JP5717290B2 - プレス成形金型 - Google Patents

プレス成形金型 Download PDF

Info

Publication number
JP5717290B2
JP5717290B2 JP2011165504A JP2011165504A JP5717290B2 JP 5717290 B2 JP5717290 B2 JP 5717290B2 JP 2011165504 A JP2011165504 A JP 2011165504A JP 2011165504 A JP2011165504 A JP 2011165504A JP 5717290 B2 JP5717290 B2 JP 5717290B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blank material
blank
die
cutting
molding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2011165504A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013027902A (ja
Inventor
茂樹 沖野
茂樹 沖野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daihatsu Motor Co Ltd filed Critical Daihatsu Motor Co Ltd
Priority to JP2011165504A priority Critical patent/JP5717290B2/ja
Publication of JP2013027902A publication Critical patent/JP2013027902A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5717290B2 publication Critical patent/JP5717290B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)

Description

本発明は、ブランク材に絞り成形を施すプレス成形金型に関する。
絞り成形は、例えば自動車のパネル部材等の成形に用いられる成形方法であり、ダイとブランクホルダとでブランク材の端部を挟持した状態で、これらを一体に降下させてブランク材をパンチに押し付けることにより行われる。
プレス成形金型では、通常、ブランク材を挟持するダイ及びブランクホルダにビードが設けられる。ビードは、ダイ及びブランクホルダの押さえ面に設けた凹凸形状でブランク材に折れ曲がり部を形成し、この折れ曲がり部を通過するときに発生する抵抗力により、ブランク材の成形面側(パンチ側)への流入を制御するものである。
最も一般的なビードとして、例えば図10に示すように、ダイ110に凹部111を設けると共に、ブランクホルダ120に凸部121を設ける構成が知られている。ダイ110とブランクホルダ120とでブランク材W’を挟持しながら、凸部121と凹部111とを嵌合させることにより、ブランク材W’に折れ曲がり部W1’〜W4’が形成される。このように、ブランク材に折れ曲がり部を4箇所に形成することで、ブランク材の通過抵抗力が大きくなり、ブランク材の端部を確実に保持できる。しかし、4箇所の折れ曲がり部を形成するために余分な材料が必要となるため、材料の歩留まりが悪くなる。
他のビードとして、例えば図11に示すように、ダイ210に段部211を設けると共に、ブランクホルダ220に段部221を設ける、いわゆるステップビードが知られている。ダイ210とブランクホルダ220とでブランク材W’’を挟持しながら、段部211と段部221とを嵌合させることにより、ブランク材W’’に折れ曲がり部W1’’、W2’’が形成される。この場合、図10に示すビードと比べて、ブランク材に形成される折れ曲がり部の数が少ないため、材料の歩留まりが高められるが、ブランク材の端部を保持する力が低下する。
例えば、特許文献1には、ステップビードに波形部を設けることで、ブランク材の成形面側への流入を阻害し、ブランク材の端部を保持する力の向上を図る構成が示されている。
特開2007−245188号公報
しかし、特許文献1に示されているような措置を講じた場合でも、ブランク材に折れ曲がり部を形成することでブランク材の流入を阻害するという基本的な原理は図10や図11のビードと同じであるため、折れ曲がり部を形成するための余分な材料が必要となる。また、折れ曲がり部を介して材料が成形面側に幾分流入することは避けられないため、この分を見越してさらに余分な材料が必要となる。このため、たとえ特許文献1のような複雑な形状のビードを設けたとしても、材料の歩留まりの向上には限界がある。
そこで、本発明は、ブランク材の端部を確実に保持し、且つ、材料の歩留まりの良いプレス成形金型を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するためになされた本発明は、成形面を有するパンチと、パンチに対して昇降可能なダイ及びブランクホルダとを備え、ダイ及びブランクホルダに設けられた挟持面でブランク材の端部を挟持した状態で、ブランク材をパンチの成形面に押し付けることにより、ブランク材に絞り成形を施すプレス成形金型であって、挟持面に、ブランク材に切り込みを入れる切刃と、切り込みにより形成されるブランク材の切断面に成形面側から当接する係止面とを設け、切刃でブランク材に前記切り込みを入れると共に、ブランク材の切り込みの両側部分をダイの昇降方向にずらすようにしたことを特徴とする。
このように、本発明のプレス成形金型では、挟持面に設けた切刃によりブランク材に切り込みを入れると共に、この切り込みの切断面に係止面を成形面側から当接させて両者を係合させることにより、ブランク材の成形面側への流入を規制するものである。具体的には、切刃でブランク材に切り込みを入れると共に、切り込みの両側部分をダイの昇降方向でずらすようにすることで、ブランク材に形成された切断面に係止面を当接させることができる。これにより、従来のような折れ曲がり部を形成するための余分な材料が不要となり、材料の歩留まりが高められる。また、切断面と係止面とを係合させることで、ブランク材の成形面側への流入を切断面で確実に規制することができるため、材料の流入を見越した余分な材料が不要となり、歩留まりがさらに高められる。
また、切刃及び係止面を、ブランク材の端縁の延在方向で離隔した複数箇所に設ければ、ブランク材の切断面と係止面との係合箇所を増やすことができるため、ブランク材の流入をより確実に規制することができる。
以上のように、本発明のプレス成形金型によれば、ブランク材の端部を確実に保持し、且つ、材料の歩留まりを高めることができる。
本発明の実施形態に係るプレス成形金型の断面図である。 上記プレス成形金型の拡大断面図である。 図2のX−X線における断面図である。 ダイの押さえ面の部分断面斜視図である。 ブランクホルダの押さえ面の部分断面斜視図である。 上記プレス成形金型の挟持面でブランク材の端部を挟持した状態を示す断面図である。 図6のY−Y線における断面図である。 上記プレス成形金型による絞り成形が完了した状態を示す断面図である。 他の実施形態に係るプレス成形金型の断面図である。 従来のビードを示す断面図である。 従来のビード(ステップビード)を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
本発明の一実施形態に係るプレス成形金型は、図1に示すように、ダイ10と、パンチ20と、ブランクホルダ30とを備える。ダイ10及びブランクホルダ30には、ブランク材Wの端部を全周にわたって押さえる挟持面40(ダイ10の押さえ面11及びブランクホルダ30の押さえ面31)が設けられる。パンチ20には、ブランク材Wを成形するための成形面21が設けられる。尚、以下の説明では、図1の左右方向を「幅方向」と言い、ブランク材の端縁の延在方向(図1の紙面と直交する方向)を「周方向」と言う。
挟持面40には、互いに嵌合する凸部及び凹部が設けられる。本実施形態では、図2に示すように、ダイ10の押さえ面11に凸部13を設けると共に、ブランクホルダ30の押さえ面31に凹部33を設けている。凸部13及び凹部33は、図3に示すように、周方向に離隔した複数箇所に設けられる。凸部13は、周方向中央部を凸とした略円弧状断面を有し、幅方向外側に延びている(図4参照)。凹部33は、周方向中央部を凹とした略円弧状断面を有し、幅方向外側に延びている(図5参照)。
また、挟持面40には、ブランク材Wに切り込みC(図6参照)を入れる切刃12、32が設けられる。本実施形態では、凸部13及び凹部33にそれぞれ切刃12、32が設けられる。切刃12は、凸部13の下面14と幅方向内側(パンチ20の成形面21側、図中左側)の側面15との境界の角部に形成される。切刃32は、凹部33の幅方向内側の側面34と押さえ面31との境界の角部に形成される。切刃12と切刃32との幅方向隙間は、ブランク材Wの板厚に応じて適宜設定される。
さらに、挟持面40には、切刃12、32でブランク材Wに形成される切り込みCの切断面に幅方向内側から当接する係止面Sが設けられる。本実施形態では、凹部33の幅方向内側の側面34が係止面Sとして機能する。
次に、上記のプレス成形金型を用いたプレス成形方法を、ブランク材Wの端部を保持する工程を中心に説明する。
まず、図1に示すように、ダイ10を上死点位置に配した状態で、ブランクホルダ30の押さえ面31に平板状のブランク材Wを載置する。このとき、ブランク材Wは、少なくとも係止面S(図示例では、ブランクホルダ30の押さえ面31に形成された凹部33の幅方向内側の側面34)よりも幅方向外側まで延在した大きさとされる(図2参照)。
次に、ダイ10をパンチ20に対して降下させ、挟持面40、すなわちダイ10の押さえ面11とブランクホルダ30の押さえ面31とでブランク材Wの端部を挟持する。このとき、図6に示すように、凸部13と凹部33とが嵌合し、これと同時に挟持面40に設けられた切刃12、32によりブランク材Wの端部付近に周方向の切り込みCが形成される。切り込みCの形成と同時に、ダイ10の凸部13により、ブランク材Wの外周に沿った領域の一部が下方に押し下げられ、切り込みCの幅方向両側の材料がダイ10の昇降方向(図中上下方向)にずれる。本実施形態では、切り込みCの幅方向外側に、図7に示すように、周方向に離隔した複数箇所に形成された断面略円弧状の曲面部W1と、複数の曲面部W1の周方向間に設けられた平坦部W2とが形成される。平坦部W2は、切り込みCを介さずに、ブランク材Wの成形領域(成形面21で成形される領域)と連続している。曲面部W1の幅方向内側には略円弧状の切断面W3が形成される。この切断面W3に、係止面S(ブランクホルダ30の凹部33の幅方向内側の側面34)が幅方向内側から当接している。
ダイ10とブランクホルダ30とでブランク材Wの端部を挟持した状態で、これらを一体にパンチ20に対して降下させると、ブランク材Wがパンチ20の成形面21に押し付けられ、絞り成形が施される。このとき、ブランク材Wの端部は成形面21側に流入しようとするが、上記のように、ブランク材の切断面W3に係止面S(凹部33の幅方向内側の側面34)が当接することで、ブランク材Wの切断面W3と係止面Sとが幅方向に係合し、切断面W3の幅方向内側への流入を規制してブランク材Wの端部を挟持面40で確実に保持することができる。その後、図8に示すようにダイ10を下死点まで降下させることにより、ブランク材Wの絞り成形が完了する。
このように、ブランク材Wの切断面W3と係止面Sとを係合させることで、従来のようにブランク材に複数の折れ曲がり部を形成する場合と比べ、ブランク材の保持のために必要な材料を低減できる。また、切断面W3と係止面Sとを係合させることで、切断面W3の幅方向内側への移動を完全に規制できるため、材料の流入を見越してブランク材Wを大きめに設定する必要はない。以上により、上記のプレス成形金型によれば、材料の歩留まりを従来よりも高めることができる。
本発明は上記の実施形態に限られない。例えば、上記の実施形態では、ダイ10に凸部13を設け、ブランクホルダ30に凹部33を設けた場合を示したが、これとは逆に、ブランクホルダ30に凸部を設け、この凸部と嵌合する凹部をダイ10に設けてもよい。あるいは、ダイ10に凸部及び凹部を周方向交互に設け、これらと嵌合する凹部及び凸部をブランクホルダ30に周方向交互に設けてもよい。
また、上記の実施形態では、ダイ10及びブランクホルダ30の挟持面40に凸部13及び凹部33を設けた構成を示したが、切断面40に切刃12、32及び係止面Sが設けられてさえいれば、必ずしも凸部及び凹部を設ける必要はない。例えば、図9に示す実施形態では、ブランクホルダ30を幅方向に薄肉とし、ブランクホルダ30の押さえ面31の幅方向外側の角部に切刃32を設けると共に、幅方向外側の側面35を係止面Sとしている。
10 ダイ
11 押さえ面
12 切刃
13 凸部
20 パンチ
21 成形面
30 ブランクホルダ
31 押さえ面
32 切刃
33 凹部
40 挟持面
C 切り込み
S 係止面
W ブランク材
W1 曲面部
W2 平坦部
W3 切断面

Claims (2)

  1. 成形面を有するパンチと、パンチに対して昇降可能なダイ及びブランクホルダとを備え、ダイ及びブランクホルダに設けられた挟持面でブランク材の端部を挟持した状態で、ブランク材をパンチの成形面に押し付けることにより、ブランク材に絞り成形を施すプレス成形金型であって、
    前記挟持面に、ブランク材に切り込みを入れる切刃と、前記切り込みにより形成されるブランク材の切断面に前記成形面側から当接する係止面とを設け、前記切刃でブランク材に前記切り込みを入れると共に、ブランク材の前記切り込みの両側部分をダイの昇降方向にずらすようにしたことを特徴とするプレス成形金型。
  2. 前記切刃及び係止面を、ブランク材の端縁の延在方向で離隔した複数箇所に設けた請求項1記載のプレス成形金型。
JP2011165504A 2011-07-28 2011-07-28 プレス成形金型 Expired - Fee Related JP5717290B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011165504A JP5717290B2 (ja) 2011-07-28 2011-07-28 プレス成形金型

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011165504A JP5717290B2 (ja) 2011-07-28 2011-07-28 プレス成形金型

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013027902A JP2013027902A (ja) 2013-02-07
JP5717290B2 true JP5717290B2 (ja) 2015-05-13

Family

ID=47785488

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011165504A Expired - Fee Related JP5717290B2 (ja) 2011-07-28 2011-07-28 プレス成形金型

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5717290B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013027902A (ja) 2013-02-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9056347B2 (en) Press-die and press working method
JP2019201894A (ja) 円盤部材の成形方法
JP5734153B2 (ja) 積層鉄心の製造方法
JP2010284866A (ja) 罫線形成具
WO2007043565A1 (ja) リング状部材の製造方法
JP5152976B2 (ja) プレス金型
JP5717290B2 (ja) プレス成形金型
JP2010120061A (ja) プレス成形品、プレス成形品の製造方法および製造装置
JP6472882B2 (ja) バーリング加工方法及びバーリング加工システム
JP2010284864A (ja) 罫線形成用溝部材
JP5557374B2 (ja) プレス成形金型
JP6170413B2 (ja) 板状ワークの打抜き加工方法及びパンチ金型
JP2018202435A (ja) プレス成形品の製造方法
JP4769501B2 (ja) 深絞り成形方法
WO2020179316A1 (ja) ブレーキディスクを製造する方法及びブレーキディスク
JP2005088051A (ja) プレス型
JP7359707B2 (ja) プレス成形品の製造方法、及びプレス成形品の製造装置
JP5041116B2 (ja) プレス成形品の成形方法およびプレス成形装置
JP2009233710A (ja) プレス成形方法及びプレス成形金型装置
JP7414374B2 (ja) プレス成形方法
TWI649134B (zh) Fixed angle iron forming method
JP6024636B2 (ja) プレス成形金型
JP2018202794A (ja) 樹脂成形品の成形方法
JP6746823B1 (ja) ブレーキディスクを製造する方法及びブレーキディスク
JP2024036855A (ja) プレス成形品の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140606

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150303

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150316

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150316

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5717290

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees