JP5716115B1 - 破砕装置および破砕方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】被破砕物の分離と分別に優れた破砕装置および破砕方法を提供することを目的とする。【解決手段】本発明の破砕装置は、内部に被破砕物が収容される破砕容器と、破砕容器に設けられる被破砕物の投入口と、破砕容器内の底部に設けられる回転軸と、回転軸を回転駆動させる回転軸駆動装置と、回転軸に設けられる打撃体と、破砕容器において打撃体より高い位置に設けられる第一排出口と、破砕容器内の空気を第一排出口より強制的に排気する排気部と、破砕容器の下部に設けられ、開口部に網目を有するスクリーンが設けられる少なくとも一つの第二排出口と、を備える。【選択図】 図8

Description

本発明は、被破砕物の破砕装置および破砕方法に関する。
廃棄物等の被破砕物を破砕する従来の一般的な破砕装置として、一軸破砕機と二軸破砕機がある。
一軸破砕機は、破砕室内に回転軸と、回転軸に設けられる回転刃と、を備えており、回転刃を回転させて被破砕物に押しつけることにより、被破砕物を少しずつ削りながら破砕する。また、一軸破砕機は、回転軸及び回転刃の下方にスクリーンを備えており、破砕された被破砕物(以下、破砕物とする)のうちスクリーンの網目より小さいものは網目から排出され、回収される。
しかしながら、回収される破砕物には、重いものと軽いものとが混在している。そのため、破砕物をリサイクルするためには、さらに分別装置等を用いて破砕物を分別する必要がある。また、スクリーンの網目を通過しない破砕物は、破砕室内に取り残されるので、取り残された破砕物を破砕室から取り除く必要がある。取り残された破砕物を破砕室から取り除くためには、破砕装置の運転を停止し、スクリーンを取り外した後に、手作業で取り除かなければならないので、取り除く作業に手間がかかり、また破砕作業を中断しなければならないので、作業効率が悪いという問題がある。
他方、二軸破砕機は、破砕室内で、隣り合う平行な回転軸にそれぞれ設けられた回転刃を、それぞれ逆方向に回転させ、両回転刃のせん断力により被破砕物を切断するように破砕する。
二軸破砕機は、一軸破砕機より単位時間当たりの被破砕物の処理能力が優れている。しかしながら、一軸破砕機に比べ破砕物の大きさにばらつきがある。また、一軸破砕機と同様に、破砕物には重いものと軽いものとが混在しており、破砕物をリサイクルするためにはさらに分別装置等を用いて破砕物を分別する必要がある。また、破砕されない被破砕物は破砕室内に留まるため、一軸破砕機と同様に、破砕装置を停止して被破砕物を手作業で取り除く必要があり、手間が掛かると共に、作業効率が悪いという問題がある。
また、一軸破砕機および二軸破砕機は、被破砕物が複数の部材で構成されている場合には、被破砕物を破砕しても破砕物が各部材ごとに分離せず、破砕物を各部材ごとに分別して回収することができなかった。
上記破砕機以外の破砕装置として、破砕室内において回転軸に設けられたチェーン等の線状体を回転させ、回転する線状体により被破砕物に打撃を与えて破砕する破砕装置がある。
これによると、回転する線状体により被破砕物を打撃して破砕するので、被破砕物の分離性に優れており、被破砕物が複数の部材で構成される場合であっても、被破砕物が各部材ごとに分離して破砕され、破砕物を各部材ごとに回収できる。しかしながら、破砕物の大きさや重さがまちまちであり、破砕物をリサイクルするためには、上記破砕機と同様に、破砕物を分別装置等によりさらに分別する必要がある。
これに対し、内筒空間と内筒空間に外設される外筒空間を有すると、内筒空間の底部で回転駆動するチェーン等の線状体と、を備え、内筒空間と外筒空間を連結する連結空間を設け、連結空間の面積を調整する手段を有している破砕装置がある(例えば、特許文献1参照)。この破砕装置によると、線状体の回転により、被破砕物が打撃されるとともに、内筒空間内には上下方向に循環する循環流や水平方向の旋回流等の空気の流れが生る。そして比較的に軽い破砕物を、空気の流れにより内筒空間から外筒空間へ移動させ、重い被破砕物を内筒空間の底部に留まらせることにより、破砕された被破砕物を分別する。
しかしながら、上記破砕装置は、内筒空間から外筒空間に向かう空気の流れが弱いので、比較的に軽い被破砕物が内筒空間から外筒空間に十分に移動しないという問題があった。
特開2004−330054号
被破砕物の分離と分別に優れた破砕装置および破砕方法を提供することを目的とする。
本発明の破砕装置は、内部に被破砕物が収容される破砕容器と、破砕容器に設けられる被破砕物の投入口と、破砕容器内の底部に設けられる回転軸と、回転軸を回転駆動させる回転軸駆動装置と、回転軸に設けられる打撃体と、破砕容器において打撃体より高い位置に設けられる第一排出口と、破砕容器内の空気を第一排出口より強制的に排気する排気部と、破砕容器の下部に設けられ、開口部に網目を有するスクリーンが設けられる少なくとも一つの第二排出口と、を備えている。
本発明の破砕装置は、複数の第二排出口と、全部または一部の第二排出口を開閉する第二排出口の開閉部と、を備えてもよい。
本発明の破砕装置は、各第二排出口のスクリーンの網目の大きさをそれぞれ異なるようにしてもよい。
本発明の破砕装置は、破砕容器の下部に設けられる第三排出口と、第三排出口を開閉する第三排出口の開閉部と、を備えてもよい。
本発明の別の態様の破砕装置は、内部に被破砕物が収容される破砕容器と、破砕容器に設けられる被破砕物の投入口と、破砕容器内の底部に設けられる回転軸と、回転軸を回転駆動させる回転軸駆動装置と、回転軸に設けられる打撃体と、破砕容器において打撃体より高い位置に設けられる第一排出口と、破砕容器内の空気を第一排出口より強制的に排気する排気部と、破砕容器の下部に設けられる第三排出口と、第三排出口を開閉する第三排出口の開閉部と、破砕容器に設けられる吸気部と、を備えている。
本発明の破砕方法は、破砕容器の内部に被破砕物を収容し、破砕容器内の回転軸に設けられる打撃体を回転させることにより、被破砕物を破砕して破砕物とすると共に、破砕容器内に空気の流れを形成し、破砕容器に少なくとも一つ備えられ、網目を有するスクリーンが開口部に設けられた第二排出口から破砕容器内に空気を吸気しつつ、破砕容器に備えられた第一排出口から破砕容器内の空気を排気することにより、破砕物のうち破砕容器内で空気の流れにより舞う比較的に軽い破砕物を第一排出口から排出し、破砕物のうち空気の流れにより舞わずに破砕容器内に留まる比較的に重い破砕物を、打撃体の回転による打撃または空気の流れにより、少なくとも一つの第二排出口から排出する。
本発明の破砕方法は、破砕容器に複数の第二排出口と、全部または一部の第二排出口を開閉する第二排出口の開閉部とを備え、比較的に重い破砕物を、第二排出口の開閉部を開閉して、全部または一部の第二排出口から排出するものであってもよい。
本発明の破砕方法は、各第二排出口のスクリーンの網目の大きさがそれぞれ異なり、比較的に重い破砕物を、スクリーンの網目が小さい順に第二排出口の開閉部を開けて各第二排出口から順次排出するものであってもよい。
本発明の破砕方法は、破砕容器に、さらに第三排出口と、第三排出口を開閉する第三排出口の開閉部と、を備え、比較的に重い破砕物を、第二排出口から排出し、次いで、破砕容器内に残った比較的に重い破砕物を、第三排出口の開閉部を開けて、打撃体の回転による打撃または空気の流れにより、第三排出口から排出するものであってもよい。
本発明の別の態様の破砕方法は、破砕容器の内部に被破砕物を収容し、破砕容器内の回転軸に設けられる打撃体を回転させることにより、被破砕物を破砕して破砕物とすると共に、破砕容器内に空気の流れを形成し、破砕容器内に空気を吸気しつつ、破砕容器に備えられる第一排出口から破砕容器内の空気を排気することにより、破砕物のうち破砕容器内で空気の流れにより舞う比較的に軽い破砕物を第一排出口から排出し、破砕物のうち空気の流れにより舞わずに破砕容器内に留まる比較的に重い破砕物を、打撃体の回転による打撃または空気の流れにより、破砕容器の第三排出口から排出する。
本発明の破砕装置および破砕方法によると、破砕物のうち、破砕容器内において空気の流れにより舞う比較的に軽い破砕物は第一排出口から排出され、空気の流れにより舞わずに破砕容器内に留まる比較的に重い破砕物は第排出口から排出されるので、破砕物を重さにより分別することができる。そのため、従来の破砕装置に比べて、破砕物の分別の手間がかからず、分別コストを低減することができる。
また、比較的に重い破砕物のうち、スクリーンの網目を通過するものを回収することができるので、比較的に重い破砕物をさらに大きさによって分別することができる。
また、第二排出口が吸気部として機能し、第二排出口のスクリーンの網目から破砕容器内に外部の空気が流入するので、第一排出口からの排気は、その流れが弱まることはなく、スムーズに流れる。また、この第二排出口からの吸気により、破砕室内の空気の流れが強められるので、比較的に軽い破砕物が、より一層舞いやすくなり、確実に第一排出口から排出される。
また、被破砕物が複数の部材で構成される場合であっても、回転する打撃体で被破砕物を打撃するので、被破砕物が部材ごとに分離する。さらに、その分離した破砕物を上記のように重さや大きさにより分別することができる。
また、本発明の破砕装置および破砕方法によると、複数の第二排出口と、全部または一部の第二排出口を開閉する第二排出口の開閉部と、を備えることにより、比較的に重い破砕物を、複数の大きさに分類したり、単位時間当たりの第二排出口からの破砕物の排出量を増加させたりすることができる。また、第二排出口の開閉部の開閉により破砕物を特定の第二排出口から排出させることもできる。
また、本発明の破砕装置および破砕方法によると、各第二排出口のスクリーンの網目の大きさをそれぞれ異なるようにすることにより、比較的に重い破砕物を、複数の大きさの破砕物に分別して回収することができるので、より一層、分別の手間が省かれるとともに、分別コストをより低減することができる。
また、本発明の破砕装置および破砕方法によると、破砕容器に、さらに第三排出口と、第三排出口を開閉する第三排出口の開閉部と、を備えることにより、比較的に重い破砕物のうち、第二排出口から排出されずに破砕容器内に残る大きな破砕物を第三排出口から排出することができる。また、その残った破砕物が、回転する打撃体による打撃または打撃体の回転により破砕容器内に形成される空気の流れにより第三排出口から排出されるので、従来の破砕装置に比べ、破砕容器内に残る破砕物の除去に手間がかからず、作業効率が良い。
本発明の別の態様の破砕装置および破砕方法によると、破砕物のうち、破砕容器内において空気の流れにより舞う比較的に軽い破砕物は第一排出口から排出され、空気の流れにより舞わずに破砕容器内に留まる比較的に重い破砕物は第三排出口から排出されるので、破砕物を重さにより分別することができる。そのため、従来の破砕装置に比べて、破砕物の分別の手間がかからず、分別コストを低減することができる。
また、破砕容器内に留まる比較的に重い破砕物が、回転する打撃体による打撃または打撃体の回転により破砕容器内に形成される空気の流れにより第三排出口から排出されるので、従来の破砕装置に比べ、破砕容器内に残る破砕物を取り除く手間がかからず、作業効率が非常によい。
また、排気部により破砕容器内の空気を第一排出口から強制的に排気すると共に、吸気部により破砕容器内に空気を供給するので、第一排出口からの排気が弱まることはなく、スムーズに排気されるので、比較的に軽い破砕物を第一排出口から十分に回収することができる。
また、被破砕物が複数の部材で構成される場合であっても、回転する打撃体で被破砕物を打撃するので、被破砕物が部材ごとに分離する。さらに、その分離した破砕物を上記のように重さや大きさにより分別することができる。
本発明の第一実施形態の破砕装置を示す一部断面正面図である。 本発明の第一実施形態の破砕装置を示す一部断面側面図である。 第三排出口の周辺を示す一部断面側面図である。 図3のIV−IV線断面図である。 第一実施形態の破砕装置の使用状況を示す一部断面側面図である。 破砕容器内の空気の流れの状況を示す模式図である。 第一実施形態の破砕装置の使用状況を示す一部断面側面図である。 本発明の第二実施形態の破砕装置を示す一部断面側面図である。 第二排出口の周辺を示す一部断面側面図である。 図9のX−X線断面図である。 第二実施形態の破砕装置の第一の使用方法による使用状況を示す一部断面側面図である。 第二実施形態の破砕装置の第一の使用方法による使用状況を示す一部断面側面図である。 第二実施形態の破砕装置の第二の使用方法による使用状況を示す一部断面側面図である。 第二実施形態の破砕装置の第二の使用方法による使用状況を示す一部断面側面図である。 本発明の第三実施形態の破砕装置を示す一部断面側面図である。 第三実施形態の破砕装置の使用状況を示す一部断面側面図である。 第三実施形態の破砕装置の使用状況を示す一部断面側面図である。
以下、本発明の第一実施形態の破砕装置について説明する。本発明の第一実施形態の破砕装置は、図1および図2に示すように、内部に被破砕物が収容される破砕容器11と、破砕容器11に設けられる被破砕物の投入口13と、破砕容器11内の底部に設けられる回転軸31と、回転軸31を回転駆動させる回転軸駆動装置33と、回転軸31に設けられる打撃体39と、破砕容器11において打撃体39より高い位置に設けられる第一排出口15と、破砕容器11内の空気を第一排出口15より強制的に排気する排気部51と、破砕容器11の下部に設けられる第三排出口17と、第三排出口17を開閉する第三排出口17の開閉部81と、破砕容器11に設けられる吸気部101と、を備えている。
以下の説明において、本発明の破砕装置において破砕される破砕対象については、破砕前の状態を被破砕物というものとし、被破砕物を破砕したものを破砕物というものとする。
破砕容器11は、架台111の上に設置されている。破砕容器11は、少なくとも、円筒状の側壁11aと、側壁11aの下側の開口を塞ぐ底壁11bと、側壁11aの上側の開口を塞ぐ上壁11cと、により構成されている。破砕容器11の側壁11aには、点検用開口部11dと、点検用開口部11dを開閉するための扉11eが設けられている。
破砕容器11には、被破砕物を破砕容器11内に投入するための投入口13が上壁11cの内外を矩形状に貫通して形成されている。
破砕容器11の上壁11cには、被破砕物を破砕容器11内に投入する前に一事貯留しておくためにホッパー21が設けられている。ホッパー21は、四角筒状であって、投入口13の外周から上方に延びる4つの側壁21a,21a,21a,21aにより構成されている。ホッパー21の内部は、投入口13および破砕容器11内に通じている。ホッパー21の上部は開口しており、ホッパー21の入口21bとなる。なお、ホッパー21の形状は、円筒状であってもよく、特に限定されるものではない。
ホッパー21の上部には、入口21bを開閉するための入口ゲート部23が設けられている。入口ゲート部23は、ケース23aと、開口部23bと、一対のガイドレール23c,23cと、入口ゲート23dと、入口ゲート駆動装置23eを備えている。
ケース23aは、略直方体の中空のケースであって、その上下をホッパー21が貫いた状態で、ホッパー21の入口21b付近でその側壁21aに取り付けられている。
開口部23bは、ホッパー21の内部とケース23a内が通じるように、ホッパー21の側壁21aを内外に矩形状に貫通して形成されている。
ケース23a及びホッパー21には、開口部23bを通ってホッパー21の内外に延びる一対のガイドレール23c,23cが、平行に設置されている。
入口ゲート23dは、一対のガイドレール23c,23cに沿ってホッパー21の内外を移動自在に移動するように一対のガイドレール23c,23c上に設けられており、その移動はシリンダ機構等の入口ゲート駆動装置23eにより行われる。入口ゲート23dの移動によりホッパー21の入口21bが開閉する。具体的には、入口ゲート23dをホッパー21内に移動させると入口ゲート23dがホッパー21の内部を上下に仕切るようにホッパー21の入口21bを閉じ、入口ゲート23dをホッパー21の外に移動させると、ホッパー21の入口21bが開く。
ホッパー21の下部には、被破砕物をホッパー21内に一時貯留すると共に、貯留した被破砕物を投入口13に投入するために、投入ゲート部25が備えられている。投入ゲート部25は、投入ゲート25aと、投入ゲート駆動装置25bと、を備えている。
投入ゲート25aは、ホッパー21の内部において軸受25cにより上下方向に回転可能に支持されている。
投入ゲート25aには、投入ゲート25aを回転させるために投入ゲート駆動装置25bが連結されている。投入ゲート駆動装置25bを駆動し、投入ゲート25aを上方に回転させると、投入ゲート25aがホッパー21の内部を上下に仕切るように閉じ、投入ゲート25aを下方に回転させると、ホッパー21の内部と投入口13とが通ずる。投入ゲート25aを閉じると、ホッパー21の内部のうち投入ゲート25aの上側において被破砕物を一時的に貯留することができる。
破砕容器11内の底部には、後述する打撃体39を回転させるために、回転軸31が設けられている。回転軸31は、破砕容器11の底壁11bを上下に貫通し、上下方向に回転軸線を有しており、破砕容器11の底壁11bの外面に取り付けられた軸受31aにより回転可能に支持されている。回転軸31の下端にはプーリー31bが取り付けられている。
架台111には、破砕容器11の回転軸31を回転駆動させるための回転軸駆動装置33が設置されている。本実施形態では、回転軸駆動装置33として回転軸用モータ33が用いられている。回転軸用モータ33はモータ回転軸33aを有しており、モータ回転軸33aの先端(下端)にはプーリー33bが取り付けられている。モータ回転軸33aに取り付けられたプーリー33bと回転軸31に取り付けられたプーリー31bには、ベルト35が巻き架けられている。また、回転軸用モータ33には、モータに流れる電流を計測するために、電流計37が備えられている。
回転軸31には、少なくとも一以上の打撃体39が設けられている。打撃体39は、棒状のものであってもよいし、羽根状のものであってもよく、特に限定されるものではないが、線状であって、屈曲性または可撓性を有するものが好ましい。このような打撃体39としては、例えば、チェーンやワイヤーロープ等が挙げられる。本実施形態では、打撃体39として、2本のチェーン39,39が用いられている。各チェーン39は、一端が回転軸31の側部に取り付けられている。各チェーン39の長さは、チェーン39の先端(他端)が破砕容器11の側壁11a付近に位置する長さになっている。
回転軸用モータ33を駆動すると、チェーン39,39が回転軸線周りに回転する。破砕容器11内に投入される被破砕物は、回転するチェーン39,39に打撃されて破砕し、破砕物となる。ここで、被破砕物の破砕中において、電流計37の値が第一閾値より高い場合には、破砕容器11内に比較的に大きな破砕物が残っているものと判断することができる。また、電流計37の値が第二閾値より小さい場合には、破砕容器11内の被破砕物がほぼ破砕されたものと判断することができる。
破砕容器11の側壁11aの上部には、側壁11aの内外を矩形状に貫通する第一排出口15が設けられている。第一排出口15を設ける位置は、破砕容器11の上壁11cでもよく特に限定されるものではないが、打撃体39よりも高い位置に設けることが好ましい。このように第一排出口15を打撃体39よりも高い位置に設けると、第一排出口15から比較的に軽い破砕物が効率よく排出され、比較的に重い破砕物が排出されるのを防止することができる。
破砕容器11の外側には、破砕物を収容する空間を内部に有する箱型の回収容器41が設置されている。回収容器41の側壁41aには、その内外を貫通する開口部41dと、開口部41dを開閉するための扉41eが設けられている。また、回収容器41の側壁41aには、その内外を矩形状に貫通する吸入口43が形成されている。破砕容器11の第一排出口15と回収容器41の吸入口43は、排出路45により連結されている。また、回収容器41内には、上部が開口した箱状の回収箱47が設置されている。
回収容器41の上部には、排気部51が設けられている。排気部51は、回収容器41の上壁41cに形成される排気口53と、排気口53の下方に取り付けられるファン55と、モータ等のファン駆動装置57と、を備えている。ファン駆動装置57を駆動してファン55を回転させると、回収容器41内の空気が排気口53から排気され、破砕容器11から回収容器41に向かって強制的に空気が流れる。その結果、破砕容器11内でチェーン39,39の打撃により破砕された破砕物のうち、破砕容器11内でチェーン39,39の回転により生じる空気の流れにより舞い上げられる比較的に軽い破砕物は、上記排気部51による強制的な空気の流れにより第一排出口15から排出されて回収容器41内に送られ、回収容器41内に設置された回収箱47の中に落下する。
破砕容器11の側壁11aの下部には、図2、図3および図4に示すように、側壁11aの内外を矩形状に貫通する第三排出口17が少なくとも一つ設けられている。本実施形態では、第三排出口17が一つ設けられている。
また、破砕容器11の側壁11aの外側には、第三排出口17を囲むように箱状の回収室61が設けられている。回収室61の側壁61aには、その内外を矩形状に貫通する開口部61dと、開口部61dを開閉するための扉61eが設けられている。また、回収室61内の下部には、上部が開口した箱状の回収箱63が設置されている。
第三排出口17の前面には、第三排出口17を開閉するために、開閉部81が設けられている。開閉部81は、ゲート昇降装置83と、ガイドレール85,87と、ゲート89と、を備えている。
ゲート昇降装置83は、ゲート89を昇降するための装置であり、本実施形態ではロッド83aを進退させるシリンダ機構を採用している。ゲート昇降装置83は、回収室61の上壁61cの上に設置されている。また、ロッド83aは回収室61の上壁61cに形成された貫通孔に通されており、回収室61内で上下に進退する。ロッド83aの先端には、昇降部83bが取り付けられている。
ガイドレール85,87は、破砕容器11の側壁11aの外側において、第三排出口17の左右の側縁に沿って上下方向に延びる一対の縦ガイドレール85,85と、同じく破砕容器11の側壁11aの外側において、第三排出口17の上縁または下縁に沿って縦ガイドレール85,85の間に延びる一対の横ガイドレール87,87と、により構成されている。
昇降部83bには、第三排出口17を塞ぐことができる矩形で板状のゲート89が連結されている。ゲート89は、縦ガイドレール85,85に沿って上下方向に昇降自在となっている。ゲート89は、ゲート昇降装置83のロッド83aの進退により昇降し、ゲート89が下がると第三排出口17が閉じ、ゲート89が上がると第三排出口17が開く。
破砕容器11の上壁11cには、破砕容器11内に外部の空気を供給するために、吸気部101が設けられている。吸気部101は、ダクト101aと、ダンパ101bと、を備えている。ダクト101aは、円筒状の部材からなり、その基部が破砕容器11の上壁11cを内外に貫通する吸気部14の外縁に取り付けられている。ダクト101aには、ダクト101aを開閉するためにダンパ101bが設けられている。ダンパ101bを開けると、ダクト101aを介して外部の空気が破砕容器11内に供給される。また、ダンパ101bを調節することにより、空気の供給量を調整することができる。
本実施形態の破砕装置には、回転軸用モータ33の回転数や、ゲート昇降装置83の昇降を制御する制御回路を設けてもよい。回転軸用モータ33の回転数を制御することにより、破砕物の大きさを調節することができる。回転軸用モータ33の回転数が高いほど、すなわちチェーン39の回転速度が速いほど、破砕物の大きさは小さくなる。
本実施形態の破砕装置の破砕対象となる被破砕物は、特に限定されないが、例えば、ノートパソコン、自動車の触媒またはリチウムイオン電池などが挙げられる。
次に、第一実施形態の破砕装置の使用方法について説明する。まず、破砕装置の使用にあたり、図5に示すように、第三排出口17のゲート89を閉じておく。また、回収容器41の排気部51のファン駆動装置57を駆動する。
次いで、ホッパー21の入口ゲート23dを開け、投入ゲート25aを閉じた状態でホッパー21に被破砕物を投入して、ホッパー21内に被破砕物を一時的に貯留する。次いで、回転軸用モータ33を駆動し、破砕容器11の回転軸31および打撃体39を回転させる。次いで、投入ゲート25aを開け、被破砕物を破砕容器11内に投入する。次いで、破砕容器11からホッパー21への破砕物の逆流を防ぐため、投入ゲート25aを閉じる。
破砕容器11内に投入された被破砕物は、回転する打撃体39により打撃されて破砕し、破砕物となる。また、破砕容器11内では、打撃体39の回転により、空気の流れが形成される。主な空気の流れとしては、図6に示すように、回転軸線周りに流れる旋回流F1と、破砕容器11の側壁11aと回転軸31の回転軸線との間において、回転軸31の回転軸線に直行する方向に平行な軸周りに循環する循環流F2が形成される。破砕物のうち、比較的に軽い破砕物は、循環流F2により破砕容器11の上部に巻き上げられ、排気部51の排気による第一排出口15から回収容器41へ向かう強制的な空気の流れに乗って回収容器41に送られ、回収容器41内で落下して回収箱47に貯留される。
次いで、被破砕物の破砕容器11への投入から所定時間が経過した後、図7に示すように、第三排出口17のゲート89を開ける。第三排出口17のゲート89を開けることにより、破砕物のうち、循環流F2により巻き上げられずに破砕容器11内の底部に留まる比較的に重い破砕物が、回転する打撃体39による打撃または打撃体39の回転により形成される旋回流F1により第三排出口17から排出され、回収室61内の回収箱63に貯留される。なお、第三排出口17のゲート89を開ける時期は、回転軸用モータ33の電流値と閾値との関係により決定してもよい。
引き続き被破砕物を破砕する場合には、破砕容器11内に被破砕物を投入する。
最後に、被破砕物の破砕が完了したら、回転軸用モータ33の駆動を停止する。そして、回収容器41の扉41eおよび回収室61の扉61eを開け、回収箱47,63を取り出して破砕物を回収する。
第一実施形態の破砕装置によると、破砕物のうち、破砕容器11内で循環流F2より舞う比較的に軽い破砕物は第一排出口15から排出され、循環流F2により舞わずに破砕容器11内の底部に留まる比較的に重い破砕物は第三排出口17から排出されるので、破砕物を重さにより分別することができる。そのため、従来の破砕装置に比べて、破砕物の分別の手間がかからず、分別コストを低減することができる。
また、第一実施形態の破砕装置によると、破砕容器11内の底部に留まる比較的に重い破砕物が、回転する打撃体39による打撃または打撃体39の回転により破砕容器11内に形成される旋回流F1により第三排出口17から排出されるので、従来の破砕装置に比べ、破砕容器11内に残る破砕物を取り除く手間がかからず、作業効率が非常によい。
また、第一実施形態の破砕装置によると、排気部51により破砕容器11内の空気を第一排出口15から強制的に排気すると共に、吸気部101により破砕容器11内に空気を供給するので、第一排出口15からの排気が弱まらず、スムーズに排気されるので、比較的に軽い破砕物を十分に回収することができる。
また、第一実施形態の破砕装置によると、回転する打撃体39,39で被破砕物を打撃するので、被破砕物が複数の部材で構成される場合であっても、部材ごとに分離して破砕する。さらに、その分離した破砕物を上記のように重さにより分別することができる。
次に、本発明の第二実施形態の破砕装置について説明する。図8は、本発明の第二実施形態の破砕装置を示す。本発明の第二実施形態の破砕装置は、第一実施形態の破砕装置の構成に対し、さらに第二排出口19と、第二排出口19の回収室71と、第二排出口19の開閉部91と、が備えられている。
第二排出口19は、図8、図9および図10に示すように、破砕容器11の側壁11aの下部において、その内外を矩形状に貫通する開口であり、第三排出口17と同様のものである。また、第二排出口19には、その開口を塞ぐように網目19bを有するスクリーン19aが備えられている。スクリーン19aは、矩形の板に、網目19bとして複数の貫通孔が形成された打抜き網となっている。
なお、スクリーン19aは、打抜き網以外であってもよく、網目19bが織網やルーバのスクリーン19aであってもよい。また、スクリーン19aは、第二排出口19に固定してしまうものであってもよいが、第二排出口19に着脱自在に固定できるようにすると、用途に応じて網目19bの大きさや種類が異なるスクリーン19aを取り付けたり、スクリーン19aを取り外して第二排出口19を第三排出口17として使用したりすることができる。本実施形態では、スクリーン19aを、下側の横ガイドレール97と縦ガイドレール95,95とにより押さえつけることにより、第二排出口19に着脱自在に装着できるようになっている。
破砕容器11の側壁11aの外側には、第二排出口19を囲むように箱状の回収室71が設けられている。また、第二排出口19の前面には第二排出口19を開閉するために、開閉部91が設けられている。第二排出口19の回収室71および開閉部91は、上記第一実施形態における第三排出口17の回収室61および開閉部81と同じものであるため、ここでは説明を省略する。
次に、第二実施形態の破砕装置の使用方法について説明する。第二実施形態の破砕装置の使用方法は二通りある。
第二実施形態の破砕装置の第一の使用方法は、図11および図12に示すように、第二排出口19のゲート99を閉じた状態にして、第一実施形態の破砕装置と同じ方法で使用する。
この使用方法によると、本実施形態の破砕装置を第一実施形態と同じように使用することができ、第一実施形態と同じ作用効果が得られる。
第二実施形態の破砕装置の第二の使用方法は、まず、図13に示すように、第三排出口17のゲート89を閉じ、第二排出口19のゲート99を開けておく。また、回収容器41の排気部51のファン駆動装置57を駆動する。
次いで、ホッパー21の入口ゲート23dを開け、投入ゲート25aを閉じた状態でホッパー21に被破砕物を投入して、ホッパー21内に被破砕物を一時的に貯留する。
次いで、回転軸用モータ33を駆動し、破砕容器11の回転軸31および打撃体39を回転させる。
次いで、投入ゲート25aを開け、被破砕物を破砕容器11内に投入する。次いで、破砕容器11からホッパー21への破砕物の逆流を防ぐため、投入ゲート25aを閉じる。
破砕容器11内に投入された被破砕物は、回転する打撃体39,39に打撃されて破砕し、破砕物となる。破砕物のうち、比較的に軽い破砕物は、循環流F2により破砕容器11の上部に巻き上げられ、排気部51の排気による第一排出口15から回収容器41へ向かう空気の流れに乗って回収容器41に送られ、回収容器41内で落下して回収箱47に貯留される。また、循環流F2により巻き上げられずに破砕容器11内の底部に留まる比較的に重い破砕物のうち、スクリーン19aの網目19bよりも小さいものは、打撃体39による打撃または打撃体39の回転により形成される旋回流F1により、スクリーン19aの網目19bから排出され、回収室71内で落下して回収箱73に貯留される。
次いで、被破砕物の破砕容器11への投入から所定時間が経過した後に、図14に示すように、第三排出口17のゲート89を開ける。これにより、比較的に重い破砕物のうち、スクリーン19aの網目19bから排出されなかったスクリーン19aの網目19bより大きい破砕物が、打撃体39による打撃および打撃体39の回転により形成される旋回流F1により第三排出口17から排出され、回収室61内の回収箱63に貯留される。
なお、第三排出口17のゲート89を開ける前に、回転軸用モータ33の電流計37の値が第一閾値よりも大きい場合には、比較的に重い破砕物であってスクリーン19aの網目19bより大きいものがまだ破砕容器11内に残っていると判断することができる。そこで、第三排出口17のゲート89を開けるタイミングを、上記のように被破砕物の破砕容器11への投入から所定時間経過後とする代わりに、被破砕物の破砕容器11への投入から所定時間経過後であって、回転軸用モータ33の電流計37の値が第一閾値よりも大きい場合とすることもできる。
引き続き被破砕物を破砕する場合には、破砕容器11内に被破砕物を投入する。
最後に、被破砕物の破砕が完了したら、回転軸用モータ33の駆動を停止する。そして、回収容器41の扉41eおよび回収室61,71の扉61e,71eを開けて回収箱47,63,73を取り出して破砕物を回収する。
第二の使用方法によると、破砕容器11に第二排出口19を備えることにより、破砕物を比較的に重いものと比較的に軽いものとに分別すると共に、比較的に重い破砕物をさらに大きさにより分別することができる。
また、第二排出口19のスクリーン19aの網目19bから破砕容器11内に外部の空気が流入するので、第二排出口19が吸気部として機能する。そのため、排気部51による第一排出口15からの排気は、その流れが弱まらず、スムーズに流れる。また、打撃体39,39の回転により破砕容器11内に形成される循環流F2は、破砕容器11の側壁11a付近では側壁11aに沿って上昇する流れとなるところ、第二排出口19のスクリーン19aの網目19bからの空気の流入により、その上昇する流れがより一層強くなる。その結果、比較的に軽い破砕物が、より舞い上がりやすくなり、確実に第一排出口15から排出される。
第二実施形態の破砕装置は、第二の使用方法でのみ使用する場合には、第二排出口19が吸気部として機能するので、第一実施形態のようにダクト101aおよびダンパ101bを備える必要はない。また、この場合には、第二排出口19のゲート99を閉じておく必要がないので、破砕装置に第二排出口19の開閉部91を備えなくてもよい。
次に、本発明の第三実施形態の破砕装置について説明する。図15は、本発明の第三実施形態の破砕装置を示す。本発明の第三実施形態の破砕装置は、第二実施形態の破砕装置の構成に対し、第三排出口17を第二排出口19に置き換えたものに相当する。従って本実施形態では、第二排出口19を二つ備えている。ただし、それぞれの第二排出口19のスクリーン19aは、網目19bの大きさが異なっている。
以下に、第三実施形態の破砕装置の使用方法について説明する。まず、図16に示すように、第二排出口19のうちスクリーン19aの網目19bが小さいほう(図16左側)のゲート99を開けておく。また、第二排出口19のうちスクリーン19aの網目19bが大きいほう(図16右側)のゲート99を閉じておく。また、回収容器41の排気部51のファン駆動装置57を駆動する。
次いで、ホッパー21の入口ゲート23dを開け、投入ゲート25aを閉じた状態でホッパー21に被破砕物を投入して、ホッパー21内に被破砕物を一時的に貯留する。
次いで、回転軸用モータ33を駆動し、破砕容器11の回転軸31および打撃体39を回転させる。
次いで、投入ゲート25aを開け、被破砕物を破砕容器11内に投入する。次いで、破砕容器11からバンカーへの破砕物の逆流を防ぐため、投入ゲート25aを閉じる。
次いで、被破砕物の破砕容器11への投入から所定時間が経過した後に、図17に示すように、第二排出口19のうちスクリーン19aの網目19bが大きいほう(図17右側)のゲート99を開ける。なお、第二排出口19のうちスクリーン19aの網目19bが大きいほうのゲート99を開けるタイミングは、上記の被破砕物の破砕容器11への投入から所定時間が経過した後とする代わりに、被破砕物の破砕容器11への投入から所定時間が経過した後であって、回転軸用モータ33の電流計37の値が第三閾値よりも大きい場合としてもよい。
破砕物のうち、比較的に軽い破砕物は、循環流F2により破砕容器11の上部に巻き上げられ、排気部51の排気による第一排出口15から回収容器41へ向かう空気の流れに乗って回収容器41に送られ、回収容器41内で落下して回収箱47に貯留される。また、破砕物のうち比較的に重い破砕物は、打撃体39による打撃または打撃体39の回転により形成される旋回流F1により、各第二排出口19のスクリーン19aの網目19bから排出され、回収室71内で落下して回収箱73に貯留される。
なお、第二排出口19のうちスクリーン19aの網目19bが大きいほうのゲート99を開けてから所定時間経過後であって回転軸用モータ33の電流計37の値が第二閾値より低い場合には、破砕容器11内に破砕物がないものと判断してもよい。
引き続き被破砕物を破砕する場合には、破砕容器11内に被破砕物を投入する。
最後に、被破砕物の破砕が完了したら、回転軸用モータ33の駆動を停止する。そして、回収容器41の扉41eおよび回収室71,71の扉71e,71eを開けて回収箱47,73,73を取り出して破砕物を回収する。
なお、第二排出口19は、一つの第二排出口19のみのゲート99を開けるものであってもよい。このようにすれば、破砕容器11内の底部に留まる比較的に重い破砕物のうち、ゲート99を開けた第二排出口19のスクリーン19aの網目19bを通過する所定の大きさの破砕物だけを回収することができる。また、破砕作業の状況により特定の第二排出口19からのみ破砕物を排出させたい場合などに対応することができる。
第三実施形態の破砕装置によると、破砕容器11に第二排出口19を備えることにより、破砕物を比較的に重いものと比較的に軽いものとに分別すると共に、比較的に重い破砕物を、大きさごとにより細分して分別することができる。第三実施形態の破砕装置は、特に比較的に重い破砕物が全てスクリーン19aの網目19bから通過するような被破砕物の破砕に適している。
また、第二実施形態の破砕装置と同様に、第二排出口19のスクリーン19aの網目19bから破砕容器11内に外部の空気が流入するので、第二排出口19が吸気部として機能する。そのため、排気部51による第一排出口15からの排気は、その流れが弱まらず、スムーズに流れる。また、二つの第二排出口19,19のスクリーン19a,19aの網目19b,19bから破砕容器11内に外部の空気が流入するので、破砕容器11内で側壁11aに沿って上昇する流れがより一層強まり、比較的に軽い破砕物が、さらに舞い上がりやすくなり、より確実に第一排出口15から排出される。
なお、第三実施形態の破砕装置は、さらに破砕容器11に、網目19bの大きさが異なるスクリーン19aを有する第二排出口19と、これに対する回収室71および開閉部91と、を複数備えるものであってもよい。この場合、第二排出口19は、スクリーン19aの網目19bの大きさが小さい順に、ゲート99を所定の時間間隔で開けていく。このようにすると、比較的に重い破砕物が、スクリーン19aの数に応じて大きさごとに分別されるので、重い破砕物を大きさごとにさらに細分して分別することができる。
なお、この場合において、上記と同様に、特定の第二排出口19のゲート99のみを開けて破砕物を排出してもよい。
各第二排出口19のスクリーン19aは、網目19bの大きさが異なるものでなくてもよく、全部または一部のスクリーン19aの網目19bの大きさが同じものであってもよい。この場合、第二排出口19のうち、スクリーン19aの網目19bの大きさが同じものは、時間をずらしてゲート99を開けてもよいし、同時にゲート99を開けてもよい。第二排出口19のうち、スクリーン19aの網目19bの大きさが同じものゲート99を同時に開けておくと、その網目19bを通過する破砕物の回収時間を短縮させることができる。
また、第三実施形態は、破砕容器11に、さらに第三排出口17と、これに対する回収室61および開閉部81と、を備えるものであってもよい。これによると、比較的に重い破砕物のうち、第二排出口19のスクリーン19aの網目19bを通過しない大きな破砕物を第三排出口17から排出することができる。また、その大きな破砕物は、回転する打撃体39,39による打撃または打撃体39,39の回転により破砕容器11内に形成される旋回流F1により第三排出口17から排出されるので、従来の破砕装置に比べ、破砕容器11内に残る破砕物の除去に手間がかからず、作業効率が良い。
第三実施形態の破砕装置は、第二実施形態の破砕装置と同様に、第二排出口19が吸気部として機能するので、第一実施形態のようにダクト101aとダンパ101bを備える必要はない。また、この場合には、第二排出口19のうちスクリーン19aの網目19bが小さいほうのゲート99は閉じておく必要がないので、そのゲート99を有する開閉部91は備えなくてもよい。
なお、本発明の破砕装置は、上記各実施形態の構成に特に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において変更可能である。
11 破砕容器
11a 側壁
11b 底壁
11c 上壁
11d 点検用開口部
11e 扉
13 投入口
14 吸気口
15 第一排出口
17 第三排出口
19 第二排出口(吸気部)
19a スクリーン
19b 網目
21 ホッパー
21a 側壁
21b 入口
23 入口ゲート部
23a ケース
23b 開口部
23c ガイドレール
23d 入口ゲート
23e 入口ゲート駆動装置
25 投入ゲート部
25a 投入ゲート
25b 投入ゲート駆動装置
25c 軸受
31 回転軸
31a 軸受
31b プーリー
33 回転軸用モータ(回転軸駆動装置)
33a モータ回転軸
33b プーリー
35 ベルト
37 電流計
39 チェーン(打撃体)
41 回収容器
41a 側壁
41c 上壁
41d 開口部
41e 扉
43 吸入口
45 排出路
47 回収箱
51 排気部
53 排気口
55 ファン
57 ファン駆動装置
61,71 回収室
61a,71a 側壁
61c,71c 上壁
61d,71d 開口部
61e,71e 扉
63,73 回収箱
81,91 開閉部
83,93 ゲート昇降装置
83a,93a ロッド
83b,93b 昇降部
85,95 縦ガイドレール
87,97 横ガイドレール
89,99 ゲート
101 吸気部
101a ダクト
101b ダンパ
111 架台
F1 旋回流
F2 循環流

Claims (10)

  1. 内部に被破砕物が収容される破砕容器と、
    前記破砕容器に設けられる被破砕物の投入口と、
    前記破砕容器内の底部に設けられる回転軸と、
    前記回転軸を回転駆動させる回転軸駆動装置と、
    前記回転軸に設けられる打撃体と、
    前記破砕容器において前記打撃体より高い位置に設けられる第一排出口と、
    前記破砕容器内の空気を前記第一排出口より強制的に排気する排気部と、
    前記破砕容器の下部に設けられ、開口部に網目を有するスクリーンが設けられる少なくとも一つの第二排出口と、
    を備えることを特徴とする破砕装置。
  2. 複数の前記第二排出口と、全部または一部の前記第二排出口を開閉する前記第二排出口の開閉部と、を備えることを特徴とする請求項1記載の破砕装置。
  3. 各前記第二排出口の前記スクリーンの網目の大きさがそれぞれ異なることを特徴とする請求項2記載の破砕装置。
  4. 前記破砕容器の下部に設けられる第三排出口と、前記第三排出口を開閉する前記第三排出口の開閉部と、を備えることを特徴とする請求項1、2または3記載の破砕装置。
  5. 前記回転軸駆動装置は、前記回転軸駆動装置に流れる電流を計測する電流計を備え、前記電流計の値と閾値とを比較して、前記第二排出口の開閉部および前記第三排出口の開閉部の一方または両方を開閉することを特徴とする請求項2、3または4記載の破砕装置
  6. 破砕容器の内部に被破砕物を収容し、前記破砕容器内の回転軸に設けられる打撃体を回転させることにより、前記被破砕物を破砕して破砕物とすると共に、前記破砕容器内に空気の流れを形成し、
    前記破砕容器に少なくとも一つ備えられ、網目を有するスクリーンが開口部に設けられた第二排出口から前記破砕容器内に空気を吸気しつつ、前記破砕容器に備えられた第一排出口から前記破砕容器内の空気を排気することにより、前記破砕物のうち前記破砕容器内で前記空気の流れにより舞う比較的に軽い破砕物を前記第一排出口から排出し、
    前記破砕物のうち前記空気の流れにより舞わずに前記破砕容器内に留まる比較的に重い破砕物を、前記打撃体の回転による打撃または前記空気の流れにより、少なくとも一つの前記第二排出口から排出することを特徴とする破砕方法。
  7. 前記破砕容器に複数の前記第二排出口と、全部または一部の前記第二排出口を開閉する前記第二排出口の開閉部とを備え、
    前記比較的に重い破砕物を、前記第二排出口の前記開閉部を開閉して、全部または一部の前記第二排出口から排出することを特徴とする請求項6記載の破砕方法。
  8. 各前記第二排出口の前記スクリーンの網目の大きさがそれぞれ異なり、前記比較的に重い破砕物を、前記スクリーンの網目が小さい順に前記第二排出口の前記開閉部を開けて各前記第二排出口から順次排出することを特徴とする請求項7記載の破砕方法。
  9. 前記破砕容器に、さらに第三排出口と、前記第三排出口を開閉する前記第三排出口の開閉部と、を備え、
    前記比較的に重い破砕物を、前記第二排出口から排出し、次いで、前記破砕容器内に残った前記比較的に重い破砕物を、前記第三排出口の前記開閉部を開けて、前記打撃体の回転による打撃または前記空気の流れにより、前記第三排出口から排出することを特徴とする請求項6、7または8記載の破砕方法。
  10. 前記破砕容器内の回転軸を回転させる回転駆動装置を備え、前記回転軸駆動装置は、前記回転軸駆動装置に流れる電流を計測する電流計を備え、前記電流計の値と閾値とを比較して、前記第二排出口の開閉部および前記第三排出口の開閉部の一方または両方を開閉することを特徴とする請求項7、8または9記載の破砕方法
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