JP5713490B2 - ごみ容器投下装置 - Google Patents
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Description
上記構成を用いて、ごみ容器をシュートと所望階との間で容易に移送させ、ごみ容器投下装置の自動化を図っていた。
また、ごみ容器からごみがこぼれた際に押込部材にごみが接触し、臭気や腐食の原因となっており、メンテナンス性が非常に悪かった。
そこで、本発明は、作業性やメンテナンス性を良くし、さらには構造の簡素化を図り得るごみ容器投下装置を提供することを目的とする。
図1は本発明の第1実施形態に係るごみ容器投下装置1についての全体概略図である。
シュート3は、円筒状であって鉛直方向に延びるように設けられている。
投入口10と、カバー部材11と、押込部材12とは、各フロアに設置されたごみの投下室7に対応させて複数設けられている。
尚、図1の右側を前、左側を後ろとし、前後方向に対して直交する方向のうち紙面の奥側を右、紙面の手前側を左と定義する。
第1実施形態のごみ容器投下装置1の投入口10及びその周辺の斜視図を図2に示す。
また、ごみ容器投下装置1の水平方向の要部断面図を図3に示す。また、ごみ容器投下装置1のカバー部材11と押込部材12との動作図を図4に示す。
図1〜図4を主に参照して、要部詳細を説明する。
上部突出レール部191dおよび下部突出レール部191eとレール本体部191cとの接続部分は、曲面状となっている。
また、折返用回転部15は、スプロケットの歯の部分となる略円形の第2の外周部151を有している。第2の外周部151の外径は、第1の外周部141の外径より小さく形成されている。また、第2外周部151と第1外周部141は、同一の鉛直線(図1のVL1参照)に接するように設定されている。
また、折返用回転部15,15と押込用回転部14,14との上下中間位置には、スプロケットからなる左右一対の中間回転部21,21が配設されている。
この中間回転部21の取付位置は、中間回転部21の外周部(歯の部分)と押込用回転部14の第1外周部141が同一の鉛直線(図1のVL2参照)に接するように配置されている。
ここで、左右の巻き掛け伝動条体13,13には、上記押込部材12と上記カバー部材11とが取り付けられている。
押込部材12とカバー部材11とは、左右の巻き掛け伝動条体13,13を駆動させることにより、連動して上下方向に移動するようになっている。
また、カバー部材11のカバーフレーム111と巻き掛け伝動条体13との間には、四節平行リンク機構18が介設されている。
図6および図7は、四節平行リンク機構18の動作図を示している。
また、左右の上下連結フレーム182,182は、それぞれL字状の取付部185によって左右の巻き掛け伝動条体13,13に連結されている。
これにより、左右の上下連結フレーム182,182は、前後方向の移動が規制されつつ、上下にスムーズに移動可能になっている。
このような構成によってカバー部材11は、閉状態となるときにシュート3に押し当てられ、シュート3内は密閉されるように構成されている。
またごみ容器設置部はすべりの良い板状の樹脂でも良い。
また投入口10の下縁近傍には、ごみ容器支持装置20が設けられている。
ごみ容器支持装置20は、ごみ容器2をシュート3の内部に移動させたときに一時的に支持する開閉自在で左右一対の支持アーム201,201を有している。
一対の支持アーム201,201は、シュート3の内周面において投入口10の真下とそれに対向する位置とに凹状に設けた収納部204,204に、それぞれ収納されるようになっている。収納部204,204は、シュート3の外周面に突出するように形成されている。
また、回転軸部211の端部はシュート3の外部にあるが支持ローラ部212は支持状態ではシュート3内部にある。
本実施形態の動作ついて図2、図4および図5を参考に説明する。
まず、ごみ容器2の投入の際の大きな動作について説明する。
カバー部材11の内面が周囲の面と滑らかに連続している密閉された状態から(図6(a)参照)、駆動装置17の回転で巻き掛け伝動条体13が駆動し、四節平行リンク機構18の上下連結フレーム182が上方へ引っ張られることによって、カバー部材11が開動作し始める。具体的には、上下連結フレーム182が上方への移動に伴って、上L字リンク181および下L字リンク183の上下連結フレーム182との枢結部も上方に移動する。この際、カバーフレーム111に取り付けられた上下のカバー部材用ガイドローラ112b,112bは、それぞれカバー部材用ガイドレール部191bの上部突出レール部191dおよび下部突出レール部191e内に位置し、上下の移動が規制されている。
これにより、上L字リンク181および下L字リンク183には、カバー部材11との枢結部の上下高さを変化させずに、図6(a)の反時計回りに回転しようとする力が働く。その結果、カバー部材11には、前方へ開こうとする力が働く。
リンク用ガイドローラ112a,112aは鉛直方向上方に動作するのに対しカバー部材用ガイドローラ112b,112bは被押当部として機能している下部突出レール部191eと上部突出レール部191dとに沿って投入口10から離れる方向(前方向)に移動する。
そのとき四節平行リンク機構18は、左側方向から見た図6(b)において、上L字リンク181,181および下L字リンク183,183が反時計回りに、上下連結フレーム182との枢結部を中心に回転し、カバー部材11と上下連結フレーム182,182との間隔を狭めるように動作する。
もしカバー部材11と上下連結フレーム182との間隔を狭めるように動作しなければ、シュート3にカバー部材11が押し当てられた状態のままカバー部材11を開口させることとなる。またカバー部材11とシュート3が擦れあって磨耗するほか、抵抗が大きく駆動装置17の必要なエネルギが大きくなり、装置が大型化してしまう。
図5(b)に示すように、ごみ容器2は、シュート3の内部に押し込まれて、ごみ容器支持装置20の一対の支持アーム201,201によって支持されている。
そして、駆動装置17によりカバー部材11が下降していきカバー部材11とシュート3が密閉される。
その後、エアシリンダ205が伸びることによってT型リンク部材203をガイド部材206に沿って下降させ、それに伴い一対の直線状リンク部材202,202が下方に回転する。直線状リンク部材202,202が下方に回転することにより、支持アーム201の回転軸部211が回転し、回転軸部211に対し回転半径方向に延出する一対の支持ローラ部212,212が下方に回転する。
第2実施形態では、第1実施形態と押込部材の押込用回転部に対する取り付け方が異なっており、押込部材の延出部が押込用回転部に固定されるようになっている。
つまり、第2実施形態では、駆動装置17の回転軸部17aが押込用回転部として機能している。
またフレーム16の上端横柱部16cの中心付近にはカバー部材用エアシリンダ30が設けられており、カバー部材11と連結されている。
そして、シーケンサー(不図示)によってカバー部材11と押込部材12’とは連動している。このような構成とすることで巻き掛け伝動条体13やスプロケットからなる折返用回転部15などが必要なくなる。また、押込部材12’の取り付けがボルト・ナット締結ではなく溶接などの強固な手段となりより重量の大きいごみ容器2を押し込む事ができる。
基本構成は第1の実施形態と同様であるが、第1実施形態において左右一対に設けられていた、押込用回転部14,14と折返用回転部15,15と中間回転部21,21と上記3つの回転部に巻き掛けられた巻き掛け伝動条体13,13とが、この第3実施形態では左右のうち一方にしかない構造となっている。
それに伴い押込部材12の延出部121も左右のうち一方にしかないが、ごみ容器当接部122は延出部121に連設されていることにより、略L字型を有する構成とされている。
本発明は、上記第1〜第3実施形態の他にも以下のような構成をとってもよい。
例えば、上記第1実施形態では、押込用回転部14と折返用回転部15と巻き掛け伝動条体13とが左右一対設けられ、カバー部材11と押込部材12とが上下方向に連動するように構成されていたが、本発明はこれに限らず、カバー部材11と押込部材12とが左右方向に連動するよう構成してもよい。この場合、押込用回転部14と折返用回転部13とは、上下軸心回りに回転自在となるようにそれぞれ配設され、これらに巻き掛け伝動条体が架け渡されることになる。
2 ごみ容器
3 シュート
10 投入口
11 カバー部材
12 押込部材
13 巻き掛け伝動条体
14 押込用回転部
15 折返用回転部
17 駆動装置
18 四節平行リンク機構
19 被押当部
112 押当部
121 延出部
122 ごみ容器当接部
141 第1外周部
142 第2外周部
Claims (7)
- ビル内に設けられてごみ容器を輸送するシュートと、前記シュートの周面に設けられた投入口と、前記投入口を開閉自在に覆うカバー部材と、前記投入口を介して前記シュートの外部から内部へ前記ごみ容器を押し込む押込部材とを備えたごみ容器投下装置であって、
前記シュートの外方には、前記投入口から所定距離離れた位置に固定されて一方向を軸心方向として回転する第1巻き掛け部と、前記投入口に対して前記所定距離よりも近い位置で前記一方向を軸心方向として回転する第2巻き掛け部と、前記第1巻き掛け部を介して前記近い位置側に折り返されるとともに前記第2巻き掛け部を介して前記シュート側に折り返される折り返し条体と、前記一方向を中心として前記第1巻き掛け部または前記第2巻き掛け部の一方を回転させる駆動装置とを備え、
前記折り返し条体には、前記シュートと前記第1巻き掛け部との間において前記カバー部材が取り付けられ、前記駆動装置の駆動によって前記第2巻き掛け部に沿って移動する部分に前記押込部材が取り付けられていることを特徴とするごみ容器投下装置。 - 前記シュートの外方には、前記カバー部材と前記第1巻き掛け部との間で前記一方向と略直交する方向を長手方向とするガイド部が設けられ、 前記カバー部材は、四節リンク機構を介して前記折り返し条体に取り付けられており、 前記四節リンク機構は、一端が前記カバー部材に連結されたL字状のリンク部と、当該リンク部の他端が連結されるとともに前記折り返し条体によって前記ガイド部に沿って移動可能なフレーム部とを有することを特徴とする請求項1記載のごみ容器投下装置。
- 前記押込部材は、前記第2巻き掛け部の回転半径方向に延出する延出部を備えていることを特徴とする請求項1または2のいずれか記載のごみ容器投下装置。
- 前記第1巻き掛け部は、前記投入口よりも上方に設けられ、 前記第2巻き掛け部は、前記第1巻き掛け部よりも下方に設けられ、 前記延出部は、その先端にごみ容器当接部を有しており、 当該ごみ容器当接部は、前記延出部が前記第2巻き掛け部に沿って移動する際、前記投入口の上部から下部に向かって回転するように設けられていることを特徴とする請求項3記載のごみ容器投下装置。
- 前記第2巻き掛け部は、前記投入口の左右に一対、回転軸心が略一致するように配設されている請求項4に記載のごみ容器投下装置。
- 前記第1巻き掛け部は、前記投入口の左右方向に一対、回転軸心が略一致するように配設され、左右の前記第1巻き掛け部は、それぞれ左右の前記第2巻き掛け部と対になるように構成され、 さらに、左右の前記第1巻き掛け部は、連結軸により連結されている請求項5に記載のごみ容器投下装置。
- 前記カバー部材には、押当部が設けられ、前記投入口の下部には、前記カバー部材が前記投入口の上方から前記投入口の略全体を覆う位置まで移動したときに前記押当部が押し当てられる被押当部が配設されている請求項4ないし6のいずれか1項に記載のごみ容器投下装置。
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