JP5720512B2 - ステータコア製造方法及びステータコア製造装置 - Google Patents
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Description
すなわち、分割ステータコアを製造した後、組付工程へと移す際に、搬送用トレイから組付用トレイへと移し替える作業が必要となり作業数が多くなるため問題であった。
そこで、本出願人は、組付用トレイの機能を搬送用トレイに組み入れることで共用の搬送用トレイを使用することを考えた。搬送用トレイと組付用トレイを共用とすることにより、移し替えの作業が必要なくなるためである。
(1)分割ステータコアを組み合わせることでステータコアを製造するステータコア製造方法において、複数の前記分割ステータコアを搬送用トレイに収納し、コア位置決め装置に搬送する第1工程と、前記搬送用トレイから前記複数の分割ステータコアを前記コア位置決め装置により持ちあげることで位置決めする第2工程と、前記位置決めされた複数の分割ステータコアをコア把持装置により把持し前記ステータコアを組み立てる第3工程と、を有すること、を特徴とする。
(1)分割ステータコアを組み合わせることでステータコアを製造するステータコア製造方法において、複数の分割ステータコアを搬送用トレイに収納し、コア位置決め装置に搬送する第1工程と、搬送用トレイから複数の分割ステータコアをコア位置決め装置により持ちあげることで位置決めする第2工程と、位置決めされた複数の分割ステータコアをコア把持装置により把持しステータコアを組み立てる第3工程と、を有することにより、搬送用トレイと組付用トレイを分けることなくステータコアを組付けることができる。すなわち、組付用トレイと共用とした搬送用トレイを組付工程である第2工程及び第3工程においても使用することができるため、組付用トレイを使用しないでステータコアの製造を行うことができる。そのため、搬送用トレイから組付用トレイに移し替える必要がないためタクトタイムを短縮しコストダウンを図ることができる。
図10に示すように、スロット内導線Sは、12本がスロットピッチ間隔で平行に並んでいる。ここでは、スロット内導線Sを前端側から順番にS1、S2、S3・・・S12と表示する。このS1、S2、S3・・・S12の数字は、図10に示すように、芯金7に巻きつけたときの積層順位を示す。例えば、S1は1層目、S2は2層目を示す。そして、巻きつけたコイルのスロット内導線部Sの間隔Uに分割ステータコアCの第1ティースC11、及び第2ティースC12を挿入した時には、ステータコアに対してS1が径方向内側にきて、S12が径方向外側にくる。24個の分割ステータコアCを全周にわたりスロット内導線Sに挿入することによりステータコアが形成される。
ステータコア製造装置1は、搬送用トレイ3、コア位置決め装置4及びコア把持装置6を有する。図22に示すように、コア把持装置6は、コア位置決め装置4の上方に位置するように形成されている。搬送用トレイ3は、後述するようにコア位置決め装置4内に挿入されるものである。図22では、搬送用トレイ3は、コア位置決め装置4に挿入されていない状態を示す。
以下では図面を用い、搬送用トレイ3、コア位置決め装置4、コア把持装置6について説明する。
図1及び図2に示すように搬送用トレイ3は、上面3A、底面3B、4つの側面3Cの合計6面を有する略直方体形状の箱である。搬送用トレイ3の材質、ABS樹脂を用いている。ABS樹脂を用いることにより、収縮ひずみを小さくすることができる。収縮ひずみが小さいことにより、射出成型により成形された分割ステータコアCが収納された場合にも、搬送用トレイ3の収縮ひずみが発生しにくく、搬送用トレイ3の形状を維持することができる。そのため、搬送用トレイ3の耐久性を高めることができる。
また、ABS樹脂は剛性、硬度、耐衝撃性が高い。そのため、分割ステータコアを搬送するときの振動によって搬送用トレイ3に対して傷がつきにくい。
落下防止部33Aのうち、分割ステータコア1R1Cに対応する落下防止部33A1、及び分割ステータコア1R6Cに対応する落下防止部33A6は、装置挿入孔31B内ではなく挿入孔壁面35B及びコア載置部32Aに連結して形成されている。
それ以外の落下防止部33A2〜33A5についてはコア載置部32Aに連結して形成されている。また、落下防止部33A2〜33A5について、コア載置部32Aにのみ連結している状態では不安定であるため、落下防止部連結材34Aに連結している。落下防止部連結材34Aが形成され連結されていることにより落下防止部33A2〜33A5は、コア載置部32Aと落下防止部連結材34Aとの間に連結することができるため、落下を防止しながら、分割ステータコアCを安定した状態で載置させることができる。落下防止部33A2〜33A5が安定することにより、分割ステータコアCの位置が安定するため、コア位置決め装置4により持ちあげ位置決めしやすくなる。
図3及び図4に示すように、コア把持装置6は、略扇状の板である扇部64が形成されている。扇部64のうち外周部に当たる部分に6個のコア把持部60(60A〜60F)が等間隔で形成されている。また、扇部64のかなめ部分に当たる部分にはコア把持装置6を移動させるためのエアシリンダ63が形成されている。エアシリンダ63により扇部64のほぼ中心に位置する中心軸Xに対して、コア把持装置6が時計回り又は時計反対回りに90度ずつ回転する。90度ずつ回転することにより、分割ステータコアCの合計24個を360度の全周にわたり組付けることができる。
可動把持部62は、可動することでコア本体部C14を押圧するものである。可動把持部62は、先端部に、引掛け凸部621が形成されている。引掛け凸部621は、分割ステータコアCを引掛けるための凸部であり、分割ステータコアCを引掛けることにより確実に把持することができる。図9に示すように、可動把持部62は、可動支持部65に設置している。可動支持部65は、ばね等の弾性部材66により固定把持部61側へと押圧されることで可動することができる。
図11に、図6に示すコア持上げ装置に係る破線Yの一部拡大図を示す。図12に、コア持上げ装置(本体持上部)の一部正面図を示す。図13に、図12に示すコア持上げ装置(本体持上部)をxiii方向から見た側面図を示す。図14コア持上げ装置(ティース持上部)の一部正面図を示す。図15に、図14に示すコア持上げ装置(ティース持上部)をxv方向から見た断面図を示す。
固定部4221A及び固定部4221Bまでの長さPSは、図11に示すコア本体部C14の長さPTとほぼ同じ長さである。そのため、コア本体部C14が固定部4221A及び固定部4221Bの間で固定される。
固定部4121及び固定部4121までの長さQSは、図11に示すティースC11の端部からティースC12の端部までの長さQTとほぼ同じ長さである。そのため、ティースC11及びC12が固定部4121の間で固定される。
ステータコア製造装置の作用効果について、以下に図面を用いて説明する。図16に、コア位置決め装置4による分割ステータコアCの位置決め工程(1)を示す。図17に、コア位置決め装置4による分割ステータコアCの位置決め工程(2)を示す。図18に、コア位置決め装置4による分割ステータコアCの位置決め工程(3)を示す。図19に、コア把持装置6による分割ステータコアCの把持工程(1)を示す。図20に、コア把持装置6による分割ステータコアCの把持工程(2)を示す。図21に、コア把持装置6による分割ステータコアCの把持工程(3)を示す。
第1工程において、製造された分割ステータコアCを搬送用トレイ3に順次挿入していく。具体的には、図1に示す搬送用トレイ3に対して、合計24個の分割ステータコアCを挿入していく。
搬送用トレイ3に分割ステータコアCを挿入した後、そのまま搬送用トレイ3を第2工程のコア位置決め装置4の設置された場所にまで搬送する。第1工程における分割ステータコアCの製造及び搬送は、同一工場内で搬送することも、また、別の工場で製造し次のステータコアが製造される場所にまで搬送することもできる。
第2工程で用いるコア位置決め装置4にまで搬送用トレイ3が搬送され、搬送用トレイ3をステータコア製造装置1にセットする。搬送用トレイ3は図示しないベルト等の移送機器によって流され、コア位置決め装置4にまで搬送される。図6に示すように、コア位置決め装置4の側面方向固定装置48及び前後方向固定装置49を用いて搬送用トレイ3をコア位置決め装置4に固定する。具体的には、側面方向固定装置48はリンク構造により、搬送用トレイ3の横の側面3Cを一方向から押圧し横方向の動きを固定する。また、前後方向固定装置49はリンク構造により、搬送用トレイ3の前の側面3Cを一方向から押圧し前後方向の動きを固定する。横方向及び前後方向の搬送用トレイ3の動きを固定することができることにより、搬送用トレイ3をコア位置決め装置4に固定する。
第3工程では、位置決めされた複数の分割ステータコアCをコア把持装置6により把持しステータコアを組み立てる。
具体的には、図19に示すように、コア把持装置6を第2工程で位置決めされた分割ステータコアCの上部に移動させる。図3又は図4のコア把持装置6のコア固定把持部61を、図5又は図6に示すコア位置決め部4の上部に移動させる。それにより、図8に示すように、6つの分割ステータコアCを、コア把持装置6により一度に把持することができる。
続いて、図20の状態から図21に示す状態へと可動把持部62を移動させる。図20に示す状態から、可動把持部62を弾性部材66により固定把持部61側へと移動させる。これにより、固定把持部61及び可動把持部62により分割ステータコアCは把持される。
また、可動把持部62は、先端部に、引掛け凸部621が形成されている。図21に示すように、引掛け凸部621は、分割ステータコアCを引掛けるための凸部であり、分割ステータコアCを引掛けることにより確実に把持することができる。
以上の工程を経ることによりステータコアを製造することができる。
例えば、本実施形態において図1に示すように、装置挿入孔31A〜31Eは、複数の分割ステータコアCに対して一体の孔として形成されているが、その他単体の分割ステータコアCに対する装置挿入孔とすることもできる。具体的には、分割ステータコアCを持ちあげて位置決めするためには、第1ティースC11、第2ティースC12の端部、及びコア本体部C14のコア角部C141を持ちあげることにより位置決めする。そのため、装置挿入孔は、単体の分割ステータコアCに対して第1ティースC11、第2ティースC12の端部、及びコア本体部C14のコア角部C141を持ちあげる部分に個別に形成することもできる。個別に装置挿入孔を形成することにより、装置を挿入し分割ステータコアを持ちあげ位置決めすることができるためである。
1 ステータコア製造装置
3 搬送用トレイ
31、31A〜31E 装置挿入孔
4 コア位置決め装置
6 コア把持装置
Claims (4)
- 分割ステータコアを組み合わせることでステータコアを製造するステータコア製造方法において、
複数の前記分割ステータコアを搬送用トレイに収納し、コア位置決め装置に搬送する第1工程と、
前記搬送用トレイから前記複数の分割ステータコアを前記コア位置決め装置により持ちあげることで位置決めする第2工程と、
前記位置決めされた複数の分割ステータコアをコア把持装置により把持し前記ステータコアを組み立てる第3工程と、を有すること、
を特徴とするステータコア製造方法。 - 請求項1に記載するステータコア製造方法において、
前記搬送用トレイの底面に、前記第2工程で前記コア位置決め装置が挿入される装置挿入孔が形成されていること、
前記装置挿入孔は、前記底面のうち前記分割ステータコアの角部に形成されていること、
前記装置挿入孔から前記コア位置決め装置を挿入することで、前記分割ステータコアを持ちあげ位置決めすることができること、
を特徴とするステータコア製造方法。 - 分割ステータコアを組み合わせることでステータコアを製造するステータコア製造装置において、
複数の前記分割ステータコアを収納することができる搬送用トレイと、
前記搬送用トレイから前記複数の分割ステータコアを持ちあげ位置決めするコア位置決め装置と、
前記位置決めされた複数の分割ステータコアの組立を行い前記ステータコアを成形するコア把持装置と、を有すること、
を特徴とするステータコア製造装置。 - 請求項3に記載するステータコア製造装置において、
前記搬送用トレイの底面に、前記コア位置決め装置が挿入される装置挿入孔が形成されていること、
前記装置挿入孔は、前記底面のうち前記分割ステータコアの角部に形成されていること、
前記装置挿入孔から前記コア位置決め装置を挿入することで、前記分割ステータコアを持ちあげ位置決めすることができること、
を特徴とするステータコア製造装置。
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JP2011207934A JP5720512B2 (ja) | 2011-09-22 | 2011-09-22 | ステータコア製造方法及びステータコア製造装置 |
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