JP5721739B2 - 高温複合ツール - Google Patents

高温複合ツール Download PDF

Info

Publication number
JP5721739B2
JP5721739B2 JP2012543129A JP2012543129A JP5721739B2 JP 5721739 B2 JP5721739 B2 JP 5721739B2 JP 2012543129 A JP2012543129 A JP 2012543129A JP 2012543129 A JP2012543129 A JP 2012543129A JP 5721739 B2 JP5721739 B2 JP 5721739B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
patch
vacuum
tool
backing plate
rework area
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012543129A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013513499A (ja
JP2013513499A5 (ja
Inventor
ミーガン, エヌ. ワトソン,
ミーガン, エヌ. ワトソン,
メアリー, エイチ. バルガス,
メアリー, エイチ. バルガス,
ジョエル ピー. ボールドウィン,
ジョエル ピー. ボールドウィン,
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Boeing Co
Original Assignee
Boeing Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Boeing Co filed Critical Boeing Co
Publication of JP2013513499A publication Critical patent/JP2013513499A/ja
Publication of JP2013513499A5 publication Critical patent/JP2013513499A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5721739B2 publication Critical patent/JP5721739B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C73/00Repairing of articles made from plastics or substances in a plastic state, e.g. of articles shaped or produced by using techniques covered by this subclass or subclass B29D
    • B29C73/04Repairing of articles made from plastics or substances in a plastic state, e.g. of articles shaped or produced by using techniques covered by this subclass or subclass B29D using preformed elements
    • B29C73/10Repairing of articles made from plastics or substances in a plastic state, e.g. of articles shaped or produced by using techniques covered by this subclass or subclass B29D using preformed elements using patches sealing on the surface of the article
    • B29C73/12Apparatus therefor, e.g. for applying
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B37/00Methods or apparatus for laminating, e.g. by curing or by ultrasonic bonding
    • B32B37/10Methods or apparatus for laminating, e.g. by curing or by ultrasonic bonding characterised by the pressing technique, e.g. using action of vacuum or fluid pressure
    • B32B37/1018Methods or apparatus for laminating, e.g. by curing or by ultrasonic bonding characterised by the pressing technique, e.g. using action of vacuum or fluid pressure using only vacuum
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C73/00Repairing of articles made from plastics or substances in a plastic state, e.g. of articles shaped or produced by using techniques covered by this subclass or subclass B29D
    • B29C73/24Apparatus or accessories not otherwise provided for
    • B29C73/30Apparatus or accessories not otherwise provided for for local pressing or local heating
    • B29C73/32Apparatus or accessories not otherwise provided for for local pressing or local heating using an elastic element, e.g. inflatable bag
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T156/00Adhesive bonding and miscellaneous chemical manufacture
    • Y10T156/10Methods of surface bonding and/or assembly therefor
    • Y10T156/1002Methods of surface bonding and/or assembly therefor with permanent bending or reshaping or surface deformation of self sustaining lamina
    • Y10T156/1028Methods of surface bonding and/or assembly therefor with permanent bending or reshaping or surface deformation of self sustaining lamina by bending, drawing or stretch forming sheet to assume shape of configured lamina while in contact therewith
    • Y10T156/103Encasing or enveloping the configured lamina

Description

本発明は概して複合構造に関し、さらに具体的には複合構造の再加工エリアに取り付けるためのパッチのハンドリング及び処理を行うツールに関するものである。
多様な業界において使用される複合材料の数は増加の一途をたどっている。例えば、民間航空機は、複合材料の機械特性が好適であるために、一次構造及び二次構造に複合材料を組み込んでいる。上記好適な特性とは、航空機の重量削減、最大積載量及び燃料効率の向上と解釈することができる。さらに、複合材料は、従来の金属構造物でできた航空機と比較して、航空機の耐用年数を延ばすことができる。
複合構造の不整合性を除去するために、時々複合構造の再加工が必要である。上記のような不整合性には、様々な理由のうちのいずれかの理由のために、製品及び/又は性能仕様に一致し得ない局所を含むことができる。例えば、構造のエリアが、例えば非限定的に、複合構造の隙間、くぼみ、層間剥離、多孔性を含むことができる許容範囲外の不整合性を有する場合がある。上記のような複合構造の局所を再加工して、不整合性を低減する又は除去することができる。再加工工程は、構造から材料を取り除き、構造に接着可能な複合パッチで、取り除いた材料を置き換えることを含むことができる。パッチは、複合材料のプライの積み重ねから形成することができ、この複合材料は複合構造を形成するものとは同じ又は異なる種類の材料であってよい。
接着するために再加工エリアのパッチを取り付ける前に、パッチを形成する複合材料のプライ内に閉じ込められる可能性のある過剰な空気及び/又は揮発物を取り除くことが通常望ましい。加えて、複合プライを固める又は圧縮することが望ましい場合がある。上記揮発物を取り除くある方法は、真空圧密化アセンブリをパッチの上に当てることができる圧密化処理の実施によって行われる。圧密化処理は再加工エリアから離れた場所で行うことができる。真空圧密化アセンブリには、パッチを加熱して揮発物の除去を促進し、パッチの圧縮性を改善することを含むことができる。
圧密化の後、次に加熱したパッチを、例えば航空機等の再加工エリアを含む複合構造の再加工エリアへ移すことができる。パッチは所望の向きで再加工エリアに当てることができ、接着剤で適所において硬化することができ、これによりパッチを再加工エリアに一致させて接着することが可能になる。2つ目の選択肢は、接着剤なしで再加工エリアにパッチを一時的に装着し、その後加熱してパッチを部分的に硬化させ、これによりパッチを再加工エリアに一致させることができる。部分的に硬化させたパッチを次に再加工エリアから取り外して、オートクレーブ等において再加工エリアから離れた場所において完全に硬化させ、その後、パッチを再度取りつけて、接着剤でパッチを再加工エリアに取り外せないように接着する。
例えばビスマレイミド(BMI)マトリックス材料を有する複合材料等の特定の複合材料に対し、複合材料を処理するのに必要な温度は比較的高い。例えば、MBI材料に実施される圧密化処理では華氏250度を超える温度が要求され得る。BMI材料の硬化には華氏約440度の温度が要求され得る。さらに、BMI材料でできたパッチに圧密化処理を行うのにかかる時間の長さは、BMI材料が比較的速い速度で硬化するために、比較的短い可能性がある。その際、高温のBMI複合材料は比較的短時間で不安定になり得る。
BMI材料が比較的高温で処理しなければならないことと、比較的処理時間が短いことが組み合わさって、圧密化処理後にBMIパッチを再加工エリアに移すことは難しい課題となる。さらに、パッチの熱質量が比較的小さいために、移動過程においてパッチが比較的速い率で冷却される可能性がある。冷却速度はパッチの縁部においてさらに加速しうる。このような不均一なパッチの冷却により、パッチの熱応力が引き起こされ、望ましくない結果につながり得る。この熱応力は、比較的高温のパッチが比較的低温の再加工エリアに取り付けられた時に上がる可能性がある。
加えて、特定の複合材料を処理するのに必要な高い温度は、パッチを再加工エリアに移す際のパッチのハンドリングにおいて問題となる。例えば、移動工程においてパッチ全体を支持することができないと、例えば縁部等のパッチの支持されていない部分がたるんで、パッチの再加工エリアへの取付けに影響しうる。加えて、パッチの支持されていない部分のたるみは、最終硬化後のパッチの一体性に影響しうる。
この事から良く分かるように、パッチの温度を維持することができる、複合パッチを処理するシステム及び方法が技術的に必要である。さらに、パッチを支持しながら、真空圧密化処理から再加工エリアへのパッチの移動を促進する、パッチを処理するシステム及び方法が技術的に必要である。上記システムは構造がシンプルで費用が安価であることが好ましい。
構造物の均一な加熱に関する上述した必要は、パッチを構造物の再加工エリアへ移すためのツールを提供する本発明によって特に対処される。ツールは、少なくとも一つの吸引孔と、真空下の当て板に当接してパッチを引き込むために吸引孔に流動的に連結された真空ポートを有する当て板を含む。
さらなる実施形態において、複合構造の再加工エリアにパッチを取り付けるためのツールが開示されている。このツールは、上面及び下面を有し、上面に形成された複数の吸引孔を含む実質的に剛性の当て板を含むことができる。当て板は、吸引孔と、真空化してパッチを当て板に対して保持するために下面に装着され、通路に流動的に連結されている少なくとも一つの真空ポートを流動的に相互接続する複数の通路を有することができる。ツールは、当て板から外向きに延びた一対の断熱ハンドルと、下面に装着された加熱ブランケットアセンブリを含むことができる。加熱ブランケットアセンブリは加熱ブランケットと、下面の反対側の加熱ブランケットの側に設けられた断熱層と、パッチを再加工エリアと位置合わせするための当て板に配設された位置合わせテンプレートを含むことができる。
さらに、複合構造の再加工エリアに取付けるためにパッチを処理するシステムが開示されている。このシステムは、パッチを再加工エリアに移すツールを含むことができる。ツールは、上面及び下面を有し、上面に形成された複数の吸引孔を含んでいてよい実質的に剛性の当て板を含むことができる。当て板は、吸引孔と、真空化してパッチを当て板に対して保持するために下面に装着され、通路に流動的に連結されている少なくとも一つの真空ポートを流動的に接続する複数の通路を有することができる。
パッチを加熱するために、加熱ブランケットを当て板に装着することができる。ツールは、パッチを再加工エリアと位置合わせするために当て板に配設された位置合わせテンプレートを含むことができる。システムは、パッチを固めるための真空圧密化アセンブリを含むことができる。真空圧密化アセンブリは、パッチを当て板に密封するための下部バギングフィルム、パッチの上に装着可能な真空ボックス、及び真空ボックスを下部バギングフィルムに密封するための真空ボックスの上に延在可能な上部バギングフィルムを含むことができる。
また、パッチを処理するシステムも開示されている。システムは、再加工エリアにパッチを移すツールを備えることができ、上面と下面を有し、真空下でパッチを上面に当接させて引き込む、上面に形成された吸引孔を含む当て板を含むことができる。システムは、パッチを固める当て板に装着可能な真空圧密化アセンブリと、ツールを構造に密封させる真空バッグアセンブリを含むことができる。
本発明はまた、パッチを処理する方法も含む。この方法は、パッチを、少なくとも一つの吸引孔を有する当て板の表面に装着し、吸引孔を通して真空化してパッチを当て板に接触させたまま維持することを含むことができる。
さらなる実施形態において、パッチを処理する方法が開示されており、この方法は、複数の吸引孔を有する当て板の上面にパッチを装着し、当て板に適用された真空圧密化アセンブリを使用してパッチを固めることを含む。本方法はさらに、吸引孔を通して真空化を行って、パッチを当て板に接触させたまま維持し、当て板を使用してパッチを再加工エリアへ移すことを含む。パッチは耐熱であってよく、パッチを加熱することができる。本方法はさらに、位置合わせテンプレートを使用して再加工エリアに対してパッチを方向づけし、再加工エリアにパッチを取り付けることを含むことができる。吸引孔から真空化を行って、当て板とパッチの上にバギングフィルムを配置することができ、これによりバギングフィルムは再加工エリアに密封される。バギングフィルムに真空を印加することができる。パッチを少なくとも部分的に硬化させるためにパッチを加熱することができる。本方法は、再加工エリアからパッチを取り外し、パッチを加圧下で加熱してパッチを完全に硬化させ、パッチの上に適用されたツールで再加工エリアにパッチを再取付することを含むことができる。
説明してきた特徴、機能及び利点は、本発明の様々な実施形態において個別に達成することができる、または下記の説明及び図面を参照することによってさらに詳細を理解することができる更に別の実施形態と組み合わせることができる。
本発明のこれらの特徴及び他の特徴は、図面を参照することによりさらに明らかとなる。図面全体において同じ番号は同じパーツを指している。
図1は、加熱ブランケットが連結されたツールの底面斜視図である。 図2は、ツールの当て板に形成された複数の吸引孔を示すツールの上面斜視図である。 図3は、ツールの反対側に装着された一対のハンドルを示すツールの底面図である。 図4は、当て板に形成された複数の吸引チャネルを示すツールの上面図である。 図5は、図4のライン5−5に沿って切り取ったツールの断面図であり、真空ポートを吸引孔に流動的に接続する複数の通路を有するツールの一実施形態を示す。 図6は、当て板に装着されたパッチを示す、図4のライン6−6に沿って切り取ったツールの側面図である。 図7は、真空圧密化アセンブリが連結されており、真空圧密化アセンブリがパッチの上に延在するツールの側面図である。 図8は、ツールに連結された真空圧密化アセンブリの上面図である。 図9は、ツールに装着された真空圧密化アセンブリとパッチを示す拡大側面図である。 図10は、パッチを取り付けることができる再加工エリアを有する構造の斜視図である。 図11は、再加工エリアに適用されたツールとパッチを示す、図10の構造の上面図である。 図12は、吸引孔に適用された真空化手段によってパッチがツールに保持されている、ツールの側面図である。 図13は、複合構造の再加工エリア内に装着されたパッチの断面図であり、ツールが真空バッグアセンブリによって複合構造に対して密封されているところを示す。 図14は、吸引孔に適用された吸引手段によって当て板に当接して維持されているダブラーを有するツールの側面図である。 図15は、パッチを適用することができる成形複合構造の斜視図である。 図16は、成形パッチを支持する当て板に対して維持されているパッチの側面図である。 図17は、ツールを使用して複合構造を再加工する手順を示すフロー図である。 図18は、ツールを含むシステムを示すブロック図である。 図19は、航空機の製造及び保守方法のフロー図である。 図20は、航空機のブロック図である。
本発明の好ましい及び様々な実施形態を説明するためのみであって、本発明を限定するものではない図面をここで参照する。図1及び2に示すのは、複合構造10(図10)の再加工エリア22(図10)に取り付けることができるパッチ30(図6)の処理及びハンドリングに使用できるツール50の斜視図である。例えば、ツール50は、再加工エリア22(図10)から離れたところで実施可能な圧密化処理から、再加工エリア22(図10)にパッチ30(図6)を移すための手段を提供することができる。有利には、ツール50は当て板52の上面54に対してパッチ30(図6)を引き込むための一以上の吸引孔58(図2)を含むことができる。このように、吸引孔58(図2)は、技術者がパッチ30(図6)と接触するリスクなしに、加熱したパッチ30(図6)を移す時などに、パッチ30(図6)をツール50の適所に保持する手段を提供する。
図1〜2に示すように、ツール50は、加熱したパッチ30(図6)を運ぶ時に、パッチ30(図6)からの熱の損失を最小化するために、加熱ブランケット80と、任意的な断熱層84を含むことができる加熱ブランケットアセンブリ78を含むことができる。加えて、ツール50はパッチ30(図6)のエリアを支持して、パッチ30(図6)がツールの縁部等に沿ってたるまないようにする手段を提供することができる。さらに、ツール50は、後にさらに詳しく説明するように、パッチ30を再加工エリア22(図10)に取り付ける時に、パッチ30(図6)にほぼ均一の圧力を印加する手段を提供することができる。
図1及び2からわかるように、ツール50は当て板52を含むことができ、当て板52の下面56に装着された加熱ブランケットアセンブリ78を任意的に含むことができる。図2からわかるように、当て板52は互いに、及び/又はツール50の下面56から外向きに延在できる一以上の真空ポート64に流動的に連結可能な複数の吸引孔58を含むことができる。ツール50はまた、真空ポート64によって印加された圧力を監視する一以上の真空ゲージ68を含むこともできる。ツール50は、当て板52の下面56の角に取り付けられた真空ポート64と真空ゲージ68を有するように図示されているが、真空ポート64は吸引孔58において真空化を行うためにツール50のいかなる場所に装着されていてもよい。ツール50はさらに、グリップ72を含むことができ、フランジ74、又はハンドル70を当て板52に接続するためのその他の好適な手段によって当て板52に取り付けることができる少なくとも一つのハンドル70を含むことができる。後にさらに詳しく説明するように、パッチ30(図6)及び/又はツール50を再加工エリア22(図10〜11)に位置合わせするために、位置合わせテンプレート76を、当て板52の上面54及び/又は下面56に任意に装着することができる。
当て板52の角に位置する真空ポート64(図3)を示す図3及び4を参照する。図4から分かるように、当て板52は吸引孔58の間及び/または真空ポート64(図3)の間に延在して、真空ポート64(図3)を吸引孔58へ流動的に連結させることができる複数の通路62を含むことができる。通路62はまた、一以上の吸引孔58を流動的に相互接続させるように配置することもできる。図3及び4にはまた、グリップ72を含むことができ、フランジ74によって当て板52に連結することができるハンドル70も示す。図3において示す加熱ブランケット80と任意的な断熱層84を含む加熱ブランケットアセンブリ78は当て板52に連結されている。一実施形態では、加熱ブランケットアセンブリ78はおおむね当て板の下面56の中心に置くことができる。おおむね直角の形状を有する加熱ブランケットアセンブリ78を示したが、加熱ブランケットアセンブリ78は、いかなる大きさ、形状、または構成で形成されていてもよい。位置合わせテンプレート76は、図3〜4に示すように、当て板52の上面54及び/又は下面56に随意に連結させることができる。
当て板52内に形成された通路62を有する一実施形態のツール50の断面図であり、通路62を介した吸引孔58の真空ポート64への流動連結を示す図5及び6を参照する。当て板52の下面56に装着された真空ポート64を示す。吸引孔58は、図6に示すように、パッチ30(図6)を当て板52の上面54と接触させたまま維持する手段を提供することができる。このため、パッチ30(図6)はいかなる方向性においても位置づけすることができ、これには当て板52からつるすことも含まれており、これはパッチ30(図6)を再加工エリア22(図10)に取り付けるために必要となり得ることである。後にさらに詳しく説明するように、真空ポート64を通して真空化66することにより印加された吸引力がかかることによって、吸引孔58によりパッチ30(図6)を当て板52に接触させたまま維持することが可能である。図5〜6はまた、加熱ブランケット80と、任意的な断熱層84を含むことができる加熱ブランケットアセンブリ78を示す。上述したように、加熱ブランケットアセンブリ78を当て板52に連結させることができる。加熱ブランケットアセンブリ78は吸引孔58及び/又はパッチ30(図6)に対していかなる大きさのものを準備してもよいが、吸引孔58及び/又はパッチ30(図6)の位置を超えて延在するようにサイズ調整する及び構成することができる。
図6に示すように、パッチ30を形成するパッチプライ36は、炭素繊維強化樹脂(CFRP)等のいかなる材料、又は例えば非限定的に、炭素繊維強化樹脂等の、その他全ての好適な樹脂マトリックス(すなわち、予め含浸させた)複合材料を含むことができる。さらに、パッチプライ36は、任意の好適な樹脂注入工程を使用して、樹脂を注入することができる乾燥複合材料を含むことができる。ツール50は、高温処理要件を有する複合材料をハンドリングする手段となるため有利である。例えば、ツール50は、華氏約375〜440度の範囲の処理温度を有しうるビスマレイミド(BMI)材料等の高温材料を安全にハンドリングする手段を提供する。しかしながら、上述したように、ツール50はいかなる種類の複合材料も処理するように実行することができ、本明細書に開示された特定例に限定されない。
図1〜6を参照すると、パッチ30を支持する当て板52のハンドリングを、当て板52のいかなる位置からも外向きに延在可能である一以上のハンドル70によってやりやすくすることができる。たとえば、図1〜6に示すように、ハンドル70は当て板52の反対側から外向きに延在していてよい。ハンドル70は、当て板52からハンドル70への熱伝導を最小化するように形成することが好ましい。これに関し、ハンドル70は絶縁材料でできていてよいグリップ72部分を含むことができる。ハンドル70は任意の好適な手段によって当て板52に装着することができる。
たとえば、図5〜6から良く分かるように、各ハンドル70は、加熱された当て板52からの熱の伝導を最低限に抑えるように構成されたフランジ74の手段によって当て板52に装着することができる。ハンドル70は、図3に示す機械的ファスナーによって、及び/又は接着、またはその他好適な手段によって当て板52に接続することができる。さらに、当て板52からハンドル70への熱の伝導を最小限に抑えるように、ハンドル70を当て板52と一体的に形成することができると考えられる。ハンドル70は任意に、ハンドル70をつかんでいる技術者の極端な温度への暴露を減らすように、上述したような断熱グリップ72を含むことができる。
さらに図1〜6を参照すると、当て板52は非限定的に、チタン、アルミニウム、銅、セラミック、複合材料、または任意に組み合わせた材料、又はその他全ての好適な金属または非金属材料を含むすべての好適な材料でできていてよい。例えば、当て板52は複合材料でできていてよい。当て板52は、パッチ30(図6)の処理において安定した表面を提供するために実質的に剛性の材料でできていることが好ましい。例えば、当て板52は、当て板52上のパッチ30(図6)の圧密化を促進するように実質的な堅さを提供するように形成されることが好ましい。さらに、パッチ30が再加工エリアに取り付けられた時に、当て板52によってパッチ30(図6)に比較的均一な圧力分布を与えることができるように、当て板52が十分に堅いことが好ましい。これに関して、パッチ30の硬化中、及び/又はパッチ30を再加工エリア22(図10)に接着する時等の真空バギング処理によって、当て板52を修理パッチ30(図6)に当接させたまま保持することができる。これに関し、当て板52はパッチ30(図6)のサイズよりも大きいサイズで提供されることが好ましい。理想的には、再加工エリア22(図10)に取り付けられる際、パッチ30(図6)に圧力を印加するためのなめらかな表面を得るために、パッチ30(図6)が突起部のない比較的なめらかな表面を有することが好ましい。
これに関し、また図10及び11を簡単に参照すると、パッチ30(図11)は、再加工される複合構造10の形状を補完する平面形状、または輪郭成形された形状等のいかなる形状での提供も可能である。例えば、図10に湾曲形状を有する外板部材16を含む複合構造10に形成された再加工エリア22を示す。ツール50は、当て板52が複合構造10の再加工エリア22の形状とほぼ一致するように、サイズ調整及び構成されることが好ましい。このため、後にさらに詳しく説明するように、最終的な硬化中に、またはパッチ30(図11)を再加工エリア22(図10)に接着している間に、パッチ30全体にほぼ均一な圧力を印加することができる。
これに関してさらに、また図15〜16を簡単に参照すると、当て板52が複雑な形状をした、または輪郭成形された構造10と一致するように形成されるように、ツール50を構成することができる。例えば、図15及び16は、外板部材16に装着されたストリンガー20を示し、ここでストリンガー20は、パッチ30(図16)を受け入れるために材料が除去されていてよい再加工エリア22を含む。図16は、当て板52がストリンガー20の輪郭または形状とほぼ一致するように、当て板52がストリンガー20を補完するように形成されたツール50を示す。これに関し、当て板52は、再加工される複合構造10と同様の形状を有する構造に適用できる、成形可能な材料でできていてよい。輪郭成形された当て板52をツール50にアセンブルすることができ、真空ポート64、吸引孔58、及び後にさらに詳しく説明するように、吸引孔58を通して真空66を印加する際に、パッチ30を当て板52と接触させたまま維持できるように、真空ポート64を吸引孔58へ流動的に接続する通路62を含むことができる。
ツール50は有利には、圧密化位置から等の異なる位置から、ビークル上に位置していてよい複合構造10の再加工エリア22へのパッチ30の取り付けへパッチ30を移す際に、当て板52がパッチ30を支持するように構成されることが好ましい。これに関して、比較的堅い当て板52により、パッチ30の移動を促進することができると同時に、パッチ30内の機械的応力を最小限に抑えることができる。加えて、当て板52は、再加工エリア22(図10及び16)での取り付け前に、パッチ30がゆがむ及び/又は曲がることを防止することができる。しかしながら、柔軟性の度合いが制御された実施形態において、当て板52を提供することもまた可能であると考えられる。例えば、当て板52は、アルミニウム及び/又は銅板等の比較的薄い金属板から製造して、ある程度の柔軟性を付与し、これにより当て板52がわずかに湾曲した、または輪郭成形された表面にほぼ共形的に嵌合しやすくすることができる。
図1〜6を参照すると、ツール50はさらに、パッチを支持することができる上面54とは反対のツール50の下面56に任意に装着することができる加熱ブランケット80を含むことができる。加熱ブランケットアセンブリ78は、加熱ブランケット80と、任意的な断熱層84を含むことができる。断熱層84は移動中にパッチ30からの熱損失を低減する手段を提供することができる。例えば、断熱層84により、真空圧密化処理からパッチ30(図6)を再加工エリア22(図10)へ移す際に、熱損失を防止する、または少なくとも低減することができる。前に示したように、パッチ30(図6)を形成することができる特定の複合材料は、比較的高温での処理を要する。たとえば、圧密化処理中に、加熱ブランケット80によりパッチ30(図7)を比較的高温に加熱して、パッチ30(図7)を形成する複合プライ内に閉じ込められうる空気及び/又は揮発物の排出を促進することができる。加熱ブランケット80はまた、圧密化処理後に、パッチ30(図12〜13)を再加工エリア(図12〜13)に移す間、パッチ30(図12〜13)を上記の比較的高温に維持することができる。
さらに図1〜6を参照すると、加熱ブランケットアセンブリ78は、当て板52を通した熱の伝導によってパッチ30(図6)を加熱するように構成することができる加熱ブランケット80を含むことができる。加熱ブランケット80は、パッチ30(図6)を形成する複合材料の材料要件に対応する速さでパッチ30を加熱することができる。加熱ブランケット80は、例えば非限定的に、任意の好適な抵抗素子構成等の任意の好適な加熱ブランケット80構成を含むことができる。しかしながら、いかなる構成の加熱ブランケット80も供給することができ、抵抗素子配置構成に限定されない。前に説明したように、断熱層84を加熱ブランケット80の外側に任意的に含めて、パッチ30(図6)からの熱の損失を最低限に抑えることができる。断熱層84は、シリコン層、または望ましい断熱特性を有するその他全ての好適な材料として提供することができる。熱電対等の熱センサ(図示せず)を当て板52の上面54及び/又は下面56に沿った戦略的な位置に任意に装着して、パッチ30(図6)及び/又は当て板52の温度を監視する手段を提供することができる。断熱層84は、Vitonまたは断熱特性を有し、処理温度において機械的そして熱的に安定しているその他全ての材料を含む任意の好適な材料を含むすべての好適な材料でできていてよい。
図2及び4及び10〜11を簡単に参照すると、ツール50は任意的に、パッチ30(図6)を再加工エリア22(図10〜11)に位置合わせするための位置合わせテンプレート76、または同等の機能を有する構造または配置構成を含んでいてよい。例えば、位置合わせテンプレート76は、当て板52の上面54に適用できる個別の材料層を含むことができる。あるいは、位置合わせテンプレート76は、当て板52の上面54内に印刷する、当てる、型押しする、刻むことができ、構造上に形成されたマーキングに対応して位置合わせできる線分またはその他の機構等の一時的なまたは常在するマーキング76を含むことができる。
たとえば、図10及び11を簡単に参照すると、位置合わせマーク28の補集合体を複合構造10の外側のモールド線12に形成して、当て板52(図11)の位置合わせテンプレート76(図11)との位置合わせを促進することができる。これに関しては、当て板52の上面54及び/又は下面56(図3〜4)に位置合わせテンプレート76(図11)または機能的な同等物をミラーセットのマーキング状に配設することができる。当て板52の上面54(図3〜4)の位置合わせテンプレート76により、パッチ30(図6)を形成するパッチプライ36(図6)の積層がしやすくなり得る。当て板52の下面56(図3〜4)はまた、再加工エリア22(図11)のパッチ30(図11)を位置合わせし、方向づけするために、ツール50を再加工エリア22(図11)に合わせて位置調整しやすくするように構成することができる。
当て板52は、当て板52に装着できるパッチ30(図6)に対応するように、当て板52の上面54(図4)上に互いに間隔を置いた状態で配置される吸引孔58(図4)を含むことができる。図2及び4で説明するように、吸引孔58を円形パッチに対応しうる円形パターンに配置することができる。しかしながら、吸引孔58を図2及び4に示す円形パターン、またはパッチ30(図6)の形状に補完的に配置することが好ましいその他全てのパターンを含むすべての構成に配置することができる。
パッチ30の上に真空圧密化アセンブリ100が装着されたツール50を示す図7及び8を参照する。前に示したように、真空圧密化により閉じ込められた空気及び/又は揮発物を除去してパッチ30を圧縮することによって、パッチ30の強度特性を改善する手段を提供する。最小限の熱を加えて、パッチ30の硬化状態を最小限に抑えることで圧密化を行うことができる。図7から分かるように、真空圧密化アセンブリ100をツール50に適用することができる。真空圧密化アセンブリ100は、パッチ30を包むように当て板52の上面54に密閉可能な下部バギングフィルム110を含むことができる。一以上の真空ポート108を当て板52に位置づけすることができ、下部バギングフィルム110に真空を印加する手段を提供することができる。
たとえば、図7及び8に示すように、パッチ30の右側の下部バギングフィルム110を通して真空ポート108を延在させることができる。パッチ30と当て板52の間に分離フィルムの層116を挿入して、パッチ30を上面54に装着し、真空圧密化工程における加熱中に、パッチ30と当て板52が接着しないようにすることができる。当て板52の吸引孔58の位置と対応させて分離フィルム116に開口部を形成し、パッチ30に真空を印加して当て板52にパッチ30を当接させたまま保持する手段を設けることができる。通気層114を任意的に、パッチ30の上の下部バギングフィルム110とパッチ30の間に取り付けて、下部バギングフィルム110のエリアの上にほぼ均一に真空を印加しやすくすることができる。通気層114はパッチ30の上に連続的な空気経路を提供する多孔質材料であることが好ましい。圧密化処理中に、パッチ30から過剰な樹脂を吸収するために、ブリーダー層112を任意的に含めることができる。さらに、孔のあいた又は孔のあいていない分離フィルム116を通気層114とパッチの間に含めることができる。
さらに図7を参照すると、真空圧密化アセンブリ100はさらに、下部バギングフィルム110の上に適用できる真空ボックス106を含むことができる。真空ボックス106は任意的に、通気層114によって下部バギングフィルム110との接触から分離させることができる。上部バギングフィルム102は、下部バギングフィルム110と少なくとも部分的に重なるように適用することができる。上部バギングフィルム102は、真空ボックス106の上に延在することができ、例えば非限定的に、パッチ30の周辺を延びるシーラント104テープ等のシーラント104を使用して、下部バギングフィルム110に密封させることができる。以上のように、シーラント104を下部バギングフィルム110の上に装着して、上部バギングフィルム102を下部バギングフィルム110に固定する又は密封することができる。下部バギングフィルム110は、シーラント104又は機能的同等物で当て板52の上面54に密封することができる。真空ボックス106は、上部バギングフィルム102内の真空レベルが下部バギングフィルム110内の真空レベルとほぼ等しい、又はわずかに低い場合に、パッチ30への圧縮圧力を和らげる手段を提供することができる。パッチ30を加熱する際に、複合材料のパッチプライ36内にとらわれた空気又はその他の気体が排出されるように樹脂の粘度を低減することができる。
真空圧密化は、圧縮前にパッチプライ36から揮発物及び/又は空気を引き出すことによって、硬化したパッチ30内の気孔の発生を最小限に抑えることができる。これに関し、真空圧密化処理は、樹脂が濃くなって固まり始めるガラス遷移温度に到達する前に、上部バギングフィルム102と真空ボックス106を取り除くことを含むことができる。上部バギングフィルム102と真空ボックス106を取り除くことにより、揮発物を除去した後に、パッチ30に真空圧を印加してパッチプライ36を圧縮させることが可能になり得る。
図7及び8に示す真空圧密化アセンブリ100を形成する構成部品の拡大側面図である図9を参照する。図9から分かるように、上部バギングフィルム102はシーラント104によって下部バギングフィルム110に密封することができる。一以上の通気層114を真空ボックス106及び上部バギングフィルム102の間に、及び/又は真空ボックス106と下部バギングフィルム110の間に取り付けて、真空化を促進することができる。下部バギングフィルム110はパッチ30を包むことができ、通気層114と、通気層114の下の無孔分離フィルム116と、無孔分離フィルム116の下のブリーダー層112と、ブリーダー層112の下にあり、パッチ30の上に形成することができる多孔分離フィルム116を含むことができる。パッチ30は次に、別々の層として提供される場合には、位置合わせテンプレート76(図4)に装着することができる。多孔及び/又は無孔分離フィルム116をパッチ30と、当て板52の上面54の間に取り付けることができ、パッチ30が吸引されるように形成された吸引孔58の線に沿った開口部を含むことができる。一以上の圧力ゲージ109を上部及び/又は下部バギングフィルム102、110に装着して、相対真空圧力を監視する手段を得ることができる。
外板部材16の内側モールド線14、又は外板部材16のその他全ての場所に装着可能な一以上のスティフナー、ストリンガー20、又はその他の構成部品を有する外板部材16を含むことができる複合構造10を示す図10及び11を参照する。図10は、外板部材16の外側モールド線12上に形成された再加工エリア22を示す。外板部材16は材料のプライ又は親プライ18でできていてよい。再加工エリア22は、不整合性を除去する等、複合構造10から材料又は親プライ18を除去可能なエリアを含むことができる。再加工エリア22は、重なりステップ、又は再加工エリア周囲に延びたほぼ滑らかな傾斜部として形成することができるスカーフ24又はテーパーの付いた縁部を含むことができる。例えば、図12〜13に示すように、スカーフは親プライ18とパッチプライ36に対応する一連の重なりステップとして形成することができる。あるいは、スカーフ24は、スカーフ24周囲に延びるほぼ滑らかな傾斜部又は角度をなした表面(図示せず)として形成することができる。また、再加工エリア22を、外板部材16の内側モールド線14上に形成することができることを注記すべきである。またさらに、再加工エリア22を外板部材16の内側及び外側モールド線14、12の両方に形成することができる。図10はさらに、外板部材16の外側モールド線12上に形成され、ツール50を使用して再加工エリア22にパッチ30を位置づけし、方向付けする手段として提供することができる位置合わせマーク28のセットを示す。
複合構造10の外側モールド線12に適用されたツール50の平面図を示す図11を参照する。図を見て分かるように、ツール50上の位置合わせテンプレート76又はその機能的同等物を、複合構造10に形成された位置合わせマーク28に合わせて位置調整することができる。パッチ30の再加工エリア22への移動は、パッチ30(図12)の処理中のいかなる時点においても行うことができる。例えば、図9に関して上述したように、真空圧密化処理及び真空圧密化アセンブリ100(図9)の取外しの後で、パッチ30(図12)を再加工エリア22に移すことができる。しかしながら、パッチ30(図12)の再加工エリア22への移動は、パッチプライ36(図12)の積層、及びツール50(図12)上で又はツール50(図12)外で実施可能であるパッチ30の真空圧密化の後等、ツール50(図12)上にパーチ30を配置した後で行うことができる。パッチ30の再加工エリア22への移動は、真空圧力を真空ポート64(図12)へ印加して、パッチ30が当て板52(図12)の上面54に当接して引かれるように、吸引孔58においてパッチ30に真空を印加することによって促進することができる。
図12及び13から分かるように、ツール50は再加工エリアの方向性によって反転させることができる。パッチ30は、図9に関して上述したように、真空圧密化アセンブリ100を取り外した後で、吸引孔58へ印加された真空によって、パッチ30を再加工ツールと嵌合したまま維持することができる。当て板52は一以上の技術者と、複合構造10上の位置合わせマーク28(図11)及び当て板52の位置合わせテンプレート76(図11)を使用して再加工エリア22にあわせて位置づけされたパッチ30によって保持することができる。図13は、再加工エリア22に形成されたスカーフ24又はテーパー角がパッチ30の境界に形成されたスカーフ34と実質的に均一に接触するように再加工エリア22に取り付けられたパッチ30の断面図を示す。これに関しては、図13を見ると良くわかるように、パッチ30を形成するパッチプライ36が、複合構造10を形成する親プライ18と少なくともほぼ垂直に位置合わせされていることが好ましい。
パッチ30が再加工エリア22の中にある、ツール50の上に装着された真空バッグアセンブリ118を示す図13を参照する。これに関しては、パッチ30を所望の温度に維持しながら、パッチ30を真空圧密化処理から再加工エリア22へ移すことができる。移動工程中に、及び/又はパッチ30が再加工エリア22内に取り付けられている間に、パッチ30を加熱するために、加熱ブランケット80を任意的に作動させることができる。断熱層84により、パッチ30の温度を維持しやすくなる。さらに図13を参照すると、シーラント104によって複合構造10に密閉されている真空バッグアセンブリ118が示されている。当て板52の下面56に装着された状態で示されている真空ポート64を任意的に取り外して、バギングフィルム120を適用可能な障害物を最小限にすることができる。通気層114をバギングフィルム120と、加熱ブランケット80とツール50の間に任意的に取り付けて、例えば真空ポート108を介して、真空圧力のほぼ均一な印加を促進することができる。真空圧力は、任意の好適な位置において任意的に当て板52に含まれる真空ゲージ109によって監視することができる。
パッチ30が再加工エリア22とほぼ一致するようにパッチ30を柔軟な状態に保つために、図13に示すように再加工エリア22に取り付ける時に、パッチ30を継続的に加熱することができる。パッチ30を再加工エリア22内に取り付ける前に、パッチ30と再加工エリア22の間に分離フィルム116を取り付けることができ、これにより例えばビスマレイミド(BMI)マトリックス材料等の比較的高温の材料に必要となる可能性があるパッチの最終硬化のために、後にパッチ30を再加工エリア22から取り外すことが可能になる。バギングフィルム120に真空を印加して、パッチ30が再加工エリアの形状に少なくとも実質的に一致するように、当て板52によりパッチ30全体に加圧することができる。複合構造10の再加工に関連する温度制限のために、パッチ30を再加工エリア22から取り外してパッチ30の最終硬化を実施することができる。これに関しては、例えばBMI材料等の特定の高温複合材料は、特定の複合構造10を加熱することができる許容温度を超える硬化温度を有することができる。例えば、BMI材料は、再加工が実施可能な最大温度を超える可能性のある約440度の硬化温度を有する。これに関しては、航空機の操作により航空機構造を加熱できる温度が350度に制限される可能性がある。
BMI複合材料で製造されたパッチ30の取り付けには、パッチ30と再加工エリア22の間に分離フィルム116(図13)を取り付けてパッチ30と再加工エリア22の間の接着を防止することを含むことができる。パッチ30は、加熱ブランケット80によって低下した温度に維持することができ、これによりパッチ30が部分的に硬化した状態で再加工エリア22とほぼ一致しやすくなる。真空バッグアセンブリ118(図13)を使用して所定の時間加圧し、その後真空バッグアセンブリ118(図13)と部分的に硬化したパッチ30を取り外すことができる。パッチ30は、例えば圧力下でオートクレーブにおいて、ほぼ完全に硬化させることができる。これに関しては、ツール50は、バギングフィルム120を除去した後で、再加工エリア22からパッチ30を引き抜いて、真空ポート64に真空を印加してパッチ30を当て板52に当接して保持する手段を提供することができる。同様に、パッチ30をオートクレーブで完全に硬化させた後で、図10及び11で示し、上述したように、当て板52の位置合わせテンプレート76(図11)を複合構造10の外側モールド線12の位置合わせマーク28(図10〜11)に合わせて位置調整することによってツール50でパッチ30の接着を行うことができる。図13を参照すると、加熱ブランケット80を作動させることによって再び熱をパッチ30と再加工エリア22に印加して、パッチ30と再加工エリア22の間の接着剤26(図13)を硬化させることができる。バギングフィルム120を再び取り付けて、図13に示すのと同様の方法でバギングフィルム120に真空66を印加することによってパッチ30に圧力を印加することもできる。
図14を参照すると、パッチ30はダブラー32実施形態において提供することができ、ダブラー32は、整合性が存在しうる再加工エリア22の外側モールド線12に上置きすることができる。同様に、ダブラー32は再加工エリア22の内側モールド線14に上置きすることができる。これに関しては、ダブラー32は、図14に示すように、再加工エリア22へダブラー32を移す前に、図7及び8に示すものと同様の真空圧密化を含むパッチ30に関して上述したものと同様の方法で作製することができる。パッチ30は、真空66を真空ポート64に印加することによって、パッチを再加工エリア22へ移動している間、パッチ30を当て板52と接触させたまま維持することができる。パッチ30は、上述し、図10及び11に説明したものと同様の方法で、複合構造10に形成された位置合わせマーク28(図10〜11)を介して位置づけし、整列させることができる。ダブラー32は加熱ブランケット80で加熱することによって部分的に硬化させることができ、これにより、上述し、図13に示すものと同様の方法で、ダブラー32と再加工エリア22の接触エリアがほぼ一致するようにすることができる。
当て板52が複合構造10の輪郭を補完するように形作られているツール50の代替実施形態を示す図15及び16を参照する。複合構造10は、複合構造10の内側モールド線14に装着されたストリンガー20を含むように図示されている。ストリンガー20は不整合性を含んでいてよく、この不整合性は図15に示すように、再加工エリア22からストリンガー20材料を取り除くことによって除去することが可能である。スカーフ24を再加工エリア22の周辺に形成することができ、パッチ30は、図7、12及び13に示すものと同様の方法で積層し処理することができる。当て板52は、構造10に実質的に成形可能であってよく、構造10に適用して構造10のスプラッシュ86を形成することができる材料で形成可能である。例えば、当て板52は、加熱された、又は空気にさらされた際に、固まる可能性のある形成可能な複合物で充填可能な柔軟性のあるゴム製の袋等の薄膜内に含まれた成形可能な材料から形成することができる。当て板52が形成されると、パッチプライ36を所望の方向性とシーケンスに積層することができる。
さらに図16を参照すると、ツール50は当て板52の下面56に装着され、図1〜13に示すツール50を参照して上述したものと同様の断熱層84を任意的に含み得る加熱ブランケット80を含むことができる。例えば、図16に示すツール50は、断熱グリップ72を任意的に含み、当て板52から外向きに延在する一以上のハンドル70を含むことができる。ツール50は、パッチ30を当て板52の上面54に当接させて真空化するために、通路62を介して複数の吸引孔58に流動的に連結させることができる一以上の真空ポート64を含むことができる。上述し、図7に示すものと同様に、図16に示すパッチ30の構成に真空圧密化処理を実施することができる。同様に、図15及び16に示す再加工エリア22へのパッチ30の適用及び取り付けは、図12及び13を参照して上述したものと同様に実施することができる。
ここで、パッチ30(図6)を処理する手順のフロー図を示す図17を参照する。この方法は、パッチプライ36(図6)のスタックを所望の方向性及び積み重ねシーケンスに積層すること等によって、当て板52(図6)の上面54(図6)にパッチ30(図6)を装着するステップ200を含むことができる。ステップ202は、図7〜9に示すように、真空圧密化アセンブリ100を使用する等によって、パッチ30(図7)を固める、または圧縮することを含むことができる。上述したように、パッチ30(図7)の真空圧密化によって、パッチ30を形成するパッチプライ36(図7)内に閉じ込められた空気の除去が容易となり、これにより、パッチ30を少ない熱量の印加で圧縮して、硬化部分内の隙間または多孔性の発生を防止することができる。ステップ204は、当て板52に装着可能な一以上の真空ポート64(図7)に真空66(図7)を印加することによって、吸引孔58(図7)を通して真空66(図12)を印加することを含むことができる。吸引孔58に真空66を印加することによって、真空圧密化及びその他の処理中にパッチ30(図7)が動かないようにすることができる。
図17をさらに参照すると、手順はステップ206において、例えば圧密化処理等からパッチ30(図12)を再加工エリア22(図10〜12)へ移すことを含むことができる。パッチ30(図12)は当て板52によって支持することができ、当て板52は、当て板52(図12)に対して断熱されていることが好ましいグリップ72を有する一以上のハンドル70によって持ち上げて運ぶことができる。ステップ208は、加熱ブランケット80(図12)上に断熱層84を含むことによって、パッチ30(図12)を再加工エリア22(図12)へ移す時に、パッチ30(図12)を放射損失又はその他の損失に対して防護することを含むことができる。同様に、ステップ210は、パッチ30を移す時にパッチ30(図12)を加熱することを含むことができる。加熱ブランケット80(図12)によって所望の加熱速度で熱を加えることによって、パッチ30の温度を所望の温度範囲内に維持することができる。ステップ212は、上述したツール50(図11)に含まれうる位置合わせテンプレート76(図11)または機能的同等物を使用すること等によって、再加工エリア22に対してパッチ30(図11)を方向づけすることを含むことができる。パッチ30の方向性及び位置付けは、上述し図10及び11を参照して説明するように、複合構造10の外側モールド線12(図10)に任意的に形成された位置合わせマーク28(図10〜11)に対して行うことができる。
ステップ214は、図13に示すように再加工エリア22内にパッチ30を取り付けることを含むことができる。パッチ30はまた、図14に示す複合構造10上に上置きできるダブラー32(図14)として構成することもできる。さらに図17を参照すると、ステップ216は、パッチ30を再加工エリア22(図13)に取り付けた後に、吸引孔58(図12)から真空66(図12を除去することを含むことができる。しかしながら、たとえば真空バギング等のさらなる処理が始まるまでパッチ30に真空を印加し続けることができる。これに関し、ステップ218は、バギングフィルム120をツール50の上に配置して、図13に示すような方法でバギングフィルム120によりパッチ30を含むツール50を複合構造10に密封することを含むことができる。ステップ220は、真空バッグアセンブリ118のバギングフィルム120に真空を印加して、当て板52によってパッチ30に対してほぼ均一の圧力をかけることを含むことができる。ステップ222は、パッチ30(図13)を加熱して、パッチ30の部分的または完全な硬化を開始させることを含むことができる。加えて、熱及び/又は圧力の印加により、パッチ30と再加工エリア22(図13)の間の結合線の間に塗布された接着剤26(図13)の硬化を促進することができる。
この方法は、部分的に硬化した時にパッチ30(図13)を取り外すことを任意的に含むことができる。これに関しては、前ステップは、パッチ30を取り付ける前に、パッチ30と再加工エリア22(図13)の間に分離フィルム116(図13)を取り付けて、パッチ30が再加工エリア22に接着されるのを防ぐことを含むことができる。分離フィルム116(図13)は、接着剤26によってパッチ30と再加工エリア22の間が接着されるのを防ぐすべての好適な材料を含むことができる。パッチ30(図13)は、加圧下、例えばオートクレーブ等において加熱して完全に硬化させることができ、その後パッチ30を再加工エリア22に再取り付けすることができる。これに関し、ツール50(図12)により、オートクレーブから再加工エリア22(図13)へパッチ30を移しやすくすることができる。ツール50は、再加工エリア22のパッチ30の上に取り付けたままにすることができ、パッチ30が再加工エリア22内に取り付けられているツール50の上に再び真空バッグアセンブリ118(図13)を適用して、接着剤26を最終的に硬化させている間に当て板52(図13)によってパッチ30に圧力を付与して、パッチ30を再加工エリア22に接着させることができる。
パッチ30又はダブラー32を複合構造10の再加工エリア22に取り付ける等のために、上述したツール50とともに使用できるシステム38のブロック図を示す図18を参照する。ツール50は当て板52を含むことができ、当て板52に装着される加熱ブランケット80と断熱層84を有する加熱ブランケットアセンブリ78を任意的に含むことができる。当て板52は、通路62によって相互に、及び/又は一以上の真空ポート64及び真空ゲージ68に流動的に連結可能な複数の吸引孔58を含むことができる。当て板52は、一以上のハンドル70を含むことができる。システム38はさらに、パッチ30またはダブラー32に実施される圧密化処理において使用等が可能な真空バッグアセンブリ118を含むことができる。
図18から分かるように、真空バッグアセンブリ118はツール50及びパッチ30又はダブラー32を再加工エリア22に密封することができるバギングフィルム120を含むことができる。システム38は、当て板52に密封してパッチ30又はダブラー32を圧密化することができる真空圧密化アセンブリ100を任意的に含むことができる。真空圧密化アセンブリ100は、パッチ30を当て板52に密封する下部バギングフィルム110と、下部バギングフィルム110の上に装着可能であり、パッチ30又はダブラー32をカバーする真空ボックス106を含むことができる。真空圧密化アセンブリ100はさらに、真空ボックス106を下部バギングフィルム110に密封するために、真空ボックス106の上に延在可能な上部バギングフィルム102を含むことができる。
図19〜20を参照すると、本発明の実施形態は、図19に示す航空機の製造及び運航方法300と、図20に示す航空機302において説明することができる。試作段階においては、例示の方法300は航空機302の規格及び設計304と材料調達306を含むことができる。製造段階においては、航空機302の構成部品及びサブアセンブリの製造308と、システム統合310が行われる。その後に、航空機302は認可及び納品312を経て、運航314される。顧客によって運航314されている間、航空機302には定期的な整備及び保守316(修正、再構成、改修等も含むことができる)が予定される。
本方法300の各工程は、システムインテグレータ、第三者、及び/又はオペレータ(例えば顧客等)によって行う又は実施することができる。この説明のために、システムインテグレータは限定しないが、任意の数の航空機メーカー、及び主要システムの下請け業者を含むことができ;第三者は限定しないが、任意の数の供給メーカー、下請け業者、及びサプライヤを含むことができ;オペレータは、航空会社、リース会社、軍部、サービス組織等であってよい。
図20に示すように、例示の方法300で製造された航空機302は、複数のシステム320と内装322を有する機体318を備えることができる。高レベルシステム320の例は、一又は複数の推進システム324、電気システム326、油圧システム328、及び環境システム330が挙げられる。その他いかなる数のシステムも備えることができる。航空宇宙での実施例を示したが、開示の実施形態の原理は例えば自動車産業等のその他の産業分野に応用することが可能である。
本明細書に具現化された装置及び方法は、製造及び運航方法300の任意の一又は複数の段階において採用することができる。例えば、製造工程308に対応する構成部品又はサブアセンブリは、航空機302が運航314している間に製造される部品又はサブアセンブリと同じ方法で加工又は製造することができる。また、一又は複数の装置の実施形態、方法の実施形態、又はこれらの組み合わせを、例えば、航空機302を実質的に組立てしやすくする、又は航空機302にかかる費用を削減することによって、製造段階308及び310において用いることが可能である。同様に、一又は複数の装置の実施形態、方法の実施形態、またはこれらの組み合わせを、航空機302が運航314している間に、例えば限定しないが、整備及び保守316に用いることができる。
本発明のさらなる変更および改善例は当業者に明らかとなり得る。したがって、本明細書に記載され説明されたパーツの特定の組み合わせは、本開示内容の特定の実施形態を表すためだけのものであって、本発明の精神及び範囲内の代替実施形態またはデバイスを限定するものではない。
また、本発明は以下に記載する態様を含む。
(態様1)
構造の再加工エリアにパッチを移すツールであって、
少なくとも一つの吸引孔を有する当て板と、
真空下でパッチを当て板に当接させて引き込む吸引孔に流動的に連結された真空ポート
を含むツール。
(態様2)
当て板が、真空ポートを吸引孔に流動的に接続する少なくとも一つの通路を含む
態様1に記載のツール。
(態様3)
パッチを加熱するために当て板に連結された加熱ブランケット
をさらに含む、態様1に記載のツール。
(態様4)
当て板がさらにハンドルを含む
態様1に記載のツール。
(態様5)
再加工エリアに合わせてパッチを位置調整するために、当て板に配置された位置合わせテンプレート
をさらに含む、態様1に記載のツール。
(態様6)
当て板が、構造の輪郭を補完する形状である
態様1に記載のツール。
(態様7)
パッチが、構造の外側モールド線に装着するためのダブラーとして構成されている
態様1に記載のツール。
(態様8)
複合構造の再加工エリアにパッチを取り付けるツールであって、
上面及び下面を有し、上面に形成された複数の吸引孔を含み、吸引孔を流動的に相互接続する複数の通路を有する、実質的に剛性の当て板と、
真空を印加して、パッチを当て板に対して保持するための、下面から延び、通路に流動的に連結されている少なくとも一つの真空ポートと、
当て板から外向きに延在する一対の断熱ハンドルと、
下面に装着され、加熱ブランケットと、下面とは反対の加熱ブランケットの側に配置された断熱層を含む加熱ブランケットアセンブリと、
パッチを再加工エリアに合わせて位置調整するために当て板に配置された位置合わせテンプレート
を含むツール。
(態様9)
構造の再加工エリアに取り付けるためにパッチを処理するシステムであって、
パッチを再加工エリアに移すためのツールであって、
上面と下面を有し、真空下でパッチを上面に当接させて引き込むために上面に形成された吸引孔を含む当て板
を含むツールと、
パッチを固めるために当て板に装着可能な真空圧密化アセンブリ
を含むシステム。
(態様10)
ツールを構造に密封するための真空バッグアセンブリ
をさらに含む、態様9に記載のシステム。
(態様11)
パッチを加熱するために当て板に連結された加熱ブランケット
をさらに含む、態様9に記載のシステム。
(態様12)
パッチを再加工エリアに合わせて位置調整するために当て板に配置された位置合わせテンプレート
をさらに含む、態様9に記載のシステム。
(態様13)
真空圧密化アセンブリが、
パッチを当て板に密封するための下部バギングフィルムと、
パッチの上に装着可能な真空ボックスと、
真空ボックスの上に延在可能であり、下部バギングフィルムに密封可能な上部バギングフィルム
を含む、態様9に記載のシステム。
(態様14)
パッチを運ぶために当て板に装着された少なくとも一つのハンドル
をさらに含む、態様9に記載のシステム。
(態様15)
真空ポートと吸引孔の間に延在する通路によって、吸引孔に流動的に連結された真空ポート
をさらに含む、態様9に記載のシステム。
(態様16)
パッチを再加工エリアに合わせて位置調整するために当て板に配置された位置合わせテンプレート
をさらに含む、態様9に記載のシステム。
(態様17)
複合構造の再加工エリアに取り付けるためにパッチを処理するシステムであって、
パッチを再加工エリアへ移すツールであって、
上面及び下面を有し、上面に形成された複数の吸引孔を含み、吸引孔を流動的に接続する複数の通路を有する、実質的に剛性の当て板と、
下面に装着されており、真空を印加してパッチを当て板に対して保持するために通路に流動的に連結されている少なくとも一つの真空ポートと、
パッチを加熱するために当て板に連結された加熱ブランケットと、
パッチを再加工エリアに合わせて位置調整するために当て板に配置された位置合わせテンプレート
を含むツールを含み、また、
パッチを固めるための真空圧密化アセンブリであって、
パッチを当て板に密封するための下部バギングフィルムと、
パッチの上に装着可能な真空ボックスと、
真空ボックスを下部バギングフィルムに密封するために真空ボックスの上に延在可能な上部バギングフィルム
を含む真空圧密化アセンブリと、
複合構造にツールを密封するための真空バッグアセンブリ
の内の少なくとも一つを含むシステム。
(態様18)
少なくとも一つの吸引孔を有する当て板の表面上にパッチを装着し、
吸引孔を通して真空を印加して、パッチを当て板と接触させたまま保持する
ステップを含む、パッチを処理する方法。
(態様19)
当て板に連結された真空圧密化アセンブリでパッチを固める
ステップをさらに含む、態様18に記載の方法。
(態様20)
当て板とパッチを再加工エリアに移し、
バギングフィルムが再加工エリアに密封されるように、当て板とパッチの上にバギングフィルムを配置し、
バギングフィルムに真空を印加する
ステップをさらに含む、態様18に記載の方法。
(態様21)
当て板が、当て板に装着される位置合わせテンプレートを含み、本方法がさらに、
位置合わせテンプレートを使用してパッチを再加工エリアに合わせて方向づけする
ステップを含む、態様18に記載の方法。
(態様22)
再加工エリアのパッチを少なくとも部分的に硬化させ、
パッチに熱および圧力の内の少なくとも一つを加える
ステップをさらに含む、態様20に記載の方法。
(態様23)
パッチを少なくとも部分的に硬化させるステップが、
当て板に連結された加熱ブランケットでパッチを加熱する
ことを含む、態様22に記載の方法。
(態様24)
パッチを再加工エリアに移す時に、パッチを断熱する
ステップをさらに含む、態様20に記載の方法。
(態様25)
複数の吸引孔を有する当て板の上面にパッチを装着し、
当て板に適用された真空圧密化アセンブリを使用してパッチを固まらせ、
吸引孔を通して真空を印加して、パッチを当て板と接触させたまま保持し、
当て板を使用してパッチを再加工エリアへ移し、
パッチを断熱処理し、
パッチを加熱し、
位置合わせテンプレートを使用して、パッチを再加工エリアに対して方向づけし、
パッチを再加工エリアに取り付けて、
吸引孔から真空を除去し、
バギングフィルムが再加工エリアに密封されるように、当て板とパッチの上にバギングフィルムを配置し、
バギングフィルムに真空を印加し、
パッチを加熱してパッチを少なくとも部分的に硬化させる
ステップを含む、パッチを処理する方法。

Claims (8)

  1. 構造(10)の再加工エリア(22)にパッチ(30)を移すツール(50)であって、
    上面(54)および下面(56)および少なくとも一つの吸引孔(58)を有する当て板(52)と、
    真空下でパッチ(30)を当て板(52)に当接させて引き込む吸引孔(58)に流動的に連結された真空ポート(64)と、
    真空ポート(64)を吸引孔(58)に流動的に接続する少なくとも一つの通路(62)と、
    再加工エリア(22)に合わせてパッチ(30)を位置調整するために、当て板(52)に配置された位置合わせテンプレート(76)とを含み、
    前記位置合わせテンプレート(76)は、構造上に形成されたマーキングに対応して位置合わせできる線分を含む、一時的なまたは常在するマーキングを含む、
    ツール。
  2. パッチ(30)を加熱するために当て板(52)に連結された加熱ブランケット(80)
    をさらに含む、請求項1に記載のツール。
  3. 当て板(52)がさらにハンドル(70)を含む請求項1に記載のツール。
  4. 当て板(52)が、構造(10)の輪郭を補完する形状である請求項1に記載のツール。
  5. パッチ(30)が、構造の外側モールド線に装着するためのダブラーとして構成されている請求項1に記載のツール。
  6. 構造の再加工エリア(22)に取り付けるためにパッチ(30)を処理するシステムであって、
    請求項1ないし5のいずれか1項に記載のツール(50)と、
    パッチ(30)を固めるために当て板(52)に装着可能な真空圧密化アセンブリ(100)
    を含むシステム。
  7. ツール(50)を構造(10)に密封するための真空バッグアセンブリをさらに含む、請求項6に記載のシステム。
  8. 真空圧密化アセンブリ(100)が、
    パッチ(30)を当て板(52)に密封するための下部バギングフィルム(110)と、
    パッチ(30)の上に装着可能な真空ボックス(106)と、
    真空ボックス(106)の上に延在可能であり、下部バギングフィルム(110)に密封可能な上部バギングフィルム(102)
    を含む、請求項6に記載のシステム。
JP2012543129A 2009-12-14 2010-11-12 高温複合ツール Active JP5721739B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US12/637,580 2009-12-14
US12/637,580 US8444127B2 (en) 2009-12-14 2009-12-14 High temperature composite patch tool
PCT/US2010/056453 WO2011081724A1 (en) 2009-12-14 2010-11-12 High temperature composite tool

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2013513499A JP2013513499A (ja) 2013-04-22
JP2013513499A5 JP2013513499A5 (ja) 2013-10-10
JP5721739B2 true JP5721739B2 (ja) 2015-05-20

Family

ID=43836990

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012543129A Active JP5721739B2 (ja) 2009-12-14 2010-11-12 高温複合ツール

Country Status (8)

Country Link
US (2) US8444127B2 (ja)
EP (1) EP2512786B1 (ja)
JP (1) JP5721739B2 (ja)
KR (2) KR101964377B1 (ja)
CN (1) CN102725132B (ja)
BR (1) BR112012014456B1 (ja)
CA (1) CA2778258C (ja)
WO (1) WO2011081724A1 (ja)

Families Citing this family (29)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2953812B1 (fr) * 2009-12-11 2012-09-07 Airbus Operations Sas Procede de reparation d'un fuselage d'aeronef
DE102010025068B4 (de) * 2010-06-25 2016-07-28 Airbus Defence and Space GmbH Vorrichtung und Verfahren zur Herstellung von faserverstärkten Bauteilen
US8826957B2 (en) * 2012-08-31 2014-09-09 General Electric Company Methods and systems for automated ply layup for composites
US9446572B2 (en) * 2012-10-31 2016-09-20 The Boeing Company Composite tool having vacuum integrity
US9145203B2 (en) * 2012-10-31 2015-09-29 The Boeing Company Natural laminar flow wingtip
DE102012223871B4 (de) * 2012-12-20 2024-01-18 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Verfahren für die Vorbereitung eines Halbzeugs aus Fasermaterial auf ein Nasspressverfahren sowie Vorbereitungsvorrichtung für die Vorbereitung eines Halbzeugs aus Fasermaterial auf ein Nasspressverfahren
US9308688B1 (en) * 2013-03-20 2016-04-12 The Boeing Company Installation assembly and associated method for forming a bonded joint
US9895716B2 (en) * 2013-04-17 2018-02-20 General Electric Company Repair process and a repaired component
US9227261B2 (en) * 2013-08-06 2016-01-05 Globalfoundries Inc. Vacuum carriers for substrate bonding
US9370902B2 (en) * 2013-10-03 2016-06-21 Comerstone Research Group, Inc. Fiber-reinforced epoxy composites and methods of making same without the use of oven or autoclave
JP6273804B2 (ja) * 2013-12-02 2018-02-07 東レ株式会社 繊維強化プラスチック成形体の製造方法
FR3025133B1 (fr) * 2014-08-27 2017-03-31 Airbus Operations Sas Procede de reparation d'une piece en materiau composite
US9908993B1 (en) 2014-10-06 2018-03-06 Cornerstone Research Group, Inc. Hybrid fiber layup and fiber-reinforced polymeric composites produced therefrom
GB2531600A (en) * 2014-10-24 2016-04-27 Short Brothers Plc Apparatus and methods for manufacturing and repairing fibre-reinforced composite materials
JP6463094B2 (ja) * 2014-11-25 2019-01-30 三菱重工業株式会社 接合装置及び接合方法
US9960070B2 (en) * 2014-12-06 2018-05-01 Kla-Tencor Corporation Chucking warped wafer with bellows
CN104972730B (zh) * 2015-07-09 2017-01-04 福建省欧亚斯特环保建材有限公司 玻镁饰面板的生产方法
US10946594B1 (en) 2017-01-06 2021-03-16 Cornerstone Research Group, Inc. Reinforced polymer-infused fiber composite repair system and methods for repairing composite materials
US10786957B2 (en) * 2017-01-30 2020-09-29 General Electric Company System, method, and apparatus for infusing a composite structure
FR3073448B1 (fr) * 2017-11-16 2022-02-04 Safran Nacelles Procede de reparation d'un profile composite
US10843449B2 (en) * 2017-12-14 2020-11-24 The Boeing Company Method and apparatus for forming composite plies on contoured tool surfaces
EP3578293A1 (en) * 2018-06-08 2019-12-11 Nitto Belgium NV Method for attaching an element to a workpiece using an application tool and application tool for use in the method
JP7018855B2 (ja) * 2018-09-11 2022-02-14 三菱重工業株式会社 修理パッチ、修理パッチの成形方法及び複合材の修理方法
WO2020152652A1 (en) * 2019-01-25 2020-07-30 National Research Council Of Canada Articulated forming caul for composite blank vacuum forming
US11701801B2 (en) * 2019-03-04 2023-07-18 The Boeing Company Caul plate with feature for separating from composite part
US11230069B2 (en) 2019-08-28 2022-01-25 Textron Innovations Inc. Tool for forming a composite member
GB201913332D0 (en) * 2019-09-16 2019-10-30 Blade Dynamics Ltd A container comprising fibre material for a fibre-reinforced composite component
US20220120512A1 (en) * 2020-10-20 2022-04-21 The Boeing Company Thermal transfer blanket system
US11827821B2 (en) * 2021-02-04 2023-11-28 The Boeing Company Method for curing a patch

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3076561A (en) 1958-03-06 1963-02-05 M S Bowne Vacuum transfer device for material in a plastic state
US3377096A (en) 1967-06-02 1968-04-09 Wood S Powr Grip Co Inc Vacuum gripping pad
US3837965A (en) 1972-10-17 1974-09-24 Us Air Force Portable repair apparatus
US4352707A (en) * 1981-04-23 1982-10-05 Grumman Aerospace Corporation Composite repair apparatus
US4822651A (en) * 1985-08-30 1989-04-18 Newsom Cosby M Vacuum diaphragm device
GB9622780D0 (en) * 1996-11-01 1997-01-08 British Aerospace Repair of composite laminates
FR2763882B1 (fr) * 1997-05-29 1999-08-20 Aerospatiale Outillage de reparation sur site d'une structure composite presentant une zone endommagee et procede correspondant
US5971454A (en) 1998-01-09 1999-10-26 International Business Machines Corporation Article handler
US6341808B1 (en) 2000-06-29 2002-01-29 International Business Machines Corporation Flexible sheet handling apparatus
US6761783B2 (en) * 2002-04-09 2004-07-13 The Boeing Company Process method to repair bismaleimide (BMI) composite structures
US7857925B2 (en) 2007-06-15 2010-12-28 The Boeing Company Process development protocol and vacuum bag process for carbon-epoxy prepreg
US8109312B2 (en) * 2007-12-29 2012-02-07 Michelin Recherche Et Technique S.A. Tire patch applicator
DE102008004297A1 (de) * 2008-01-15 2009-07-16 Oerlikon Leybold Vacuum Gmbh Turbomolekularpumpe
US8545650B2 (en) * 2009-12-08 2013-10-01 The Boeing Company Method of repairing a composite structure

Also Published As

Publication number Publication date
CN102725132A (zh) 2012-10-10
WO2011081724A1 (en) 2011-07-07
EP2512786A1 (en) 2012-10-24
KR101964377B1 (ko) 2019-07-31
CA2778258C (en) 2015-09-08
US20110139344A1 (en) 2011-06-16
US8894784B2 (en) 2014-11-25
US20130228275A1 (en) 2013-09-05
EP2512786B1 (en) 2020-10-28
KR101787783B1 (ko) 2017-10-18
KR20170116182A (ko) 2017-10-18
JP2013513499A (ja) 2013-04-22
KR20120104273A (ko) 2012-09-20
BR112012014456A2 (pt) 2017-03-07
CA2778258A1 (en) 2011-07-07
BR112012014456B1 (pt) 2020-04-22
US8444127B2 (en) 2013-05-21
CN102725132B (zh) 2016-01-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5721739B2 (ja) 高温複合ツール
EP2512783B1 (en) Double vacuum cure processing of composite parts
JP5044220B2 (ja) 炭素発泡体複合ツールおよび炭素発泡体複合ツールを使用するための方法
US11135824B2 (en) Multi-stage debulk and compaction of thick composite repair laminates
EP2569142B1 (en) Method of making a composite sandwich structure
KR20100017350A (ko) 섬유 합성 구조물을 가공하기 위한 장치 및 방법
US9050757B1 (en) System and method for curing composites
WO2012096650A1 (en) Single stage debulk and cure of a prepreg material
JP7216527B2 (ja) アール部フィラーキットを形成するための方法及び装置
US7438781B2 (en) System and method for vacuum bag fabrication
CA2705778C (en) In-situ, multi-stage debulk, compaction, and single stage curing of thick composite repair laminates
JP7041164B2 (ja) 複合的な構成要素を製造するためのツール

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130826

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130826

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140805

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141010

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20141104

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150224

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150324

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5721739

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250