に沿ってたわむことを抑止し、直管形LEDランプ100が照明器具200から脱落することを抑止することができる。
また、ホルダ10の開口部10aは、係止部材20により閉塞状態となっており、ホルダ10はこれ以上広がることができないようになっている。このため、第2ホルダ部13Bにおいても保持力が向上し、直管形蛍光ランプと比較して重い直管形LEDランプ100であっても、保持具1で直管形LEDランプ100を保持することができるようになっている。
このため、ソケット202A,202Bの形状が異なる(直管形LEDランプ100をソケット202A,202Bに取り付けた際、器具カバー203から直管形LEDランプ100までの高さが異なる)照明器具200であっても、第1実施形態の保持具1を使用することができる。特に、直管形蛍光ランプを使用する照明器具を換装して、LEDランプ100を使用する照明器具200に換装する場合、第1実施形態の保持具1はソケットの形状が異なる照明器具に対応することができるので、直管形蛍光ランプを使用する照明器具に取り付けられているソケットを再利用することができる。
また、ベース部31の高さが異なるスペーサ30を適宜組み合せて保持具1を構成することにより、より適切な位置で直管形LEDランプ100を保持することができる保持具1とすることができる。
図1および図4において、保持具1を備える照明器具200は、トラフ形であり保持具1の固定面(器具カバー203)が水平である場合について説明したが、これに限られるものではない。2灯式の逆富士形照明器具のように保持具1の固定面が傾斜していてもよい。図5は、直管形LEDランプ100および保持具1を備える逆富士形の照明器具210を、長手方向を法線とする面で切断した断面図である。
このように保持具1を配置することにより、係止部材20の係止部22とホルダ10の開閉端12との係止が解除されている状態において、係止部材20が重力により垂れ下がり(破線で示す係止部材20参照)、ホルダ10の開閉端12と、係止部材20の係止部22とが大きく離れるので、係止部材20が係止状態で有るか否かを容易に判断することができるようになっている。
また、直管形LEDランプ100の交換時において、係止部材20がホルダ10の回動端11から垂れ下がるため、ホルダ10の開口部10aをふさぐことなく、直管形LEDランプ100の交換作業の邪魔にならないようになっている。
ここまでは、ソケット202A,202B(図1参照)の位置に対応する第1ホルダ部13Aまたは第2ホルダ部13Bで直管形LEDランプ100を保持した状態でホルダ10を弾性変形させ係止部材20により係止するものとして説明した。
しかし、開口部10aの側である第1ホルダ部13Aに直管形LEDランプ100を保持した状態において、ホルダ10を弾性変形させ係止部材20により係止する場合、弾性変形する領域が短いため、変形させるのに大きな力が必要となる場合がある。
図6(a)の示す係止部材20の係止が解除されホルダ10の開口部10a(図2参照)が開放されている状態から、直管形LEDランプ100をホルダ10の第2ホルダ部13Bで保持する状態でホルダ10の回動端11(図2参照)と開閉端12(図2参照)とが近づくように弾性変形させ、図6(b)に示す係止部材20が係止される状態にする。
この際、ホルダ10の第1ホルダ部13Aから回動端11、開閉端12までを弾性変形させるため、大きな力を必要とせず弾性変形させることができる。
この際、作業者は、直管形LEDランプ100を把持して第2ホルダ部13Bの位置から第1ホルダ部13Aの位置へ移動させる。
次に、第2実施形態に係る照明装置について説明する。
第2実施形態に係る照明装置は、第1実施形態に係る照明装置(図1参照)と比較して、保持具の構成が異なっている。その他の構成は同様であり、説明を省略する。
保持具1Aは、吊り下げ部材50と、係止保持部材60と、照明器具200の器具カバー203に保持具1Aを固定するためのネジ40と、を備えている。
吊り下げ部材50の底部51(器具カバー203に固定される側)には、ネジ40が貫通する貫通孔51hが形成されている。
吊り下げ部材50の側面部52には、底部51の側が広く開口する略T字形状の係止穴53A、係止穴53Bが形成されている。
係止部61の幅は、略T字形状の係止穴53A、係止穴53Bのうち底部51の側の広く開口した領域を通過することができるようになっているが、略T字形状の係止穴53A、係止穴53Bのうち底部51の側とは反対側の狭く開口した領域を通過することができないようになっている。
くびれ部62の幅は、略T字形状の係止穴53A、係止穴53Bのうち底部51の側の広く開口した領域および底部51の側とは反対側の狭く開口した領域を通過することができるようになっている。
係止保持部材60の係止部61が、略T字形状の係止穴53Aのうち底部51の側の広く開口した領域を通過して、底部51の側とは反対側の狭く開口した領域を通過することができないため、係止部61が係止穴53Aに係止され、保持具1A(吊り下げ部材50、係止保持部材60、ネジ40)で直管形LEDランプ100を保持することができるようになっている。
なお、図7(b)において、係止部61を係止穴53Aに挿入して係止するものとして説明したが、係止部61を係止穴53Bに挿入して係止してもよい。これにより、保持具1Aの固定面である器具カバー203からの高さが異なる位置で直管形LEDランプ100を保持することができる。
次に、第3実施形態に係る照明装置について説明する。
第3実施形態に係る照明装置は、第1実施形態に係る照明装置(図1参照)と比較して、保持具の構成が異なっている。その他の構成は同様であり、説明を省略する。
保持具1Bは、吊り下げ部材55と、係止保持部材60と、照明器具200の器具カバー203に保持具1Bを固定するためのネジ40と、を備えている。
吊り下げ部材55の底部56(器具カバー203に固定される側)には、ネジ40が貫通する貫通孔56hが形成されている。
吊り下げ部材55の屈曲部57から側面部58にわたって、係止穴59が形成されている。係止穴59は、屈曲部57において広く開口し、側面部58において狭く開口する。
係止部61の幅は、係止穴59のうち屈曲部57の広く開口した領域を通過することができるようになっているが、係止穴59のうち側面部58の狭く開口した領域を通過することができないようになっている。
くびれ部62の幅は、係止穴59のうち屈曲部57の広く開口した領域および側面部58の狭く開口した領域を通過することができるようになっている。
係止保持部材60の係止部61が、係止穴59のうち屈曲部57の広く開口した領域を通過して、係止穴59のうち側面部58の狭く開口した領域を通過することができないため、係止部61が係止穴59に係止され、保持具1B(吊り下げ部材55、係止保持部材60、ネジ40)で直管形LEDランプ100を保持することができるようになっている。
なお、本発明は、上記第1から第3実施形態の構成に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。
また、図1において、照明器具200は1本の直管形LEDランプ100に対して1つの保持具1が設けられているものとして説明したが、これに限られるものではなく、1本の直管形LEDランプ100に対して複数の保持具1が設けられている照明器具であってもよい。
10 ホルダ
10a 開口部
11 回動端(係止機構)
12 開閉端(係止機構)
13A 第1ホルダ部(保持位置)
13B 第2ホルダ部(保持位置)
13h 切り抜き
14 底部
14h 貫通孔
20 係止部材(係止機構)
21 回動軸部(係止機構)
22 係止部(係止機構)
30 スペーサ(絶縁部材)
31 ベース部
32 押さえ部
32a 突起部
32h ネジ孔
40 ネジ
50,55 吊り下げ部材
51,56 底部
51h,56h 貫通孔
52,58 側面部
53A,53B,59 係止穴(係止機構)
57 屈曲部
60 係止保持部材
61 係止部(係止機構)
62 くびれ部(係止機構)
100 直管形LEDランプ
101 透光部
102 放熱部
103 基板
104A,104B 口金
200,210 照明器具
201 器具ベース
202A,202B ソケット
203 器具カバー
Claims (3)
- 固定面に固定され直管形LEDランプを両端から保持する一対のソケットと、
前記一対のソケットの間で前記直管形LEDランプを保持する保持具と、
を備える照明器具であって、
前記保持具は、
開口部を有し、前記直管形LEDランプを着脱自在に保持するホルダと、
前記開口部を閉塞する係止機構と、を有し、
前記ホルダは、
形状が異なり前記固定面から前記直管形LEDランプまでの高さが異なる複数種類の前記ソケットに対応して前記直管形LEDランプを高さが異なる位置で保持する保持位置を複数有する
ことを特徴とする照明器具。 - 前記保持具は、
絶縁部材を介して前記照明器具に固定される
ことを特徴とする請求項1に記載の照明器具。 - 請求項1または請求項2に記載された照明器具と、
前記直管形LEDランプと、を備える
ことを特徴とする照明装置。
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