JP5725296B2 - 運動情報生成装置、運動情報生成プログラム及び記録媒体 - Google Patents

運動情報生成装置、運動情報生成プログラム及び記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、運動指導用情報生成装置、運動指導用情報生成プログラム、及び、運動指導用情報生成プログラムを記録した記録媒体に関する。
スポーツが上達するには、よいコーチやトレーナーによる指導が早道と言われる。例えば、ゴルフではレッスンプロと呼ばれる指導者に直接レッスンを受けるサービスや自分のプレイの映像を送ってアドバイスしてもらうというサービスもある。しかし、一般のスポーツ愛好家は、コーチのために費用や時間を費やすことが難しいので、自分自身で練習して上達するために市販の練習装置を使うことが多い。これらの練習装置の多くは、単に練習者やボールなどの動きを捉えて表示するものであるが、運動解析だけでは運動の向上には不十分である。そこで、解析の結果、改善すべき点を教えてくれる運動練習機が考案されている。例えば、特許文献1では、ゴルフのスイングの腕と頭の動きから、改善すべきポイント(頭がふらつく、球筋をみる視線の移動がスムースではないなど)を画像と音声で知らせるゴルフ改善支援装置が提案されている。さらに、プロのプレイヤーやインストラクターが教える理想的なフォームや動きとの違いを表示する装置も考案されている(例えば、特許文献2〜5参照)。
このような従来の運動練習機を用いれば、理想の動きと自分の動きを比較して視覚的に確認することができるので、運動の軌跡などを見せるシステムに比べて、どうすればよいかわかりやすいという利点がある。しかしながら、これらの運動練習機は、プロのプレイヤーやインストラクターなどに実際に動いてもらって理想の動き(軌跡)を記録し、更に練習者の動きと比較するために適したデータにあらかじめ変換する等の準備の必要がある。例えば、プロのプレイヤーやインストラクターに基本的な動きをしてもらって、その様子をカメラで捉えたり、あるいは、モーションセンサーなどで動きを捉え、さらにプロのプレイヤーやインストラクターにコメントしてもらい、その音声と運動軌跡をデータ化することで、理想の動きのデータを作成することができる。
特開2009−125507号公報 特開2002−248187号公報 特開2006−181014号公報 特開平10−111940号公報 特開平8−224330号公報 特許第3865644号公報
しかしながら、実際には、プロのプレイヤーやインストラクターが理想通りにうまく動けなかったり、うまく動けてもコメントを言い損ねたりする場合もあり、手作業で不適当な部分をカットするなどの編集作業が必要である。特許文献6には、プロのプレイヤーやインストラクターによるコメントの音声データをテキスト化してキーワードを抽出し、運動指導データの収集を効率化する方法が提案されているが、この方法では、理想通りにうまく動けなかった場合や、動きとコメントの対応が取れていない場合には対応できないという問題がある。
このように、プロのプレイヤーやインストラクターから動きとコメントのデータを収集し、指導用のデータに編集するのは困難であり、編集作業に相当の手間を要する。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、本発明のいくつかの態様によれば、ユーザーから取得した運動指導用の動きと音声の情報から指導用の情報を効率的に生成することが可能な運動指導用情報生成装置、運動指導用情報生成プログラム、及び、運動指導用情報生成プログラムを記録した記録媒体を提供することができる。
(1)本発明は、ユーザー又は運動器具に装着されるセンサーと、前記センサーから前記ユーザー又は前記運動器具の動き情報を取得する動き情報取得部と、音情報を取得する音情報取得部と、取得した前記動き情報と前記音情報とから運動指導に適切な情報を選択し、選択した情報を用いて運動の指導用情報を生成する指導用情報生成部と、を含む、運動指導用情報生成装置である。
本発明によれば、ユーザーや運動器具の動き情報とユーザーの音声を含む音情報から運動指導に適切な情報を選択する(逆に言えば、不適切な情報を選択しない)ことで、明らかに運動指導に不適切な情報を排除し、有用な指導用情報を効率的に生成することができる。
(2)この運動指導用情報生成装置において、前記指導用情報生成部は、取得した前記動き情報と前記音情報とをそれぞれ複数区間に分割し、各区間の動き情報と音情報とを前記指導用情報に使用できるか否かを判定する判定部と、前記判定部の判定結果に応じて前記指導用情報を編集する編集部と、を含むようにしてもよい。
このようにすれば、運動指導に適切な動き情報と音情報を細かい単位で選択することができる。
(3)この運動指導用情報生成装置において、前記判定部は、前記各区間の動き情報が運動指導に不適切な動き情報か否かを判定する動き情報判定部と、前記各区間の音情報が運動指導に不適切な音情報か否かを判定する音情報判定部と、前記動き情報判定部の判定結果と前記音情報判定部の判定結果から、各区間の動き情報と音情報とを前記指導用情報に使用できるか否かを判定する総合判定部と、を含むようにしてもよい。
このように、各区間の動き情報の判定処理と各区間の音情報の判定処理を分けて、両者の判定結果から各区間の動き情報と音情報を指導用情報に使用できるか否かを総合的に判定することで、より柔軟な判定を行うことができる。
(4)この運動指導用情報生成装置において、前記センサーは、加速度センサーと角速度センサーとを含み、前記動き情報判定部は、前記加速度センサーから取得した加速度の大きさと前記角速度センサーから取得した角速度の変化量に基づいて、前記各区間の動き情報が運動指導に不適切な動き情報か否かを判定するようにしてもよい。
ユーザーや運動器具の加速度に比較的大きな変化があった上で、角速度が急激に変化する場合、動きが失敗していることが多い。そこで、加速度の大きさと角速度の変化量(傾き)の組み合わせから、各区間の動き情報が運動指導に不適切な動き情報か否かを判定することができ、この判定結果を総合的な判定処理の指標とすることができる。
(5)この運動指導用情報生成装置において、前記音情報判定部は、取得した音情報の音圧レベルを分析し、前記各区間の音情報が運動指導に不適切な音圧レベルの音情報であるか否かを判定する音情報分析部を含むようにしてもよい。
ユーザーのコメントの声が大きすぎたり、逆に小さすぎたり、指導用のコメントに関係ない大きな音が入ると、ユーザーのコメントが聞きづらいことが多い。そこで、各区間の音情報が運動指導に不適切な音圧レベルの音情報であるか否かを判定することで、この判定結果を総合的な判定処理の指標とすることができる。
(6)この運動指導用情報生成装置において、前記音情報判定部は、取得した音情報に含まれる音声情報をテキスト情報に変換し、当該テキスト情報に基づいて、前記各区間の音情報が運動指導に不適切な用語を含む音情報であるか否かを判定する音声テキスト化部を含むようにしてもよい。
ユーザーが指導用の動きを失敗した場合、無意識に、運動指導に不適切な言葉を発する場合がある。そこで、各区間の音情報が運動指導に不適切な用語を含む音情報であるか否かを判定することで、この判定結果を総合的な判定処理の指標とすることができる。
(7)この運動指導用情報生成装置において、前記総合判定部は、前記動き情報判定部により前記各区間の動き情報が運動指導に不適切な動き情報と判定された場合、当該区間の動き情報と音情報を前記指導用情報に使用できないと判定するようにしてもよい。
このようにすれば、ユーザーや運動器具の動きが不適切か否かを最も重要な指標として、この指標を優先させて総合的な判定処理を行うことができる。
(8)この運動指導用情報生成装置において、前記総合判定部は、前記動き情報判定部により前記各区間の動き情報が運動指導に適切な動き情報であると判定された場合、前記音情報判定部の判定結果に応じて、当該区間の動き情報と音情報を前記指導用情報に使用できるか否かを判定するようにしてもよい。
ユーザーや運動器具の動きが不適切でなければ、音情報が不適切であっても指導用情報に使用する余地がある場合もある。そこで、ユーザーや運動器具の動きが不適切でない場合は、音情報判定部の判定結果に応じて総合的な判定処理を行うことで、柔軟な判定を行うことができる。
(9)本発明は、ユーザー又は運動器具に装着されるセンサーから動き情報を取得する動き情報取得部と、音情報を取得する音情報取得部と、取得した前記動き情報と前記音情報とから運動指導に適切な情報を選択し、選択した情報を用いて運動の指導用情報を生成する指導用情報生成部としてコンピューターを機能させる、運動指導用情報生成プログラムである。
(10)本発明は、上記の運動指導用情報生成プログラムを記録した、コンピューター読み取り可能な記録媒体である。
本実施形態の運動指導用情報生成装置の構成例を示す図。 運動指導用情報生成装置の構成要素の配置例を示す図。 センサーモジュールの装着例について説明するための図。 指導用データ生成の全体処理のフローチャートの一例を示す図。 動きデータの時間的変化の様子のイメージを示す図。 動きデータの時間的変化の様子のイメージを示す図。 動きデータの時間的変化の様子のイメージを示す図。 不適切な動きデータの判定処理のフローチャートの一例を示す図。 図9(A)は3軸加速度の時間的変化の一例を示す図であり、図9(B)は3軸角速度の時間的変化の一例を示す図。 図9(B)のT区間を拡大して表示した図。 不適切な音データの判定処理のフローチャートの一例を示す図。 音データの音圧レベルの時間的変化の一例を示す図。 総合判定テーブルの一例を示す図。 総合判定処理のフローチャートの一例を示す図。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.運動指導用情報生成装置の構成
図1は、本実施形態の運動指導用情報生成装置の構成例を示す図である。また、図2は、運動指導用情報生成装置の構成要素の配置例を示す図である。なお、本実施形態では、ゴルフの指導用情報を生成する運動指導用情報生成装置を例に挙げて説明するが、本発明は、テニスや野球等の種々のスポーツの指導用情報を生成する運動指導用情報生成装置や、リハビリ運動などスポーツ以外の運動の指導用情報を生成する運動指導用情報生成装置にも適用することができる。
本実施形態の運動指導用情報生成装置1は、複数のセンサーモジュール10、マイクロホン12、コントローラー20、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)30、スピーカー40、記録媒体50を含んで構成されている。ただし、本実施形態の運動指導用情報生成装置1は、これらの一部の構成(要素)を省略したり、新たな構成(要素)を追加した構成としてもよい。
センサーモジュール10は、加速度センサー(3軸)やジャイロセンサー(3軸)など、ユーザー(プロのプレイヤーやインストラクターなど)の動きや運動器具の動きの情報を取得するためのセンサーを少なくとも1つ備えている。例えば、加速度センサーやジャイロセンサーから速度、位置、衝撃度などの情報を得ることができる。
図2に示すように、各々のセンサーモジュール10は、運動器具又はユーザーの体に装着される。例えば、センサーモジュール10は、運動器具のグリップ、動きの支点や力点となる場所、あるいは、ユーザーの関節部分を中心に、例えば、頭、肩、腰、肘、手首、膝、足首、踝などに装着される。例えば、運動器具がゴルフクラブであれば、図2に示すように、センサーモジュール10をゴルフクラブのシャフトなどに装着してもよいし、ゴルフクラブにセンサーモジュール10を内蔵してもよい。また、例えば、図2に示すように、センサーモジュール10をユーザーの衣服の上に貼り付けてもよいし、図3に示すように、センサーモジュール10をバンド14に取り付けてバンド14をユーザーの各部位に装着するようにしてもよい。
センサーモジュール10は、装着場所に応じて、取得すべき情報が必ずしも同じではないので、それぞれ、取得すべき情報を取得可能な必要最低限のセンサーのみを含むようにしてもよい。
コントローラー20は、センサーモジュール10に、起動又は停止させるための制御データを無線送信し、起動した各センサーモジュール10からのデータは、コントローラー20に無線送信される。コントローラー20は、例えば、図2に示すように、プレイヤーの腰などに装着してもよいし、プレイヤーから離れた位置にあってもよい。
本実施形態のコントローラー20は、処理部(CPU)22、出力部24、記憶部26を含み、センサーモジュール10からのデータを取得し、取得したデータを用いて運動指導用の情報の生成及び表示を行う。
特に、本実施形態では、処理部(CPU)22は、以下に説明する動き情報取得部200、音情報取得部210、指導用情報生成部220を含み、ユーザーの指導用の動きや音声に基づいて指導用データ(指導用情報)を生成する。ただし、本実施形態の処理部(CPU)22は、これらの一部の構成(要素)を省略したり、新たな構成(要素)を追加した構成としてもよい。
記録媒体50は、コンピューター読み取り可能な記録媒体であり、コンピューターを上記の各部として機能させるための運動指導用情報生成プログラムが記憶されている。本実施形態の処理部20は、記録媒体50に記憶されている運動指導用情報生成プログラムを実行することで、動き情報取得部200、音情報取得部210、指導用情報生成部220として機能する。あるいは、コントローラー20に通信部を追加し、通信部を介して有線又は無線の通信ネットワークを介してサーバーから運動指導用情報生成プログラムを受信し、受信した運動指導用情報生成プログラムを記憶部26や記録媒体50に記憶して当該運動指導用情報生成プログラムを実行するようにしてもよい。ただし、動き情報取得部200、音情報取得部210、指導用情報生成部220の少なくとも一部をハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
なお、記録媒体50は、例えば、光ディスク(CD、DVD)、光磁気ディスク(MO)、磁気ディスク、ハードディスク、磁気テープ、メモリー(ROM、フラッシュメモリーなど)により実現することができる。
動き情報取得部200は、各センサーモジュール10からユーザーの各部や運動器具の動きに関するデータ(以下、「動きデータ」という)を所定の時間間隔で継続して取得する処理を行う。具体的には、動き情報取得部200は、動きデータ(動き情報)として、例えば、加速度センサーが出力するデータ(加速度データ)やジャイロセンサーが出力するデータ(角速度データ)を取得する。動き情報取得部200が取得した動きデータは、順次、指導用情報生成部220に転送されるとともに、動きデータ281として記憶部26に記憶されていく。
音情報取得部210は、マイクロホン12からユーザーの音声やその他の音に関するデータ(以下、「音データ」という)を所定の時間間隔で継続して取得する処理を行う。具体的には、音情報取得部210は、マイクロホン12が出力するアナログ電圧信号を所定の時間間隔でサンプリングしてデジタルの音データ(音情報)に変換する。音情報取得部210が取得した音データは、順次、指導用情報生成部220に転送されるとともに、音データ282として記憶部26に記憶されていく。
指導用情報生成部220は、判定部230及び編集部240を含んで構成され、動き情報取得部200が取得した動きデータと音情報取得部210が取得した音データから運動指導に適切な情報を選択し、選択した情報を用いて指導用データ286を生成する処理を行う。ただし、本実施形態の指導用情報生成部220は、これらの一部の構成(要素)を省略したり、新たな構成(要素)を追加した構成としてもよい。
判定部230は、動き情報取得部200が取得した動きデータと音情報取得部210が取得した音データを、それぞれ所定時間Δt(例えば、数秒から1分程度)毎に複数区間の動きデータと音データに分割し、各Δt区間の動きデータと音データを指導用データ286の生成に使用できるか否かを判定する処理を行う。特に、本実施形態の判定部230は、動き情報判定部250、音情報判定部260、総合判定部270を含んで構成されている。ただし、本実施形態の判定部230は、これらの一部の構成(要素)を省略したり、新たな構成(要素)を追加した構成としてもよい。
動き情報判定部250は、各Δt区間の動きデータが運動指導に不適切な動きデータか否かを判定する処理を行う。具体的には、動き情報判定部250は、所定時間Δtが経過する毎に当該Δtの区間に各センサーモジュール10から取得された動きデータに運動指導に不適切な動きデータが含まれるか否かを判定し、不適切な動きデータを含むΔtの区間を特定する。例えば、動き情報判定部250は、ある時刻t〜t+Δtの区間において、膝や足首に装着したセンサーモジュール10からの動きデータは適切なデータであるが、肩、肘、手首、道具などに装着した他のセンサーモジュール10からの動きデータの少なくとも1つが不適切なデータであれば、当該t〜t+Δtの区間を不適切な動きデータを含むΔt区間として特定する。
動き情報判定部250は、例えば、加速度センサーから取得した動きデータから得られる加速度の大きさと角速度センサーから取得した動きデータから得られる角速度の変化量(傾き)に基づいて、各Δt区間の動きデータが運動指導に不適切な動きデータか否かを判定するようにしてもよい。
音情報判定部260は、音情報分析部262及び音声テキスト化部264を含んで構成され、各Δt区間の音データが運動指導に不適切な音データか否かを判定する処理を行う。ただし、本実施形態の音情報判定部260は、これらの一部の構成(要素)を省略したり、新たな構成(要素)を追加した構成としてもよい。
音情報分析部262は、音情報取得部210が取得した音データ(ユーザーの音声やその他の音)の音圧レベルを分析し、各Δt区間の音データが運動指導に不適切な音圧レベルの音データであるか否かを判定する処理を行う。具体的には、音情報分析部262は、所定時間Δtが経過する毎に当該Δtの区間に取得された音データに運動指導に不適切な音圧レベルの音データが含まれるか否かを判定し、不適切な音圧レベルの音データを含むΔtの区間を特定する。例えば、音情報分析部262は、ある時刻t〜t+Δtの区間において、音圧レベルが大き過ぎるか、あるいは音圧レベルが小さ過ぎて音がノイズに埋もれているなどの不適切な音圧レベルの音データがあれば、当該t〜t+Δtの区間を不適切な音圧レベルの音データを含むΔt区間として特定する。
音声テキスト化部264は、音情報取得部210が取得した音データに含まれる音声情報を音声テキスト(テキスト情報)に変換し、当該音声テキストに基づいて、各Δt区間の音データが運動指導に不適切な用語を含む音データであるか否かを判定する処理を行う。具体的には、音情報分析部262は、所定時間Δtが経過する毎に、記憶部26に記憶された音声認識用辞書283を用いて音声認識を行って音声をテキスト化し、記憶部26に記憶されている不適切用語リスト284を参照して各Δtの区間の音声テキストに不適切な用語の一部又は全部が含まれるか否かを判定し、不適切な用語を含むΔtの区間を特定する。なお、1つの用語が複数のΔt区間にまたがる場合もあるため、音声テキスト化部264は、複数のΔt区間をまとめて音声認識の処理を行うようにしてもよい。そして、例えば、音情報分析部262は、ある時刻t〜t+Δtの区間において、不適切用語リスト284に登録されている、「しまった」、「失敗した」などの運動指導に不適切な用語の一部又は全部が存在すれば、当該t〜t+Δtの区間を不適切な用語を含むΔt区間として特定する。
総合判定部270は、動き情報判定部250の判定結果と音情報判定部260の判定結果から、各Δt区間の動きデータと音データを指導用データ286の生成に使用できるか否かを総合的に判定する処理(以下、「総合判定処理」という)を行う。
例えば、総合判定部270は、動き情報判定部250により各Δt区間の動きデータが運動指導に不適切な動きデータと判定された場合、音情報判定部260の判定結果にかかわらず、当該Δt区間の動きデータと音データを指導用データ286の生成に使用できないと判定するようにしてもよい。さらに、総合判定部270は、動き情報判定部250により各Δt区間の動きデータが運動指導に不適切な動きデータでないと判定された場合、音情報判定部260の判定結果に応じて、当該Δt区間の動きデータと音データを指導用データ286の生成に使用できるか否かを判定するようにしてもよい。すなわち、総合判定部270は、動き情報判定部250の判定結果を優先させて総合判定処理を行ってもよい。
具体的には、総合判定部270は、各Δt区間について、動きデータが運動指導に不適切であるか、音データの音圧レベルが不適切であるか、音データが不適切な用語を含む場合、当該Δt区間の動きデータと音データを指導用データ286の生成に使用不可と判定する(使用基準を厳しくする)ようにしてもよいし、各Δt区間について、動きデータが運動指導に不適切であり、かつ、音データの音圧レベルが不適切であり、かつ、音データが不適切な用語を含む場合のみ、当該Δt区間の動きデータと音データを指導用データ286の生成に使用不可と判定する(使用基準を緩くする)ようにしてもよい。また、例えば、総合判定部270は、各Δt区間について、動きデータが運動指導に不適切であれば当該Δt区間の動きデータと音データを指導用データ286の生成に使用不可と判定し、動きデータが運動指導に不適切でなければ、音情報分析部262の判定結果と音声テキスト化部264の判定結果の組み合わせに応じて当該Δt区間の動きデータと音データを指導用データ286の生成に使用できるか否かを判定するようにしてもよい。
また、総合判定部270は、総合判定処理の結果に応じた指示情報をリアルタイムに生成する処理を行うようにしてもよい。この指示情報は、出力部24を介して、HMD30やスピーカー40に出力され、画像や音声に変換される。この指示情報は、HMD30やスピーカー40以外にも、腕時計式の機器や携帯電話のディスプレイやスピーカーに出力するようにしてもよいし、パソコン等のモニターやスピーカーなど体に装着した装置以外に出力するようにしてもよい。例えば、総合判定部270は、Δt区間の動きデータと音データを指導用データ286の生成に使用不可と判定した場合、指示情報として「もう一度やり直してください。」などの文字データや音声データを生成してHMD30やスピーカー40に出力するようにしてもよい。これにより、動きや音声が不適切な場合に、ユーザーが指示に従ってその場で同じ動きやコメントを再度行えば、指導用データに必要な情報を確実に取得することができる。従って、必要な情報が足りないために、後日、あらためてユーザーに指導用の動きやコメントをしてもらう手間を省くことができる。
編集部240は、記憶部26に記憶された動きデータ281と音データ282を元データとして、総合判定部270の判定結果に応じて、指導用データ286を生成する処理を行う。例えば、編集部240は、総合判定部270により、動きデータ281と音データ282から、指導用データ286の生成に使用不可と判定されたΔt区間の動きデータと音データをカットし、動きデータを用いて運動計算を行って人体モデルのスケルトン又はこれに肉付けした人体のアニメーション画像(CG画像)を生成し、音データと合成して指導用データ286を生成するようにしてもよい。また、例えば、動きデータ281や音データ282と同期してユーザーをカメラ(不図示)で撮影したフレーム画像データ(元画像データ)を取得して記憶部26に保存し、編集部240が、記憶部26に保存された元画像データから、指導用データ286の生成に使用不可と判定されたΔt区間の動きデータに対応付けられる画像データ(当該Δt区間の画像データ)をカットすることにより、指導用データ286を作成するようにしてもよい。
編集部240が生成した指導用データ286は記憶部26に記憶される。
2.運動指導用情報生成装置の処理
[指導用データ生成の全体処理]
図4は、処理部(CPU)22の指導用データ生成の全体処理のフローチャートの一例を示す図である。
まず、処理部(CPU)22は、時刻tを0にセットし(S10)、各センサーモジュール10やマイクロホン12から動きデータと音データの取得を開始する(S12)。例えば、ユーザーが、コントローラー20等に設けられたスタートスイッチ(不図示)を押すと処理部(CPU)22がデータの取得を開始するようにしてもよいし、処理部(CPU)22が「運動を始めて下さい」等のメッセージを表示又は音声出力するとともにデータの取得を開始するようにしてもよい。
そして、ユーザーは、ある程度決められたシナリオに従って指導のための動きを開始し、Δtだけ時間が経過すると(S14のY)、処理部(CPU)22は、時刻t〜t+Δtに取得した動きデータが、運動指導に不適切な動きデータか否かを判定する(S16)とともに、時刻t〜t+Δtに取得した音データが、運動指導に不適切な音データか否かを判定する(S18)。
次に、処理部(CPU)22は、ステップS16とS18の判定結果に基づいて、時刻t〜t+Δtの動きデータと音データを指導用データ286の生成に使用できるか否かを総合的に判定する(S20)。
時刻t〜t+Δtの区間の動きデータと音データを指導用データ286の生成に使用できない場合(S22のY)、処理部(CPU)22は、指導用の動きをもう一度やり直すことを指示する指示情報をHMD30やスピーカー40に出力し(S24)、時刻t〜t+Δt区間の動きデータと音データをカットして指導用データ286を編集する(S26)。
一方、時刻t〜t+Δtの区間の動きデータと音データを指導用データ286に使用できる場合(S22のN)、処理部(CPU)22は、時刻t〜t+Δt区間の動きデータと音データをカットしないで指導用データ286を編集する(S28)。
そして、処理部(CPU)22は、動きデータと音データの取得が終了するまで(S30のN)、時刻tをt+Δtにセットして(S32)S14〜S28の処理を繰り返し、動きデータと音データの取得が終了すれば(S30のY)、指導用データ286の生成処理を終了する。例えば、ユーザーが、コントローラー20等に設けられた終了スイッチ(不図示)を押すと処理部(CPU)22が動きデータと音データの取得を終了するようにしてもよいし、処理部(CPU)22が、取得した動きデータや音データの変化からユーザーの動きが終了したか否かを判定し、動きデータと音データの取得を終了するようにしてもよい。
[運動指導に不適切な動きデータの判定処理]
図5、図6及び図7は、それぞれ、ユーザーが軽く素振りをした場合、ユーザーがスイングをしてうまくボールを飛ばせた場合、ユーザーがスイングをしてうまくボールを飛ばせなかった場合に、運動器具やユーザーの体の各部に装着したセンサーモジュール10から取得される互いに直交する3軸(X軸、Y軸、Z軸)の動きデータ(例えば、加速度データや角速度データ)の時間的変化の様子のイメージを示す図である。図5、図6及び図7において、横軸は時間であり、縦軸は動きの大きさであり、例えば、実線はX軸の動きデータ、一点鎖線はY軸の動きデータ、破線はZ軸の動きデータである。図5(A)、図6(A)及び図7(A)は、例えば、運動器具に装着したセンサーモジュール10の動きデータの時間的変化の様子のイメージを示し、図5(B)、図6(B)及び図7(B)は、例えば、ユーザーの腰に装着したセンサーモジュール10からの動きデータの時間的変化の様子のイメージを示し、図5(C)、図6(C)及び図7(C)は、例えば、ユーザーの手首に装着したセンサーモジュール10からの動きデータの時間的変化の様子のイメージを示している。
ユーザーが軽く素振りをする場合、ユーザーの動きは滑らかなので、図5(A)、図5(B)及び図5(C)に示すように、運動器具、ユーザーの腰、手首のいずれについても、加速度や角速度のピークが低く、時間的変化も緩やかである。
また、ユーザーがスイングをしてうまくボールを飛ばせた場合、動きが大きいので大きな加速度や角速度は生じるが、不要で不自然な動きはない。そのため、図6(A)、図6(B)及び図6(C)に示すように、運動器具、ユーザーの腰、手首のいずれについても、ボールを打った瞬間に加速度や角速度が大きくなるが、時間的変化は比較的緩やかである。
一方、ユーザーがスイングをしてうまくボールを飛ばせなかった場合、例えば、腰と手首は比較的安定していたがボールを打つ位置が良くなかったことが原因であれば、図7(B)及び図7(C)に示すように、ユーザーの腰と手首の加速度や角速度は、ボールを上手く飛ばせた場合と同様であるが、図7(A)に示すように、運動器具については、ボールを打った瞬間に加速度や角速度が大きくなるだけでなく、特に角速度(図7(A)では、Z軸方向の角速度)に鋭いピークが生ずる。
このように、ユーザーの体の各部や運動器具の少なくとも1つについて、いずれかの軸方向の加速度に比較的大きな変化があった上で、いずれかの軸方向に鋭いピークの角速度の変化が見られる場合、動きが失敗していることが多い。すなわち、加速度の大きさと角速度の変化量(傾き)の組み合わせから、各Δt区間の動きデータが運動指導に不適切な動きデータか否かを判定することができ、この判定結果を総合判定処理の指標とすることができる。
そこで、本実施形態では、各センサーモジュール10から取得した動きデータから加速度と角速度を算出し、少なくとも1つの場所でのいずれかの軸方向の加速度が所定の閾値を超えるとともに、少なくとも1つの場所でのいずれかの軸方向の角速度の傾きが所定の閾値を超えるΔt区間の動きデータ(すべてのセンサーモジュール10から取得したすべての動きデータ)を運動指導に不適切な動きデータと判定する。
図8は、時刻t〜t+Δtの区間の動きデータが運動指導に不適切な動きデータか否かを判定する処理(図4のS16の処理)のフローチャートの一例を示す図である。また、図9(A)及び図9(B)は、それぞれ、1つのセンサーモジュール10から取得した動きデータを用いて算出した3軸加速度と3軸角速度の時間的変化の一例を示す図である。図9(A)及び図9(B)において、横軸は時間であり、縦軸は加速度又は角速度の大きさであり、実線、一点鎖線、破線は、それぞれ、例えば、X軸、Y軸、Z軸の加速度又は角速度である。また、図10は、図9(B)におけるX軸の角速度のT区間を拡大して表示した図である。
図8に示すように、処理部(CPU)22は、まず、1つのセンサーモジュール10を選択し、時刻t〜t+Δtにおいて当該センサーモジュール10から取得した動きデータを用いて算出した加速度が、閾値Aを超えるか否か判定する(S110)。図9(A)では、T区間の加速度は3軸ともに閾値Aを超えていないが、T区間ではY軸の加速度が閾値Aを超えている。
時刻t〜t+Δtの区間において加速度がAを超える場合(S112のY)、処理部(CPU)22は、時刻t〜t+Δtにおいて当該センサーモジュール10から取得した動きデータを用いて算出した角速度の傾きが、閾値αよりも大きいか否かを判定する(S114)。図9(A)では、T区間においてY軸の加速度が閾値Aを超えているので、処理部(CPU)22は、T区間の角速度の傾きが閾値αよりも大きいか否かを判定する。図9(B)では、T区間においてX軸の角速度に鋭いピークが発生しており、このX軸の角速度の傾きが閾値αよりも大きいか否かが判定される。T区間におけるX軸の角速度の傾きは、例えば、図10に示すように、T区間の開始時刻(Δt区間の開始時刻)の角速度をa、T区間における角速度のピークをa、T区間の開始時刻から角速度のピークの時刻までの時間をΔt’とすると、|a−a|/Δt’で計算される。
時刻t〜t+Δtの区間において角速度の傾きがαよりも大きい場合(S116のY)、処理部(CPU)22は、時刻t〜t+Δtの区間の動きデータを不適切な動きデータと判定し(S120)、処理を終了する。
一方、時刻t〜t+Δtの区間において加速度がA以下の場合(S112のN)又は時刻t〜t+Δtの区間における角速度の傾きがα以下の場合(S116のN)、処理部(CPU)22は、全てのセンサーモジュール10についての判定処理が終了していなければ(S118のN)、次のセンサーモジュール10を選択し、S110〜S120の処理を行う。
全てのセンサーモジュール10についての判定処理が終了(S118のY)するまで、不適切な動きデータと判定(S120)されなければ、処理部(CPU)22は、時刻t〜t+Δtの区間の動きデータを不適切な動きデータではないと判定し(S122)、処理を終了する。
このような処理により、図9(A)及び図9(B)の例では、T区間の動きデータは不適切な動きデータではないと判定される。また、T区間の動きデータは、図9(B)のT区間におけるX軸の角速度の傾きが閾値α以下であれば不適切な動きデータではないと判定され、閾値αよりも大きければ不適切な動きデータであると判定される。
なお、閾値Aやαは、例えば、あらかじめ実験等を行って決定し、記憶部26などに記憶しておけばよい。
[運動指導に不適切な音データの判定処理]
ユーザーが指導用の正しい動きをした場合でも、指導用のコメントの声が大きすぎたり、逆に小さすぎたり、指導用のコメントに関係ない大きな音が入ると、指導用のコメントが聞きづらいことが多い。このような区間の動きデータと音データは、指導用データ286の生成に使用すべきでない場合もある。すなわち、各Δt区間の音データが運動指導に不適切な音圧レベルの音データであるか否かを判定することで、この判定結果を総合判定処理の指標とすることができる。
そこで、本実施形態では、音情報取得部210が取得した音データのうち、音圧レベルが所定の範囲に収まらないΔt区間の音データを運動指導に不適切な音圧レベルの音データと判定する。
また、ユーザーが指導用の動きを失敗した場合、無意識に「あー」や「失敗した」などの言葉を発する場合もあり、このような区間の動きデータと音データも、指導用のデータの生成に使用すべきでない場合もある。すなわち、各Δt区間の音データが運動指導に不適切な用語を含む音データであるか否かを判定することで、この判定結果を総合判定処理の指標とすることができる。
そこで、本実施形態では、音情報取得部210が取得した音データに対して音声認識処理を行って得られる音声テキストが、不適切用語リスト284に含まれる用語を含むΔt区間の音データを運動指導に不適切な用語を含む音データと判定する。
図11は、時刻t〜t+Δtの区間の音データが運動指導に不適切な音データか否かを判定する処理(図4のS18の処理)のフローチャートの一例を示す図である。また、図12(A)は、マイクロホン12から取得した音データの音圧レベルの時間的変化の一例を示す図である。また、図12(B)において、マイクロホン12から取得した音データに含まれる不適切な用語を白抜きの楕円で示している。図12(A)及び図12(B)において、横軸は時間である。また、図12(A)において、縦軸は音圧レベルである。
図11に示すように、処理部(CPU)22は、まず、時刻t〜t+Δtにおいて取得した音データの音圧レベルが、閾値SとSの間にあるか否か判定する(S210)。
時刻t〜t+Δtの区間の音圧レベルがSとSの間にある場合(S212のY)、処理部(CPU)22は、時刻t〜t+Δtの区間の音データを不適切な音圧レベルの音データではないと判定する(S214)。
一方、時刻t〜t+Δtの区間の音圧レベルがSよりも大きいかSよりも小さい場合(S212のN)、処理部(CPU)22は、時刻t〜t+Δtの区間の音データを不適切な音圧レベルの音データと判定する(S216)。
次に、処理部(CPU)22は、時刻t〜t+Δtの区間の音データを音声認識して音声テキストに変換し、不適切用語リスト284と照合する(S218)。
時刻t〜t+Δtの区間の音声テキストが不適切用語リスト284に登録されている用語を含まない場合(S220のN)、処理部(CPU)22は、時刻t〜t+Δtの区間の音データを不適切な用語を含む音データではないと判定し(S222)、処理を終了する。
一方、時刻t〜t+Δtの区間の音声テキストが不適切用語リスト284に登録されている用語を含む場合(S220のY)、処理部(CPU)22は、時刻t〜t+Δtの区間の音データを不適切な用語を含む音データと判定し(S224)、処理を終了する。
このような処理により、図12(A)及び図12(B)の例では、T,T,T,Tの区間の音データは、不適切な音圧レベルの音データではないと判定され、T,T,Tの区間の音データは、不適切な音圧レベルの音データと判定される。また、T,T,T,Tの区間の音データは、不適切な用語を含む音データではないと判定され、T,T,Tの区間の音データは、不適切な用語を含む音データと判定される。
なお、閾値SやSは、あらかじめ実験等を行って決定し、記憶部26などに記憶しておいてもよい。あるいは、ユーザーが指導用の運動を開始する前にユーザーに発声してもらい、処理部(CPU)20が、ユーザーの声の音量に応じて閾値SやSを可変に設定するようにしてもよい。さらに、処理部(CPU)20は、このユーザーの発声による音声データを解析して音声認識用辞書283を書き換え、当該ユーザーを特定話者とする音声認識を行うようにしてもよい。
[運動指導に不適切な区間の総合判定処理]
あるΔt区間の動きデータが指導に不適切であれば、当該Δt区間の音データの判定結果によらず、当該Δt区間の動きデータと音データは、指導用データ286の生成に使用すべきではない場合が多い。一方、あるΔt区間の動きデータが指導に不適切でなければ、当該Δt区間の音データの判定結果に応じて、当該Δt区間の動きデータと音データを指導用データ286の生成に使用すべきか否かを決定すればよい。
そこで、本実施形態では、Δt区間の動きデータの判定結果と音データの判定結果に応じて、当該Δt区間の動きデータと音データを指導用データ286の生成に使用すべきか否かを総合判定テーブル285に従って総合的に判定する。
図13は、総合判定テーブル285の一例を示す図である。図13の例は、動きデータの判定結果を音データの判定結果よりも優先させて総合判定する総合判定テーブル285の例を示している。すなわち、Δt区間の動きデータが不適切な動きデータであれば(「×」で表記)、当該Δt区間の動きデータと音データは、指導用データ286の生成に使用不可(「×」で表記)と総合判定する。一方、Δt区間の動きデータが不適切な動きデータでなければ(「○」で表記)、当該Δt区間の音データが不適切な音圧レベルであり(「×」で表記)、かつ不適切な用語を含む(「×」で表記)場合は、当該Δt区間の動きデータと音データは、指導用データ286の生成に使用不可(「×」で表記)と総合判定(「不可」判定)する。また、当該Δt区間の音データが不適切な音圧レベルであり(「×」で表記)、かつ不適切な用語を含まない(「○」で表記)場合及び当該Δt区間の音データが不適切な音圧レベルではなく(「○」で表記)、かつ不適切な用語を含む(「×」で表記)場合は、当該Δt区間の動きデータと音データは、指導用データの生成に使用可(「△」で表記)と総合判定(「可」判定)する。また、当該Δt区間の音データが不適切な音圧レベルでなく(「○」で表記)、かつ不適切な用語を含まない(「○」で表記)場合は、当該Δt区間の動きデータと音データは、指導用データ286の生成に使用すべき(「○」で表記)と総合判定(「良」判定)する。
図14は、時刻t〜t+Δtの区間の動きデータと音データを指導用データ286の生成に使用すべきか否かを総合判定する処理(図4のS20の処理)のフローチャートの一例を示す図である。図14は、図13の総合判定テーブル285に従って総合判定する処理のフローチャートを示している。
処理部(CPU)22は、時刻t〜t+Δtの区間の動きデータの判定結果と音データの判定結果を参照し(S310)、図13の総合判定テーブル285に従い、動きが不適切であれば(S312のY)、時刻t〜t+Δtの区間の動きデータと音データを「不可」と総合判定する(S320)。
同様に、動きは不適切でないが(S312のN)、音圧レベルが不適切であり(S314のY)、かつ、不適切な用語が含まれる(S316のY)場合も、処理部(CPU)22は、時刻t〜t+Δtの区間の動きデータと音データを「不可」と総合判定する(S320)。
また、動きが不適切でなく(S312のN)、音圧レベルが不適切であるが(S314のY)、不適切な用語が含まれない(S316のN)場合は、処理部(CPU)22は、時刻t〜t+Δtの区間の動きデータと音データを「可」と総合判定する(S322)。
同様に、動きが不適切でなく(S312のN)、音圧レベルが不適切でないが(S314のN)、不適切な用語が含まれる(S318のY)場合も、処理部(CPU)22は、時刻t〜t+Δtの区間の動きデータと音データを「可」と総合判定する(S322)。
また、動きが不適切でなく(S312のN)、かつ、音圧レベルが不適切でなく(S314のN)、かつ、不適切な用語が含まれない(S318のN)場合は、処理部(CPU)22は、時刻t〜t+Δtの区間の動きデータと音データを「良」と総合判定する(S324)。
そして、処理部(CPU)22は、時刻t〜t+Δtの区間の動きデータと音データが「不可」と総合判定された場合、時刻t〜t+Δt区間の動きデータと音データをカットして指導用データ286を編集し(図4のS26)、時刻t〜t+Δtの区間の動きデータと音データが「可」又は「良」と総合判定された場合、時刻t〜t+Δt区間の動きデータと音データをカットしないで指導用データ286を編集する(図4のS28)。
以上に説明したように、本実施形態の運動指導用情報生成装置によれば、ユーザーの各部の動きデータや運動器具の動きデータ、ユーザーの音声を含む音データから、運動指導に適切なデータを選択する(逆に言えば、不適切なデータを選択しない)ことで、明らかに運動指導に不適切なデータを排除し、有用な指導用データ286を効率的に生成することができる。
また、本実施形態の運動指導用情報生成装置によれば、動きデータや音データをΔtの時間毎に分割し、各Δt区間の動きデータと音データが指導用データ286の生成に使用できるか否かを判定し、判定結果に応じて指導用データ286を編集するので、細かい編集処理が可能である。
また、本実施形態の運動指導用情報生成装置によれば、各Δt区間の動きデータの判定処理と各Δt区間の音データの判定処理を分けて、両者の判定結果から各Δt区間の動きデータと音データを指導用データ286の生成に使用できるか否かを総合的に判定するので、より柔軟な判定を行うことができる。
また、本実施形態の運動指導用情報生成装置によれば、ユーザーや運動器具の動きが不適切か否かを最も重要な指標として、この指標を優先させて総合判定処理を行うことで明らかに不適切なデータをカットできる。また、ユーザーや運動器具の動きが不適切でない場合は、音データの判定結果に応じて総合判定処理を行うことで、柔軟な判定を行うことができる。
現実的には、指導用データ286を元に、編集者が手作業で編集作業を行って最終的な指導用の画像データや音声データを作成することになる場合が多いが、指導用データ286は指導に明らかに不適切な情報が省かれているので、編集者による編集作業の負担を大幅に削減することができる。
本発明は本実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
例えば、本実施形態では、ユーザーの指導用の動きと同期してリアルタイムに総合判定処理を行って指導用データ286を生成しているが、例えば、ユーザーが動作を開始してから終了するまでの間、動き情報取得部200が取得した動きデータと音情報取得部210が取得した音データを記憶部に記憶し、記憶した動きデータ281と音データ282を読み出して総合判定処理を行い、指導用データ286を生成するようにしてもよい。
また、本実施形態では、動きデータと音データを一定時間Δtの区間で分割しているので、音声テキストに含まれる1つの用語が複数のΔt区間にまたがる可能性がある。そこで、まず音声認識により得られる音声テキストを意味のある区切り(例えば、語句や文の区切りなど)で分割し、分割された各区間の時間Δt、Δt、・・・に合わせて音データをΔt、Δt、・・・の区間に分割し、各区間の音データに対して、音圧レベルが不適切か否かと不適切な用語を含むか否かを判定するようにしてもよい。ただし、この場合、動きデータの区間と音データの区間が一致しないので、総合判定処理が複雑になる可能性がある。そこで、音データの各区間に合わせて、動きデータもΔt、Δt、・・・の区間に分割し、各区間に対して総合判定の処理を行うようにしてもよい。
なお、本実施形態の運動指導用情報生成装置は、ゴルフ等のスポーツ以外の運動の指導用情報の生成にも適用することができる。例えば、歩行訓練や手足の上げ下げなどのリハビリ運動の指導用情報の生成にも適用することができる。なお、センサーモジュール10は、腰、肩、肘などリハビリ時の動きの要点に装着すればよい。
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
1 運動指導用情報生成装置、10 センサーモジュール、12 マイクロホン、14 バンド、20 コントローラー、22 処理部(CPU)、24 出力部、26 記憶部、30 ヘッドマウントディスプレイ(HMD)、40 スピーカー、50 記録媒体、200 情報取得部、210 音情報取得部、220 指導用情報生成部、230 判定部、240 編集部、250 動き情報判定部、260 音情報判定部、262 音情報分析部、264 音声テキスト化部、270 総合判定部、281 動きデータ、282 音データ、283 音声認識用辞書、284 不適切用語リスト、285 総合判定テーブル、286 指導用データ

Claims (11)

  1. 運動時におけるユーザーおよび運動器具の少なくとも一方の動き情報を取得する動き情報取得部と、
    前記運動時または前記運動の前後に発せられる音情報を取得する音情報取得部と、
    前記動き情報が第1閾値を超えるか否か判定し、第1閾値を超えない場合は前記動き情報と前記音情報とを用いて運動情報を生成する運動情報生成部と、を含む、運動情報生成装置。
  2. 請求項1において、
    前記運動情報生成部は、
    さらに前記音情報が所定条件を満足するか否かの判定を行い、満足する場合は前記運動情報を生成する、運動情報生成装置。
  3. 請求項において、
    前記運動情報生成部は、
    取得した前記動き情報と前記音情報とをそれぞれ複数区間に分割し、各区間の動き情報と音情報とを前記運動情報に使用できるか否かを判定する判定部と、
    前記判定部の判定結果に応じて前記運動情報を編集する編集部と、を含む、運動情報生成装置。
  4. 請求項において、
    前記判定部は、
    前記各区間の動き情報が前記第1閾値を超えるか否かを判定する動き情報判定部と、
    前記各区間の音情報が前記所定条件を満足するか否かを判定する音情報判定部と、
    前記動き情報判定部の判定結果と前記音情報判定部の判定結果から、各区間の動き情報と音情報とを前記運動情報に使用できるか否かを判定する総合判定部と、を含む、運動情報生成装置。
  5. 請求項において、
    前記動き情報は加速度および角速度の情報を含み、
    前記動き情報判定部は、
    記加速度の大きさと前記角速度の変化量に基づいて、前記各区間の動き情報を判定する、運動情報生成装置。
  6. 請求項4又はにおいて、
    前記音情報判定部は、
    取得した音情報の音圧レベルを分析し、前記音圧レベルに基づき判定する、運動情報生成装置。
  7. 請求項乃至のいずれか一項において、
    前記音情報判定部は、
    取得した音情報に含まれる音声情報をテキスト情報に変換し、前記テキスト情報と予め登録されているテキストリストとを照合し、照合結果に基づき判定する、運動情報生成装置。
  8. 請求項乃至のいずれか一項において、
    前記総合判定部は、
    前記動き情報判定部により不切と判定された区間の動き情報と、前記区間の音情報を前記運動情報に使用しないと判定する、運動情報生成装置。
  9. 請求項において、
    前記総合判定部は、
    前記動き情報判定部により適切な動き情報であると判定された区間は、前記音情報判定部の判定結果に応じて、当該区間の動き情報と音情報を前記運動情報に使用できるか否かを判定する、運動情報生成装置。
  10. 取得した運動時におけるユーザーおよび運動器具の少なくとも一方の動き情報が、第1閾値を超える場合は不適切であると判定し、前記第1閾値を超えない場合は適切であると判定する手順と、
    適切であると判定した場合、取得した前記運動時または前記運動の前後に発せられる音情報と前記動き情報とを用いて運動情報を生成する手順、をコンピューターに実行させる、運動情報生成プログラム。
  11. 請求項10に記載の運動情報生成プログラムを記録した、コンピューター読み取り可能な記録媒体。
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