JP5715542B2 - トンネルの連結方法および連結用リング - Google Patents
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従来、トンネル同士を接合させる場合には、二本のトンネルを同一の立坑に到達させて、立坑内において接合させるのが一般的である。
先行トンネルと後行トンネルとの接続は、先行トンネル内部のエアモルタルや隔壁、後行トンネルの掘削機を撤去した後、人力により行う必要があり、作業に手間を要する。
また、地中におけるトンネル同士の連結を機械的に行うことができ、作業性および安全性に優れている。
本実施形態では、曲線区間CSの後半部分に対して、切削用リング11を配設し、切削部10とする。
また、曲線区間CSから第二直線区間SS2に切り替わった後も、数リング分を切削用リング11により構築し、切削部10としている。
なお、継手板22aを構成する材料や断面形状は、連結用リング21に作用する外力(土圧や水圧)に対して、十分な耐力を備えたものであれば、限定されるものではない。
なお、ネジ穴22dは必要に応じて形成されるものであり、シール材24の固定方法(固定部材26の構成)によっては、省略してもよい。
主桁22bは、環状を呈しており、形鋼により構成されている。
なお、主桁22bを構成する材料や断面形状および主桁21bの設置間隔等は、連結用リング21に作用する外力(土圧や水圧)に応じて、適宜設定すればよい。
縦リブは、リング本体22の周方向に対して所定の間隔により複数配設されている。なお、縦リブの断面形状や配設ピッチ等は、適宜設定すればよい。
本実施形態では、リング本体22の切羽側端部に、断面視L字状の溝用鋼材23aを配設することにより、溝23を形成している。
なお、溝23の形成方法は限定されるものではない。例えば、溝用鋼材23aとして、溝形鋼を配設してもよい。
溝23の底面を傾斜させておけば、シール材24を溝23に坑口側から押し込むことで、シール材24を押し広げながら(拡径しながら)配置することができる。
シール材24は樹脂製またはゴム製品等のリング状部材からなり、溝23に挿入された状態で、リング本体22に固定されている。
基部24aは、断面視矩形状を呈しており、溝23内に隙間なく配設される。なお、基部24aの断面形状は、溝23の断面形状に応じて設定すればよい。
羽根部24bは、切羽側に向うに従って基部24aから離れるように傾斜した状態で、基部24aの外面から突出している。
シール材24は、基部24aと羽根部24bとによりV字状を呈している。
本実施形態の固定部材26は、ボルト孔26aを備えている。ボルト孔26aには、ボルトBが挿通される。固定部材26は、ボルトBを継手板22aのネジ穴22dに螺着することで継手板22aに固定される。
この固定部材26によれば、固定部材26を溝23に配置させた状態で、掘削機M1のスプレッダーMJを連結用リング21に押し当てることで、固定部材26およびシール材24の固定が完了するため、施工性が向上する。
堰止め材25は、ウレタンや樹脂等からなるスポンジ状の部材であって、スキンプレート22cの外面に接着されている。
また、連結部20において連結用リング21の周囲に注入された特殊充填材27が流出することも防止している。
本実施形態では、先行トンネルT1と後行トンネルT2との連結部において、先行トンネルT1および後行トンネルT2のトンネル軸が一致するように後行トンネルT2を掘進する。
なお、掘削機M2のスキンプレートの先端側を段落ち(縮径)させ、この段落ち部分に外筒40を設置してもよい。こうすると、外筒40の外径が小さくなるので、掘削断面形状を小さくすることが可能であるとともに、連結用リング21のとのクリアランスを最小限に抑えることができる。
連結部20と外筒40との間は、シール材24によってシールされているが、より確実な止水を行う場合には、外筒40と連結用リング21の坑口側端部との隙間を鋼板等により密閉するとともに溶接する。
本実施形態のシール材24の中空部24cは、図8の(b)に示すように、膨張させた状態で、断面視略矩形状を呈している。
また、シール材24を膨張させた後は、外筒40と密着する。
このシール材24によれば、連結用リング21を組み立てた段階で、シール材24を膨張させておくことが可能である。
11 切削用リング
20 連結部
21 連結用リング
22 リング本体
23 溝
24 シール材
25 堰止め部材
26 固定部材
27 特殊充填材(固化しない充填材)
M2 後行トンネル用の掘削機
T1 先行トンネル
T2 後行トンネル
Claims (4)
- 曲線区間を有する先行トンネルを構築する第一工程と、
前記曲線区間に向けて後行トンネルを構築する第二工程と、を備えるトンネルの連結方法であって、
前記第一工程は、切削用リングを前記曲線区間に配置することにより切削部を形成する手順と、シール材が周設された連結用リングを配置することにより連結部を形成する手順と、を備え、
前記第二工程は、後行トンネル用の掘削機で前記切削部を切削し、前記掘削機を前記連結部の後方に配置する手順と、前記掘削機から前記連結部に向けて外筒を押し出して前記連結用リングを前記外筒により覆い、前記外筒の内面と前記シール材とを密着させる手順と、を備え、
前記シール材の前後に堰止め材が周設されており、前記第一工程において、前記連結用リングを組み立てた後、固化しない充填材を前記堰止め材の間に充填することを特徴とする、トンネルの連結方法。 - 前記シール材が、中空の膨張性部材により構成されており、
前記第二工程では、前記シール材内への液体注入または気体注入により前記シール材を膨張させることで、前記外筒の内面と前記シール材とを密着させることを特徴とする、請求項1に記載のトンネルの連結方法。 - 先行トンネルに配設される連結用リングであって、
後行トンネルの外筒により被覆されるリング本体と、
前記リング本体の一方の端部の外周面に形成された溝と、
前記溝に配設されたシール材と、
前記シール材を固定する固定部材と、
前記溝の他方側において前記リング本体に周設された堰止め材と、を備えることを特徴とした連結用リング。 - 前記シール材は、中空部を備えた膨張性の部材からなり、前記中空部に液体または気体を注入することで外側に膨張することを特徴とする、請求項3に記載の連結用リング。
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