JP5708997B2 - 運転制御装置、運転制御方法、プログラム - Google Patents
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Description
図1は、本実施の形態における建物設備100の構成例を示している。建物設備100は、スマートグリッドの環境に組み込まれる需要家側の施設であり、ここでは、建物設備100内の空間領域として、6つの第1〜第6ゾーン110−1〜110−6が存在している状態が示されている。これら第1〜第6ゾーン110−1〜110−6は、それぞれが個別の部屋または建物の空間領域であるものとする。また、この図において、第1〜第6ゾーン110−1〜110−6は互いに隣接して配置されているが、これは図示の便宜上によるもので、実際には、それぞれが離れて位置していてもよい。また、ここでゾーン110の数を6つとしているのは一例であり、ゾーン数は6つ以外であってもよい。
[運転制御部の機能構成例]
図2は、運転制御部400の機能構成例を示している。なお、この図においては、人センサ300−1〜300−6と空調機器200−1〜200−6がともに示されている。運転制御部400は、図示するように、人数判定部410、空調機器選別部420、ローテーション時間設定部430および運転/停止制御部440を備える。
図3は、上記構成による運転制御部400が第1の実施の形態として行う運転制動作の一例を示している。この図には、第1〜第6ゾーン110−1〜110−6ごとのゾーン内人数が、ローテーション時間ごとに示されている。第1の実施の形態では、ローテーション時間は一定に設定される。一例として、この図では、ローテーション時間について10分とした場合を示している。
図4のフローチャートは、上記図3に示した第1の実施の形態としての運転制御のために運転制御部400が実行する処理手順例を示している。この図に示す処理は、図2に示した運転制御部400における機能部のいずれかが適宜実行するものとしてみることができる。
[運転制御部の機能構成例]
続いて、第2の実施の形態について説明する。デマンドレスポンスを行うに際しては、例えば上位系統から使用電力の削減量が指定される。運転制御部400は、上位系統から指定された電力の削減量に基づいて、建物設備100における各種機器ごとについての削減電力目標値を設定し、この目標値に基づいてデマンドレスポンスの制御を実行する。そこで、第2の実施の形態においては、空調機器200について設定された削減電力目標値を満たすように空調機器200の運転制御を行う。
[運転制御部の機能構成例]
次に、第3の実施の形態について説明する。ここで、一具体例として、第3ゾーン110−3〜第5ゾーンの3つのゾーン110の間で同じ最小のゾーン内人数が判定される状態が複数の連続したローテーション時間にわたって継続しているとする。この際、第1の実施の形態のように1つのゾーン110を選択するものとした場合、空調機器選別部420の選択アルゴリズムによっては、ローテーション時間ごとに同じゾーン110が選択される可能性がある。つまり、ほかにも同じゾーン内人数のゾーン110があるのに係わらず、同じ1つのゾーン110の空調機器200のみが停止されてしまうという状況が生じ得る。居住者の快適性をより損なわないようにすることを考慮すれば、1つのゾーン110の空調機器200のみが集中して停止される状態は好ましいとはいえず、分散されることが好ましい。そこで、第3の実施の形態においては、同じ最小のゾーン内人数のゾーン110間で空調機器200の停止が順次交代されるようにする。
第3の実施の形態として運転制御部400が実行する処理手順例は、図4に示した第1の実施の形態と同様となる。ただし、ステップS102において空調機器選別部420が実行するゾーン選択について、図8に示す手順による処理を実行する。なお、図8に示す処理は、説明を分かりやすいものとすることの便宜上、空調機器200が停止されるゾーン110の選択数は1つ(n=1)である場合を想定する。
[運転制御動作例]
ここで、それぞれが異なる2以上のゾーン110から成る複数のゾーングループを設定し、このゾーングループ単位でデマンドレスポンスに対応した空調機器200の運転/停止を行う場合を想定する。この場合、ゾーングループ間の人数の差がさほど無いような状況もあれば、相当の差が生じているような状況もあり得ると考えられる。また、ゾーングループの人数は時間経過に応じて変化するので、ゾーングループ人数の差も逐次変化し得る。
図10は、第4の実施の形態に対応した運転制御部400の機能構成を示している。この図に示される運転制御部400は、図2に示した構成に対して、まず、空調機器選別部410に代えて、運転/停止設定部420Aを備える。運転/停止設定部420Aは、図9に例示したように、2つのゾーングループの間で交互に運転と停止が繰り返されるように、運転対象となる空調機器200と停止対象となる空調機器200を設定する。また、人数判定部410は、ゾーングループごとの人数を判定する。そして、ローテーション時間設定部430は、人数判定部410のゾーングループごとの人数の判定結果と、運転/停止設定部420Aによる空調機器200ごとの運転/停止の設定内容に基づいて、ローテーション時間Ta、Tbのいずれかを設定する。
図11は、第4の実施の形態に対応して運転制御部400が実行する処理手順例を示している。人数判定部410は、まず、ゾーン110ごとのゾーン内人数を判定し(ステップS401)、この判定結果からゾーングループごとの人数を算出する(ステップS402)。ゾーングループごとの人数は、ゾーングループに含まれるゾーン110ごとのゾーン内人数を加算することによって求めることができる。
[運転制御動作例]
上記第4の実施の形態は、異なる時間長のローテーション時間Taとローテーション時間Tbの間で切り替えを行うものであるが、ローテーション時間Taとローテーション時間Tb自体は、それぞれ、例えば10分と5分というように固定とされている。これに対して、第5の実施の形態では、ゾーングループごとの人数の比率に対応してローテーション時間Ta、Tbを設定する。したがって、第5の実施の形態において、ローテーション時間Ta、Tbもそれぞれ変化し得ることになる。これにより、ゾーングループの人数に応じてより適切な空調機器200の運転/停止の制御を行うことが可能になる。
したがって、時刻9:00からのローテーション時間Taは、6分が設定されることになる。
これにより、時刻9:06分からのローテーション時間Tbには、4分が設定されることになる。
第5の実施の形態に対応する運転制御部400の機能構成例は、図10と同様となる。また、運転制御部400が実行する処理手順例も、図11に示したフローチャートと同様となる。
次に、第6の実施の形態について説明する。第6の実施の形態においては、図13に示すように、例えば、第1ゾーン110−1〜第6ゾーン110−6がそれぞれ個別の部屋や施設とされるのではなく、1つの同じ室内や館内において仮想的に分割された領域である場合を想定する。なお、この図においては、図示を簡略なものとするために、運転制御部400、空調機器200および人センサ300の図示は省略している。
続いて、本実施の形態において運転制御対象となる空調機器200の他の例について説明する。まず、図14は、パッケージ空調機器200Aを使用した例を示している。パッケージ空調機器200Aは中規模施設においてしばしば利用される空調機器の1つであり、空調管理に必要な機能をパッケージングして構成される。例えば、1つのパッケージ空調機器200Aは、パッケージ室外機230と室内機240から成る。この場合、例えば運転制御部400による運転、停止の指示は、室内機240に対して行う場合が多い。
110 ゾーン
200 空調機器
300 人センサ
400 運転制御部
410 人数判定部
420 空調機器選別部
420A 運転/停止設定部
430 ローテーション時間設定部
440 運転/停止制御部
450 削減電力目標値保持部
460 空調機器消費電力情報保持部
460 空調機器消費電力保持部
470 選別履歴情報保持部
Claims (5)
- 空調機器が設置される複数の領域ごとに存在する人の検出情報に基づいて、所定の2以上の前記領域により形成される複数の領域グループごとのグループ内人数を判定する人数判定部と、
空調機器の運転/停止を制御するための単位制御時間ごとに、運転対象の空調機器に対応する領域グループと停止対象の空調機器に対応する領域グループの組み合わせが変更されるように、前記領域グループ単位で運転対象と停止対象の前記空調機器を設定する運転/停止設定部と、
前記単位制御時間を、前記グループ内人数と、前記空調機器の運転と停止の設定内容に基づいて設定する単位制御時間設定部と、
前記運転対象の空調機器を運転させ、前記停止対象の空調機器を停止させる制御を実行する運転制御部とを備え、
前記単位制御時間設定部は、
前記グループ内人数が最大の領域グループを特定し、当該特定された領域の空調機器が前記運転対象として設定されている場合に第1の単位制御時間を設定し、前記特定された領域の空調機器が前記停止対象として設定されている場合に前記第1の単位制御時間よりも短い第2の単位制御時間を設定する、
ことを特徴とする運転制御装置。 - 前記単位制御時間設定部は、
前記特定された領域グループのグループ内人数と、当該特定された領域グループ以外の領域グループのグループ内人数の比率に応じて、前記第1の単位制御時間と前記第2の単位制御時間を設定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の運転制御装置。 - 前記複数の領域は水平および垂直方向に沿って配列されており、1つのグループ領域は、複数の領域のうち千鳥格子状の関係で配列されている所定数の領域から成る、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の運転制御装置。 - 空調機器が設置される複数の領域ごとに存在する人の検出情報に基づいて、所定の2以上の前記領域により形成される複数の領域グループごとのグループ内人数を判定する人数判定手順と、
空調機器の運転/停止を制御するための単位制御時間ごとに、運転対象の空調機器に対応する領域グループと停止対象の空調機器に対応する領域グループの組み合わせが変更されるように、前記領域グループ単位で運転対象と停止対象の前記空調機器を設定する運転/停止設定手順と、
前記単位制御時間を、前記グループ内人数と、前記空調機器の運転と停止の設定内容に基づいて設定する単位制御時間設定手順と、
前記運転対象の空調機器を運転させ、前記停止対象の空調機器を停止させる制御を実行する運転制御手順とを備え、
前記単位制御時間設定手順は、
前記グループ内人数が最大の領域グループを特定し、当該特定された領域の空調機器が前記運転対象として設定されている場合に第1の単位制御時間を設定し、前記特定された領域の空調機器が前記停止対象として設定されている場合に前記第1の単位制御時間よりも短い第2の単位制御時間を設定する、
ことを特徴とする運転制御方法。 - 運転制御装置に、
空調機器が設置される複数の領域ごとに存在する人の検出情報に基づいて、所定の2以上の前記領域により形成される複数の領域グループごとのグループ内人数を判定する人数判定手順と、
空調機器の運転/停止を制御するための単位制御時間ごとに、運転対象の空調機器に対応する領域グループと停止対象の空調機器に対応する領域グループの組み合わせが変更されるように、前記領域グループ単位で運転対象と停止対象の前記空調機器を設定する運転/停止設定手順と、
前記単位制御時間を、前記グループ内人数と、前記空調機器の運転と停止の設定内容に基づいて設定する単位制御時間設定手順であって、前記グループ内人数が最大の領域グループを特定し、当該特定された領域の空調機器が前記運転対象として設定されている場合に第1の単位制御時間を設定し、前記特定された領域の空調機器が前記停止対象として設定されている場合に前記第1の単位制御時間よりも短い第2の単位制御時間を設定する単位制御時間設定手順と、
前記運転対象の空調機器を運転させ、前記停止対象の空調機器を停止させる制御を実行する運転制御手順と、
を実行させるためのプログラム。
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