JP5715426B2 - ユニット構造 - Google Patents
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Description
特許文献1の構造では、配管が収納された床部上に配置された各種器具と、床部上に立設された壁部で各種ユニットが構成され、この各種ユニットの床部を所定の場所に並べて、容易に流し台,洗面台等の器具が使用可能な状態に設置することができるものとしている。
本発明は、キッチン,洗面台,浴室等の各設備機器を固設するユニット構造において、
垂直フレーム上方に建築躯体まで延長された連結フレームを有するフレームで、キッチン,洗面,浴室のうち少なくとも2以上の水廻り空間を形成させ、前記フレームに各設備機器を固設してなり、
前記連結フレームの少なくとも一部が開閉体を吊り下げ可能な構造を有する
ことを要旨とする。
こうすれば、連結フレームに吊り下げ状にして引き戸を開閉可能に設けることができる。
前記梁フレームの少なくとも一部が開閉体を吊り下げ可能な構造を有する
ことを要旨とする。
こうすれば、複数のフレームにより、建築躯体への強度依存を小さくして2以上の水廻り空間を容易に形成させ自立させることができるものとなる。また、給・排水や間仕切り壁等を共有させることができて、簡易に現場で施工することができ、しかも、梁フレームに開閉体を吊り下げて設けることができるものとなる。
こうすれば、梁フレームに吊り下げ状にして引き戸を開閉可能に設けることができる。
図1は、キッチン空間と洗面空間と浴室空間を室内に形成させた場合の斜視図である。
本例では、床面1aから垂直に立ち上がる垂直フレーム4と、この垂直フレーム4の上端から建築壁1b側まで水平に延長された連結フレーム5とで構成されるフレームユニット2a,2b,2c,2dを間隔をおいて配置し、それぞれ複数の梁フレーム3,3,3を架け渡し状に連結して自立させたものであり、フレーム構造は図3の斜視図に示す。
なお、図において、6は配管フレームであり、配管フレーム6は建築壁1bに沿ってそれぞれ立設されており、各フレームユニット2a,2b,2c,2dのそれぞれの連結フレーム5に連結させておいても良く、その場合は、各フレームユニット2a,2b,2c,2dは、垂直フレーム4と連結フレーム5と配管フレーム6による門型状に形成されて、現場において複数の梁フレーム3,3でそれらが連結されて組み立てられるものである。
なお、フレームユニット2cの内周側には間仕切りパネル10を嵌め込んで、洗面空間S2を良好に間仕切ることができるものである。
この開口KからC型鋼材のフレーム内に配管等を良好に入れることができるものであり、図5では、C型鋼材のフレームに引き戸11を取り付けている。
即ち、引き戸11の上端面に支持金具12を固定し、この支持金具12に軸13を設けて、軸13の左右両端側に車輪14,14を設け、この車輪14,14を梁フレーム3内の折れ片3c,3c上に配置すれば、車輪14,14は折れ片3c,3c上を良好に転動し、これにより引き戸11を良好に開閉できるものである。
このように梁フレーム3等を利用して、引き戸等の間仕切り部材を良好に設置することもでき、現場において、梁フレーム3を用いて各フレームユニット2a,2b,2c,2dを連結して組み立て、各種機器を梁フレーム3に取り付けて、自立した水廻り空間を工期を短縮させて構築することができるものである。
なお、図6では、キッチン空間S1の背面側に背面収納キャビネット15を設けたものであり、この背面収納キャビネット15も梁フレーム3に固定して設置することができるものである。
また、図6の場合には、連結フレーム5は建築壁1bまで延長させておく必要はなく、垂直フレーム4と他の設備機器まで延長された梁フレーム3によるフレームユニットを形成させておき、この垂直フレーム4と梁フレーム3からなる複数のフレームユニットを、連結フレーム5で連結することで、複数の空間S1,S2,S3を自立状に構築することもできる。
更に図8では、各枠フレーム17a,17b,17c,17dに取り付ける間仕切りパネル23を示している。
このように、ユニットバス16の外周に複数の枠フレーム17a,17b,17c,17dを設けて、各枠フレーム17a,17b,17c,17dに間仕切りパネル23をそれぞれ嵌め込み状に取り付けできるものとなる。
このユニットバス16は、床面1aに形成させた開口内に、防水パン16aを高さ調整ボルト16eにより高さ調整して設置し、この防水パン16aの外周に複数の内壁パネル16bを立設し、複数の内壁パネル16bの上端に天井パネル16cを配設して構成され、複数の内壁パネル16b,16bを固定するために、外周側に間隔をおいて複数のポスト材16d,16dが立設された構造となっており、このユニットバス16のポスト材16d,16dの外側に、前述した枠フレーム17a,17b,17c,17dをビス等で固定できるものである。
例えばC型鋼材で形成されている側フレーム21は、図10に示すように、基片21aの両側から一体状に90度折曲して一対の側片21b,21bが形成され、側片21b,21bの先端では90度折曲して折れ片21c,21cが形成され、折れ片21c,21c間に開口Kが形成されている。この開口K内に、間仕切りパネル23を差し込んで、良好に間仕切りパネル23を各枠フレーム17a,17b,17c,17dに嵌め込み状に取り付けできるものである。
なお、間仕切りパネル23は、枠フレーム17a,17b,17cの外側に取り付け固定して配置することもでき、この場合は、図12のような構成となり、間仕切りパネル23,23により枠フレーム17a,17b,17c,17dは隠されて、すっきりとした形態となる。
このパッキン材24は樹脂或いはゴム製のものであり、基片24aの一端側に90度折曲して当接片24bが一体形成され、基片24aの他端側には当接片24bと平行状に立上片24cが形成され、立上片24cの先端に鉤状に曲がった鉤片24dが一体形成されたものである。
図14の場合にも、ユニットバス16のポスト材16dの外側に複数の枠フレーム17a,17b,17c,17dが取り付けられ、各枠フレームに間仕切りパネル23が取り付けられる。
一方、側フレーム21の下端に連結される下フレーム20は、水平片20aと垂直片21bでL字状に形成されたものであり、水平片20aには間隔をおいてそれぞれ一対のビス孔20c,20cが貫通形成されている。この下フレーム20と側フレーム21を連結するために連結材22が用いられ、連結材22は、水平片22aと垂直片22bでL字状に形成されて、水平片22aおよび垂直片22bには、それぞれビス孔22c,22cが形成されている。
1b 建築壁
2a,2b,2c,2d フレームユニット
3 梁フレーム
3c 折れ片
4 垂直フレーム
5 連結フレーム
6 配管フレーム
7 アッパーキャビネット
8 キッチン本体
9 洗面台
10 間仕切りパネル
11 引き戸
12 支持金具
13 軸
14 車輪
15 背面収納キャビネット
16 ユニットバス
16a 防水パン
16b 内壁パネル
16d ポスト材
17a,17b,17c,17d 枠フレーム
18 ドアサッシ
19 上フレーム
19a,20c,21e,22c ビス孔
20 下フレーム
21 側フレーム
21c 折れ片
21d バカ孔
22 連結材
23 間仕切りパネル
24 パッキン材
24a 基片
24b 当接片
24c 立上片
24d 鉤片
S1 キッチン空間
S2 洗面空間
S3 浴室空間
K 開口
Claims (4)
- キッチン,洗面台,浴室等の各設備機器を固設するユニット構造において、
垂直フレーム上方に建築躯体まで延長された連結フレームを有するフレームで、キッチン,洗面,浴室のうち少なくとも2以上の水廻り空間を形成させ、前記フレームに各設備機器を固設してなり、
前記連結フレームの少なくとも一部が開閉体を吊り下げ可能な構造を有する
ことを特徴とするユニット構造。 - 前記開閉体が引き戸である請求項1に記載のユニット構造。
- 垂直フレーム上方にアッパーキャビネット等の他の設備機器まで延長された梁フレームを有するフレームにより、キッチン,洗面,浴室のうち少なくとも2以上の水廻り空間を形成させてなり、
前記梁フレームの少なくとも一部が開閉体を吊り下げ可能な構造を有する
ことを特徴とするユニット構造。 - 前記開閉体が引き戸である請求項3に記載のユニット構造。
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