JP5724359B2 - エストロゲン様作用剤および皮膚外用剤 - Google Patents

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本発明は、エストロゲン様作用剤およびそれを含有する皮膚外用剤に関する。本発明の皮膚外用剤は、肌荒れ改善効果、シワ防止・改善効果、美肌効果に優れ、かつ肌へのなじみが良く、使用後のべたつきが無い等の使用感にも優れるとともに経時安定性にも優れている。
エストロゲンは、卵胞ホルモンまたは女性ホルモンとも呼ばれ、発情ホルモンに特有な生物学的作用をもつ天然物質あるいは合成物質の総称を表わす用語として用いられている。一般には、エストロン、エストラジオール、エストリオールが知られており、特にエストラジオールは哺乳類に普通にみられる卵胞ホルモンのうち最も有効なものであり、卵巣、胎盤、睾丸、副腎皮質などで生成される。
エストロゲンは、ステロイドホルモンの一種であり、その受容体を介して生理作用を示し、その受容体は生殖器や乳腺のみならず全身の細胞に存在し、その働きは多岐に渡っている。エストロゲンの作用については、一般的には、乳腺細胞の増殖促進、卵巣排卵制御、脂質代謝制御、インスリン作用、血液凝固作用、中枢神経(意識)女性化、LDL(low density lipoprotein)の減少とVLDL(very low density lipoprotein)・HDL(high density lipoprotein)の増加による動脈硬化抑制などが知られている。
皮膚においては、エストラジオールの投与によって皮膚中のヒアルロン酸含量が増加するにつれて皮膚水分量も増加するという報告(非特許文献1)、エストラジオールの欠乏により真皮中のゼラチナーゼが増加し皮膚の弾力性が低下するという報告(非特許文献2)、エストラジオール軟膏の大規模臨床試験から閉経後の女性の紫外線老化皮膚に対してエストラジオールが有効であったという報告(非特許文献3)がなされている。
しかしながら、エストロゲン投与によるホルモン療法には、副作用があることからその投与の調整が非常に難しいという問題、また医師の管理化で行わなければならないという問題があった。
そこで近年、特許文献1,2に開示されているように、エストロゲン様作用を有する植物の抽出物を用いて女性ホルモンバランスを調整することにより、皮膚などの老化防止を試みる提案がなされている。しかしながら、これら特許文献に記載の抽出物においても安定して十分な効果を得られるものが無いのが現状であり、また、老化防止と肌質改善を実感するのは困難であった。
また、エストロゲン様作用を有する植物の抽出物を含有する皮膚外用剤には、肌へのなじみが悪かったり、使用後にべたつきがあるなど、使用感に劣るものがあり、また経時安定性に劣るものもあった。
特開2007−191452号公報 特開2008−037819号公報 特開2000−169359号公報 特開2001−288066号公報 特開2009−242263号公報
Acta Endocrinol., 85, 429-435, 1977 日本皮膚科学会雑誌, 111, 532, 2001 Photochem. Photobiol., 73, 525-531, 2001
本発明の目的は、従来のものに比べ高活性なエストロゲン様作用剤を提供すること、また、肌荒れ改善効果、シワ防止・改善効果、美肌効果に優れ、かつ肌へのなじみが良く、使用後のべたつきが無い等の使用感にも優れるとともに、経時安定性にも優れている皮膚外用剤を提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決するために、様々な植物抽出物についてエストロゲン様作用を調べた結果、ユーカリ葉抽出物がエストロゲン様作用を有すること、さらに、ユーカリ葉抽出物にウコン根茎抽出物を組み合わせることで、ユーカリ葉抽出物単独に比べてエストロゲン様作用が飛躍的に増大することを見出した。また、ユーカリ葉抽出物を含有する皮膚外用剤、あるいは、ユーカリ葉抽出物とウコン根茎抽出物を含有させた皮膚外用剤は、肌荒れ改善効果、シワ防止・改善効果、美肌効果に優れ、かつ肌へのなじみが良く、使用後のべたつきが無い等の使用感にも優れるとともに、経時安定性にも優れていることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち本発明は、ユーカリ(Eucalyptus globulus )葉抽出物とウコン(Curcuma longa )根茎抽出物からなるエストロゲン様作用剤、およびこれらの抽出物を含有する皮膚外用剤である。
なお、ユーカリ葉抽出物については、これまでにセラミド産生促進剤(特許文献3)、皮膚バリアー機能改善剤(特許文献4)等が知られているが、ユーカリ葉抽出物がエストロゲン様作用を有することは未だ報告されていない。また、ウコン根茎抽出物については、発酵させたウコンの抽出物がエストロゲン様作用を有することが報告されているが(特許文献5)、その作用効果は十分であるとはいえない。
本発明のエストロゲン様作用剤は、従来のエストロゲン様作用剤に比べ高活性なエストロゲン様作用を有する。また、本発明の皮膚外用剤は、肌荒れ改善効果、シワ防止・改善効果、美肌効果に優れ、かつ肌へのなじみが良く、使用後のべたつきが無い等の使用感にも優れるとともに、経時安定性にも優れるものである。
以下、本発明の実施形態について説明する。本発明のエストロゲン様作用剤および皮膚外用剤は、いずれもユーカリ葉抽出物を含有し、更にウコン根茎抽出物を含有する。本発明で用いられるユーカリ葉抽出物およびウコン根茎抽出物について説明する。
〔ユーカリ葉抽出物〕
本発明に用いられるユーカリは、フトモモ科ユーカリノキ属に属する植物であり、学名はEucalyptus globulusと呼ばれている。オーストラリアの南東端部とタスマニア島に分布し、耐寒性があり生長が早いので世界各地で造林用に用いられている。地中海沿岸で多く栽植され、日本には明治初めに栽植された。樹高は45〜55m、直径は1. 2〜2mになる常緑高木である。樹皮は灰色で、薄片状に細長くはげ、青灰色のはげ跡が残る。葉は著しい異型性を示し、若木では長さ約10cmの卵形、無柄で対生し、成木では長さ約20cmの披針形、全緑で、やや鎌形に曲がり、柄があり互生する。
本発明に用いられるユーカリ葉抽出物は、ユーカリの葉を、そのままもしくは乾燥させた後、各種溶媒にて抽出したものであり、抽出液そのもの、もしくはその濃縮物をいう。抽出に用いられる溶媒としては、炭化水素、エステル、ケトン、エーテル、ハロゲン化炭化水素、水溶性のアルコール類及び水などが挙げられる。中でも好ましくは水、低級アルコール、多価アルコールの1種または2種以上を用いて得られる抽出物であり、更に好ましくは水、エタノール、1,3−ブチレングリコールの1種または2種以上を用いて得られる抽出物である。抽出方法は、ユーカリの葉に抽出溶媒を加えて1時間以上浸漬し、ろ過することで抽出液を得ることができる。得られた抽出液は、そのまま用いてもよく、あるいは溶媒留去により濃縮したり、カラムクロマトグラフィーや溶媒分画等の処理により精製したりしてもよい。
〔ウコン根茎抽出物〕
本発明に用いられるウコンは、ショウガ科ウコン属に属する植物であり、学名はCurcuma longaと呼ばれている。香辛料や染料に利用される多年草であり、高温多湿を好み、インドから東南アジアを中心として熱帯や亜熱帯で広く栽培され、日本でも、沖縄等の西南日本の暖かいところで栽培されている。根茎は太くショウガ状で、直径3〜4cmとなり、表面には輪状に節があり、肉質は鮮褐色である。
本発明に用いられるウコン根茎抽出物は、ウコンの根茎を、そのままもしくは乾燥させた後、各種溶媒にて抽出したものであり、抽出液そのもの、もしくはその濃縮物をいう。抽出に用いられる溶媒としては、炭化水素、エステル、ケトン、エーテル、ハロゲン化炭化水素、水溶性のアルコール類及び水などがあげられる。中でも好ましくは水、低級アルコール、多価アルコールの1種または2種以上を用いて得られる抽出物であり、更に好ましくは水、エタノール、1,3−ブチレングリコールの1種または2種以上を用いて得られる抽出物である。抽出方法は、ウコンの根茎をそのままもしくはスライスしてから乾燥させたものに、抽出溶媒を加えて1時間以上浸漬し、ろ過することで抽出液を得ることができる。得られた抽出液は、そのまま用いてもよく、あるいは溶媒留去により濃縮したり、カラムクロマトグラフィーや溶媒分画等の処理により精製したりしてもよい。
〔エストロゲン様作用剤〕
本発明のエストロゲン様作用剤は、上記のユーカリ葉抽出物とウコン根茎抽出物からなるものであり、医薬品、医薬部外品、化粧品類(例えば、化粧水、乳液、クリーム、ジェル、美容液、パック、オイル、軟膏、スプレー、貼付剤など)として利用することができる。本発明のエストロゲン作用剤を医薬として適用する場合は、各種疾患又は症状を治療又は改善する目的、例えば、エストラジオールの欠乏による障害,乳汁分泌の阻止や停止,排卵抑制,乳癌や前立腺癌の回復を目的として用いることができる。
〔皮膚外用剤〕
本発明の皮膚外用剤は、上記のユーカリ葉抽出物とウコン根茎抽出物を含有するものであり、通常、ユーカリ葉抽出物を0.0001〜5質量%とウコン根茎抽出物を0.0001〜5質量%含有するものである。本発明における抽出物の質量は、実際に溶媒を除去して乾燥させた残留物の質量のみならず、残留物に含まれる溶媒量を算出し、その溶媒量を減じた残留物の質量も概念的に包含される。例えば、抽出溶媒が揮発性である場合は、抽出溶媒を105℃〜120℃で完全に留去させ、残存した固形分の質量であり、抽出溶媒が不揮発性である場合は、高速液体クロマトグラフィー等で溶媒量を定量し、それ以外の成分量が抽出物の質量である。
ユーカリ葉抽出物およびウコン根茎抽出物の配合量は、上記のとおり、通常、それぞれ0.0001〜5質量%であり、好ましくはそれぞれ0.001〜1質量%である。それぞれの配合量が0.0001%未満では肌荒れ改善効果、シワ防止・改善効果、美肌効果を発揮させることが困難となることがあり、5%質量を超えると製剤の安定性に問題が生じ易くなることがあり好ましくない。
本発明の皮膚外用剤は、様々な剤形にて調製することができ、例えば、化粧水、乳液、クリーム、ジェル、美容液、パック、オイル、軟膏、スプレー、貼付剤などとして利用することができる。本発明の皮膚外用剤においては、化粧料や医薬品等の皮膚外用剤に常用されている添加物を、本発明の効果を損なわない範囲で、適宜配合することが可能である。
以下、実施例、参考例および比較例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。なお、特に断りのない限り、%は質量%を表わす。
〔ユーカリ葉抽出物の調製〕
乾燥したユーカリの葉100gに1000gの50%エタノール水溶液を加えて室温で1週間抽出し、ろ過することによりユーカリ葉の抽出液を得た。この抽出液をロータリーエバポレーターで減圧下、60℃で乾燥濃縮し、ユーカリ葉抽出物22.8gを得た。
〔ウコン根茎抽出物の調製〕
ウコンの根茎をスライスし乾燥させたもの100gに1000gの50%エタノール水溶液を加えて室温で1週間抽出し、ろ過することによりウコン根茎の抽出液を得た。この抽出液をロータリーエバポレーターで減圧下、60℃で乾燥濃縮し、ユーカリ葉抽出物12.0gを得た。
〔実施例1、参考例1、比較例1:エストロゲン様作用活性の測定〕
上記のユーカリ葉抽出物およびウコン根茎抽出物を用いて、下記の方法によりエストロゲン様作用活性を測定した。なお、エストロゲン様作用活性の測定には、ユーカリ葉抽出物単独(参考例1)、ウコン根茎抽出物単独(比較例1)、およびそれら両成分の等量混合物(実施例)を試料とした。その結果を表1に示す。
〔エストロゲン様作用活性の測定〕
エストロゲン様作用活性を、エストロゲン依存性細胞の増殖に対する影響を調べる方法(Invitrocell. Dev. Biol. 28A, 595-602, 1992)で、測定した。すなわち、ヒト乳がん細胞由来MCF−7細胞(理研細胞バンク、JCRB0134)を5%FBS(チャコール・デキストラン処理)、1mMピルビン酸ナトリウムを含有するEagle's MEM (フェノールレッド除去)を用いて、2.5×104個/mLの細胞密度で浮遊させた細胞懸濁培地0.2mLを96穴培養プレートに播種し、24時間培養後、各試料を表1に記載の設定濃度になるように培地で調整した試料溶液20μLを96穴培養プレートに添加した。6日間培養後、MTT還元法にて生細胞数の測定を行った。エストロゲン様作用活性は、試料無添加で培養した生細胞数に対する試料添加で培養した生細胞数の割合(相対値%)で表わした。
Figure 0005724359
表1の結果から、ユーカリ葉抽出物のみを用いた参考例1では、ウコン根茎抽出物単独(比較例1)に比べて、濃度依存的に高いエストロゲン様作用活性が認められた。さらに、ユーカリ葉抽出物とウコン根茎抽出物を組み合わせた試料(実施例)では、両抽出物の総濃度と同じ濃度のユーカリ葉抽出物単独(参考例1)やウコン根茎抽出物単独(比較例1)に比べて、どの濃度においても飛躍的にエストロゲン様作用活性が増加していることが分かる。したがって、両抽出物を組み合わせることによる相乗効果が認められた。
〔皮膚外用剤の評価〕
上記のユーカリ葉抽出物およびウコン根茎抽出物を使用し、表2に示す化粧水(皮膚外用剤)を調製し、下記の6項目の評価項目について評価を行った。その結果を表2に示す。
(評価項目及び評価基準)
(1)肌荒れ改善効果
肌荒れを生じている10名の女性(32才〜50才)をパネラーとし、皮膚外用剤を一日2回ずつ連日2週間に渡って使用した時の肌の状態について官能検査し、下記のように判定し、10名の平均値を求めて、平均値1.5点以上を肌荒れ改善効果のある皮膚外用剤であると評価した。
2点:肌荒れが明らかに治ってきたと感じた場合。
1点:肌荒れがやや治ってきたと感じた場合。
0点:肌荒れ改善効果が全く見られないと感じた場合。
(2)シワ防止・改善効果
20名の女性(28才〜61才)をパネラーとし、皮膚外用剤を一日2回ずつ連日4週間に渡って使用した時の肌の状態について官能検査し、下記のように判定し、20名の平均値を求めて、平均値1.5点以上をシワ防止・改善効果のある皮膚外用剤であると評価した。
2点:シワが明らかに少なくなったと感じた場合。
1点:シワがやや少なくなってきたと感じた場合。
0点:シワが減少しない、もしくは増えたと感じた場合。
(3)美肌効果
20名の女性(28才〜61才)をパネラーとし、皮膚外用剤を一日2回ずつ連日2週間に渡って使用した時の肌の状態について官能検査し、下記のように判定し、20名の平均値を求めて、平均値1.5点以上を肌にはりと透明感を与える効果のある皮膚外用剤であると評価した。
2点:明らかに肌にはりがでて、若々しくなったと感じた場合。
1点:やや肌にはりがでて、肌がやや若々しくなったと感じた場合。
0点:肌のはりに変化がなく、美肌効果が弱いと感じた場合。
(4)肌へのなじみ性
20名の女性(28才〜61才)をパネラーとし、洗顔した後に皮膚外用剤を使用した時の感触について下記のように判定し、20名の平均値を求めて、平均値1.5点以上を使用時の感触の良好な皮膚外用剤であると評価した。
2点:使用時に肌へのなじみが良いと感じた場合。
1点:使用時に肌へのなじみがやや悪いと感じた場合。
0点:使用時に肌へのなじみが明らかに悪いと感じた場合。
(5)使用後のべたつき
20名の女性(28才〜61才)をパネラーとし、洗顔した後に皮膚外用剤を使用して10分後の肌の感触について下記のように判定し、20名の平均値を求めて、平均値1.5点以上を使用後のべたつきがない皮膚外用剤であると評価した。
2点:べたつきが無いと感じた場合。
1点:肌がややべたつくと感じた場合。
0点:肌が非常にべたつくと感じた場合。
(6)経時安定性
化粧水を透明ガラス容器に密封して0℃、25℃、40℃で3ヶ月間保存し、その外観を観察して、下に示す3段階で評価した。
○:安定性良好(いずれの温度においても外観の変化がない。)
△:安定性やや不良(いずれかの温度において若干の澱(おり)、沈殿を生じるまたは若干変色を生じる。)
×:安定性不良(いずれかの温度において澱(おり)、沈殿を生じるまたは分離する。もしくは変色が著しい。)
Figure 0005724359
実施例2および参考例2と比較例2,3の対比より、ユーカリ葉抽出物あるいはユーカリ葉抽出物とウコン根茎抽出物を組み合わせた本発明に係る化粧水は、比較例2,3のものよりも肌荒れ改善効果、シワ防止・改善効果、美肌効果に優れていることが分かる。また、実施例2および参考例2の化粧水は、両抽出物を含有しない比較例3と、肌へのなじみ性や使用後のべたつき等の使用感、経時安定性が同等であることから、ユーカリ葉抽出物やウコン根茎抽出物がこれらの性能を損なわないことも分かる。すなわち、本発明に係る化粧水が、肌荒れ改善効果、シワ防止・改善効果、美肌効果に優れ、かつ肌へのなじみが良く、使用後のべたつきが無い等の使用感にも優れるとともに、経時安定性にも優れることが分かる。
一方、比較例2、3では、十分な性能が得られていなかった。つまり、ウコン根茎抽出を単独に配合した比較例2の化粧水では、肌荒れ改善効果、シワ防止・改善効果、美肌効果が実施例2および参考例2よりも弱くなっており、さらにユーカリ葉抽出物とウコン根茎抽出物の両成分とも配合していない比較例3の化粧水では、それらの効果がより弱くなっていることが分かる。

Claims (2)

  1. ユーカリ(Eucalyptus globulus )の葉の抽出物と、ウコン(Curcuma longa )の根茎の抽出物からなるエストロゲン様作用剤。
  2. ユーカリ(Eucalyptus globulus )の葉の抽出物と、ウコン(Curcuma longa )の根茎の抽出物を含有する皮膚外用剤。
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