JP5713254B2 - エンジンの吸入空気流量計測装置 - Google Patents

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Description

本発明はエンジンの吸入空気流量計測装置に係わり、吸気管内の圧力計測から空気の質量流量を求める計測装置である。
現在自動車用ガソリンエンジンでは排ガスや燃費の低減のために空燃比を精度良く制御する必要があり吸気管または筒内に燃料噴射を行うものが主流である。また最近では燃料噴射装置の技術が飛躍的に進歩し圧電素子を応用した筒内燃料噴射装置では複数回に分けて正確な量の燃料を正確な時期に噴射することも可能となっている。一方空気流量計は依然として熱線式が主流である。本来エンジン吸入空気量を応答よく計測するには流量計をシリンダに近い吸気管に取り付けるのが望ましいが熱線式流量計は吸気管内流のように脈動により流れの方向が反転する流れ場の計測に向かないこと、吸気管にはシリンダからの逆流ガスに含まれる微粒子や噴射された燃料の粒子が浮遊しておりそれらが熱線に付着すると計測誤差を生じるなどの理由から吸気管に取り付けられることはない。図22は自動車エンジンにおける熱線式流量計の取り付け形態例を示しており熱線式流量計41は吸気管12の上流に吸気脈動を抑制するために設けられた空気溜り14よりさらに上流に取り付けられている。したがって熱線式流量計では各気筒毎の吸入空気量や過渡運転時の1吸気行程あたりのシリンダ吸入空気量を精度良く計測することができずエンジン制御システムでは空燃比の精度を上げるため熱線式流量計で計測した吸入空気量をスロットル開度や吸気平均負圧により補正したり排気に設けた空燃比センサで空燃比を検知し燃料噴射量をフィードバック制御するなどしている。また本発明者は先に特願2005−503027号明細書においてエンジン各気筒の吸気管内の空気流量の計測のため吸気管内の2点の圧力差から流量微分値を求め流量微分値を積分して流量を求め吸気管内の1点の圧力微分値から流量がゼロとなる時点を知りその時点において流量を補正し補正後の流量を積分して積算流量を求めることを特徴とする流量計を提案している。当該流量計は各吸気管毎の空気流量を計測することができるが良好な計測精度を得るために取り付け位置が吸気管の入口端に近い位置に制限されるため過渡運転時の1サイクル毎のシリンダ吸入空気量を精度良く計測することができない。
特願2005−503027号明細書
燃料噴射装置が技術的に進歩し燃料噴射を緻密に制御することが可能となっている一方で従来から使われている吸入空気流量計は過渡運転時における各気筒毎の1吸気行程あたりのシリンダ吸入空気量を正確に計測することができない。そのため過渡運転時における空燃比の制御精度を高めることができず、環境対応エンジンである希薄燃焼エンジンや筒内噴射エンジンによる排ガスや燃費の向上が十分に得られていない。
本発明の吸入空気量計測装置は圧力計測から質量流量を求める質量流量計である。以降の説明において流量とは空気の瞬間の質量流量、流量微分値とは 該質量流量の時間微分値、流量積分値とは該質量流量の時間積分値を意味する。基本原理は 第1に吸気管内2点の圧力差と該2点のいずれかの1点または該2点とは異なる第3の点における圧力と該圧力の時間微分値と後記流量により流量微分値を求めること、第2は該流量微分値を積分して流量を求めること、第3に該流量を積分して流量積分値を求めること、第4に前記圧力の時間微分値から流量がゼロである瞬間を検知し、該検知の度に前記流量および前記流量積分値を補正すること、そして第5に吸気弁開き始めと吸気弁閉じ終わりにおける前記流量積分値と前記圧力からエンジンの1吸気行程あたりのシリンダ吸入空気量を求めることである。
まず圧力計測から空気の流量Fを求める原理を説明する。図14に示すように内径D、断面積S、管摩擦係数λの管の位置Xにある計量断面における圧力、速度、密度、流量をP、u、ρ、Fとし、大気圧および大気密度をPa, ρaとし空気の比熱比をκとする。管内ガス流の運動方程式と連続の式および流量FとS、ρ、uの関係から流量微分値F’は数式1で表される。
Figure 0005713254
エンジン吸気流は断熱流れに近いので断熱変化における圧力Pと密度ρの関係式を用いて数式1の密度ρを消去すると数式2が得られる。ただし数式2をエンジン吸気流に適用すると概して右辺の4項のうち第3項と第4項は第1項や第2項に比べて無視できるほど小さいので第3項と第4項を省略すると数式3が得られる。数式2と数式3のいずれも流量微分値F’は理論的に圧力Pと圧力の時間微分∂P/∂tと圧力勾配∂P/∂xおよび流量Fの4つを変数とする関数演算で求めことができることを示している。なお以降の説明では流量計で流量微分値F’を求めるための理論式として数式3を用いるものとする。
Figure 0005713254
Figure 0005713254
数式3の右辺第1項を圧力微分項、第2項を圧力勾配項とよぶと圧力微分項と圧力勾配項の値は吸気管内の位置やクランク角により変化する。図19(a)は吸気管内の吸気バルブ端に近い位置、図19(b)は吸気管入口端に近い位置における圧力微分項と圧力勾配項の値を比較したものであり吸気管入口端に近い位置では圧力勾配項に比べ圧力微分項は極めて小さいことがわかる。したがって吸気管入口端に近い位置において流量微分値を求める場合は数式3の第1項を無視することができ数式3に代えて数式4を使用することができる。一方吸気バルブ端に近い位置では吸気管入口端に近い位置に比べ圧力微分項が大きく数式3の右辺第1項は無視できない。特願2005−503027号明細書で提案された流量計は流量微分値F’を求める演算において圧力勾配項のみから成る数式4を使用することに特徴があり数式3を使用する場合より演算負荷が小さいという利点はあるものの流量計としての十分な精度を得るには吸気管内において圧力の時間微分が圧力勾配に比べて極めて小さい位置、例えば前記吸気管の入口端に近い位置に取り付ける必要がある。一方本発明の流量計は圧力勾配項と圧力微分項の2項を持つ数式3を用いる流量計であり、吸気管内の取り付け位置に係わらず特願2005−503027号明細書で提案された流量計より精度が良い。
Figure 0005713254
本明細書の段落0005から段落0008で説明した原理を用いた空気流量計の構造と作用を説明する。図15の点1,2は断面積S、管内径Dが一定の管の距離ΔXだけ離れた2つの点であり計量断面は点1と点2の中間にあり点3は計量断面上にある。点1、2、 3での圧力の計測値を各P1、P2、Pとし圧力差(P1−P2)をΔP、圧力Pの時間微分をP’とすると点3における流量微分値F’は数式5で求められる。F’の積分をデジタル演算にて行う場合は微分方程式の数値解法に倣った演算アルゴリズムを用いる。例えばオイラー法に倣う場合は現ステップのΔP、P、P’の計測値および前ステップのFの値を用いてF’を求め、F’に時間ステップを掛けた値をFの増分として前ステップのFに加算することにより現ステップのFを求める。また予測子修正子法に倣う場合はまずオイラー法により求めたFを現ステップのFの予測値とし、次に現ステップのΔP、P、P’の計測値とFの予測値を再度数式5に代入してFの増分を求めFの修正値を求める。一方F’の積分をアナログ演算にて行う場合は数式5の積分回路の出力を数式5の演算回路に帰還させるよう帰還ループをかける。
Figure 0005713254
2点間の差圧ΔPは距離ΔXが大きい程大きくなるので圧力計測上はΔXが大きい方が望ましいが(ΔP/ΔX)は点3における厳密な圧力勾配(∂P/∂X) の近似値でありΔXが大きくなると近似精度が悪くなる。例えば(ΔP/ΔX)が(∂P/∂X)に比べ99%以上の精度を有するためには音速をa、脈動の角速度をωとすると数式6が成立する必要がある。
Figure 0005713254
該ωを長さLの吸気管内空気の自由振動における1次共振成分の角速度とすると概ねΔXは数式7で与えられる範囲内とする必要がある。
Figure 0005713254
次に管断面積が変化する管において圧力から空気の流量微分値を求める方法を説明する。図16において点1,2は断面積が変化する管の距離 ΔXだけ離れた2つの点であり計量断面は点1と点2の中間にあり点3は計量断面上にある。点1における管径、管断面積を各D1、S1、点2における管径、管断面積を各D2、S2、点3における管径、管断面積を各D3、S3とし点3でのX方向の管断面変化率をΔSとする。点1,点2、点3での圧力を各P1、P2、Pとし圧力差(P1−P2)をΔP、圧力Pの時間微分値をP’とすると点3における流量微分値F’は 数式8により求められる。数式5と数式8からわかるように本発明の流量計は流量微分値F’を圧力Pと圧力の時間微分値P’と圧力差ΔPおよび流量Fの4つを変数とする関数演算で求めることを特徴とする。ところで数式8は数式5に対し右辺にF、S3、Pに関するべき乗演算を含む第3項が加わっており演算負荷が大きい。したがって図13に示すように例えば吸気慣性効果を利用して必要とされる吸入空気量を得ようすると吸気管12を管断面積が管吸入口端に向けて一方的に拡大する形状にせざるを得ない場合などを除き吸気管に管断面積Sが一定の区間を設け計量断面と圧力計測点と差圧計測点のすべてをその区間内に置くことが望ましい。
Figure 0005713254
次に流量Fは数式9によって求めることができる。つまり流量微分値F’の時間積分値に積分開始時点tsの流量F0を加えることで求められる。したがって流量Fがゼロである瞬間tsを別途何らかの方法で検知できればその瞬間から積分を開始すればF’の積分値そのものが流量Fに等しくなる。
Figure 0005713254
次に流量Fがゼロである瞬間を吸気管内圧力データから検知するための原理を図17を用いて説明する。図17(a)は 吸気管内の4点M0、M1、M2、M3、M4を示す。図17(b)はM0、M1、M3、M4における圧力P0、P1、P3、P4を示す。
図17(b)からわかるとおり吸気管内圧力P0、P1、P3、P4はいずれも吸気弁が開き吸気が行われている期間は複雑な変化をするが吸気弁が閉じると 自由振動に推移する。自由振動時の圧力はいくつかの共振成分が重畳したものとなるがそのうち1次共振成分を基本振動という。実験やコンピュータ解析によると基本振動の振動数fbは音速をa、吸気管長をLとすると数式10で求められ吸気管位置やエンジンの運転速度にはほとんど影響されない。
Figure 0005713254
詳細は略すが吸気管圧力の自由振動時には管内位置によらず振動成分のほとんどが基本振動であり吸気管開口端に近い側の位置においてfbの3倍の 振動数をもつ2次共振成分が少し重畳する程度で3次以上の共振成分はごくわずかである。そこで高域遮断フィルタをとおしてfbの概ね2倍以上の高周波数 成分を除去すると吸気管位置によらず圧力振動は基本振動のみとなり正弦波状の圧力波形が得られる。図17(c)は前記圧力振動において前記基本振動数 fbの2倍以上の高周波数成分を除去したあとの圧力の時間微分値、図17(d)はM0、M2、M4における流量F0、F2、F4を示す。図17(b)、(c)、(d)からわかるとおり吸気弁が閉じている期間は前記圧力の時間微分値がゼロになる瞬間に流量F0、F2、F4がいずれもゼロになることがわかる。これは吸気弁が閉じている期間においては管内任意点の圧力の時間微分値がゼロになる瞬間をもって管内任意点における流量Fがゼロになる瞬間を検知できることを意味する。なお以降前記高周波数成分を除去したあとの圧力の時間微分値を圧力微分値と表現する。
また前記圧力微分値がゼロになる瞬間とは例えばアナログ微分器を備える場合は該微分器出力が正から負または負から正に転じた時点、また微分器を備えていない場合はサンプルした圧力値の時系列変化を知る手段により圧力値が増加から減少または減少から増加に転じたと判定された時点など計測した圧力の変化率がゼロに達したと判定された時点を意味する。
本発明では以上の原理に基づき流量微分値F’の積分を開始すべき瞬間(計量断面で流量Fがゼロとなる瞬間)を検知するために管軸方向の任意点の圧力を計測し吸気弁が閉じている期間において圧力微分値がゼロとなった瞬間を積分開始点tsとし次に同じく吸気弁が閉じている期間において圧力微分値がゼロとなった瞬間を積分終了点teとするとともに該積分終了点teを新たな積分開始点tsとし流量Fの初期値F0をゼロとして新たに積分を開始するという手順で流量Fを求める。勿論前記任意点とは差圧計測のための2点のいずれか一方でもよい。
差圧ΔPや圧力Pが誤差なく計測できれば本明細書の段落0009から段落0017で説明した方法により流量Fを正しく求めることができる。しかし一般に圧力を計測するための圧力センサは受圧面の熱ひずみや感圧素子の温度特性等が原因でゼロ点移動が生じる。特にエンジン吸気管に取り付けられた圧力センサは最低−30℃から最高+80℃レベルの温度範囲で使用されるのでたとえ電気的にゼロ点補償がなされたセンサであってゼロ点移動を完全になくすことは難しい。したがって計測された差圧ΔPには計測誤差Pdが含まれており数式5でF‘を求める際に計測値ΔPをそのまま用いるとFやMの値に誤差が生じる。そこで圧力微分値がゼロとなり流量Fがゼロと判定される度に流量補正を行う。
次に流量補正の方法を説明する。図18(a)は圧力計測点における圧力微分値を示す。図18(b)でFiは数式5により求めた流量微分値F’を積分した補正前の流量、Fcは正しい流量、tsは 積分開始点、teは積分終了点、Tは積分区間の長さ(積分開始点tsから積分終了点teまでの時間)、tはtsからの経過時間、Eは積分終了点teでのFiの値を示す。もし計測が正しく 行われていればEの値はゼロになるはずでありもしゼロでない場合、Eの値は積分区間の計測誤差の積算の結果となっている。圧力変動を応答良く計測できる圧力センサを用いる限り誤差の要因のほとんどは前記ゼロ点移動であり該移動の主な原因は圧力センサ周辺の温度変化であることから例えばエンジン 1サイクル程度の短時間スパンではPdは一定であると考えられる。このとき真の差圧はΔP−Pdであり質量流量の時間微分値F‘は数式11で求められる。
Figure 0005713254
Pdの値は不明であり流量補正の度に修正する。いまk回目の流量補正でFをゼロとしたあと時間Tが経過して次のk+1回目の流量補正を行うまでPdの推定値をPdとして数式11を積分して得られたFの値をEとするとk+1回目の流量補正時にPdk+1を数式12を用いて求める。流量補正の度にこれを繰り返すことによりPdを真の値に収束させることができる。
Figure 0005713254
次に積分区間TにおけるMの値は数式13で求められる。但し数式13中のFは数式11で求めたF‘を積分して得たものである。
Figure 0005713254
以上、本発明の吸入空気量計測装置を用いて吸気管内の圧力データに基き吸気管内の計量断面における空気流量および流量積算値を求める原理を説明した。計量断面におけるエンジン1サイクルにわたる流量積分値をサイクル流量とよぶとエンジンが一定回転数、一定スロットル開度で運転される定常運転時は計量断面の位置にかかわらずサイクル流量は同じであり同時にサイクル流量は1吸気行程あたりのシリンダ吸入空気量に一致する。したがって定常運転時であればエンジンの任意のクランク角から積算を開始して得られたサイクル流量を1吸気行程あたりのシリンダ吸入空気量とすることができる。ところがエンジン回転数やスロットル開度が変化している過渡運転時はサイクル流量は1吸気行程あたりのシリンダ吸入空気量と一致しない。そこで次に本発明の吸入空気量計測装置を用いて定常運転時、過渡運転時にかかわらず1吸気行程あたりのシリンダ吸入空気量を求める原理を説明する。
以降吸気弁開き始めを吸気開始時、吸気弁閉じ終わりを吸気終了時と記述する。図20において計量断面から吸気バルブ端までの検査空間の容積をVとし、吸気開始時TIOおよび吸気終了時TICにおける検査空間内の空気質量を各々Gio、Gicとし、TIOおよびTICにおける計量断面での圧力を各々Pio、Picとし、TIOおよびTICにおける流量積分値を各々Mio、Micとし、TIOからTICまでの吸気行程中に計量断面を通って吸気バルブ側に流れた空気量をMi、吸気行程中に吸気バルブを通ってシリンダに流入した空気量をMcとすると質量保存の関係からMcは数式14により求められる。
Figure 0005713254
図21に吸気開始時TIOおよび吸気終了時TICにおける吸気管内圧力分布を示す。計量断面が吸気バルブ端に近い場合は吸気開始時および吸気終了時において検査空間内の圧力はほぼ一様となりまた計量断面での圧力と検査空間内の圧力は概ね一致する。TIOおよびTICにおける検査空間内の温度をTVioおよびTVicとするとGicとGioは各々PioとTVio, PicとTVicからガスの状態方程式を用いて簡単に求めることができる。さらに断熱変化における圧力と温度の関係式を用いてTVioとTVicをPioとPicを用いて表すと数式14は数式15に変換される。数式15においてRは空気のガス定数、Taは大気温度を表す。TVioとTVicを近似的に大気温度Taとすると数式16が得られる。数式15と数式16は1吸気行程あたりのシリンダ吸入空気量McはTIOおよびTICにおける流量積分値Mio、Micと圧力Pio、Picを変数とする関数演算により求まることを表している。
Figure 0005713254
Figure 0005713254
以上説明したように本発明のエンジンの吸入空気流量計測装置は圧力センサを用いてエンジンの気筒毎の1吸気行程あたりのシリンダ吸入空気量を高精度に計測することができるので自動車用をはじめとする多気筒エンジンにおいて熱線式の流量計を使用するシステムに比べ高精度な空燃比制御システムが実現できる。
多気筒エンジンにおいて吸気管内で各気筒毎の1吸気行程あたりのシリンダ吸入空気の流量を計測するという目的を圧力センサを用いて実現した。図1〜13はこの発明によるエンジンの吸入空気量計測装置の実施例を示すものである。
図1は本発明の第1の実施例を示す断面図である。同図は図2のA−A‘断面図に相当する。図1は多気筒ガソリン筒内燃料噴射エンジンの1気筒分の詳細構造を示すもので同図に示すエンジン構造は基本的にすべての気筒に関し共通である。図1においてシリンダ19は吸気ポート23、吸気管12、吸気溜まり14、 絞り弁15および図には示さないエアクリーナから形成される吸気系と連通しており該吸気系とシリンダ19はカム16によって決められた揚程にしたがい往復運動を行う吸気弁13によって間欠的に開閉される。また吸気管12には各気筒毎に計測された吸入空気量と目標空燃比を基に演算された量の燃料を筒内に噴射するための燃料噴射器27が取り付けられている。また吸気管12には管路断面積一定の区間があり該区間には差圧センサ1と圧力センサ2が設置されている。なお差圧センサ1と圧力センサ2の位置は共に管中央より吸気バルブに近い側となっている。差圧センサ1および圧力センサ2は半導体ゲージ型、圧電型や静電容量型などの中から変動圧計測用として十分高い固有振動数、応答性をもつものを用いる。
次に第1の実施例における差圧センサ1と圧力センサ2から得られた圧力データから流量を求める手順について述べる。なお本発明の主体はデータ処理の手順にあるので以下の説明文中にある演算器や演算部の回路構成や構造に関する詳細説明は省略する。
まず差圧センサ1と圧力センサ2の出力信号を増幅器3で増幅する。出力信号には管通路断面内で局部的にしか存在しない流れの乱れや渦など 高周波成分が含まれておりしかも流量計測においては該高周波成分はノイズとして作用するので増幅器3の出力は高域遮断フィルタ4を通して前記基本振動数 fbの概ね5倍以上の高周波成分を除去する。高域遮断フィルタ4を通ったあと差圧センサ1の出力信号は積分演算器6に入力される。圧力センサ2の出力信号は2つの信号経路に分けられ1つは微分演算器5に、残りの一方は積分演算器6に入力される。なお図1の実施例では流量の計量断面は圧力センサ2の位置にあるものとみなす。
積分演算器6はデジタル方式でもアナログ方式でもよいがここではデジタル方式について述べる。積分演算器6にはA−D変換器7、クランク角信号処理部8、流量微分値演算部43、1回積分演算部9、2回積分演算部10、吸入空気量演算部44および出力部11がある。
A−D変換器7は高域遮断フィルタ4を通った差圧センサ1、圧力センサ2および微分演算器5のアナログ信号をデジタル信号に変換する。各センサによって検知された圧力や差圧などの物理量をデジタル信号に対して元の物理量とよぶと積分演算器6内で実行されるデジタル信号を用いた演算はすべて元の物理量を用いた演算に置き換えて説明することができる。以降の説明で用いる変数はすべて元の物理量を表すものとし差圧はΔP、圧力はP、圧力微分値はP’、流量微分値はF’、流量はF、流量積分値はM、その他の変数や定数の意味は本明細書の段落0006から段落0024に記載の説明文や数式中で使用されたものと同じとする。クランク角信号処理部8はカム角度センサ25から出力された圧縮上死点パルスとクランク角センサ24から出力されたクランク角パルスを入力し圧縮上死点からのクランク角パルス数nをカウントする。
流量微分値演算部43はΔP、P、P’および1回積分演算部9から出力され流量微分値演算部43に帰還したFを変数として関数演算によりF’を求める部分、1回積分演算部9は流量微分値演算部43から出力されたF’を与えられたプログラムにより1回積分する部分、2回積分演算部10はFをさらに積分しM を求める部分、吸入空気量演算部44は2回積分演算部10の出力MとPから1吸気行程あたりのシリンダ吸入空気量を与えられたプログラムにより演算する部分、出力部11は吸入空気量演算部44の出力をエンジン制御部に出力する部分である。
図4、図5、図6を用いて積分演算器6のデータ処理手順について説明する。図4は積分演算器6の処理の基本フローを示す。エンジン運転中、 A−D変換器7出力とクランク角信号処理部8出力は時間Δt毎にサンプルされ流量微分値演算部43、1回積分演算部9、2回積分演算部10、および吸入空気量演算部44で演算処理され出力部11に出力されるループを繰り返す。
図5は流量微分値の計算に数式5を用いる場合の流量微分値演算部43でのデータ処理の詳細フローチャートを示す。
図6は1回積分演算部9、2回積分演算部10でのデータ処理の詳細フローチャートを示す。1回積分演算部9ではクランク角パルスの角度間隔ΔCにクランク角パルスカウント数nを乗じて求めた現時点のクランク角CAが吸気開TIOと吸気閉TICの間にあるか否かおよび圧力微分値P’がゼロか否かという条件判断を行い積分演算および補正演算のどちらかの演算を実行する。前記積分演算とはFにF’×Δtを加算するとともに補正判定変数RST=0とすることを意味し、前記補正演算とは積分値Fを0(ゼロ)にリセットし差圧計測誤差Pdを修正するとともに補正判定変数RST=1とすることを意味する。前記出力P’がゼロか否かの判定方法を図7に示す。現時点のサンプルをN回目としP’の値をP’N、N−1回目の値を P’N-1としP’N・P’N-1の積をXとするとX=0またはX<0となった場合に現時点でのP’=0と判定する。1回積分演算部9ではクランク角CAが吸気開TIOと吸気閉TICの間にある場合は積分演算を行い流量Fを出力する。一方クランク角CAが 吸気開TIOと吸気閉TICの間にない場合はP’=0ならば前記補正演算を行い、P’=0でないならば前記積分演算をおこない流量Fを出力する。出力されたFは2回積分演算部10に入力されるとともに流量微分値演算部43の入力として帰還される。2回積分演算部10では補正判定変数RSTの値がゼロか否かの条件判断を行い2回積分演算および積分補正演算のどちらかの演算を実行する。前記2回積分演算とは積分値MにF・Δtを加算するとともに積分時間TにΔtを加算することを意味し、前記積分補正演算とは積分値Mと積分時間Tをともに0(ゼロ)にリセットすることを意味する。 2回積分演算部ではRST=0の場合は前記2回積分演算を行い、RST=1の場合は前記積分補正演算を行い吸入空気量演算部44に進む。
図8は吸入空気量演算部44における処理のフローを示す。クランク角が吸気開始時TIOにあると判断した時はMとPの値を各々Mio、Pioとしてメモリしクランク角が吸気終了時TICにあると判断した時はMとPの値を各々Mic、Picとしてメモリする。次に数式16に示すMio、Mic、Pio、Picを変数とする関数演算により1吸気行程あたりのシリンダ吸入空気量Mcを求め出力部11に出力する。
出力部11はエンジン制御システムに1吸気行程あたりのシリンダ吸入空気量Mcを出力しエンジン制御システムではMcと目標空燃比に基き燃料噴射量を決定する。したがって例えば筒内噴射ガソリンエンジンにおいて吸気終了時以降に燃料を噴射する場合1サイクル毎の空燃比を目標値に対し正確に制御することができる。
なおデジタル式の前記積分演算器6は積分回路とスイッチング回路を組み合わせた回路構成をもつアナログ積分器で代替することができる。
図2は第1の実施例による多気筒ガソリン筒内燃料噴射エンジンの形態例を示す平面図である。同図は4気筒エンジンの例を示しており該エンジンは気筒毎に独立した吸気管12と集合排気管28と前記吸気管に吸気を等分配するための空気溜まり14と該空気溜まり上流に吸気量を制御するための絞り弁15を有しており各吸気管には燃料噴射器27、差圧センサ1と圧力センサ2が設けられている。
図3は第1の実施例における差圧センサ1および圧力センサ2の取り付け部の断面図(管中心軸方向の断面)を示す。同図の差圧センサ1は 静電容量型の例を示すものであり吸気管12と導圧孔29によって連通する受圧室30と吸気管12と導圧孔31によって連通する受圧室32をもち受圧室30、32の両受圧室は可撓性を持つダイアフラム33により仕切られておりダイアフラム33は両受圧室側からの圧力荷重差によって撓むよう取り付けられており、該撓み量をダイアフラム33上および受圧室32を挟んで対面する平面上に設けた電極34、35間の静電容量変化を計測し差圧を検知する構造となっている。同図に示す静電容量型を含めいずれの形式の差圧センサにおいても導圧孔29、31、受圧室30、32およびダイアフラム33をもつ基本構造は同じであり導圧孔29、31の長さが長く受圧室30、32の容積が大きくなると吸気管12の導圧孔29、31の入り口部の圧力変化に対し受圧室内30、32の圧力変化の応答性が低下するので導圧孔29、31の長さは極力短く、受圧室30、32の容積は極力小さくする。また吸気流の動圧を受けないよう導圧孔29、31の開口部は管中心軸に直交する向きに設ける。
圧力変動計測用の圧力センサ2は吸気管12の管内壁と同一面をなすよう取り付け(フラッシュマウント)また吸気流の動圧を受けないよう 管中心軸に対し受圧面が平行になるように取り付ける。
図10に本発明の第2の実施例の断面図を示す。第2の実施例は差圧計測に差圧センサを使用せず代わりに対圧力感度の等しい2つの圧力センサ36,37を用い該2つの圧力センサの出力から圧力差ΔPを求めいずれか一方の圧力センサの出力または2つの圧力センサの出力の平均から圧力Pおよび圧力微分値P’を求めることを特徴とし、第1の実施例のように吸気管内2点の差圧計測のために差圧センサ1を使用すると吸気管12の形状や差圧センサ1のサイズなどの制約により導圧通路29,31が長くならざるを得ず差圧計測の応答性が低下する場合などに適用する。なおP、P’をいずれかの圧力センサの出力から求める場合計量断面は当該センサの位置にあり2つの圧力センサの出力の平均から求める場合は2つの圧力センサの位置の中点にあるものとみなす。図10において圧力センサ37の出力からP、P’を求める場合、圧力センサ36の出力信号は増幅器3および高域遮断フィルタ4を通ったあと差圧演算器38に入力され圧力センサ37の出力信号は増幅器3および高域遮断フィルタ4を通ったあと3経路に別れ、うち1つはP’を求めるために微分演算器5に、1つは差圧ΔPを求めるために差圧演算器38に、残りの1つは圧力Pとして直接A-D変換器7に入力 される。
図11に本発明の第3の実施例の断面図を示す。第3の実施例は対圧力感度の等しい3つの圧力センサを備え差圧計測のために用いる2つのセンサの組み合わせをエンジン運転条件により選択的に切り替えることを特徴とする。図11は3つの圧力センサ2,36,37を備える例であり該3つの圧力センサの出力信号は増幅器3、高域遮断フィルタ4を経て微分演算器5、出力切換器42、および差圧演算器38に各々入力される。差圧演算器38は3つの圧力センサのうちの2つを選択して差圧ΔPを出力し、出力切換器42と微分演算器5は3つの圧力センサのうちの1つを選択して各々P、P‘を出力する。図9はエンジン回転数に応じて圧力センサの選択を切り替える場合の処理フローを示す。エンジンの低速運転時は吸気脈動の平均周波数は低く管軸方向の圧力勾配は小さいので差圧演算器38では取り付け位置間距離の長い圧力センサ36と37を選択し出力切換器42と微分演算器5では圧力センサ2を選択する。逆に高速運転時は平均周波数は高く管軸方向の圧力勾配は大きいので差圧演算器38では取り付け位置間距離の短い圧力センサ37と2を選択し出力切換器42と微分演算器5では圧力センサ37を選択する。なお計量断面は出力切換器42と微分演算器5で選択された圧力センサの位置とみなす。
図12に本発明の第4の実施例の断面図を示す。第4の実施例は例えばオートバイ、スポーツカーやレーシングカーのエンジンなどに 見られるように絞り弁15が各吸気管12に配置されているエンジンに適用する場合の実施例であり差圧センサ1および圧力センサ2がともに絞り弁15の下流に取り付けられていることを特徴とする。図12において計量断面は圧力センサ2の位置にあり検査空間は該位置より下流の吸気管内空間となる。吸入空気量演算部44で1吸気行程あたりのシリンダ吸入空気量Mcを求める際に良好な精度を得るには本明細書の段落0024に記載したように計量断面での圧力と検査空間内の圧力が概ね一致する必要があるが、部分開度運転時においては絞り弁15の上流側と下流側で大きな圧力差があるため、もし計量断面位置を絞り弁15より上流とすると計量断面での圧力と検査空間内の圧力は大きく異なりMcを良好な精度をもって計測することができない。したがって計量断面を絞り弁15より下流とするため差圧センサ、圧力センサともに絞り弁15より下流に取り付ける。
図13に本発明の第5の実施例の断面図を示す。第5の実施例は例えば体積効率向上のため吸気動的効果の利用を図った結果吸気管12の最適形状が 管吸入口端に向けて一方的に拡大するものとなり吸気管12に管断面積一定の区間を設けることができない場合、つまり圧力差計測のための2点を管通路断面積が変化する区間に設けた場合に適用する。本実施例では圧力センサの配置やデータ処理は基本的に第1の実施例と同じであり流量微分値演算部43において流量の時間微分F’を求める関数演算において第1の実施例では数式5を用いるのに対し本実施例では数式8を用いるという点のみが異なる。
ガソリンエンジンに限らず排ガス低減のために吸気量の制御を必要とするディーゼルエンジンやエンジン以外の間欠流用の質量流量計にも応用できる。
吸入空気量計測装置の実施方法を示した説明図である。(第1の実施例) 第1の実施例を適用した多気筒エンジンの平面図である。 第1の実施例における圧力センサの取り付け方法を示した説明図である。 データ処理方法を示す説明図である。 データ処理方法を示す説明図である。 データ処理方法を示す説明図である。 データ処理方法を示す説明図である。 データ処理方法を示す説明図である。 データ処理方法を示す説明図である。 吸入空気量計測装置の実施方法を示した説明図である。(第2の実施例) 吸入空気量計測装置の実施方法を示した説明図である。(第3の実施例) 吸入空気量計測装置の実施方法を示した説明図である。(第4の実施例) 吸入空気量計測装置の実施方法を示した説明図である。(第5の実施例) 計測原理を示す説明図である。 計測原理を示す説明図である。 計測原理を示す説明図である。 計測原理を示す説明図である。 計測原理を示す説明図である。 計測原理を示す説明図である。 計測原理を示す説明図である。 計測原理を示す説明図である。 熱線式流量計の取り付け形態を示す説明図である。
1 差圧センサ
2 圧力センサ
3 増幅器
4 高域遮断フィルタ
5 微分演算器
6 積分演算器
7 A−D変換器
8 クランク角信号処理部
9 1回積分演算部
10 2回積分演算部
11 出力部
12 吸気管
13 吸気弁
14 空気溜まり
15 絞り弁
16 カム
17 排気弁
18 シリンダヘッド
19 シリンダ
20 ピストン
21 コンロッド
22 クランク
23 吸気ポート
24 クランク角センサ
25 圧縮上死点センサ
26 多気筒エンジンの内の1気筒
27 燃料噴射器
28 排気集合管
29、31 導圧孔
30、32 受圧室
33 ダイアフラム
34、35 電極
36、37 圧力センサ
38 差圧演算器
39 エアクリーナ
40 エアフィルタ
41 熱線式流量計
42 出力切換器
43 流量微分値演算部
44 吸入空気量演算部
P 圧力
P’ 圧力微分値
ΔP 差圧
Pd 差圧計測誤差
P2 圧力センサ2で計測した圧力
P36 圧力センサ36で計測した圧力
P37 圧力センサ37で計測した圧力
F’ 流量微分値
F 流量
M 積算流量
Δt サンプル時間間隔
ΔC クランク角パルスの角度間隔
n クランク角パルスカウント数
CA 圧縮上死点基準のクランク角
TIO 吸気開始時のクランク角
TIC 吸気終了時のクランク角
t 積分値補正を最後に行ってからの経過時間
E 流量誤差
T 積分区間の長さ
RST 補正判定変数
Ne エンジン回転数
Nc 圧力センサ切り替え回転数
Pio 吸気開始時の圧力
Pic 吸気終了時の圧力
Mio 吸気開始時のM値
Mic 吸気終了時のM値
TVio 吸気開始時の検査空間内ガス温度
TVio 吸気終了時の検査空間内ガス温度
V 検査空間の容積
Pa 大気圧
Ta 大気温度
ρa 大気密度
κ 比熱比
R 空気のガス定数
N N回目のサンプル
N−1 N−1回目のサンプル
k−1 k−1回目の流量補正
k k回目の流量補正
k+1 k+1回目の流量補正

Claims (2)

  1. エンジン吸気管内の2点の圧力差と1点の圧力を検知しこれらの圧力データに基づいて空気の質量流量を算出するという方法を用いるものであり吸気管の管長さ方向に離れた位置関係にある2点の圧力差を検知する手段と、該2点のいずれかの1点または該2点とは異なる第3の点の圧力を検知する手段を備え、質量流量の時間微分値を前記圧力差を変数とする項と、前記圧力の時間微分値と前記圧力と前記質量流量の時間微分値の1回積分値の帰還値を変数とする項からなる演算式により求め、前記質量流量の時間微分値の1回積分値から質量流量を求めるとともに該質量流量値を前記帰還値となし、前記1回積分値をさらに積分した2回積分値から積算流量を求め、吸気弁が閉じている期間に前記圧力の時間微分値がゼロになる時点で前記質量流量をゼロに補正することを特徴とするエンジンの吸入空気流量計測装置。
  2. 吸気弁開き始めおよび吸気弁閉じ終わりの2つの時点における前記積算流量と前記圧力から1吸気行程あたりのシリンダ吸入空気量を求めることを特徴とする請求項1に記載のエンジンの吸入空気流量計測装置。
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